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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

Z 0615-1990 

パレットサポート 

Pallet supports 

1. 適用範囲 この規格は,平パレットに積載された物品を段積みして保管するために使用するパレット

サポートについて規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS Z 0106 パレット用語 

JIS Z 0111 物流用語 

2. 用語の定義 この規格で用いる用語の定義は,JIS Z 0106及びJIS Z 0111によるほか,次による。 

(1) 最大積載質量 パレットサポート1段当たりのユニットロードの最大質量。パレットの自重を含む。 

(2) 積重ね段数 床面上に積み重ねたユニットロード段数。 

3. 各部の名称 パレットサポートの各部の名称は,図1による。 

図1 各部の名称 

備考 図1は,各部の名称を示すものであって,構造,形状などを規定するものではない。 

4. 形式,種類,記号,最大積載質量,最大積重ね段数及び大きさ 

4.1 

形式,種類及び記号 パレットサポートの形式,種類及び記号は,表1のとおりとする(図2参照)。 

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Z 0615-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 形式,種類及び記号 

形式 

種類 

記号 

備考 

取付け式 

外枠形 

FO 

平パレットに取り付けるもので,支柱がパレッ
ト積載面の外にあるもの。 

内枠形 

FI 

平パレットに取り付けるもので,支柱がパレッ
ト積載面上にあるもの。 

独立式 

CO 

平パレットの外側に独立して置くもので,一体
構造のもの。 

図2 形式・種類 

4.2 

最大積載質量 パレットサポートの最大積載質量は,1パレット当たりの積載質量によって表し,表

2のとおりとする。 

表2 最大積載質量 

単位t 

1パレット当たりの積
載質量 

0.25 

0.50 

075 

1.00 

1.25 

1.50 

パレットサポート1段
当たりの最大積載質量 

0.30 

0.55 

0.80 

1.05 

1.30 

1.55 

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Z 0615-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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4.3 

最大積重ね段数 パレットサポートは,同じ種類のものを積み重ねるものとし,パレットサポート

の最大積重ね段数は,ユニットロード4段までとする。 

備考 積み重ねたときの最上段は,パレットサポートを使用しない場合もある。 

4.4 

大きさ パレットサポートの大きさは,これに使用するパレットの長さ (l) 及び幅 (w) 並びにパレ

ットサポートの有効高さによって表し,表3のとおりとする。 

なお,長さ及び幅の最大寸法・最小寸法は表4のとおりとし,突起部は含まないものとする(図2参照)。 

表3 パレットの長さ,幅及びパレットサポートの有効高さ 

単位mm 

パレットの長さ (l) ・幅 (w) 

有効高さ 

 800×1 100 

  800 

 900×1 100 

  900 

1 100×1 100 

1 000 

1 100×1 300 

1 100 

1 100×1 400 

1 200 

1 130×1 440 

1 300 

 800×1 200 

1 400 

1 000×1 200 

1 500 

1 600 

1 700 

1 800 

1 900 

2 000 

2 100 

2 200 

表4 長さ及び幅の最大寸法・最小寸法 

単位mm 

取付け式外枠形 

取付け式内枠形 

独立式 

外のり長さ 

(l+160) 以下 

(l+20) 以下 

(l+160) 以下 

外のり幅 

(w+160) 以下 

(w+20) 以下 

(w+250) 以下 

内のり幅 

w以上 

(w−120) 以上 

(w+150) 以上 

5. 品質 パレットサポートの品質は,次のとおりとする。 

(1) パレットサポートは,きず,ひずみ,凹凸,変形,塗装不良,めっき不良など使用上有害な欠点があ

ってはならない。 

(2) パレットサポートを積み重ねたときの鉛直強度は,7.1の試験を行ったとき,使用上有害な変形があっ

てはならない。 

(3) パレットサポートを積み重ねたときの水平強度は,7.2の試験を行ったとき,転倒倒壊などがあっては

ならない。 

6. 構造 パレットサポートの構造は,次のとおりとする。 

(1) 4本の支柱,ビーム及び脚部によって構成し,必要に応じて補強材を使用してもよい。 

(2) 支柱及びビームの断面形状は,丸パイプ,角パイプ,山形などとする。 

(3) 物品を積載したパレットが滑り落ちないように安定性のよいものとする。 

また,必要に応じてずれ止めを設けるものとする。 

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Z 0615-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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(4) 独立式のものは,パレットに関係なく自立できるものとする。 

(5) ビームは,クロス又は平行のものとする。 

(6) 全体の枠は,一体構造又は分解組立てができるものとする。 

7. 試験方法 

7.1 

鉛直強度試験 パレットサポートを積み重ねたときの鉛直強度試験は,2段目以上のパレットサポー

トの自重と最大積載質量との和の1.25倍の荷重を,支柱に均等に負荷したときの支柱の変形と,最大積載

質量の1.25倍の等分負荷重を,ビームに負荷したときのビームの変形を調べる。 

7.2 

水平強度試験 パレットサポートを積み重ねたときの水平強度試験は,2段目以上のパレットサポー

トの自重と最大積載質量との和 (W) に水平震度係数0.1を乗じたもの (F) を,長さ方向及び幅方向それ

ぞれに負荷し,水平強度を調べる(図3参照)。 

図3 水平強度試験 

8. 検査 検査は,大きさ,品質及び構造について行い,4.4〜6.の規定に適合しなければならない。 

9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格の名称又は規格番号,形式,種類又は記号,最大積載質量,積

重ね段数及び大きさによる。 

パレットサポート 取付け式内枠形の場合 

例 

パレットサポート取付け式内枠形 1t 4段 1 100×1 100×1 200mm 

又は,JIS Z 0615 FI 1t 4段 1 100×1 100×1 200mm 

10. 表示 パレットサポートには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する 

(1) 1パレット当たりの積載質量,積重ね段数,大きさ 

(2) 製造業者名又はその略号 

(3) 製造年月又はその略号 

Z 0615-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

パレットサポートJIS原案作成委員会 構成表(順不同・敬称略) 

氏名 

所属 

(委員長) 

梁 瀬   仁 

山梨大学 

森 田 光 俊 

通商産業省生活産業局 

飛 田   勉 

工業技術院標準部 

中 沢 克 紀 

工業技術院機械技術研究所 

藤 井   毅 

農林水産省林業試験場 

金 武 典 夫 

金属技術研究所 

高 森 秀 夫 

株式会社日通総合研究所 

田 中   喬 

ライオン流通株式会社 

鈴 木 章 夫 

味の素株式会社 

岡 本 郁 夫 

社団法人日本倉庫協会 

片 野 浩 一 

日本レコードセンター株式会社 

小 谷 泰 三 

東芝物流株式会社 

花 岡   勇 

花岡産業株式会社 

高 橋 清 長 

伊豫鐵工株式会社 

岩 岡 利 明 

株式会社岩岡工作所 

岡 田 和 夫 

岡田工業株式会社 

藤 井   満 

大日本インキ化学工業株式会社 

西 口 清 七 

ニシモク興産株式会社 

大 谷 陸 治 

株式会社ニッケンプラント 

浜 本 哲 司 

社団法人日本パレット協会