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B 8324:2003  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本産業

機械工業会(JSIM)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 8324:1993は改正され,この規格に置き換えられる。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS B 8324には,次に示す附属書がある。 

附属書1(規定)深井戸用水中三相誘導電動機 

附属書2(参考)電動機のポンプ取付部の寸法 

 

 

 

 


 

B 8324:2003  

目 次 

ページ 

1. 適用範囲  1 

2. 引用規格  1 

3. 定義  2 

4. 大きさ  2 

4.1 ポンプの大きさ  2 

4.2 電動機の大きさ  2 

5. 性能  2 

5.1 規定吐出し量  2 

5.2 全揚程  3 

5.3 吸込性能  3 

5.4 回転速度  3 

5.5 ポンプ効率  3 

5.6 性能の許容幅  3 

6. 構造  3 

6.1 一般  3 

6.2 ポンプ本体  3 

6.3 羽根車  4 

6.4 軸方向スラストの大きさ  4 

6.5 軸継手  4 

6.6 防砂装置  5 

6.7 電動機  5 

6.8 その他の部分  5 

7. 寸法及びはめあい  5 

7.1 ポンプ本体  5 

7.2 羽根車  7 

7.3 ポンプ軸  7 

7.4 各部のはめあい  7 

7.5 羽根車とライナリングとのすき間 7 

7.6 その他の部分  7 

7.7 組立許容差  8 

8. 外観  8 

9. 材料  8 

10. 附属品  9 

11. 試験方法 10 

12. 製品の呼び方  10 


 

B 8324:2003 目次 

(3) 

ページ 

13. 表示  11 

14. 提出書類  11 

附属書1(規定)深井戸用水中三相誘導電動機  17 

附属書2(参考)電動機のポンプ取付部の寸法  24 

 

 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

B 8324:2003 

 

深井戸用水中モータポンプ 

Submersible motor pumps for deep well 

 

 

1. 適用範囲 この規格は,水温10〜25 ℃の清水(1)を取り扱うポンプ口径(2)が25〜200 mmの片吸込遠

心形又は斜流形の深井戸用水中モータポンプ(以下,ポンプという。)で,井戸ふた又は取付バンドに取り

付けられた揚水管の下部につり下げられ,その下部に50 Hz又は60 Hzの2極水中三相誘導電動機を軸継

手によって直結し,その最大潜没深さ(3)が100 m以内のものについて規定する。 

注(1) pH5.8〜8.6,塩素イオン200 mg/l以下,砂を含む場合でも含有砂量は50 mg/l以下,その大きさ

は,細砂 (0.1〜0.25 mm) 以下のもの。 

(2) ポンプ本体の弁ケーシングの吐出し口の呼び径。 

(3) 井戸の最高水位からポンプストレーナ上部までの深さ。 

参考 含有砂量が多いと,ポンプの滑り部の摩耗によって,電動機に事故を起こすことがあるから,

含有砂量は,できるだけ少ないことが望ましい。 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0131 ターボポンプ用語 

JIS B 0202 管用平行ねじ 

JIS B 0203 管用テーパねじ 

JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表 

JIS B 0903 円筒軸端 

JIS B 0905 回転機械−剛性ロータの釣合い良さ 

JIS B 1301 キー及びキー溝 

JIS B 2238 鋼製管フランジ通則 

JIS B 2239 鋳鉄製管フランジ通則 

JIS B 8301 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ−試験方法 

JIS C 3312 600 Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル 

JIS C 3327 600 Vゴムキャブタイヤケーブル 

JIS C 4034-1 回転電気機械−第1部:定格及び特性 

JIS C 4210 一般用低圧三相かご形誘導電動機 

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 

JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯 

JIS G 3444 一般構造用炭素鋼管 


B 8324:2003  

 

JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管 

JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼管 

JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管 

JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管 

JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 

JIS G 4303 ステンレス鋼棒 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品 

JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品 

JIS G 5705 可鍛鋳鉄品 

JIS H 3250 銅及び銅合金棒 

JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物 

 

3. 定義 この規格で用いるポンプの主な用語の定義は,JIS B 0131による。 

 

4. 大きさ 大きさは,ポンプの大きさ及び電動機の大きさで表す。 

4.1 

ポンプの大きさ ポンプの大きさは,ポンプ本体番号(4),ポンプの呼び径及び段数(5)によって表す。 

例 P8×100 mm×3段 

注(4) ポンプ本体番号は,適用する井戸径によって表1のとおりとする。また,ポンプ本体番号とポ

ンプの呼び径との関係を,参考として同表に示す。 

(5) 羽根車の数 

表 1 ポンプ本体番号 

単位 mm 

ポンプ本体番号 

P4S(6) 

P4 

P6 

P8 

P10 

P12 

P14 

適用する井戸径 

100以上 

105.3以上 

155.2以上 

204.7以上 

254.2以上 

304.7以上 

339.8以上 


考 

ポンプの 

呼び径 

25,32,40, 
50 

25,32,40, 
50 

40,50,65, 
 80 

80,100,125 125,150 

150,200 

200 

注(6) 呼び径100 mmの硬質ビニル管を用いる井戸に適用する。 

4.2 

電動機の大きさ 電動機の大きさは,附属書1表2の電動機枠番号及び定格出力によって表す。 

例 M8×15 kW 

 

5. 性能  

5.1 

規定吐出し量 (7) 規定吐出し量は,ポンプの呼び径に対し,表2の範囲内とする。 

なお,井戸に対する適正揚水量は,その井戸の段階揚水試験から求める。 

注(7) 一般には,受渡当事者間の契約値とするが,この規格では,13. c)の表示値とする。 


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表 2 吐出し量範囲 

単位 m3/min 

ポンプの 

呼び径 

(mm) 

吐出し量範囲 

50 Hz 

60 Hz 

25 

0.045以下 

0.050以下 

32 

0.040〜0.080 

0.045〜0.090 

40 

0.07〜0.14 

0.08〜0.16 

50 

0.11〜0.22 

0.12〜0.25 

65 

0.20〜0.40 

0.22〜0.45 

80 

0.36〜0.71 

0.40〜0.80 

100 

0.63〜1.25 

0.71〜1.40 

125 

1.0〜2.0 

1.12〜2.24 

150 

1.60〜3.15 

1.80〜3.55 

200 

2.5〜5.0 

2.8〜5.6 

5.2 

全揚程 規定吐出し量に対する全揚程の標準範囲は,付図1及び付図2による。 

備考 この規格で用いる全揚程及びヘッドは,単位質量当たりの流体エネルギーすなわち比エネルギ

ーを,重力加速度9.80 m/s2で除した量で示してある。 

5.3 

吸込性能 ポンプは,運転水位が下がってもストレーナの上部までの潜没深さが表3の値で,異状

がなく運転できなければならない。 

表 3 最小潜没深さ 

単位 m 

ポンプの呼び径(mm) 

