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Z 0201:2017  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 記号表示方法 ··················································································································· 1 

5 その他の記録 ··················································································································· 4 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 5 

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(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本

包装技術協会(JPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。 

これによって,JIS Z 0201:1989は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

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日本工業規格          JIS 

Z 0201:2017 

試験容器の記号表示方法 

Methods of designating on component parts and points of  

containers when testing 

序文 

この規格は,1987年に第2版として発行されたISO 2206を基に,より利用しやすい規格にするため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,試験に用いる包装貨物及び容器の記号表示方法について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 2206:1987,Packaging−Complete, filled transport packages−Identification of parts when testing

(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 0102 クラフト紙袋−用語及び種類 

JIS Z 0104 段ボール用語 

JIS Z 0108 包装−用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0102,JIS Z 0104及びJIS Z 0108による。 

記号表示方法 

包装貨物及び容器を通常の輸送状態で置き,容器形態に応じて次の方法で記号を表示する。内容品に方

向性があり,試験途中の再包装又は再試験における再現性に影響がある場合は,試験報告書に包装貨物及

び容器に内容品の方向を記載する。 

なお,次のa)〜d) の取扱いに不都合が生じた場合は,受渡当事者間で記号表示方法を決め,試験報告書

に記載する。 

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a) 直方体容器 直方体容器は,容器の幅面の片方を正面に置き,次の方法で記号を付ける(図1及び図

2参照)。 

1) 面 天面を1,右の長さ面を2,底面を3,左の長さ面を4,前の幅面を5,後ろの幅面を6とし,

数字で表示する。 

継ぎ代がある場合は,継ぎ代が右側に直立するように置き,5として選ぶ。二つ以上の継ぎ代が

ある場合には,幅面の一つを任意に5として選ぶ。 

例 面 5 

2) りょう(稜) りょうを形成している2面の数字で表示する。この場合,表示する数字の順序は,小

さいものからとする。 

例 りょう 2-3 

3) 角(かど) 角を形成している3面の数字で表示する。この場合,表示する数字の順序は,小さいも

のからとする。 

例 角 2-3-5 

図1−直方体容器の記号表示 

図2−面,りょう及び角の記号表示例 

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b) 円筒形容器 円筒形容器は,次の方法で記号を付ける(図3参照)。 

1) 肩(巻締部) 天面(天板)の周囲を,直角に交わる二つの直線で4等分した肩を,それぞれ1,3,

5及び7とし,底面(地板)のこれらの肩に対応する底面(地板)の4等分した肩を,それぞれ2,

4,6及び8とし,数字で表示する。この場合,胴接合部のあるものは,胴接合部が5,6となるよ

うに記号を付ける。 

なお,胴接合部が二つ以上ある場合は,胴接合部の一つを任意に5,6となるように記号を付ける。 

2) 胴側線 円筒軸に平行な胴側線を1-2,3-4,5-6及び7-8とする。この場合,胴接合部のあるものは,

胴接合部が5-6である。 

図3−円筒形容器の記号表示 

c) 袋 袋は,次の方法で記号を付ける(図4参照)。 

− 表面を1,右側を2,裏面を3,左側を4,開口部をもつ袋の上端部を6とし,もう一方の下端部を5

とし記号を付ける。(図4参照)。 

− 表裏がない場合で,胴ばり部があるときは裏面又は右側に置き,胴ばり部が2か所あるときは左右に

来るように置く。 

− その他形状の袋は,上記に準じて記号を付ける。 

注a) 図は,縦のはり合わせを示す。 

図4−重包装袋を例とした記号表示 

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d) その他の形状の容器 その他の形状の容器は,次の方法で記号を付ける。 

− 容器の形態によって,a)〜c) のいずれか一つに準じて,包装貨物及び容器の各部に記号を付ける。 

− 特殊な形状の包装貨物及び容器の場合は,試験者が任意に記号を付け,これを試験報告書に図示する。 

その他の記録 

試験結果に影響があると考えられる,包装貨物及び容器の各部位と内容品との位置関係などについては,

受渡当事者間で協議の上,別途定義しそれを試験報告書に記録する。 

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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS Z 0201:2017 試験容器の記号表示方法 

ISO 2206:1987,Packaging−Complete, filled transport packages−Identification of parts 
when testing 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規 
格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及び
定義 

用語及び定義を規
定 

− 

− 

追加 

JISでは,関連する規格を引用規格
とした。差異はない。 

利用者の利便を図るものであり,
実質的な技術的差異はない。 

4 記号表示
方法 

内容品に方向性が
ある場合の記号表
示方法について規
定 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは試験の再現性を確保するた
め,内容品に方向性があり,試験途
中の再包装又は再試験における再
現性に影響がある場合は,包装貨物
及び容器に内容品の方向を表示し
試験報告書に記載するとの規定を
追加。 

試験の再現性を確保する規定であ
り,次回ISO規格の見直しのとき
に提案する。 

a) 直方体容器 
直方体容器の記号
表示方法を規定 

2.1 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは図2で面,りょう及び角の
箇所を記号表示例を追加。 

より分かりやすく記号表示で示す
箇所を特定するため,次回ISO規
格の見直しのときに提案する。 

d) その他の形状の
容器 
その他の形状の容
器の記号表示につ
いて規定 

2.4 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISではa)〜c) の規定以外のほか
の容器の記号表示は試験者が任意
に決めることができるが,決めた記
号表示は試験者と受渡当事者相互
間で共有し,伝達されるべきとの原
則を設けた。 

試験者と受渡当事者間とで,より
分かりやすく,正確に試験結果を
共有し,伝達するため,次回ISO
規格の見直しのときに提案する。 

 
 
 
 
 

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(I)JISの規定 

(II) 
国際規 
格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

5 その他の
記録 

試験結果に影響の
ある試験容器の各
部位と内容品との
位置関係の記載に
ついて規定 

− 

− 

追加 

JISでは試験結果に試験容器の各部
位と内容品の関係が間違いなく特
定できるよう試験者と受渡当事者
相互間で情報を共有し,伝達される
べきとの事項を追加規定した。 

試験の再現性を確保する規定であ
り,次回ISO規格の見直しのとき
に提案する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 2206:1987,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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