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T 5905:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 分類······························································································································· 2 

5 要求事項························································································································· 2 

5.1 一般 ···························································································································· 2 

5.2 寸法 ···························································································································· 2 

5.3 再処理に対する耐久性 ···································································································· 2 

6 サンプリング ··················································································································· 7 

7 試験方法························································································································· 7 

7.1 寸法 ···························································································································· 7 

7.2 再処理に対する耐久性 ···································································································· 7 

附属書A(参考)一般的設計指針 ···························································································· 8 

参考文献 ····························································································································· 9 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 10 

T 5905:2016  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本歯科器械工業

協同組合(JDMMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣が改正した日本工業規格で

ある。 

これによって,JIS T 5905:2010は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

T 5905:2016 

歯科用ハンドピース− 

ホースコネクタ−形状及び寸法 

Dentistry-Hose connectors for air driven dental handpieces 

序文 

この規格は,2009年に第3版として発行されたISO 9168を基とし,市場の要請事項を追加するため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,空気駆動の歯科用ハンドピース及びモータと,水,空気及び光を供給し排気を行う歯科用

ユニットとの間の4種類のホースコネクタについて規定する。 

この規格は,歯科用ユニットからのホースと空気駆動の歯科用ハンドピースとの間の,信頼性のある互

換性を得るために適用する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 9168:2009,Dentistry−Hose connectors for air driven dental handpieces(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系 

注記 対応国際規格:ISO 261,ISO general purpose metric screw threads−General plan(IDT) 

JIS T 5701 歯科用ユニット−一般要求事項及び試験方法 

注記 対応国際規格:ISO 7494-1,Dentistry−Dental units−Part 1: General requirements and test methods

(MOD) 

JIS T 5912 歯科−ハンドピース及びモータ 

ISO 1942,Dentistry−Vocabulary 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 1942によるほか,次による。 

T 5905:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.1 

ホースコネクタ(hose connector) 

ホースをハンドピース及びモータとつな(繋)げられるようにする接続部。 

分類 

この規格では,空気駆動の歯科用ハンドピースのホースコネクタを,次の4種類に分類する。 

− タイプ1:二つ又は三つのホールをもち,接続ねじ部が9/16-40UNSであるコネクタ 

− タイプ2:四つ又は五つのホールをもち,接続ねじ部が0.555-36UNSであるコネクタ 

− タイプ3:四つのホール及び電気接点をもち,接続ねじ部が0.555-36UNSであるコネクタ 

− タイプ4:三つのホールをもち,接続ねじ部がJIS B 0205-2に適合したM12×0.5であるコネクタ 

要求事項 

5.1 

一般 

空気駆動の歯科用ハンドピースのホースコネクタは,歯科用ハンドピースの特定部分である。 

歯科用ハンドピースに対する要求事項は,関係する製品規格に規定されている。 

なお,クイックジョイント方式のコネクタ(カプラ)は,5.3を除き,JIS T 5912の5.15.2(空気駆動の

ハンドピース及びモータのホースへの接続)などの個別規格による。 

注記 歯科用ハンドピースが関係する製品規格は,例えば,JIS T 5912である。 

5.2 

寸法 

寸法,ホールの配置及び各ホールの用途は,図1〜図4による。 

タイプ1,タイプ2,タイプ3のねじ部特性は,表1による。 

タイプ4(M12×0.5)のねじ部特性は,JIS B 0205-2に従う。 

試験は,7.1による。 

5.3 

再処理に対する耐久性 

ホースコネクタは,製造販売業者が取扱説明書に定める再処理サイクルに,最低250回,外見及び性能

が劣化することなく,耐えなければならない。 

器具に永久固定されていない,光を供給する又は供給しないクイックジョイント方式のコネクタ(カプ

ラ)は,製造販売業者が取扱説明書に示す再処理手順に耐えなければならない。この場合,JIS T 5701の

該当箇条による。 

注記1 再処理とは,洗浄,消毒,滅菌などをいう。 

注記2 JIS T 5701:2014では5.1.5で規定している。 

試験は,7.2による。 

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単位 mm 

注a) 表1のねじ部特性を参照 

a) ハンドピース側 

b) ホース側 

図1−タイプ1コネクタ 

3

T

 5

9

0

5

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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単位 mm 

注a) 表1のねじ部特性を参照 

a) ハンドピース側 

b) ホース側 

図2−タイプ2コネクタ 

4

T

 5

9

0

5

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

注a) 表1のねじ部特性を参照 

a) ハンドピース側 

b) ホース側 

図3−タイプ3コネクタ 

5

T

 5

9

0

5

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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単位 mm 

a) ハンドピース側 

b) ホース側 

図4−タイプ4コネクタ 

6

T

 5

9

0

5

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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T 5905:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

サンプリング 

ホースコネクタの各タイプの代表的サンプル一つを試験に選ばなければならない。 

表1−ねじ部特性 

別に規定されなければ,単位 mm 

種類 

ねじの呼び1) 