25 

32 

40 

50 

65 

80 

100 

125 

150 

200 

最小潜没深さ 

0.4 

0.4 

0.5 

0.7 

0.9 

1.2 

1.6 

2.5 

3.6 

5.6 

備考 実際の井戸にポンプを取り付けるときは,渇水その他の原因による運転水位の変動に備え,

表3の値より十分に深く潜没させることが必要である。 

5.4 

回転速度 回転速度は,これを駆動する電動機の正常な電源状態(8)における毎分回転数とする。 

注(8) 規定周波数に対して±1 %,規定電圧に対して±5 %の範囲内の電源状態。 

5.5 

ポンプ効率 ポンプ効率の最高値は,その吐出し量における付図3のA効率以上とする。また,規

定吐出し量におけるポンプ効率は,付図3のB効率以上とする。 

最高効率における吐出し量は,表2の範囲にあることが望ましい。 

5.6 

性能の許容幅 性能の許容幅は,JIS B 8301の6.3(性能の許容幅)による。 

 

6. 構造  

6.1 

一般 ポンプは,付図4〜8に示すような構造であって,ポンプ本体,羽根車,電動機などで構成す

る。 

備考 付図4〜8は部品名称の説明図であって,ポンプの構造を規定するものではない。 

6.2 

ポンプ本体 ポンプ本体は,次による。 

a) ポンプ本体は,弁ケーシング,上部ケーシング,案内羽根がある中間ケーシング及び吸込フレームか

ら構成されたものと,弁ケーシング,上部ケーシング,案内羽根,中間ステージ,外ケーシング及び

吸込フレームから構成されたものとの2種類とする。前者は,いんろうによって組み合わせ,それら

をボルト締め若しくはクリップによって締め付けるか,又はそれらを互いにねじ込む。後者の組合せ

は,案内羽根,中間ステージを納めた外ケーシングの上部に上部ケーシング・弁ケーシングを,下部


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に吸込フレームをねじ込み,又はその他の方法で取り付ける。 

ポンプ本体の上端は,直接又は接続管によって揚水管を接続し,下部の吸込フレームは,直接又は

接続フレームなどによって電動機を取り付ける。 

揚程が低いものには,弁ケーシングを付けなくてもよい。 

b) 揚水管との接続部の管継手は,フランジ形継手又はねじ込み形継手とし,ねじ込み形継手のねじは,

JIS B 0203によるものとする。 

c) 弁ケーシングは,弁体を納め,急激な水の逆流を防ぐものとする。 

なお,弁体は揚水管内の水が徐々に抜けるようなものにするのがよい。 

d) ライナリング及びブシュ類は,打込み又はねじ止めとし,運転中に回ってはならない。ただし,中間

ブシュは,省略してもよい。ケーシングの材料が青銅の場合には,ライナリング及びブシュ類を設け

なくてもよい。 

e) 軸受は,水中軸受とし,ポンプ軸の上部及び下部に設ける。ただし,電動機の上部軸受がポンプの下

部軸受を兼ねるもの,又はポンプの中間ブシュが軸受の役目を果たすものであれば,ポンプ軸の下部

には軸受を設けなくてもよい。 

f) 

上部軸受は,水潤滑又はグリース潤滑,下部軸受は,水潤滑とする。上部軸受がグリース潤滑の場合

には,グリースが流出しないものとする。 

g) 案内羽根をケーシングに取り付けるものは,ねじ,ノック,はさみ締めなどの方法によって止め,運

転中回ったり,緩んだりしないものとする。 

h) 地下揚水管及び地上曲管の口径は,ポンプの口径と同一とする。やむを得ず,地下揚水管及び地上曲

管の口径を変える場合には,ポンプ本体と地下揚水管との間に異径管を使用してもよい。 

6.3 

羽根車 羽根車は,次による。 

a) 羽根車(試験用軸を含む。)の釣合い良さは,JIS B 0905の“釣合い良さG6.3”とする。ただし,羽

根車(試験用軸を含む。)の質量が2 kg以下の場合には,“釣合い良さG16”でもよい。 

b) 羽根車の外径,滑り部,ハブの軸穴及びハブの両端面は,機械加工を施すことが望ましい。 

6.4 

軸方向スラストの大きさ 軸方向スラストの大きさは,次による。 

a) 軸方向スラストは,下方向とし,その大きさは,表4の値以下とする。これを超える場合には,バラ

ンスホールその他の方法で表4に示す値以下に抑える。 

b) a)と反対方向のスラストが生じても,その大きさは,表4の上向き最大スラストの値を超えないもの

とする。 

表 4 最大スラスト 

単位 kN 

ポンプ 
本体番号 

P4S又はP4 

P6 

P8 

P10 

P12 

P14 

電動機定格
出力(kW) 

0.75,1.1 1.5〜3.7 

3.7〜7.5 11,15 18.5,22 11〜45 

37〜75 

37〜75 

37〜75 

下向き最大
スラスト 

1.2 

2.4 

5.6 

12.8 

20 

20 

20 

20 

上向き最大
スラスト 

0.3 

0.5 

0.6 

0.8 

0.8 

0.8 

c) 軸方向スラストは,軸継手を介して,電動機側のスラスト軸受で受けるものとする。 

6.5 

軸継手 軸継手は,次による。 


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a) 軸継手は,筒形又はつめ形とし,動力伝達に対して十分な強度をもたなければならない。つめ形の場

合には,上向きスラストをポンプ側で受けるものとする。 

b) 軸継手は,ポンプの軸と電動機の軸を連結して回転させた場合,その両軸の軸中心は,同一直線上に

なければならない。 

c) 軸と軸継手との回転方向に対する取付けは,キー又はスプラインを用いて,急激な回転又は逆回転に

対して緩んだり,破損しないものとする。 

d) 軸継手は,ポンプ軸及びモータ軸から抜けないように,止めねじなどで抜け止めを施す。 

6.6 

防砂装置 揚水に直接触れる軸受には,防砂装置を設け,運転時及び停止時においても砂が軸受の

中に入らないものとする。ただし,水中軸受にセラミックなどの耐摩耗材料を使用する場合には,防砂装

置を設けなくてもよい。 

6.7 

電動機 電動機は,附属書1による。 

なお,この電動機を使用する場合には,全負荷電流の5倍の電流を通じて5秒以内に動作する2Eリレ

ー,3Eリレーなどの保護装置で保護する。 

6.8 

その他の部分 その他の部分は,次による。 

a) ポンプの回転方向は,一般にポンプの吐出し側から見て,時計回りとする。 

b) 吸込フレームの吸込部にストレーナを設ける。 

c) ポンプ軸に用いるナット類には,軸がいずれの方向に回転しても緩まないように,座金,その他の方

法で回り止めを施す。 

 

