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X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本自動認識システム協会(JAISA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 22742:2005,Packaging−Linear bar 

code and two-dimensional symbols for product packagingを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実

用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録

出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS X 0516には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考)関連団体 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 定義 ······························································································································ 3 

4. ラベルのデータ内容及び要件 ····························································································· 7 

4.1 総則 ···························································································································· 7 

4.2 必す(須)及び任意データ項目の機械読取り可能な符号化及び可読情報に関する規則 ················· 8 

4.3 基礎データ項目 ············································································································ 10 

4.4 任意データ項目 ············································································································ 15 

4.5 データ表示 ·················································································································· 18 

4.6 データキャリア ············································································································ 21 

4.7 ラベルサイズ及び配置 ··································································································· 24 

附属書A(参考)関連団体 ···································································································· 28 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0516:2006 

(ISO 22742:2005) 

製品包装用1次元シンボル及び2次元シンボル 

Packaging-Linear bar code and two-dimensional  

symbols for product packaging 

序文 この規格は,2005年に第1版として発行されたISO 22742,Packaging−Linear bar code and 

two-dimensional symbols for product packagingを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく

作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,次に示す仕様について規定する。 

a) 取引当事者間でデータを伝えるために製品にちょう(貼)付する1次元シンボル及び/又は2次元シ

ンボル,並びに可読形式ラベルを設けるうえでの最低限の要件を規定する。 

b) 1次元シンボル,2次元シンボル又は可読形式(human readable form)で表示されるデータのラベル上

の書式についての指針を示す。 

c) 1次元シンボル又は2次元シンボルの選択に関して特定なものを推奨し,バーコードの品質要件及び

密度等級を指定する。 

d) 読取機に対応した2次元シンボルの選択に関して,特定なものを推奨する。 

e) ラベルのちょう(貼)付位置,大きさ,自由テキスト(free text)及び任意な特有の図形の挿入につい

て推奨する。 

この規格は,在庫管理又は出荷の製品包装段階での製品識別及び流通過程における製品識別にも適用す

る。この規格は,ラベルの寸法及びちょう(貼)付位置について推奨するが,ラベルに表されている情報

の所在については規定しない。また,この規格は,安全及び法規制に対応したラベルについては適用しな

い。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 22742:2005,Packaging−Linear bar code and two-dimensional symbols for product packaging 

(IDT) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS X 0304 国名コード 

備考 ISO 3166-1,Codes for the representation of names of countries and their subdivisions−Part 1: 

Country codesが,この規格と一致している。 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS X 0503 バーコードシンボル−コード39−基本仕様 

備考 ISO/IEC 16388,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code symbology specifications−Code 39が,この規格と一致している。 

JIS X 0504 バーコードシンボル−コード128−基本仕様 

備考 ISO/IEC 15417,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code symbology specification−Code 128が,この規格と一致している。 

JIS X 0505 バーコードシンボル−インタリーブド2オブ5−基本仕様 

備考 ISO/IEC 16390,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code symbology specifications−Interleaved 2 of 5が,この規格と一致している。 

JIS X 0507 バーコードシンボル−EAN/UPC−基本仕様 

備考 ISO/IEC 15420,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code symbology specification−EAN/UPCが,この規格と一致している。 

JIS X 0510 二次元コードシンボル−QRコード−基本仕様 

備考 ISO/IEC 18004,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Bar code symbology−QR Codeからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS X 0530 データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む) 

備考 ISO/IEC 15424,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−

Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers) が,この規格と一致している。 

JIS X 0531 情報技術−EAN/UCCアプリケーション識別子とFACTデータ識別子,及びその管理 

備考 ISO/IEC 15418,Information technology−EAN/UCC Application Identifiers and Fact Data 

Identifiers and Maintenanceが,この規格と一致している。 

JIS X 0532-1 情報技術−固有の輸送単位識別子−パート1:総論 

備考 ISO/IEC 15459-1,Information technology−Unique identification of transport units−Part 1: 

Generalが,この規格と一致している。 

JIS X 0533 情報技術−大容量自動認識情報媒体のための転送構文 

備考 ISO/IEC 15434,Information technology−Transfer syntax for high capacity ADC mediaが,この

規格と一致している。 

ISO/IEC 15438 Information technology−Automatic identification and data capture techniques−Bar code 

symbology specifications−PDF417 

ISO/IEC 16022 Information technology−International symbology specification−Data Matrix 

ISO/IEC 19762(All parts) Information technology−Automatic identification and data capture (AIDC) 

techniques−Harmonized vocabulary 

ANSI/HIBC.2 Health Industry Supplier Labeler Standard 

ANSI/MH10.8.2 Data Application Identifiers 

General EAN.UCC Specifications 

参考 IEC 62090, Product package labels for electronic components using bar code and two-dimensional 

symbologies が,この規格を理解するうえで参考になる。 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,ISO/IEC 19762によるほか,次による。 

参考 用語に関しては,JIS X 0500も参照。 

3.1 

コード39(Code39) 0〜9及びA〜Zに加え,慣習的に“*”(アスタリスク)で表示するスター

トキャラクタ及びストップキャラクタを表す特殊キャラクタと“−”(負符号),“.”(ピリオド),スペー

ス,“$”(ドル記号),“/”(斜線),“+”(正符号)及び“%”(パーセント)とを符号化する,分離形で可

変長のバーコードシンボル体系。 

備考 コード39シンボルは,先頭クワイエトゾーン,スタートキャラクタ及びストップキャラクタを

表す特殊キャラクタと末尾クワイエットゾーンとで構成する。コード39のそれぞれのキャラク

タは,合計9本のエレメントで構成し,そのうち,3本が太エレメントである。それぞれのシ

ンボルは,交互に配置した5本のバー及び4本のスペースで構成する。コード39キャラクタは,

キャラクタ間ギャップによって分離されている。それぞれのエレメント(バー又はスペース)

