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S 6005:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 種類 2 

5 シャープ用色芯の色名  3 

6 品質 3 

6.1 曲げ強さ  3 

6.2 シャープ用芯の硬度  4 

6.3 有害物質  4 

6.4 シャープ用色芯の耐光性  5 

7 寸法 5 

8 試験方法 5 

8.1 試験条件  5 

8.2 数値の丸め方  5 

8.3 曲げ強さ  6 

8.4 シャープ用芯の硬度  7 

8.5 有害物質  9 

8.6 耐光性  10 

8.7 寸法  11 

9 検査方法 11 

10 表示  11 

10.1 シャープ用芯  11 

10.2 シャープ用色芯  12 

附属書JA(参考)画線機の例  13 

附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表  15 

 

 


 

S 6005:2019  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本筆記具工業会

(JWIMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS S 6005:2013は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

S 6005:2019 

 

シャープペンシル用芯 

Leads for mechanical pencils 

 

序文 

この規格は,2018年に登録されたISO/FDIS 20318-2を基とし,技術的内容を変更することなく作成し

た日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない項目(シャープ用色芯及び有害物質の規定)

を日本工業規格として追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。追加し

た項目の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,JIS S 6013に規定するシャープペンシルに用いる黒芯(以下,シャープ用芯という。)及び

色芯(以下,シャープ用色芯という。)について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO/FDIS 20318-2:2018, Mechanical pencils and leads for general use−Classification, dimensions, 

quality and test methods−Part 2: Black leads(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7502 マイクロメータ 

JIS B 7507 ノギス 

JIS B 7516 金属製直尺 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 0116 発光分光分析通則 

JIS K 0121 原子吸光分析通則 

JIS K 8180 塩酸(試薬) 

JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則 

JIS L 0804 変退色用グレースケール 

JIS L 0841 日光に対する染色堅ろう度試験方法 

JIS L 0842 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法 

JIS L 0843 キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法 


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JIS P 8124 紙及び板紙−坪量の測定方法 

JIS P 8148 紙,板紙及びパルプ−拡散青色光反射率の測定方法−室内昼光条件(ISO白色度) 

JIS S 6013 シャープペンシル 

JIS Z 8102 物体色の色名 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

JIS Z 8703 試験場所の標準状態 

JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色 

JIS Z 8802 pH測定方法 

ISO 5-3,Photography and graphic technology−Density measurements−Part 3: Spectral conditions 

ISO 12757-1,Ball point pens and refills−Part 1: General use 

ISO 14145-1,Roller ball pens and refills−Part 1: General use 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

シャープ用芯(black lead) 

黒の色材(例えば,黒鉛),結合剤(例えば,有機重合体,粘土)などからなる固体筆記材。この芯は,

消去可能な線を描画できる。 

3.2 

シャープ用色芯(color lead) 

顔料・染料,油脂・ろう,体質材,結合剤などからなる固体筆記材。 

3.3 

硬度記号(hardness degree) 

シャープ用芯に用いる区分記号。6B〜9Hに至るまで芯の硬さが増加し,9H〜6Bに至るまで線の濃さが

増加していくことを表す。中心硬度はHBである。 

注記 硬度の科学的定義は,規定されていない。 

3.4 

表示直径(marking diameter) 

芯の種類を芯の太さ(直径)によって分類するための数字記号。芯のケースに表示するためのものであ

り,かつ,対応するシャープペンシルを表す。 

 

種類 

種類は,シャープ用芯とシャープ用色芯とに区分し,さらに,シャープ用芯は表示直径と硬度記号,シ

ャープ用色芯は表示直径によって表1のとおり,区分する。 

 


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表1−シャープ用芯及びシャープ用色芯の種類 

表示直径(mm) 

硬度記号 

(シャープ用芯だけに適用し, 

シャープ用色芯には適用しない。) 

参考 

ISO 9177-2による

呼び直径(mm) 

