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X 0007 : 2001  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人情報処理

学会情報規格調査会 (IPSJ・ITSCJ) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。 

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO/IEC DIS 2382-7 : 1997 (Information 

technology−Vocabulary−Part 7 : Computer programming) を基礎として用いた。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

X 0007 : 2001 

情報処理用語−プログラミング 

Information technology−Vocabulary−Computer programming 

序文 この規格は,1997年に発行されたISO/IEC DIS 2382-7, Information technology−Vocabulary−Part 7 : 

Computer programmingを翻訳し,その技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,情報処理におけるプログラミング用語に関する主な用語,定義及び対応英語

について規定する。 

2. 分類 用語は,次のとおり分類する。 

a) 言語の種類(07.01参照) 

b) 方法,技法及びプログラム構造(07.02参照) 

c) 反復及び再帰(07.03参照) 

d) プログラムの準備(07.04参照) 

e) 連係及びロード(07.05参照) 

f) 

プログラムの実行(07.06参照) 

g) デバッグ及び検査(07.07参照) 

h) マイクロプログラミング(07.08参照) 

i) 

命令及びアドレス(07.09参照) 

j) 

並行プロセス(07.10参照) 

k) 支援環境(07.11参照) 

l) 

目標及び基本方針(07.12参照) 

3. 表記法 この規格は,各用語を,番号,用語,定義及び対応英語の四つの欄に分けて規定する。それ

ぞれの欄における表記法及び解釈を,次に示す。 

a) 番号 番号は,数字6個によって表す。最初の2けたの数字は,情報処理用語の規格番号の末尾2け

たを示す。次の2けたは,この規格での分類を示す。最後の2けたは,同一分類番号内での一連番号

を示す。 

b) 用語 

1) 同一の意味を示す用語が二つ以上ある場合は,表記した順に従って優先使用する。 

2) 同一の用語が別の定義をもつ場合には,それらを個々に定義し,用語の前に(1),(2),…を付ける。 

例 “(1)マクロ言語”(07.01.32参照) 

例 “(2)マクロ言語”(07.01.33参照) 

3) 同じ用語が,情報処理用語に関する他の日本工業規格で別の意味で定義されている場合には,用語

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

に引き続く丸括弧( )の中に,使用分野がこの規格の適用範囲に限定されることを示す。 

例 “インディケータ(プログラミングにおける)”(07.02.12参照) 

4) 用語が,目的語を伴って特定の文脈で限定された意味で定義されている場合には,用語に引き続く

丸括弧( )の中にそのことを示す。 

例 “設定する(中断点を)”(07.06.21参照) 

5) 用法を用語に引き続く丸括弧( )の中に示す。 

例 “1GL(省略形)”(07.01.07参照) 

6) 漢字が常用漢字表にない場合には,仮名で示し,それに引き続く丸括弧( )内に該当する漢字を示

す。 

例 “そ(遡)及追跡”(07.06.10参照) 

c) 定義 

1) 文中で下線の引かれている語句は,情報処理用語に関する日本工業規格の中で規定されていること

を示す。 

2) 丸括弧( )の使い方は,b)と同様とする。 

d) 対応英語 

1) この欄の英語は,対応国際規格の中で規定されている用語であって,規定されている用語と対応す

る。 

2) 丸括弧( )の使い方は,b)と同様とする。 

4. 情報処理用語(プログラミング) 

07. 01 言語の種類 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.01.01 

メタ言語, 
超言語 

別の言語又は場合によっては自分自身に関する規則の幾
つか又は全体を規定するために使用される言語。 

例 バッカスナウア形式 

metalanguage 

07.0l.02 

アルゴリズム言語, 
算法言語 

アルゴリズムを表現するための人工言語。 

algorithmic language 

07.01.03 

プログラム言語, 
プログラミング言語 

プログラムを表現するための人工言語。 

備考 01.05.10と同一用語。 

programming language 

07.01.04 

機械語, 
機械言語 

特定の計算機又は計算機のクラスの機械命令だけで構成
される人工言語。 

machine language 

07.01.05 

機械向き言語, 
計算機向き言語 

プログラム言語の一つであって,その単純文は,特定の
計算機,又は計算機のクラスの機械命令と同じかそれに
類似した構造をもつもの。 

machine-oriented 

language, 

computer-oriented 

language 

07.01.06 

アセンブリ言語 

機械向き言語の一種であって,記号を使って操作及び記
憶場所に名前を付けたり,マクロ命令などの機能を提供
したりするもの。 

assembly language 

07.01.07 

第1世代言語, 
1GL(省略形) 

アセンブリ言語によく似ており,かつ計算機の機械語へ
の依存度の大きいプログラム言語。 

first-generation language, 
1GL(省略形) 

07.01.08 

高水準言語 

主として特定のクラスの問題用に設計され,構文的にも
その問題に適応しているプログラム言語であって,本質
的には特定の計算機又は計算機のクラスの構造に依存し
ないもの。 

例 Ada, COBOL, Fortran, Pascal 

high-level language, 
high-order language 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.01.09 

記号言語 

演算,アドレス,オペランド及び結果の名前を記号形式
で表すプログラム言語。 

例 アセンブリ言語,高水準言語 

symbolic language 

07.01.10 

第2世代言語, 
2GL(省略形) 

第1世代言語の機能を拡張し,マクロ命令のような高水
準言語の言語構成要素を取り込んだプログラム言語。 

second-generation 

language, 

2GL(省略形) 

07.01.11 

第3世代言語.3GL
(省略形) 

高水準言語の一種であって,単純文当たりの機械命令数
の比率が高く,特定の計算機の動作に関する詳細な知識
よりも,解決すべき問題のほうにプログラマが専心でき
るようにするもの。 

例 Ada, BASIC, FORTRAN, Modula-2, Pascal 

third-generation language, 
3GL(省略形) 

07.01.12 

第4世代言語, 
4GL(省略形) 

必ずしもプログラマとは限らない利用者が,自然言語に
近い形で文を作成できるようになっている高水準言語で
あって,単純文当たりの機械命令数の比率が第3世代言
語のそれに比べて高く,前世代のプログラム言語の場合
よりも解決すべき問題のほうに利用者が専心できるも
の。 

例1. 第4世代言語では,顧客リストの並べ替えは次

のように表現できる。 
Sort customer list on customer̲name in ascending 
order.  
利用者は,どのような並べ替えのアルゴリズ
ムも知る必要がない。 

例2. dBASEは第4世代言語である。 

fourth-generation 

language, 

4GL(省略形) 

07.01.13 

拡張可能言語 

利用者特有の付加的な機能をプログラマに提供するため
に,他から変更されたり,自分自身を変更したりするこ
とのできるプログラム言語。 

例 Ada, C++,FORTH, LISP, LOGO, Prolog, 

Smalltalk 

備考 拡張性 (15.10.05) 参照。 

extensible language 

07.01.14 

代数処理言語 

代数式に似た文を構成することのできるプログラム言
語。 

例 Ada, FORTRAN, PASCAL 

algebraic language 

07.0l.15 

問題向き言語, 
適用業務向き言語 

特定の適用業務領域の考え方を反映しているプログラム
言語。 

例 データベース適用業務用のSQL, 事務データ処

理用のCOBOL 

problem-oriented 

language, 

application-oriented 

language 

07.01.16 

オブジェクト指向言
語 

オブジェクト指向の概念を支援するプログラム言語。 
例Eiffel, Smalltalk 

object-oriented language 

07.01.17 

作用形言語 

代入によって変数の状態を変化させることによって,そ
の主たる作用を達成するプログラム言語。 

imperative language 

07.01.18 

手続き形言語 

特定の順番で実行させる特定の文又は命令を与えて計算
機システムを稼働させることによって,達成されるもの
を記述する手段を提供するプログラム言語。 

例 Ada, C++,BASIC, COBOL, FORTRAN, 

PASCAL 

procedural language, 
procedure-oriented 

language 

07.01.19 

非手続き形言語 

特定の順番で実行させる特定の文又は命令を与えずに計
算機システムを稼働させることによって,達成されるも
のを記述する手段を提供するプログラム言語。 

nonprocedural language 

07.01.20 

関数形言語 

関数呼出しだけを使用して計算機システムを稼働させる

functional language 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

ことによって,達成されるものを記述する手段を提供す
るプログラム言語。 

例 FORTH, LISP, ML, Miranda, PostScript 

07.01.21 

構造化プログラミン
グ言語 

構造化プログラミング(2)のための言語構成要素を提供
するプログラム言語。 

structured programming 

language 

07.01.22 

ブロック構造言語 

ブロック文の使用を支援するプログラム言語。 

例 Ada, ALGOL, C, PASCAL, PL/1 

block-structured language 

07.0l.23 

はん(汎)用言語 

広範囲の適用業務における使用に適している高水準言
語。 

general-purpose language 

07.01.24 

専用言語 

特定の種類の適用業務に機能を特化させたプログラム言
語。 

例 穴埋め式言語,PostScript 

special-purpose language 

07.01.25 

対話形言語, 
会話形言語 

対話形式で利用者と計算機システムとの間の交信を支援
するプログラム言語。 

interactive language, 
conversational language 

07.01.26 

リスト処理言語 

リスト又は文字列の形で表現されたデータを操作するた
めのプログラム言語。 

例 LISP 

list processing language 

07.01.27 

式言語 

式の文脈の中で代入を行うことができるプログラム言
語。 

例 C言語 
備考 式“if (c=y<0) ...”は,C言語では正しい

が,Adaでは正しくない。 

expression language 

07.01.28 

テキスト整形言語 

テキストの割付け方法を指示するための問題向き言語。 

例 HTML, nroff 

text formatting language 

07.01.29 

マーク付け言語 

手続き的及び記述的なマークを未加工テキストの中に挿
入することによって,そのテキストを構造化文書に変形
するためのテキスト整形言語。 

備考 SGMLは,マーク付け言語を定義するための

言語である。 

markup language 

07.01.30 

ページ記述言語, 
PDL(省略形) 

文書の印刷形式又は表示形式を,ページ単位で指定する
ために使用されるテキスト整形言語。 

例 HPGL, PostScript 
備考 23.06.34と同じであるが,一部表現を改めた。 

page description 

language, 

PDL(省略形) 

07.01.31 

製作言語, 
教材作成用言語 

計算機支援教育用のコースウェアの開発を目的とした問
題向き言語。 

authoring language 

07.01.32 

(1) マクロ言語 

マクロ定義の定義及びマクロ命令の定義を目的としたプ
ログラム言語。 

macro language(1) 

07.01.33 

(2) マクロ言語 

マクロ定義及びマクロ命令を包含するプログラム言語。 macro language(2) 