は,2種類の幅のいずれかの幅である。“X”寸法及び“N”は,シンボル全体で一定の値を保

つ。太エレメント及び細エレメントの特定のパターンによって,符号化するキャラクタを決定

する。キャラクタ間ギャップは,最低でも公称1Xの幅をもつスペースである(JIS X 0503参

照)。 

参考 Xは細エレメント幅の理論値,Nはエレメントの太細比を表す。 

3.2 

コード128(Code 128) ASCIIの文字集合128文字,拡張ASCII文字集合128文字及び四つの非デ

ータ機能文字を符号化可能な,連続形で可変長のバーコードシンボル体系。 

備考 コード128は,倍密度モードによって一つのシンボルキャラクタで数字2けたを表すことがで

きる。それぞれのコード128シンボルは,二つの独立した自己検査機能,すなわち,パリティ

によるキャラクタの自己検査及びモジュロ103チェックキャラクタを使用する。コード128シ

ンボルは,先頭クワイエットゾーン,スタートパターン,データキャラクタ,チェックキャラ

クタ,ストップパターン及び末尾クワイエットゾーンで構成する。コード128のそれぞれのキ

ャラクタは,11本の1X幅のモジュールで構成する。それぞれのシンボルキャラクタは,バー

で始まる交互に並ぶ3本のバー及び3本のスペースで構成する。それぞれのエレメント(バー

又はスペース)は,1〜4モジュールで構成する。コード128は,コードセットA,B及びCで

表される独自の3種類のキャラクタ集合をもつ。コードセットAは,すべての大文字のアルフ

ァベット,数字,ASCII値0〜95のASCII制御文字及び七つの特殊文字を含む。コードセット

Bは,すべての大文字のアルファベット,数字,小文字のアルファベット(具体的にはASCII

値32〜127)及び七つの特殊文字をもつ。コードセットCは,00〜99までの100組の数字及び

三つの特殊文字をもつ。コード128のスタートコードに続く最初のキャラクタ位値にあるFNC1

は,続くデータがUCC/EAN-128規格の規定によることを示す(JIS X 0504参照)。 

参考 Xはモジュール幅の理論値を表し,FNC1はファンクションキャラクタ1を表す。 

3.3 

部品(component) 取引において,製品又はサービスを受ける,購入又は消費する単位。 

3.4 

部品包装(component packaging) 供給者(3.39)が定義する,部品(3.3)の商取引上の単位。該当

する場合には,保護,構造的整列又は自動実装のための方法を含む。 

備考 代表的な例を次に示す。 

a) リード線端子をもつ部品:JIS C 0806-1及びJIS C 0806-2に規定するリール又はつづら折り箱

に入れるテーピングリール。 

b) 表面実装部品:JIS C 0806-3に規定するテーピングリール及びJIS C 0806-6に規定するバルク

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

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ケース。 

c) 集積回路:JIS C 0806-4に規定するスティックマガジン及びJIS C 0806-5に規定するマトリッ

クストレイ。製品包装と比較するとよい。 

参考 容器包装を意味する場合が多い。容器包装リサイクル法(略称)で定義する容器包装に対して,

概念的に広い範囲を意味しているので,あえて部品包装とした。 

3.5 

原産国(country of origin) 製品が部品,半完成品又は完成品として認知された製造国。原産国の定

義は,各地域の規則の規定による。 

3.6 

データ項目セパレータ(data element separator) データの分離した領域を区切るために使用する特

有のキャラクタ。 

3.7 

データ項目名(data element title) データ項目を簡潔に記述するバーコードのためのデータ領域名

称の一部。 

例 部品番号及び顧客番号。 

備考 データ項目には,略語を含んでもよい。 

3.8 

データマトリックス(data matrix) 特殊文字集合に加え,数字だけのデータ,英数字及びすべての

ISO/IEC 646(ASCII)を含み,様々な文字集合の符号化が可能で,誤り訂正機能をもつマトリックス形2

次元シンボル。 

備考1. 1989年に開発され,1995年にInternational Data Matrixとして最終設計を完了。 

2. このシンボル体系は,誤り検出及び訂正機能をもつ。データマトリックスシンボルは,規則

正しく並べられた正方形のモジュールを含むデータ領域で構成されている。暗いモジュール

は,2進の1,明るいモジュールは2進の0で表す。X又はY寸法に,最小値又は最大値の

規定はない。データ領域は,位置検出パターンに囲まれていて,シンボルの四辺は,クワイ

エットゾーンに囲まれている。位置検出パターンは,データ領域に対する境界線で,1モジ

ュールの幅がある。二つの隣接する辺は,実線の暗い線で,データ復号の最初に物理的な大

きさ,更に,方向及びシンボルのひずみを決定するために使用される。反対側の二辺は,交

互の暗及び明モジュールで構成され,セル構成を定義するために使用されるが,物理的な大

きさ及びひずみの決定を補助するためにも使用される。何段階かの畳み込み誤り訂正機能を

もつECC 000〜140,及びリードソロモン方式の誤り訂正機能をもつECC 200の2種類のデ

ータマトリックスシンボルがある。ISO/IEC JTC 1/SC31では,ECC 200だけが推奨される。

データマトリックスに関する知的財産権は,パブリックドメインであることが表明されてい

る。ISO/IEC 16022参照。 

参考1. パブリックドメインとは,特許は存在するが,その特許に基づく権利行使を放棄した状態を

意味する。 

2. Xは横方向モジュール寸法を表し,Yは縦方向モジュール寸法を表す。 

3.9 

ドット(dot) 周囲と異なる反射率をもつ,局所的な領域。 

3.10 セル内のドットずれ(dot misalignment within a cell) ドット(3.9)の物理的な中心点とセルの中心

点との距離。 

3.11 EAN.UCCシステム(EAN.UCC system) 国際EAN協会とUCCとが共同で管理する仕様,規格及

びガイドライン。 

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3.12 EAN/UPC(EAN/UPC) 流通業界が採用している数字13けたの固定長バーコードシンボルで,国

際EAN協会が割り当てる企業プリフィックス,製造業者が割り当てる製品コード及び右端に置かれるモ

ジュロ10チェックデジットで構成される(JIS X 0507参照)。 

備考 EAN/UPCシンボル仕様書は,JIS X 0507参照。U.P.C(3.43)も参照するとよい。 

参考 EAN/UPCには,13けた,12けた,8けた及び7けたの固定長バーコードシンボルがある。 

3.13 エレメント幅(element width) エレメントの先端から同じエレメントの後端までの幅。 

3.14 棄却誤り訂正(erasure correction) 位置の分かっているデータの誤りを訂正するために誤り訂正キ

ャラクタを用いること。 

備考 これらの位置は,画像における不十分な反射率差,画像領域からの逸脱又は誤ったシンボルキ

ャラクタのパリティをもっている可能性がある。したがって,それぞれの棄却誤りを訂正する

ためには,一つだけ誤り訂正キャラクタが必要となる。 

3.15 誤り訂正(error correction) 誤りの検出及び訂正を行うための数学的手順。 

3.16 誤り検出(error detection) シンボル中の誤りの数が誤り訂正能力を上回ることを検出するために,

誤り訂正(3.15)キャラクタを用いること。 

備考 誤り検出は,シンボルが誤ったデータとして復号されることを防止する。また,誤り訂正アル

ゴリズムは,無効な誤り訂正計算結果を検出することによって,誤りを検出することができる。 

3.17 EN(European Norm) 欧州統一規格。 

3.18 第一段階の組立品(first level assembly) この規格における,製造された電子的品目又は構成部品か

らなる電子的品目などの機械的組立品(3.3)。 

3.19 フォーマット(大容量自動認識情報媒体)[format (high-capacity ADC media)] 一つ以上の“セグメ

ント”(3.34)を包括するもの。 

備考 フォーマットは,一つの“フォーマットタイプ”(3.24)を含む。 

3.20 フォーマットエンベロープ(format envelope) “フォーマットヘッダ”(3.21)及び“フォーマット

トレーラ”(3.23)からなり,規定の“フォーマット”(3.19)でデータの始めと終わりとを区切るもの。 

3.21 フォーマットヘッダ(format header) “フォーマットエンベロープ”(3.20)の先頭を識別するた

めに使われる“フォーマットインジケータ”(3.22)を含む文字列。 

3.22 フォーマットインジケータ(format indicator) 特定のアプリケーションデータの“フォーマットタ

イプ”(3.24)を識別するために使われる2けたの数字。 

3.23 フォーマットトレーラ(format trailer) “フォーマットエンベロープ”(3.20)の終端を識別するた

めのキャラクタ。 

3.24 フォーマットタイプ(format type) 特定の“フォーマット”(3.19)を符号化するための規則。 

3.25 グローバルトレードアイテムナンバー(GTIN - Global Trade Item Number) 有効なEAN.UCC製品

ナンバーのすべて(製品又はサービス)を示す用語。 

3.26 インタリーブド2オブ5(interleaved 2 of 5) 0〜9までの10種類の数字を符号化するバーコードシ

ンボル体系。インタリーブド2オブ5という用語は,二つの隣接するキャラクタを符号化する場合に用い

る方法からきている。 

備考 このシンボルでは,二つのキャラクタが一組になっており,バーを用いて一つ目のキャラクタ,

バーに挟まれたスペースを用いて二つ目のキャラクタを表現している。各キャラクタは,2本

の太エレメントと3本の細エレメントとを合わせた5本のエレメントで構成されている。満足

できるデータセキュリティを得るためには,シンボルを読み取るアプリケーションで,シンボ

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ル長を規定し,ベアラバーを用いるのが望ましい。U.P.C.出荷コンテナシンボル(SCC-14)で

最もよく使われているシンボル体系(JIS X 0505参照)。 

3.27 ITF-14(ITF-14) EAN.UCCのGTINを14けたで表現したもの。インタリーブド2オブ5シンボ

ル体系で符号化されている。 

備考 かつては,GTIN14けたバージョンにU.P.C.出荷コンテナシンボル(SCC-14)を採用した。 

3.28 メッセージエンベロープ(message envelope) “メッセージヘッダ”(3.29),データ及び“メッセ

ージトレーラキャラクタ”(3.30)からなるもの。与えられたメッセージにおける“データ列”の始め及び

終わりを区切る。 

3.29 メッセージヘッダ(message header) “メッセージエンベロープ”(3.28)の先頭を識別するために

使う文字列。 

3.30 メッセージトレーラキャラクタ(message trailer character) 伝送終了文字で,“EOT”(ASCII/ISO 646 

04Hex)を用いてメッセージの終了を示すもの。 

3.31 PDF417 誤り訂正能力をもつ2次元マルチローシンボル体系。 

備考1. 1992年にシンボルテクノロジー社によって開発された。PDF417は,17モジュールを4本の

バーと4本のスペースとで構成する。 

2. シンボルサイズは,3〜90列である。X又はY寸法の最小幅及び最大幅の規定はない。推奨

最小レベル誤り訂正(3.15)の場合,Y寸法は3Xを推奨している。推奨最小レベル誤り訂正

以下の場合,Y寸法は4Xを推奨している。2X幅のクワイエットゾーンがシンボルの両側に

指定される。デルタ復号技術によって,このシンボル体系は一定のバー幅の太りによる影響

を受けない。PDF417は,列を交差する走査に対応している。PDF417に関連する知的所有権

は,パブリックドメインであることが表明されていている(ISO/IEC 15438参照)。 

参考 Xはモジュールの幅寸法,Yはモジュールの高さ寸法を表す。 

3.32 製品包装(product package) ひも,ラップ,コンテナなどで単独又は複数の商品を包む,識別可能

な包装。 

備考 製品包装は,アイテムが単独で包装されていることもあるし,複数の同一製品及び部品の集合

体がまとめられていることもある。この規格では,“製品包装”という用語の中に,部品包装容

器こん包又は保存用・輸送用の包装も含める。 

3.33 QRコード(QR Code) 誤り訂正能力をもつ,マトリックス形シンボル。全体的に正方形のパター

ンに配置される正方形のモジュールの配列からなる。シンボルの位置,大きさ及び傾きの検出を容易にす

るために,三つの隅に配置された固有の位置検出パターンを含む。 

備考1. 1994年に株式会社デンソーによって発表された。 

2. 4段階の誤り訂正(3.15)とともに,広範囲のシンボルサイズを規定している。モジュール寸

法は,様々な技術のシンボル生成を可能とするために,使用者が規定する。クワイエットゾ

ーンを含まないシンボルサイズは,21×21〜177×177モジュールである。このシンボル体系

は,数字,アルファベット及び8-bitバイトデータと同じように,効率的に漢字及び仮名を符

号化することができる(JIS X 0510参照)。 

3.34 セグメント(segment) “データ要素”の論理的なグループ,特にEDIメッセージの論理的な部分。 

3.35 セグメント終端子(segment terminator) “セグメント”(3.34)を分けるために用いられる単一の

キャラクタ。 

3.36 記号論(semantics) データ領域の目的を確認するための方法。 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考 自動認識及びデータ取得技術で使用される記号論例として,JIS X 0531で規定するデータ識別

