Z 0108:2012
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
参考文献 ···························································································································· 30
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 32
Z 0108:2012
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
包装技術協会(JPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 0108:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
Z 0108:2012
包装−用語
Packaging-Vocabulary
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 21067を基とし,対応国際規格と従来の日本工業規
格とを対比して,対応国際規格独自の用語はそのまま採用し,両規格に規定されている用語は,両規格が
整合するように定義し,編集上及び技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項及び対応
国際規格にはない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,包装に関する主な用語及びその定義について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 21067:2007,Packaging−Vocabulary(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
分類
用語の分類は,次による。
a) 包装一般
b) 包装材料
1) 紙・板紙関係
2) プラスチック関係
3) 金属関係
4) ガラス関係
5) 木材関係
6) その他の材料関係
c) 包装機械
d) 環境関係
e) 情報関係
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
2
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
また,一つの用語欄に,二つ以上の用語を併記してある場合は,記載してある順位に従って優先的に用
いる。
注記1 用語の読みが紛らわしいものについては,用語の下に括弧書きで読み示す。
注記2 対応国際規格の書式は,細別形式であるが,この規格は使用面から表形式とする。
注記3 対応国際規格には,名詞と動詞を分けて2用語にする場合があるが,この規格では作業,行
為,状態などで一括して1用語とする。
注記4 対応英語の後の[ ]の文字は,対応国際規格であるISO 21067での番号を示す。
a) 包装一般
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
包装
物品の輸送,保管,取引,使用などに当たって,その価値及び状態を維
持するための適切な材料,容器,それらに物品を収納する作業並びにそ
れらを施す技術又は施した状態。
packaging
[2.1.2]
1002
容器包装
商品の容器及び包装であって,当該商品が費消され又は当該商品と分離
された場合に不要となるもの。
注記 この用語は,“容器包装に係る分別収集,再商品化の促進などに
関する法律(通称:容器包装リサイクル法)”によって新しく導
入された。
containers and
packaging
1003
個装,
基本包装,
単位包装,
一次包装
物品個々の包装で,物品の商品価値を高めるため若しくは物品個々を保
護するための適切な材料,容器,それらを物品に施す技術又は施した状
態。商品として表示などの情報伝達の媒体にすることもできる。
注記 基本包装,単位包装及び一次包装は,ISO規格に整合させて追加
した。
individual
packaging,
base pack,
unit pack,
primary packaging
[2.2.2,2.2.9]
1004
内装
包装貨物の内部の包装で,物品に対する水,湿気,光,熱,衝撃などを
考慮した適切な材料,容器,それらを物品に施す技術又は施した状態。
inner packaging
1005
外装,
二次包装
包装貨物の外部の包装で,物品若しくは包装物品を箱,袋,たる,缶な
どの容器に入れ又は無容器のまま結束し,記号,荷印などを施した材料,
容器,又は施した状態。二次包装ともいう。
outer packaging,
secondary
packaging
[2.2.3]
1006
工業包装
物品を中間業者に配送すること,及び/又は保管することを主目的とし
て施す包装。
industrial packaging
[2.2.6]
1007
商業包装
商品の一部として又は商品をまとめて取り扱うために,商業取引の各レ
ベルに合わせて施す包装。
commercial
packaging
[2.2.10]
1008
輸送包装,
配送包装
輸送を目的として物品に施す包装。こん包と呼ぶこともある。
transport packaging,
distribution
packaging
[2.2.4]
1009
消費者包装,
生活者包装,
小売包装,
販売包装
物品などについて消費者の手元に渡るために施す包装。
注記 小売包装及び販売包装はISO規格に整合させて追加した。
consumer
packaging,
retail packaging,
sales packaging
[2.2.5]
1010
業務用包装
各種事業所(学校,病院,ホテル,食堂など)へ多量に,かつ,継続的
に供給する物品を,大きな単位にまとめた包装。
institutional
packaging
1011
バルク包装
作業の容易化及び内容品を一度にまとめるために施す包装又は個装を
簡略化した包装。
bulk packaging
[2.2.7]
1012
追包装
集合包装で構成された複数の包装貨物を,輸送過程で取りまとめるため
に容易に追加することができる包装。
overpack
[2.2.13]
3
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1013
過剰包装,
過大包装
内容品の保護機能,包装容積比などが,適正包装の範囲を上回る包装。 over quality
packaging,
overpack
[2.2.13]
1014
高齢者・障害者
配慮設計
高齢者及び障害者が容易に内容品を認識することが可能で,開封しよう
とした場合も安全に,かつ,容易に作業でき,包装内部に収納された部
品の見落としなどがないように配慮された包装設計。
注記 高齢者・障害者配慮設計指針の日本工業規格は,JIS S 0021,JIS
S 0022,JIS S 0022-3,JIS S 0022-4及びJIS S 0025で規定されて
いる。
packaging design
for all people
including elderly
and people with
disabilities
1015
アクセシブルデ
ザイン
何らかの機能に制限のある人に焦点を合わせ,これまでの設計をそのよ
うな人々のニーズに合わせて拡張することによって,製品をそのまま利
用でき潜在顧客数を最大限まで増やそうとする設計。
注記 アクセシブルデザインは,ユニバーサルデザインに含まれる概念
で,ユニバーサルデザインは,全ての人が,可能な限り最大限ま
で,特別な改造又は特殊な設計をせずに利用できるように配慮さ
れた,製品及び環境のデザインを指す。
accessible design
1016
こん(梱)包
輸送を目的とした木製容器,鋼製容器,段ボール製容器などによる包装。
荷造りと呼ぶこともある。
packing,
pack,
package
[2.1.3及び2.1.4]
1017
開こん(梱)
こん包を開き,中の物品を取り出す行為。
unpacking
1018
パッケージ
包装,容器,包装物品又は輸送貨物の総称。袋,容器などに包み込み又
は封かんした一単位の物品を意味する場合もある。
package,
packaging
[2.1.1及び2.1.2]
1019
パッケージング
包装(1001)と同義語。容器[1028 a)]を意味する場合もある。
packaging
[2.1.1及び2.1.2]
1020
パッキング
こん包(1016)と同義語。
packing
1021
ベール包装
羊毛,綿花,紙,金属スクラップなどかさ張る物品を,ある程度圧縮し
ながら包装材料で覆い,更に結束材料で強固に補強する技術,又はその
状態。
baling,
bale
[2.3.3]
1022
集合包装
複数の物品又は包装貨物を1個の大形貨物にユニット化し,機械による
取扱いに適するようにした包装(JIS Z 0111参照)。
注記 ISO規格では“荷扱い作業を容易にするために,複数の包装をひ
とまとめにした包装”としている。
assembly
packaging,
consolidated pack
[2.2.11]
1023
適正包装
省資源,省エネルギー及び廃棄物処理性を考慮し,合理的で,かつ,公
正な包装。輸送包装では,流通過程での振動,衝撃,圧縮,水,温度,
湿度などによって物品の価値,状態の低下を来さないような流通の実態
に対応した包装をいい,消費者包装では,過剰包装・過大包装,ごまか
し包装などを是正し,同時に欠陥包装を排除するため,保護性,安全性,
単位,表示,容積,包装費などについても適切である包装をいう。
appropriate
packaging
1024
タンパレジスタ
ント包装
人間が無意識に扱った場合,又は悪意をもって“いたずら”をした場合
にも危険を生じないような工夫を施した包装。後者はいたずら防止包装
ともいう。
tamper-resistant
packaging,
tamper-proof
packaging,
pilfer-proof
packaging
4
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1025
チャイルドレジ
スタント包装
子供の事故防止を目的とし,誤って開封,開栓,開包などができないよ
うに,大人が適正に使用することが可能な包装。チャイルドプルーフ包
装ともいう。
child-resistant
packaging,
child-proof
packaging
[2.2.8]
1026
包装材料
包装,容器などに用いる材料。略して包材ともいう。
packaging material
1027
こん(梱)包材
料
木材,金属,プラスチック,紙など,物品のこん包に用いる材料。略し
てこん包材ともいう。
packing material
1028
容器
物品又は包装物品を収納する入れ物の総称。次のものがある。
a) 包装,出荷などに利用する容器
b) コンテナ
また,用途,構造,使用法,目的などによって内装容器,外装容器,
複合容器などがある。
container
[2.2.1及び2.2.15]
1029
輸送容器
輸送中に受ける外力,温湿度などの影響から内容品を保護することを目
的とした容器。
transport container,
transport packaging
[2.2.4]
1030
剛性容器
金属製,ガラス製及びプラスチック製の缶,びんなど,又は木製及び金
属製のたる,箱などの剛性に富む,内容品が追加,又は取り除かれた後
に,本質的に形状の変化がない容器の総称。剛性容器よりやや柔軟性を
もつ容器は,半剛性容器(semi-rigid container)として区別する。
rigid container,
rigid packaging
[2.2.17]
1031
エアゾール容器
噴射剤の圧力に耐える,エアゾールを入れる容器。金属缶,ガラスびん
及びプラスチック容器がある。金属缶としてはスリーピースのはんだ
缶,溶接缶,ぶりき又はアルミニウムのツーピース缶及び一体形成され
たモノブロック缶がある。ガラスびんには,破損防止のためにプラスチ
ックコーティングしたびんがある。
aerosol container
1032
スクイーズ容器,
押出しチューブ
一方の端に,ノズルとキャップがあり,他方は閉じられており,内容物
を絞り出せる柔軟性をもつ容器。金属チューブ,プラスチックチューブ,
ラミネートチューブ,スクイーズボトルなどがある。
squeezable
container,
collapsible tube
[2.3.21]
1033
折畳み容器
物品を収納しないときには折り畳んで,その容積を縮小できる容器。粉
体・粒体に用いるフレキシブルコンテナ,箱形の通い箱などの輸送容器
のほか,紙器,段ボール箱,プラスチック箱などがある。
folding container,
folding boxboard
[A.1.3]
1034
たる
液体,粉体などを入れる円筒状の剛性容器。胴,天板及び地板で構成さ
れる。材料は木製が主であるが,金属製又はプラスチック製のものもあ
る。しょう油だるなどの和だるとビールだるなどの洋だるの2種類に大
別する。
barrel
[2.3.4]
1035
かご
通気性がよく,軽量で比較的剛性のある容器の一種。元来,植物材料を
編組みして作られたものの総称であるが,これら天然材に加えて,紙ひ
も加工材,プラスチック製品又はそれらを組み合わせたものもある。
basket
1036
びん,
ボトル
胴,底及び口からなる(半)剛性容器。形状は一般的に肩,首が胴より
絞られたものをいう。口はクロージャ(共口栓,コルク栓,王冠キャッ
プ,スクリューキャップなど)で密閉する。成形材料としてはガラス,
陶磁器,金属,プラスチック(例えば,PETなど)などが用いられるが,
通常ガラス製のものをびんと呼ぶことが多い。PET,プラスチック製の
ものは,それぞれPETボトル及びプラスチックボトルといわれること
が多い。
bottle,
container
[2.3.5]
1037
缶
容量が18 L以下の薄板製の金属容器。材料は,ぶりき・ティンフリー
スチール,アルミニウムが多い。広義には,胴体部に紙又はプラスチッ
クと金属はくを含むラミネート材料を用いた容器を含む。
light-gauge metal
containers,
can
[2.3.13]
5
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1038
コンポジット缶
胴部は,板紙,アルミニウムはく,プラスチックフィルムなどを積層し
て円筒状に成形し,天板及び底板はぶりき,アルミニウムなどの金属製
のふたを巻き締めて作ったスリーピース缶。缶胴の構造によって,平巻
構造(convolute-wound),重ねはり構造(lap-seam)及びらせん構造
(spiral-wound)に分類される。紙製缶,プラスチック製缶も含まれる。
composite can
1039
ジェリカン
金属若しくはプラスチック製の方形又は多角形の断面をもつ容器。
jerrican
[2.3.19]
1040
ドラム
金属,プラスチック,板紙などを用いて作る比較的剛性のある円筒形の
大形容器の総称。上部が取外しできるものとできないものがある。
drum
[2.3.14]
1041
上部固定ドラム,
上部の取り外せ
ないドラム
円筒形包装容器の天板及び地板は胴体に永久的に固定されており,天板
に充塡,排出及び通気用の開口部がある容器。危険物の輸送には適さな
い。
tight-head drum,
non-removable-head
drum
[2.3.15]
1042
上部開口ドラム,
上部の取り外せ
るドラム
円筒形包装容器の地板は胴体に永久的に固定されているが,天板はふた
として取外しが可能,又はクロージングリング(バンド)を使って閉鎖