07.01.34 

仕様言語 

通常は,計算機による処理の可能な,自然言語と人工言
語との組合せからなる問題向き言語であって,システム
又は構成要素に関する要件,設計,振舞いなどの特性を
表現するために使用され,指定された実体を展開し,分
析し,文書化するために使用される特殊な言語構成要素
と,場合によっては検証プロトコルとを備えたもの。 

specification language 

07.01.35 

要求仕様言語 

ハードウェア要件,ソフトウェア要件又はその両者を展
開し,分析し,文書化するために使用される特殊な言語
構成要素と,場合によっては検証プロトコルとを備えた
仕様言語。 

requirement specification 

language 

07.01.36 

設計用言語 

ハードウェア又はソフトウェアの設計内容を展開し,分
析し,文書化するために使用される特殊な言語構成要素

design language 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

と,場合によっては検証プロトコルとを備えた仕様言語。 

07.01.37 

ハードウェア設計
(用)言語, 
HDL(省略形) 

ハードウェアの設計内容を展開し,分析し,文書化する
ために使用される特殊な言語構成要素と,場合によって
は検証プロトコルとを備えた設計用言語。 

hardware design 

language, 

HDL(省略形) 

07.01.38 

プログラム設計(用)
言語 

プログラムの設計内容を展開し,分析し,文書化するた
めに使用される特殊な言語構成要素と,場合によっては
検証プロトコルとを備えた設計用言語。 

program design language 

07.01.39 

擬似コード 

プログラム言語の言語構成要素と自然言語のそれとの組
合せであって,必ずしも計算機による処理が可能でなく
てもよいが,プログラムの設計内容を読者に明示するこ
とを目的とするもの。 

例 IF the data arrive faster than expected, THEN reject 

every third input. ELSE process all data received. 
ENDIF. 

pseudocode 

07.01.40 

コンパイラ仕様言語 

コンパイラの開発に使用される言語。 

compiler specification 

language 

07.01.41 

テスト言語, 
試験言語 

ハードウェア又はソフトウェアの構成要素を試験するた
めの手段を提供する問題向き言語。 

例 ATLAS, ATOLL, DETOL, DMAD 

test language 

07.02 方法,技法及びプログラム構造 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.02.01 

(1) 構造化プログラ
ミング 

それぞれが単一の入り口点と単一の出口点とをもつ構成
要素だけを用いて,階層的に配置してプログラムを構成
する方法。 

備考 構造化プログラミングでは,3種類の制御流

れ,すなわち,順次,選択,繰返しが使用さ
れる。 

structured 

programming(1) 

07.02.02 

(2) 構造化プログラ
ミング 

構造化設計法に基づいて,構造化プログラムを開発する
ためのソフトウェア開発技法。 

structured 

programming(2) 

07.02.03 

構造化プログラム 

構造化プログラミング(1)の原理に従って構築されたプ
ログラム 

structured program 

07.02.04 

構造化設計 

モジュール性,トップダウン設計,並びにデータ,シス
テム構造及び処理段階に関する段階的詳細化などの原理
に基づく,指定された規則に厳密に従ったソフトウェア
設計に関する任意の統制されたアプローチ。 

structured design 

07.02.05 

段階的詳細化, 
段階的洗練 

処理段階及びデータを,最初はおおまかに定義しておき,
それ以降は徐々に詳細に定義していくソフトウェア開発
技法。 

stepwise refinement 

07.02.06 

入れ子にする 

ある種類の幾つかの構造体を,同種の一つの構造体の中
に組み入れる。 

例 あるループ(入れ子<になったループすなわち内

側のループ)を別のループ(入れ子にするルー
プすなわち外側のループ)の中に入れ子にする。
あるサブルーチンを別のサブルーチンの中に入
れ子にする。 

<to> nest 

07.02.07 

関数形プログラミン
グ 

主として,入れ子にした関数呼出しの列としてプログラ
ムを構成する方法。 

functional programming 

07.02.08 

モジュラプログラミ
ング 

モジュールの集まりとしてソフトウェアを作成するよう
なソフトウェア開発技法。 

modular programming 

07.02.09 

論理プログラミング 

論理式の形での規則の集合としてプログラムを構成する

logic programming 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

方法。各規則には,事前にアルゴリズムが定義されてい
て,プログラムは,入力データをこの規則に従って処理
するように構成する。 

07.02.10 

飛越し 

命令又は文の逐次的な実行からの離脱。 

備考 飛越しは,適切な命令又は文によって引き起

こされ,制御が例外ハンドラに移行するよう
な非同期的な中断又は例外による中断とは対
照をなす。 

jump 

07.02.11 

飛び越す 

命令又は文の実行中に,暗黙の又は宣言された順番から
離脱する。 

<to> jump 

07.02.12 

標識,インディケー
タ(プログラミング
における) 

処理過程の結果,又は指定された状態の発生に基づいて
所定の状態にセットすることができる仕組み又は変数。 

例 フラグ,セマフォ 

indicator (in computer 

programming)  

07.02.13 

フラグ 

ある条件が成立していることを示す変数。 

flag 

07.02.14 

スイッチ 

フラグの制御に従って,幾つかの飛越しの中から一つを
選ぶこと。 

switch 

07.02.15 

作業領域, 
作業域 

プログラムがデータを一時的に保持するために使用する
記憶領域の部分。 

working space, 
work space, 
working area, 
work area 

07.02.16 

相互排除 

ある時点で,ただ一つのプロセスだけが,同一の共用変
数にアクセスできたり,危険域グループ内の要素を実行
できるという規制。 

mutual exclusion 

07.02.17 

同期 

二つ以上のプロセスの実行に関して,共通のタイミング,
及び協調を維持する動作。 

synchronization 

07.02.18 

ハッシュ法, 
ハッシュアドレス法 

データの記憶及び取出しの目的で探索キーをアドレスに
変換する方法。 

備考 この方法は,しばしば探索時間を最小化する

ことを目的とする。 

hashing, 
hash addressing 

07.02.19 

ハッシュ関数(ハッ
シュ法における) 

項目の集合内のある項目の位置を決定するために使用さ
れる関数。 

備考 ハッシュ関数は,各項目の中の選択されたフ

ィールド,すなわちキーに対して適用される。
ハッシュ関数は,通常,多対一写像である。 

hash function 

07.02.20 

ハッシュ値 

あるデータ要素の記憶装置上での位置を示すために,ハ
ッシュ関数によって生成される数。 

hash value 

07.02.21 

衝突(ハッシュ法に
おける), 
ハッシュ衝突 

二つ以上の異なるキーに対して同じハッシュ値が生成さ
れること。 

collision (in hashing) , 
hash clash 

07.02.22 

衝突解消(ハッシュ
法における) 

付加的な計算又は他の手段を適用して,衝突を解消する
過程。 

collision resolution (in 

hashing) , 

rehashing 

07.02.23 

共用変数 

二つ以上のプロセス又は二つ以上の並行に実行されるプ
ログラムからアクセスすることのできる変数。 

shared variable 

07.02.24 

結合する, 
結び付ける 

プログラムの中で識別子を別の対象に関係づける。 

例 識別子を値,アドレス又は他の識別子に関係づ

けたり,仮引き数と実引き数とを関係づけたり
する。 

<to> bind 

07.02.25 

結合, 
結付け 

プログラムの中で識別子を別の対象に関係づける過程。 binding 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.02.26 

結合時 

結合の行われる時期。 

備考 Ada,PL/1,C++のような,実行の効率性と

柔軟性の両方をねらったプログラム言語で
は,幾つかの選択肢が用意され,結合時を選
ぶことができる。 

binding time 

07.02.27 

静的結合 

プログラムの実行に先だって遂行され,実行中に変更さ
れることのない結合。 

static binding 

07.02.28 

動的結合 

プログラムの実行中に遂行される結合。 

dynamic binding 

07.02.29 

前結合 

通常,実行効率の向上のために,翻訳中にほとんどの結
合が遂行されるプログラム言語の特性。 

例 COBOL, FORTRAN, PASCAL 

early binding 

07.02.30 

後結合 

通常,柔軟性の観点から,実行中にほとんどの結合が遂
行されるプログラム言語の特性。 

例 dBASE, Smalltalk 

late binding 

07.02.31 

ヒープ 

データ対象を動的に構築したり削除したりするのに使用
される内部記憶の部分であって,データ対象が予測不可
能な順番で使用されるもの。 

heap 

07.02.32 

データフロー, 
データ流れ 

特定の作業の遂行過程における,計算機システムの実行
可能な部分によるデータの移動。 

data flow 

07.03 反復及び再帰 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.03.01 

反復 

文の列を繰り返して実行する過程。 

iteration 

07.03.02 

反復段階 

反復に関する文の列を1回実行すること。 

iteration step 

07.03.03 

ループ 

ある条件が成立していている間,繰り返して実行される
文又は命令の列。 

備考 実現方法によっては,条件が成立しているか

どうかを判定する試験が,ループの実行後に
行われることがある。 

loop 

07.03.04 

無限ループ, 
閉じたループ 

外部の介入によらなければ実行を終了させることのでき
ないループ。 

infinite loop, 
closed loop 

07.03.05 
(欠番) 

07.03.06 

ループ本体 

ループの主目的を達成するループの部分。 

loop body 

07.03.07 

ループ制御 

ループを繰り返して実行するかどうかを判定する試験を
含む言語構成要素。 

loop control 

07.03.08 

ループ制御変数, 
ループパラメタ 

ループから出るかどうかを判定するために使用されるデ
ータ対象。 

loop-control variable, 
 
loop parameter 

07.03.09 

反復制御 

ループから出るかどうかを判定するためにループ制御に
おいて使用される方法。 

例 “Do…while”句 

iteration scheme 

07.03.10 

指定回反復 

反復制御の一種であって,特定の条件が生じるまででは
なくて,反復が指定回数を超えたときに,ループの実行
を終了するもの。 

例 FORTRANのDOループ 

fixed-count iteration 

07.03.11 

終了試験 

ループ制御における試験であって,TRUE条件によって
反復の終了が指示されるもの。 

例 PASCALのrepeat文では,終了試験用のループ

制御変数よりも前にuntil句を指定する。 

termination test 

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X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.03.l2 

