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1

Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,  国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.1 

放射,量及び
単位

01007

  光(ひかり)

1.

視覚系に明るさ及び色の知覚・感覚

を生じさせる放射。

2.

可視放射。

3.

紫外放射,可視放射及び赤外放射の

総称。

参考

1.

英 語 用 語

light

及 び 独 語 用 語

Licht

は,特に視覚信号に関連し

て,特定の照明装置及び灯火信

 (light signal) 

の意味でも用

いられるが,日本ではこのよう

な使い方はしない。

2.

IEC

では,光という語は,とき

には可視波長範囲外の光学的

放射の意味で用いられるが,そ
の用法は推奨しないとしてい
る。

IEC 

60050(845)

0l-06

 light 

1.

及び

2.

は,

JIS

と同じ。

3.

の記述は,なし。

ADP

IEC

では波長範囲と

して可視波長の範囲

と限定しており,紫外
放射,赤外放射の範囲
は含まれていない。

1.

我が国では,

light

photo

optical

に対し,いずれにも光

という用語を用いてきた経緯が
あり,照明工学以外の分野では
光という用語を紫外から赤外ま

での波長範囲で使用しており,

JIS

を改正すると混乱をきたす

おそれがある。

2.

光合成,光ファイバなどの

用語は既に産業界に定着してお
り,定義の変更は避けるべきで

ある。

3.

したがって,旧

JIS

の定義を

採用した。よって国際規格に提

案する。

01065

  カンデラ毎平方メートル

国際単位系における輝度の単位。

単位記号:

cd

m

2

備考

1.

 1cd

m

2

1lm

m

2

sr

1

2.

国際単位以外の輝度の単位に

は,次のものがある。

スチルブ 

stilb[sb] 

1sb

10

4

 cd

m

2

アポスチルブ

 apostilb[asb] 

1asb

1/

π

cd

m

2

ランベルト

lambert[L] 

1L

10

4

/

π

cd

m

2

IEC 

60050(845)

01 - 53

 candela per square 

metre 

輝度の

SI

単位。

備考

こ の 単 位 は と き

にニトと呼ばれ,単位記

号は

nt

とされていたが,

現在ではその使用は認
められなくなった。

その他の輝度の単位:
メートル系,非

SI

単位

系:ランベルト

lambert (L) 

10

4

/

π

cd

m

2

JIS

では,

備考

に国際

単位以外の単位も記

述している。

備考

に,国際単位以外の単位を

追加した。定義は,整合してい

る。国際機関への提案はしない。

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Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,  国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.1 

放射,量及び
単位

フートランベルト

 footlambert

[fL] 

1fL

3.426cd

m

2

参考

この単位はときにニトと呼ばれ,
単位記号は

nt

とされていたが,現

在ではその使用は認められなく
なった。

非メートル系:フートラ
ンベルト

foot lambert (fL) 

3.426

cd

m

2

CIE

,分光分布,

  (

CIE

標準分光視感

効率など,

IEC

にない用語を

9

語追加し

た。

JIS

にあった用語であり測光

量として重要な用語である。

IEC

/

CIE

の用語に追加するよう

提案する。

3.2 

視覚

○ 仮性同色表,視覚,輝度対比など

IEC

にない用語を

14

語追加した。

視覚系において重要な用語であ
る。

IEC

/

CIE

の用語に追加する

ように提案する。

3.3 

03014

  明るい

1.

明るさが高いことを表すために用
いる形容詞。

2.

明度が高いことを表すために用い

る形容詞。

参考

1.

IEC 60050(845)

/

CIE

17.4

公用語の英,仏,露語では,

1.

及び

2.

の概念を別の用語で区

別するが,独語では日本語と同
様に,同一用語を用いる。

2.

 2.

の意味で

明るい

は,

1.

意味との混同のおそれがない
場合にだけ用いてよい。混同の

おそれがある場合には, 高明
度の

を用いる。

IEC 

60050(845)

02-29

 bright 

JIS

1.

と同じ。

02-32

 light 

JIS

2.

と同じ。

IEC

の英語の

2

用語を

同一の日本語用語で
表す。

IEC

の英語の

2

用語を的確に区

別 す る 適 当 な 日 本 語 用 語 が な
い。独語も同条件である。

参考

高明度の

が用いられるこ

とを示した。国際規格に提案す
る。

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3

Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,  国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.3 

03015

  暗い

1.

明るさが低いことを表すために用

いる形容詞。

2.

明度が低いことを表すために用い
る形容詞。

参考

1.

03014

参考

1.

参照。

2.

 2.

の意味で

暗い

は,

1.

の意

味との混同のおそれがない場

合にだけ用いてよい。混同のお
それがある場合には, 低明度

を用いる。

IEC 

60050(845)

02-30 

dim 

JIS

1.