7. 寸法及びはめあい  

7.1 

ポンプ本体 ポンプ本体は,次による。 

a) ポンプの呼び径と揚水管に接続するフランジ部の実口径及びねじ込み部の寸法は,表5による。 

表 5 フランジ部の実口径及びねじ込み部の寸法 

ポンプの呼び径 

mm 

25 

32 

40 

50 

65 

80 

100 

125 

150 

200 

フランジ部の実口径 

mm 

25 

±3 

32 

±3 

40 

±3 

50 

±3 

65 

±4 

80 

±4 

100 
±4 

125 
±4 

150 
±5 

200 
±5 

ねじ(9)込み部の寸法 

11/4 

11/2 

21/4 

注(9) ねじの種類は,JIS B 0203のテーパめねじ又は平行めねじとする。 

b) フランジの寸法は,表6による。フランジには,耐水圧及び強度上の問題が生じない範囲で,最小限

のケーブル用切欠きを設ける。 


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表 6 フランジ寸法 

単位 mm 

ポンプの 

呼び径 

フランジ寸法 

外径 

D 

ピッチ径 

C 

ボルト穴の数 

n(個) 

ボルト穴 

h(10) 

厚さ t(11) 

FC200 

25 

90 

69 

12 

16 

32 

95 

75 

12 

16 

40 

115 

90 

12 

18 

50 

125 

100 

12 

18 

65 

140 

115 

12 

18 

80 

165 

136 

15 

22 

100 

180 

155 

15 

22 

125 

224 

190 

19 

24 

150 

258 

224 

19 

26 

200 

305 

272 

12 

19 

26 

 

注(10) この穴は,ボルトねじ穴にしてもよい。 

(11) FC200を超える強度をもつ材料については,その強度に応じた適切な厚さとすることができる。 

c) ねじ込み形ポンプの接続部外径は,表7による。 

表 7 接続部最小外径 (FC200の場合) 

単位 mm 

ポンプの呼び径 

25 

32 

40 

50 

65 

80 

100 

125 

150 

200 

接続部最小外径 

50 

60 

68 

82 

100 

118 

150 

180 

210 

265 

d) ケーシングの耐圧部の厚さは,耐水圧及びつり下げ荷量に耐える厚さとし,偏肉がある場合でも,そ

の最小値は,表8による。 

表 8 ケーシングの最小厚さ 

単位 mm 

ポンプ本体番号 

最小厚さ 

鋳鉄 

鋼管 

ステンレス鋼板,鋼管 

P4S又はP4 

3.2 

3.2(2) 

0.7 

P6 

4(2.5) 

1.5 

P8 

4.5(3) 

1.5 

P10 

6.3 

5(3.5) 

2.0 

P12 

7.1 

6.3(4.5) 

2.0 

P14 

7.1(5) 

− 

備考 

括弧内の数値は,接続部にねじを用いた場合のねじ谷部の厚さを示す。 

e) ストレーナの穴の大きさは,羽根車出口の幅の80 %以下とし,その全有効面積は,ポンプの吐出し口

の断面積の3倍以上とする。 

f) 

軸受の有効長さは,軸受部軸径(12)の1倍以上とする。 


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注(12) 軸にスリーブがある場合でも,ポンプ軸径とする。 

7.2 

羽根車 羽根車の厚さは,表9による。ただし,羽根の入口及び出口の先端の厚さは任意とする。

合成樹脂の場合には,強度上問題がない厚さとする。 

表 9 羽根車の最小厚さ 

単位 mm 

羽根車の外径 

最小厚さ 

鋳鉄 

ステンレス鋼板 

150以下 

0.8 

150を超えるもの 

2.5 

1.5 

7.3 

ポンプ軸 ポンプ軸の直径は,次の式で算出した値以上とする。 

3

n

P

k

d

 

ここに, d (13):ポンプ軸の直径 (mm) 
 

P:軸動力 (kW) 

 

n:回転速度 (min-1) 

 

k:材料による係数で次の式による。 

3

SUS403

116

k

 

ここに, σSUS403: SUS403の引張強さ (590 MPa) 
 

σ: その材料の引張強さ (MPa) 

例 JIS G 4303のSUS403の場合 k=116 

JIS G 4303のSUS420J2の場合 k=108 

JIS G 4303のSUS304及びSUS316の場合 k=121 

注(13) 動力伝達に関係がある部分の直径で,動力伝達に関係がない部分は,これより細くてもよい。 

7.4 

各部のはめあい 各部のはめあいは,表10又はこれに準じる等級とする。ただし,ステンレス鋼板

製部品の場合には,表10によらない他の適切なはめあいによってもよい。 

表 10 各部のはめあい 

はめあい箇所 

はめあい 

はめあい箇所 

はめあい 

羽根車とポンプ軸 

H7/g6 

軸継手とポンプ軸,軸継手が筒形の場合 

H7/g6 

スリーブとポンプ軸 

H7/g6 

軸継手とポンプ軸継手が,つめ形の場合 

H7/js7 

バランスピストンとポンプ軸 

H7/g6 

ポンプ本体のいんろう部 

H7/h7 

軸受とポンプ軸 

H7/d8 

ポンプ本体と電動機部分のいんろう部 

H7/h7 

ポンプ本体と軸受 

H7/js7 
又はH7/h7(14) 

注(14) ポンプ本体と軸受のはめあいをH7/h7にする場合には,軸受が抜けたり,回ったりしないように固定する。 

備考 はめあいは,JIS B 0401-2による。 

7.5 

羽根車とライナリングとのすき間 羽根車とライナリングとのすき間は,停止中運転中を問わず,

焼き付き,かじり付き,異常摩耗などを生じないように,適切なすき間寸法及び材料の組合せの選定をし

なければならない。 

7.6 

その他の部分 その他の部分は,次による。 

a) ポンプ軸の外周部の振れに問題のないことを確認する。また,ポンプ軸に羽根車,スリーブなどを取

り付けてナットなどで締め付けた状態で,羽根車滑り部などの機械加工面の外周部の振れに問題のな

いことを確認することが望ましい。 


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b) キーの寸法は,JIS B 1301による。ただし,軸継手以外のキーの寸法は,これによらなくてもよい。

