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Z 1628:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 コード及びマークの種類 ···································································································· 1 

4 コード及びマークの表示 ···································································································· 1 

5 マークの表示方法 ············································································································· 3 

5.1 マークの寸法及び配色 ···································································································· 3 

5.2 マークの配列及び表示位置······························································································· 3 

附属書A(規定)チェックディジットの算出方法 ······································································· 6 

附属書B(規定)架線注意マーク····························································································· 8 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大

臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS Z 1628:1995は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 1628:2016 

国内貨物コンテナ−コード及びマークの表示方法 

Freight containers for domestic trade-Coding and marking 

序文 

この規格は,1995年に制定され,今日に至っているが,その後の関係するJISの改正に対応するために

改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,国内流通を目的として,複合一貫輸送に用いられる国内貨物コンテナ(以下,コンテナと

いう。)のコード及びマークの表示方法について規定する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 1610 国内貨物コンテナ−外のり寸法及び共通仕様 

コード及びマークの種類 

コード及びマークの種類は,次に示すとおりとする。 

a) 所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジット 

b) コンテナの種類及び形式に関するコード 

c) 運用に関するマーク 

1) 最大総質量 

2) 架線注意マーク 

コード及びマークの表示 

コンテナには,箇条3の全てを表示しなければならない。 

コード及びマークの表示については,次のとおりとする。 

a) 所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジット 所有者コード,機器識別コード,

一連番号及びチェックディジットは,コンテナの識別のため,これを一組として表示する。 

所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジットは,次による。 

1) 所有者コード 所有者コードは,3個のラテン文字(活字体大文字)で構成する。 

例 ABZ 

2) 機器識別コード 機器識別コードは,国内貨物コンテナを示す1個のラテン文字(活字体大文字)

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Z 1628:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Cで表す。 

3) 一連番号 一連番号は,7個のアラビア数字で構成する。ただし,ラテン文字(活字体大文字)を

用いてもよい。7個に満たない場合は,その上位の空欄に0を記入する。 

例1 0012345 

例2 0CD1234 

4) チェックディジット チェックディジットは,所有者コード,機器識別コード,一連番号から附属

書Aに示す方法で算出されるアラビア数字1字とする。 

b) コンテナの種類及び形式に関するコード コンテナの種類及び形式に関するコードは,次による。 

1) コンテナの種類 コンテナの種類に関するコードは,表1に示すとおり,JIS Z 1610の箇条4(種

類)に規定された記号を使用する。 

例1 1023 長さ2 991 mm,幅2 438 mm及び高さ2 500 mmのコンテナを表す。 

例2 3034 長さ9 125 mm,幅2 490 mm及び高さ2 591 mmのコンテナを表す。 

表1−種類,コンテナの外のり長さ,外のり幅及び外のり高さ寸法 

数字の位 

意味 

記号及び外のり寸法 

千位及び百位の数字 

コンテナの外のり長さ
を表す。 

10: 

2 991 mm 

12:3 658 mm・3 715 mm 

20: 

6 058 mm 

24: 

7 396 mm 

30: 

9 125 mm 

40: 

12 192 mm 

十位の数字 

コンテナの外のり幅を
表す。 

 2: 

2 438 mm 

 3: 

2 490 mm 

一位の数字 

コンテナの外のり高さ
を表す。 

 2: 

2 438 mm 

 3: 

2 500 mm 

 4: 

2 591 mm 

2) コンテナの形式 コンテナの形式コードは,表2による。 

表2−コンテナの形式コード 

形式コード 

形式 

GP 

一般用途コンテナ コンテナ上部に通気口を備えたものを含む。 

VH 

通気・換気コンテナ 

BU 

ドライバルクコンテナ 

SN 

特定貨物コンテナ 

RE 

冷凍及び加熱コンテナ 

HR 

断熱コンテナ 

UT 

オープントップコンテナ 

PL 

プラットホームコンテナ 

TN 

タンクコンテナ 

c) 運用に関するマーク 運用に関するマークは,次のとおりとする。 

1) 最大総質量 最大総質量の表示単位は,キログラム(kg)とする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例 最大総質量 24 000 kg 