0.2 

F,HB,B,2B 

− 

0.3 

4H,3H,2H,H,F,HB,B,2B 

0.35 

0.4 

− 

0.5 

4H,3H,2H,H,F,HB,B,2B,3B,4B 

0.5 

0.7 

4H,3H,2H,H,F,HB,B,2B 

0.7 

0.9 

4H,3H,2H,H,F,HB,B,2B,3B,4B 

1.3 

2H,H,F,HB,B,2B 

− 

1.4 

2H,H,F,HB,B,2B 

 −a) 

9H,8H,7H,6H,5H,4H,3H,2H,H,F,
HB,B,2B,3B,4B,5B,6B 

注a) “1.4”は,ISO 128-20に規定されている線幅で,ISO 9177-2では規定していない。 

 

シャープ用色芯の色名 

シャープ用色芯の色名は,表2に示す色名,その他JIS Z 8102に規定する色名とする。 

 

表2−色名 

色名 

色名 

仮名 

漢字 

英文名 

仮名 

漢字 

英文名 

あか 

赤 

Red 

みずいろ 

水色 

Light blue 

ちゃいろ 

茶色 

Brown 

あお 

青 

Blue 

だいだいいろ だいだい色 

Orange 

むらさき 

紫 

Purple 

きいろ 

黄色 

Yellow 

ももいろ 

桃色 

Pink 

きみどり 

黄緑 

Yellow green 

しろ 

白 

White 

みどり 

緑 

Green 

くろ 

黒 

Black 

 

品質 

6.1 

曲げ強さ 

シャープ用芯及びシャープ用色芯の曲げ強さは,8.3によって試験したとき,表3を満たさなければなら

ない。 

 


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表3−シャープ用芯及びシャープ用色芯の曲げ強さ 

単位 MPa 

種類 

曲げ強さ(最小値) 

表示直径(mm) 

0.2 

0.3 

0.4 

0.5 

0.7 

0.9 

1.3 

1.4 




 

9H,8H,7H 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

80 

6H,5H 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

75 

4H,3H 

− 

265 

230 

200 

180 

105 

− 

− 

2H,H 

95 

90 

F,HB 

300 

240 

215 

190 

160 

 95 

85 

80 

70 

B,2B 

230 

220 

185 

150 

140 

 90 

80 

70 

40 

3B,4B 

− 

− 

− 

130 

− 

 80 

− 

− 

30 

5B,6B 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

20 

シャープ用色芯 

200 

150 

125 

100 

70 

60 

40 

35 

25 

 

6.2 

シャープ用芯の硬度 

シャープ用芯の硬度は,科学的定義が規定されていないため(3.3参照),定量的かつ定性的に評価しな

ければならない。定量的には,画線機を用いて描いたHBの画線濃度を評価し,かつ,定性的には,同一

銘柄の全ての芯について,それらの硬度記号の順をフリーハンドによって評価する(官能評価)。 

シャープ用芯の硬度は,8.4によって試験したとき,HBの画線濃度は,表4の規定に適合しなければな

らない。さらに,同一銘柄の全ての芯は,硬度記号の順に従って,濃さ及び硬さに逆転があってはならな

い。 

 

表4−HBの画線濃度 

表示直径 

(mm) 

画線機 

A法:レコード式 

B法:らせん式 

0.2 

0.15〜0.30 

0.25〜0.45 

0.3 

0.4 

0.25〜0.45 

0.5 

0.7 

0.30〜0.50 

0.9 

1.3 

1.4 

 

6.3 

有害物質 

子ども用1) の“シャープ用芯及びシャープ用色芯”,又は子ども用のシャープペンシルに用いる“シャ

ープ用芯及びシャープ用色芯”から移行2) する特定元素3) は,8.5によって試験したとき,表5に示す移

行限度値以下でなければならない。 

 


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表5−シャープ用芯及びシャープ用色芯からの移行限度値 

単位 mg/kg 

元素 

アンチモン 

ひ素 

バリウム 

カドミウム 

クロム 

鉛 

水銀 

セレン 

移行限度値 

60 

25 

1 000 

75 

60 

90 

60 

500 

 