ポンプの井戸に入る部分の寸法は,表11に示す値以下とする。B寸法は,水中ケーブルのカバー,止

め金具又はその他の突起がある場合の外接円の直径である。 

表 11 ポンプ外径 

単位 mm 

ポンプ本体番号 

P4S 

P4 

P6 

P8 

P10 

P12 

P14 

 

ポンプ本体外径(D寸法) 

87 

95 

140 

182 

226 

274 

305 

B寸法 

95 

99 

147 

194 

242 

290 

322 

7.7 

組立許容差 組立許容差は,ポンプを横置きにした場合,次による。 

a) ポンプ軸端の振れの値(全幅)は,軸端で0.08 mm以下とする。 

b) ポンプ本体の電動機を接続する面のポンプの軸に対する直角度は,直径100 mmにつき0.04 mm以下

とする。 

c) 電動機を接続するポンプ本体のいんろう部と軸心との偏心は,軸受と軸とのすき間に0.03 mmを加え

た値以下とする。 

なお,この測定は,ポンプ本体を任意の角度に回して数回行う。 

備考 組立許容差の検査は,ポンプ軸に軸継手又は他のスリーブをはめて行ってもよい。 

 

8. 外観 外観は,次による。 

a) 鋳造品は,目視によって,内外面とも滑らかで,有害な鋳巣,き裂,偏肉などの欠陥があってはなら

ない。 

b) ポンプ本体内外面は,エポキシ樹脂塗料,塩化ビニル樹脂塗料又はそれと同等以上の品質の塗料で十

分なさび止め塗装を施す。ただし,水中でさびるおそれがない材料には,塗装を省略してもよい。 

 

9. 材料 各部に使用する材料は,表12又は品質がこれと同等以上のものとする。 

なお,水中でさびるおそれがある材料には,適当なさび止めを施す。 


B 8324:2003  

 

表 12 材料 

部品名 

材料 

吸込フレーム 
中間ケーシング 
上部ケーシング 
弁ケーシング 

JIS H 5120のCAC202,CAC406,JIS G 5501のFC200,JIS G 5121のSCS13又はJIS 
G 4305のSUS304 

外ケーシング 

JIS G 3452のSGP,JIS G 3448の304TPD,JIS G 5121のSCS13又はJIS G 4305の
SUS304 

羽根車 

JIS H 5120のCAC406,CAC502A,JIS G 4305のSUS304,JIS G 5121のSCS13又は
合成樹脂(15) 

水中軸受 

特殊青銅,合成樹脂,ゴム,カーボン(16),セラミックス又は超硬合金 

バランスピストン 

JIS H 5120のCAC406又はJIS G 4303のSUS403 

バランスブシュ 

JIS H 5120のCAC406,CAC603,JIS G 4303のSUS403又はJIS G 5121のSCS2 

案内羽根 

JIS H 5120のCAC406,JIS G 5501のFC150又は合成樹脂(17) 

ポンプ軸 

JIS G 4303のSUS403(焼入れ,焼戻し)及びSUS420J2(焼入れ,焼戻し),SUS304,
SUS316 

ライナリング及び
中間ブシュ 

JIS H 5120のCAC406,CAC202,CAC603,JIS G 4303のSUS403,JIS G 5121のSCS2,
合成樹脂又はゴム 

軸継手 

JIS G 4303のSUS403,JIS H 5120のCAC406,CAC202,JIS H 3250のC3604BE,
C3604BD,C6191BF 又はJIS G 4051のS45C 

ストレーナ 

JIS G 4305のSUS304 

弁体 

JIS G 5501のFC150,JIS H 5120のCAC406又はゴム 

弁棒 

JIS H 3250のC3771BE,C3771BD,JIS G 4303のSUS403,JIS H 5120のCAC406 

弁座 

JIS H 5120のCAC406,JIS G 5501のFC150,JIS G 4303のSUS403又はゴム 

ボルト・ナット 

JIS G 4303のSUS304,JIS H 3250のC3604BE,C3604BD又はJIS G 4051のS20C(防
食めっきを施したもの) 

吐出し曲管 

JIS G 5501のFC200,JIS G 3452のSGP,JIS G 3448のSUS304TPD又はJIS G 5705
のFCMB 

井戸ふた 

JIS G 5501のFC150又はJIS G 3101のSS400 

取付バンド 

JIS G 3101のSS400 

注(15) この材料は,ポンプ本体番号P4S又はP4に限るものとし,受渡当事者間の協定による。 

 (16) この材料の軸受は,防砂構造が完全に設けられている場合に限る。 

(17) この合成樹脂は,十分な強度と耐久性をもつものとし,受渡当事者間の協定による。 

 

10. 附属品 附属品は,表13による。 

表 13 附属品 

品名 

数量 

吐出し曲管(18)(必要な場合) 

1個 

空気弁(必要な場合) 

1個 

相フランジ(必要な場合) 

1式 

井戸ふた(19)(必要な場合) 

1個 

基礎ボルト(必要な場合) 

1組 

取付バンド(揚水管をバンドで支持する場合)(必要な場合) 

1組 

ケーブル止め(揚水管を供給する場合)(20)(必要な場合) 

1式 

水中ケーブル(21)(必要な場合) 

1式 


10 

B 8324:2003  

 

注(18) 吐出し曲管は,次による。 

a) 吐出し曲管及び揚水管の口径は,ポンプの口径と同一とする。やむを得ず口径

を変える場合には,ひとまわり大きいものとする。 

b) 吐出し曲管の吐出し口の継手は,JIS B 2238又はJIS B 2239のフランジとする。

ただし,32 mm以下の継手は,JIS B 0203のねじによってもよい。 

c) 吐出し曲管の曲がり半径は,内径の1.2倍以上とし,その角度は,90 °とする。

ただし,口径32 mm以下はエルボでもよい。 

d) 吐出し曲管には圧力取出し口及び空気弁取付口を設ける。ただし,エルボの場

合には,これらを付けなくてもよい。これらの穴のねじは,JIS B 0202の平
行ねじによる。ただし,プラグ及び管を付ける場合には,JIS B 0203によっ
てもよい。 

(19) 井戸ふたは,揚水管及び吐出し曲管を支持するものとする。ただし,取付バ

ンドで揚水管と吐出し曲管とを支持するものの井戸ふたは,井戸を覆うだけ
でよい。井戸ふたには,ケーブル引出し用の穴及び水位測定用の穴を設ける。
この水位測定用穴は,管の呼び15A (23 mm) が通る大きさ以上とする。 

(20) ケーブル止めは,ケーブルの被覆を損傷しないものとする。 

なお,ケーブル止めによってケーブルを揚水管に取り付ける支持間隔は,

表14によるものとし,揚水管に堅固に取り付ける。 

 

表 14 ケーブルの支持間隔 

単位 m 

ケーブル心線の太さ 

(mm2) 

