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B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 記号及び単位  2 

5 試験装置 3 

5.1 試験装置の選択,校正及び設置  3 

5.2 試験回路  3 

5.3 圧力測定点  4 

6 試験方法 5 

6.1 測定精度  5 

6.2 試験流体  5 

6.3 温度  5 

6.4 定常状態  5 

6.5 測定  5 

6.6 差圧の計算  6 

6.7 試験結果の表示  6 

7 規格準拠表示  7 

附属書A(規定)実用単位の使用  8 

附属書B(参考)事前チェックリスト 9 

 

 


 

B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フル

ードパワー工業会(JFPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。 

これによって,JIS B 8386:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

  

日本工業規格 

      JIS 

 

B 8386:2011 

 

(ISO 4411:2008) 

油圧−バルブ−流量に対する差圧特性の決定方法 

Hydraulic fluid power-Valves- 

Determination of pressure differential/flow characteristics 

 

序文 

この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 4411を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

 

適用範囲 

この規格は,定常状態における油圧制御弁の流路を通る流量によって発生する差圧特性を決定する方法

について規定する。この規格は,試験装置,試験方法及び試験結果の表示についても規定している。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 4411:2008,Hydraulic fluid power−Valves−Determination of pressure differential/flow 

characteristics(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0125-1 油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第1部:図記号 

注記 対応国際規格:ISO 1219-1,Fluid power systems and components−Graphic symbols and circuit 

diagrams−Part 1: Graphic symbols for conventional use and data-processing applications(MOD) 

JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器−用語 

注記 対応国際規格:ISO 5598,Fluid power systems and components−Vocabulary(MOD) 

JIS B 8355 油圧−サブプレート取付形4ポート電磁切換弁 

注記 対応国際規格:ISO 4401,Hydraulic fluid power−Four-port directional control valves−Mounting 

surfaces(MOD) 

JIS B 8357 油圧用圧力補償付流量調整弁−取付面及び取付寸法 

注記 対応国際規格:ISO 6263,Hydraulic fluid power−Compensated flow-control valves−Mounting 

surfaces(IDT) 

JIS B 8664 油圧−減圧弁,シーケンス弁,アンロード弁,絞り弁及びチェック弁−取付面 

注記 対応国際規格:ISO 5781,Hydraulic fluid power−Pressure-reducing valves, sequence valves, 

unloading valves, throttle valves and check valves−Mounting surfaces(IDT) 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

  

JIS B 8666 油圧−リリーフ弁−取付面 

注記 対応国際規格:ISO 6264,Hydraulic fluid power−Pressure-relief valves−Mounting surfaces(IDT) 

JIS B 9939-1 油圧−測定技術−第1部:一般測定原則 

注記 対応国際規格:ISO 9110-1,Hydraulic fluid power−Measurement techniques−Part 1 : General 

measurement principles(MOD) 

JIS B 9939-2 油圧−測定技術−第2部:管路における平均定常圧力の測定 

注記 対応国際規格:ISO 9110-2,Hydraulic fluid power−Measurement techniques−Part 2 : 

Measurement of average steady-state pressure in a closed conduit(MOD) 

ISO 10372,Hydraulic fluid power−Four- and five-port servovalves−Mounting surfaces 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142によるほか,次による。 

3.1 

試験装置差圧(tare pressure differential) 

試験装置によって圧力検出ポート間に生じる圧力降下。ただし,供試弁によって生じる圧力降下は除く。 

3.2 

計測差圧(measured pressure differential) 

試験装置及び供試弁によって圧力検出ポート間に生じる圧力降下。 

3.3 

流量,qv(flow rate) 

測定点を流れる流量。 

3.4   

差圧,Δp(pressure differential) 

供試弁によって生じる圧力降下。 

 

記号及び単位 

4.1 この規格で用いる記号及び単位は,表1による。 

4.2 図1〜図3で用いる図記号は,JIS B 0125-1による。 

 

表1−記号及び単位 

参照箇条 

用語 

記号 

単位 b) 

3.3 

流量 

qv 

m3/s 

3.4 

差圧 

Δp 

Pa 

− 

管路内径 

− 

温度 

θ 

℃ 

− 

動粘度 

ν 

m2/s 

− 

質量密度 

ρ 

kg/m3 

 注記 対応国際規格には,次元に関する注書きとして注a)があるが,JIS

では必要ないので削除した。 

注b) 測定結果を表すため用いる実用的な単位は,附属書Aに示す。 
 

 

 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

 