子及びアプリケーション識別子,EDI(X12/EDIFACT/CII)で用いるデータ要素適合子,米国国

防総省で用いるデータ要素適合子(DEIs)並びに構造化された自由テキストがある。 

3.37 シリアル番号(serial number) 供給者(3.39)が,あるものの生存期間を通じて割り当てた製品識

別番号(コード)。 

例 コンピュータシリアル番号,追跡番号及びツール識別番号。 

参考 シリアル番号は連続番号に限らない。 

3.38 構造(structure) メッセージ内のデータ項目の構成順序。 

3.39 供給者(supplier) 取引における製品又はサービスを生産,提供又は装備する組織又は個人。 

3.40 構文(syntax) メッセージを形成するためにデータを組み立てる方法。 

備考 構文は,メッセージの中で適切な識別子,区切り文字,分離キャラクタ及び他の非データキャ

ラクタの使用を規定する規則を含む。構文は,話し言葉における文法と等価である。自動認識

及びデータ取得技術で使用される構文の例は,JIS X 0533で規定する大容量自動認識情報媒体

のための転送構文を含む。 

3.41 トレーサビリティ識別(traceability identification) 製品の固有のグループ(例えば,ロット,バッ

チ,項目,改正/バージョン又はシリアル番号)を識別するか,又は追跡すること。 

3.42 トレーサビリティ番号(traceability number) トレーサビリティ識別の目的のために,供給者(3.39)

が割り当てた番号(コード)。 

3.43 米国共通商品コード(UPC - Universal Product Code) 米国食品業界及びその業界に引き続き他の流

通業界で採用された,数字12けたの固定長バーコードシンボル。UCCが割り当てた6けたの製造業者番

号,製造業者が割り当てた5けたの製品コード及び12けた目のモジュロ10チェックデジットからなる。 

備考 EAN-13との国際的な互換性のために,データとしては13けた目は最も左の位置に0を付加す

る(JIS X 0507参照)。 

参考 UPCコードは12けた及び7けたの固定長バーコードシンボルがある。 

4. ラベルのデータ内容及び要件  

4.1 

総則 この仕様書を適用する場合は,供給者は,取引当事者としてラベルの詳細仕様について合意

を得るべきである。この規格で規定するラベルは,他の規格のラベルと一体又は分離してもよい。要求さ

れるラベルのラベル形式は,必す(須)及び任意のデータ項目に対応する。ラベル形式には,必す(須)

データ要素と任意データ要素とがある。データ要素のキャラクタ数は,先頭キャラクタ(適切に符号化さ

れたデータに対して,標準シンボル仕様で必要とするスタートキャラクタ及びストップキャラクタ,デー

タ識別子又はアプリケーション識別子及びその他のキャラクタなど)を除外する。機械読取り可能な情報

媒体を符号化したデータ要素の前には,JIS X 0531で規定するデータ識別子(DI)又はアプリケーション

識別子(AI)を置かなければならない。利用者がデータ識別子及びアプリケーション識別子のうちいずれ

を選択するかは,通常,現行の業界規定で規定する。 

製品又は輸送品の識別について取決めを設ける場合には,取引上の慣例,必要な情報及び取引相手のシ

ステム能力を考慮して,データ識別子又はアプリケーション識別子を選択するのが望ましい。ラベルの利

用者は,次の指針を考慮してもよい。 

a) アプリケーション識別子(AI) アプリケーション識別子の規定は,EAN/UCCアプリケーションガ

イドラインで説明されている。アプリケーション識別子とこれに関連する規定及び内容は,国際取引

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

及び複数の業種間取引のために設計されている。 

EAN/UCCの製品識別システム及びこれに関連した符号化規格は,EAN/UCCが管理するアプリケー

ション識別子によって補足される。この規格は,すべての符号化システムにとって重要な二つの要素,

データ内容及びデータキャリアで構成される。アプリケーション識別子の利用者は,国際EAN協会

及び米国コードセンタが定めた規則に従うものとする。 

アプリケーション識別子は,一般化された単純なデータ領域を識別するものであり,産業分野にと

らわれない国際的なサプライチェーンで使用する。データ領域の定義,形式及び構成に関する規則は,

EAN/UCC一般仕様書で規定される。 

一つのアプリケーション識別子は,2けた以上の数字で構成し,最初の2けたでアプリケーション

識別子の長さが決まる。既存及び将来使用するアプリケーション識別子の長さを規定する,2けたコ

ード以上のリスト及びそれらのデータ領域は,EAN/UCC一般仕様書に記載されている。 

b) データ識別子(DI) データ識別子のリストにおける説明は,一般化した表現となっている。データ

識別子の利用者は,業務の中で特定のデータ識別子を選定することが求められる。データ識別子の全

リスト及びその用法に関する仕様は,ANSI MH10.8.2“Data Application Identifier Standard”で規定され

ている。データ識別子は,どのようなデータキャリアを用いてもよく,自動認識技術で使用するデー

タの識別について異業種間で共通性をもたせるために設計されている。 

データ識別子の形式は,英字1文字か,又は英字1文字の前に1〜3個の数字を置いたものである。 

製品又は製品のトレーサビリティを識別するために用いられるデータ領域には,特定のコーディング領

域に加え,コーディングを行う組織のIDも含めるのがよい。EAN/UCC一般仕様書では,このコーディン

グ領域が,GTIN又はGLNの企業プリフィックス部分に相当する。 

データ識別子の利用者は,このコーディング領域に,JIS X 0532-1によって割り当てられた発番機関コ

ード(IAC)及びIACが割り当てた企業識別番号(CIN)を用いる。 

参考 GLN:Global Location Number 

4.2 

必す(須)及び任意データ項目の機械読取り可能な符号化及び可読情報に関する規則  

4.2.1 

一般規則 符号化を1次元シンボル,2次元シンボルのいずれか一方又はその両方で行うのかは,

取引当事者間で合意していなければならない。 

機械読取り可能なデータ項目の前には,必ず適切なデータ識別子を付ける。データ識別子は,4.2に規定

する選択肢の中から,JIS X 0531に従って選択する。 

4.2.2 

必す(須)データ項目の規則  

4.2.2.1 

機械読取り可能なシンボルでの符号化 必す(須)のデータ項目は,次のとおり機械読取り可能

なシンボルで符号化する。 

a) 1次元シンボルだけを使用する場合には,必す(須)データはすべて1次元シンボルに含む。 

b) 1次元シンボルと2次元シンボルとの両方を使用する場合には,1次元シンボルと2次元シンボルとの

両方にすべての必す(須)データを含む。 

c) 2次元シンボルだけを使用する場合には,2次元シンボルにすべての必す(須)データを含む。 

4.2.2.2 

符号化したデータ項目の可読情報 すべての場合において,次のとおりラベル上には必す(須)

データ項目の可読情報を表記する。 

a) 1次元シンボル:可読文字情報 

b) 2次元シンボル:可読意味情報 

必す(須)データが2次元シンボルにしかない場合には,必す(須)の可読意味情報は,人間が解釈で

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

きる形で表示されていなければならない。 

参考1. 可読情報(human-readable information)とは,機械読取り可能な情報とともにラベルに含まれ

る情報を表す。可読情報には,可読文字情報,可読意味情報,データ領域名称及び自由テキ

ストを含む。 

2. 可読文字情報(human-readable interpretation)とは,符号化されたメッセージと関連付けられ

て,1次元シンボル又は2次元シンボルに隣接して印刷される文字,数字又は他のキャラク

タを表す(4.5.3.2参照)。 

3. 可読意味情報(human translation)とは,機械読取り可能なデータから離れた部分に位置する,

標準的アルファベット又は数字で表示されたOCRなどで機械読取り可能なデータを表す。

可読意味情報は,機械読取り可能なシンボルに符号化されたデータを,人間にとって,より

分かりやすい表現で提供する。可読意味情報は,主に2次元シンボルで符号化される一部又

はすべてのデータを人間にとって分かりやすい方法で表現するために用いる(4.5.3.3参照)。 

4.2.3 

任意データ項目の規則  

備考 追加データ項目については,4.3に規定。 

4.2.3.1 

機械読取り可能なシンボルでの符号化 任意のデータ項目は,次のとおり機械読取り可能なシン

ボルに符号化することが望ましい。 

a) 1次元シンボルだけを使用する場合には,任意データはすべて1次元シンボルに含まなければならな

い。 

b) 1次元シンボルと2次元シンボルとの両方を使用する場合には,次による。 

− 1次元シンボルと2次元シンボルとの両方にすべての任意データを含まなければならない。 

− 任意データが1次元シンボルに含まれている場合は,任意データを2次元シンボルにも必ず含まな

ければならない。 

c) 2次元シンボルだけを用いる場合には,任意データを2次元シンボルに含めた方がよい。取引当事者

間の合意がなければ2次元シンボルを使った後で,必す(須)データ領域の1次元シンボルを続けな

ければならない。 

4.2.3.2 符号化したデータ項目の可読情報 1次元シンボルに符号化された任意のデータ項目については,

可読情報はすべてラベル上に表記する。この場合には,必ず可読文字情報を表記する。可読意味情報を付

加してもよい。2次元シンボルで符号化されたデータ項目については,ラベル上に可読情報を表記するこ

とが望ましい。その場合には,可読意味情報で表示する。 

4.2.3.3 

符号化しなかったデータ項目の可読情報 任意データ項目で,機械読取り可能なシンボルに符号

化しなかったものは,可読情報だけ表示してもよい。 

4.2.4 

この規格に規定していない任意データ項目に関する規則 この規格で規定していないデータ項目

には,次に示す規則を適用しなければならない。 

4.2.4.1 

機械読取り可能なシンボルへの任意データ要素の符号化  

a) 1次元シンボルだけを使用する場合には,データは1次元シンボルに含めてもよい。 

b) 1次元シンボルと2次元シンボルとの両方を用いる場合には, 

− データを1次元シンボルに含めてもよいが,2次元シンボルに含めることが望ましい。 

− データが1次元シンボルに含まれているのであれば,そのデータは2次元シンボルにも含めなけれ

ばならない。 

c) 2次元シンボルだけを用いる場合には,データを2次元シンボルに含めた方がよい。取引当事者間の

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10 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