タイプ1 

9/16-40UNS 

タイプ2,3 

0.555-36UNS 

ピッチ 

0.635 

0.706 

ねじ山の角度 

60° 

60° 

めねじの谷の径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

14.379 
14.287 

14.198 
14.097 

おねじの外径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

14.262 
14.133 

14.071 
13.932 

ねじの基準寸法 

14.287 

14.097 

めねじの有効径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

13.980 
13.876 

13.777 
13.640 

おねじの有効径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

13.851 
13.769 

13.614 
13.530 

有効径の基準寸法 

13.876 

13.640 

めねじの内径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

13.767 
13.589 

13.512 
13.335 

おねじの谷の径 

最大許容寸法 

最小許容寸法 

13.482 
13.437 

13.208 
13.157 

注1) コネクタに使用したねじ山9/16-40UNS及び0.555-36UNSは,ANSI B1.1ユニ

ファイインチのねじ山形状に基づいている。この対応国際規格で規定した直径
とピッチとの組合せは,ANSI B1.1で必要とするねじ山の特性に含まれないの
でこの表で規定した。 

試験方法 

7.1 

寸法 

寸法精度:±0.01 mm,角度精度:±1°をもつ,ダイヤルインジケータ,ゲージなどの測定機器を使用

し,図1〜図4に示す寸法を測定し,記録する。 

7.2 

再処理に対する耐久性 

製造販売業者が取扱説明書に定める250回の再処理サイクルを試験片に行う。 

最後の再処理サイクルの後,再処理された試験片を目視によって検査する。劣化及びさび(錆)があっ

てはならない。 

T 5905:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

一般的設計指針 

A.1 一般 

ホースコネクタは,操作者が使いやすく,容易に操作可能であることが望ましい。 

ホースコネクタの表面は,容易に清掃可能であることが望ましく,また,操作者の使用のために,確実

に表面を握るための特別な配慮がなされていることが望ましい。 

光沢を避けるために,高度に研磨した表面は,避けることが望ましい。 

A.2 構造及びレイアウト 

ホースコネクタの構造は,安全で信頼性のある操作が可能であることが望ましい。 

もし現地修理が可能ならば,ホースコネクタは,製造販売業者から供給された特別な工具,又は容易に

入手可能な工具を利用して,保守及び修理のために,容易に分解及び再組立が可能であることが望ましい。 

T 5905:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 

[1] ISO 15606,Dental handpieces−Air-powered scalers and scaler tips 

注記 対応日本工業規格:JIS T 5910 歯科用ハンドピース−エアスケーラ及びスケーラチップ 

[2] ISO 13402,Surgical and dental hand instruments−Determination of resistance against autoclaving, corrosion 

and thermal exposure 

[3] ISO 17664,Sterilization of medical devices−Information to be provided by the manufacturer for the 

processing of resterilizable medical devices 

[4] ANSI B1.1,Unified Inch Screw Threads (UN and UNR Thread Form) 

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T 5905:2016  

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS T 5905:2016 歯科用ハンドピース−ホースコネクタ−形状及び寸法 

ISO 9168:2009,Dentistry−Hose connectors for air driven dental handpieces 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲  

JISにほぼ同じ 

追加 

接続できる空気駆動のモータを
追加した。 

技術的差異はない。 
国際規格の見直しの際,提案を検討
する。 

2 引用規格  

3.1 ホース
コネクタ 

3.1 

JISにほぼ同じ 

追加 

接続できる空気駆動のモータを
追加した。 

技術的差異はない。 
国際規格の見直しの際,提案を検討
する。 

5.1 一般 

クイックジョイント方
式のコネクタに対する
要求事項 

5.1 

JISにほぼ同じ 

追加 

ISO 9168にはクイックジョイン
ト方式に関する要求がないた
め,JISでは同方式を個別規格で
定めるとした。 

ISO 9168は,ねじ方式だけ規定して
おり,クイックジョイント方式は対
象外。 

5.2 寸法 

図1及び図2の寸法 

5.2 

Figure1 b) Key 2 drive 
air:+0.07,Figure 2 b) 
Key 2 drive air:+0.75,
Key 6 exhaust:+0.75, 

変更 

それぞれを+0.075に変更 

明らかに寸法公差としては誤記の
ために変更した。国際規格の見直し
の際,提案を検討する。 

5.3 再処理
に対する耐
久性 

再処理の要求事項 

5.3 

JISにほぼ同じ 

追加 

注記1として,“再処理とは,洗
浄,消毒,滅菌などをいう。”を
追加した。 

この規格の利用者の利便性を考慮
した。 

7.2 再処理
に対する耐
久性 

再処理の要求事項 

7.2 

“再処理された試験片
を,5.3に従い試験す
る。全ての要求事項を
満たさなければならな
い。” 

削除 

5.3の要求事項に記載された内容
と同一のため削除した。 

技術的差異はない。 

9

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 9168:2009,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。