試験装置 

試験に先立ち,受渡当事者間で協定する必要のある,適切な項目を選択するためのチェックリストを,

附属書Bに示す。 

5.1 

試験装置の選択,校正及び設置 

5.1.1 試験装置の選択は,JIS B 9939-2による。 

5.1.2 試験装置の校正は,JIS B 9939-1による。 

5.1.3 試験装置の設置は,JIS B 9939-2による。 

5.2 

試験回路 

5.2.1 供試バルブに適した回路として,図1に示す回路を用いる。図1に示す圧力計及び流量計の位置並

びに5.2.5〜5.2.9に示した要求事項は,測定精度等級Aのものだけについて適用する。 

図1は基本回路を示しており,機器に故障が発生したときの損傷を防ぐために必要な安全装置は含んで

いない。試験に当たっては,人と機器との両方の安全に十分配慮して試験を実施する。 

 

 

 

(使用機器) 

油温調整可能で,かつ,流量が調整できる油圧源 

リリーフ弁 (回路保護用) 

止め弁 (通常,完全開) 

差圧計測装置 

供試バルブ 

温度計 

流量計 

 

図1−試験回路 

 

5.2.2 サブプレート取付形弁及びモジュラスタック形弁において,差圧の測定は図2に示すような標準測

定用プレートを使用して行うことが望ましい。この場合,5.2.5〜5.2.8及び5.3の要件は適用しない。 

図2の寸法Aは,試験するバルブに対するJIS B 8355,JIS B 8357,JIS B 8664,JIS B 8666,又はISO 10372

に規定する最大ポートサイズである。図2の寸法Bは,選択した取付面のOリングに対して適切なものと

する。 ねじポートサイズは,流量に対して適切なものとする。図2には,1ポートだけを示すがこれは例

えばP,T,A及びBポートのいずれにも使用可能である。 

 
 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

  

単位 mm 

 

図2−サブプレート取付形弁における標準測定用プレート 

 

5.2.3 流量の調整が可能な油圧源とする。 

5.2.4 リリーフ弁は,過度の圧力から回路を守るために設置する。 

5.2.5 定常状態の流れを確保するために,測定点の上流側に,見た目に真っ直ぐで,同一径の長さが最小

でも10dの管を用いる。 

5.2.6 見た目に真っ直ぐで,同一径の長さが最小でも5dの管を,上流側圧力測定点と供試バルブとの間

に用いる。 

5.2.7 適切な圧力回復状態を確実なものにするためには,見た目に真っ直ぐで,同一径の長さが最小でも

10dの管を,供試バルブと下流側圧力測定点との間に用いる。 

5.2.8 見た目に真っ直ぐで,同一径の長さが最小でも5dの管を,下流側圧力測定点と油温測定点との間

に用いる。 

5.2.9 流量測定のための流量計は,5.2.8に規定する管の更に下流側に,最小でも5dの長さの位置に接続

する。整流機能のないタービン又はサーマルメータの場合には,更に最小でも10dの長さだけ離して設置

する。 

5.2.10 管及び継手は,供試バルブのポートサイズと同一のものを使用する。 

5.3 

圧力測定点 

5.3.1 JIS B 9939-2に従って静的圧力測定継手を用いる。 

5.3.2 どの測定精度等級においても,圧力測定点のサイズは同一とする。 

5.3.3 圧力測定点は,配管の最下点に設けてはならない。 

 

 

 


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試験方法 

6.1 

測定精度 

試験は,JIS B 9939-1に規定する測定等級A,B又はCのいずれかによる。この測定等級の選択は受渡

当事者間の協定による。各測定等級によって生じ得る許容系統誤差を,表2に示す。 

 

表2−校正時に決定する測定装置の許容系統誤差 

測定項目 

測定精度等級による許容系統誤差 

流量q(%) 

±1.0 

±2.0 

±3.0 

差圧Δp(%) 

±1.0 

±3.0 

±5.0 

温度(℃) 

±0.5 

±1.0 

±2.0 

 

6.2 

試験流体 

6.2.1 試験を行うときは,バルブの製造業者が承認した試験流体を用いる。流体の特性を記録する。その

記録には,試験で使用する温度範囲における質量密度ρ及び動粘度νの記載を含む。 

6.2.2 流体の清浄度は,バルブの製造業者が推奨する許容範囲内に保つようにする。 

6.2.3 測定精度等級A又はBの場合には,試験の直前に,試験装置から流体をサンプリングし,質量密

度ρ及び動粘度νを測定する。 

6.2.4 測定精度等級Cの場合には,流体の製造業者から得られる密度及び粘度のデータをそのまま用い

てもよい。 

6.3 

温度 

6.3.1 流体の温度は,試験の間,表3に示す許容値内に保つ。 

 

表3−流体温度の許容変化量 

単位 ℃ 

測定精度等級 

温度変化範囲 

±1.0 

±2.0 

±4.0 

 