合意がない場合には,2次元シンボルを使った後で,必す(須)データ領域の1次元シンボルを続け

なければならない。 

4.2.4.2 

符号化されているデータ項目の可読情報 1次元シンボルに符号化された任意データ項目につい

ては,すべての場合における可読情報はラベル上に表記する。この場合には,必ず可読文字情報を表記す

る。可読意味情報を付加してもよい。 

2次元シンボルで符号化されたデータ項目については,ラベル上に可読情報を表記することが望ましい。

その場合には,可読意味情報で表示する。 

4.2.4.3 

符号化されていないデータ項目の可読情報 その他のデータ項目は,自由テキスト形式でだけ表

示することができる。 

例 製品説明,パラメタ値などがある。 

参考 自由テキスト(free text)とは,機械読取り可能なシンボルでは表示されないラベルに含まれる

文字,数字又は他のキャラクタ。例えば,製品説明,適合性表示など。 

表 1 機械読取り可能なシンボル及び可読情報 

データ項目 

の状態 

ラベル上のシンボル 

符号化要件 

可読情報の要件 

1次元シンボル 

2次元シンボル 

必す(須) 

1次元シンボル 

必要 

− 

必要 

1次元シンボル +  
2次元シンボル 

必要 

必要 

必要 

2次元シンボル 

− 

必要 

必要 

任意 

規定あり 

(1) 

1次元シンボル 

推奨 

− 

符号化しているのであれ
ば必要 

1次元シンボル +  
2次元シンボル 

推奨 (2) 

推奨 

1次元シンボルに符号化
しているのであれば必要 

2次元シンボル 

− 

推奨 

符号化しているのであれ
ば推奨 

なし 

− 

− 

可能 

任意 

規定なし 

(1) 

1次元シンボル 

可能 

− 

符号化しているのであれ
ば必要 

1次元シンボル 

可能 

可能 

1次元シンボルに符号化
しているのであれば必要 

2次元シンボル 

− 

推奨 

符号化しているのであれ
ば可能 

なし 

− 

− 

可能 

注(1) この規格では,供給者製品識別,原産国,日付を“規定ありの任意データ項目”としている。これ

以外については,“規定なしの任意データ項目”となる。 

(2) データ項目が1次元シンボルに符号化されている場合は,そのデータ項目は2次元シンボルにも含

まなければならない。 

4.3 

基礎データ項目 

4.3.1 

総則データ項目が必す(須)か任意かは,業界,市場又は個々の取引当事者間の各要件によって異

なる。こうしたデータ項目は,可読情報若しくは機械読取り可能情報,又はその両方で表してもよい。機

械読取り可能情報の場合,データ項目はJIS X 0531に従う。 

次の特定のデータ項目は,製品包装アプリケーションで必す(須)とされるものである。 

− 製品識別コード 

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11 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 数量又は単位付きの数量 

− トレーサビリティ識別子  

シリアル番号又はトレーサビリティ番号 

表 2 データ項目の用法 

データ項目 

要件 

製品識別子 

必す(須) 

数量 

包装に製品が複数入っている場合は必す(須)。 
なお,製造業者によっては,同じ製品で包装又は容器の中の数量が異なる場合
に,異なる製品コードを使用することもあるため注意する。 

トレーサビリティ識別子 

必す(須)(取引当事者間で合意がない場合) 

4.3.2 

製品識別 製品識別は,供給者又は顧客が付与しなければならない。供給者製品識別,顧客製品識

別又はその両方は,取引当事者間で合意のうえラベルに表示する。ラベルに表示する場合は,少なくとも

一つか二つの製品識別子を必ず機械読取り可能なシンボルに符号化しなければならない。取引当事者間で

別の合意がない場合,供給者部品番号は必ず製品識別に使用しなければならない。このデータ項目は,識

別子(アプリケーション識別子又はデータ識別子)を除いて,英数字で最大25文字までとする。 

製品識別データ領域は,表3又は表4の形式のいずれかにすることが望ましい。これらの識別子は,製

品包装で最もよく使われている形式である。この識別子の完全版のリストは,ANSI MH10.8.2又は

EAN/UCC一般仕様書で参照可能である。 

表 3 製品識別に用いるデータ識別子 

データ識別子 

データ領域 

データ文字の形式/長さ 

説明 

製品(部品)番号 

an1+an…25 

顧客が割り当てた製品(部品)番号 

1P 

製品(部品)番号 

an2+an…25 

供給者が割り当てた製品(部品)番号 

3P 

製品(部品)番号 

an2+n12…13+n2…5 

12けた/13けたのEAN/UCC形式の製造
者番号と製品(部品)番号とを組み合せた
もの。補足番号をもつものもある。 

8P 

製品(部品)番号 

an2+n14 

EAN/UCC  GTIN 

11P 

製品(部品)番号 

an3+an10 

電気通信装置向けCLEI番号  

19P 

製品(部品)番号 

an3+an...32 

アイテムの構成要素[一つの製品(部品)
が複数の包装に分けて納められている。] 

25P 

製品(部品)番号 

an3+an...32 

IAC/CIN及び供給者が割り当てた製品(部
品)番号の組合せ。 

製品(部品)番号 

a1+an...19 

HIBCC 

参考1. 表3の記号anは英数字を表し,nは数字を表す。an又はnに続く数字は,けた数を表す。例えば,an3+an10

は,11Pabc0123xyzと表す。この場合,11Pはデータ識別子を表し,abc0123xyzは品番を表す。以後の表に
ついても同様である。 

2. CLEI(Common Language Equipment Identification)コードは,米国通信業界で使用される製品識別コード 

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12 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 4 製品識別に用いるアプリケーション識別子 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 

UPC-12,EAN-13, 
EAN-8での使用は 

適用されない。 

(GTIN) 

n 8,n 12,n 13,n 14 

EAN.UCC国際取引用の製品番号。GTINでは,
EAN/UCC-8,UCC-12,EAN/UCC-13,
EAN/UCC-14の標準データ構造を用いること
ができる。 

01 

GTIN 

n 2 + n 14 

取引製品のGTIN 

02 

GTIN 

n 2 + n 14 

輸送ユニットに納められた取引製品のGTIN 

241 

品番 

n 3 + an...30 

顧客が割り当てた部品番号 

8001 

ロール製品 

n 4 + n 14 

ロール製品−幅,長さ,コア径,方向,重ね
継ぎ 

8006 

取引製品の分割要
素 

n 4 + n 14 + n 2 + n 2 

一つの製品(GTIN)が分割でこん包された個
別こん包品(x個分のn番目) 

8018 

グローバルサービ
ス関連番号(GSRN) 

n 4 + n 18 

サービス提供者指定のサービス関連(GSRN)
番号 

8020 

支払伝票参照番号 

n 4 + an...25 

支払伝票参照番号 

4.3.3 

数量 特に指定がなければ,製品包装の外側に明示する製品の内容量は,1個である。 

製品包装の内容量を明示する方法は,主として次の二通りである。 

a) 第一は,製品包装を,製品包装ラベル上で,製品コードと製品内容量とを識別する方法。原材料を受

け取るときに,10個の製品が同じ箱に入っており,製品包装が同じ製品コードをもつ10個の製品を

識別していれば,この方法に該当する。この場合,数量は10と見なす。 

b) 第二は,製品の数量及びその包装を,中の製品に付与された製品コードとは別の製品コードで識別す

る方法。電池などの消耗品で,製品,数量及び包装を組み合わせて独自の製品コードを構成していれ

ば,この方法に該当する。この場合,数量は1と見なす。 

数量を用いる場合,ラベルをちょう(貼)付した包装又は容器内の数量とする。通常,データ識別子“Q”

又はアプリケーション識別子“30”を用いた場合,単位は個数である。 

データ識別子を用いる場合で,異なる計量単位が必要なとき,取引当事者間で合意がある場合,データ

識別子“7Q”を用い,量の後にJIS X 0531で規定する計量単位コードを表す2けたの英数字を用いる。ア

プリケーション識別子を用いる場合に,異なる計量単位が必要なとき,取引当事者間で合意がある場合,

アプリケーション識別子“3nn”群の一つと小数点位置を示す1けたの数字及び数量を合わせて用いなけれ

ばならない。 

一つの製品を複数の容器で構成する場合(容器の内容物が他の容器の内容物と組み合わせて一つの製品

を構成していることが前提),別々になった容器を一つの製品として認識するように,データ識別子“6Q”

又はアプリケーション識別子“8006”を用いる。 

アプリケーション識別子では,常に識別コードは製品包装全体(包装+内容物)を表す。固定基準取引

製品は,常に同じ仕様及び構成(形式,大きさ,質量,内容量,外観など)で作られるものを指す。可変

基準取引製品も,固定基準取引製品と同じように,例えば,製品特性,その内容物などがあらかじめ決め

られている。ただし,固定基準取引製品とは異なり,可変基準取引製品の場合,それ以外の属性は常に同

じであっても,変化する属性を一つ以上含む。そうした変化する属性には,質量,寸法,収納数,数量情

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13 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