継続試験 

ループ制御における試験であって,TRUE条件によって
反復の続行が指示され,FALSE条件によって反復の終了
が指示されるもの。 

例 PASCALでは,継続試験のループ制御変数は

while文の中で指定する。 

continuation test 

07.03.13 

前判定ループ 

ループ本体に入る前に試験が遂行されるループ制御。 

例 Adaにおけるforループ 
備考 通常,後判定ループでは,ループを最初に実

行した後で試験が遂行されるため,前判定ル
ープのほうが望ましいとされている。 

pretest loop 

07.03.14 

後判定ループ 

ループ本体の後に試験が遂行されるループ制御。 

例 PASCALにおける“repeat…until”構文 

posttest loop 

07.03.15 

途中判定ループ 

ループ本体の途中で遂行されるループ制御 

例 Adaにおけるexit文。 

in-test loop 

07.03.16 

再帰 

副プログラムが,その中に自分自身の副プログラム呼出
しを含むか,又は元の副プログラムを呼び出したり,後
で自分自身の副プログラム呼出しに戻ってくる後続の副
プログラム呼出しの連鎖を起動したりする別の副プログ
ラムを呼び出すという過程。 

recursion 

07.03.17 

直接に再帰的 

自分自身の呼出しを含んでいる副プログラムに関する用
語。 

directly recursive 

07.03.18 

間接に再帰的 

元の副プログラムを呼び出したり,後で元の副プログラ
ムの副プログラム呼出しに戻ってくる後続の副プログラ
ム呼出しの連鎖を起動したりする副プログラムに関する
用語。 

indirectly recursive 

07.03.19 

同時再帰 

二つの副プログラムが互いに呼び合う状況。 

simultaneous recursion 

07.03.20 

再入可能 

プログラムの実行可能な版の全体又は一部分に関する用
語であって,繰り返して入ることも,直前の実行が完了
しないうちに入ることもでき,しかもそのようなプログ
ラムの毎回の実行が他の実行とは無関係である場合に使
用する。 

reentrant 

07.04 プログラムの準備 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.04.01 

プログラマ 

プログラムを設計,作成又は試験する人。 

programmer 

07.04.02 

環境 

ソフトウェア開発サイクルの幾つかの段階を支援するた
めの,ハードウェア及びソフトウェアツールの集まり。 

environment 

07.04.03 

プログラミング環
境, 
プログラミング支援
環境 

プログラムの作成を支援するための,ハードウェア及び
ソフトウェアツールの集まり。 

programming 

environment, 

programming support 

environment 

07.04.04 

統合プログラミング
環境, 
IPE(省略形) 

プログラムの開発を支援するための,共通の利用者イン
タフェース(図形によるインタフェースの場合もある)
の下でのハードウェア及びソフトウェアツールの統合さ
れた集まり。 

integrated programming 

environment, 

IPE(省略形) 

07.04.05 

翻訳する 

あるプログラム言語で表現されたプログラムの全体又は
一部分を,元の意味を全く変更することなく別のプログ
ラム言語に変換する。 

備考 この項によって,JIS X 0006 : 1987“情報処理

用語(データの準備及び取扱い)”の06.03.05
が置き換えられることになる。 

<to> translate 

background image

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.04.06 

翻訳 

翻訳する過程又はその結果。 

translation 

07.04.07 

翻訳プログラム, 
トランスレータ 

翻訳を行うことのできる一つ以上のプログラム。 

translation program, 
translator 

07.04.08 

アセンブルする 

アセンブリ言語を目的言語に翻訳する。 

<to> assemble 

07.04.09 

アセンブラ 

アセンブルを行うことができる翻訳プログラム。 

assembler 

07.04.10 

絶対アセンブラ 

絶対コードを作り出すアセンブラ。 

absolute assembler 

07.04.11 

コード(プログラミ
ングにおける) 

プログラム言語,又はアセンブラ,コンパイラなどの翻
訳プログラムによって作り出された形で表現されるプロ
グラムテキストの断片。 

code (in computer 

programming)  

07.04.12 

コーディング(プロ
グラミングにおけ
る) 

プログラムをあるプログラム言語で表現する過程。 

coding (in computer 

programming)  

07.04.13 

絶対コード 

アドレスがすべて絶対アドレスであるようなコード。 

absolute code 

07.04.14 

アセンブリコード 

アセンブラによる認識及び処理が可能な形で表現された
コード。 

assembly code 

07.04.15 

アセンブル後原点 

アセンブラ,コンパイラ又は連係編集プログラムによっ
てプログラムの全体又は一部分に割り当てられた記憶場
所の先頭アドレス。 

assembled origin 

07.04.16 

クロスアセンブラ 

ある計算機を使用して他機種の計算機の目的言語へとプ
ログラムのアセンブルを行うアセンブラ。 

cross-assembler 

07.04.17 

再配置アセンブラ 

成果物が再配置可能であるアセンブラ。 

relocating assembler 

07.04.18 

アセンブル即実行 

プログラムのアセンブル,連係,ロード及び実行のそれ
ぞれの間で停止が起こらないような操作技法。 

assemble-and-go 

07.04.19 

コンパイルする 

高水準言語で表現されたプログラムの全体又は一部分
を,中間言語,アセンブリ言語又は機械語で表現された
プログラムに翻訳する。 

<to> compile 

07.04.20 

コンパイラ 

コンパイルすることができる翻訳プログラム。 

compiler 

07.04.21 

コンパイル 

コンパイルする過程又はその結果。 

compilation 

07.04.22 

コンパイル単位 

高水準言語で表現され,かつコンパイルのために十分に
完結しているプログラムの全体又は一部分。 

compilation unit 

07.04.23 

コンパイラコード 

コンパイラによる認識及び処理が可能な形で表現された
コード。 

compiler code 

07.04.24 

コンパイラ生成系, 
コンパイラコンパイ
ラ, 
メタコンパイラ 

コンパイラの全体又は一部分の仕様を指定し構築するた
めに使用される,翻訳プログラム又はインタプリタ。 

compiler generator, 
compiler compiler, 
metacompiler 

07.04.25 

クロスコンパイラ 

ある計算機上で他機種の計算機の目的言語へとコンパイ
ルを行うコンパイラ。 

cross-compiler 

07.04.26 

コンパイル即実行 

プログラムのコンパイル,連係,ロード及び実行のそれ
ぞれの間で停止が起こらないような操作技法。 

compile-and-go 

07.04.27 

逆アセンブルする 

目的コードをアセンブリ言語の表現に翻訳する。 

<to> disassemble 

07.04.28 

逆コンパイルする 

コンパイル済みのプログラムを,その機械語の版から,
高水準言語で表現された元のプログラムにできるだけ似
た形に翻訳する。 

備考 逆コンパイルされたプログラムを再翻訳した

とき,元の機械語の版になるのが望ましい。 

<to> decompile 

07.04.29 

逆コンパイラ 

プログラムを逆コンパイルするソフトウェアツール。 

decompiler 

07.04.30 

解釈実行する 

次の文を処理する前に,原始プログラムの中の文又は構
成要素を一つずつ解析し,翻訳し,実行する。 

<to> interpret 

07.04.31 

インタプリタ, 

解釈実行する機能をもつプログラム。 

interpreter, 

background image

10 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

解釈実行プログラム 

interpretive program 

07.04.32 

解釈実行コード 

インタプリタによる認識及び処理が可能な形で表現され
たコード。 

interpretive code 

07.04.33 

機械コード 

計算機の処理装置による認識及び実行が可能な形で表現
されたコード。 

machine code 

07.04.34 

原始言語 

原始プログラムにおいて使用されるプログラム言語。 

source language 

07.04.35 

機械依存 

特定機種の計算機に固有の機能に依存しているために,
同機種の計算機上でしか実行できないソフトウェアに関
する用語。 

machine-dependent 

07.04.36 

機械独立 

特定機種の計算機に固有の機能に依存していないため
に,複数機種の計算機上でも実行できるソフトウェアに
関する用語。 

machine-independent 

07.04.37 

原始プログラム 

特定の翻訳プログラムが受け入れることのできるプログ
ラム。 

source program 

07.04.38 

原始コード 

アセンブラ,コンパイラなどの翻訳プログラムへの入力
に適した形で表現されたコード。 

source code 

07.04.39 

原始モジュール 

翻訳のために十分完結している,原始プログラムの全体
又は一部分。 

備考 用語「コンパイル単位」をこの意味で使用し

ないほうがよい。 

source module, 
compilation unit 

(deprecated in this 
sense)  

07.04.40 

中間言語 

原始プログラムの全体若しくは一部分又は単独の文を原
始言語に翻訳する目標言語。その目標言語は,さらに翻
訳されたり,解釈実行されたりする。 

備考 以降の翻訳については,中間言語が原始言語

として機能することがある。 

intermediate language 

07.04.41 

ルートコンパイラ 

中間言語だけへコンパイルを行うコンパイラ。 

備考 ルートコンパイラは,コード生成系と組み合

わせたとき,完全なコンパイラを構成する。 

root compiler 

07.04.42 

コード生成系, 
コードジェネレータ 

通常は,コンパイラの一部分をなす副プログラムであっ
て,プログラムの全体又は一部分をある中間言語から目
的言語に変換するもの。 

code generator 

07.04.43 

原始コード生成系, 
原始コードジェネレ
ータ 

プログラムに関する要求事項又は設計内容を入力として
受け入れ,要求事項又は設計内容を具体化する原始コー
ドを作り出すソフトウェアツール。 

source code generator 

07.04.44 

構文解析する 

言語構成要素を構文素に分解し,構文素間の関係を確立
することによって,言語構成要素の構文構造を決定する。 

例 ブロックを文,文を式,式を演算子及びオペラ

ンドに分解する。 

<to> parse 

07.04.45 

構文解析系, 
パーサ 

通常,アセンブル,コンパイル,解釈実行又は解析の最
初の段階として,プログラムなどのテキストの構文解析
を行うソフトウェアツール。 

parser 

07.04.46 

適用業務プログラム
生成系, 
アプリケーションジ
ェネレータ 

特定の適用業務領域における一つ以上の問題を解決する
ためのプログラムを作り出す原始コード生成系。 

application generator 

07.04.47 

ソフトウェアツール 

プログラム若しくはその文書の作成,試験,分析又は保
守において使用されるソフトウェア。 

例 相互参照表作成プログラム,逆コンパイラ,ド

ライバ,エディタ,流れ図作成プログラム,モ
ニタ,試験項目生成プログラム,タイミング解

software tool 

background image

11 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

析プログラム 

07.04.48 

目標言語 

翻訳プログラムがその結果を表現するときの言語。 

target language 

07.04.49 

(1)目標計算機 

あるプログラムを実行することを意図した計算機。 

備考 ホスト計算機 (1)参照。 

target machine(1) 

07.04.50 

(2)目標計算機 

他の計算機によるエミュレーションの対象となる計算
機。 

備考 ホスト計算機 (2)参照。 

target machine(2) 

07.04.51 

目標プログラム 

原始プログラムの翻訳版。 

target program 

07.04.52 

親言語 

データ操作言語の文が埋め込まれるプログラム言語。 

備考 この項によつて,JIS X 0017-1997[情報処理

言語(データベース)]の17.07.10が置き換え
られることになる。 

host language 

07.04.53 

(1)ホスト計算機 

他の計算機用のソフトウェアを開発するために使用され
る計算機。 

備考 目標計算機 (1)参照。 

host machine(1) 