注1) 子ども用とは,14歳までの子どもの使用のために設計された,又は明らかに意図されて作られ

たものをいう。 

2) 移行とは,特定元素を含んでいる製品,材料,筆記された描線などを誤って食べた場合を想定

し,それらのものから特定元素が,胃酸相当の0.07 mol/L塩酸溶液(37±2 ℃)に溶出される

ことをいう。 

3) 特定元素とは,有害性が確認されている8種類の元素のことをいう。 

6.4 

シャープ用色芯の耐光性 

表示直径2 mmのシャープ用色芯の耐光性は,8.6によって試験したとき,変退色が3級以上でなければ

ならない。ただし,ももいろ及び表2に規定していない色は,2級以上とする。 

 

寸法 

シャープ用芯及びシャープ用色芯の寸法は,8.7によって試験したとき,表6に適合しなければならない。 

なお,長さについては,表6に規定する寸法以外の寸法を適用してもよいが,表示した長さ寸法に対す

る寸法許容差は,±1 mmとする。 

 

表6−シャープ用芯及びシャープ用色芯の寸法 

単位 mm 

直径 

長さ 

表示直径 

寸法 

寸法 

0.2 

0.27〜0.29 

 60±1 

0.3 

0.37〜0.39 

0.4 

0.46〜0.48 

0.5 

0.55〜0.58 

0.7 

0.69〜0.73 

0.9 

0.88〜0.92 

1.3 

1.25〜1.32 

1.4 

1.37〜1.44 

1.95〜2.05 

130±1 

 

試験方法 

8.1 

試験条件 

試験の環境条件は,特に規定がないときはJIS Z 8703に規定する標準状態の温度20±15 ℃,湿度(65

±20)%とする。また,化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。 

8.2 

数値の丸め方 

試験結果は,規定の数値よりも1桁下の位まで求めて,JIS Z 8401の規則Aによって丸める。ただし,

電子計算機を用いて処理する場合は,四捨五入によって丸めてもよい。 


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8.3 

曲げ強さ 

曲げ強さの試験は,次のとおり行う。 

a) シャープ用芯 

1) 試料 一最小容器の中から任意に10本抜き取る。ただし,一最小容器が10本以下のときは,その

全数を試料とする。 

2) 試験の方法 図1に示すように,表7に規定する支点間距離の範囲内で支持した芯の中央部に,1

分間に10 mmの速さで荷重を加え,芯が折損したときの荷重を測定し,曲げ強さを式(1)によって算

出する。 

3

π

8

d

Fl

  (1) 

ここに, 

 曲げ強さ(MPa) 

 

F: 荷重[10本(一最小容器が10本以下のときは全数)の

平均値](N) 

 

l: 支点間の距離(mm)(表7に基づく実測値。) 

 

d: 芯の直径[10本(一最小容器が10本以下のときは全数)

の平均値](mm) 

 

b) シャープ用色芯 

1) 試料 a) 1) による。 

2) 試料の調製 通常,デシケータに収容し,デシケータ内部の温度を23±2 ℃に保持し,6時間以上

調製したものを取り出した直後に試験する。ただし,試験は,温度23±2 ℃,湿度 (65±5) %の試

験条件で行う。 

3) 試験の方法 a) 2) による。 

 

 

 

注a) 荷重を加える先端及び両支点の先端の形状(半径R)は,R=(0.2±0.02) mmとする。 

 

図1−曲げ強さ試験の方法 

 

表7−支点間の距離 

単位 mm 

表示直径 

支点間距離 

シャープ用芯及びシャープ用色芯:0.2〜1.4 

20〜40 

シャープ用芯及びシャープ用色芯:2 

40〜60 

a) 

a) 

a) 

φ

 