できる容器。危険物の輸送には適さない。
注記 さらに幾つかの形式の開口部をもつ場合がある。
open-head drum,
removable-head
drum
[2.3.16]
1043
紙器
紙,板紙で作った容器の総称。ただし,外装用段ボール箱を除く(JIS Z
0104参照)。
paper container
1044
カートン
板紙でできた箱。紙器又は段ボール箱を意味する場合もある。
carton
[2.3.8]
1045
段ボール箱
段ボールで作った箱。用途によって外装用段ボール箱,内装用段ボール
箱及び個装用段ボール箱に分ける(JIS Z 0104参照)。
corrugated
fibreboard
container (box
or case)
1046
木箱
包装用の木製箱形容器の総称。普通木箱及び腰下付木箱をいう(JIS Z
0107及びJIS Z 1402参照)。
wooden box,
skidded wooden box
1047
さん付合板箱
合板を用い,さんで補強し組み立てた箱(JIS Z 1406参照)。
cleated plywood
box
1048
枠組箱
枠組部材を用いて組み立てた箱。一般に内容品質量500 kg以上の包装
に用いる(JIS Z 1403参照)。
framed box,
sheathed crate
1049
腰下付木箱
(こししたつ
ききばこ)
腰下構造を付けた木箱で,1 400 kg以下の物品に用いる包装(JIS Z 0107
参照)。
skidded wooden
box or crate
1050
複合紙容器
紙,板紙を主体としてそのほかにプラスチックフィルム,金属はくなど
の材料で構成される容器。液体用紙容器,ミルクカートン,バッグイン
カートン,バッグインボックスなどがある。
composite paper
container
1051
液体用紙容器
紙を主体として構成される液体包装用容器。紙にプラスチックフィル
ム,アルミニウムはくなどを貼り合わせたものを用いる。屋根形,角形,
カップ形などの形状のものがある。
paper container for
liquid
1052
箱
硬質な板状の材料によって組み立てられ立体を形成した,剛性のある包
装の総称。
box,
case
[2.3.7及び2.3.9]
1053
トレイ
紙,パルプ,プラスチック,アルミニウムはくなどの比較的剛性のある
材料で作られた,ふたがない浅い容器。
tray
1054
袋
柔軟な材料で作られ,一つの開口部をもつ容器。
sack,
bag
[2.3.1及び2.3.2]
1055
パウチ
袋の一種で比較的小形のもの。
pouch
1056
ガセット袋
紙,プラスチックフィルムなどの袋で,両側にひだがある袋。
gusset bag
6
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1057
バッグインボッ
クス
外側は段ボールで,その内側に注出口をもつプラスチック製の袋又は成
形容器を装着した二重容器。外側に板紙を使用した容器は,バッグイン
カートンという。
bag-in-box
1058
マルチパック
最小販売単位の同一包装物品又は物品を2個以上まとめた包装物品。
multi-pack
1059
ポーションパッ
ク
1人分,1回分などに前もって個分けした包装形態。
portion package
1060
軟包装
紙,プラスチックフィルム,アルミニウムはく,布などの柔軟性に富む
材料で構成された包装。
注記 ISO規格では“内容物の出し入れによって,形状が容易に変化す
る包装。”としている。
flexible packaging
[2.2.16]
1061
シュリンク包装
物品を,1個又は複数個まとめてシュリンクフィルムで覆い,これを加
熱収縮させて,物品を強く固定・保持する包装。
shrink packaging,
shrink wrap
[2.4.4]
1062
ストレッチ包装
物品を,1個又は複数個まとめてその側面をストレッチフィルムを引っ
張りながら包み,物品を強く固定・保持する包装。
stretch packaging,
stretch wrap
[2.4.5]
1063
スキンパック
通気孔をもった紙,板紙,プラスチックフィルムなどのベースシートの
上に物品を置き,その上にプラスチックフィルムをかぶせて,加熱しな
がらベースシートを通して減圧脱気することによって,プラスチックフ
ィルムを物品に強く密着させると同時に周辺部を固定した包装。
skin packaging
1064
スリーブ包装
1個又は複数個の物品の側周面を,段ボール,板紙,プラスチックフィ
ルムなどで両端面を解放した状態で筒状に包んだ包装。
sleeve packaging
1065
上包み,
ラッピング
柔軟な包装材で物品を覆い包んだ包装。
wrapping
1066
折畳み包装
上包み包装の一種で,1個又は複数個の物品を柔軟な包装材料で覆い,
その端部を折り畳んで止める包装。
fold wrap
packaging
1067
ひねり包装
薄手の包装材料で物品を覆い,両端又は片方の端をひねって止める包
装。
twist wrapping
1068
ピロータイプ包
装
小袋包装形式の一種で,包装材料の縦の中央部を貼り合わせ,上下端を
シールした包装。
pillow type
packaging
1069
三方シール包装
小袋包装形式の一種で,包装材料を二つ折りにして,折り辺以外の三つ
の辺をシールした包装。粉体・粒体などの小分け包装に用いる。
three sided seal
packaging
1070
四方シール包装
小袋包装形式の一種で,包装材料を二つ折りするか又は2枚重ね合わせ
て,四辺をシールした包装。粉体・粒体などの小分け包装,比較的へん
(扁)平な物品の密封包装に用いる。
four sided seal
packaging
1071
ストリップ包装
錠剤,カプセルのような小形のものを1個又は複数個ずつ,2枚の包装
材料の間に挟み込み,その周囲をシールした包装。包装材料には,気密
性が高く,かつ,ヒートシール可能なものを用いる。
strip packaging
1072
無菌包装
殺菌した食品,医薬品などを殺菌した包装材料で無菌の雰囲気下で包装
することによって,包装内の微生物数を限りなくゼロに近づけて,常温
下での長期間の保存・流通を可能にする包装。アセプチック包装ともい
う。主に牛乳,乳飲料,果汁飲料などの液体食品,食肉加工品,米飯,
医薬品などに用いる。
aseptic packaging
1073
無菌化包装
微生物数が少なくなるように制御して製造した食品などを,クリーンル
ーム内などの微生物の少ない雰囲気で,所要のクリーン度をもった包装
材料で包装し,包装内の微生物数を可能な限り少なくする包装。“無菌”
とはいえないが,通常の包装に比べて低温下でのシェルフライフ(1130)
を延長できる。主にスライスハム,スライスチーズ,そう菜,もち,米
飯などに用いる。
semi-aseptic
packaging
7
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1074
レトルト包装
容器に充塡包装した食品又は医薬品を,加圧加熱殺菌装置で処理するこ
とによって,内容品中の微生物を死滅させ,かつ,外部からの微生物の
進入を防いで,常温下での長期間の保存・流通を可能にする包装。
retortable container
(or packaging)
1075
鮮度保持包装
食品の変質及び/又は腐敗を軽減させる機能を付与した包装。
freshness-keeping
packaging
1076
ブリスター包装
プラスチックシートを加熱成形して,1個又は複数個のくぼみを作り,
その中に物品を入れ,開口部を紙,板紙,プラスチックフィルム又はシ
ート,アルミニウムはくなどで覆い,周辺部を基材に接着又は固定した
包装。特に,アルミニウムはくなどの押出し性の良い材料を用いた場合,
PTP包装という。
blister packaging
1077
PTP包装
ブリスター包装の一種で,プラスチックシート成形品の開口部をアルミ
ニウムはくなどの比較的破れやすい材料を用いたフィルムで覆い,周辺
部を基材に接着した包装。プラスチックシート成形品の側を押すと開口
部を覆っていたフィルムが破れて内容物を容易に取り出せるもので,主
に錠剤,カプセルなどの医薬品の包装に用いる。
press through
packaging
1078
真空包装
内容物の充塡時に容器から空気を吸引排気して密封し,物品の変質など
を防止することを目的とする包装。容器には,ガスバリア性の優れた包
装材料を用いる。
vacuum packaging
1079
ガス置換包装
内容物の充塡時に容器から空気を吸引排気し,代わりに窒素及び二酸化
炭素のような不活性ガスで置換して密封し,又は不活性ガスで強制的に
容器内空気を置換して密封し,物品の変質などを防止することを目的と
する包装。容器には,ガスバリア性の優れた包装材料を用いる。
gas exchange
packaging
1080
防湿包装
物品を湿気の影響から保護する目的で防湿性の優れた包装材料を用い,
必要に応じて乾燥剤を入れ,内部を乾燥状態に保つ包装。
moisture-proof
packaging
1081
帯電防止包装
静電気の影響を軽減する目的で帯電防止能を付与した包装。
antistatic packaging
1082
上下トレイ包装
大形製品で採用される包装形態で,段ボールなどで製作されたトレイで
製品の上下を挟み,バンドなどで一体化した包装。上下パック包装,キ
ャップ包装と呼ぶこともある。
top and bottom
tray packaging
1083
ラップアラウン
ド包装
段ボールなどの包装材料で包装品をくるむようにして周囲を覆う包装。 wrap-around
packaging
1084
クラムシェル包
装
プラスチック,紙などを素材とし,二枚貝の貝殻のように中央部にヒン
ジ部を設け,ヒンジ部の両側に製品収納用凹部を設け,ヒンジ部で折り
返すことによって閉じた空間を構成し,この空間に製品を収納する包
装。
clamshell
packaging
1085
シースルー包装
包装を開けることなく内容品が確認できることを意図して,容器の一部
に透明部分を設けた包装。
transparent
packaging
1086
すかし箱
外面がすかしてある箱。材質によって,木製,プラスチック製,紙製な
どがある。
crate
[2.3.10]
1087
ワイヤバウンド
箱
木材の一部が焼鈍された鉄線で補強され,相互につなぎ合わされている
箱。
wirebound box
[2.3.11]
1088
ガスバリア包装
目的とする気体の透過を抑制する機能をもたせた包装。
gas barriered
packaging
1089
防せい(錆)包
装
防せい剤を使用して,内容品の金属部へのさび発生を防止した包装。
corrosion preventive
packaging
1090
充塡
所定量(容量,質量又は個数)の気体,液体,固体(粉体,粒体など),
粘体などを包装容器に入れる行為。
filling
1091
カートニング
板紙製小箱に,1個又は複数個の物品を挿入し,フラップを折り畳んで
差し込み,のり付けなどをする行為。
cartoning
8
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1092
封かん(緘)
物品又は包装物品を容器に収め,又は包んだ状態の開口部分を封じて,
内容物品を保護する行為。機械的に密封する方法,溶剤による方法,接
着剤又は粘着剤を用いる方法,熱融着を利用する方法などがある。
seal,
sealing
[2.5.11]
1093
ヒートシール
熱可塑性プラスチックの同種又は異種のフィルム,シートなどを熱接合
する行為。シール方式には,熱板シール,バンドシール,ホットエア(熱
風)シール,フレームシール,インパルスシール,超音波シール,高周
波シールなどがある。
heat seal,
heat sealing
[2.5.12]
1094
コールドシール,
圧着シール
熱を使用せずに接着させるシール方式。接着剤又は粘着剤を使用し,両
面を貼り合わせるもので,加圧して接合する。
pressure sealing,
cold sealing
1095
結さつ(紮)
物品又は包装物品を容器に収めた状態,又は包んだ状態の開口部分を,
ワイヤ,金具,ひもなどで結んで閉じる行為。クリッピングともいう。
特に,チューブ状のケーシングに食品を充塡し,両端をアルミニウムワ
イヤでクリップして止めたものをロケット包装ともいう。
ligation,
clipping
1096
結束
複数個の物品又は包装物品を,ひも,バンド,ワイヤ,テープなどでま
とめて縛って固定する行為。
tying,
bundling
[2.3.12]
1097
エアバッグ
プラスチックフィルム又はラミネートフィルムを貼り合わせて周囲に
密閉空間を設け,密閉空間に空気などのガスを閉じこめて緩衝効果をも
たせた包装材料。
なお,物流用語として用いる場合は,輸送機器に積み込まれた貨物が
荷崩れを起こさないように,隙間などを充塡するための袋を指す。
air bag,
air dunnage
1098
テープ
紙,プラスチック,金属はくなどの平らな材料の片面又は両面に接着層
を設けたもの。そのままで粘着性をもつ粘着テープと,水で湿して用い
るガムテープがあり,容器などの封かん(緘)に用いる。
tape
[2.5.5]
1099
ひも
紙又はプラスチックを素材とし,包装材の結束などに用いるもので,複
数本をより合わせたものと,1本単独で使用するものがある。
rope,
cord,
string
1100
バンド
プラスチック,金属などを所定幅,所定厚さに加工した結束材。バンド
ストッパ又は固定ジグなどを用いて包装の結束などに用いる。
band,
strap,
strapping
[2.5.4]
1101
クロージャ
包装の口部にかぶせるふた(キャップ)又は封かん(緘)材。
closure
[2.5.1]
1102
ラベル
内容品の識別,商品の宣伝及び/又は法定表示を記載するために包装の
表面に固定された平面状の小片。粘着層を設けた粘着ラベルのほかに,
成形時に一体化されるインモールドラベル,熱収縮を用いたシュリンク
ラベルなどもある。
label
[2.5.7]
1103
ジョイント
2個以上の包装材又はフラップの結合のために用いられるプラスチック
などで作られた部品。再封かん(緘)を可能にするために用いる(JIS Z
0104参照)。
joint
1104
ステープル
包装の封かん(緘)若しくは包装部品を取り付けるためのU字形の丸
又は平らなワイヤの留め具。クリンチ(曲げて留める)する場合とそう
でない場合がある。
staple,
stitch
[2.5.3]
1105
タグ
包装又は物品に,ひも又は適切な方法で付けられているラベル。
tag
[2.5.8]
1106
ファスナ
一方と他方をしっかり留め合わせる用具。
fastener
[2.5.10]
1107
開封性
開封のしやすさ又はそれを目的として付加される機能。
openability,
opening feature
9
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1108
ラミネート
複数のプラスチックフィルム,紙,金属はくなどの素材を,接着,ヒー
トシールなどの方法によって貼り合わせる行為。
laminating
1109
内容品
包装の内部に収納されている物品。
inner goods,
contents
1110
表示
物品及び流通に必要な情報を,印刷,ラベリング,刷り込み,その他の
方法によって,物品に直接又は容器,包装物品に文字,記号などを用い
て表現する行為。表示には,商品名,種類,数量,ロット番号,日付,
製造業者名,商品の使用上又は取扱い上の説明,注意事項,商品管理又
は流通上必要なシンボルマークなど,種々のものがある。マーキングと
もいう。
marking,