注記 コンテナの最大総質量は,JIS Z 1610で規定されている。 

2) 架線注意マーク はしごをもつコンテナには,附属書Bに規定するマークを用いる。 

マークの表示方法 

5.1 

マークの寸法及び配色 

マークの寸法及び配色は,次による。 

a) 所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジットの文字及び数字の大きさは,高さ

100 mm以上でなければならない。 

b) コンテナの種類及び形式に関するコードを示す文字及び数字の大きさは,高さ100 mm以上でなけれ

ばならない。 

c) 最大総質量を示す文字及び数字の大きさは,高さ50 mm以上でなければならない。 

d) 文字及び数字の幅及び太さは,その高さとつり合いのとれたものとし,コンテナと対比して引き立つ

色で,遠方から判別できる字体を選び,かつ,容易に消えない方法で表示しなければならない。 

e) 架線注意マークの寸法及び配色は,附属書Bによる。 

5.2 

マークの配列及び表示位置 

5.2.1 

一般 

この規定は,特に側壁及び端壁を備えるコンテナに適用するが,その他のコンテナの場合でも,できる

だけこの配列及び表示位置に従うのが望ましい。 

5.2.2 

配列 

配列は,次による。 

a) 所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジット 所有者コード,機器識別コード,

一連番号及びチェックディジットの配列は,次による。 

1) 所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジットの配列は,図1のa) に示すよ

うに,原則として横1列に表示する。ただし,図1のb) に示す横3列の表示でもよい。特殊コン

テナの場合,図1のc) のように縦に表示してもよい。 

2) 機器識別コードと一連番号との間は,少なくとも1文字空けなければならない。 

3) チェックディジットは,四角で囲まなければならない。 

4) 一連番号の4桁目と5桁目との間は,1文字空けることが望ましい。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 
 

 
 

a) 横1列 

b) 横3列 

c) 縦 

図1−コードの配列 

b) コンテナの種類及び形式に関するコード コンテナの種類及び形式に関するコードは,図1に示すよ

うに,必ず組合せコードとして表示しなければならない。 

c) 運用に関するマーク 運用に関するマークは,次のとおりである。 

1) 最大総質量の表示は,箇条4 c) 1) による。 

2) 架線注意マークの表示は,附属書Bによる。 

5.2.3 

表示位置 

表示位置は,全て図2に示すとおり側壁の向かって右下に表示する。ただし,架線注意マークは附属書

Bによる。 

ABZC 

0123 

4562 

1023 GP 

ABZC 0123 4562 

1023 GP 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

前部 

左側部 

屋根部 

右側部 

後部 

図2−表示位置 

A

B

Z

C

0

1

2


4

5

6

2

1

0

2

3

G

P




1

1

6

k

A

B

Z

C

0

1

2

4

5

6

2

1

0

2

3

G

P

1

1

6

k

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附属書A 

(規定) 

チェックディジットの算出方法 

A.1 所有者コード,機器識別コード及び一連番号の相当数値 

所有者コード,機器識別コード及び一連番号は,表A.1によってそれぞれ相当数値に置き換える。 

表A.1−所有者コード,機器識別コード及び一連番号の相当数値 

所有者コード,機器識別コード 

及び一連番号の記号 

一連番号 

記号 

相当数値 

記号 

相当数値 

一連番号の 
各桁の数値 

相当数値 

10 

25 

12 

26 

13 

27 

14 

28 

15 

29 

16 

30 

17 

31 

18 

32 

19 

34 

20 

35 

21 

36 

23 

37 

24 

38 

注記 相当数値11,22及び33は,11の倍数になるため使用しない。 

A.2 乗数 

A.1によって決定した相当数値に左側から順次,乗数20〜210までを乗じる。 

A.3 計算 

A.2で算出したそれぞれの数値を加算し,総和を求める。その総和を11で除して,余りを算出する。 

A.4 チェックディジットの値 

A.3で算出した余りに対応するチェックディジットを表A.2に示す。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表A.2−余りに対応するチェックディジットの値 

余り 

チェックディジット 

10 

 9 

 8 

 7 

 6 

 5 

 4 

 3 

 2 

 1 

 0 

A.5 チェックディジットの算出例 

チェックディジットの算出手順の例を,次に示す。 

a) 所有者コード 

機器識別コード 

一連番号 

b) 相当数値 

10 

12 

38 

13 

13 

14 

c) 乗数 

20 

21 

22 

23 

24 

25 

26 

27 

28 

29 

210 

d) 相当するb) とc) とを乗じる。 

10 

24 

152 

104 

416 

896 

128 

512 

1 536 4 096 

e) d) で算出した各々の値の総和=7 874 

f) 

総和を11で除した数=715余り9 

g) 余りが9の場合,チェックディジットは,表A.2によって9となる。 

したがって,所有者コード,機器識別コード,一連番号及びチェックディジットをコンテナに表示

するときは,ABZC 0CD1 2349 と記載する。 

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Z 1628:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(規定) 

架線注意マーク 

B.1 

架線注意マーク 

架線注意マークは,次による。 

a) はしごをもつコンテナには,図B.1に示すマークを表示する。 

図B.1−架線注意マーク 

b) マークの地は,黄とし,黒色のせん(閃)光記号を記入したものを図B.1に示すように帯状の黒の三

角形で囲むものとする。 

c) 帯状の黒の三角形の外縁間の寸法は,高さ230 mm以上とし,せん光記号の大きさは,高さ175 mm

以上とする。 

d) マークは,はしご近くに表示する。 

参考文献 

JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語 

JIS Z 1615 国際大形コンテナのコード,識別及び表示方法 

JIS Z 1627 国内一般貨物コンテナ