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Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

JIS Z 8511には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 参考文献 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 8511 : 1999 

(ISO 9241-1 : 1997) 

人間工学−視覚表示装置を用いる 

オフィス作業−通則 

Ergonomics−Office work with visual display terminals (VDTs) 

−General Introduction 

序文 この規格は,1997年に第2版として発行されたISO 9241-1, Ergonomic requirements for office work 

with visual display terminals (VDTs) −Part 1 : General introductionを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を

変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある部分は,原国際規格にはない事項である。 

人間工学の主要な目的の一つは,製品及びシステムが,人間が使用するのに適当であることを明確にする

ことである。そのためには,表示装置,入力装置,ソフトウエア,作業場,作業環境,作業内容などで構

成される製品やシステムを,想定される利用者の特性,能力及び限界に配慮した設計とすることが必要で

ある。システムの人間工学上の特性を改良することによって,作業性を改善し,エラーと不快感を減らし,

健康及び安全に関する危険性を最小限にすることができる。人間の能力への配慮を欠くことは無駄が多く,

効率が上がらず,結果として仕事をうんざりとしたものとしてしまう。 

実際には,製品やシステムの利用者はそれぞれ異なるが,その違いを理解し定量化することは,利用者の

要求事項を設計に反映するために重要である。ハードウエア及びソフトウエアは,多くの異なる業務及び

様々な作業環境で使用されるが,それらの要求事項を設計の際に考慮することも重要である。優れた人間

工学的設計は,人間が使うために設計されたどのような機器及びシステムにおいても重要である。次の場

合は,特に重要である。 

・使用の密度が高いとき。 

・利用者の作業の正確性や速度が重視されるとき。 

・利用者に受け入れられることが重視されるとき。 

視覚表示装置(以下,VDTという。)を用いた作業は,作業密度が高い場合が多く,数あるオフィス作業

者の仕事のなかでも,しばしば重要な部分である。ハードウエア及びソフトウエアは,ともに利用者の作

業性に本質的な影響を与えるものである。利用者,利用者の代表及び管理者は,VDT作業の規格適合性が

あるか確認することを重要視し始めている。ある環境では適していることが,他の環境では不適切なこと

もあるので,VDTの人間工学規格を使用する場合は,想定される適用範囲が非常に広いことを明確に理解

することが重要である。したがって,人間工学規格は多くの場合,ある限られた環境を条件とした推奨又

は要求という形式をとる。 

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1. 適用範囲 この規格は,VDTを用いるオフィス作業についての人間工学上の要求事項,利用者の作業

のアプローチ指針,現在発行されているもの及び準備されているものの一連の規格の概要,規格の使用方

法の指針並びに規格適合性の報告方法について規定する。 

ISO 9241におけるオフィス作業とは,一般的な文書処理やデータ処理の広範囲の仕事を含む。 

これらの仕事と,他の分野,例えば医学,科学,通信,制御室及び公共アクセスで遂行される仕事とが

類似しているため,ISO 9241の中での要求事項のうち多くのものが,同様にこれらの分野にも適用できる

ものとする。 

参考1. ISO 9241はVDTの電気的安全性については扱っていない。それはIEC 950で扱っている。 

2. 平面表示装置についての人間工学上の要求事項は,ISO 13406第1部及び第2部で扱ってい

る。インタラクティブシステムのための,人間本位の設計 (human-centred design) についての,

より広範囲にわたる指針は,ISO 13407で提供している。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版を適用する。 

ISO 6385 Ergonomics principles in the design of work systems(1) 

注(1) ISO 6385 : 1981の改訂として出版予定。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 6385及び次による。 