labelling
1111
法定表示
法規などで表示することが義務づけられた項目の表示。
legal indication
1112
材質表示
包装に使用された包装材の材質の表示。
注記 JIS K 6999に表示様式,JIS K 6899-1に材質略語が規定されてい
る。
material marking
1113
荷扱い指示マー
ク
包装貨物の保護と,荷扱者の安全のために,適正な荷扱いを指示する場
合に用いるマーク(JIS Z 0150参照)。
pictorial marking
for handling
1114
取扱い注意マー
ク
一般消費者が包装貨物を取り扱うときの安全保護のために,包装の表面
に表示するマーク(JIS Z 0152参照)。
marking for
attention in
consumer's
handling
1115
コンテナ
物資を収納する,反復使用に適する耐久性のある容器。貨物コンテナ,
通い容器,フレキシブルコンテナなども含まれる。
注記 ISO規格では“不特定の封止が可能な貯蔵容器”としている。
container
[2.2.1,2.2.15]
1116
フレキシブルコ
ンテナ
織布,樹脂フィルム又は紙のような柔軟な材料で作られた胴部と,つり
上げるためのつり部及び注入・排出ができる開口部を備えた中型容器。
注記 直接に内容物と,又は内装袋と接触するように設計し,空袋のと
きには折り畳めるようになっている(JIS Z 1651参照)。
flexible intermediate
bulk container
1117
貨物コンテナ
輸送する物品のユニット化を目的とし,異なった輸送機関に適合性をも
ち,用途に応じた強度を備え,反復使用に耐えられるもので内容積が
1 m3以上である容器(JIS Z 1613参照)。
freight container,
shipping container
[2.2.1]
1118
中形バルクコン
テナ,
IBC
容量が3 m3(3 000 L)又はそれ以下で次の条件で設計された一次容器。
内蔵又は着脱可能なジグを利用し,若しくは利用しなくてもよいが機械
荷役され,液状,のり状(ペースト),又は個体(粉体・粒体など)を
詰め,ISO 15867:2003で定められる,荷扱い及び輸送中に加わる負荷に
耐える容器。この定義は,危険物輸送のためのIBCには適用されない。
注記 IBCの種別に関する定義と関連用語は,ISO 15867に記載されて
いる。
intermediate bulk
container,
IBC
[2.3.20]
1119
パレット
ユニットロードを推進するために用いられ,物品を荷役,輸送及び保管
するために単位数量にとりまとめて載せる面をもつ板状の方形の台。上
部構造物をもつものを含む(JIS Z 0106参照)。
注記1 ISO規格では“剛性のある平らな台でパレットトラック及び/
又はフォークリフトトラック及びその他適切な荷役機材によ
って取り扱うのに適切な共用性のある最低の高さがあり,製品
又は貨物の集積,積上げ,保管,荷役,又は輸送のための台と
して使われる。”と定義されている。
注記2 パレットの種類の定義,及び関連用語は,ISO 445に記載され
ている。
pallet
[2.5.6]
1120
通い容器
紙,段ボール,プラスチック,金属などを素材とし,企業又は事業所間
で利用され,繰返し使用できるようにした輸送用容器。
returnable container
10
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1121
リターナブル容
器
内容品を提供する事業者と,提供を受ける他の事業者又は消費者との間
を構築されたシステムによってその機能を保ったまま往復する又は循
環する容器。
returnable container
1122
ワンウェイ容器
繰返し用いることを目的としない容器。
oneway container
1123
積載効率
輸送機関・物流機器の収納可能容積又は利用可能面積に対する,収納さ
れた包装物品の占有比率。質量制限がある場合は,収納制限質量に対す
る収納された包装物品の質量比率をいう。
load efficiency,
loading efficiency
1124
包装容積率
包装貨物の外寸体積に対する内容品容積の比率。
the volume ratio of
the product to
packaging
1125
荷役
(にやく)
物流過程における物品の積卸し,運搬,積付け,ピッキング,仕分け,
荷ぞろえなどの作業及びこれに付随する作業。マテリアルハンドリング
ともいう。
materials handling
1126
包装モジュール
ユニットロードシステムによる流通効率化を目的として,体系化された
輸送包装寸法を得るための基準となる数値。包装モジュールの倍数値又
は分割値を組み合わせて導き出した一連の平面寸法(長さ×幅)を包装
モジュール寸法という(JIS Z 0161参照)。
packaging module
1127
包装物品
包装された物品。
packed goods
1128
包装貨物
輸送を目的とした包装を施した物品(JIS Z 0111参照)。
packaged cargo
1129
易損性
(いそんせい)
物品が衝撃,振動,圧縮などの外力によって,破損,損傷,変形などを
生じやすい性質。
fragility
1130
シェルフライフ
包装物品がそれぞれの定められた条件下で,その商品価値を維持できる
期間の長さ。
shelf-life
1131
総質量
包装物品の全質量。
gross mass
1132
正味質量
包装物品中の内容物品の質量。
net mass
1133
風袋質量
包装に用いられた容器その他の包装材料の質量。
tare mass
1134
緩衝
物流過程で受ける外力によって,包装の内容品に加わる衝撃を緩和する
技術,及び機能。
cushioning
1135
固定
物流過程で受ける衝撃などによって,内容品が包装内部の所定の位置か
ら移動することを防止する技術及び機能。
fixation
1136
包装廃棄物
包装材料,容器などで使用済みとなって廃棄したもの。
packaging waste
1137
環境配慮包装
環境負荷を低減することを目的として設計された包装。
environmentally
conscious
packaging
1138
3R
(スリーアール)
廃棄物を削減する,再使用する,及び/又はリサイクルする行為。Reduce
(リデュース),Reuse(リユース)及びRecycle(リサイクル)の頭文
字をとった造語で,“3R”によってこれら全体を意味する。
reduce reuse
recycle
1139
リデュース
省資源化及び長寿命化といった取り組みを通じて製品の製造,流通,使
用などに関わる資源利用効率を高め,廃棄物となる資源の利用を極力少
なくする行為。
reduce,
reduction
1140
リユース
一旦使用された製品を回収し,必要に応じ適切な処置を施しつつ製品と
して再使用を図る,又は再使用可能な部品の利用を図る行為。
reuse
1141
リサイクル
一旦使用された製品及び製品の製造に伴い発生した副産物を回収し,原
材料としての利用(マテリアルリサイクル),又は焼却熱のエネルギー
としての利用(サーマルリサイクル)を図る行為。
recycle,
recycling
11
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1142
品質管理
a) 品質保証を達成する手段であり,買手の要求に合った品質の製品を
経済的に作り出すための手段の体系。
b) 品質上の目標を定めて,それに達するための取組みを考え,作業(結
果)を計測し,目標に近づけるためのマネジメント(JIS Q 9000参
照)。
quality control
1143
トレーサビリテ
ィ
製品の品質,安全性を保証し,信頼性を維持するため,生産・加工・流
通過程の情報を逐一記録し,考慮の対象となっているものの履歴,適用,
所在の追跡が可能な状態。品質保証に役立てる仕組み(JIS Q 9000参
照)。
traceability
1144
品質保証
製品若しくはサービスの質を保証できる,又は保証しようとする仕組み
をもって活動する行為。
quality assurance
1145
製造物責任,
PL
製造物責任法に規定された製造業者などが果たすべき責任で,製造物の
欠陥によって,人の生命,身体又は財産に被害が生じた場合における製
造業者などの損害賠償の責任。
product liability
1146
コンテナ輸送
貨物を一つのコンテナの中にひとまとめにして積み込んで輸送する方
法。
containerization
[2.2.12]
1147
ユニットロード
複数の物品又は包装貨物を,機械及び器具による取扱いに適するよう
に,パレット,コンテナなどを使って一つの単位にまとめた貨物。この
目的に合致する1個の大形の物品に対しても適用する。
unit load,
unitized load
[2.3.18]
1148
パッケージング
チェーン
物品の包装及び/又は物流に関係している全ての経済担当者が関わる
経済全般領域。
packaging chain
[2.2.14]
b) 包装材料
1) 紙・板紙関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
紙
植物繊維その他の繊維をこう(膠)着させて製造したもの。
なお,広義には,素材として合成高分子物質を用いて製造した合成紙
のほか,繊維状無機材料を配合した紙も含む(JIS P 0001参照)。
paper
[A.1.1]
2002
板紙
木材パルプ,古紙などを原料として製造した厚い紙の総称。紙質は硬く,
腰が強い。段ボール原紙,白板紙などがあり,主に包装材料として用い
る(JIS P 0001参照)。
board,
paperboard
[A.1.2]
2003
箱用板紙,
折畳み箱用板紙
カートンの製造に用いる板紙。折り目付け及び折り畳みに対して,優れ
た性質をもつ。プレーン,すき合せ,貼合せ,クレーコーティングした
ものがある(JIS P 0001参照)。
boxboard,
folding boxboard
[A.1.3]
2004
段ボール原紙
段ボールを製造するために用いる紙。段ボール用のライナと中芯原紙の
総称(JIS P 0001参照)。
containerboard
[A.1.4]
2005
クラフト紙
クラフトパルプを原料にした強い紙の総称。両更クラフト紙,筋入クラ
フト紙,片つやクラフト紙などがある(JIS P 3401参照)。
kraft paper
2006
クラフト伸張紙
抄紙機上で紙を微細に収縮させることによって耐衝撃性に優れた伸張
性能のあるクラフト紙。紙の破断時の仕事量が大きいので,主に重包装
用に用いる(JIS P 3401参照)。
extensible kraft
paper
2007
クレープ紙
湿紙をプレスロール又はヤンキードライヤの上で,ドクタを用いてしわ
を付けた紙の総称。主に包装紙,トイレットペーパ,化粧紙などに用い
る(JIS P 0001参照)。
crepe paper
2008
グラシン
化学パルプを高度にこう(叩)解して製造し,スーパー仕上げして製造
した薄葉紙。本来,透明度の高いものが多いが,塡料を加えて不透明に
したものもある。ピンホールがなく,耐脂性がよいことが要求される。
食品包装,容器内貼りなどに用いる(JIS P 0001参照)。
glassine
12
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2009
薄葉紙
(うすようし)
薄い紙の総称。通常,インディアペーパ,タイプ用紙,コピー用紙など
坪量40 g/m2以下の薄葉印刷紙及び坪量20 g/m2以下の薄葉和紙を指す
が,包装材料としても用いる。
thin paper,
printing tissue
paper,
Japanese tissue
paper
2010
セロハン
溶解パルプをビスコース化し,凝固再生した再生セルロースフィルム。
セロハンに塩化ビニリデン共重合物などを塗工して防湿性をもたせた
防湿セロハンもある。
cellophane,
regenerated
cellulose film
2011
パラフィン紙,
ろう紙
グラシン,模造紙,クラフト紙などにパラフィンを主とした塗工剤を塗
工又は含浸させて製造した紙。食料品,し好品,機械類などの包装に用
いる(JIS P 0001参照)。
waxed paper
2012
金属蒸着紙
表面に薄い金属膜を蒸着させた紙(JIS P 0001参照)。
metallized paper
2013
防せい(錆)紙
金属を包装する場合,これを腐食しないようにする紙の総称。さび止め
紙ともいい,次の二つの種類がある。
a) さびの発生を防止する性能はないが,その原因となる成分を含まな
い紙。
b) さび止め剤を塗工又は含浸によって,さびの発生を防止する紙。
気化性さび止め紙などがある(JIS P 0001及びJIS Z 1535参照)。
non-tarnish paper,
anti-tarnish paper
2014
白板紙
表層に白色紙料をすき合わせた板紙。表層はさらし化学パルプ,その他
の層は古紙,機械パルプなどを原料とする。マニラボール,白ボールが
これに属し,いずれも塗工,非塗工のものがある(JIS P 0001参照)。
white lined board
2015
ライナ
段ボールの表裏,又は複両面段ボール及び複々両面段ボールの中ライナ
として用いる板紙。用途によって外装用ライナと内装用ライナとがあ
る。
linerboard
2016
中芯原紙
段ボールの波形を成形するために用いる板紙。単に中芯ともいう。
corrugating
medium,
fluting
2017
ソリッドファイ
バボード
1枚又は数枚のチップボールのような剛性がある板紙を互いに接着した
ものに,ライナ,クラフト紙などを貼り合わせたもの。包装容器,ドラ
ムなどの製造に用いられる。
solid fibreboard
[A.1.6]
2018
チップボール
雑誌などの下級古紙を主原料とした板紙。貼り箱用として用いる(JIS P
0001参照)。
chipboard
2019
段ボール
波形に成形した中芯原紙の片面又は両面にライナを貼ったもの。片面段
ボール,両面段ボール,複両面段ボール及び複々両面段ボールの種類が
ある。
corrugated
fibreboard
[A.1.5]
2020
片面段ボール
1枚のライナに波形状に成形した中芯原紙を貼り合わせた段ボール(JIS
Z 0104参照)。
single faced
corrugated
fibreboard
2021
両面段ボール
片面段ボールの段頂にライナを貼り合わせた段ボール(JIS Z 0104参
照)。
single wall
corrugated
fibreboard,
double faced
corrugated
fibreboard
2022
複両面段ボール
両面段ボールの片側に片面段ボールの段頂を貼り合わせた段ボール
(JIS Z 0104参照)。
double wall
corrugated
fibreboard
2023
複々両面段ボー
ル
複両面段ボールの片側に片面段ボールの段頂を貼り合わせた段ボール
(JIS Z 0104参照)。
triple wall
corrugated
fibreboard
13
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2024
防水段ボール
水による強度の劣化に抵抗性をもつ段ボールの総称。はっ水段ボール,
及び耐水段ボールがある(JIS Z 0104参照)。
water-proof
corrugated
fibreboard
2025
打抜箱,
抜き箱
押しけいと切り刃とを組み合わせた抜き型で,板紙又は段ボールを必要
な形に切り取って組み立てた箱(JIS Z 0104参照)。
die cut box
2026
パルプモールド