芯 


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8.4 

シャープ用芯の硬度 

8.4.1 

試料 

シャープ用芯の硬度は,一最小容器の中から任意に5本抜き取ったものを試料とする。ただし,一最小

容器が5本以下のときは全数抜き取ったものを試料とする。 

8.4.2 

画線濃度 

シャープ用芯の画線濃度(以下,濃度という。)の試験は,硬度HBの芯について次のとおり行う。 

a) 画線用紙の調整 濃度試験に用いる画線用紙を,あらかじめ表8の条件下の温度及び湿度の恒温恒湿

槽に12時間以上入れて調整しておく。 

b) 画線方法 抜き取った試料を用いて,表8に規定する試験条件を満たすレコード式(A法)又はらせ

ん式(B法)のいずれかの画線機4) を用い,a) で調湿した画線用紙にそれぞれ図2又は図3のよう

に画線する。これを濃度測定用試料とする。 

注4) A法及びB法の画線機の例を,附属書JAに記載する。 

c) 濃度測定 A法の場合は,図2に示す画線の幅の中央部4か所について,B法の場合は,図3に示す

画線の幅の中央部3か所について,濃度を測定する。 

d) 濃度算出 分光測光器を用いた場合には,式(2)によって濃度を算出する。ISO視感濃度が測定できる

機器を用いた場合は,測定結果を濃度(DR)(ただし,画線用紙の濃度を0とする。)とする。A法の

場合は,測定した4点の値を,B法の場合は,測定した3点の値を平均し,さらに,抜き取った試料

全部についての平均値を求め,これを濃度とする。 

1

log

D

  (2) 

ここに, 

D: 濃度 

 

ρ: 反射率(ただし,画線用紙の反射率は,1とする。) 

 

8.4.3 

筆記試験 

8.4.2で試験した硬度HBの芯と同一銘柄の全ての硬度の芯について,任意の同一の紙面にフリーハンド

によってほぼ同一の筆圧で書き,そのとき,筆跡の濃さ及び筆記時の硬さがHBを基準として硬度記号順

に逆転がないかを官能で比較評価する。 

 


S 6005:2019  

 

表8−濃度試験条件 

 

画線機のタイプ 

A法:レコード式 

B法:らせん式 

a) 画線用紙 

ISO 12757-1,ISO 14145-1に規定する試験紙,又は坪量a) 128±5 g/mgのケント紙 

b) 温度 

23±5 ℃ 

23±2 ℃ 

c) 相対湿度 

(65±5) % 

(50±5) % 

d) 荷重 

表示直径(mm) 

荷重(N) 

表示直径(mm) 

荷重(N) 

0.2 

0.2 

0.6±0.05 

0.3 

0.3 

1.1±0.05 

0.4 

0.4 

0.5 

0.5 

0.7 

0.7 

1.9±0.05 

0.9 

0.9 

2.4±0.05 

1.3 

1.3 

1.4 

1.4 

3.4±0.05 

e) 筆記速度 

50 mm/s(=3.0 m/min) 

75 mm/s(=4.5 m/min) 

f) 画線のピッチ幅(:A法)

又は試験紙の送り速度
(:B法) 

画線のピッチ幅(mm) 

表示直径(mm) 

試験紙の送り速

度(mm/min) 

0.5 

0.2 

10 

0.3 

0.4 

0.5 

0.7 

15 

0.9 

20 

1.3 

1.4 

g) 画線距離 

(6±1) m 

≧25 m 

ただし,芯を3 mm出す。 

h) 筆記角度 

表示直径0.2は90°,それ以外は75° 

70 ˚ 

i) 

芯の先端形状 

表示直径0.2〜1.4はそのまま 

そのまま 

表示直径2は,芯を角度 (17±1)°の円

すい形に削り,その先端径を  

(0.6±0.1) mmの円すい台とする。 

j) 自転 

画線1回転につき,1回 

0.5〜1.0回転/分 

k) 濃度測定器 

JIS Z 8722に規定する分光測光器若しくはISO 5-3の6.1[ISO視感濃度,DT (SH:sV),

DR (SA:sV)]のISO視感濃度が測定できる機器又はこれらと同等以上の精度があるも

の。 

l) 