6.3.2 試験は,バルブの製造業者がそのバルブの使用方法に対して推奨している温度範囲で行う。 

6.4 

定常状態 

6.4.1 全ての測定値の読みは,定常状態に達してから記録する。 

6.4.2 定常状態が,規定の測定条件に達したときに,個々の測定について継続して数回の読みを行う。そ

れぞれの測定値として,読みの平均値を記録する。 

6.5 

測定 

6.5.1 供試バルブを,バルブの上流ポート及び下流ポートを使用して,又は必要とする標準測定用プレー

トを使用して,試験回路に組み込む。 

6.5.2 必要とする流路又は流量を設定する。 

6.5.3 試験に対して,選択した全流量範囲でのバルブ特性を表すのに適した,測定数及びその間隔を選択

する。 

6.5.4 

6.5.3で選択した流量において上流側の圧力と下流側での個々の圧力,又は差圧を測定する。差圧

測定の場合には,6.6は省略する。サブプレート取付形弁の場合には,6.5.5及び6.5.6は省略する。 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

  

6.5.5 供試バルブがライン接続形の場合には,試験回路から供試バルブを外し,6.5.1に規定した試験回

路が供試バルブなしで成り立つように配管を接続する。この過程は,5.2.2による試験回路を使用する場合

は,必要ない。 

6.5.6 

6.5.4の圧力測定を繰り返す。 

6.6 

差圧の計算 

6.6.1 必要に応じて,JIS B 9939-2に従って圧力ヘッドの影響に対する圧力の読みの補正を行う。 

6.6.2 

6.5.4での個々の読みデータに対して,上流側の圧力から下流側の圧力を減じて計測差圧を計算す

る。 

供試バルブがサブプレート取付形の場合には,6.6.3及び6.6.4は,省略する。 

6.6.3 供試バルブがライン接続形の場合には,6.5.6で行った個々の読みに対して,上流側の圧力から下

流側の圧力を減じて試験装置差圧を計算する。試験回路として,5.2.2に従って試験回路を使用している場

合は,0の値を用いる。 

6.6.4 供試バルブがライン接続形の場合には,6.6.2の計算で得られた計測差圧から6.6.3で得られた試験

装置差圧を減じて,個々の読みに対する差圧Δpを計算する。 

6.7 

試験結果の表示 

6.7.1 

一般 

全ての試験測定及びそれから求めた計算結果は,表にまとめ,6.7.2で表すようにグラフ化するのが望ま

しい。 

6.7.2 

表示 

試験結果は,差圧Δpと流量qvとの関係を,グラフで表す。実際の単位は,附属書Aを参照する。制御

温度における動粘度及び質量密度についても記述する。一例を,図3に示す。外部ドレンがあるパイロッ

トチェック弁,パイロットリリーフ弁,又は多機能弁に対して,有効な単独のデータを把握しておくこと

が重要である。 

試験結果に追記すべき項目を,次に示す。 

− バルブ製造業者名 

− バルブの種類 

− バルブの形式 

− 試験流体 

− 流体の動粘度 

− 流体の質量密度 

− 流体温度 

− 測定等級 

− バルブの状態 

 

 

 

 

 

 

 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

 

 

 

(記号の説明) 

流路 Bポート → Tポート 

流路 Pポート → Aポート 

 

図3−試験結果の表示例 

 

規格準拠表示 

この規格に準拠することを,試験報告書,カタログ及び販売資料に記述する場合には,次の文言を用い

る。 

“油圧制御弁の差圧特性を決定するための試験方法は,JIS B 8386(油圧−バルブ−流量に対する差圧

特性の決定方法)に準拠する。” 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

  

附属書A 

(規定) 

実用単位の使用 

 

試験結果を,表又はグラフで表す場合,表A.1に示す実用単位を使用する。 

 

表A.1−実用単位 

項目 

記号 

実用単位 

バルブの呼び径 

mm 

流量 

qv 

L/min 

差圧 

Δp 

MPa 

管路長さ 

mm 

管路内径 

mm 

温度 

θ 

℃ 

動粘度 

ν 

mm2/s  (cSt) 

質量密度 

ρ 

kg/m3 

 

 

 


B 8386:2011 (ISO 4411:2008) 

 

附属書B 

(参考) 

事前チェックリスト 

 

試験に先立ち,関係者が合意するに当たり,適切な項目を選択するためのチェックリストを,次に示す。 

 

a) バルブ製造業者名 

b) 製造業者の識別記号(形式,シリーズ番号) 

c) バルブに関する製造業者の特性 

d) バルブのポートサイズ 

e) 試験回路(5.2.1参照) 

f) 

管路の内径 

g) 圧力検出ポート位置(5.3参照) 

h) 試験流体の清浄度(6.2.2参照) 

i) 

試験流体(名称及び特性)(6.2.1参照) 

j) 

試験流体の試験温度における動粘度 (6.2.1及び6.2.4参照) 

k) 試験流体の試験温度における質量密度 (6.2.1及び6.2.4参照) 

l) 

試験流体温度(試験中の)(6.3参照) 

m) 試験の流量範囲(6.5.3参照) 

n) 試験結果の表示(6.7及び附属書A参照) 

o) 測定精度等級(6.1参照)