パルプ,古紙などを主原料として成形・乾燥したもの。トレイ,緩衝材
などに用いる。
moulded pulp
products
2027
クラフト紙袋
粉状,粒状又は塊状の内容物を包装するための紙袋。一般に2層以上の
クラフト紙又はクラフト伸張紙を重ね合わせて強度をもたせる(JIS Z
0102,JIS Z 1505及びJIS Z 1509参照)。
kraft paper sack
2028
ターポリン紙
2枚のクラフト紙をアスファルトで接着させて製造した紙。防湿性,防
水性が優れ,包装に用いる(JIS P 0001参照)。
tarpaulin paper
2029
耐油紙
耐油性をもたせた紙の総称。高度にこう(叩)解した化学パルプを用い
て抄造した紙,油脂類に対して抵抗性をもつように化学処理及び/又は
塗工をした紙がある(JIS P 0001参照)。
greaseproof paper
2030
硫酸紙
木綿繊維又は化学パルプを用いた紙を,濃硫酸で処理した半透明の薄い
紙。無味・無臭で,耐油性及び耐水性がありバター,チーズ,肉類など
の包装に用いる(JIS P 0001参照)。
vegetable
parchment
2031
不織布
織機を使わずに天然,再生,合成繊維など各種の繊維のウェブを機械的,
化学的,熱的,又はそれらの組合せによって処理し,接着剤又は繊維自
体の融着力によって構成繊維を互いに接合して作ったシート状の材料。
乾式不織布及び湿式不織布がある(JIS P 0001参照)。
nonwovens
2032
合成紙
合成高分子物質を主な素材とし,従来の紙的用途に用いるため,これを
紙化加工したもの(JIS P 0001参照)。
synthetic paper
2033
ワンプ
印刷,製紙工場などで製品を包むのに用いる紙。
mill wrapper
2) プラスチック関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2101
プラスチックフ
ィルム
厚さが0.25 mm未満のプラスチックの膜状のもの。
plastic film
2102
プラスチックシ
ート
厚さが0.25 mm以上のプラスチックの薄い板状のもの。
plastic sheet
2103
樹脂
樹木から分泌する液体(樹液)が固まった松脂(まつやに)などを天然
樹脂及び合成したものを合成樹脂といい,これらを略した総称。プラス
チックと同じ意味に使われていることが多い。大別して熱硬化性樹脂と
熱可塑性樹脂とに分けられる(JIS K 6900参照)。
resin
2104
重合体,
ポリマー
一種又は二種以上の構成単位(単量体,モノマーと呼ぶ。)の多数の繰
返しからなる物質(JIS K 6900参照)。
polymer
2105
プラスチック
複数又は単一のモノマーが重合した高分子の有機化合物で,加熱したと
きの流動性によって容易に成形でき,固化して製品(フィルム,包装材,
容器など)にできる材料。
plastics
[A.2]
2106
延伸フィルム
プラスチックをガラス転移点以上融点以下で,縦若しくは横方向だけ又
は縦横2方向に延伸して分子配向を与え,機械的強度及び収縮特性を付
与したフィルム。
oriented film
2107
キャストフィル
ム
ラテックス,溶液又は溶融状態のプラスチックを鏡状金属などの表面に
流延して水分及び溶剤を蒸発除去,冷却して作った延伸配向を与えない
フィルム(JIS K 6900参照)。
casted film
2108
Tダイフィルム
押出成形の一種。T字型の型からシート状に押出成形したフィルム。
T die film
14
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2109
インフレーショ
ンフィルム
押出機で溶融した材料をチューブ状に押し出し,この中に圧縮空気を送
って膨らませて作ったフィルム。
inflation film
blown tubing
2110
シュリンクフィ
ルム
プラスチックをガラス転移点以上融点以下で,縦若しくは横方向だけ又
は縦横2方向に延伸して分子配向を与え,再加熱によってそのサイズが
収縮する特性を付与したフィルム。
shrink film,
shrink wrap
[2.4.4]
2111
ストレッチフィ
ルム
引っ張ると伸び,弾性的復元力によって,包装されている物品の形に倣
って巻きつくフィルム。
stretch film,
stretch wrap
[2.4.5]
2112
ラップフィルム,
プリパックフィ
ルム
食品の保存,調理などに用いる透明性,防湿性,自己粘着性などの性質
をもつ包装用プラスチックフィルム。スーパーマーケットなど食品の流
通包装に用いるものはプリパックフィルムともいう。
wrap film
2113
複合フィルム
性質の異なる2種類以上のプラスチックフィルムどうし,又はプラスチ
ック,紙,アルミニウムはくなどと組合せ加工したフィルム類の総称。
単体フィルムを接着剤で貼り合わせたもの,共押出法で複合化したもの
などがある。
composite film
2114
多層フィルム
共押出しなどの成形法で異種の樹脂を貼り合わせる複合フィルムの一
種。
multilayer film
2115
共押出しフィル
ム
2種類以上の樹脂を独立した押出機で溶融し,スリットから押出成形す
る複合フィルム(多層フィルム)。押出ダイスの形状によって,Tダイ
法(キャスト法)とインフレーション法とがある。
coextrusion film
2116
蒸着フィルム
金属アルミニウム,セラミックなどを真空中で加熱又はプラズマ処理
し,フィルム上に付着させる(蒸着)ことによって,表面に薄膜を形成
させたフィルム。物理蒸着法,化学蒸着法などがある。
vapor deposition
film
2117
コートフィルム
表面にアクリル酸エステル,ニトロセルロース,塩化ビニリデン塩化ビ
ニル共重合体,ポリビニルアルコール,エチレン酢酸ビニル共重合体,
ポリ酢酸ビニル,ワックスなどをエマルジョン又は溶液として均一に塗
布することによって防湿性,ガスバリア性,ヒートシール性などの特性
を付与したフィルムの総称。
coated film
2118
発泡プラスチッ
ク
液化ガス,化学発泡剤などを添加して成形加工した気泡入りプラスチッ
ク。断熱材,緩衝包装材などに用いる。
cellular plastic
2119
プラスチックネ
ット
プラスチックで作った網状包装材料。
plastic net
2120
ケーシング
コラーゲン,ポリ塩化ビニリデンなどによって作った円筒状のフィル
ム。畜肉,魚肉加工品などの包装に用いる。
casing
2121
スタンディング
パウチ
底にひだを付け,自立できるように設計した袋。薬品,食品,飲料,日
用品などの包装に用いる。
standing pouch
2122
レトルトパウチ
耐熱性及びガスバリア性のある複合フィルムによる,レトルト(高温,
高圧の殺菌装置)殺菌が可能な袋。加工食品の長期保存用の包装に用い
る。
retortable pouch
2123
プラスチック重
袋
プラスチックを用いた重包装袋の総称。次の2種類がある。
a) ポリエチレンフィルムを用いた重包装袋(JIS Z 1534参照)。
b) フラットヤーン(伸縮テープ)クロスを用いた重包装袋(JIS Z 1533
参照)。
polyethylene
heavy duty bag,
polyolefine woven
bag
2124
中空成形容器
加熱溶融した熱可塑性樹脂を中空管又は有底管状に押し出した後,金型
内で空気を吹き込み膨らませて成形した容器。ブローボトルともいう。
成形方法は,大別して中空管又は有底管が溶融状態のまま成形するホッ
ト法と,一旦冷却した後,再溶融して成型するコールド法とがある。
blow molded
container,
blown bottle
2125
シート成形容器
プラスチックシートを加熱軟化させ,金型によって熱成形した容器。真
空成形,圧空成形などの成形法がある。
sheet formed
container
15
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2126
射出成形容器
溶融プラスチックを金型内に高圧で射出して成形した容器。
injection molded
container
2127
ポリオレフィン
オレフィン類を主体とする重合体。ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リブテンなどがある。
polyolefine
2128
ポリエチレン
エチレンを主体とする重合体。密度などによって低密度ポリエチレン,
中密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエチレン
(リニア低密度ポリエチレン)などがある。PEと略称する。
polyethylene
2129
発泡ポリエチレ
ン
ポリエチレン(一般的に低密度ポリエチレン)を有機系発泡剤(及び架
橋剤)などで発泡させたもの。包装用緩衝材,建材,断熱材,自動車部
品,浮揚材などに用いる。
expanded
polyethylene,
foamed
polyethylene
2130
ポリプロピレン
プロピレンを主体とする重合体。PPと略称する。
polypropylene
2131
発泡ポリプロピ
レン
ポリプロピレンを有機系発泡剤などで発泡させたもの。包装緩衝材,建
材,断熱材,自動車部品,浮揚材などに用いる。
expanded
polypropylene,
foamed
polypropylene
2132
ポリ塩化ビニル
塩化ビニルを主体とする重合体。フィルム,シート及び各種の成形品が
あり,可塑剤の使用量によって硬質,半硬質,軟質の製品に使い分ける。
塩化ビニル樹脂ともいい,PVCと略称する。
poly(vinyl chloride)
2133
エチレン酢酸ビ
ニル樹脂
エチレンと酢酸ビニルとの共重合体。それ自体でフィルム成形品などに
使用し,また,他のプラスチックにブレンドして品質改良に用いる。EVA
と略称する。
EVA resin,
ethylene-vinyl
acetate copolymer
2134
ポリスチレン
スチレン及びその誘導体を主体とする重合体。性質によってGP(一般
用)ポリスチレン及びHI(耐衝撃性)ポリスチレンに分け,主として
射出成形品又はシートに加工する。また,発泡ポリスチレンペーパ及び
発泡成形緩衝材の原料として用いる。PSと略称する。
polystylene
2135
発泡ポリスチレ
ン
液化ガス,化学発泡剤などを含むポリスチレンビーズを,型の中で加熱
発泡し包装用緩衝材などに成形,又は押出機で板状に成形したもの。
EPSと称する。断熱材,包装用緩衝材,土木資材などに用いる。シート
状(紙状)に成形後,熱成形で加工して容器,緩衝材などとして包装用
に用いるものは発泡ポリスチレンペーパと呼び,PSPと略称する。
expanded
polystyrene,
foamed polystyrene
(polystyrene
paper)
2136
ポリビニルアル
コール
ポリ酢酸ビニルをけん化し脱酢酸した水溶性重合体。ポバールともい
い,PVAL又はPVAと略称する。酸素などのガスバリア性に優れている
ので,主として複合フィルムの材料に用いるが,単体フィルムとしても
用いる。
poly(vinylalcohol)
2137
エチレンビニル
アルコール樹
脂
エチレン酢酸ビニル共重合体のけん化物。EVOHと略称する。酸素など
のガスバリア性に優れ,フィルム又は多層製品のガスバリア層として用
いる。
ethylene-
vinylalcohol
copolymer
2138
ポリ塩化ビニリ
デン
塩化ビニリデンを主体とする重合体。主としてフィルム及びコーティン
グ剤に用いる。塩化ビニリデン樹脂ともいい,PVDCと略称する。
poly(vinylidene
chloride)
2139
ポリエチレンテ
レフタレート
ポリエステルの一種で,テレフタル酸とエチレングリコールとを縮合し
て得る重合体。透明で,延伸によって強度を高くできるため応用範囲が
広い。PETP又はPETと略称する。耐衝撃性向上のため結晶化度を低く
したA-PET,結晶化度を上げて耐熱性を向上したC-PETなどがある。
poly(ethylene
terephthalate),
polyethylene
terephthalate
2140
ポリアミド
主鎖にアミド結合をもつ重合体。ジアミンと二塩基酸との重縮合,ラク
タムの開環重合,アミノカルボン酸の重縮合などによって得る。通常ナ
イロン(nylon)ともいい,PAと略称する。
polyamide
2141
ポリカーボネー
ト
主鎖にカーボネート結合をもつ重合体。ビスフェノールAとホスゲン
との重縮合によって得られる熱可塑性樹脂である。透明性に優れ,成形
品,フィルム及びシートに加工する。PCと略称する。
polycarbonate
16
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2142
アイオノマー
イオン架橋結合をもった高分子化合物の総称。通常,オレフィン・カル
ボン酸共重合体と金属とイオン結合とによる架橋ポリマーで,接着性及
びヒートシール性がよい。
ionomer
2143
ポリウレタン
分子鎖にウレタン結合をもつ重合体。ポリイソシアネート,水酸基など
の活性水素をもつ化合物で,例えば,グリコールなどのポリオールとの
重付加によって得られる。無発泡タイプは塗料,接着剤,シーラント,
エラストマー,フィルムなどに用いられ,発泡体であるウレタンフォー
ムは,クッション材又は断熱材に用いる。PURと略称する。
polyurethane
2144
ウレタンフォー
ム,
発泡ポリウレタ
ン
ポリウレタンを生成させる過程で,低沸点有機溶剤,水などの発泡剤を
用いて発泡させて製造したもの。軟質フォームと硬質フォームとがあ
り,軟質フォームは緩衝材又は自動車内装材に,硬質フォームは建材又
は断熱材に用いる。
polyurethane foam,
urethane foam
2145
エポキシ樹脂
エポキシ化合物とビスフェノール類との反応によって得る樹脂,又は不
飽和基を過酸によってエポキシ化して得る樹脂。主として接着剤又は塗
料原料に用いる。EPと略称する。
epoxy resin
2146
ポリメチルペン
テン
4-メチル-1-ペンテンの重合体。耐熱性に優れ,電子レンジ用食器,トレ
イ,食品包装用フィルムなどに用いる。PMPと略称する。
poly(4-methyl
pentene)
2147
ポリブタジエン
ブタジエンの重合体。包装に用いるのは,1,2-重合体。酸素,炭酸ガス,
水蒸気などのガスを適度に通すため,鮮度保時に適した包装用フィルム
として青果物包装フィルムなどに用いる。
1,2-polybutadiene
2148
ポリアクリロニ
トリル
アクリロニトリルの重合体。耐薬品性,ガスバリア性,透明性,高剛性
を活かし,食品関連用途としては,菓子容器,コーヒー容器などに用い
る。医薬,化粧関連用途では,パウチ包装,化粧品容器などに用いる。
PANと略称する。
polyacrylonitrile
2149
ポリブチレンテ
レフタレート
テレフタル酸と1,4-ブタンジオールとを縮合して得られる重合体。強じ
ん(靭)で剛性が高く,熱的・電気的性質に優れた結晶性の熱可塑性飽
和ポリエステル樹脂の一つで,食品用コンテナ,漬物の袋などに用いる。
加水分解するので,温水での長期連続使用には不向。PBTと略称する。
poly(butylene
terephthalate)
2150
ポリエチレンナ
フタレート
ポリエステルの一種で,2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチルとエチレ
ングリコールとを縮合して得られる重合体。PETと比較し,耐熱性,ガ
スバリア性,紫外線カット性などが優れる。リターナブルボトル(欧州
ではビールびんなど),機内食用ジャム容器,ゼリー容器などに用いる。
PENと略称する。