濃度測定器のスポット径 

3.4 mm〜4.0 mm 

4.5 mm 

注a) 坪量の測定は,JIS P 8124による。 

 

 


S 6005:2019  

 

 

図2−レコード式(A法)の濃度測定箇所 

 

 

図3−らせん式(B法)の濃度測定箇所 

 

8.5 

有害物質 

8.5.1 

一般 

有害物質の測定に使用する塩酸溶液は,JIS K 8180に規定する塩酸を用いて調製する。また,酸性度測

定に用いるpH計は,JIS Z 8802に規定するpH計を使用する。 

8.5.2 

測定 

有害物質の測定は,次のa) 又はb) のいずれかの方法で測定する。 

a) グリース,オイル,ワックス又はこれらと類似の材料を含有しない場合 

1) 試料を加圧しない状態で長さが6 mm以下の小片に裁断し,その0.1 g以上をはかりとり,試験片と

する。 

2) 適切な大きさの容器5) を用い,試験片とその質量の50倍の量の0.07 mol/L塩酸溶液(37±2 ℃)と

を混合し,1分間振り混ぜる。 

注5) 総容量が塩酸抽出液の1.6〜5.0倍の容器。 

測定箇所

測定箇所 

画線幅 


10 

S 6005:2019  

 

3) 混合液の酸性度をpH計で調べ,pHが1.5を超えているときは2 mol/L塩酸溶液をpHが1.0〜1.5と

なるまで振り混ぜながら滴下する。 

4) 混合液に光が当たらないようにして,混合液を37±2 ℃で1時間連続で振り混ぜた後,37±2 ℃で1

時間放置する。 

5) 混合液を孔の寸法が0.45 

ィルタを使用してろ過し,必要な場合,49 000 m/s2以下で遠心

分離して固形物を効率よく分離する。 

6) 得られた溶液を原子吸光法又は誘導結合プラズマ発光分光分析法を用いて,JIS K 0121又はJIS K 

0116に従って分析する。 

b) グリース,オイル,ワックス又はこれらと類似の材料を含有する場合 

1) 試料を加圧しない状態で長さが6 mm以下の小片に裁断し,その0.1 g以上をはかりとり,試験片と

する。 

2) 試験片を硬質ろ紙で包み,グリース,オイル,ワックス又はこれらと類似の材料の成分を適切な溶

剤によって溶剤抽出で除去する。この場合,グリース,オイル,ワックス又はこれらと類似の材料

の成分の除去が定量的であることを確実にする分析方法を適用する。 

3) 硬質ろ紙に残った試験片を用いて,1) で採取した質量の25倍の量の蒸留水(37±2 ℃)又はイオ

ン交換水(37±2 ℃)で浸せきし,よくかき混ぜて混合液を均一にして,適切な大きさの容器5) に

定量的に移す。その混合溶液に1) で採取した25倍の量の0.14 mol/L塩酸溶液(37±2 ℃)を加え,

1分間振り混ぜる。 

4) 混合液の酸性度をpH計で調べ,pHが1.5を超えているときは2 mol/L塩酸溶液をpHが1.0〜1.5と

なるまで振り混ぜながら滴下する。 

5) 混合液に光が当たらないようにして,混合液を37±2 ℃で1時間連続で振り混ぜた後,37±2 ℃で1

時間放置する。 

6) 混合液を孔の寸法が0.45 

ィルタを使用してろ過し,必要な場合,49 000 m/s2以下で遠心

分離して固形物を効率よく分離する。 

7) 得られた溶液を原子吸光法又は誘導結合プラズマ発光分光分析法を用いて,JIS K 0121又はJIS K 

0116に従って分析する。  

c) 分析結果は,表9の補正値を用い,式(3)によって補正する。 

100

2

B

1

B

B1

B

ρ

ρ

  (3) 

ここに, 

 分析結果の補正後の値(mg/kg) 

 

 分析結果(mg/kg) 

 

 分析元素の補正値(表9による。) 

 

