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D 9417:2004  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本チェーン工業

会(JCA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS D 9417:1993は改正され,この規格に置き換えられる。 

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9633:2001,Cycle chains―

Characteristics and test methodsを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS D 9417には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

D 9417:2004 

 

自転車用チェーン 

Bicycles―Chains 

 

序文 この規格は,2001年に第2版として発行されたISO 9633:2001,Cycle chains―Characteristics and test 

methodsを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

 

1. 適用範囲 この規格は,主としてJIS D 9111 に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるチェ

ーン(以下,チェーンという。)について規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 9633:2001,Cycle chains―Characteristics and test methods (MOD) 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS D 9111 自転車―分類及び諸元 

 

3. 種類 チェーンの種類は,形式,ピッチ及び内リンク内幅によって分類し,表1のとおりとする。 

表 1 チェーンの種類 

単位 mm 

呼び 

形式 

ピッチ 

内リンク内幅 

主な用途 

1/2×1/8 (081C) 

Ⅰ 

12.7 

3.3 

単段伝動 

1/2×3/32 (082C) 

Ⅰ 

12.7 

2.38 

多段(ディレーラ)伝動 

1/2×3/32 (082C) 

Ⅱ 

12.7 

2.38 

多段(ディレーラ)伝動 

備考1. 呼びの括弧内は,ISO 9633による呼び方を表し,参考のため示す。 

2. ローラチェーンの形式をⅠとし,ブシュレスチェーンの形式をⅡとする(図2参照)。 

 

4. 性能及び試験方法  

4.1 

引張強さ(1) 有効部分(2)が5リンク以上の継手リンクを含まないチェーンの両端を,つかみ装置(3)

に取り付け,破断に至るまで徐々に引っ張り,そのときの最大引張力を測定し,これを引張強さとする。

引張強さは,8 000 N以上とする。 

注(1) つかみ装置に取り付けられているリンクで破断したものの測定値は,不採用とする。 

(2) 両端のつかみ装置の間にあり,つかみ装置に取り付けられたリンクを除いた部分とする。 

(3) チェーンに引張力を加えたとき,すべてのリンクにねじれ,曲げなどが生じないような装置と


D 9417:2004 

 

する。 

4.2 

ピン抜け強さ 呼び1/2×3/32チェーンは,多段伝動での使用に伴い,チェーンへのスラスト力が加

わることが避けられないため,ピン抜け強さを規定する。一方,呼び1/2×1/8チェーンは,単段伝動で使

用されるため,ピン抜け強さを規定しない。ピン抜け強さは,片側の外プレートを外した試片(4)を,図1

のように受け具に置き,押し具で徐々に力を加え,外プレートからピンが抜け出るまでの最大力とする。

ピン抜け強さは800 N以上とする。 

注(4) 片側の外プレートを外すときは,試片が変形しないようにする。 

単位 mm 

 

図 1 ピン抜け強さ測定装置 

4.3 

硬さ チェーンの各部品の表面硬さは,表2のHV又はHRAに適合しなければならない。 

表 2 硬さ 

部品 

 

ビッカース硬さ

HV 

ロックウェル硬さ

HRA 

ピン 

520以上 

76以上 

ブシュ 

520以上 

76以上 

ローラ 

380以上 

70以上 

4.4 

長さの許容差 リンク数が49リンク以上の塗油していないチェーン(両端は,内リンクとする。)

の一端を固定し,他端に125 Nの荷重をかけて測定したときのチェーン長さの許容差は,基準長さ(5)の

−0.08 %〜+0.24 %とする。 

注(5) 基準長さは,12.7 mm×リンク数で算出する。 

4.5 

うねり,ねじれ及びリンクの回転性 チェーンは,著しいうねり,ねじれがなく,リンクのつなぎ

目に回転の不円滑があってはならない。 

4.6 

外観 チェーンの表面には,有害なきず,さび,ばり,その他使用上有害な欠陥があってはならな

い。 

 

5. 形状,各部名称及び寸法  

5.1 

形状及び各部名称 形状及び各部名称は,図2による。ただし,呼び1/2×3/32 チェーンには,ディ

レーラによるギヤチェンジが円滑にできるように,内プレートに面取りなどが施されていなければならない。 

5.2 

寸法 寸法は,表3による。 

 

 

 


D 9417:2004  

 

 

 

 

 

 
備考 図2の形状は例示である。 

 

番号 

部品名称 

材料(参考) 

① 

ピン 

JIS G 3505 - SWRM17 

② 

外プレート 

JIS G 4051 - S45C 

③ 

ブシュ 

JIS G 3505 - SWRM8 

④ 

ローラ 

JIS G 3141 - SPCC 

⑤ 

内プレート 

JIS G 4051 - S45C 

⑥ 

継手プレート 

JIS G 4051 - S45C 

⑦ 

クリップ形継手ピン 

JIS G 3505 - SWRM17 

⑧ 

クリップ 

JIS G 4401 - SK85 

図 2 形状及び各部名称 


D 9417:2004 

 

表 3 寸法 

単位 mm 

呼び 

形式 

ピッチ 

(基準値)

内リン 
ク内幅 

b1 

(最小)

ピン 
長さ 

b2 

(最大)

ピンbc 
部長さ 

bc 

(最大)

ピンbe 
部長さ 

be 

(参考)

ローラ 

外径 

d1 

(最大)

ピン 
外径 

d2 

(最大)

ブシュ 

内径 

d3 

(参考)

内プレート

高さ 

h1 

(最大) 

外プレート

高さ 

h2 

(最大) 