poly(ethylene
naphthalate)
2151
分解性プラスチ
ック
微生物,光などによって分解が促進するプラスチック。生分解性プラス
チック,光分解性プラスチックなどがある。
degradable plastics
2152
バイオマスプラ
スチック
原料として再生可能な有機資源(植物などのバイオマス資源)由来の物
質を含み化学的又は生物学的に合成することによって得られる高分子
材料。
biomass plastics
2153
熱可塑性プラス
チック,
熱可塑性樹脂
加熱による軟化及び冷却による硬化を繰り返すことができ,かつ,軟化
状態で流動によって成形できるプラスチックの総称。
thermoplastic(s)
2154
熱硬化性プラス
チック,
熱硬化性樹脂
加熱又は触媒によって硬化し,実質的に不融性,かつ,不溶性製品に変
化するプラスチック。代表的なものにフェノール樹脂,ユリア樹脂,不
飽和ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂,ポリウレタンなどがある。
thermosetting
plastic(s),
thermoset plastic(s)
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Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) 金属関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2201
金属缶
金属材料を素材として作った缶の総称。
metal can
2202
ツーピース缶
底と一体となった缶体及びふたの2部分品からなる缶。DI缶(打抜き
しごき缶),DR缶(打抜き缶),DRD缶(打抜き再絞り缶),インパク
ト缶などがある(JIS Z 1571参照)。
two piece can
2203
スリーピース缶
缶胴,天ふた及び底ふたの3部分品からなる缶。ツーピース缶に対応す
る呼称である(JIS Z 1571参照)。
three piece can
2204
丸缶
缶の上部から下部まで円形の断面をもつ円筒形の缶。ネックドイン缶,
ビード缶なども丸缶の一種である。
round can,
cylindrical can
2205
ネックドイン缶
丸缶の一種で缶胴の一端又は両端の口径を絞り加工によって小さくし
た缶。形状によってダブルネックドイン缶,トリプルネックドイン缶な
どの多段ネックドイン缶,スムーズネックドイン缶などがある。
necked in can
2206
ビード缶
丸缶の一種で缶胴に同心円上の凹凸を付けた缶。ビードは缶胴板厚を薄
くし軽量化したとき外部衝撃による缶胴の変形を防ぐためで,減圧缶は
通常凹形ビードであり,ドラム缶及びペール缶は凸形ビードである。
beaded can
2207
ステップサイド
缶
缶の一端の口が断面寸法において拡大されている缶(JIS Z 1571参照)。 step-sided can
2208
テーパ缶
缶胴上部(ふた側)径が連続的に下部(底側)より拡大されている缶。 tapered can
2209
はんだ缶
スリーピース缶であり,缶胴のサイドシーム部をはんだで接合した缶。
サイドシームの接合方式は,通常ロックシーム(かしめ)である。
soldered can
2210
溶接缶
缶のサイドシーム部を溶接によって接合した缶。溶接の方式には,電気
抵抗溶接及びレーザ溶接があり,はんだ接合に比べて接合部の幅が狭く
材料が節約でき,かつ,仕上がりがよい。
welded can
2211
接着缶
缶胴にティンフリースチールなどを用い缶胴のサイドシーム部を合成
樹脂系接着剤で接合した缶。
cemented can,
adhesive bonded
can
2212
イージーオープ
ンエンド缶
イージーオープンふたを取り付けた缶。
easy opening end
can
2213
インパクト缶
缶胴にアルミニウムを主材料とし,衝撃押出しプレスを用い,冷間で急
激に高荷重を加え,パンチとダイスとの間隙から材料を塑性流動させる
ことによって作った缶。ツーピース缶の一種。
impact can
2214
二重巻締缶
ふたのカール部を缶胴フランジに外方から抱き合わせるように巻き込
んで圧着し,缶胴とふたとを接合した缶。
double seamed can
2215
ペール缶
缶胴に鋼板又はぶりきを用い,シーム溶接して作る丸缶。胴体がまっす
ぐなS形(ストレートサイドペール缶),テーパを付けたT形(テーパ
ペール缶)があり,更に天板の形状によって次の3種に分類する。
1種:取外し可能なつめ(耳ともいう。)を用いて天板を胴体に締め付
けたタイプ。
2種:取外し可能な天板をバンド又はクランプによって締め付けたバン
ドタイプ。
3種:天地板を巻締めによって缶胴に取り付けた巻締めタイプ。缶胴に
取っ手の付いたものが多い(JIS Z 1620参照)。
pail
2216
18リットル缶
容量約18 Lのスリーピース缶の一種で,ぶりき又はティンフリースチ
ールを用い,サイドシーム部をはんだ付け,接着剤又は溶接で接合し,
天板及び底板は缶胴に巻き締めている缶(JIS Z 1602参照)。
18 liter metal can
2217
イージーオープ
ンふた
開口用の道具を使用せずに,容易に開口できる機能をもつ缶ふた。
easy opening end
2218
ノンディタッチ
ャブルふた
開口したあと開口部がエンドパネルから完全に分離しないタイプのイ
ージーオープンふた。代表的なものにステイオン方式がある。
non-detachable
end
18
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2219
フルオープニン
グふた
缶ふた天面の全周にわたってスコア(切欠き)加工を施し,ふた天面全
体が開口されるタイプのイージーオープンふた。通常,一般食缶及び水
ようかんなどの菓子缶に使われる。
full opening end
2220
エクスパンショ
ンリング
缶の天板及び底板に打ち出された同心円状のリング。加熱殺菌時の圧力
変動による缶の変形を防止する。
expansion ring
2221
サイドシーム
スリーピース缶の缶胴の継ぎ目。
side seam
2222
シーリングコン
パウンド
缶ふた巻締め部の気密保持に用いるゴム質の密封材。
sealing compound
2223
ぶりき
すずめっきした薄鋼板。
tin plate
2224
ティンフリース
チール
冷間圧延鋼板の表面に電解クロム酸処理などを施した表面処理鋼板。
TFSと略称する。
chromium plated
tin-free steel
[A.5]
2225
アルミニウム板
平板状で供給されるアルミニウム及びアルミニウム合金板の総称。缶の
胴材には厳しい塑性加工に耐える合金を用い,ふた材及びタブ材には開
口性,成形性及び強度をもつ合金を用いる。
aluminium alloy
sheet
2226
アルミニウムは
く
アルミニウム又はアルミニウム合金(アルミニウム:99.3 %以上)を繰
返し圧延し,厚さが0.006〜0.2 mmのもの。硬質はくと軟質はくとがあ
る。単にアルミニウムはくという場合には,軟質はくを指す。
aluminium foil
2227
光沢アルミニウ
ムはく
光沢をもったアルミニウムはく。片面光沢はくと両面光沢はくとがあ
る。両面光沢はくは,厚さが0.15 mm以上である。
bright aluminium
foil
2228
エンボスアルミ
ニウムはく
商品価値及び包装の美観効果を高めるため,貼合せ又はコーティング加
工を施したはくを彫刻ロールによって種々のマーク,布目,絹目などの
パターンを形付けしたアルミニウムはく。
embossed
aluminium foil
2229
着色アルミニウ
ムはく
染料又は顔料を用いて着色した塗料を表面にコーティングしたアルミ
ニウムはく。透明ラッカを用いてアルミニウムの金属光沢を生かした装
飾包装材に用いる。
colored aluminium
foil
2230
貼り合せアルミ
ニウムはく
比較的薄手(0.006〜0.03 mm程度)のアルミニウムはくを紫外線遮断,
バリア性,防湿及びヒートシール性付与のため,紙,セロハン,プラス
チックフィルムなどと複合した材料の総称(JIS Z 1520参照)。
laminated
aluminium foil
4) ガラス関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2301
ガラスびん
ガラス製びんの総称。飲料,食料,調味料,薬品,化粧品などに広く日
常的に用いる。ソーダ石灰ガラスが用いられ,けい砂,ソーダ灰,石灰
石が主原料である。
glass bottle
2302
丸正びん
(まるしょうび
ん)
牛乳,ビール,ジュース,清涼飲料,清酒,しょう油,洋酒などのびん
の一部で計量法による特殊容器に指定しているびん。
volume guaranteed
bottle
2303
広口びん
広口のガラス,プラスチック,又は陶器の小形容器。
jar
[2.3.6]
2304
リターナブルび
ん
牛乳びん,ビールびん,果汁飲料びん,炭酸飲料びん,1.8 Lびんなど
のように回収,洗浄し,繰返し用いるびん。
returnable bottle
2305
ワンウェイびん
通常,1回の使用を目的とするびん。
oneway bottle
2306
プレラベルびん
びんの強度劣化を抑えるため製造直後のびんをプラスチックラベルで
覆いびん表面の使用中のすりきずを防止し,実用強度を高めたびん。
prelabelled bottle
19
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2307
強化びん
びんを熱処理して表面に圧縮応力層を作り,外力に対する強さを増加さ
せたびん。次の種類がある。
a) 風冷強化びん びんの製造直後の高温時に冷風をびん表面に吹き
付け,ひずみを与えて強化したびん。
b) 化学強化びん びんの表面にカリウムのような大きな原子を熱拡
散させ,表面にひずみを与えて化学的に強化したびん。
strengthened bottle
2308
耐圧びん
炭酸飲料などの容器として,高い内圧に耐えるような形状と強度をもっ
たびん。
bottle with internal
pressure
resistance
2309
軽量びん
通常より質量が軽量でも強度の優れたびん。
light weight bottle
2310
すれびん
リターナブルびんで,繰返し使用されているうちに胴,肩及びすそ部に
白っぽい,小さなきずがついたびん。きずがひどくなったときには,廃
棄されてカレットとしてガラスびんの原料になる。胴部にきずがつかな
いように胴部の直径を僅かに小さくして肩,すそ部になし(梨)地を付
けているびんもある。
scuffed bottle
2311
アンプル
医療用薬液などの液体を封入する透明のガラス製容器。通常,口部を溶
着して封じる。
ampoule
2312
コールドエンド
コーティング
びんが徐冷炉を出たところで,界面活性剤の液をコーティングする行
為。表面のきず防止策の一つ。
cold end coating
2313
ホットエンドコ
ーティング
徐冷炉にびんが入る前に,酸化チタン及び/又は酸化すずの被膜を形成
させる行為。表面のきず防止策の一つ。
hot end coating
2314
樹脂コーティン
グびん
強度維持,性能付加,外観向上などのために樹脂コーティングしたびん。 resin coated bottle
2315
カレット
ガラス原料として用いる,適切な大きさに破砕されたガラスくず。通常
けい砂,ソーダ灰,石灰石などの原料に30〜70 %混ぜて用いる。
cullet
5) 木材関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2401
ひき(挽)材
製材機によって,原木から一定寸法に裁断された木材。木箱材料として,
単板,合板又は他の木材製品と区別する必要のある場合に用いる。
timber,
lumber
2402
単板
(たんぱん)
ロータリレース,スライサ又はベニヤソーを用いて製造された木材の薄
板で,合板に使用するもの[単板の日本農林規格(昭和33年11月27
日農林省告示第959号)参照]。
veneer
2403
合板
単板を2枚以上接着剤で貼り合わせた木材製品[普通合板の日本農林規
格(昭和39年4月11日農林省告示第383号)参照]。
plywood
2404
定尺
(ていじゃく)
木材流通の慣習,使用実績などを考慮し集約化した市販標準寸法。厚さ,
幅及び長さによって表示する。
standard measure,
standard gauge
2405
仕組材
組み立てれば,箱となる製作寸法にそろえた一組の木箱構成部材。
prepared set of
timbers for box
2406
まくら木
製品を腰下(こしした)又はパレットの負荷床材にボルトで固定する場
合,必要なボルト長を確保するために,床材と直角方向に取り付けた補
強の木材(JIS Z 1403参照)。
sleeper
2407
押さえ材
製品を腰下に固定する場合,垂直方向の移動を防止するために用いる材
料。主として木材を用いる。通常,ボルトなどの金具と併用するが,単
独で用いることもある(JIS Z 1403参照)。
bracing
2408
当て材
パレット包装などで,荷くずれ防止及び損傷防止のため,包装の角など
に用いる材料。
protector
2409
根止め材
(ねどめざい)
製品を腰下又は箱の底部に固定する場合,水平方向の移動を防止するた
めに用いる材料(JIS Z 1403参照)。
blocking,
chock block
20
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2410
かい木
(かいぎ)
製品を高さ方向に固定するために左右から支える木材(JIS Z 1403参
照)。
blocking support
2411
つっぱり
製品が輸送又は荷役中に生じる回転モーメントによって,転倒しないよ
うにするために施す押さえ材(2407参照)。一般的には,腰下に力が分
散するように水平面に対し角度を付けて取り付ける(JIS Z 1403参照)。
bracing
2412
クリンチ
2枚の薄板をくぎで接合するとき,くぎの長さを板厚合計より数ミリメ
ートル長くして突き出させ,突出し部を90°以上折り曲げてくぎの引
抜き強さを増大させる作業。
clinch
2413
呼び寸法
慣習,使用実績などを考慮し,集約化した木箱用木材の標準寸法(JIS Z
1402参照)。
nominal dimensions
2414
平割材
製材の断面が直方形で,通常厚さに対する幅の比が,1に対して4未満
の材。
rectangular timber
2415
木理
(もくり)
木材組織の性状によって,木材の表面に現れた年輪。一般に木目という。 grain
2416
木理の傾斜
製材品の木端(こば)面に現われた木目の長さ方向に対するかたむき。 slope of grain
2417
腰下
(こしした)
腰下付木箱,枠組箱などの底部の総称。平行な滑材2本以上をヘッダ,
床材などによって組み立てたもの(JIS Z 0107参照)。
skid base
2418
腰下盤
滑材とそれを結ぶ材とによって組み立てた台。この上に物品を固定し荷
役・輸送の便を図るために用いる。
skid assemblies
2419
生節
(いきぶし)
節の繊維と周囲の材の繊維とが,連続している節。
live knot
2420
死節
(しにぶし)
節の繊維と周辺の繊維とがつながっていない節。
death knot
2421
板
製材の断面の厚さに対する幅の比が,1に対して4以上のもの。
board
2422
板目
(いため)
山形又は曲線の木理が見える板面。
cross grain
2423
角材
製材の断面が,正方形又は正方形に近い材。
square timber
2424