と同じ。

02-33 

dark 

JIS

2.

と同じ。

IEC

の英語の

2

用語を

同一の日本語用語で

表す。

IEC

の英語の

2

用語を的確に区

別 す る 適 当 な 日 本 語 用 語 が な

い。独語も同条件である。

参考

低明度の

が用いられるこ

とを示した。国際規格に提案す

る。

JIS

補助標準イルミナント,

X

10

Y

10

色度

図,

CIE 1960 UCS

色度図など,

IEC

ない用語を

4

語追加した。

我が国では,測色において利用
されている用語であり,国際的

に も 慣 用 さ れ て い る の で ,

IEC

/

CIE

の用語に追加するよう

に提案する。

3.4 

光・放射の発
生 及 び 材 料
の光学特性

○ ウイーンの変位則,キルヒホッフの法

則,拡散反射体など,

IEC

にない用語を

10

語追加した。

材料の特性を評価する上で重要
な用語である。

IEC

の用語に追

加するように提案する。

3.5 

光・放射の測

○ 測光常用標準器,測光標準電球,光度標

準電球,全光束標準電球など,

IEC

にな

い用語を

34

語追加した。

日本では高精度の測光技術が普
及しているので,それに相応し

た細かい用語が必要である。

IEC

/

CIE

の用語に追加するよう

に提案する。

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Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,  国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.6 

光 放 射 の 応

06046

  殺菌放射

細菌や病原性微生物を致死させたり,増

殖しないようにする効力のある光放射。

備考

 IEC 60050(845)

では,

bactericidal

germicidal

とを次のとおり,異

なった概念として明確に区別し
ている。

bactericidal radiation

:細菌を不

活性にする効力のある光放射。

germicidal radiation

:病原性微生

物を死滅させる効力のある光放

射。

ただし,我が国では,

[

殺菌

]

いう用語でこの両者の概念を総

括して使用することがほとんど
であるので,この項のとおりとし
た。

IEC 

60050(845)

06-19

bactericidal 

radi-ation 

細菌を不活性にする効
力のある光放射。

06-20

 germicidal 

radia-tion 

病原性微生物を死滅さ
せる効力のある光放射。

IEC

は,殺菌の対象が

細菌と病原性微生物

の場合を区別し,別の
用語としている。日本
では, 殺菌

という

用語で総括して使用
している。

日 本 語 用 語 の 本 質 の 問 題 で あ
り,整合化が困難であるが,今

後改正を含めて検討する。

06063

  照射量

対象となるものを照射した,光放射エネ

ルギーの単位面積当たりの値(放射照度
と時間の積)

量記号:

He

H

単位:ジュール毎平方メートル

[J

m

2

備考

1.

照射量は照射面上の(照らす)

エネルギーであって,吸収され
たものではない。

2.

光化学,光生物学,光医学など

の分野において,放射露光量と
同義で使用されている。

IEC 

60050(845)

06-21

 dose

radiant 

ex-posure 

光化学,光治療,光生物
学の分野において,放射

 (radiant 

exposure) 

の概念に対し

て使用される用語。

日本では, 照射量
という用語を,光化

学,光医学,光生物学
の分野に限定して使
用する状況は少ない。

むしろ,一般的に使用
されている。

日本語体系の現状を

IEC

/

CIE

説明し,日本の状況を追加して

もらう。

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Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.6 

光 放 射 の 応

06070

  量子効率,量子収率

光放射が物質などに作用するとき,入射

して吸収された光子の数に対する,反応
した分子又は相互作用によって発生し
た電子や光子などの量子の数の比。

IEC 

60050(845)

05-67

 quantum 

efficie-ncy

quantum yield 

放射検出器の出力に寄
与する(電子放出のよう

な)電子事象の数の入射
光子数に対する比。

IEC

/

CIE

は,検出器に

ついてだけ定義して

いる。

JIS

は,検出器

だけでなく,光放射の
物質などに対する作

用全般に対するもの
として定義している。

JIS

用語の定義の方が一般的で

あるので,

IEC

/

CIE

に対して修

正の提案をする。

○ 近紫外放射,近赤外放射,光化学放射,

光導電効果など,

IEC

にない用語を

63

語追加した。

IEC

/

CIE

に追加するように提案

する。

3.7 

光 源 及 び そ
の特性

○ 電灯,放電灯,ポール電球,蛍光高圧水

銀ランプなど,

IEC

にない用語を

34

追加した。

光源とその特性に関する用語と
して重要であり,

IEC

/

CIE

に追

加するように提案する。

3.8 

光 源 の 部
品・材料及び

点灯装置

08027

  受金

ランプの口金をはめ込み,ランプに電力

を供給するための部品材料で,ソケット
の外郭は含まない。

参考

IEC

では,我が国のソケットと受

金がいずれも

lampholder

とされ,

その区別が明確でない。我が国で
は,受金をソケットの構成部品と

して明確に区別している。

IEC 

60050(845)