支持間隔 

 

50以下 

6以下 

50を超えるもの 

3以下 

 

(21) 附属書1の5.5及び6.2による。 

 

11. 試験方法 試験方法は,JIS B 8301による。 

なお,運転状態及び耐水圧の試験は,JIS B 8301の5.1.2(付加的なチェック)及びJIS B 8301 附属書2

(運転状態,耐水圧及び最小吐出し量における温度上昇)によって行い,確認するのがよい。 

備考 同時に製作された同一機種で同一仕様の多数のポンプを試験する場合には,10台又はその端数

に対し1台の試験を行い,ほかは,規定全揚程における吐出し量,ポンプ効率,軸動力又は電

動機入力及び運転状態を試験する運転試験だけを行えばよい。この場合,基準性能に対する許

容幅は,吐出し量で±7 %,軸動力で+7 %とする。 

 

12. 製品の呼び方 製品の呼び方は,ポンプの大きさ(ポンプ本体番号,ポンプの呼び径及び段数),電動

機の大きさ(電動機枠番号及び定格出力)及び周波数による。 

     例 P8×100×3-M8×18.5×50 

 

 

 

 

 

 

 

周波数 

定格出力 

電動機枠番号 

段数 

ポンプの呼び径 

ポンプの本体番号 


11 

B 8324:2003  

 

13. 表示 ポンプの表示は,次による。 

a) 地上部の見やすい箇所(例えば吐出し曲管又は井戸ふた)に,ポンプ銘板及び附属書に規定する電動

機の銘板を付ける。 

b) ポンプ本体及び電動機には,a)と同一銘板をそれぞれに付けるか,又はこれらの銘板の代わりに製造

番号又は機番号をそれぞれの見やすい箇所に刻印する。 

なお,銘板を付ける場合には,ポンプの見やすい箇所にまとめて付けてもよい。 

c) 銘板(22)には,5.5に規定するB効率に合格するポンプの最小吐出し量とそのときの全揚程及び最大吐

出し量とそのときの全揚程を記入して,2点表示とする。ただし,この場合の最小吐出し量と最大吐

出し量とは,表2の範囲を超えてはならない。2点表示の銘板には,回転速度(23)及び所要電動機の定

格出力を記入する。 

なお,受渡当事者の間で契約した場合には,吐出し量及び全揚程は,その数値を記入する。 

注(22) 銘板には,ポンプの大きさ(ポンプの本体番号,ポンプの呼び径及び段数),吐出し量,全揚程,

回転速度,製造業者名,製造番号並びに製造年又はその略号を記入する。 

(23) 回転速度は,ポンプの回転速度とするが,電動機の同期回転速度としてもよい。 

 

14. 提出書類 納入するポンプには,試験合格証,ポンプの性能曲線又はその機種の基準性能となる代表

性能曲線及び取扱説明書を付ける。 

備考 ポンプの性能曲線又は機種の基準性能となる代表性能曲線には,ポンプの軸動力及びポンプ効

率とともに電動機入力及びポンプ電動機総合効率を記入することが望ましい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連規格 ISO 9908:1993 Technical specifications for centrifugal pumps-ClassⅢ 

     ANSI/NEMA No.MG 1:1998 Motors and Generators 


12 

B 8324:2003  

 

 

備考 図中の吐出し量及び全揚程の枠は,水中誘導電動機と直結の場合の全揚程の標準範囲を示す。二点鎖線で示す動力は,駆動電

動機の定格出力を参考として示したものである。 

付図 1 性能図表(50 Hz) 

 

2

 

B

 8

3

2

4

2

0

0

3

  

 

 

 


13 

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備考 図中の吐出し量及び全揚程の枠は,水中誘導電動機と直結の場合の全揚程の標準範囲を示す。二点鎖線で示す動力は,駆動電

動機の定格出力を参考として示したものである。 

付図 2 性能図表(60 Hz) 

2

 

B

 8

3

2

4

2

0

0

3

  

 

 

 


14 

B 8324:2003  

 

 

 

 

吐出し量 m3/min 0.025 0.03 

0.04 

0.05 

0.06 

0.08 

0.1 

0.15 

0.2 

0.3 

0.4 

0.5 

0.6 

0.8 

1.0 

1.5 

2.0 

3.0 

4.0 

5.0 

6.0 

A効率 % 

35 

38 

40 

42 

45 

48 

50 

52 

54 

57 

59 

61 

62 

64 

65 

66 

67 

70 

71 

72 

72.5 

B効率 % 

30 

32 

34 

36 

38 

41 

42 

44 

46 

48 

50 

52 

53 

54 

55 

56 

57 

59 

60 

61 

61.5 

付図 3 ポンプ効率 

2

 

B

 8

3

2

4

2

0

0

3

  

 

 

 


15 

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番号 

名称 

番号 

名称 

口出し線 

34 

回転子 

揚水管 

35 

固定子押さえ 

口出し線覆い 

36 

電動機フレーム 

弁棒 

37 

電動機下部水中軸受 

弁体 

38 

下部ブラケット 

弁ケーシング 

39 

上部スラスト受 

弁座 

40 

電動機軸 

上部ケーシング 

41 

スラスト円板 

インペラナット 

42 

下部スラスト受 

10 

ポンプ軸受部スリープ 

43 

スラスト受座 

11 

ポンプ上部水中軸受 

44 

スラスト受ケース 

12 

中間ブシュ 

45 

電動機下部軸受部スリーブ 

13 

バランスピストン 

46 

スラスト受調節ねじ 

14 

バランスブシュ 

47 

水抜きプラグ 

15 

中間ケーシング 

48 

案内羽根 

16 

ストレーナ 

49 

外ケーシング 

17 

吐出し側ライナリング 

50 

ポンプ下部水中軸受 

18 

羽根車 

51 

キャン 

19 

吸込側ライナリング 

52 

中間ステージ 

20 

ポンプ中間スリーブ 

53 

封水膨張調整装置 

21 

ポンプ下部スリーブ 

54 

空気弁 

22 

吸込側アダプタ 

55 

吐出し曲管 

23 

砂除けカラー 

56 

井戸ふた 

24 

電動機上部軸受部スリーブ 

57 

基礎ボルト 

25 

吸込フレーム 

58 

水中ケーブル 

26 

ポンプ軸 

59 

ケーブル止め 

27 

上部フィルタ 

60 

取付バンド 

28 

軸継手 

61 

井戸覆い 

29 

軸封装置 

62 

ポンプ本体 

30 

上部ブラケット 

63 

電動機 

31 

固定子コイル 

64 

ケーブル接続部 

32 

電動機上部水中軸受 

65 

接続管 

33 

固定子鉄心 

66 

揚水管フランジ 

 