3.1 

利用者の作業性を用いた解析方法 (user performance approach)  ある仕事を実行するときに,利用者

が達成すると見込まれる,作業性のある水準に基づいてシステムへの要求事項を設定するシステム評価の

解析方法。 

3.2 

利用者の作業性試験 (user performance test)  システムを評価するために利用者の作業性の水準を直

接計測する試験。 

参考 測定される作業性のパラメータは,精度,速度及び快適性を含む。 

4. ISO 9241の位置付け 

4.1 

用途及び対象者 ISO 9241は,VDTを用いるオフィス作業のための,人間工学上の要求事項を確立

するものとする。人間工学的設計は,VDTの利用者がVDT装置を安全に,健康的に,効果的に,効率的

に,そして快適に操作する能力を高めることとする。このことは,VDTとそれが使われる作業場,作業環

境及びVDT作業が組織,管理され,そして遂行される方法を注意深く設計することによって達成される

こととする。 

参考 実際に,これらの異なった局面は多数の異なった人々や組織の責任であろう。 

ISO 9241の用途は,人間工学的にしっかりとした根拠のあるVDT及びソフトウエア・システムを開発

できるように,設計者及び製造業者を助けることにあることとする。またISO 9241は,自らの組織の中で

使うVDTシステムの仕様を決めたい購入者及び既存の機器,作業環境及び仕事の遂行の適合性を評価し

たいと思う人たちとも関係するものとする。 

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.2 

製品仕様,技術的変化及び利用者の作業性を用いた解析方法 ISO 9241は,システムの人間工学面

を設計したり,システムの人間工学上の特性を評価する際に,考慮した上で適切である限り使うことので

きる多くの種類の情報を含むものとする。幾つかの部は,機器,ソフトウエア,及び仕事の設計において

考慮する必要のある一般的な指針を規定する。他の部では,現行の技術で表現された,より特定の設計指

針及び要求事項を規定する。ISO 9241は,利用者の作業性に影響を与える要因を明らかにする必要性,及

びシステム評価する上での利用者の作業性を用いた解析方法を採用する必要性を規定する。 

この利用者の作業性を用いた解析方法は,VDT作業のための,人間工学上の要求事項を直接的に取り扱

う。 

VDTは,典型的には表示装置,キーボード,及び幾つかの組み合わされた電子回路並びに制御回路から

構成する。また,他の入力装置(例えば,マウス)及び出力装置(例えば,音響発生装置)をも含む。 

参考1. この解析方法を使うことによって,ISO 9241の特定の部で規定されたもの,及び異なる特性

をもった新しい技術を利用した装置が,人間工学の見地から許容できるかどうかを査定する

ことが可能となる。この解析方法は,特定の設計指針がなく,指針を提供するデータがない

場合でも応用することができる。 

2. 利用者の作業性を用いた解析方法は,少なくとも絶対基準又は参照システムのどちらかに対

しての試験の試験方法の信頼性と有効性に依存する。これらは利用の状況 (context of use) に

基礎を置き,使用性 (usability) の基準と計量の詳細な規定,すなわち,どのようにして測定

するか(適宜,使用する試験装置を含む。),適切な対象のサンプルは何か,適切な実験条件

は何か,どのような作業性の水準が見込まれるかを含む。ISO 9241の利用者の作業性試験を

規定している部では,情報はこれらの点に関連して与えられる。 

3. VDTは,より大きなシステムの端末の場合もあるし,独立したコンピュータのこともある。

プリンタや通信装置などの他の機器類が,VDT作業場又は離れた場所に置かれ,接続されて

いることもある。 

4. VDT作業環境の設計と開発に用いられた技術が急速に変化する一方で,規格を制定する目的

のための,意見の一致は遅々として進まない。このため,一般的に用いられる技術が,国際

規格が有効になる時点では異なったものになっていることがある。ISO 9241は,この問題を

処理するために,ある要求事項に対する適合性を評価する方法として,可能な限り,製品仕

様に基づくのではなく,利用者の作業性に基づいて評価する別の方法を与えている。 

5. ISO 9241の構成 VDTに係る人間工学の複雑さと,ISO 9241の複雑で多目的な性質から,ISO 9241

は作業場及び作業環境を含み,VDTの使用における異なる局面を取り扱う複数の部に編成する。規定した

要求事項及び記述した試験は,オフィス作業のためのものとする(1.参照)。 

ISO 9241の各部の概要及び適用は,表1による。 

background image

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 ISO 9241各部の概要 

部 

表題 

内容 

対象 

規格の利用者(参考) 