報などが挙げられる。可変基準取引製品は,識別コード及び可変データに関する情報で識別する。 

数量データ領域は,次の形式のいずれかにすることが望ましい。これらの識別子は,製品包装アプリケ

ーションで最もよく使われている形式である。  

表 5 数量識別に用いるデータ識別子 

データ 
識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 (3) (4) 

包装内の数量 

an1 + n...14 

出荷容器に入っている製品の(個)数 
例:  Q2000 

2Q 

実際の質量 

an2 + n...14 

包装の実際の質量(通常はkgで示される。)(ここでは,必要
ならば小数点も符号化する。) 
例:  2Q200.1 

6Q 

複数の容器に納
められた一つの 

包装物 

an2 + n...2 / n…2 複数の各種容器が一体となって一つの製品を構成する(容器の

内容物が他の容器の内容物と組み合わせて一つの製品を構成
していることが前提)。形式はn/x(x個のうちのn個目として
製品を定義)。形式n/xで表し,スラッシュ“/”を二つの値を
分ける区切りとして使用する。 

7Q 

単位付きの数量 

an2 + n..14 + an2 出荷容器に入っている単位付き製品の数量で,ANSI X12.3デ

ータ項目辞書の修飾子をもつ(次の例でCRはm3を意味する)。 
例:  7Q1CR  
(必要な場合,小数点も符号化する。) 

注(3) 人間が認識できる数量として有効なけた数だけを印刷しなければならない。すなわち,数量の前に0を印

刷してはならない。 

(4) 例は,符号化したキャラクタを示している。空白は見やすくするために入れてあるが,これは符号化しな

い。 

表 6 数量識別に用いるアプリケーション識別子 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 (6) 

30 (5) 

包装内の数量 

n2 + n…8 

可変基準取引製品が含む製品(部品)の数 
例:  302  000 

3nn (7) 

特定単位付きの数量 
(小数点表示あり) 

n4 + n6 

数量及び単位(質量,面積,量,長さなど)は,
メートル法に限らない。可能なアプリケーショ
ン識別子の組合せは約50通り。 
例:  310  100  002  5(正味質量2.5 kg相当) 

37 (5) 

包装内容量 

n2 + n…8 

輸送ユニットに含まれている取引アイテムの数 

注(5) アプリケーション識別子“30”及び“37”については,人間が認識できる数量として有効なけた数だけを

印刷しなければならない。すなわち,数量の前に0を印刷してはならない。 

(6) 例は,符号化したキャラクタを示している。空白は見やすくするために入れてあるが,これは符号化しな

い。 

(7) 小数点位置を示す1けたを追加。 

4.3.4 

トレーサビリティ識別 

4.3.4.1 

総則 トレーサビリティ識別子は,供給者が付与しなければならない。この識別カテゴリには,

シリアル番号及びロット/バッチ番号を含む。 

データ識別子を用いる場合は,トレーサビリティ識別子をシリアル番号(データ識別子“S”を使用)

又はロット/バッチ番号(データ識別子“1T”を使用)のいずれかとする。 

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14 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

一方,アプリケーション識別子を用いる場合は,トレーサビリティ識別子をシリアル番号(アプリケー

ション識別子“21”を使用)又はロット/バッチ番号(アプリケーション識別子“10”を使用)のいずれ

かとする。場合によっては,シリアル番号とロット/バッチ番号との両方がラベルに表示されることもあ

る。この場合には,二つのうち少なくとも一方を,機械読取り可能なシンボルに符号化しておくことが望

ましい。このデータ項目の長さは,英数字で最大32文字である。 

製品トレーサビリティのデータ領域は,次の形式のいずれかにすることが望ましい。これらの識別子は,

製品包装アプリケーションで最もよく使われている形式である。 

表 7 トレーサビリティ情報識別に用いるデータ識別子 

データ 
識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 

シリアル番号 

an1 + an...25 

供給者が割り当て,製品寿命を通して保持されるシリアル番号
又はコード。 

22S 

電子シリアル番
号 

an3 + an...25 

携帯電話用の電子シリアル番号 

25S 

シリアル番号 

an3 + an...32 

IAC/CIN及び供給者が割り当てたシリアル番号の組合せ。 

1T 

ロット/バッチ
番号 

an2 + an...25 

製造業者が定義したロット/バッチ番号 

25T 

ロット/バッチ
番号 

an3 + an...32 

IAC/CIN及び供給者が割り当てたロット/バッチ番号の組合
せ。 

+$ 

ロット/バッチ
番号 

a2 + an...15 

オプションとしてロット/バッチ番号を連結して組み合わせ
たもので,その製品データは,ANSI/HIBC.2で規定。 

表 8 トレーサビリティ情報識別に用いるアプリケーション識別子 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 

10 

バッチ又はロット 
番号 

n2 + an...20 

製造業者が定義したトレーサビリティコード 

21 

シリアル番号 

n2 + an...20 

供給者が割り当て,製品寿命を通して保持され
るシリアル番号又はコード。 

250 

補足シリアル番号 

n3 + an...30 

取引製品がもつ補足シリアル番号 (8) 

251 

原材料参照番号 

n3 + an...30 

製造業者による製品(部品)の原材料の参照番
号。 

7002 

UN/ECE 
ブロック肉とスラ
イス肉分類 

n4 + an...30 

国連欧州経済委員会(UN/ECE)のブロック肉及
びスライス肉の分類。 

8002 

電子シリアル番号 

n4 + an...20 

携帯電話用の電子シリアル番号 

注(8) このアプリケーション識別子“250”は,次に示す順序で使用する。 

  アプリケーション識別子 01 

取引製品の識別番号(GTIN)を表す。 

  アプリケーション識別子 21 

取引製品のシリアル番号を表す。 

  アプリケーション識別子 250 

取引製品の補足情報シリアル番号を表す。 

参考 アプリケーション識別子251のデータ文字の形式/長さは,ISO規格ではn2 + an... 30と誤記入のため正

しくn3 + an...30と表記した。 

4.3.4.2 

シリアル番号 シリアル番号は,供給者が製品へ付与し,その製品の製品寿命を通して保持され

る独特の番号(コード)である。シリアル番号の形式は,供給者が定義する。 

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15 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3.4.3 

トレーサビリティ番号 トレーサビリティ番号は,製品を含む独自のグループを識別又は追跡す

るために,供給者が付与した番号(コード)のことである(例:ロット,バッチ)。 

4.4 

任意データ項目 

4.4.1 

総則 トレーサビリティ番号が必す(須)か任意であるかは,業界,市場又は個々の取引当事者の

各要件によって異なる。表2のデータ項目以外にも,次のデータ項目を一般的に用いてもよい。このよう

なデータ項目は,可読情報若しくは機械読取り可能情報又はその両方でもよい。機械読取り可能情報とす

る場合,データ項目はJIS X 0531に従う。 

− 供給者識別子 

− 原産国 

− 日付コード 

− その他 

4.4.2 

供給者識別 供給者識別子は,製品の追跡能力をもつ供給者を,一義的に識別するものでなければ

ならない。供給者識別子は,供給者又は認証機関が指定するのが望ましいが,取引当事者間で合意すれば,

顧客が指定してもよい。 

ラベル上に示す供給者識別子は,供給者又は認証機関が付与するのが望ましい。 

このデータ項目の長さは,英数字で最大18文字までである。 

供給者識別子領域は,表9又は表10に示す次の形式のいずれかにするのがよい。 

表 9 供給者識別に用いるデータ識別子 

データ 
識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 

供給者コード 

an1 + an9 

顧客が割り当てた供給者識別番号。 

12V 

D-U-N-S Number製造
業者識別番号 

an3 + n9 

Dun and Bradstreet社が割り当てた製造業者識別番号。 

17V 

米国国防総省 

CAGEコード又は  
NATO NCAGE コード 

an3 + an5(CAGE) 

an3 + an6(NCAGE) 

米国国防総省又はNATOが付与した企業識別番号。 

20V 

企業識別コード 

an3 + an1..3 + 

an3..13 +“+”+ an3 

IAN/CINと当事者修飾コード(EDIFACT DE 3035)と
を組み合わせたもの。 

18V 

企業識別コード 

an3 + an1..3 + 

an3..13 

IAC/CINの組合せ。 

参考 D-U-N-S Number(ダンズナンバー)は1962年にD&B(The D& B Corporation)が開発した9けたの企業

識別コード。 

表 10 供給者識別に用いるアプリケーション識別子 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 

412 

供給者GLN 

n3 + n13 

GLN:13けたの参照番号で,法人組織(登録企業な
ど),機能的実体(法人組織内の特定部門など)又は
物理的実体(倉庫入口など)を識別するために用いる。 

7030 

と(屠)畜施設承
認番号 

n4 + n3 + an…27 ISO国番号を含むと(屠)畜施設承認番号 

7031 - 39 

加工施設承認番号 

n4 + n3 + an…27 ISO国番号を含む加工施設承認番号 

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16 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.4.3 

原産国 可読表示のマーキング要件は,特にその国,業界又はその両方の要件によって異なっても

よい。原産国マーキングは,該当の規則に従って正しく行わなければならない。機械読取り可能シンボル

に符号化する場合は,表11及び表12で例示のとおりJIS X 0304で規定する国名コードを使用しなければ

ならない。 

このデータ項目の長さは,データ識別子を用いる場合は英字で2文字,アプリケーション識別子を用い

る場合は数字で3文字である。原産国コードは,次の形式のいずれかにするとよい。 

表 11 原産国識別に用いるデータ識別子 

データ 
識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 (9) 