付図 4 満水式WF 

付図 5 キャンド密閉式CS 

付図 7 地上部(取付バンド式) 

付図 8 全体図(井戸ふた式) 

付図 6 密封式WS 


17 

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附属書1(規定)深井戸用水中三相誘導電動機 

 

1. 適用範囲 この附属書は,本体の水中モータポンプに使用する2極,かご形連続定格,周波数50 Hz

又は60 Hzの水中三相誘導電動機(以下,電動機という。)について規定する。 

備考 この電動機は,水温10〜25 ℃,pH5.8〜8.6,塩素イオン200 mg/l以下の深井戸(ポンプの最大

潜没深さは100 m以内)中で,その内部に水を充満して使用する。 

 

2. 種類及び記号 種類及び記号は,附属書1表1による。 

附属書1表 1 種類及び記号 

種類 

記号 

絶縁材又は耐熱クラス 

備考 

密封式 

WS 

ポリエチレン, 
架橋ポリエチレン, 
又はポリプロピレン 

水を充満密閉(1)し,固定子巻線が直接内部封水に触れるもの。 

満水式 

WF 

ポリエチレン, 
架橋ポリエチレン, 
又はポリプロピレン 

水を充満(1)し,固定子巻線が直接内部封水に触れ,フィルタを通
じて封水の出入りがあるもの。 

キャンド式 

CS 

E,B又はF 

水を充満密閉(1)し,固定子巻線がキャンによって保護され,直接
内部封水に触れないもの。 

注(1) 水の充満又は密閉は,地上で行う。その水は,電動機の機能に無害で,かつ漏れても衛生上無害な水とする。 

 

3. 定格  

3.1 

定格出力 定格出力は,附属書1表2のとおりとする。 

附属書1表 2 定格出力 

電動機 
枠番号 

適用する井戸径 

mm 

定格出力 

kW 

M4S(2) 

100 以上 

0.75 1.1 1.5 2.2 3.7 

M 4 

105.3以上 

0.75 1.1 1.5 2.2 3.7 

M 6 

155.2以上 

3.7 5.5 7.5 11 15 18.5 22 

M 8 

204.7以上 

11 15 18.5 22 30 37 45 

M10 

254.2以上 

37 45 55 75 

注(2) 呼び径100 mmの硬質ビニル管を用いる井戸に適用する。 

3.2 

定格電圧 定格電圧は,一般に,定格出力45 kW以下は,200 Vを,定格出力45 kWを超えるもの

は,400 Vとする。 

 

4. 性能  

4.1 

使用電圧及び周波数の変化 電動機は,その端子の供給電源に定格電圧±10 %,定格周波数±1 %

の変化があっても定格トルクにおいて連続的に運転して,実用上差し支えなく使えるものとする。 

なお,端子とは,口出し線の先端の部分をいう。 

備考 “実用上差し支えない”とは,寿命を著しく短縮しない状態をいい,特性,温度上昇などは,

定格状態の規格値に必ずしも従わなくてもよい。 


18 

B 8324:2003  

 

4.2 

特性 特性は,附属書9.6の方法によって試験を行ったとき,附属書1表3による。 

 

附属書1表 3 特性 

定格 
出力 

 
 

Pmot 

 

kW 

電動機 
枠番号 


数 

同期回転速度

min-1 

定格 
電圧 

 

E 

 

全負荷特性 

最大 

始動電流(3) 

 Ist 

各相の 
平均値 

最小 

始動トルク 

 

Tst 

 

% 

効率 

 

η 

 

% 

力率 

 

cosφ 

 

% 

全負荷電流 

各相の 
平均値 

滑り 

 

 

% 

50 Hz 60 Hz 

0.75 

M4S又

は 

M4 

3000 

3600 

200 

60 以上 

68 以上 

5.3以下 

9.0以下 

 47以下 

100 

以上 

1.1 

63 以上 

69 以上 

7.3以下 

9.0以下 

 65以下 

1.5 

65 以上 

69.5以上 

9.6以下 

9.0以下 

 84以下 

2.2 

68 以上 

71.0以上 

14 以下 

9.0以下 

 120以下 

3.7 

M4S,

M4 

又はM6 

69 以上 

72.0以上 

22 以下 

9.0以下 

 190以下 

5.5 

M6 

71 以上 

72.5以上 

31 以下 

8.0以下 

 265以下 

7.5 

73 以上 

73.5以上 

41 以下 

8.0以下 

 350以下 

11 

M6又は 

M8 

74.5以上 

74.5以上 

58 以下 

7.0以下 

 495以下 

15 

75.5以上 

75.5以上 

76 以下 

7.0以下 

 655以下 

18.5 

76 以上 

76.0以上 

93 以下 

7.0以下 

 800以下 

22 

77 以上 

76.5以上 

108 以下 

7.0以下 

 980以下 

30 

M8 

77.5以上 

77.5以上 

145 以下 

7.0以下 

1250以下 

37 

M8又は 

M10 

78 以上 

78.0以上 

176 以下 

6.0以下 

1500以下 

45 

78.5以上 

78.5以上 

211 以下 

6.0以下 

1800以下 

55 

M10 

400 

79.5以上 

79.5以上 

126 以下 

6.0以下 

1075以下 

75 

80 以上 

80.5以上 

169 以下 

5.0以下 

1450以下 

注(3) 最大始動電流の値は,JIS C 4210の7.8 a)(正比例法)による。 

備考1. 

特性は,電動機の口出し線3 m付として求めた値である。 

2. 

定格電圧が上表と異なる場合,全負荷電流及び最大始動電流の値は,定格電圧E (V)とすると定格出力45 kW

以下は  倍,45 kWを超える場合は  倍をとる。 

4.3 

各相の無負荷電流の差 電動機は,附属書9.5の方法によって試験を行ったとき,各相の無負荷電流

とその平均値との差は,平均値の上下7.5 %を超えてはならない。 

4.4 

温度上昇 温度上昇は,附属書9.7の方法によって試験を行ったとき,附属書1表4による。 

附属書1表 4 温度上昇限度 

単位 K 

記号 

絶縁材又は耐熱クラス 

温度上昇限度 

WS 
WF 

 ポリエチレン 

 40 

 架橋ポリエチレン 

 50 

 ポリプロピレン 

 60 

CS 

 90 

 95 

120 

 