1/2×1/8 

Ⅰ 

12.7 

3.3 

10.2 

6.6 

1.5 

7.8 

3.66 

3.68 

9.9 

9.9 

1/2×3/32 

Ⅰ 

12.7 

2.38 

8.2 

−(6) 

−(6) 

7.8 

3.66 

3.68 

9.9 

9.9 

1/2×3/32 

Ⅱ 

12.7 

2.38 

7.4 

−(6) 

−(6) 

7.8 

3.66 

3.68(7) 

8.7 

8.7 

注(6) 1/2×3/32チェーンは,継手リンクを用いない。 

(7) 内プレート穴径を示す。 

 

6. さび止め処理 チェーンには,油脂その他によって,さび止め処理を施さなければならない。 

 

7. 製品の呼び方 チェーンの呼び方は,表4のとおりとし,規格番号又は規格の名称及び呼びによる。

ただし,形式がⅡの場合は,呼びの後にⅡを付ける。 

表 4 製品の呼び方 

形式 

製品の呼び方 

Ⅰ 

JIS D 9417 1/2×1/8 

自転車用チェーン 1/2×1/8 

Ⅰ 

JIS D 9417 1/2×3/32 

自転車用チェーン 1/2×3/32 

Ⅱ 

JIS D 9417 1/2×3/32 Ⅱ 

自転車用チェーン 1/2×3/32 Ⅱ 

 

8. 表示  

8.1 

製品の表示 チェーンには,外プレートに製造業者名又はその略号を表示する。 

8.2 

包装の表示 チェーンの単位個装又は外装容器には,製造業者名又はその略号と,呼び及びリンク

数又は基準長さを表示する。ただし,形式がⅡの場合は,呼びの後にⅡを付ける。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連規格 JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 

JIS G 3505 軟鋼線材 

JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 

JIS G 4401 炭素工具鋼鋼材 


D 9417:2004  

 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS D 9417:2003 自転車用チェーン 

ISO 9633:2001 自転車チェーン―特性と試験方法 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:実線の側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1.適用範囲  一般用自転車及び幼児用

自転車に用いる 

ISO 9633 

4.1 

自転車に使用する 

IDT 

ISOも同種の自転車全般を
指し,JISと差異はない。 

 

2.引用規格  JIS D 9111 

 

 

ISOになし 

MOD/追加 

ISOは,チェーンの単独規
格である。JISは,引用規
格を中心に各部品規格で
構成されている。 

規格体系が異なるため,将来的にも整
合は困難である。 

3.種類 

内リンク内幅と内リンク
の形式で3種類に区分 

 

4.2 

JISに同じ 

MOD/変更 

呼びが異なるため,ISOの
呼びを括弧内に記載した。 

将来的にはISOに整合させる。 

4.性能及び
試験方法 

引張強さ 
ピン抜け強さ 
 
硬さ 
 
 
 
 
長さの許容差 
 
うねり,ねじれ,リンク
の回転性 
 
外観 
 

 

4.3 
4.4 
 
 
 
4.5 
 
 
4.6 
 
3,5,
6,7,

 

JISに同じ 
JISに同じ 
 
ISOになし 
 
プレロード 
 
 
JISに同じ 
 
うねり,ねじれ,リン
クの回転性,たわみ 
 
ISOになし 

 

IDT 
MOD/変更 
 
MOD/追加 
 
MOD/削除 
 
 
MOD/変更 
 
MOD/削除 
 
 
MOD/追加 

 
JISの規格値が高い。 
 
JISは,摩耗性能の代替品
質として規定。 
ISOは,チェーンの最小引
張強さの約1/3を負荷す
る。 
JISの許容差が大きい。 
 
JISは,たわみを規定して
いない。 

 
SI単位へ移行時の換算の際,有効けた
数の差から生じた。 
将来,ISOへの規定を提案する。 
 
プレロードの目的が明確でない。ISO
に目的の明確化を提案する。 
 
ISOへは,実用的見地から見直しを提
案する。 
最適なたわみの基準を設定するのが困
難である。 
 
将来,ISOへの規定を提案する。 

 

5

 

D

 9

4

1

7

2

0

0

4

  

 

 

 


D 9417:2004 

 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:実線の側線又は点線の下線  

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5.形状,各
部名称及
び寸法 

形状及び各部名称 
 
寸法 

 

4.2 
 
4.2 

形状図示,各部名称な
し 
JISに同じ 
 
外リンクと内リンク
とのすき間 

MOD/追加 
 
MOD/変更 
 
MOD/削除 

ISOは,部品名称を規定し
ていない。 
ブシュ内径及びローラ外
径が異なる。 
JISは,外リンクと内リン
クとのすき間を規定して
ない。 

将来,ISOへの規定を提案する。 
 
将来的にはISOに整合させる。 
 
ISOに測定方法を規定するか,または
規定の削除を提案する。 

6.さび止め
処理 

 

 

 

ISOになし 

MOD/追加 

ISOにこの規定はない。 

将来,ISOへの規定を提案する。 

7.製品の呼
び方 

 

 

 

ISOになし 

MOD/追加 

ISOにこの規定はない。 

将来,ISOへの規定を提案する。 

8.表示 

製品の表示 
包装の表示 

 

4.7 
4.7 

JISに同じ 
ISOになし 

IDT 
MOD/追加 

 
ISOは,リンク数又は基準
長さの表示規定がない。 

 
将来,ISOへの規定を提案する。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

 
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 
2.  JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 
  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 

 

 

 

6

 

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1

7

2

0

0

4