07.04.54 

(2)ホスト計算機 

他の計算機をエミュレートするために使用される計算
機。 

備考 目標計算機 (2)参照。 

host machine(2) 

07.04.55 

(3)ホスト計算機 

プログラム又はファイルの導入先となる計算機。 

host machine(3) 

07.04.56 

目的言語 

目的プログラムを表現するための目標言語。 

object language 

07.04.57 

目的コード 

実行前のコードの最終版。 

備考 目的プログラムは,目的コードからなる。 

object code 

07.04.58 

目的モジュール 

連係のために十分に完結している目的プログラムの全体
又は一部分。 

備考1. アセンブラ及びコンパイラは,通常,目的

モジュールを生成する。 

2. この項によつて,JIS X 0010-1987[情報処

理用語(操作技法及び機能)]の10.02.10が
置き換えられることになる。 

object module 

07.04.59 

目的プログラム 

特定の計算機による実行を可能にするためには,必要な
らば,連係しておかなければならない目標プログラム。 

object program 

07.04.60 

翻訳時 

翻訳を行っている時期。 

translation time(1) 

07.04.61 

コンパイル時 

コンパイルを行っている時期。 

compilation time(1) 

07.04.62 

アセンブル時 

アセンブルを行っている時期。 

assembly time(1) 

07.04.63 

翻訳時間 

プログラムの翻訳に要する時間。 

translation time(2), 
translation duration 

07.04.64 

コンパイル時間 

プログラムのコンパイルに要する時間。 

compilation time(2), 
compilation duration 

07.04.65 

アセンブル時間 

プログラムのアセンブルに要する時間。 

assembly time(2), 
assembly duration 

07.04.66 

翻訳プログラム指示
文 

プログラムの翻訳を制御するための言語構成要素。 

translator directive 

07.04.67 

アセンブラ指示文 

プログラムのアセンブルを制御するための言語構成要
素。 

assembler directive 

07.04.68 

コンパイラ指示文 

プログラムのコンパイルを制御するための言語構成要
素。 

compiler directive 

07.04.69 

インタプリタ指示文 

プログラムの解釈実行を制御するための言語構成要素。 interpreter directive 

07.04.70 

従属コンパイル 

複数の原始モジュールに含まれるインタフェース及び文
脈上での関係を表現するデータを使用して,原始モジュ
ールをコンパイルすること。 

separate compilation, 
dependent compilation 

background image

12 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

備考 インタフェース及び文脈上のデータは,コン

パイラが,妥当性を検査し,参照を解決する
ために使用する。 

07.04.71 

独立コンパイル 

複数の原始モジュールに含まれるインタフェース及び文
脈上での関係を表現するデータを使用せずに,原始モジ
ュールをコンパイルすること。 

備考1. 個別にコンパイルした単位を後で結合する

ときに,インタフェース及び文脈上のデー
タの妥当性検査を必要とすることがある。 

2. 用語「分割コンパイル」を,この意味で使

用しないほうがよい。 

independent compilation, 
separate compilation 

(deprecated in this 
sense)  

07.04.72 

はん(汎)用体, 
はん(汎)用体単位 

言語構成要素のパラメタ化されたモデルであって,翻訳
時においてその言語構成要素から固有の言語構成要素が
導き出されるもの。 

generic unit 

07.04.73 

マクロ生成系, 
マクロジェネレータ 

通常,アセンブラ又はコンパイラの一部分であり,原始
プログラムの中のマクロ命令又はマクロ呼出しを,対応
するマクロ定義に従って,適切なコードに置き換えるモ
ジュール。 

macro generator 

07.04.74 

マクロ処理系, 
マクロプロセッサ 

マクロ定義を支援するためにアセンブラ及びコンパイラ
の中に用意されることがある副プログラム。 

macroprocessor 

07.04.75 

マクロプログラミン
グ 

マクロ定義と,マクロ命令又はマクロ呼出しとを使用す
るプログラミング。 

macroprogramming 

07.04.76 

マクロライブラリ 

マクロ呼出し及びマクロ命令,並びにマクロ生成系によ
る使用が可能なそれらのマクロ定義の集まり。 

macro library 

07.04.77 

マクロアセンブラ 

マクロ生成系の機能を含んでいるか,又はその機能を遂
行するアセンブラ。 

macroassembler 

07.04.78 

プログラム生成系, 
プログラムジェネレ
ータ 

他のプログラムを作り出すことのできるプログラム。 

program generator 

07.04.79 

前処理系, 
プリプロセッサ 

主要な処理過程に先立って幾つかの処理段階を遂行する
プログラム又は副プログラム。 

preprocessor 

07.04.80 

前処理 

主要な処理過程に先立って遂行される処理。 

例 パターン認識において,類別を容易にするため

にパターンの簡略化を行う処理。 

preprocessing 

07.04.81 

言語前処理系, 
言語プリプロセッサ 

プログラムの前準備的な処理を行う機能単位。 

備考 マクロ処理系は,翻訳プログラムの言語前処

理系として機能することがある。 

language preprocessor 

07.05 連係及びロード 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.05.01 

連係する, 
リンクする 

ポインタを確立してデータ対象を相互に接続したり,連
係を用意して幾つかのプログラムの部分を相互に接続し
たりする。 

例 連係編集プログラムによって目的プログラムを

連係する。 

<to> link 

07.05.02 

連係, 
リンク 

プログラムの部分であって,単一の命令又はアドレスで
あることが多いが,プログラムの別個のモジュール間で
制御,場合によってはパラメタを引き渡すもの。 

linkage, 
link 

07.05.03 

連係編集プログラ
ム, 
リンカ 

個別に翻訳された幾つかの目的モジュール又はロードモ
ジュールを処理するときに,これらのモジュール間の相
互参照を解決し,モジュール間の連係を用意し,再配置

linkage editor, 
linker 

background image

13 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

可能要素を確立し,必要に応じてアドレスを調整して,
一つの新しいロードモジュールを生成するプログラム。 

備考 この項によって,JIS X 0010-1987[情報処理

用語(操作技法及び機能)]の10.02.12が置き
換えられることになる。 

07.05.04 

ローダ 

外部記憶装置から内部記憶装置に他のプログラムをコピ
ーしたり,外部記憶装置から内部記憶装置,又は内部記
憶装置からレジスタにデータをコピーしたりするプログ
ラム。 

loader 

07.05.05 

ロードする(プログ
ラミングにおける) 

ローダを実行する。 

<to> load (in computer 

programming)  

07.05.06 

絶対ローダ 

外部記憶装置から内部記憶装置にロードモジュールをコ
ピーするプログラムであって,ロードモジュール内では
全アドレスが絶対アドレスであり,したがってアドレス
調整の必要でないもの。 

absolute loader 

07.05.07 

連係ローダ, 
リンキングローダ 

連係編集プログラム及びローダの機能を組み合わせたプ
ログラム。 

linking loader 

07.05.08 

ロードモジュール 

ロード及び実行に適した形のプログラムの全体又は一部
分。 

備考1. ロードモジュールは,通常,連係編集プロ

グラムを適用した結果である。 

2. この項によつて,JIS X 0010-1987[情報処

理用語(操作技法及び機能)]の10.02.11が
置き換えられることになる。 

load module 

07.05.09 

ロード即実行 

プログラムのロードと実行の間で停止が起こらないよう
な操作技法。 

load-and-go 

07.05.10 

ロード後原点 

主記憶装置にロードされ終わったプログラムの最初の記
憶場所のアドレス。 

loaded origin 

07.05.11 

ロード図, 
ロードマツプ 

メモリ上に常駐しているプログラム又はデータに関し
て,その全体又は指定部分の記憶場所又は大きさを識別
するための,計算機の作成したリスト。 

load map 

07.05.12 

再配置する 

あるアドレス空間内の目的プログラムの全体又は一部分
を移動し,所要のアドレスを補正して,新しい場所にお
いて,この変換結果としての対応するプログラムの各部
分が実行できるようにする。 

<to> relocate 

07.05.13 

再配置可能プログラ
ム 

再配置できる形になっている目的プログラム。 

relocatable program 

07.05.14 

再配置可能 

主記憶装置のどの部分にでもロードできる目的プログラ
ムの全体又は一部分に関する用語。 

備考 先頭アドレスは,ローダが確立する。次に,

ローダは,プログラムの各部分をロードした
記憶場所に合わせて,アドレスを補正する。 

relocatable 

07.05.15 

再配置ローダ 

再配置可能プログラム又は再配置可能モジュールを処理
するローダ。 

relocating loader 

07.05.16 

再配置辞書 

再配置されたときに補正の必要なアドレスを識別する,
目的モジュール又はロードモジュールの部分。 

relocation dictionary 

07.05.17 

再配置オフセット 

プログラムの,ロード後原点とアセンブル後原点との差。 relocation offset 

07.05.18 

アドレスオフセット 

アクセスすべき記憶場所のアドレスを確定するために相
対アドレスに加えられる数。 

address offset 

07.05.19 

セグメント化, 

プログラムの各部分が,必要となった時点で,補助記憶

segmentation 

background image

14 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

区分化 

装置から主記憶装置へとロードされるような記憶割振り
の技法。 

07.05.20 

セグメント(プログ
ラミングにおける), 
区分 

プログラム全体が主記憶装置に常駐していなくても実行
することもできるプログラムの部分。 

segment (in computer 

programming)  