08-24

 lampholder 

口金を挿入することに

よって,ランプを電源に
接続する働きをすると
ともにランプを保持す

る装置。

ADP

JIS

では,受金は,ソ

ケットの構成要素で

あり,両者を区別して
いる。

IEC

では,いず

れも

lampholder

であ

り,明確な区分がなさ
れていない。

JIS

ADP

の部分について今後

検討する。

○ アンカ,導入線,排気管,マウント,ス

テム,ゲッタなど,

IEC

にない用語を

10

語追加した。

光源の部品及び材料,点灯装置
と し て 重 要 な 用 語 で あ る 。

IEC

/

CIE

に追加するように提案

する。

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Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.9 

照明技術及び
昼光照明

09001

  照明

a) 

情景,対象物,又はその周辺を見え

るよう照らす光の応用。

b) 

人の感情,気分に作用するように照
らす光の応用。

c) 

視覚信号によって,情報を伝達する
光の応用。

備考

1.

日本では光放射の応用にも照

明が用いられる。

2.

IEC

では,この用語は,口語で

照明システム

又は

照明施

の意味にも用いられるとし

ているが,日本では,このよう
な使い方は一般的ではない。

IEC 60050(845)

09-01

 lighting

illumi-nation 

情景,対象物,又はその
周辺を見えるようにす
るための光の応用。

備考

この用語は,口語
では, 照明シス
テム 又は 照明

施設 の意味にも
用いられる。

ADP

IEC

では可視放射の

応用に限定しており,

紫外放射,赤外放射の
応用 は含まれ ていな
い。

JIS

ADP

の部分について今後

修正を含めて検討する。

09008

  局部照明

全般照明によるのではなく,比較的小面

積や限られた場所を照らすように設計
した照明。

備考

IEC

では,全般照明に付加し個別

に制御される特定の視作業のた
めの照明と定義している。

IEC 60050(845)

09-07

 local lighting 

全般照明に付加して独

立に制御される特定な
視作業のための照明。

ADP

IEC

では全般照明に

付加 し個別に 制御さ

れる 特定の視 作業の
ための照明である。

JIS

ADP

の部分について今後

修正を含めて検討する。

09085

  照明器具間隔

隣接した照明器具の測光中心間の水平
距離。

備考

IEC

では 測光中心 を 光中心

と定義している。

IEC 60050(845)

09-66

 spacing (in an 

installation) 

照明施設において,隣接
する照明器具の光中心

間の間隔。

IEC

は光中心を使用

している。

JIS

では測光中心を別な用語で

定義しているので,その用語を
使用した。

09086

  壁際距離

壁とそれに最も近い列の照明器具の測
光中心との間の距離。

備考

IEC

では, 測光中心

光中

と定義している。

IEC 60050(845)

09-67

  proximity (of an 

installation in an interior)

壁とそれに最も近い列
の照明器具の光中心と

の間の距離。

IEC

は光中心を使用

している。

JIS

では測光中心を別な用語で

定義しているので,その用語を
使用した。

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7

Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.9 

照 明 技 術 及
び昼光照明

09087

  つり(吊)下げ長さ

天井と照明器具の測光中心との間の距

離。

備考

IEC

では 測光中心 を 光中心

と定義している。

IEC 

60050(845)

09-68

 suspension length

(of a luminaire in an 

interior) 

天井と照明器具の光中
心との間の距離。

IEC

は光中心を使用

している。

JIS

では測光中心を別な用語で

定義しているので,その用語を

使用した。

○ 人工照明,ルーバ天井,光天井,アクセ

ント照明,混光照明など,

IEC

にない用

語を

35

語追加した。

照明技術,昼光照明において重
要な用語である。

IEC

/

CIE

の用

語に追加するように提案する。

3.10 

照 明 器 具 及
び そ の 構 成

要素

10016

  耐圧防爆照明器具

保護カバーによってランプを外部衝撃

から保護するとともに,器具の容器内部
に爆発性雰囲気が侵入して爆発が起こ
った場合に,容器がその圧力に耐え,か

つ外部の爆発性雰囲気への引火を防止
する構造をもつ防爆照明器具。

IEC 

60050(845)

10-07

 flameproof 

lumi-naire 

爆発の危険のある場所
で使用するための,適切
な規則に適合する,防爆

容器をもつ照明器具。

この照明器具の性能及び設置は
労働安全衛生法に基づいて規制

されている。

10032

  ダウンライト

通常は天井に埋め込まれる小形の照明
器具。

IEC 

60050(845)

