B 2005-6-2:2005 (IEC 60534-6-2:2000)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本バルブ工業会(JVMA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60534-6-2:2000,Industrial-process
control valves−Part 6-2: Mounting details for attachment of positioners to control valves−Positioner mounting on
rotary actuatorsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 2005の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 2005-1 第1部:調節弁用語及び一般的必要条件
JIS B 2005-2-1 第2部:流れの容量−第1節:取付け状態における流れのサイジング式
JIS B 2005-2-3 第2部:流れの容量−第3節:試験手順
JIS B 2005-2-4 第2部:流れの容量−第4節:固有流量特性及びレンジアビリティ
JIS B 2005-3-1 第3部:寸法−第1節:フランジ形二方ストレート形グローブ調節弁の面間寸法及びア
ングル形グローブ調節弁の中心-面間寸法
JIS B 2005-3-2 第3部:寸法−第2節:バタフライ弁を除く回転形調節弁の面間寸法
JIS B 2005-3-3 第3部:寸法−第3節:突合せ溶接形二方ストレート形グローブ調節弁の面間寸法
JIS B 2005-5 第5部:表示
JIS B 2005-6-1 第6部:調節弁へのポジショナの取付けの詳細−第1節:直線運動駆動部への
ポジショナの取付け
JIS B 2005-6-2 第6部:調節弁へのポジショナの取付けの詳細−第2節:回転運動駆動部への
ポジショナの取付け
JIS B 2005-7 第7部:調節弁データシート
JIS B 2005-8-1 第8部:騒音−第1節:調節弁の空気力学的流動騒音の実験室における測定
B 2005-6-2:2005 (IEC 60534-6-2:2000)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
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序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. ポジショナの取り付け ······································································································ 2
5. フィードバック コネクション···························································································· 2
6. 取付用附属品 ·················································································································· 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 2005-6-2:2005
(IEC 60534-6-2:2000)
工業プロセス用調節弁−
第6部:調節弁へのポジショナの取付けの詳細−
第2節:回転運動駆動部へのポジショナの取付け
Industrial-process control valves−Part 6-2: Mounting details for attachment
of positioners to control valves−Positioner mounting on rotary actuators
序文 この規格は,2000年に第1版として発行されたIEC 60534-6-2,Industrial-process control valves−Part
6-2 : Mounting details for attachment of positioners to control valves−Positioner mounting on rotary actuatorsを翻
訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,直接又はマウンティング ブラケットを用いて,調節弁の回転運動部に取り付
けるポジショナの取付方法の詳細について規定する。この規格は,駆動部とポジショナとの間の互換性が
要求される場合に適用する。
a) この規格は,調節弁のトラベルに対応した回転運動駆動部とポジショナとの標準的な取付方法に適用
する。
b) この規格は,ポジショナ フィードバックと回転運動調節弁とのシャフト(又はシャフトの延長軸)の
直接接続についても適用する。
このようなケースでは,フィードバックの回転はバルブの角度トラベルに一致する。
c) この規格の取付方法は,a)で規定する回転部品が最大90°のトラベルをもつそれらの回転運動駆動部
に適用する。このようなトラベルは,直接接続したとき[b)参照],バルブのトラベルに一致する。
d) この規格の取付方法は,二つに区分する。図1は,基本的な設計を示し,駆動部は最も一般的なポジ
ショナの採用を実施しなければならないという最小限要求を規定する。図2に示すはん用設計は,多
彩なポジショナの採用及びポジショナのフィードバック コネクションを可能にする。ポジショナ製造
業者は,どちらの取付設計が必要かを決める。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 60534-6-2:2000,Industrial-process control valves−Part 6-2 : Mounting details for attachment of
positioners to control valves−Positioner mounting on rotary actuators (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2005(すべての部),工業プロセス用調節弁
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B 2005-6-2:2005 (IEC 60534-6-2:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考 IEC 60534 (all parts),Industrial-process control valvesが,この規格と一致している。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 2005の規格群の他の部による。
4. ポジショナの取り付け
4.1
ポジショナの取り付けのため,駆動部製造業者は,1.a)に規定する駆動部回転軸に直角となる,ドリ
ル穴加工した取付平面を設ける。図1及び図2に詳細を示す。
4.2
異なった寸法及び形状のポジショナ本体の取り付けのため,複数のドリル穴加工をしてもよい。
4.3
ポジショナは,駆動部に直接取り付けるか,又は間接的にブラケットを介して取り付ける。ポジシ
ョナ取付用のブラケットは,駆動部本体と一体構造としてもよい。
4.4
取付設計は,耐振性を考慮する。
5. フィードバック コネクション
5.1
バルブ(又は駆動部)製造業者は,図1及び図2に示すように回転部の端に適切な加工を実施する。
5.2
ポジショナ製造業者は,シャフト又はシャフトの延長軸端にポジショナの可動部品を接続するため
の適切な方法を提供する。このようなリンケージの設計は,フィードバック機構の全般にわたって,バッ
クラッシュを最小限にする。
5.3
ポジショナ製造業者は,回転部品とシャフトとの強固な接続を可能にするため,回転部品の最大1
mmまでの熱膨張を考慮する。
5.4
フィードバック コネクションは,耐振性を考慮する。
6. 取付用附属品 特別に指示のない限り,ポジショナ製造業者は,ポジショナの設計に準じた2個以上
のM6ボルト(ナット及び座金を附属)を駆動部への取付用部品として附属する。
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B 2005-6-2:2005 (IEC 60534-6-2:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
備考 回転シャフト端部は四角形又は円形でよい。円形回転シャフト端部に対して,平面は必ずしも必要でない。
図 1 基本設計
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B 2005-6-2:2005 (IEC 60534-6-2:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
備考 回転シャフト端部は四角形又は円形でよい。円形回転シャフト端部に対して,平面は必ずしも必要でない。
図 2 はん用設計