4.5 

耐電圧 耐電圧は,附属書9.8の方法によって試験を行ったとき,これに耐えなければならない。 

400 

200 


19 

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4.6 

耐水圧 耐水圧は,附属書9.9の方法によって試験を行ったとき,水漏れがあってはならない。 

4.7 

絶縁抵抗 絶縁抵抗は,附属書9.10の方法によって試験を行ったとき,100 MΩ以上でなければな

らない。 

参考 絶縁抵抗値は,電動機の使用電線,絶縁構成,周囲条件などによって広く変動するものである

から,いくら以上あればよいかを確定することは難しい。この規格では,特に水中使用という

特殊条件を考慮し,出荷前の値については,附属書4.7のように規定した。実際運転時におけ

る絶縁抵抗値が急激に低下する傾向にある場合及び安定していても,1 MΩ以下になった場合

には,修理するか,又は製造業者に運転の可否を確認する。 

 

5. 構造  

5.1 

電動機本体 電動機本体は,上部ブラケット,電動機フレーム,下部ブラケット及びスラスト受ケ

ースをいんろうで組み合わせ,ボルト又はねじで締め付ける。 

5.2 

防砂構造,フィルタ及び封水の膨張調整装置 防砂構造,フィルタ及び封水の膨張調整装置は,次

による。 

a) 軸貫通部は,砂の侵入を防止するための砂除けカラーのほかに,パッキン,オイルシール又はメカニ

カルシールなどを使用した防砂装置をもつ構造とする。 

b) 満水式に使用するフィルタは,十分なろ過面積をもち,細砂など,電動機に有害な異物の侵入を完全

に防止できるものとする。 

c) 膨張収縮調整装置は,機能確実で,水及び油で物性が変化しないものとする。 

備考 ポンプ側に,これらの装置を備えるものは,この装置を省略してもよい。 

5.3 

スラスト軸受 電動機には,電動機回転部の質量及びポンプ部のスラスト荷重を支えるのに十分な

スラスト軸受を設けなければならない。スラスト軸受の許容荷重は,附属書1表5の値以上とする。 

附属書1表 5 スラスト軸受の許容荷重 

単位 kN 

電動機枠番号 

M4S,M4 

M6 

M8 

M10 

電動機定格出

力(kW) 

0.75,1.1 

1.5〜3.7 

3.7〜7.5 

11,15 

18.5,22 

11〜45 

37〜75 

下向き許容ス

ラスト荷重 

1.5+F(4) 

3+F(4) 

7+F(4) 

10+F(4) 

16+F(4) 

25+F(4) 

25+F(4) 

上向き許容ス

ラスト荷重 

0.4 

0.6 

0.8 

1.0 

注(4) Fは電動機回転部の質量M (kg) に作用する力 (kN) 

すなわち,

000

1

g

M

F

 (kN) 

ここに, M:電動機回転部の質量 (kg) 
 

g:重力の加速度9.80 (m/s2) 

5.4 

口出し線 口出し線は,電動機の軸端側に備えるものとし,その材質は,JIS C 3312に規定するビ

ニルキャブタイヤケーブル,JIS C 3327に規定するクロロプレンキャブタイヤケーブル又は品質が同等以

上で耐水性,耐油性があるものを使用する。 

5.5 

水中ケーブル 水中ケーブルは,次による。 

a) 水中ケーブルは,附属書5.4で規定する材質と同じ材質のものとする。 


20 

B 8324:2003  

 

水中ケーブルの周囲温度30 ℃における許容電流は,定格電流の110 %とし,その電圧降下は,始

動時15 %以下,連続運転時5 %以下とする。 

なお,ケーブルの電圧降下は,次の近似式によって算出する。 

          全電圧始動の場合 

100

cos

3

V

IR

ΔV

 

          スターデルタ始動の場合 

100

3

cos

2

V

IR

ΔV

 

ここに, 

⊿V:ケーブルの電圧降下率(%) 

 

V:電動機の定格電圧(V) 

 

I:電動機の全負荷電流(A) 

 

cosφ:電動機の定格出力における力率 

 

R:周囲温度30 ℃において電動機の全負荷電流を流した

ときの温度におけるケーブル長さ1心当たりの抵抗
(Ω) 

b) 水中ケーブルは,3心ケーブルを2条布設する場合及び単心ケーブルを多条布設する場合,過度の温

度上昇を避けるため,その間隔を十分に取る。もし密接したり,重ね合わせをしたりしなければなら

ない場合には,許容電流値の大きなケーブルを使用する。 

c) 口出し線及びケーブル接続部は,水中での使用に十分に耐えるものとする。 

5.6 

その他の部分 その他の部分は,次による。 

5.6.1 

回転方向 回転方向は,一般に軸端側から見て時計回りとする。 

5.6.2 

始動方式 始動方式は,定格出力7.5 kW以下の場合,全電圧始動とし,11 kW以上の場合には,

スターデルタ始動器,始動補償器などによる減電圧始動とする。 

 

6. 形状・寸法及び許容差  

6.1 

口出し線 口出し線は,丸単心又は平3心とし,その長さは,口出し部から3 mとする。 

6.2 

水中ケーブル 水中ケーブルは,井戸ふたから先3 mまで出る長さとする。 

6.3 

電動機の外径 電動機の外径は,附属書1表6に示す値以下とする。 

附属書1表 6 電動機の外径 

単位 mm 

電動機枠番号 

M4S 

M4 

M6 

M8 

M10 

電動機外径 

91 

95 

140 

182 

226 

6.4 

電動機軸端 電動機軸端の直径は,次の式で算出した値以上とする。 

n

P

k

d

mot

3

 

ここに, d (5):電動機軸端の直径 (mm) 
 

Pmot:電動機定格出力 (kW) 

 

n:回転速度 (min-1) 

 

k:材料による係数で次の式による。 

 

 


21 

B 8324:2003  

 

       

匀唀匀  

3

116

k

 

ここに, σSUS403:SUS403の引張強さ (590 MPa) 
 

σ:その材料の引張強さ (MPa) 

例 JIS G 4303のSUS403の場合 k =116 

  JIS G 4303のSUS420J2の場合 k =108 

なお,軸端の寸法は,JIS B 0903によることが望ましい。 

注(5) 動力伝達に関係がある部分の直径で,動力伝達に関係がない部分はこれより細くしてもよい。 

6.5 

軸端の許容差 軸端のはめあいは,軸継手が筒形の場合はJIS B 0401-2によるg6,つめ形の場合は

js7とし,ポンプ取付面と軸端との軸方向の長さの許容差は,基準寸法に対し±0.5 mmとする。 

6.6 

組立許容差 組立許容差は,次による。 

a) 軸端の振れの値(全幅)は,軸端付近において0.08 mm以下とする。 

b) ポンプと接続する面の軸に対する直角度は,接続面の外径付近における振れで表し,その値は,0.1 mm

以下とする。 

c) ポンプ取付面のいんろう部と軸心との偏心は,軸受と軸とのすき間に0.05 mmを加えた値以下とする。 

6.7 

ポンプ本体とのはめあい部径の許容差 ポンプ本体とのはめあい部径の許容差は,JIS B 0401-2の

h7又はH7とする。 

6.8 

電動機のポンプ取付部の寸法 電動機のポンプ取付部の寸法は,参考として附属書2に示す。 

 