07.05.21 

オーバレイセグメン
ト, 
オーバレイ区分 

プログラムを構成するセグメントであって,一時に一つ
ずつ主記憶装置の中の同じ区域に入って実行されるも
の。 

overlay segment 

07.05.22 

オーバレイする 

プログラムの他の部分に上書きしていくような方法で,
外部記憶装置からオーバレイセグメントをロードする。 

<to> overlay 

07.05.23 

オーバレイ監視プロ
グラム, 
オーパレイスーパバ
イザ 

オーバレイセグメントの順番制御及び位置決め制御を行
う副プログラム。 

overlay supervisor 

07.05.24 

常駐 

主記憶装置上に滞留している間の,プログラムの全体又
は一部分,並びにデータに関する用語。 

備考 この項によって,JIS X 0010-1987[情報処理

用語(操作技法及び機能)}の10.02.16が置き
換えられることになる。 

resident 

07.05.25 

常駐プログラム 

記憶装置の特定の領域に滞留しているプログラム。 

resident program 

07.05.26 

起動レコード, 
活性化レコード 

タスク又は副プログラムの1回の実行を表現するデータ
対象であって,その実行に関するデータ値と処理状況の
データとを含むもの。 

備考 起動レコードには,パラメタ,結果,局所,

データなどが含まれる。 

activation record 

07.06 プログラムの実行 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.06.01 

言語プロセッサ 

特定のプログラム言語で書かれたプログラムを翻訳し実
行するための機能単位。 

例 LISP機械 

language processor 

07.06.02 

実行時 

特定のプログラムが実行されている時期。 

execution time(1), 
run tlme 

07.06.03 

実行時間 

特定のプログラムを実行するのに要する時間。 

備考 実行時間は,経過時間でもプロセッサ時間で

もよい。 

execution time(2), 
run duration, 
running time 

07.06.04 

経過時間 

あるプログラムの実行の開始から終了の間に実際に経過
した時間。 

備考 プロセッサ時間参照。 

elapsed time 

07.06.05 

プロセッサ時間 

あるプログラムを処理機構が実際に実行した時間の総
和。 

備考 経過時間参照。 

processor time 

07.06.06 

実行プロファイル 

プログラム内の命令又は文の実行回数又は実行時間を,
絶対値又は相対値で表現したもの。 

execution profile 

07.06.07 

追跡 

プログラムの全体又は一部分の実行記録であって,実行
された命令又は文の列,それに付随するオペランド及び
その名前,並びに結果を示したもの。 

trace 

07.06.08 

追跡する 

追跡を生成する。 

<to> trace 

07.06.09 

実行追跡, 
制御流れ追跡, 
コード追跡 

プログラムの実行中に実行された命令の列の記録。 

execution trace, 
control flow trace, 
code trace 

background image

15 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.06.10 

そ(遡)及追跡 

プログラムの実行後に,その実行中に記録された履歴デ
ータから生成される追跡。 

備考 実行中に累積的に生成される実行追跡とは異

なる。 

retrospective trace 

07.06.11 

副プログラム追跡 

あるプログラムの全体又は一部分の実行中に遂行された
副プログラム呼出しの全部又は一部分及び,場合によっ
ては,各副プログラム又は他のモジュールが授受したパ
ラメタの値の記録。 

subprogram trace 

07.06.12 

記号追跡 

入力データには実際の値ではなく記号を使用して,原始
プログラムの文と,そのプログラムの実行時における飛
越しの結果とを記録したもの。 

symbolic trace 

07.06.13 

記号実行 

入力データには実際の値ではなく変数名のような記号を
使用して,これらの記号を含んだ論理式又は数式として
プログラム出力を表現し,プログラム全体又はその一部
分の実行を模擬することによってソフトウェアの解析を
支援する過程。 

symbolic execution 

07.06.14 

変数追跡, 
データフロー追跡, 
データ追跡 

プログラムの実行中に参照された変数又は変更された変
数の名前及び値の記録。 

variable trace, 
data-flow trace, 
data trace 

07.06.15 

実行モニタ 

システム又は機能単位と並行に動作し,システム又は機
能単位の動作を監視し,記録し,解析し,又は検証する
ソフトウェアツール又はハードウェア装置。 

execution monitor 

07.06.16 

出る 

一つのプログラム又はその一部分の中でそのプログラム
又は一部分の実行を終了する命令又は文を実行する。 

<to> exit 

07.06.17 

出口点, 
出口 

プログラム,モジュール又は文の中の地点であって,プ
ログラム,モジュール又は文の実行を終了できるところ。 

exit point 

07.06.18 

入り口点(プログラ
ミングにおける), 
入り口 

プログラム,モジュール又は文の中の地点であって,プ
ログラム,モジュール又は文の実行を開始できるところ。 

entry point (in computer 

programming) , 

entrance 

07.06.19 

再入点 

プログラム,モジュール又は文の中の地点であって,別
のプログラム,モジュール又は文の実行後にその地点か
ら元のプログラム,モジュール又は文の実行を再開でき
るところ。 

reentry point 

07.06.20 

中断点, 
ブレークポイント 

プログラム,モジュール又は文の中の地点であって,特
定の状態又は事象によって実行を中断することもできる
ところ。 

備考1. 中断点を設定することによって,プログラ

ムの効率又は実行結果を手動で又は自動的
に監視することができる。 

2. 中断点は,2か所以上あってもよい。 

breakpoint 

07.06.21 

設定する(中断点を) 中断点と,プログラムの実行を中断する適切な事象とを

定義する。 

<to> set (a breakpoint)  

07.06.22 

起動させる(中断点
を) 

中断点においてプログラムの実行を中断する。 

<to> initiate (a 

breakpoint)  

07.06.23 

制御中断点, 
コード中断点 

特定の命令の実行によって起動する中断点。 

control breakpoint, 
code breakpoint 

07.06.24 

データ中断点 

特定のデータ対象へのアクセスによって起動する中断
点。 

data breakpoint 

background image

16 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.06.25 

動的中断点 

中断点の一種であって,それを含むプログラム又は別の
プログラムの実行中に,中断点を起動させた特定の事象
又は状態によって替えられることがあるもの。 

dynamic breakpoint 

07.06.26 

靜的中断点 

コンパイル中に設定することができる中断点。 

備考 中断点は,ある副プログラムの呼出しの際に

設定されることもある。 

static breakpoint 

07.06.27 

プログラム式中断点 

中断点の起動時に,事前に指定されたデバッグ過程を自
動的に呼び出す中断点 

programmable breakpoint 

07.06.28 

プリアンブル中断点 

プログラム又は副プログラムへの入り口点に格納されて
いる中断点。 

preamble breakpoint 

07.06.29 

ポストアンブル中断
点 

プログラム又は副プログラムからの出口点に格納されて
いる中断点。 

postamble breakpoint 

07.06.30 

チェツクポイント 

プログラムの中の地点であって,自分自身の実行を中断
するのに適しており,状態及び結果を記録し,それらを
検査し,再始動するための命令の列が挿入されるところ。 

checkpoint 

07.06.31 

再始動する 

チェックポイントにおいて記録されたデータを使用し
て,プログラムの実行を再開する。 

<to> restart 

07.06.32 

再始動点 

プログラムの中の地点であって,中断点又はチェックポ
イントにおいてプログラムの実行が中断された後、その
実行をを続行又は再開できるところ。 

restart point, 
rescue point 

07.06.33 

回復する 

要求された機能が遂行されるよう,システム,ファイル,
データベースなどの資源の全体若しくは一部分,又はプ
ログラムの実行に関して直前の状態又は新しい状態を確
立する。 

<to> recover 

07.06.34 

回復(プログラミン
グにおける) 

回復する過程又はその結果。 

recovery (in computer 

programming)  

07.06.35 

前進回復 

回復の一方法であって,システム,プログラム,ファイ
ル,データベースなどの資源の状態を,以前に維持され
ていた状態ではなくて,要求された機能を遂行できる新
しい状態を確立すること。 

例 ファイルに施された変更の経時記録に記録され

たデータを使用して直前の版を更新することに
よって,ファイルを所定の状態に復元すること。 

forward recovery 

07.06.36 

後退回復 

回復の一方法であって,システム,プログラム,ファイ
ル,データベースなどの資源を,要求された機能を遂行
できる,以前の状態に復旧すること。 

例 ファイルが所定の状態にあった時点以降に施さ

れたすべての変更を逆方向に適用することによ
って,その時点の状態にファイルを復元するこ
と。 

backward recovery 

07.06.37 

インライン回復 

障害発生以前の安全な地点から作業を再開することによ
って遂行される回復。 

inline recovery 

07.06.38 

飢え, 
枯渇 

あるプロセスが必要とする資源を,並行的に活性化状態
にある他のプロセスが永続的に確保しているために,予
測できる時間内にそのプロセスの実行が先に進めない状
況。 

starvation 

background image

17 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.06.39 

デッドロック, 
すくみ 

二つ以上の装置又は並行プロセスが他の装置又はプロセ
スに割り当てられた資源を待ち合っているか,又は相互
に依存し合っているために,データ処理が先に進めない
状況。 

例 プログラムAが,レコードXに対して排他ロッ

クを施し,さらに,プログラムBに現在割り振
られているレコードYに対してロックを要求し
ている状況。同様に,プログラムBは,レコー
ドYに対する制御を放棄する前に,レコードX
に対するロックを獲得しようとして待ち状態に
なっているため,レコードYに対する制御を放
棄できない状況。 

deadlock 

07.06.40 

ロックアウト 

一度に1台の装置又は一つのプロセスだけによるアクセ
スを許可し,他からのアクセスを排除することによって,
共用資源を保護するような資源割振りの技法。 

例 データの更新中にそのデータの読取りを禁止す

る。 

参考 この項によって,JIS X 0010 : 1987[情報処理

用語(操作技法及び機能)]の10.05.10が置き
換えられることになる。 

lockout 

07.06.41 

ブートストラップ, 
初期プログラムロー
ド, 
IPL(省略形) 

永続的に常駐しているか,又は計算機に容易にロードで
きる短いプログラムであって,その実行によってオペレ
ーティングシステム又はそのローダのようなより大きい
プログラムをメモリに収容すること。 

bootstrap, 
initial program load, 
IPL(省略形) 

07.06.42 

ブートストラップす
る 

ブートストラップを実行する。 

<to> bootstrap 

07.06.43 

ブートストラップロ
ーダ 

ブートストラップをロードするのに使用される短いプロ
グラム。 

bootstrap loader 

07.06.44 

ブートする 

オペレーティングシステムの再ロード,場合によっては
メモリのクリアによって計算機を初期化する。 

<to> boot 

07.06.45 

例外 

プログラムの実行中に発生し,通常の実行順序からの離
脱を引き起こす可能性のある状態であって,その状態を
定義し,発生させ,認識し,無視し,又は処理するため
の手段が存在するもの。 

例 PL/1における (ON ERROR) 条件,記憶域オー

バフロー,範囲誤り。 

exception 

07.06.46 

発生させる(例外を) 指定された状態の発生に基づいて例外の通知を引き起こ

す。 

<to> raise (an exception)  

07.06.47 

例外ハンドラ 

特定の種類の例外に応じて実行されるプログラムの部
分。 

exception handler 

07.06.48 

処理する(例外を) 

例外の発生の結果として直接に処置を行う。 

備考 通常,処置を行う例外ハンドラに制御が移さ

れる。 

<to> handle (an 

exception)  

07.06.49 

伝搬する(例外を) 

あるモジュールの中に必要とされる例外処理機能が欠如
しているために,先行の呼ぶモジュール又は外側の入れ
子のモジュールの例外ハンドラに制御を移行したり,例
外ハンドラ内で明示的に再度例外を発生させたりする。 

<to> propagate (an 

exception)  

