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T 9106:2020  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 用語及び定義  1 

3 種類及び名称  2 

3.1 種類  2 

3.2 構造及び各部の名称  2 

4 材料 2 

5 品質 2 

5.1 外観  2 

5.2 引張破断性  3 

5.3 復元性  3 

5.4 煮沸性  3 

5.5 老化性  3 

5.6 耐薬品性  3 

5.7 化学的特性  3 

6 試験 3 

6.1 一般事項  3 

6.2 引張破断性試験  3 

6.3 復元性試験  4 

6.4 煮沸試験  4 

6.5 老化性試験  5 

6.6 耐薬品性試験  5 

7 検査 5 

7.1 検査の種類及び検査項目  5 

8 表示 6 

9 取扱い上の注意  6 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人

日本ゴム工業会(JRMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規

格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規

格である。これによって,JIS T 9106:1980は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本産業規格          JIS 

 

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ゴム製乳首 

Rubber Nipples 

 

序文 

この規格は,1951年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1980年に

行われたが,その後の技術の進歩及び引用JISの技術的な内容を含む大幅な改正に対応するために改正し

た。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

 

適用範囲 

この規格は,哺乳用ゴム製乳首(以下,乳首という。)について規定する。 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

2.1 

引張破断性 

乳首に荷重を加えたときの破断の有無。 

2.2 

復元性 

乳頭部(図3参照)を圧縮した後の戻りの度合。 

2.3 

吸い孔 

吸ったとき液体が出てくる孔。 

2.4 

つば部 

乳首と哺乳瓶とを固定する乳首の台座部分。 

2.5 

空気孔 

哺乳瓶の内圧を調整する空気導入孔。 

2.6 

キャップ式 

乳首と哺乳瓶とをねじ式キャップで固定する方式。 

2.7 

直付け式 


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キャップを使用せずに乳首を覆いかぶせて哺乳瓶に固定する方式。 

 

種類及び名称 

3.1 

種類 

乳首の種類は,哺乳瓶への取付け方法によって,キャップ式[図1のa)]及び直付け式[図1のb)]の

2種類とする。 

3.2 

構造及び各部の名称 

乳首の構造例及び各部の名称は図1,吸い孔の形状例及び名称は図2による。 

 

 

 
 
 
 
 

番号 

名称 

① 

哺乳瓶 

② 

キャップ 

③ 

ねじ 

④ 

乳首 

⑤ 

つば部 

⑥ 

空気孔 

⑦ 

吸い孔 

 
 

 

a) キャップ式 

b) 直付け式 

 

図1−乳首の構造例及び各部の名称 

 

 

 

形状例 

名称 

a) 

クロスカット 

b) 

丸孔 

c) 

Yカット 

 

 

a) 

b) 

c) 

 

図2−吸い孔の形状例及び名称 

 

材料 

乳首の主材料は,天然ゴム,イソプレンゴム,ポリブタジエンゴム,天然ゴムラテックス,シリコーン

ゴムなどのゴム材料とする。 

注記 体質によっては天然ゴム及び天然ゴムラテックスに敏感な場合がある。 

 

品質 

5.1 

外観 

乳首は,使用上支障のない形状及び厚さをもち,べたつきがなく,目視によって確認したとき,きず,


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汚れ,ピンホール,気泡,異物混入及びその他の使用上の欠点があってはならない。 

5.2 

引張破断性 

6.2に規定する試験方法で荷重を加えたとき,3分間以内に乳首が破断してはならない。 

5.3 

復元性 

6.3に規定する試験方法で繰り返し圧縮を加えたとき,乳頭部に亀裂又は著しい変形が生じてはならない。 

5.4 

煮沸性 

6.4に規定する試験方法によって煮沸を行ったとき,試験前後でべたつきの変化がなく,目視の確認で乳

首に亀裂があってはならない。また,6.4の試験後,5.2及び5.3の品質を満足しなければならない。 

5.5 

老化性 

6.5に規定する試験方法によって試験を行ったとき,試験前後でべたつきの変化がなく,目視の確認で乳

首に亀裂があってはならない。また,6.5の試験後,5.2及び5.3の品質を満足しなければならない。 

5.6 

耐薬品性 

6.6に規定する試験方法によって試験を行ったとき,試験前後でべたつきの変化がなく,目視による確認

で乳首に亀裂があってはならない。また,6.6の試験後,5.2及び5.3の品質を満足しなければならない。 

5.7 

化学的特性 

乳首は,食品衛生法のゴム製ほ乳器具の規格基準に適合しなければならない。 

 

試験 

6.1 

一般事項 

試料は,試験ごとに製品状態の乳首3個以上とする。 

試験は,通常,室温下で実施する。 

6.2 

引張破断性試験 

6.2.1 

試験装置 

図3に記載する方法によって,乳首のつば部の全周を支持金具に固定し,乳頭部を可動つかみ具で固定

し,おもりをつり下げることができるもの。 

6.2.2 

試験手順 

a) 支持金具に乳首のつば部を固定する。 

b) 乳首の乳頭部を可動つかみ具に取り付ける。 

c) 可動つかみ具(W1)とおもり(W2)とを合わせた質量が5 kgになるように,可動つかみ部に垂直に,

静かにおもりをつるす。 

d) 3分後の乳首の破断の有無を確認する。 

 