使用者 管理者  製造者 

/設計者 

1 General introduction 

ISO 9241シリーズの適用範囲と適合への考え
方を説明する。 

全体 

*** 

*** 

*** 

2 Guidance on task 

requirements 

VDTを用いた作業に関係する仕事の設計への
指針を示す。 

全体 

** 

*** 

** 

3 Visual display 

requirements 

VDTに対する表示装置の設計を扱う。設計仕
様に加えて,この部への適合を判断するため
の別の手段として提案された利用者の作業性
試験を含む。 

ハードウエア * 

** 

*** 

4 Keyboard requirements 

(to be published) 

英数字キーボードの設計を扱う。設計仕様及
び作業試験方法の両者を含む。ISO/IEC 9995
で規定されている配置ではなく,キーボード
の人間工学的側面を扱う。 

ハードウエア * 

** 

*** 

5 Workstation layout and 

postural requirements 
(to be published) 

利用者が快適で疲れない姿勢をとることがで
きるようなVDT作業場の人間工学上の要求事
項を扱う。 

環境 

*** 

*** 

** 

6 Environmental 

requirements 
(to be published) 

VDTが使われている作業環境がストレス及び
不快の要因となることを防止し,能率を高め
るための人間工学上の要求事項を扱う。視覚,
聴覚,熱環境を適用範囲とする。 

環境 

*** 

*** 

** 

7 Requirements for 

display with reflections 
(to be published) 

ディスプレイの表面処理を含む反射及びグレ
アの測定方法の詳細と人間工学上の要求事項
を扱う。 

ハードウエア * 

** 

*** 

8 Requirements for 

displayed colours 
(to be published) 

ISO 9241の第3部における単色での要求事項
を補う多色ディスプレイのための人間工学上
の要求事項を扱う。作業性試験を含む。 

ハードウエア * 

** 

*** 

9 Requirements for 

nonkeyboard input 
devices 
(to be published) 

ディスプレイと共に使う非キーボード入力装
置(例えば,マウス)のための人間工学上の
要求事項を扱う。この部への適合を判断する
ための別の手段として提案された利用者の作
業性試験を含む。 

ハードウエア * 

** 

** 

10 Dialogue principles 

人間と情報システム間の対話の設計及び評価
で重要である人間工学上の7項目の原則を扱
う。 

全体 

*** 

*** 

*** 

11 Guidance on usability 

(to be published) 

使い勝手を定義し,それをどのように確認し
測定するかを述べる。 

全体 

*** 

*** 

*** 

12 Presentation of 

information 
(to be published) 

VDT上に情報を呈示し表現するための原則及
び推奨事項を示す。ウィンドウの使い方,英
数字,図形/記号符号,画面配置/設計技法
を用いて複雑な情報を提示する上での指針を
含む。 

ソフトウエア * 

** 

** 

13 User guidance 

(to be published) 

プロンプト,フィードバック,状況表示,オ
ンラインヘルプ及びエラーの扱いなど,ソフ
トウエアと利用者の間のインタフェースにお
ける利用者案内の設計及び評価についての推
奨事項を示す。 

ソフトウエア * 

** 

** 

background image

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

部 

表題 

内容 

対象 

規格の利用者(参考) 

使用者 管理者  製造者 

/設計者 

14 Menu dialogues 

(to be published) 