表9−補正値 

元素 

アンチモン 

ひ素 

バリウム 

カドミウム 

クロム 

鉛 

水銀 

セレン 

補正値 % 

60 

60 

30 

30 

30 

30 

50 

60 

 

8.6 

耐光性 

耐光性の試験は,次による。 

a) 測定用試験紙の作成 図画用紙(坪量78.3 g/m2〜205 g/m2,白色度75 %以上)に試料を左右及び上下


11 

S 6005:2019  

 

方向に紙面が均一に塗りつぶされるように反復して手塗りする。紙面の下敷きは,平らなガラス板な

どを用いる。 

なお,図画用紙の坪量及び白色度の試験方法は,JIS P 8124及びJIS P 8148による。 

b) 試験紙の露光 a) で作成した試験紙をJIS L 0841,JIS L 0842又はJIS L 0843によって露光する。そ

の露光方法は,JIS L 0841に規定する第3露光法によってブルースケール2級が標準退色するまで露

光する。ただし,JIS L 0842及びJIS L 0843における露光の条件は,ブラックパネル温度(37±5)℃,

相対湿度50 %以下とする。 

c) 試験紙の変退色の判定 露光した試験紙の変退色判定は,JIS L 0804に規定する変退色用グレースケ

ールを用い,JIS L 0801の箇条10(染色堅ろう度の判定)による。 

8.7 

寸法 

8.7.1 

直径 

JIS B 7502に規定するマイクロメータ又はこれと同等以上の精度をもつ測定用器具を用いて測定する。 

なお,測定は任意の3か所について行い,その平均値を測定値とする。 

8.7.2 

長さ 

JIS B 7507に規定するノギス若しくはJIS B 7516に規定する金属製直尺,又はこれらと同等以上の精度

をもつ測定用器具を用いて測定する。 

 

検査方法 

シャープ用芯及びシャープ用色芯の検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,検査項目はそれぞれ次に

よる。 

a) 形式検査6) 次の項目を箇条8によって試験したとき,箇条6及び箇条7に適合したものを合格とす

る。通常の生産時以外に,新しい種類の材料を使用したとき,材料の種類の変更(顔料など原料の変

更を含む。),材料の購入先など技術的生産条件が変更されたときにも形式検査を行う。ただし,6.3

の有害物質に関しては,上記の変更がない場合でも,少なくとも5年に1回は検査を行う。 

1) 品質 

2) 寸法 

注6) 製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。 

b) 受渡検査7) 次の項目のうちから必要と認めるものを箇条8によって試験したとき,箇条6及び箇条

7に適合したものを合格とする。 

なお,受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。 

1) 品質(有害物質を除く。) 

2) 寸法 

注7) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認め

る特性を満足するものであるかどうかを判定するための検査。  

 

10 

表示 

10.1 

シャープ用芯 

この規格の全ての要求事項に適合したシャープ用芯には,次の事項を表示する。ただし,a) 及びb) は,

省略してもよい。表示は,一包装又は一容器ごと及び可能であれば芯にも明瞭に行う。 

なお,使用者の手元に渡るものについては,一最小容器ごとに表示する。 


12 

S 6005:2019  

 

a) 黒芯 

b) この規格の番号 

c) 表示直径 

d) 硬度記号 

e) 長さ(mm) 

f) 

入本数 

g) 製造業者名又はその略号 

次の例のように表す。 

例 黒芯,表示直径0.5 mm,硬度HB,長さ60 mm,12本入り,○△□社製の場合 

 

黒芯 JIS S 6005-0.5-HB 60 mm×12本 ○△□社 

 

又は 

 

JIS S 6005 HB 0.5 60 mm×12本 ○△□社 

10.2 

シャープ用色芯 

この規格の全ての要求事項に適合したシャープ用色芯には,次の事項を表示する。ただし,a) は,省略

してもよい。表示は,一包装又は一容器ごとに明瞭に行う。 

なお,使用者の手元に渡るものについては,一最小容器ごとに表示する。 

a) この規格の番号 

b) 色名は,箇条5に規定する色名を,仮名,片仮名,漢字又は英文名のいずれで表示してもよい。 

c) 表示直径 

d) 長さ(mm) 

e) 入本数 

f) 