10-15

 downlight 

通常は天井に埋め込ま
れる小形の照明器具。

IEC

では狭照形(定義

なし)だけを規定。

IEC

/

CIE

に提案する。

10065

  ランプソケット

口金をはめ込んでランプを保持し,ラン
プを電源に接続する器具。

IEC 

60050(845)

08-24

 lampholder 

受金としての定義あり。

lampholder

は,ランプ

ソケットと受金の二
つの日本語に対応す

る。

IEC

/

CIE

に提案する。

○ 防湿照明器具,防水照明器具,防爆照明

器具,粉じん防爆照明器具など,

IEC

ない用語を

32

語追加した。

照明器具及び構成要素として重

要な用語である。旧

JIS

にある

ものを含め,

IEC

/

CIE

用語にふ

さわしいものは,

32

語。

IEC

/

CIE

の用語に追加するように提案す
る。

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Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,国際電気技術用語集

845

章;照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.11 

視覚信号系

11015

  せん(閃)光灯

一周期中の明の持続時間が暗の持続時

間より明らかに短く,かつ同一時間間隔
で周期的に光って見える信号灯火。

IEC 

60050(845)

11-11

 flashing light 

明のせん光時間が常に

等しく,速い周期の場合
を除いて,各々の周期
で,明の全持続時間が暗

の全持続時間よりも明
らかに短い律動灯。

ADP

IEC

の 速い周期の場

合を除く の部分をこ

のまま採用すると視
覚信号上問題が生じ
るので,

JIS

では,周

期的に光って見える
信号灯火という実用
的な表現で対応を図

った。

点滅していることを人間が知覚
できないほど速い周期の場合,

及びそれに近い場合は,これを
除外すべきであるが,これを特
記するのはよくない。また,そ

れ以外の場合で除外すべき場合
と は い か な る 場 合 か 不 明 で あ
る。

IEC

/

CIE

に対して修正の提

案をする。

11022

  実効光度[せん光灯火の]

相対分光分布が同一であるせん光と定
常光とを同一条件で比較観測し,両者の
可視距離又は視距離(航空)が同一値と

なったときの定常光の光度によって表
したせん光の光度。

備考

実際には,一定の方法で測光され

た値を用いる場合と,せん光の明
るさを目で見て,これと同等の明
るさに感じる定常光の光度を用

いる場合とがある。

IEC 

60050(845)

11-18

 effective intensity

(of a flashing light) 

せん光灯と同じ相対分
光分布をもっていて,同

じ観測条件の下で,その
せん光と同じ光達距離
(航空用語では,視距

離)である定常灯の光
度。

ADP

JIS

備考

の後半の部

分が

IEC

にはない。

我が国では

備考

の後半に記され

ている光度を用いる場合がしば
しばある。

IEC

/

CIE

に対して修正の提案を

する。

background image

 
 

9

Z 81

13 :

 199

8

 解

JIS

と対応する国際規格との対比表(続き)

JIS Z 8113

 : 1998

  照明用語

IEC 60050(845)

 : 1987

,国際電気技術用語集

845

章:照明

対比項目

規定項目

(I) 

JIS

の規定内容

 (II) 

国 際 規 格
番号

(III) 

国際規格の規定内容

 (IV) 

JIS

と国際規格との相違

(V) 

JIS

と国際規格との整合が困

難な理由及び今後の対策

3.11 

視覚信号系

11031

  輝度照度いき(閾)

所定の背景輝度に対して点視覚と認め

られるランプの入射光を観測者がいき
値と判断したときの,この者の角膜面に
対するランプからの光による照度。

備考

1.

いき値の意味は

JIS Z 8105

によ

る。

2.

視覚信号では,光源は,視認で

きなければならないので,高め
の値がのぞまれる。

IEC 

60050(845)

11-26

 threshold of 

illu-minance, visual 

threshold (in point vision)

与えられた輝度の背景
に対して点光源を視認

できるために必要な,そ
の光源によって観測者
の目の位置に生じる照

度の最小値。この照度
は,目の位置での視線方
向に対して垂直な面の

値である。

備考

JIS

に同じ。

ADP

IEC

ではいき値を最

小値と定義している

が,

JIS

では,

いき

(閾)

値を用語として定義
しているので,それを

用いて表現した。

軽微な差であり,実用上問題は
ないが,今後

IEC

/

CIE

に対して

修正の提案をする。

○ 点滅信号,再帰反射標識,視覚表示端末,

視程など,

IEC

にない用語を

11

語追加

した。

視覚信号系にとって重要な用語
である。

IEC

/

CIE

の用語に追加

するように提案する。