7. 外観 外観は,次による。 

a) 鋳造品は,目視により内外面とも滑らかで,有害な鋳巣,き裂,偏肉などの欠陥があってはならない。 

b) 電動機本体の内外面の鋳鉄部分には,エポキシ樹脂塗料又はそれと同等以上の品質で無害の塗料で十

分なさび止め塗装を施す。 

 

8. 材料 電動機の各部に使用する材料は,附属書1表7に示すもの又は品質がこれと同等以上のものと

する。 

なお,水中でさびるおそれがある材料には,適当なさび止め又はめっきを施す。 

附属書1表 7 材料 

部品名 

材料 

電動機フレーム 

JIS G 5501のFC150,JIS G 3444のSTK290(6),JIS G 3445のSTKM11A(6),JIS G 3454の
STPG370(6),JIS G 3101のSS400(6),JIS G 3131のSPHC(6)又はJIS G 4305のSUS304 

キャン 

JIS G 4305のSUS304 

上部ブラケット 
下部ブラケット 

JIS G 5501のFC150 

電動機軸 

JIS G 4303のSUS403(焼入れ,焼戻し),SUS420J2(焼入れ,焼戻し) 

水中軸受 

特殊青銅,合成樹脂,カーボン又はセラミックス 

スラスト受 

水中軸受に適する特殊青銅,合成樹脂,カーボン又はセラミックス 

スラスト円板 

JIS G 4303のSUS403,SUS420J2 

スラスト受ケース JIS G 5501のFC150 
ボルト・ナット 

JIS G 4303のSUS304又はJIS H 3250のC3604BE,C3604BD 

注(6) 防食処理を施すこと。 

 


22 

B 8324:2003  

 

9. 試験方法  

9.1 

試験条件 試験は,電動機の内部に水を入れた状態で行う。 

9.2 

試験の種類 電動機に対して,通常実施する試験には,次の項目が含まれる。 

a) 抵抗測定 

b) 拘束試験 

c) 無負荷試験 

d) 特性試験 

e) 温度上昇試験 

f) 

耐電圧試験 

g) 耐水圧試験 

h) 絶縁抵抗試験 

同一設計で製作された電動機ではd),e)の試験は,代表1機について行えばよい。 

9.3 

抵抗測定 任意の周囲温度で一次端子間の抵抗を測定する。 

9.4 

拘束試験 任意の周囲温度で回転子を拘束し,一次端子間に定格周波数の電圧を加え,全負荷電流

に近い電流を通じて,そのときの電圧,電流及び入力を測定する。 

9.5 

無負荷試験 任意の周囲温度で定格電圧及び定格周波数の下で電動機を無負荷で運転し,入力が一

定になった後,各相に通じる一次電流及び入力を測定する。 

9.6 

特性試験 特性試験は,常温の水中で,JIS C 4210の7.7(負荷特性及びトルク特性の算定)によっ

て試験を行い,等価回路法によって特性を算定する。ただし,要求がある場合には,その他の方法によっ

てもよい。 

9.7 

温度上昇試験 温度上昇試験は,試験水槽中において外部水流速0.1 m/sの冷却条件で電動機を定格

電圧,定格周波数及び定格出力で連続運転して電動機の温度上昇がほぼ一定になったときに抵抗法で測定

する。ただし,実負荷法によることが困難な場合には,等価負荷法によってもよい。 

周囲水温は,電動機の温度上昇が一定となったときの水温とし,電動機から0.5 m離れた所で測定する。 

備考 抵抗法による温度測定方法は,JIS C 4034-1の7.6.2(抵抗法による温度上昇の決定)による。 

9.8 

耐電圧試験 耐電圧試験は,電動機製造工場において行い,水中で口出し線と外枠間の絶縁抵抗を

測定し,附属書4.7に規定する値であることを確かめた後,周波数50 Hz又は60 Hzの正弦波に近い次の

電圧で試験し,1分間加える。ただし,多量生産の電動機には,下記の試験電圧の120 %の電圧を1秒間

加えて,これに代えることができる。 

− 定格出力1 kW未満 500 V+2E(最低1 000 V) 

− 定格出力1 kW以上 1 000 V+2E(最低1 500 V) 

ここに, E: 定格電圧 (V) 

9.9 

耐水圧試験 耐水圧試験は,電動機内部に50 kPaの水圧を3分間加える。 

9.10 絶縁抵抗試験 絶縁抵抗試験は,常温の水を電動機内部に充満させた状態で行い,製造工場出荷前

に下記絶縁抵抗計で口出し線と外枠間を測定する。 

種類WS,WF : 1 000 V絶縁抵抗計 
種類CS 

: 500 V絶縁抵抗計 

 

10. 表示その他  

10.1 表示 電動機には,次の事項を記入した銘板を付ける。 


23 

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a) 名称 

b) 電動機の種類又は製造業者の形式記号 

c) 極数 

d) 定格出力 (kW) 

e) 定格電圧 (V) 

f) 

定格周波数 (Hz) 

g) 定格電流 (A)(定格出力における電流) 

h) 定格回転速度 (min−1) 

i) 

耐熱クラス又は温度上昇限度 

j) 

電動機枠番号(附属書1表2による。) 

k) 製造番号又は機番号 

l) 

製造業者名又は登録商標 

m) 製造年又はその略号。ただし,k)で製造年が分かるものは省略してもよい。 

10.2 その他 納入する電動機には,試験合格証及び電動機の特性表を付ける。ただし,電動機の定格出

力における効率のばらつきが±2 %の範囲内である場合には代表特性でよい。 

 

 

 


 

 

附属書2(参考)電動機のポンプ取付部の寸法 

この附属書は,電動機のポンプ取付部の寸法について参考として示すものであり,規定の一

部ではない。 

なお,スプライン軸の場合の寸法は,ANSI/NEMA No.MG 1のPart 18(Definite-Purpose〜

Submersible motors for deep well pumps)による。 

 

単位 mm 


                       

  

附属書2図 1 電動機枠番号M4S及びM4の取付部寸法 

 

 

附属書2図 2 電動機枠番号M6の取付部寸法 

 

 

単位 mm 


 

 

 

附属書2図 3 電動機枠番号M8の取付部寸法 

 

 

 

 

 

単位 mm 

単位 mm