木節
(きぶし)
枝が幹に巻き込まれてできたもの。
knot
2425
木節群
木材の繊維方向に対し,板幅の2倍以内に木節が2個以上連なって群を
なしているもの。
knot cluster
2426
木口
(こぐち)
木材の繊維方向に対して直角に切った断面。
end of lumber
2427
木端
(こば)
木材の繊維方向の板厚面。
edge of lumber
2428
抜け節
死節が抜けた状態。
through knot
6) その他の材料関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2601
接着剤
同種又は異種の固体の面と面とを貼り合わせて一体化するために用い
る材料。
adhesive
[2.5.9]
2602
ホットメルト
常温では固体であるが,加熱溶融して用いる接着剤。
hot melt adhesive
2603
粘着剤
無溶媒状態で常に粘着性(タック)を示す材料。指圧程度で瞬間的に貼
れ,被着材上に十分な保持力を示す。また,剝がすときには,被着材か
らきれいに剝がれるぐらい十分な凝集力をもっている。一般に粘着剤を
支持体(基材)上に塗布したものが粘着製品で,こん包用には粘着テー
プ及びラベルがある。英語名の直訳から,感圧接着剤と呼ばれることも
ある。
pressure sensitive
adhesive
21
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2604
接合材
材料又は製品の面と面とを継ぎ合わせる材料。接着剤,平線(ひらせん),
紙製・布製のガムテープなどがある(JIS Z 0104参照)。
jointing material
2605
バリア材
水分,油脂などの液体,水蒸気,酸素,二酸化炭素などの気体の透過を,
ある程度の範囲内で遮断する材料。材料には各種フィルム,貼合せアル
ミニウムはく,ラミネートフィルム,真空蒸着フィルムなどがある。
barrier material
2606
緩衝材
物流過程で包装の内容品に加わる衝撃を緩和するために内容品の周囲
に配置する材料。
cushioning material
[2.4.3]
2607
断熱材
熱を伝えにくい材料。熱の遮断,保温又は保冷に用い,グラスウール(ガ
ラス繊維),発泡ポリスチレンなどがある。
heat insulating
material
2608
乾燥剤
密封した包装内の湿気を吸収する材料。金属製品,薬品その他内容物品
が乾燥状態を必要とするものを,さび,変質などから保護する目的で用
いる。包装用には,シリカゲル系,アルミナゲル系,塩化カルシウム系
などがある。
desiccant,
absorbent packaging
material
[2.4.1]
2609
脱酸素剤
密封した包装内の遊離酸素,溶存酸素及び浸透酸素を化学的に吸収し,
酸素による内容品の変質を防止することを目的とする品質保持剤。鉄
系,非鉄系などがある。
free-oxygen
absorber,
free-oxygen
scavenger
2610
防せい(錆)剤
金属製品の保管・輸送のとき,さびの発生を防止する目的で用いる材料。
防せい剤には,さび止め油,気化性防せい剤などがある。
anti-corrosive agent
2611
帯電防止剤
材料に電荷が蓄積するのを防止するため,材料に少量添加し又はその表
面に塗布する物質。
antistatic agent
2612
ストラッピング
包装物品の結束,補強,固定などに用いる帯状の包装材料。従来,主に
スチールを用いていたが,最近では,プラスチック,紙・プラスチック
複合材などが主である。
strapping
[2.5.4]
2613
ステンシル
外装マーキングを刷込み又はスプレーによって行うために用いるもの
で,刷込みマーク,文字などを切り抜いた形板シート。主として,イン
キに耐えられる金属板又はプラスチックシート材を用いる。
stencil
2614
印刷インキ
印刷において画像を構成する物質を実際に塗工するのに用いる液状又
はペースト状の材料の総称。印刷インキは,着色剤,ビヒクル(樹脂成
分),補助剤及び溶剤からなり,印刷方式,被印刷物などによってその
種類が異なる。
printing ink
2615
コロナ処理
コロナ放電をプラスチック製品,特にポリオレフィン(2127)の表面に
当てて,印刷適性及び接着性を向上させる行為。
corona treatment
c) 包装機械
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
包装機械
物品を包装する機械の総称。包装機械は,次のように分類される。
a) 内容品及び包装材料の供給方式による分類
1) 全自動包装機械
2) 半自動包装機械
b) 内容品の取扱範囲による分類
1) 汎用包装機械
2) 兼用包装機械
3) 専用包装機械
c) 包装の種類による分類
1) 個装・内装用機械
2) 外装用機械
packaging
machinery
3002
個装・内装用機
械
内容品が最終需要者に渡るまで,その状態を保つ包装を行う機械の総
称。
packaging
machinery
22
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3003
充塡機
個装・内装用機械の一種で,容器に気体,液体,固体(粉体,粒体など),
粘体などの内容品を充塡する機械。機能を特に限定したものに,押出し
チューブ充塡機,カプセル充塡機などがある。
filling machine
3004
袋詰機
個装・内装用機械の一種で,袋に気体,液体,固体(粉体,粒体など),
粘体などの内容品を充塡する機械。
filling and closing
machine for
flexible bag
3005
製袋充塡機
個装・内装用機械の一種で,巻取り軟包装材料を繰り出して製袋する工
程で,気体,液体,固体(粉体,粒体など),粘体などの内容品を充塡
し,シールし,所定の寸法に切断する機械。
forming, filling
and closing
machine for
flexible package
3006
縦形ピロータイ
プ包装機
製袋充塡機の一種で,巻取り軟包装材料を垂直方向に繰り出して製袋す
る工程で,気体,液体,固体(粉体,粒体など),粘体などの内容品を
充塡し,シールし,所定の寸法に切断してピロータイプ包装(1068)を
行う機械。
vertical type
forming,
filling and closing
machine for
flexible package
3007
三方シール包装
機
製袋充塡機の一種で,巻取り軟包装材料を繰り出して二つ折りにし,内
容品を中にして,折り辺以外の三辺をシールし,三方シール包装を行う
機械。
forming, filling and
closing machine
for 3 sided seal
flexible package
3008
四方シール包装
機
製袋充塡機の一種で,巻取り軟包装材料を2枚重ね合わすか,又は1枚
の軟包装材料を二つ折りにし,内容品を中にして四辺をシールし,所定
の寸法に切断し,四方シール包装を行う機械。
forming, filling and
closing machine
for 4 sided seal
flexible package
3009
ストリップ包装
機
製袋充塡機の一種で,軟包装材料を2枚重ね合わせ,1個又は複数個の
錠剤,カプセルなどの小形の内容品を中にして周囲をシールし,ストリ
ップ包装(1071)を行う機械。
strip packaging
machine
3010
容器成形充塡機
個装・内装用機械の一種で,プラスチックシート(2102),板紙(2002)
などの包装材料を成形して容器を作り,その中に内容品を充塡し,包装
材料の一端又は他のふた材でシールを行う機械。
forming, filling and
sealing machine
for rigid package
3011
ブリスター包装
機
容器成形充塡機の一種で,プラスチックシートを加熱成形して1個又は
複数個のくぼみを作り,その中に内容品を入れ,開口部分を紙,板紙,
プラスチックフィルム又はシート,アルミニウムはくなどで覆い,周辺
部を基材に接着する機械。
blister packaging
machine
3012
PTP包装機
ブリスター包装のふた材にアルミニウムはくなどの押出し性のよい材
料を用いて,主に錠剤,カプセルなどの包装を行う機械。
press through
packaging
machine
3013
缶詰機械
個装・内装用機械の一種で,空缶を洗浄し,その中に気体,液体,固体
(粉体,粒体など),粘体などの内容品を入れ,巻締め密封する一連の
機械。
canning machinery
3014
びん詰機械
個装・内装用機械の一種で,空びんを洗浄し,その中に気体,液体,固
体(粉体,粒体など),粘体などの内容品を入れ,ふた付け密封する一
連の機械。
bottling machinery
3015
シール機
個装・内装用機械の一種で,封かんを行う機械の総称。ヒートシール,
縫合せ,キャップシール,テープシール,ホットメルトシール,静電シ
ール,結さつなどを行う機械。
sealing machine
23
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3016
ヒートシーラ
シール機の一種で,熱可塑性プラスチックの同種,又は異種のフィルム,
シートなどを熱によって接合する機械。
ヒートシーラには,次のようなものがある。
a) 熱板シーラ(バーシーラともいう。)
b) バンドシーラ(ベルトシーラともいう。)
c) インパルスシーラ
d) 熱風シーラ
e) 超音波シーラ
f) 高周波シーラ
heat sealer
3017
結さつ(紮)機
個装・内装用機械の一種で,袋の開口部分を絞ってワイヤ,金具などで
閉じる機械。
clipper
3018
ラベル貼り機
個装・内装用機械の一種で,内容品,包装物品などに,その内容,所定
の番号・日付,使用上の注意事項,商品管理事項,流通上必要な表示事
項などを表示するラベルを貼る機械。
labelling machine
3019
小箱詰機
個装・内装用機械の一種で,板紙製などの小箱に1個又は複数個の内容
品を収納する機械。あらかじめ筒状に仕上げた後,これを折り畳んだ状
態の小箱を用いるもの,板紙製シートで包み込むもの(ラップアラウン
ドカートナ)などがある。
cartoning machine
3020
カートンフォー
マ
個装・内装用機械の一種で,板紙製シートを所定の形に組み立てる機械。 carton forming
machine
3021
上包み機
個装・内装用機械の一種で,1個又は複数個の固体内容品を軟包装材料
で覆う機械。折畳み形式のもの,ひねり形式のもの,ピロータイプ包装
を行うもの,筒状に覆うもの,真空密着形式のもの,シュリンク形式の
もの,ストレッチ形式のものなどがある。
wrapping machine
3022
スリーブ包装機
上包み機の一種で,1個又は複数個の固体からなる六面体内容品の両端
を除く四面を軟包装材料で筒状に覆う機械。
sleeve wrapping
machine
3023
折畳み包装機
上包み機の一種で,1個又は複数個の内容品を軟包装材料で覆い,その
端部を折り畳んで止める機械。
fold wrapping
machine
3024
ひねり包装機
上包み機の一種で,1個又は複数個の内容品を軟包装材料で覆い,その
両端又は片方の端をひねって止める機械。
twist wrapping
machine
3025
横形ピロータイ
プ包装機
上包み機の一種で,水平方向に送られる1個又は複数個の固体内容品
に,巻取り軟包装材料をかぶせて筒状に成形し,シールし,所定の寸法
に切断してピロータイプ包装を行う機械。
horizontal type
forming,
filling and closing
machine for
flexible package
3026
スキンパッカ
上包み機の一種で,紙,板紙,プラスチックシートなどのベースシート
上に固体内容品を置き,その上から予熱したプラスチックフィルムをか
ぶせ,脱気してフィルムを内容品の形状に沿って強く密着させ,周辺部
のフィルムとベースとを熱シールする機械。
skin packaging
machine
3027
シュリンク包装
機
上包み機の一種で,1個又は複数個の固体内容品をシュリンクフィルム
で覆い,これを加熱収縮して内容品を強く固定保持する機械。シュリン
クフィルムで覆った包装物品の表面を加熱し,包装材料を収縮させる加
熱炉を,シュリンクトンネルという。
shrink wrapping
machine
3028
ストレッチ包装
機
上包み機の一種で,ストレッチフィルムを引っ張りながら1個又は複数
個の固体内容品に上包みを施す機械。包装材料の接合は,ストレッチフ
ィルムの自己接着性によるもの,ヒートシールによるもの,静電シール
によるもの,これらを併用するものなどがある。
stretch wrapping
machine
3029
真空包装機
個装・内装用機械の一種で,ガス遮断性の優れた包装材料で内容品を真
空又は減圧密封包装する機械。
vacuum packaging
machine
24
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3030
ガス置換包装機
個装・内装用機械の一種で,ガス遮断性の優れた包装材料で内容品を包
装し,包装体内部の空気を窒素,二酸化炭素,酸素含有ガスなどで置換
する機械。
gas exchange
packaging
machine
3031
外装用機械
内容品を輸送するときの保護及び取扱いの利便性のための包装を行う
機械の総称。
packing machinery
3032
段ボールケーサ
外装用機械の一種で,1個又は複数個の内容品を段ボール箱に詰め,フ
ラップを折り,のり貼り,テープ貼りなどで封かんする機械。あらかじ
め筒状に仕上げた後,これを折り畳んだ状態の段ボール箱を引き起こ
し,底フラップを折って内容品を詰め,のり貼り,テープ貼りなどで封
かんするセットアップケーサ,内容品を段ボール又は板紙製シートで包
み込むラップアラウンドケーサなどがある。
case packing
machine
3033
ケース組立機
外装用機械の一種で,あらかじめ筒状に仕上げた後,これを折り畳んだ
状態の段ボール箱を引き起こし,底フラップを折り,のり貼り,テープ
貼りなどで止める機械。
case forming
machine
3034
封かん(緘)機
外装用機械の一種で,段ボール箱などの封かんを行う機械。ケースのフ
ラップにのりを付け,折り畳んで圧着封かん(緘)するのり貼り封かん
機,ケースのフラップを折り畳み,ガムテープ,粘着テープで封かんす
るテープ貼り機などがある。
case sealing
machine
3035
アンケーサ
外装用機械の一種で,段ボール箱,プラスチックコンテナ,木箱などに
入った内容品,容器,包装材料などを取り出す機械。
uncaser
3036
パレットシュリ
ンク包装機
外装用機械の一種で,パレット上に集積した貨物などをシュリンクフィ
ルムで覆い,これを加熱収縮して貨物などを強く固定保持する機械。
pallet shrink
wrapping
machine
3037
パレットストレ
ッチ包装機
外装用機械の一種で,パレット上に集積した貨物などをストレッチフィ
ルムを引っ張りながら覆い,貨物などを強く固定保持する機械。
pallet stretch
wrapping
machine
3038
ひも掛け機
外装用機械の一種で,1個又は複数個の内容品をひもで緊締する機械。 tying machine
3039
バンド掛け機
外装用機械の一種で,1個又は複数個の内容品をバンドで緊締する機械。 strapping machine
3040
ステープラ
外装用機械の一種で,段ボール箱のフラップをステープルで止める機
械。
stapler,
