D 3603-3:2009
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 要求事項 ························································································································· 1
3.1 一般 ···························································································································· 1
3.2 寸法及び許容差 ············································································································· 2
3.2.1 フランジ−1形 ············································································································ 2
3.2.2 フランジ−2形 ············································································································ 3
3.2.3 フランジ−3形 ············································································································ 4
3.2.4 フランジ−4形 ············································································································ 5
3.2.5 フランジ−5形 ············································································································ 6
3.2.6 フランジ−6形 ············································································································ 7
3.2.7 フランジ−7形 ············································································································ 8
3.2.8 フランジ−8形 ············································································································ 9
3.2.9 フランジ−9形 ··········································································································· 10
3.2.10 フランジ−201形 ······································································································ 11
3.2.11 フランジ−202形 ······································································································· 12
3.2.12 フランジ−203形 ······································································································ 13
3.2.13 フランジ−204形 ······································································································ 14
3.2.14 フランジ−205形 ······································································································ 15
3.2.15 フランジ−206形 ······································································································ 16
3.2.16 フランジ−207形 ······································································································ 17
附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 18
D 3603-3:2009
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技
術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会
の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS D 3603-3:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS D 3603の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS D 3603-1 第1部:円筒面座取付け式列形ポンプ
JIS D 3603-2 第2部:平面座取付け式列形ポンプ及び高圧サプライポンプ
JIS D 3603-3 第3部:端面フランジ取付け式燃料噴射ポンプのフランジ
JIS D 3603-4 第4部:端面フランジ取付け式高圧サプライポンプのフランジ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
D 3603-3:2009
ディーゼル機関−
燃料噴射ポンプの取付け寸法−第3部:
端面フランジ取付け式燃料噴射ポンプのフランジ
Diesel engines−Mounting dimensions of fuel injection pumps−
Part 3: Flanges for end flange-mounting fuel injection pumps
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 7299-1を基に,対応する部分については対応国際
規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,我が国における実情を反
映するため,対応国際規格には規定されていない燃料噴射ポンプを日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,ディーゼル機関に用いる端面フランジ取付け式燃料噴射ポンプ(回転形,分配形式及び列
形燃料噴射ポンプ。)(以下,ポンプという。)を機関に取り付けるために,取付け互換性上必要な,フラン
ジの寸法に関する要求事項を規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7299-1:2007,Diesel engines−End-mounting flanges for pumps−Part 1: Fuel injection pumps
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 3608 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプのカム軸端及びハブのテーパ部
注記 対応国際規格:ISO 6519,Diesel engines−Fuel injection pumps−Tapers for shaft ends and hubs
(MOD)
3
要求事項
3.1
一般
機関製造業者は,ポンプへの取付けかん合部の機関側内径の公差域クラスについては,H8を用いること
2
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
が望ましい。
機能上必要が生じた場合には,受渡当事者間の協定によって,ポンプ側の挿入部外径(図中のφD1)の
公差域クラスg8をf7としてもよい。また,機関側内径の公差域クラスH8をH7にしてもよい。
注記1 図及び表にある直径D2は,JIS D 3608に規定される直径Dに対応する。
注記2 フランジの相対位置,すなわち,ポンプハウジングに対するフランジの回転方向の相対位置
は,必要に応じて選定することができる。
3.2
寸法及び許容差
3.2.1
フランジ−1形
1形のフランジは,図1による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
50又は68
17又は20
12.5
11
13
16
26
24.5
図1−フランジ−1形
3