利用者とコンピュータとの対話で用いられる
メニューを,人間工学として望ましく設計す
るための推奨事項を示す。メニューの構造,
案内,オプション選択と実行及びメニュー提
示をその範囲とする(ウィンドウ,パネル,
ボタン,フィールドなどを含むさまざまな技
法による。)。 

ソフトウエア * 

** 

*** 

15 Command dialogues 

(to be published) 

利用者とコンピュータとの対話で用いられる
コマンド言語を,人間工学として望ましく設
計するための推奨事項を示す。コマンド言語
の構造及び構文,コマンドの提示,入力・表
示上の考慮及びフィードバックとヘルプをそ
の範囲とする。 

ソフトウェア * 

** 

*** 

16 irect manipulation 

dialogues 
(to be published) 

直接操作による対話を,人間工学的に望まし
く設計するための推奨事項と,オブジェクト
の操作及びメタファー,オブジェクトとその
属性の設計を含む。この部では,ISO 9241の
他の部では扱われないグラフィカル・ユーザ
ーインタフェースでの直接操作の様相を扱
う。 

ソフトウエア * 

** 

*** 

17 Form-filling dialogues 

(to be published) 

書式穴埋め対話を,人間工学として望ましく
設計するための推奨事項を示す。書式の組立
て方,入力・出力上の留意点及び書式の案内
をその範囲とする。 

ソフトウエア * 

** 

*** 

備考 ***は最も強く関係する,**はより関係する,*は関係する を表す。 

6. ISO 9241の構成 システムの人間工学上の特性を最適化するため,又はそれらの特性を評価するため

には,次の手順を必要なだけ繰り返して実行することが望ましい。 

・ 利用者,仕事及び環境の特性を含んで,システムの使い勝手,健康と安全及び使用の実態の目標か

らみての人間工学上の要求事項を明確にする。 

・ 人間工学上の要求事項を満たすように原則,推奨及び規格を適用してシステムを設計する。 

・ 人間工学上の要求事項と比較してそのシステムを評価する。 

人間工学上の要求事項を満たさない場合には, 

・ そのシステムを改良するための診断手順を実行する。 

これらの手順に加えて,例えば,人間工学者からシステム開発者へ,又はシステム開発者からシステム

利用者のように,立場の異なる関係者に対しシステムの人間工学上の要求事項,及び人間工学上の特性に

ついての情報を継続して伝える。 

ISO 9241のそれぞれの部は,このように使うことができるものとする。 

参考 例えば,人間工学上の要求事項を定義する場合,使用の実態を分類することは重要であり,そ

うしなければ,システムの使い勝手についての目標を定め,さらに適切な設計を選択すること

ができない。ISO 9241の第11部は,使用の実態を記述するための枠組を示し,手引きとなる。 

使用の実態が理解され,使い勝手についての目標が分類されれば,その先の行動は,ISO 9241を誰がど

のような目的に使おうとしているかに依存する。システム設計者は,数ある設計の選択肢のなかから選ぶ

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ための特定の指針を得ることができるものとする。購入者は,購買仕様のための適切な要求事項を確認す

ることができることとする。評価者は,人間工学上の要求事項を基に,現存のシステムを評価することが

できるものとする。 

すべての人間工学上の要求事項は,使用の実態についての知識によって導かれることが望ましい。その

ような知識が得られれば,要求された製品属性の面から,又は期待される利用者の作業性の面から,要求

事項を規定することができるものとする。利用者の作業性の面から人間工学上の要求事項を規定すること

は,設計にかなりの柔軟性をもたせることができるものとする。 

参考 上記の理由は,規格で与えられた特定の指針とは一致しないような多数の異なった設計手法に

よって,求められる利用者の作業性の水準が達成される場合もあるからである(ISO 9241の第

11部を参照)。 

ISO 9241の各部は,各々の適用範囲における一般的指針を含む一方,次の各部は,広く一般的な指針を

提供する。 

ISO 9241-2 Guidance on task requirements 

ISO 9241-10Dialogue principles 

備考 この規格は,JIS Z 8520 (人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−対話の原則)と