4L 

国コード 

an2 + a2 

JIS X 0304で規定する国名コード。原産国は,製造国として定
義されており,製品はここで部品,組立又は完成品として識別
コードをもつ。取引当事者間の合意があり,複数の原産国が混
在する場合は,国コード“AA”を使用する。 
例:  4LUS 

注(9) 例は,符号化したキャラクタを示す。空白は,見やすくするために入れてあるが,これは符号化しない。 

表 12 原産国識別に用いるアプリケーション識別子 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 (10) 

422 

取引アイテムの原
産国 

n3 + n3 

JIS X 0304で規定する国名コード。原産国は,製造
国として定義されており,製品はここで部品,半完
成品又は完成品として識別コードをもつ。取引当事
者間の合意があり,複数の原産国が混在する場合は,
国コード“000”を使用するものとする。 
例:  422 392 

423 

最初に処理を行う
(一つ又は複数の)
国 

n3 + n...15 

取引製品を最初に加工する国を表すJIS X 0304で規
定する国名コード。 

424 

処理を行う国 

n3 + n3 

取引製品を加工する国を表すJIS X 0304で規定する
国名コード。 

425 

解体を行う国 

n3 + n3 

取引製品を解体する国を表すJIS X 0304で規定する
国名コード。 

426 

全面的に加工を請
負う国 

n3 + n3 

取引製品を全面的に加工する(一つの)国を表すJIS 
X 0304で規定する国名コード。 

注(10) 例は,符号化したキャラクタを示す。空白は,見やすくするために入れてあるが,これは符号化しない。 

4.4.4 

日付項目 日付項目を使う場合,供給者の規定に従うのが望ましい。機械読取り可能なシンボルに

符号化する場合は,表13及び表14に示す日付項目の形式を一つ以上取り入れるとよい。 

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17 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 13 データ識別子に用いる日付項目 

データ 
識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明  

6D 

指定日 

n2 + n8 + an3 

YYYYMMDDの直後にANSI X12.3のデータ項目番号
374修飾コードを付けて,各種日付(出荷日,製造日
など)を指定する。 

14D 

有効期限 

N2 + n8 

有効期限(YYYYMMDD) 

16D 

製造日 

N2 + n8 

製造日(YYYYMMDD) 

参考 YYYYは西暦年を,MMは月をDDは日をそれぞれ表す。 

表 14 アプリケーション識別子に用いる日付項目 

アプリケーション 

識別子 

データ領域 

データ文字の 

形式/長さ 

説明 (11) 

11 

製造年月日 

n2 + n6 

製造業者が指定する製造日又は組付日。日付は,取引製品その
もの又はそれに含まれる製品のいずれの製造日でもよい。構造
は,次のとおりとする。 
年 1及び10の位で表した年(例:2002 = 02)で必す(須)。 
月 月(例:1月= 01)を表し,必す(須)。 
日 当該月の日(例:23日目= 23)を表す。特に日を指定する

必要がなければ,この領域を2個のゼロとする。 

例: 11 020 123 

13 

こん包年月日 

n2 + n6 

こん包者が指定する日に商品がこん包された日付。日付は取引
製品そのもの又はそれに含まれる製品のいずれの製造日でも
よい。構造は,次のとおりとする。 
年 1及び10の位で表した年(例:2002 = 02)で必す(須)。 
月 月(例:1月= 01)を表し,必す(須)。 
日 当該月の日(例:23日目= 23)を表す。特に日を指定する

必要がなければ,この領域を2個のゼロとする。 

例:  13 020 123 

15 

販売期限日 

(品質) 

n2 + n6 

販売期限日は,製品を理想的に消費又は最善の形で使用できる
期間を表したもので,品質に関する記載。“販売期限”,“品質
保証期限”又は“賞味期限”として表記されることが多い。構
造は,次のとおりとする。 
年 1及び10の位で表した年(例:2002 = 02)で必す(須)。 
月 月(例:1月= 01)を表し,必す(須)。 
日 当該月の日(例:23日目= 23)を表す。特に日を指定する

必要がなければ,この領域を2個のゼロとする。 

例:  15 020 123 

17 

保証期限日 
(安全性) 

n2 + n6 

保証期限日は,製品を消費又は使用できる最長期間を表したも
ので,安全性に関する記載。“使用期限”,“有効期限”又は“消
費期限”として表記されることが多い。構造は,次のとおりと
する。 
年 1及び10の位で表した年(例:2002 = 02)で必す(須)。 
月 月(例:1月= 01)を表し,必す(須)。 
日 当該月の日(例:23日目= 23)を表す。特に日を指定する

必要がなければ,この領域を2個のゼロとする。 

例:  17 020 123 

注(11)  例は,符号化したキャラクタを示している。空白は,見やすくするために入れてあるが,これは符号化しない。 

18 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.4.5 

その他この規格で規定しないもの このカテゴリに関するデータ項目の例は,“製品説明”及び“定

格値”である。 

4.5 

データ表示 

4.5.1 

一般形式 データ項目は,可読情報若しくは機械読取り可能なシンボル又はその両方をラベル上に

表示することができる。ラベルは,機械読取り可能なデータ項目及び可読データ項目で構成する。 

重要なことは,適切なデータ識別子/アプリケーション識別子,データセパレータ及びスタート/スト

ップキャラクタが,関連業界,国又は地域,及びシンボル体系の規定によって使用させることである。こ

の規格では,それぞれのデータ項目に関連するデータ識別子及び/又はアプリケーション識別子を4.2又

は4.3(推奨)で規定する選択肢の中から選ぶのが望ましい。いずれの場合も,JIS X 0531から選択しなけ

ればならない。複数のデータ領域を連結してメッセージが長くなった場合は,JIS X 0533に規定の構文に

従わなければならない。 

4.5.2 

機械読取り可能なシンボルの一般形式  

4.5.2.1 

1次元シンボルの構文 一般に,各データ項目は,それぞれ独立した個々のバーコードシンボル

で符号化することを推奨する。 

取引当事者間で合意する場合には,1回の読取操作で複数のデータ項目を容易に読み取るために,複数

データ項目を連結して一つのバーコードシンボルにすることができる。連結データ形式は,ANSI MH10.8.2

の規定による。 

この形式には,二つの方法を使う。一つの方法は,固定長領域の組合せである。もう一つの方法は,可

変長領域の間に特殊な連結文字を用いるものであるが,場合によっては,固定長領域と可変長領域との間

で使うこともできる。可変長領域間に特別な連結キャラクタを用いるというものである。この規格は,コ

ード39又はコード128のバーコードシンボル体系でデータ識別子を用いる場合には,可変長領域を区切る

ために,正符号“+”[ASCIIキャラクタ“43”(10進数)]を用いることを推奨する。また,シンボル体系

UCC/EAN-128を用いるときには,FNC1キャラクタ“GS”すなわちASCIIコード“29”(10進数)に変換

して送信されるのを用いて,次の領域の前に,可変長領域を終了させなければならない。 

4.5.2.2 

2次元シンボルの構文  

4.5.2.2.1 

一般 符号化方法は,JIS X 0533による。データ識別子を用いる場合は,先頭の7キャラクタ

を,“[ ) > RS06GS”とし,アプリケーション識別子を用いる場合は,先頭の7キャラクタを,“[ ) > RS05GS”

としなければならない。また,このアプリケーションでは,データ識別子,アプリケーション識別子のい

ずれを用いたメッセージでも,最後の2キャラクタが,“RSEOT”(フォーマットトレーラ)に固定されてい

る。データエレメントが2次元シンボルの中で組み合わされているときには,“Gs”キャラクタ[ASCII/ISO 

646“29”(10進数),“1D”(16進数)]と適切なデータ識別子とを用いて,組み合わされている領域のそ

れぞれを識別しなければならない。 

4.5.2.2.2 

データ識別子を用いた2次元シンボルの構文 図1の例はデータ識別子,前記の文字及び必す

(須)データ領域[製品識別子,数量,トレーサビリティ識別子(例:ロット/バッチ番号)]で構成する。

したがって,空白を含まない文字列の表記は,次のとおりである。 

[ )> RS06GS 1P Item - Ident GS Q Quant. GS 1T Trace - Ident RSEOT 

4.5.2.2.3 

アプリケーション識別子を用いた2次元シンボルの構文 図2の例は,アプリケーション識別

子,前記の文字及び必す(須)データ領域[製品識別子,数量,トレーサビリティ識別子(例:ロット/

バッチ番号)]で構成する。したがって,空白を含まない文字列の表記は,次のとおりである。 

[ )> RS 05 GS 01 Item - Ident GS 30 Quant. GS 21 Trace - Ident RS EOT 

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19 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図 1 データ識別子データを2次元シンボルに格納する形式で符号化した例 

図 2 アプリケーション識別子データを2次元シンボルに格納する形式で符号化した例 

4.5.3 

可読情報の一般形式  

4.5.3.1 

共通事項 可読情報とは,可読文字情報,可読意味情報,データ領域名称又は自由テキスト,及

びデータである。 

− 各国内で使用する可読情報には,その国の公用語を採用するのが望ましい。 

− 海外向け製品には,取引当事者間で合意した言語で可読情報を表示するのが望ましい。 

− 複数言語の使用が必要となる場合がある。 

− 可読意味情報,データ領域名称及び自由テキストについては,言語を選択できる。 

4.5.3.2 

可読文字情報 それぞれの1次元シンボルの可読文字情報は,バーコードシンボルに隣接して表

記する。この可読文字情報は,符号化したデータを表すものとする。図3及び図4を参照。1次元シンボ

ルの可読文字情報は,1次元シンボルの上又は下に印字する。 

データ識別子及びそのデータについては,データ識別子を除いて,可読文字情報が符号化されたデータ

を表していなければならない。データ識別子は,例えば“(S) Serial #”のように,データ領域名称の一部

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20 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