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.2
フランジ−2形
2形のフランジは,図2による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
50
17又は20
12.5
11
13
16
17.4
16
26
24.5
68
17,20
又は25
12.5
11
17.4
16
26
24.5
図2−フランジ−2形
4
D 3603-3:2009
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3.2.3
フランジ−3形
3形のフランジは,図3による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
50又は68
17又は20
9.5 a)
8.2 a)
13
16
12.5
11
17.4
16
26
24.5
注a) ある一部の列形ポンプとの互換性にだけ用いる非推奨値である。
図3−フランジ−3形
5
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.4
フランジ−4形
4形のフランジは,図4による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
68
17
9.5
8
10
16
図4−フランジ−4形
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.5
フランジ−5形
5形のフランジは,図5による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
74又は76
17
9.5
8
8
10
図5−フランジ−5形
7
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.6
フランジ−6形
6形のフランジは,図6による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±1
L2
最大
L3
最小
最大
68,97
又は112
20又は22
4.5
7.5
17
18
24
26
図6−フランジ−6形
8
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3.2.7
フランジ−7形
7形のフランジは,図7による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
68又は85
17,20,22
又は25
4.5
8.2
15
18
9.5
8.2
12.5
11
17.4
16
図7−フランジ−7形
9
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.8
フランジ−8形
8形のフランジは,図8による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
D3
呼び
D4
最大
L4
最大
最小
最大
95又は
107
20,25,30
又は35
9.5
8.2
17
20
130
156
62
13.5
12又は20.5
18.5
17
115
35又は40
13.5
12又は20.5
140
166
66
注a) 固定形ポンプを取り付ける必要がある場合には,機関製造業者が機関側の植込みボル
トを水平の中心線から上40°,下20°で位置決めするのがよい。
図8−フランジ−8形
10
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3.2.9
フランジ−9形
9形のフランジは,図9による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
68又は85
25
26
24.5
15
18
図9−フランジ−9形
11
D 3603-3:2009
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3.2.10 フランジ−201形
201形のフランジは,図10による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
50
20
40
6.5
13
16
図10−フランジ−201形
12
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.11 フランジ−202形
202形のフランジは,図11による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
55
25
35
33
13
16
図11−フランジ−202形
13
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.12 フランジ−203形
203形のフランジは,図12による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
85
25
26
24
13
16
図12−フランジ−203形
14
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.13 フランジ−204形
204形のフランジは,図13による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
50
25
26
25
13
16
図13−フランジ−204形
15
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.14 フランジ−205形
205形のフランジは,図14による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
55
25
26
24
13
16
図14−フランジ−205形
16
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.15 フランジ−206形
206形のフランジは,図15による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
最小
最大
85
25
16.5
15
17
20
図15−フランジ−206形
17
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.2.16 フランジ−207形
207形のフランジは,図16による。
単位 mm
D1
g8
D2
呼び
L1
±0.5
L2
最大
L3
D3
呼び
D4
最大
L4
最大
最小
最大
100
30
9.5
8.2
17
20
130
156
62
13.5
12又は20.5
16.5
16
18.5
17
注a) 固定形ポンプを取り付ける必要がある場合には,機関製造業者が機関側の植込みボル
トを水平の中心線から上40°,下20°で位置決めするのがよい。
図16−フランジ−207形
18
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS D 3603-3:2009 ディーゼル機関−燃料噴射ポンプの取付け寸法−第3部:端面
フランジ取付け式燃料噴射ポンプのフランジ
ISO 7299-1:2007,Diesel engines−End-mounting flanges for pumps−Part 1: Fuel
injection pumps
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 要求事
項
図1〜図9の図中の
寸法を示す表を,図
と一体化。
3
図中の寸法記号に対する
寸法を独立の表で表記。
変更
表記上の違いであって,技術的
差異はない。
ISO規格に対して,我が国は図と
表の一体化を提案するも,受入れ
られなかったが,このままとする。
3.2.10 フ
ランジ−
201形
201形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
3.2.11 フ
ランジ−
202形
202形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
3.2.12 フ
ランジ−
203形
203形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
3.2.13 フ
ランジ−
204形
204形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
2
D
3
6
0
3
-3
:
2
0
0
9
19
D 3603-3:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び名称
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3.2.14 フ
ランジ−
205形
205形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
3.2.15 フ
ランジ−
206形
206形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
3.2.16 フ
ランジ−
207形
207形フランジの形
状及び寸法を規定。
−
−
追加
我が国独自のフランジ取付け
式燃料噴射ポンプの形状及び
寸法を追加規定した。
我が国で多く用いられているため
規定した。
次回JIS改正時に廃止を検討する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 7299-1:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
D
3
6
0
3
-3
:
2
0
0
9