stapling machine
3041
定量供給装置
内容品を一包装単位の定量に区切って供給する包装機械用附属装置。内
容品を一包装単位の質量に区切って供給する質量式定量供給装置,内容
品を一包装単位の容量に区切って供給する容量式定量供給装置,内容品
を一包装単位の数に区切って供給する計数式供給装置などがある。
weighing or
volumetric or
counting feeder
d) 環境関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001
RDF
廃棄物を原料として,この中に含まれている可燃物を圧縮,乾燥,破砕
などの加工後に,圧縮成型,押出成形などによって固めた燃料(JIS Z
7302-1参照)。
なお,廃棄物由来の紙,プラスチックなどを主原料として固形化した
燃料はRPFという(JIS Z 7311参照)。
refuse derived fuel
4002
エネルギー回収
廃棄物を燃焼し,発生するエネルギーを回収する行為。
注記 温水,蒸気,電力として出力することが多い。サーマルリサイク
ルともいう。廃棄物(ごみ)の焼却によって発生する熱を利用し
て発電を行うことを,ごみ発電という。
energy recovery
25
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4003
汚染の予防
有害な環境影響を低減するために,あらゆる種類の汚染物資又は廃棄物
の発生,排出,放出を回避し,低減し,管理するためのプロセス,操作,
技法,材料,製品,サービス又はエネルギーを(個別に又は組み合わせ
て)使用する行為。汚染の予防には,発生源の低減又は排除,プロセス,
製品又はサービスの変更,資源の効率的使用,代替材料及び代替エネル
ギーの利用,再利用,回収,リサイクル,再生,処理などがある(JIS Q
14001参照)。
prevention of
pollution
4004
回収エネルギー
廃棄処分される代わりに,管理された工程によって収集された材料又は
エネルギーから回収されたエネルギー(JIS Q 14021参照)。タイプII
環境ラベル表示で解釈及び使用条件が規定されている12の用語のうち
の一つ。
recovered energy
4005
回収材料,
回収再生材料
廃棄物として処分されるはずの材料,又はエネルギー回収の目的に供さ
れるはずの材料ではあるが,代わってリサイクル又は製造工程のため
に,新規の原料に替わる原料として収集又は回収される材料及び,回収
再生される材料(JIS Q 14021参照)。
recovered
(reclaimed)
materials
4006
解体容易設計
使用期間が終了したときに,製品の構成要素及び部品が再使用,リサイ
クル,エネルギー回収,その他の方法によって廃棄物の流れから転用で
きるように,製品が解体できる製品設計上の特性(JIS Q 14021参照)。
タイプII環境ラベル表示で解釈及び使用条件が規定されている12の用
語のうちの一つ。
design for
disassembly
4007
環境監査
特定される環境に関わる,活動,出来事,状況,マネジメントシステム
又はこれらの事項に関する情報が監査基準に適合しているかどうかを
決定するために監査証拠を客観的に入手し評価し,かつ,このプロセス
の結果を依頼者に伝達する,体系的で文書化された検証プロセス(JIS Q
14050参照)。
environmental
audit
4008
環境配慮設計,
DFE
環境負荷の少ない製品の設計。環境配慮設計には製品の概念,ニーズ及
び設計の一部となるアプローチが組み込まれており,材料の選択,材料
及びエネルギーの効率,再使用,メンテナンスの容易性及び分解とリサ
イクル性とを考えた設計が含まれる(JIS Q 0064参照)。
design for
environment
4009
環境負荷
人の活動によって,環境(大気,水,土壌,天然資源,動植物等)に加
えられる影響であって,環境の保全上の支障の原因となるおそれのある
もの(環境基本法参照)。
environmental
burden
4010
環境マネジメン
トシステム
組織のマネジメントシステムの一部であって,環境方針を作成し,実施
し,達成し,環境側面(活動,製品,サービス)を管理するために用い
られるシステム。組織の体制,活動計画,責任,慣行,手順,プロセス
及び資源を含む(JIS Q 14001参照)。
environmental
management
system (EMS)
4011
環境ラベル及び
環境宣言
製品又はサービスの環境側面を示す主張。製品,包装ラベル,製品説明
書,技術報告,広告,広報などに書かれた文書,シンボル又は図形・図
表の形態をとることができる(JIS Q 14020参照)。
environmental
label and
environmental
declaration
4012
グリーン購入
(調達)
リサイクル製品,又は環境への負荷が少ない製品又はサービスを購入
(調達)する行為。
green purchasing
4013
コンポスト化可
能
製品,包装又はそれらの構成要素が,生分解して比較的均質で安定な腐
植質の物質を生成する特性(JIS Q 14021参照)。タイプII環境ラベル
表示において解釈及び使用条件が規定されている12の用語のうちの一
つ。
compostable
26
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4014
再使用可能及び
詰替え可能
再使用可能:意図され,設計された製品又は包装の特性の一つ。ライフ
サイクルの中で意図どおりの目的のために何回かの使用ができる特性。
詰替え可能:製品又は包装の特性の一つ。洗浄などの特定の要求事項を
除く追加的な処理を行わないで,当初の形で1回以上同じ製品又は類似
の製品が充塡できる特性(JIS Q 14021参照)。タイプII環境ラベル表
示において解釈及び使用条件が規定されている12の用語のうちの一
つ。
reusable and
refillable
4015
省エネルギー
想定した機能を発揮する製品の使用に伴うエネルギーと,他の製品が同
等の機能を発揮するときに消費されるエネルギーとを比較しての減少
量(JIS Q 14021参照)。タイプII環境ラベル表示において解釈及び使
用条件が規定されている12の用語のうちの一つ。
reduced energy
consumption
4016
省資源
製品,包装又は特定の関連部品を製造し,又は配送するために用いる材
料,エネルギー又は水の削減(JIS Q 14021参照)。タイプII環境ラベ
ル表示において解釈及び使用条件が規定されている12の用語のうちの
一つ。
reduced resource
use
4017
節水
想定した機能を発揮する製品の使用に伴う水量と他の製品が同等の機
能を発揮する水量とを比較したときの減少量(JIS Q 14021参照)。タイ
プII環境ラベル表示において解釈及び使用条件で規定されている12の
用語のうちの一つ。
reduced water
consumption
4018
タイプI環境ラ
ベル表示
特定の製品カテゴリーの中で,製品のライフサイクルを考慮し,包括的
な環境優位性を示すラベルの製品表示ライセンスを自主的な複数の基
準に基づき授与する第三者認証制度(type I environmental labelling
programme)に適合した環境ラベルの表示(JIS Q 14024参照)。
type I
environmental
labelling
4019
タイプII環境ラ
ベル表示
製造業者,輸入業者,流通業者,小売業者,その他環境主張によって利
益を得ることができる全ての人が行う,独立した第三者の認証を必要と
しない環境主張(自己宣言による環境主張)(JIS Q 14021参照)。タイ
プII環境ラベル表示では,環境主張に共通に用いられる12個の用語,
その定義及び評価方法が規定されている。
type II
environmental
labelling
(self-declared
environmental
claims)
4020
タイプIII環境
製品のライフサイクルアセスメントの規格に基づいて事前に設定され
たパラメータ及び必要な場合には,追加的環境情報を用いて,定量化さ
れた環境データを提供する環境宣言(JIS Q 14025参照)。タイプIII環
境宣言では同一の機能を満たす製品間の比較を可能とするための,製品
のライフサイクルに関わる定量化された環境情報が提示される。
type III
environmental
declarations
4021
長寿命化製品
耐久性の向上又は機能向上によって,使用期間を延長するように設計さ
れ,その結果,原料及び廃棄物の削減をもたらす製品(JIS Q 14021参
照)。タイプII環境ラベル表示で規定されている12の用語のうちの一
つ。
extended life
product
4022
分解可能
一定の条件下で,所定の時間内に一定の程度まで分解できる製品又は包
装の特性。生分解及び光分解を含む全ての分解に適用される(JIS Q
14021参照)。タイプII環境ラベル表示において解釈及び使用条件が規
定されている12の用語のうちの一つ。
degradable
4023
ライフサイクル
原材料の採取,又は天然資源の産出から最終処分までの,連続的で相互
に関連する製品システムの段階(JIS Q 14040参照)。
life cycle
4024
ライフサイクル
アセスメント
(LCA)
製品システムのライフサイクルを通した入力,出力及び潜在的な環境影
響のまとめ並びに評価(JIS Q 14040参照)。
life cycle
assessment
27
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4025
リサイクル可能
利用可能な工程及び計画によって廃棄物の流れから取り出すことが可
能であり,更に原材料又は製品の形で用いるために収集され,加工され,
再生されることが可能な製品,包装若しくはそれら構成要素の特性(JIS
Q 14021参照)。タイプII環境ラベル表示において解釈及び使用条件が
規定されている12の用語のうちの一つ。
recyclable
4026
リサイクル材料
含有率
製品又は包装中に含有するリサイクル材料の質量比。プレコンシューマ
材料及びポストコンシューマ材料だけをリサイクル材料とみなす(JIS
Q 14021参照)。タイプII環境ラベル表示において解釈及び使用条件が
規定されている12の用語のうちの一つ。
recycled content
4027
廃棄物削減
製品,工程又は包装の変更によって,廃棄物の流れに入る材料の量(質
量)の削減。タイプII環境ラベル表示において解釈及び使用条件が規
定されている12の用語のうちの一つ。
waste reduction
e) 情報関係
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5101
バーコードシン
ボル
クワイエットゾーン,スタート及びストップキャラクタ,データキャラ
クタ,チェックキャラクタ並びに他の補助パターンを含む,特定のシン
ボル体系で必要な,シンボルキャラクタと機能との組合せ。組み合わせ
ることで読取可能な実体が完成する(JIS X 0500-2参照)。
注記 光学的反射率の高い部分と低い部分との組合せで情報を表示し,
機械読取りを可能とした情報担体の総称で,一次元シンボル及び
二次元シンボルを含む。
bar code symbol
5102
一次元シンボル
シンボルキャラクタと,特定の一次元シンボル(又は例えば,RSS-14
スタックシンボルなど)によって要求される特徴との組合せデータを,
画像によって表現した図。バーコードリーダによって同時に読むことが
できる(JIS X 0500-2参照)。
注記 長方形のバーとスペースの配列で情報を表し,バー及びスペース
に対し垂直方向に走査することによって機械読取可能なバーコ
ードシンボル。シンボルキャラクタ,クワイエットゾーン及びキ
ャラクタ間ギャップによって構成する。
linear symbol
5103
二次元シンボル
a) データを機械的に読取可能な形で表現したコードであって,光学的
走査で読み取られる,規則的パターンをなす多角形又は円形セルの
集合の図(JIS X 0500-2参照)。
b) 情報を完全に読み取るためには,水平及び垂直の両方向に解析が必
要な,光学的に読取可能なシンボル。
注記1 二次元シンボルには,マトリックスシンボル及びマルチローシ
ンボルの2種類がある。
注記2 二次元シンボルは,誤り検出機能をもち,誤り訂正機能を含む
ことがある(JIS X 0500-2参照)。
two-dimensional
symbol,
two-dimensional
symbols
5104
シンボルのグレ
ード
シンボルを10回走査し,各走査の最小グレードを加算して10回の平均
を求めた値。グレード4が最高の品質でグレード0は失格を表す(JIS X
0520参照)。
overall symbol
grading
5105
バーコードリー
ダ
バーコードシンボルに符号化されたデータを取得するための機器。次の
二つの部分で構成する。
a) スキャナ:連続するシンボルのエレメントの反射に比例した信号を
復号器に送る入力装置。
b) 復号器:スキャナから受け取った信号を検証し,認識可能な又はコ
ンピュータ上で解析可能なデータに変換する(JIS X 0500-2参照)。
bar code reader
28
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5106
マルチローシン
ボル体系,
スタックシンボ
ル体系
垂直方向に隣接する二つ以上のシンボルキャラクタ列からなるバーコ
ードシンボル体系(JIS X 0500-2の04.03.02参照)。
なお,スタックシンボルは日本では今後使われない。
注記 PDF417などが含まれる。
multi-row
symbology,
stacked symbology
5107
インタリーブド
2オブ5
0〜9の数字を符号化でき,バーだけで符号化するキャラクタとスペー
スだけで符号化するキャラクタとをインタリーブドして表現したバー
コードシンボル体系(JIS X 0505参照)。
interleaved 2 of 5
5108
PDF417
誤り訂正能力をもつ二次元マルチローシンボル体系(JIS X 0516参照)。 PDF417
5109
コード128
ASCIIの文字集合128文字,拡張ASCII文字集合128文字及び四つの非
データ機能文字を符号化可能な,連続形で可変長のバーコードシンボル
体系(JIS X 0516参照)。
Code 128
5110
コード39
0〜9及びA〜Zに加え,“*”(アスタリスク)で表示するスタートキャ
ラクタ及びストップキャラクタを表す特殊キャラクタと“−”(負符
号),“.”(ピリオド),スペース,“$”(ドル記号),“/”(斜線),“+”
(正符号)及び“%”(パーセント)とを符号化する,分離形で可変長
のバーコードシンボル体系(JIS X 0516参照)。
Code 39
5111
マトリックスシ
ンボル体系
画像走査システムで読み取るために表示した,規則的なパターンの多角
形エレメント又は円形エレメントの集まり(JIS X 0500-2参照)。
データマトリックス,マキシーコード,QRコード,アズテックコード
などが含まれる。
matrix symbology
5112
QRコード
誤り訂正能力をもつ,マトリックス形シンボル。全体的に正方形のパタ
ーンに配置される正方形のモジュールの配列から成る。シンボルの位
置,大きさ及び傾きの検出を容易にするために,三つの隅に配置された
固有の位置検出パターンを含む(JIS X 0516参照)。
QR Code
5113
データマトリッ
クス
特殊文字集合に加え,数字だけのデータ,英数字及び全てのJIS X 0201