 


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番号 

名称 

① 

支持金具 

② 

可動つかみ具 

③ 

おもり 

④ 

つば部 

⑤ 

乳首の乳頭部 

 

番号 

名称 

① 

可動板 

② 

乳首の乳頭部 

③ 

固定板 

④ 

調節ねじ 

 

図3−引張破断性試験装置の例及び各部名称 

図4−復元性試験装置の例及び各部名称 

 

6.3 

復元性試験 

6.3.1 

試験装置 

図4に記載のとおり,乳首の乳頭部を毎分200回〜300回の速度で圧縮し,開放することができるもの。 

6.3.2 

試験手順 

a) 乳首を装置に取り付ける。 

b) 可動板は,乳頭部をその外径の約1/2まで圧縮した後,乳頭部の外径よりも間隔が大きくなるまで開

く。 

c) この操作を,毎分200回〜300回の速度で2 000回まで行う。 

d) 操作後乳頭部の状態を,目視によって確認する。 

6.4 

煮沸試験 

6.4.1 

試験装置 

常時1 500 ml以上の蒸留水又はイオン交換水を沸騰状態で保持できるもの。 

6.4.2 

試験手順 

a) 常時1 500 ml以上を保持した蒸留水又はイオン交換水中に乳首を入れて3時間煮沸した後に取り出

す。このとき,互いに作用を及ぼすような,異なった種類のゴムの試料を同時に入れてはならない。 

b) 取り出した後,室温中に1時間放置して冷却し,手で触ってべたつきの変化を,及び目視で亀裂の有

無を確認する。 

c) さらに,6.2及び6.3に規定する試験を行う。 


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6.5 

老化性試験 

6.5.1 

試験装置 

促進老化試験を行う恒温槽式試験機であって,槽内の空気を新鮮な外気と強制的に置換する機能をもつ

ギヤー老化試験機又はこれに準じた装置で,槽内の温度を±2 ℃の範囲で調節することができるもの。 

6.5.2 

試験手順 

a) 試験機に試料を入れて,70 ℃±2 ℃で72時間加熱する。このとき,試料は互いに接触したり,試験槽

内の壁に触れたりしてはならない。また,互いに作用を及ぼすような,異なった種類のゴムの試料を

同時に入れてはならない。 

b) 試料は,規定時間老化させた後に試験槽から取り出し,室温中に1時間放置して冷却し,手で触って

べたつきの変化を,及び目視で亀裂の有無を調べる。さらに,6.2及び6.3に規定する試験を行う。 

6.6 

耐薬品性試験 

6.6.1 

試験装置 

ガラス製容器又は樹脂製容器を用い,試料が十分浸せきできる大きさをもつもの。 

6.6.2 

試験手順 

a) 初期濃度が質量体積分率0.012 5 %以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液を入れた試験槽に試料を入れて,

室温で60時間以上放置する。ただし,次亜塩素酸ナトリウム溶液は1日ごとに交換する。 

b) 規定時間浸せきさせた後に試験槽から取り出し,必要に応じ乾燥させて,手で触ってべたつきの有無

を確認するとともに,目視で亀裂の有無を調べる。さらに,6.2及び6.3に規定する試験を行う。 

 

検査 

7.1 

検査の種類及び検査項目 

検査は,形式検査1) と受渡検査2) とに区分し,検査の項目はそれぞれ次のとおりとし,箇条6によって

試験を行い,箇条5に適合しなければならない。 

なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,合理的な抜取方式によるものとし,抜取方式は受渡当

事者間の協定によって定めてもよい。 

注1) 形式検査とは,ゴム製乳首の品質が設計で示す全ての特性を満足するかどうかを判定するため

の検査をいう。 

2) 受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合

に,必要と認める特性が満足するものであるかどうかを判定する検査をいう。 

a) 形式検査項目は,次による。 

1) 外観検査 

2) 引張破断性検査 

3) 復元性検査 

4) 煮沸検査 

5) 老化性検査 

6) 耐薬品性検査 

7) 化学的特性検査 

b) 受渡検査項目は,次による。 

1) 外観検査 

 


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表示 

製造業者は,この規格の全ての要求事項に適合した乳首には,次の事項を表示する。乳首にはc) を,

最小包装容器単位ごとには,a)〜f) を表示しなければならない。 

a) 製品名称 

b) 主材料名 

c) 製造業者名又はその略号 

d) 製造年月日又はその略号 

e) 乳首の吸い孔の形状 

f) 

天然ゴム又は天然ゴムラテックスを使用しており,アレルギー反応を起こすおそれがある場合はその

旨の注意表示 

 

取扱い上の注意 

乳首には,次の事項を記載した取扱い上の情報を,注意書きの添付などによって提供しなければならな

い。 

a) 使用前後の洗浄及び消毒 

b) 保管方法