07.06.50 

アドレス付け例外 

プログラムにとって使用可能な空間の範囲外のアドレス
を,そのプログラムが算出したときに発生する例外。 

addressing exception 

background image

18 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.06.51 

データ例外 

プログラムの中で不正にデータを使用又はアクセスしよ
うとしたときに発生する例外。 

data exception 

07.06.52 

演算例外 

プログラムが不正な操作部を検出したときに発生する例
外。 

operation exception 

07.06.53 

保護例外 

プログラムが記憶装置上の保護領域にアクセスしようと
したときに発生する例外。 

protection exception 

07.06.54 

オーバフロー例外 

演算の結果によってオーバフローが引き起こされたとき
に発生する例外。 

overflow exception 

07.06.55 

アンダフロー例外 

演算の結果によって算術アンダフローが引き起こされた
ときに発生する例外。 

underflow exception 

07.07 デバッグ及び検査 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.07.01 

デバッグする 

プログラムの中の誤りを検出し,その場所を突き止め,
それを取り除く。 

参考 01.05.07と同じ。 

<to> debug 

07.07.02 

デバッガ 

デバッグを支援するためのソフトウェア。 

debugger 

07.07.03 

ダンプする 

ある時点における記憶装置の全体又は一部分の内容を,
解析しやすい形式で記録したり表示したりする。 

例 ダンプ形式には,メモリ及び汎用レジスタのよ

うな内部記憶の内容,ディスク又は磁気テープ
のような外部記憶のデータに関する詳細な構造
が含まれる。 

備考 ダンプは,通常,デバッグの目的で行う。 

<to> dump 

07.07.04 

(1) ダンプ 

ダンプする過程。 

dump(1) 

07.07.05 

(2) ダンプ, 
データダンプ 

ダンプされたデータそのもの。 

dump(2), 
datadump 

07.07.06 

指定域ダンプ 

指定された記憶場所の幾つかの区域だけのダンプ。 

selective dump 

07.07.07 

変更域ダンプ 

ある指定された期間に内容が変化した記憶場所のダン
プ。 

change dump 

07.07.08 

事後解析ダンプ 

プログラムの実行の異常終了時に生成されるダンプ。 

postmortem dump 

07.07.09 

速写ダンプ, 
スナップショットダ
ンプ 

特定の時点においてメモリ又はデータベースに格納され
ていたデータの全部又は一部分のコピー。 

snapshot dump 

07.07.10 

メモリダンプ, 
記憶域ダンプ 

計算機の内部記憶装置の全体又は一部分の内容のダン
プ。 

備考 通常,2進,8進又は16進の形式である。 

memory dump 

07.07.11 

机上検査 

人手によるプログラムの模擬的な実行を含めた,静的解
析技法であって,この技法では,原始コード,試験結果
などの文書類が,通常,その文書の作成者によって視覚
的に精査され,障害,開発標準に対する違反などの問題
を摘出する。 

備考 この項によって,JIS X 0020-1989[情報処理

用語(システム開発)]の20.05.02が置き換え
られることになる。 

desk checking 

07.07.12 

可逆実行, 
プレイバック 

入力及び出力が,利用者の制御のもとで,場合によって
は順方向又は逆方向に再生できるような方法で,プログ
ラムの全体又は一部分の実行履歴を記録する技法。 

備考 この技法は,デバッグにおいて使用される。 

reversible execution, 
playback 

07.07.13 

再現, 

解析のために,制御された条件のもとでプログラムの実

replay 

background image

19 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

リプレイ 

行を引き起こすような方法で,入力を収集し,それをプ
ログラムに再度投入する技法。 

07.07.14 

単一命令操作, 
逐一命令操作, 
単一命令実行 

単独の命令又は命令の一部分が,外部からの合図に呼応
して実行されるような計算機の操作形態。 

備考1. この操作形態は,デバッグにおいて使用さ

れる。 

2. 10.03.07と同一用語。 

single-step operation, 
step-by-step operation, 
single-step execution 

07.07.15 

診断プログラム 

装置内の障害又はプログラムの中の誤りを検出し,その
場所を突き止め,それを説明するためのプログラム。 

diagnostic program 

07.07.16 

追跡プログラム 

追跡を生成するプログラム。 

trace program 

07.07.17 

操作コードトラップ 

機械命令の操作部の特別な変更であって,その機械命令
を実行しようとすると割込みを引き起こすもの。 

operation code trap 

07.07.18 

検査プログラム 

診断プログラムの一種であって,原始プログラム又はデ
ータが,構文上若しくは意味上誤っていないかどうか,
又は指定の要件に適合していないかどうかを調べるも
の。 

checking program 

07.07.19 

パッチ 

原始プログラムから新たにアセンブル又はコンパイルす
ることなく,目的モジュール又はロードされたプログラ
ムを直接に変更すること。 

patch 

07.07.20 

パッチする 

パッチを施す。 

<to> patch 

07.07.21 

表明 

プログラムの実行時にそのプログラムの特定の点におい
て,存在しなければならない特定の状況,又は満たさな
ければならない特定の条件を指定する言語構成要素。 

assertion 

07.07.22 

ループ表明 

ループの特定の部分を毎回実行する前に成立していなけ
ればならない一つ以上の条件を指定する論理式。 

loop assertion 

07.07.23 

不変, 
不変関係 

指定された環境においては何も変化しない特性に関する
用語。 

invariant 

07.07.24 

ループ不変関係, 
ループ不変式 

ループの実行中はずっと不変である条件。 

loop invariant 

07.07.25 

事前条件, 
前件 

プログラム内の実行順序において,指定された部分の直
前の点における表明。 

precondition 

07.07.26 

事後条件, 
後件 

プログラム内の実行順序において,指定された部分の直
後の点における表明。 

postcondition 

07.07.27 

正当性証明 

プログラムの意味がそのプログラムの仕様と矛盾してい
ないことの,形式的かつ数学的な実証。 

correctness proving 

07.07.28 

正当性の証明 

正当性証明への適用によってもたらされる証明。 

proof of correctness 

07.07.29 

形式仕様書, 
形式仕様 

形式的な表記法で書かれた仕様。正当性証明においてし
ばしば使用される。 

formal specification 

07.07.30 

部分正当性 

プログラムの出力表明がその入力表明及び処理段階から
論理的に導き出されることを示す正当性証明。 

partial correctness 

07.07.31 

全域正当性 

プログラムの出力表明がその入力表明及び処理段階から
論理的に導き出され,かつ指定した全入力条件の下でそ
のプログラムが終了することを示す正当性証明。 

total correctness 

07.07.32 

誤りの埋込み, 
バグの埋込み, 
障害の埋込みの 

プログラムの中の障害の検出と除去の比率を監視し,プ
ログラムの中に残存する障害の件数を推定するために,
既知の障害を意図的に追加する過程。 

error seeding, 
bug seeding, 
fault seeding 

07.07.33 

既存誤り, 
既存障害 

プログラムの中の誤りあって,誤りの埋込み過程の一環
として挿入されたものではないもの。 

indigenous error, 
indigenous fault 

07.07.34 

誤り制御ソフトウェ
ア 

計算機システムが,誤りを検出し,記録し,場合によっ
ては訂正するために監視するソフトウェア。 

error control software 

background image

20 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.07.35 

誤り予測 

システム又は構成要素の中の誤りに関して予想される件
数又は性質についての定量的な記述。 

error prediction 

07.07.36 

回復不能誤り 

プログラムにとっては,外部からの回復技法を使用しな
い限り回復が不可能な誤り。 

参考 14.04.08参照。 

unrecoverable error 

07.08 マイクロプログラミング 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.08.0l 

マイクロ命令 

機械命令又は他の自立形のハードウェア機能を遂行する
ために必要とされる基本操作の幾つかを指定し,かつ,
この操作に付随するオペランドを示す指示語。 

備考 マイクロ命令は真の機械命令であり,マイク

ロコードは利用者本位の命令集合をもってい
るかのように見える仮想計算機を作成するた
めに使用される。 

microinstruction 

07.08.02 

マイクロプログラミ
ング 

マイクロ命令を使用するプログラミング。 

備考 マイクロプログラミングは,機械命令を遂行

するのに必要な制御信号を,配線によって実
現する代わりに使用される。 

microprogramming 

07.08.03 

マイクロプログラム 

マイクロ命令の列であって,対応するハードウェア構成
要素とともに,機械命令又は自立的なハードウェア機能
の遂行を完全に制御するもの。 

microprogram 

07.08.04 

マイクロコード 

マイクロ命令の集まりであって,マイクロプログラムの
一部分,全体又はその集合を構成するもの。 

microcode 

07.08.05 

マイクロコードアセ
ンブラ 

マイクロプログラムを,記号形式からバイナリ形式に翻
訳するプログラム。 

microcode assembler 

07.08.06 

マイクロ操作 

マイクロプログラミングにおいて,機械命令又は他の自
立的なハードウェア機能の遂行のために必要とされる基
本操作の一つ。 

microoperation 

07.08.07 

マイクロプログラム
可能計算機 

利用者がマイクロプログラムを作成したり変更したりす
ることのできる計算機。 

microprogrammable 

computer 

07.09 命令及びアドレス 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.09.01 

命令 

操作及び関連するすべてのオペランドの識別に関する仕
様。 

instruction, 
statement (deprecated in 

this sense)  

07.09.02 

機械命令 

計算機によって直接に実行することのできる命令。 

備考 機械命令は,機械語の要素である。 

machine instruction 

07.09.03 

命令形式 

命令の構成部分の配置。 

instruction format 

07.09.04 

命令集合, 
命令レパートリ 

特定の計算機で認識されるか,又は特定のプログラム言
語で提供される命令の全集合。 

instruction set, 
instruction repertoire 

07.09.05 

命令長 

機械命令を記憶するのに必要な語,バイト又はビットの
個数。 

instruction length 

07.09.06 

操作部, 
演算部, 
操作フィールド 

機械命令又はマイクロ命令の一部分であって,遂行する
操作を指定するもの。 

operation part, 
operation field 

07.09.07 

アドレス, 
番地 

場所を識別するための値。 

例 レジスタ番号,記憶装置の特定部分のアドレス,

装置アドレス,ネットワークアドレス。 

address 

07.09.08 

アドレス部 

機械命令又はマイクロ命令の一部分であって,オペラン

address part 

background image

21 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

ドのアドレスを指定するもの。 

07.09.09 

アドレス形式 

アドレス内の要素の数及び配置。 

例 仮想アドレスシステムにおけるページ及びオフ

セット,磁気ディスク記憶装置における入出力
チャネル,装置,セクタ及びレコード。 

address format 

07.09.10 

命令コード, 
計算機命令コード 

特定の計算機上で使用可能な機械命令を表現するための
一組のバイト。 

備考 用語“機械コード”をこの意味で使用しない

ほうがよい。 

instruction code, 
computer instruction 

code, 

machine code (deprecated 

in this sense)  