一致している。 

ISO 9241-11Guidance on usability 

備考 この規格は,JIS Z 8521 (人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性について

の手引き)と一致している。 

設計及び評価に対して使うことができる特定の要求事項及び推奨事項は,次の部に含む。 

設備 

ISO 9241-3 Visual display requirements 

ISO 9241-4 Keyboard requirements 

ISO 9241-7 Requirements for display with reflections 

ISO 9241-8 Requirements for displayed colours 

備考 この規格は,JIS Z 8518 (人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−表示色の要求事

項)と一致している。 

ISO 9241-9 Requirements for nonkeyboard input devices 

環境 

ISO 9241-5 Workstation layout and postural requirements 

ISO 9241-6 Environmental requirements 

ソフトウエア 

ISO 9241-12Presentation of information 

ISO 9241-13User guidance 

ISO 9241-14Menu dialogues 

ISO 9241-15Command dialogues 

ISO 9241-16Direct manipulation dialogues 

ISO 9241-17Form-filling dialogues 

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

次の部には,利用者の作業性試験とその試験方法を含む。 

ISO 9241-3 Visual display requirements 

ISO 9241-4 Keyboard requirements 

ISO 9241-5 Workstation layout and postural requirements 

ISO 9241-8 Requirements for displayed colours 

ISO 9241-9 Requirements for nonkeyboard input devices 

第11部は,使用の実態における有効性,能率及び満足の面からシステムを評価するための,利用者の作

業性試験を実行する上での指針を示す。 

7. ISO 9241の各部の適合報告 ISO 9241は,複数部構成の国際規格とするため,適合は,国際規格全体

ではなく,個々の部に関係する。適合していることの主張に際して,VDTの構成要素,作業場又はVDT

作業が規格のどの部に適合しているかを記述することが望ましい。 

ISO 9241の第12部から17部では,これらの部において相当する推奨事項に適合していることを主張し

ている製品について,その製品に対しての要求事項の達成,開発,及び/又は評価を行う上で用いられた

手順を明確にすることとする。 

Z 8511 : 1999 (ISO 9241-1 : 1997) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) 参考文献 

ISO 13406-1, Ergonomic requirements for work with visual display terminals employing flat panel technology−

Par 1 : Introduction(2) 

ISO 13406-2, Ergonomic requirements for work with visual display terminals employing flat panel technology−

Part 2 : Ergonomic requirements for flat panels(2) 

ISO 13407, Human-centred design processes for interactive systems(2) 

ISO/IEC 9995 : 1994, Information technology−keyboard layouts for text and office systems (all parts) 

IEC 950 : 1991, Safety of information technology equipment including electrical business equipment 

注(2) 出版予定 

JIS Z 8511(人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−通則)原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

斉 藤   進 

労働省産業医学総合研究所 

(幹事) 

中 野 義 彦 

沖電気工業株式会社 

天 野   徹 

工業技術院標準部 

福 住 伸 一 

日本電気株式会社 

梅 津 直 明 

株式会社東芝 

窪 田   悟 

成蹊大学 

小 泉 直 彦 

GC/L&S 

坂 井 隆 夫 

ミノルタ株式会社 

高 橋   誠 

大阪府立大学 

武 内 徹 二 

松下電器産業株式会社 

田 中 典 朗 

三菱電機株式会社 

中 込 常 雄 

中込技術士事務所 

畑 田 豊 彦 

東京工芸大学 

馬 場 護 郎 

村上色彩技術研究所 

林   喜 男 

武蔵工業大学 

竹 越 敏 夫 

株式会社日立製作所 

堀 野 定 雄 

神奈川大学 

松 本 啓 太 

富士通株式会社 

吉 武 良 治 

日本アイ・ビー・エム株式会社 

(事務局) 

梶 山 麻 美 

株式会社日本総合技術研究所