として括弧付きで表す。 

アプリケーション識別子を用いるときは,アプリケーション識別子を,可読文字情報の直前に括弧付き

で表示する。2次元シンボルでは,次の可読意味情報を使用するのが望ましい。 

4.5.3.3 

可読意味情報 可読文字情報に加えて,ラベル上の別の位置に1次元シンボルの情報を表示して

もよい。図3及び図4を参照。2次元シンボルの可読意味情報をラベル上の別の位置に表示してもよい。 

参考 原国際規格では,図3及び図4において固有の企業名が記載されているので,この規格では変

更した。 

4.5.3.4 

データ領域名称  

4.5.3.4.1 

1次元シンボル データ領域の情報は,バーコード又は可読文字情報で構成する。データ領域

は,対応する可読文字で表したデータ領域名称によって識別する。次の場合には,データ領域名称は不要

である。 

− 1次元シンボルを,連結した複数のデータ項目で構成する場合 

− 複数の1次元シンボルが,1回の走査で読み取られる場合 

1次元シンボルのデータ領域名称は,例えば, (S) Serial Number 123456又は単に (S) Ser. No. 123456の

ように表示する。データ項目名は,データ識別子の直後に配置する。データ項目名,データ識別子及び/

又はアプリケーション識別子を表示するスペースが十分に得られない場合は,データ領域名称は,括弧で

くくったデータ識別子及び/又はアプリケーション識別子だけとしてもよい[例えば:(S) 123456]。 

1 データ識別子 

5 1次元シンボル 

2 データ項目名 

6 文字図形 

3 可読文字情報 

7 2次元シンボル 

4 可読意味情報 

8 自由テキスト 

図 3 データ識別子で表されるラベルの例(この図は,実物大ではない。) 

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21 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1 自由テキスト 

5 可読文字情報 

2 可読意味情報 

6 データ項目名 

3 アプリケーション識別子 7 1次元シンボル 

4 1次元シンボル 

8 可読文字情報 

図 4 アプリケーション識別子で表されるラベルの例(この図は,実物大ではない。) 

4.5.3.4.2 

2次元シンボル 2次元シンボルを使用する場合には,各2次元シンボルの上に表示する,次の

データ領域名称によって識別することが望ましい。2次元シンボルに含まれるデータは,次のとおりとす

る。 

− 供給者だけのときは,名称“SPLR”によって識別されなければならない。 

− 顧客だけのときは,名称“CUST”によって識別されなければならない。 

− 供給者及び顧客の両方のときは,名称“SPLR/CUST”によって識別されなければならない。 

参考 日本語では,SPLRは供給者,CUSTは顧客と表記するのが望ましい。 

4.5.3.5 

自由テキスト及びデータ 取引相手先の要求によって,機械読取り情報として符号化していない

可読情報を表記してもよい。 

4.6 

データキャリア  

4.6.1 

データキャリアの選択 データキャリアとして1次元シンボル及び/又は2次元シンボルのいずれ

を選択するかは,取引当事者間で合意しなければならない。 

4.6.2 

一般シンボル体系の要求事項 4.6.3及び4.6.4の要求事項を満たすために用いる1次元シンボル及

び2次元シンボルは,該当するJISに従っていなければならない。この規格を導入するときは,読取機か

らコンピュータに出力する出力文字列に,JIS X 0530で規定するデータキャリア識別子を含めるのがよい。 

4.6.3 

製品包装に使用する1次元シンボル この規格で使用可能な1次元シンボルを次に示す。 

− コード39 (JIS X 0503参照) 

− UCC/EAN-128及びデータ識別子をもつコード128 (JIS X 0504参照) 

− ITF14のインタリーブド2オブ5 (JIS X 0505参照) 

− EAN/UPC (JIS X 0507参照) 

特定の1次元シンボルを用いる場合は,取引当事者間で合意したものを使用しなければならない。 

バーコードシンボルの推奨パラメタを,表13〜表17に示す。この規格で推奨するパラメタから外れる

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22 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

場合には,取引当事者間で合意が必要である。 

この規格では,細エレメントの最小幅として0.17 mmを推奨する。細エレメント幅に関係なく,1次元

シンボルは,1.5/05/660(±10 nm)という最低印刷品質要件も満たしていなければならない。 

表 15 製品包装ラベルのシンボル要件−コード39 

コード39 

最小(推奨) 

最大(推奨) 

太細比 

2.5 : 1 

3.0 : 1 

バー高さ 

5 mm以上 

5 mm以上 

細エレメント幅“X”(12) 

0.17 mm±10 % (12) 

0.43 mm±10 % 

キャラクタ間ギャップ 

1x 

3x 

最低印刷品質 

1.5/05/660(±10 nm) 

注(12) 細エレメントの定義では,レーザ方式及びイメージ方式の読取り要件を満たすようにする。

オープンシステムに対しては,最小エレメント幅以上が推奨されるが,取引当事者間で合意
があれば,細エレメント幅を更に狭めることもできる。 

表 16 製品包装ラベルのシンボル要件−コード128 

コード128 

最小(推奨) 

寸法(公称値) 

モジュール/エレメント幅 

0.17 mm(EAN-128は0.25 mm) 

バー高さ 

5 mm以上 

最低印刷品質 

1.5 / 05 / 660(±10 nm)[(EAN-128は1.5 / 10 / 660(±10 nm)] 

表 17 製品包装ラベルのシンボル要件−インタリーブド2オブ5(ITF-14シンボル) 

ITF-14 

最小(推奨) 

最大(推奨) 

太細比 

2.5 : 1 

3.0 : 1 

バー高さ 

32 mm以上 

32 mm以上 

細エレメント幅“X” 

0.495 mm 

1.016 mm 

最低印刷品質 

1.5 / 10 / 660(±10 nm) 

0.635 mm(0.025インチ)未満の“X”寸法をもつITF-14シンボルの場合,従来の方法(平面を対象)

で段ボールに直接印刷するのは避けた方がよい。従来の仕様では,1.016 mm(0.040インチ)〜1.219 mm

(0.048インチ)の“X”寸法をもつITF-14シンボルを使って包装及び容器へ印刷することも許容範囲内

であったが,今後は最大“X”寸法を1.016 mm(0.040インチ)とするのが望ましい。ITF-14シンボルの

太細比は2.5:1を目標とする。許容値は2.25:1〜3:1とする。 

シンボルを正確に読み取る必要があるアプリケーションでは,固定データ長を用い,ベアラバーを使用

すべきである。 

表 18 製品包装ラベルのシンボル要件−EAN/UPC 

コードEAN/UPC 

最小(推奨) 

寸法(公称値) 

モジュール/エレメント幅 
表19を参照 

表19を参照 

バー高さ 

表19を参照 

最低印刷品質 

1.5 / 06 / 660(±10 nm) 

background image

23 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 19 EAN/UPCの寸法 

倍率 

モジュール幅 

(公称値) 

mm 

EAN-13/UPC-A 寸法 

mm 

幅 

高さ 

0.80 

0.264 0 

29.83 

20.73 

0.85 

0.581 0 

31.70 

22.02 

0.90 

0.297 0 

33.56 

23.32 

0.95 

0.313 0 

65.43 

24.61 

1.00 

0.330 0 

37.29 

25.91 

1.05 

0.346 0 

39.15 

27.21 

1.10 

0.363 0 

41.02 

28.50 

1.15 

0.379 0 

42.88 

29.80 

1.20 

0.396 0 

44.75 

31.09 

1.25 

0.412 0 

46.61 

21.39 

1.30 

0.429 0 

48.48 

33.68 

1.35 

0.445 0 

50.34 

34.98 

1.40 

0.462 0 

52.21 

36.27 

1.45 

0.478 0 

54.07 

37.57 

1.50 

0.495 0 

55.94 

38.87 

1.55 

0.511 0 

57.80 

40.16 

1.60 

0.528 0 

59.66 

41.46 

1.65 

1.544 0 

61.53 

42.75 

1.70 

0.561 0 

63.39 

44.05 

1.75 

0.577 0 

65.26 

45.34 

1.80 

0.594 0 

67.12 

46.64 

1.85 

0.610 0 

68.99 

47.93 

1.90 

0.627 0 

70.85 

49.23 

1.95 

0.643 0 

72.72 

50.52 

2.00 

0.660 0 

74.58 

51.82 

4.6.4 

製品包装に使用する2次元シンボル  

4.6.4.1 

総則 この規格で使用可能な2次元シンボルを,次に示す。 

− PDF417(ISO/IEC 15438参照) 

− データマトリックスECC 200(ISO/IEC 16022参照) 

− QR コード(JIS X 0510参照) 