07.09.11 

操作コード, 
演算コード 

機械命令の操作部のコード化表現。 

例 アセンブリ言語レベルでは,BNZは“branch if not 

zero”(非ゼロ分岐)という操作を指示するため
に使用され,機械コードレベルでは最終的に特
定のビットパターンとして表現される。 

operation code 

07.09.12 

ゼロアドレス命令 

アドレス部のない命令。 

例 スタックマシン用の命令,HALT(停止)命令 

zero-address instruction 

07.09.13 

1アドレス命令, 
単一アドレス命令, 
単一オペランド命令 

アドレス部が一つしかない命令。 

例 記憶場所Aの内容をロードする命令。 

one-address instruction, 
single-address instruction, 
single-operand instruction 

07.09.14 

2アドレス命令, 
2オペランド命令 

二つのアドレス部を含む命令。 

例 記憶場所Aの内容を記憶場所Bの内容に加える

命令。 

two-address instruction, 
double-operand 

instruction 

07.09.15 

3アドレス命令 

三つのアドレス部を含む命令。 

例 記憶場所AとBの内容を加算し,結果を記憶場

所Cに格納する命令。 

three-address instruction 

07.09.16 

nアドレス命令 

n個のアドレス部を含む命令。ただし,nは非負の整数。 n-address instruction 

07.09.17 

1+1アドレス命令 

二つのアドレス部を含む命令であって,次に実行される
命令のアドレスが2番目のアドレス部に含まれているも
の。 

例 記憶場所Aの内容をロードした後,記憶場所B

に入っている命令を実行する命令。 

one-plus-one address 

instruction 

07.09.18 

暗黙アドレス指定 

アドレス指定の一方法であって,命令の操作部がオペラ
ンドのアドレスを示すもの。 

例 計算機にアキュムレータが1個しかない場合,

アキュムレータを参照する命令では,それを記
述するためのアドレス情報を必要としない。 

implied addressing, 
implicit addressing 

07.09.19 

1増しアドレス指定 

暗黙アドレス指定の一種であって,命令のオペランドが,
最後に実行された命令で使用したオペランドの場所の次
の記憶場所にあるとみなされるもの。 

one-ahead addressing 

07.09.20 

反復アドレス指定 

暗黙アドレス指定の一種であつて,命令の操作部が,最
後に実行された命令のオペランドのアドレスを暗黙に指
しているもの。 

repetitive addressing 

07.09.21 

直接命令, 
即値命令 

オペランドのアドレスではなくて,オペランドの値を含
む命令。 

direct instruction, 
immediate instruction 

07.09.22 

即値オペランド 

アドレスではなくて,値そのものを命令の中に含んでい
るオペランド。 

immediate operand 

07.09.23 

即値データ 

命令に含まれているデータ。 

immediate data 

07.09.24 

間接命令 

間接アドレスを含んでいる命令。 

indirect instruction 

07.09.25 

空操作命令, 

計算機では何も操作を遂行せずに,次に実行すべき命令

no operation instruction, 

background image

22 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

no-op 

に計算機を進めるだけの命令。 

no-op 

07.09.26 

特権命令 

特定のモードでだけ実行できる命令。 

privileged instruction 

07.09.27 

飛越し命令 

飛越しを指定する命令。 

jump instruction 

07.09.28 

無条件飛越し命令 

必ず飛越しをするよう指定された飛越し命令。 

unconditional jump 

instruction 

07.09.29 

条件付き飛越し命令 

飛越しのための条件が指定された飛越し命令。 

conditional jump 

instruction 

07.09.30 

呼出し列 

副プログラムの実行を引き起こす命令の列であって,必
要に応じて,処理するデータを供給し,結果(存在する
場合)の引渡しと,呼ぶプログラムへの復帰とを制御す
るもの。 

calling sequence 

07.09.31 

アドレス空間 

特定のプログラム又は機能単位によって使用されるアド
レスの集合。 

備考 アドレス空間は,仮想アドレスを包含するこ

とがある。 

address space 

07.09.32 

記号アドレス 

アドレスを表現する識別子。 

symbolic address 

07.09.33 

直接アドレス 

他のアドレスを格納した記憶場所を参照せずに場所を識
別するアドレス。 

備考 場所は,記憶場所でも装置でもよい。 

direct address 

07.09.34 

基底アドレス 

アドレス計算の際に起点として使用されるアドレス。 

base address 

07.09.35 

絶対アドレス 

直接アドレスの一種であって,基底アドレスを参照せず
に場所を識別するもの。 

備考 絶対アドレスは自分自身,基底アドレスとな

りうる。 

absolute address 

07.09.36 

相対アドレス 

直接アドレスの一種であって,基底アドレスからの偏位
によって場所を識別するもの。 

relative address 

07.09.37 

間接アドレス, 
多層アドレス 

他のアドレスの記憶場所を識別するアドレス。 

備考 その記憶場所には,目標のオペランド又は他

の間接アドレスのアドレスが含まれていても
よい。アドレスの連鎖によって,最終的にオ
ペランドに到達する。 

indirect address, 
multilevel address 

07.09.38 

再配置可能アドレス 

アドレスで参照されるデータ,又はそのアドレスを含む
プログラムを再配置するときに,補正を必要とするアド
レス。 

relocatable address 

07.09.39 

生成アドレス 

プログラムの実行中に計算されたアドレス。 

generated address 

07.09.40 

実効アドレス 

指定されたアドレスに対して,必要とされる指標付け,
間接アドレス付け,又は他のアドレス修飾を施した結果
生成されるアドレス。 

備考 指定されたアドレスがアドレス修飾を必要と

しない場合,それも実効アドレスとなる。 

effective address 

07.09.41 

アドレス修飾 

アドレスに施される算術演算,論理演算,又は構文上の
操作。 

address modification 

07.09.42 

仮想アドレス 

仮想記憶システムにおいて,外部記憶装置上の記憶場所
に割り当てられるアドレスであって,主記憶の一部分で
あるかのようにその場所にアクセスさせるようにするも
の。 

参考 この項によつて,JIS X 0010 : 1987[情報処理

用語(操作技法及び機能)]の10.05.12が置き
換えられることになる。 

virtual address 

07.09.43 

実アドレス 

仮想記憶システムにおける,主記憶部分の記憶場所のア

real address 

background image

23 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

ドレス。 

参考 この項によつて,JIS X 0010-1987[情報処理

用語(操作技法及び機能)]の10.05.14が置き
換えられることになる。 

07.09.44 

指標(プログラミン
グにおける) 

データの項目の列の中で,あるデータの項目の位置を識
別する整数。 

index (in computer 

programming)  

07.09.45 

指標付きアドレス 

指標レジスタの内容によって修飾されるアドレス。 

indexed address 

07.09.46 

自己相対アドレス 

アクセスしようとする記憶場所のアドレスを得るため
に,そのアドレスを含む命令のアドレスに加算しなけれ
ばならないアドレス。 

self-relative address 

07.09.47 

構成図, 
階層図 

システム又はプログラムにおいて,モジュール,動作な
どの実体を識別し,大きい実体又は一般的な実体がより
小さい実体又はより特化した実体にどのように細分され
るかを示した図。 

備考1. 結果は,必ずしも呼出しグラフで示される

ものと同じではない。 

2. 付図1参照。 

structure chart, 
hierarchy chart 

07.09.48 

呼出しグラフ, 
呼出し木 

システム又はプログラム内のモジュールを識別するため
の図であって,どのモジュールが互いに他のモジュール
を呼び出しているかを示したもの。 

備考1. 結果は必ずしも,構成図で示されるものと

同じではない。 

2. 付図2参照。 

call graph, 
call tree 

07.09.49 

制御流れ図, 
制御流れグラフ 

プログラムの実行中に演算の遂行される可能性があるす
べての実行順序の集まりを描いた図。 

control flow diagram, 
control flow graph 

07.09.50 

ナッシシュナイダマ
ン図, 
チャピン図, 
ボックスチャート 

順番付けられ,入れ子になった箱で構成される制御流れ
図であって,その箱が順次要素,繰返し及び条件文を表
しているもの。 

備考 付図3参照。 

Nassi−Shneiderman 

chart, 

Chapin chart, 
box diagram 

07.09.51 

データ流れ図, 
データフローグラフ 

データ送出し側,データ受取り側,データ格納域,及び
データに施す処理過程をノードとし,かつ,データに関
する論理的な流れをノード間のリンクとして描いた図。 

備考 付図4参照。 

data flowchart, 
data flow diagram, 
data flow graph 

07.09.52 

風船図, 
バブルチャート 

円(風船)を使って実体を描き,円を連結する線によっ
て実体間の関係を表現した図。 

備考 付図5参照。 

bubble chart 

07.09.53 

入力処理出力図, 
IPOチャート(省略
形) 

ソフトウェアシステム又はモジュールに関する図であっ
て,左側には入力,中央には処理ステップ,右側には出
力のそれぞれの一覧を収容した三つの長方形で表し,入
力及び処理ステップ,処理ステップ及び出力をそれぞれ
結合する矢印とからなるもの。 

備考 付図6参照。 

input-process-output 

chart, 

IPO chart 

07.09.54 

状態遷移図, 
状態図 

システム又は構成要素のとりうる状態を描き,ある状態
から別の状態への変化を引き起こした,又はそのような
変化に起因する事象又は条件を示す図。 

state transition diagram, 
state diagram 

07.10 並行プロセス 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.10.01 

タスク状態 

タスクがその生存期間を通してとることのできる状態の
一つ。 

task state 

07.10.02 

起動(プログラミン

起動レコードの設定。 

activation (in computer 

background image

24 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

グにおける), 
活性化 

programming)  