を含み,様々な文字集合の符号化が可能で,誤り訂正機能をもつマトリ
ックス形二次元シンボル(JIS X 0516参照)。
Data Matrix
5114
ダイレクトマー
キング
製品(物品,部品及びそのこん包)にラベル又はシールを貼るのではな
く,各種の方法で,直接製品に記号をマークする技術及びマークされた
記号を自動認識する技術の総称。
Direct Part
Marking (DPM)
5115
リライタブルハ
イブリッドメ
ディア
一次元シンボル及び/又は二次元シンボルを書き換えることが可能な
表示媒体とその他のデータキャリア(RFIDなど)とを一体化した媒体
(ISO/IEC 29133参照)。
rewritable hybrid
media
5201
RFタグ
a) 半導体メモリを内蔵して,誘導電磁界又は電波によって書き込まれ
たデータを保持し,非接触で読出しできる情報媒体。
b) 内部に制御用IC,メモリ及びアンテナを備え,外部の読取り装置
からの指令に基づきメモリに蓄えた情報を無線で送信する機能を
もったタグ。内蔵電池で動作するアクティブタイプと,外部からの
電波信号の電力で動作するパッシブタイプとがある。
radio frequency
tag,
RF tag transponder
5202
アクティブタグ
無線信号を発信する能力をもつRFタグ。一般に電源をもち,リーダラ
イタからの搬送波信号を受け取らずに無線信号を発信する(JIS X
0500-3参照)。
active tag
5203
パッシブタグ
リーダライタから搬送波信号を受け取って,反射及び変調を行うRFID
タグ(JIS X 0500-3参照)。
passive tag
5204
エアインタフェ
ース
RFタグとリーダライタとの間のデータ通信が電磁誘導又は電波伝ぱ
(播)を使用した非接触の通信(JIS X 0500-3参照)。
注記 JIS X 6322-2では,air interfaceを“電波インタフェース”と訳し,
“外部端子なしICカードとその結合装置との間の電力伝送及び
通信に必要なインタフェース”と定義している。
air interface
29
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5205
一括読込み,
マルチリード
システムの交信領域に同時に存在する多数のRFタグを読み込むRFID
リーダライタの処理過程又は処理能力(JIS X 0500-3参照)。
batch reading,
multiple readings
5206
衝突防止,
アンチコリジョ
ン
リーダライタの受信機に対して,RFIDシステムの読取り(交信)領域
内の複数RFタグからリーダライタへ一斉に応答することによる衝突を
回避するため及びエラーの応答又はお互いによる妨害がないように競
合が起きることを回避するための機能(JIS X 0500-3参照)。
anti-clash,
anti-contention,
anti-collision
5207
リーダライタ
固定式又は可搬式のデータ取得及び識別のための装置であり,無線周波
数電磁界を使用して,交信領域内にある1個又はグループのRFタグを
励起し,RFタグから変調データをもたらす装置(JIS X 0500-3参照)。
interrogator,
reader/writer
5208
リードオンリ形
RFタグ
データが変更不可能な状態に記録され,したがって,読取りだけが可能
なRFタグ(JIS X 0500-3参照)。
read only type RF
tag
5209
1回書込み複数
回読取可能
RFタグ,
ワーム形RFタ
グ
(RFタグで)部分又は全体の書込みをユーザが一度だけ行うことがで
き,その後は読取専用として使用される形式のRFタグ(JIS X 0500-3
参照)。
write once/read
many type RF
tag,
WORM type RF
tag
5210
リードライト形
RFタグ
リーダライタで自由に読み書きできるメモリ領域をもったRFタグ。
read/write type RF
tag
30
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献
JIS G 3315 ティンフリースチール
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS K 6999 プラスチック−プラスチック製品の識別及び表示
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 3401 クラフト紙
JIS P 3902 段ボール用ライナ
JIS P 3904 段ボール用中しん原紙
JIS Q 0064 製品規格に環境側面を導入するための指針
JIS Q 9000 品質マネジメントシステム−基本及び用語
JIS Q 14001 環境マネジメントシステム−要求事項及び利用の手引
JIS Q 14020 環境ラベル及び宣言−一般原則
JIS Q 14021 環境ラベル及び宣言−自己宣言による環境主張(タイプII環境ラベル表示)
JIS Q 14024 環境ラベル及び宣言−タイプI環境ラベル表示−原則及び手続
JIS Q 14025 環境ラベル及び宣言−タイプIII環境宣言−原則及び手順
JIS Q 14040 環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み
JIS Q 14050 環境マネジメント−用語
JIS Q 19011 マネジメントシステム監査のための指針
JIS S 0022 高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器−開封性試験方法
JIS S 0022-3 高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器−触覚識別表示
JIS S 0022-4 高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器−使用性評価方法
JIS S 0025 高齢者・障害者配慮設計指針−包装・容器−危険の凸警告表示―要求事項
JIS X 0201 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
JIS X 0500-2 自動認識及びデータ取得技術−用語−第2部:光学的読取媒体
JIS X 0500-3 自動認識及びデータ取得技術−用語−第3部:RFID
JIS X 0505 バーコードシンボル−インタリーブド2オブ5−基本仕様
JIS X 0516 製品包装用1次元シンボル及び2次元シンボル
JIS X 0520 バーコードシンボル印刷品質の評価仕様−1次元シンボル
JIS X 6322-2 識別カード−非接触(外部端子なし)ICカード−近接型−第2部:電力伝送及び信号イ
ンタフェース
JIS Z 0102 クラフト紙袋−用語及び種類
JIS Z 0104 段ボール用語
JIS Z 0106 パレット用語
JIS Z 0107 木箱用語
JIS Z 0111 物流用語
JIS Z 0150 包装−包装貨物の荷扱い指示マーク
JIS Z 0152 包装物品の取扱い注意マーク
31
Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS Z 0161 ユニットロード寸法
JIS Z 1402 木箱
JIS Z 1403 枠組箱の構造
JIS Z 1406 さん付き合板箱
JIS Z 1505 クラフト紙袋−セメント用
JIS Z 1509 クラフト紙袋−ばれいしょでんぷん用
JIS Z 1516 外装用段ボール
JIS Z 1520 はり合せアルミニウムはく
JIS Z 1533 ポリオレフィンクロス用フラットヤーン
JIS Z 1534 重包装用ポリエチレン袋
JIS Z 1535 気化性さび止め紙
JIS Z 1571 食品缶詰用金属缶
JIS Z 1602 金属板製18リットル缶
JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語
JIS Z 1620 鋼製ペール
JIS Z 1651 非危険物用フレキシブルコンテナ
JIS Z 7302-1 廃棄物固形化燃料−第1部:試験方法通則
JIS Z 7311 廃棄物由来の紙,プラスチックなど固形化燃料(RPF)
ISO 15867,Intermediate bulk containers (IBCs) for non-dangerous goods−Terminology
ISO/IEC 29133,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−Quality test
specification for rewritable hybrid media data carriers
単板の日本農林規格(昭和33年11月27日農林省告示第959号)
普通合板の日本農林規格(昭和39年4月11日農林省告示第383号)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS Z 0108:2012 包装−用語
ISO 21067:2007 Packaging−Vocabulary
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲 包装に関して用いる
主な用語とその定義
について規定
1
国際貿易において優先的に
使われる,包装及び物品の
取扱い(マテリアルハンド
リング)に用いる用語とそ
の定義について規定
追加
ISO規格は国際貿易を前提とし
て,各国の機関・資料から収集し,
包装自体に特化して必要最小限
の用語に絞っている。また,必要
によって同義語の羅列とそれら
を定義している。JISはISO規格
を全て取り込み,更に産業界とし
て必要な用語を網羅してISO規
格の4倍以上の用語を選定・追加
し,その定義をした。
用語自体の呼び方,その内容の定
義が各国で違う場合もあり,国際
的に表現を完全に一致させるのは
非常に困難であってISO規格の制
定に多年を要している。したがっ
て,用語の適用範囲も国際貿易に
必要な最小限に絞られているが,
JISは産業界が活動しやすいよう
に適用範囲を格段に広くしてい
る。各国の事情でありISO規格改
正時に提案は適切でないと判断し
た。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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Z 0108:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
2 分類
a) 包装一般
b) 包装材料
1) 紙・板紙関係
2) プラスチック
関係
3) 金属関係
4) ガラス関係
5) 木材関係
6) その他の材料
関係
c) 包装機械
d) 環境関係
e) 情報関係
2
2.1
2.1.1
2.1.2
2.1.3
2.1.4
2.2
2.2.1
2.3
2.3.1
2.3.2
2.3.3
2.4
2.4.1
2.5
2.5.1
附属書A
(参考)
A.1
A.1.1
A.1.2
A.2
A.3
用語と定義
基本用語
包装(構造物・加工物)
包装(作業)
包装,こん包:pack,package
包装する,こん包する(動
詞):pack,package
一般用語
コンテナ container
輸送コンテナ shipping
container
包装の種類(製造物)
袋:bag
袋:sack
ベール
包装材料
包装用吸湿材
包装に使われる補助用語
クロージャ
包装に用いられる材料に関
してその他の用語
紙及び板紙
紙
板紙
プラスチック
ブリキ
変更
追加
ISO規格は基本用語,包装の種
類,包装材料及び附属書Aで包
装に用いられる材料に関してそ
の他の用語に分類され,JISは包
装一般に基本用語,包装の種類を
包含し,包装材料の材料分類に包
装材料,附属書Aを略包含した。
一方,JISは産業界として必要な
広範囲の用語から構成され,すな
わち,上記にプラスして包装機
械,環境関係,情報関係まで広げ
た用語も含めて追加した。
ISO書式に対してJIS書式は基本
的に共通な包装一般,各種包装材
料,包装機械,環境関係及び情報
関係と産業界に必要な広範囲の用
語から構成されており,より使い
やすく分類した。したがって,用
語数の絶対数に大きな違いがあ
り,章立てはJIS分類を基本とし
ISO用語を適切な箇所に当てはめ
た。JISはISO規格と適用範囲の
考え方に違うこともあり,当面は
ISO規格改正時に提案は適切でな
いと判断した。
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Z
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:
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2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 用語及び
定義
a) 包装一般
b) 包装材料
1) 紙・板紙関係
2) プラスチック
関係
3) 金属関係
4) ガラス関係
5) 木材関係
6) その他の材料
関係
c) 包装機械
d) 環境関係
e) 情報関係
2
2.1
2.1.1
2.1.2
2.1.3
2.1.4
2.2
2.2.1
2.3
2.3.1
2.3.2
2.3.3
2.4
2.4.1
2.5
2.5.1
附属書A
(参考)
A.1
A.1.1
A.1.2
A.2
A.3
用語及び定義
基本用語
包装(構造物・加工物)
包装(作業)
包装,こん包:pack,package
包装する,こん包する(動
詞):pack,package
一般用語
コンテナ container
輸送コンテナ shipping
container
包装の種類(製造物)
袋:bag
袋:sack
ベール
包装材料
包装用吸湿材
包装に使われる補助用語
クロージャ
包装に用いられる材料に関
してその他の用語
紙・板紙
紙
板紙
プラスチック
ブリキ
変更
①ISO規格は細別形式であるが
JISは表形式とした。
②ISO規格は“包装”を“製造物・
加工物”と“作業”と2用語に分
けて定義しているが,JISは一括
して1用語とした。
③ISO規格は“包装”,“こん包”
を“包装する”,“こん包する”な
ど名詞と動詞に分けて用語設定
しそれぞれを定義しているが,
JISは,用語は全て名詞化して作
業,行為,状態などで一括して1
用語とした。
①表形式が見慣れており用語の定
義に差異がないことから,使いや
すく,また,ほかの規格も表形式
が多いことから,従来どおりの表
形式とした。
編集上の違いであって,本質的な
問題ではないのでISO規格改正時
の提案は考えていない。
②JISでは,1用語を2用語に分け
ての定義の前例は見当たらず,編
集上の違いと考え,本質的な差異
ではないので従来どおりの1用語
とした。
③名詞に“…する。”を付けて別用
語にすることは適切でないと判断
した。
上記②,③はISO規格制定時の審
議の産物と考えられ,技術的な差
異としてISO改正時の提案は適切
でないと判断した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 21067:2007,MOD
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4
Z
0
1
0
8
:
2
0
1
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
3
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Z
0
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。