この規格では,特に指定しない限り,1次元シンボルを使用する。2次元シンボルの使用及び使用する2

次元シンボルは,取引当事者間で合意しなければならない。使用者は,選択した読取り技術が,読取り対

象のシンボルを読み取ることができるか否かを確認することが望ましい。 

1次元シンボル及びPDF417は,2次元対応のイメージ方式又はレーザ方式のいずれかを用いて読み取る

ことができる。しかし,データマトリックスECC 200及びQR コードは,2次元対応のイメージ方式で読

み取ることが必要である。 

4.6.4.2 

“X”寸法 PDF417,データマトリックスECC 200及びQR コードの各シンボルの最小細エレメ

ント又はモジュール寸法“X”は,0.254 mmとしなければならない。各シンボルに対する推奨“X”寸法

を次に示す。 

− PDF417は,0.254 mm 

24 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− データマトリックスECC 200は,0.38 mm(セルサイズ) 

− QR コードは,0.38 mm(セルサイズ) 

“X”寸法は,ラベルの供給者及び/又はプリンタの印刷能力によって決めなければならない。 

4.6.4.3 

印刷品質 印刷品質は,次の規格によってテストしなければならない。PDF417については

ISO/IEC 15438,データマトリックスについてはISO/IEC 16022,QR コードについてはJIS X 0510を参照

しなければならない。 

製品包装アプリケーションについては,最小シンボル等級を1.5/05/660(±10 nm)にするとよい。 

− 推奨印刷品質等級:シンボル印刷時点で2.5(B) 

− 測定開口径 = 0.125 mm(0.005 インチ) 

− 光源波長 = 660 ±10 nmとする。 

4.6.4.4 

誤り訂正レベル PDF417シンボルの誤り訂正レベルは,データコードワード数に依存する,最

小の誤り訂正レベル“3”を推奨する。 

データマトリックス ECC 200には,ISO/IEC 16022で規定する自動誤り訂正機能を使用する。 

QR コードには,JIS X 0510で規定する,誤り訂正レベル“M”を使わなければならない。 

4.6.4.5 

推奨するデータ識別子及びデータ構文 この規格に適合するシンボルは,JIS X 0531に規定する

データ識別子及びJIS X 0533で規定するデータ構文を使用することが望ましい。 

4.6.5 

データキャリア識別子(シンボル体系識別子) 各種のシンボル又はデータキャリアと,シンボル

又はデータキャリアに含まれる任意選択機能とを明確に区分する必要がある製品包装アプリケーションに

は,JIS X 0530に規定するデータキャリア識別子を使うことが望ましい。 

4.7 

ラベルサイズ及び配置 

4.7.1 

ラベルサイズ ラベル寸法は,包装寸法に合わせ,情報量に対応した空白を確保する。 

4.7.2 

ラベル配置 ラベル配置は,ラベル上の表示領域の位置決めに関連する。1次元シンボル又は2次

元シンボルの配置は,ラベル上で使用可能な空白,包装の方法及びその他の要因に依存する。 

複数の1次元シンボル又は2次元シンボルを1列又は連続した領域に配置する場合は,個々のデータ要

素の読取りを妨げない配置とすることが望ましい。ラベルの配置は,包装容器の大きさに適応するように

設計し,バーコードシンボルの読取りを容易にするのがよい。 

ラベル配置形式に関する例を,4.7.3に示す。 

4.7.3 

ラベル及びラベル配置の例 

4.7.3.1 

1次元シンボル及び可読情報を含むラベル 1次元シンボル及び可読情報を含むラベルの例を,

図5及び図6に示す。 

4.7.3.2 

2次元シンボル及び可読情報を含むラベル 2次元シンボル及び可読情報を含むラベルの例を,

図7,図8及び図9に示す。 

4.7.3.3 

1次元シンボル,2次元シンボル及び可読情報を含むラベル 1次元シンボル,2次元シンボル及

び可読情報を含むラベルの例を,図10に示す。 

参考 原国際規格では,図5において固有の企業名が記載されているので,この規格では変更した。 

4.7.4 

ラベルちょう(貼)付位置 ラベルのちょう(貼)付位置は,読取り操作が容易となる位置にする

ことが望ましい。図11〜図16に,ラベルちょう(貼)付位置に関する例を示す。 

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25 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図 5 アプリケーション識別子をもつ1次元シンボル及び可読情報の例(この図は,実物大ではない。) 

図 6 データ識別子をもつ1次元シンボル及び可読情報の例(この図は,実物大ではない。) 

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26 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図 7 データ識別子をもつPDF417の例(この図は,実物大ではない。) 

図 8 データ識別子をもつデータマトリックスの例   図 9 データ識別子をもつQRコードの例 

(この図は,実物大ではない。) 

(この図は,実物大ではない。) 

図 10 1次元シンボル,2次元シンボル及び可読情報の例(この図は,実物大ではない。)  

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27 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図 11 リール                図 12 つづら折りテーピング用箱 

 (この図は,実物大ではない。) 

(この図は,実物大ではない。) 

図 13 バッグ                図 14 スティックマガジン 

(この図は,実物大ではない。) 

(複数のチューブコンポーネント) 

(この図は,実物大ではない。) 

図 15 マトリックストレイ              図 16 部品用ボックス 

(この図は,実物大ではない。) 

(この図は,実物大ではない。) 

28 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考)関連団体 

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。 

1) ANSI(American National Standards Institute) 米国規格協会。 

1819 L Street, NW, Suite 600, Washington, DC 20036. 

Tel:+1 212 642 4900;http://www.ansi.org/ 

2) ANSI/MH 10 ユニットロード,包装貨物サイズ,包装検査規格,定義,用語,かつ,ユニットロ

ード高さ,多重袋規格,ユニットロードの符号化とラベルの標準化などの米国規格促進を図る米国

規格協会正式認可の委員会。 

3) ANSI/MH 10/SC 8 輸送包装とユニットロードの符号化とラベル,製品包装及び通い箱用の無線IC

タグの米国規格促進を図る米国規格協会正式認可の委員会。ANSI/MH 10/SC8はISO/TC122の技術

諮問グループとしての機能を果たす。 

4) EAN International ベルギー,ブラッセルに拠点を置く。UCCと共同でEAN.UCCシステムを管理

するEAN構成団体。 

EAN International, 145 rue Royale, B-1000 Brussels, BELGIUM. 

電話番号:+32 2 227 10 20,FAX番号:+32 2 227 10 21;Web: http://www.ean-int.org/. 

5) EDIFICE 電気・コンピュータ・テレコミュニケーションに出資している企業のための標準化電子

ビジネスフォーラム。コンピュータ・電子・テレコミュニケーション業界のヨーロッパ企業団体。 

EDIFICE, Tiensestraat2, 3320 Hoegaarden, Belgium.  

電話番号:+32 16 76 54 40,FAX番号:+32 16 76 53 58;E-mail: dora.cresens@edifice.org 

6) EIA(Electronic Industries Alliance) 米国電子産業協会。産業界内部問題の標準化と同様の手順で,

バーコード表示のための標準規約を開発した電子産業の供給者と顧問のグループ。 

EIA, 2500 Wilson Blvd., Arlington, VA 22201- 3834. 

電話番号:+1 703/907 7554,FAX番号:+1 703/907 7501 

7) HIBCC(Health Industry Business Commucnitaions Council) 健康業界で使われる規格の促進と保

持とを担当。HIBCC規格と情報は次から入手可能。  

HIBCC, 2525 E. Arizona Biltmore Circle, Suite 127, Phoenix, Arizona 85016.  

HIBCC規格書注文は,電話番号 (602) 381 1091まで。 

8) JISC(Japanese Industrial Standards Committee) 日本工業標準調査会。バーコードシンボルなど

の技術的仕様書などの工業標準化促進を担う日本標準化機関。 

〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1;Web:http://www.jisc.go.jp/ 

9) JEITA(Japan Electronics & Information Technolgoy Industries Association) 社団法人 電子情報技

術産業協会。 

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3−11 三井住友海上別館ビル  

電話番号:+81 3 3518 6434,FAX番号:+81 3 3798 6606  

10) Uniform Code Council(UCC)アメリカ 米国を拠点とし,EAN.UCCsystemをEANインターナシ

ョナルとともに管理する団体。また,米国とカナダとでEAN.UCC Systemを運営する。 

29 

X 0516:2006 (ISO 22742:2005) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Uniform Code Countil, Inc., Princeton Pike Corporate Center, 1009 Lenox Drive, Suite 202 , 

Lawrenceville, NJ 08648 

電話番号:+1 609 620 0200,FAX番号:+1 609 620 1200;E-mail: info@uc-council.org; 

関連規格 JIS X 0500:2002 データキャリア用語 

ISO 8601,Data elements and interchange formats−Information interchange−Representation of dates 

and times 

ISO 10241,International terminology standards−Preparation and layout 

ISO 15394,Packaging−Bar code and two-dimensional symbols for shipping,transport and receiving 

labels 

ISO/IEC 646,Information technology−ISO 7-bit coded character set for information interchange 

ISO/IEC WD 15415,Information technology−Automatic identification and data capture techniques 

−Bar code print quality test specification−Two-dimensional symbols 

ISO/IEC 15416,Information technology−Automatic identification and data capture techniques−Bar 

code print quality test specification−Linear symbols 

IEC 60286(all parts),Packaging of components for automatic handling 

IEC 62090,Product package labels for electronic components using bar code and two-dimentional 

symbologies 

UN/ECE Recommendation 20,Code list 6411 

ANSI/EIA 624 Product package bar code label standard for non-retail applications 

ANSI MH10.8.3 Syntax for high capacity ADC media 

JEITA Standard,Chapter V: Bar Code Label System standard 

EDIFICE Bar Code Label Implementation Guide for Product Package 

Global Electronics Guidelines for Bar Code/2D marking of Products and Packages in Conjunction 

with EDI (Draft dated June, 1996)