07.10.03 

確立 

参照の解決,データ型検査,記憶割振りなどの実行に先
だって宣言がその効果をもたらす過程。 

備考 付図6参照。 

elaboration 

07.10.04 

実行可能 

タスクの起動からその完了までの間にそのタスクがとり
うるタスク状態に関する用語。 

備考1. 実行可能タスクは,動作可能,実行中,閉

鎖のいずれかである。 

2. 付図7参照。 
3. Adaでの用語は,呼出し可能 (callable) であ

る。 

executable 

07.10.05 

閉鎖 

タスクが待たされているか,又はある事象を待っている
という,実行可能タスクのタスク状態に関する用語。 

備考 付図7参照。 

blocked 

07.10.06 

動作可能 

タスクが処理を待っているが,閉鎖されてはいないとい
う,実行可能タスクのタスク状態に関する用語。 

備考 付図7参照。 

ready 

07.10.07 

実行中 

タスクがその時点で処理機構に割り当てられているよう
な,実行可能タスクのタスク状態に関する用語。 

備考 付図7参照。 

running 

07.10.08 

遅延 

遅延文によって,閉鎖されているような,実行可能タス
クの状態に関する用語。 

備考 付図7参照。 

delayed 

07.10.09 

完了した 

実行を終えたタスクのタスク状態に関する用語。この場
合,そのタスクに依存する事象はすべて解決済みである。 

備考1. Adaでは,タスクの起動中に例外(異常状

態であるような)が発生すると,そのタス
クの実行は完了する。 

2. 付図7参照。 

completed 

07.10.10 

終了した 

実行を完了したタスクのタスク状態に関する用語。この
場合,そのタスクに依存する事象はすべて解決済みであ
り,活動レコードも解放されている。 

備考 付図7参照。 

terminated 

07.10.11 

母体タスク 

プログラムのモジュールであって,その実行によってタ
スクを生成するもの。 

master task 

07.10.12 

タスクエントリ 

呼ぶモジュールとの間のインタフェースが用意される,
タスクの内部の地点。 

task entry 

07.10.13 

ガード, 
警護 

選択待機文の選択肢が“開いている”か“閉じている”
かを判定するために使用される条件式。 

guard 

07.10.14 

開いたガード 

条件が真と評価されるガード。 

open guard 

07.10.15 

閉じたガード 

条件が偽と評価されるガード。 

closed guard 

07.10.16 

スレッド 

プロセスの内部にある別のプロセスであって,前者のプ
ロセスの資源を使用するもの。 

thread 

07.11 支援環境 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.11.01 

スタブ, 
代用部分 

プログラム開発を進行させるために,プログラム内で一
時的に使用される代替の構成要素。 

備考 コンパイル又は試験段階では,実際の構成要

素が使用可能になるまで,スタブが使用され

stub 

background image

25 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

る。 

07.11.02 

足場材 

ソフトウェア開発及び試験過程を支援するために作成さ
れるが,最終製品に取り込まれることのないプログラム
及びデータ。 

例 仮ルーチン又は仮ファイル,試験項目生成プロ

グラム,ソフトウェアモニタ,スタブ 

scaffolding 

07.11.03 

プログラミングシス
テム 

プログラミング環境において,あるプログラム言語で表
現されるプログラムの開発及び使用に必要となるプログ
ラム言語及びソフトウェアツール。 

programming system 

07.11.04 

プログラムライブラ
リ 

プログラム又はその一部分,及び場合によってはそれら
の利用に関する情報の組織化された集まり。 

備考 プログラムのライブラリは,その要素の性質

に従って,手続きライブラリ,原始プログラ
ムライブラリなどとよばれることがある。 

program library 

07.11.05 

ソフトウェアライブ
ラリ 

ソフトウェアの開発,使用又は保守を援助することを目
的とした,ソフトウェア及び関連資料の制御された集ま
り。 

software library 

07.11.06 

システムライブラリ 

計算機システムのソフトウェア内に常駐するソフトウェ
アライブラリであって,使用のためにアクセスしたり,
参照によって他のプログラムの中に取り込んだりするこ
とができるもの。 

例 マクロライブラリ 

system library 

07.11.07 

動作環境 

プログラムの実行中に存在しているか,又は存在してい
ることが期待される,プログラムの外部環境。 

operating environment 

07.11.08 

バッチ処理環境, 
一括処理環境 

入力データを到着の都度処理するのではなくて,入力を
幾つかの集まりにまとめておいて処理する動作環境。 

batch-processing 
environment 

07.11.09 

対話形環境 

実行中のプログラムから各利用者に応答し,利用者は処
理過程の間操作に直接影響を及ぼすということを認識し
ているような動作環境。 

interactive environment 

07.11.10 

リアルタイム環境, 
実時間環境 

リアルタイムプログラムの実行を支援する動作環境。 

real-time environment 

07.11.11 

ユーティリティプロ
グラム, 
サービスプログラム 

計算機の利用者及びサービス担当者に対して,一般的に
かつしばしば必要とされるサービスを提供するプログラ
ム。 

例 診断プログラム,追跡プログラム,整列化プロ

グラム 

utility program, 
service program 

07.11.12 

ユーティリティルー
チン, 
サービスルーチン 

計算機の利用者及びサービス要員に対して,一般的にか
つしばしば必要とされるサービスを提供するルーチン。 

例 入力ルーチン 

utility routine, 
service routine 

07.12 目標及び基本方針 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

07.12.01 

改修容易性 

プログラムに変更を施すことができる容易さの尺度。 

modifiability 

07.12.02 

理解性, 
理解のしやすさ 

人間がプログラムを読解したり,実世界のデータ及びア
ルゴリズムに対応付けを行う問題解決において,データ
構造又はデータ対象及びアルゴリズムを個別に分離した
りする作業が容易に行える尺度。 

understandability 

07.12.03 

モジュール性 

ある構成要素を変更した場合,他の構成要素に及ぼす影
響が最小限で済むように,プログラムをモジュールで構
成できる度合い。 

modularity 

07.12.04 

結束性, 

単一のモジュールに含まれる複数の作業が相互に関連し

cohesion, 

background image

26 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

凝集度, 
モジュール強度 

合う方法とその度合い。 

備考1. 結束性が強いということは,モジュール内

の作業間に外延的な関連があることを意味
する。 

2. 結束性を,強いものから弱いものへ配列す

ると次のようになる。 

機能的結束性 (functional cohesion)  
情報共用的結束性 (informational cohesion)  
対話的結束性 (communicational cohesion)  
時間的結束性 (temporal cohesion)  
論理的結束性 (logical cohesion)  
同時的結束性 (coincidental cohesion)  

3. 結合度 (07.12.14) の対語。 

module strength 

07.12.05 

機能的結束性 

あるモジュールに含まれる作業がすべて,一つの指定さ
れた目標の遂行に寄与しているという結束性。 

functional cohesion 

07.12.06 

情報共用的結束性 

あるモジュールに含まれる作業が共通のデータ構造の上
で遂行されるが,個別の入り口点及びコードを使用する
という結束性。 

informational cohesion 

07.12.07 

対話的結束性 

モジュールに含まれる幾つかの作業が,同じ入力データ
を使用するか,又は同じ出力データを生成するという結
束性。 

communicational 

cohesion 

07.12.08 

時間的結束性 

あるモジュールに含まれる作業がすべて,特定の時点で
必要とされるという結束性。 

例 プログラムの初期化部分のすべてを含んでいる

モジュール。 

temporal cohesion 

07.12.09 

論理的結束性 

あるモジュールに含まれる幾つかの作業が,論理的に類
似しているという結束性。 

例 単一のモジュール内での異なる入力媒体からの

データの処理。 

logical cohesion 

07.12.10 

同時的結束性 

あるモジュールに含まれる幾つかの作業が,互いに機能
的な関連をもっていないという結束性。 

coincidental cohesion 

07.12.11 

手続き的結束性 

あるモジュールに含まれる作業がすべて,反復過程又は
判断過程のようなある手続きに寄与しているという結束
性。 

procedural cohesion 

07.12.12 

順次的結束性 

あるモジュールに含まれる作業の一つの結果が,後に同
じモジュールによって遂行される別の作業のオペランド
として機能するという結束性。 

sequential cohesion 

07.12.13 

結合度, 
結合 

モジュール同士の相互接続又は相互依存性。 

備考1. 結合が疎であるとは,相互接続又は相互依

存性がほとんどないか,又は全くないこと
を意味する。 

2. 結合の種類は,疎結合から密結合へと次の

ように配列することができる。 

無結合 (no coupling)  
データ結合 (data coupling)  
制御結合 (control coupling)  
外部結合 (external coupling)  
共通環境結合 (common-environment 

coupling)  

内容結合 (content coupling)  

coupling 

background image

27 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

混成結合 (hybrid coupling)  
病的結合 (pathological coupling)  

3. 結束性 (07.12.01) の対語。 

07.12.14 

データ結合 

幾つかのモジュール間でデータが共用されているという
結合度。 

data coupling 

07.12.15 

制御結合 

あるモジュールが別のモジュールの動作に影響を及ぼす
という明らかな目的で後者にデータを引き渡すという結
合度。 

control coupling 

07.12.16 

外部結合 

形式的に外部的と宣言された変数にだけ結合を限定する
ことによって,変数の結合を制御できるような結合度。 

例 PL/1は,この機能をもつプログラム言語の一つ

である。 

external coupling 

07.12.17 

共通環境結合, 
共通結合 

幾つかのモジュールが共通のデータにアクセスしている
ような結合度。 

common environment 

coupling  
common coupling 

07.12.18 

内容結合 

あるモジュールが別のモジュールのコードを参照したり
変更したりするような結合度。 

content coupling 

07.12.19 

ファンイン, 
入力数 

特定の一つのモジュールを制御しているモジュールの
数。 

備考 ファンインの値が大きいことは,結合が密で

あることを意味する。これは,その値がモジ
ュール依存度の尺度であることによる。 

fan-in 

07.12.20 

ファンアウト, 
出力数 

一つのモジュールの制御下にあるモジュールの数。 

備考 ファンアウトの値が大きいことは,呼ぶモジ

ュールの複雑さの度合いが高い可能性のある
ことを意味する。これは,下位要素を制御し
調整するのに要する論理が複雑になることに
よる。 

fan-out 

07.12.21 

局所化 

強結束性及び疎結合という品質をもつモジュールの集合
に適用される原則。 

localization 

07.12.22 

適合性 

幾つかのプログラム部分の全体が直ちに試験できるよう
な方法でそのプログラムが設計され構成されている度合
いの尺度。 

conformability 

background image

28 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図1 プログラム構成図 

付図2 呼出しグラフ 

background image

29 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図3 ナッシシュナイダマン図 

付図4 データ流れ図 

background image

30 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図5 風船図 

付図6 IPOチャート 

background image

31 

X 0007 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図7 状態遷移図 

情報処理用語−計算機プログラミングJIS改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

下 田 宏 一 

日本トランスウェア株式会社 

大 西   元 

株式会社東芝デジタルメディア機器青梅工場ミドルウェア設計部 

大 野 義 夫 

慶應義塾大学理工学部 

大 場 正 規 

三菱電機株式会社情報システム製作所 

岡 崎 毅 久 

日本アイ・ビー・エム株式会社ソフトウェア開発研究所 

小 川 正 純 

株式会社日立製作所ソフトウェア事業部 

金 子 一 久 

日本電気株式会社C&Cシステム教育事業部 

栗 林 孝 昌 

日本ユニシス株式会社商品企画部商品情報出版室 

橋 本   進 

財団法人日本規格協会技術部 

森   宗 正 

規格調整専門委員 

(事務局) 

三 田 真 弓 

社団法人情報処理学会情報規格調査会