製造業者名又はその略号 

例 表示直径0.7 mm,長さ60 mm,12本入り,○△□社のシャープ用色芯赤の場合 

 

JIS S 6005 赤 0.7 60 mm×12本 ○△□社 

 


13 

S 6005:2019  

 

附属書JA 

(参考) 

画線機の例 

 

図JA.1に,レコード式画線機の一例を,図JA.2に,らせん式画線機の一例を示す。 

 

 

図JA.1−レコード式画線機の一例(株式会社デイシー社製PL-1000's)8) 

 

 

図JA.2−らせん式画線機の一例(Hutt社製HST10)8) 

画線用紙 

試料昇降装置 

紙送り装置 

画線用紙押え 

ディスプレイ 

コントロールパネル 

制御用スイッチ 


14 

S 6005:2019  

 

注8) PL-1000's及びHST10は,それぞれデイシー社及びHutt社が供給する製品である。この情報は,

この規格の利用者の便宜を図って記載するもので,この製品を推奨するものではない。同じ結

果が得られる場合は,これと同等の他の物を使用してよい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 [1] ISO 128-20,Technical drawings−General principles of presentation−Part 20: Basic conventions 

for lines 

[2] ISO 8124-3,Safety of toys−Part 3: Migration of certain elements 

[3] ISO 9177-1,Mechanical pencils for technical drawings−Part 1: Classification, dimensions, 

performance requirements and testing 

[4] ISO 9177-2,Mechanical pencils−Part 2: Black leads−Classification and dimensions 

[5] ISO 9177-3,Mechanical pencils−Part 3: Black leads−Bending strengths of HB leads 

[6] ISO/FDIS 20318-1,Mechanical pencils and leads for general use−Classification, dimensions, 

quality and test methods−Part 1: Mechanical pencils 


15 

S 6005:2019  

 

附属書JB 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS S 6005:2019 シャープペンシル用芯 

ISO/FDIS 20318-2:2018,Mechanical pencils and leads for general use−Classification, 
dimensions, quality and test methods−Part 2: Black leads 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 一般筆記及び/又は製図

に用いるシャープペンシ
ルに用いる黒芯(シャー
プ用芯)及び色芯(シャ
ープ用色芯)について規
定。 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯を追加して規定している。 

シャープ用色芯のISO規格はな
い。 
ISOへの提言は,今後の市場動向
をみて判断する。 

2 引用規格  

 

 

 

 

 

 

3 用語及び
定義 

シャープ用芯,シャープ
用色芯,硬度記号及び表
示直径についての定義。 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の定義を追加して規定して
いる。 

箇条1に同じ。 

4 種類 

シャープ用芯 
表示直径及び硬度記号別
に分類。 
シャープ用色芯 
表示直径別に分類。 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の種類を追加して規定して
いる。 

箇条1に同じ。 

5 シャープ
用色芯の色
名 

12色及びその他の色名に
ついて規定。 

 

− 

− 

追加 

ISO規格には規定されていない。 

箇条1に同じ。 

 
 
 
 
 

2

 

S

 6

0

0

5

2

0

1

9

 

 

 

 

 


16 

S 6005:2019  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

6 品質 

 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の曲げ強さを規定している。 

箇条1に同じ。 

 

 

 

 

− 

追加 

JISには,ISO規格にない有害物質
の移行限度値を規定している。 

追加提案の予定なし。 

 

 

 

 

− 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の耐光性を規定している 

箇条1に同じ。 

7 寸法 

シャープ用芯及びシャー
プ用色芯 
表示直径別に直径及び長
さについて規定。 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の寸法を追加して規定して
いる。 

箇条1に同じ。 

8 試験方法 試験条件,数値の丸め方,

曲げ強さ,シャープ用芯
の硬度,有害物質,シャ
ープ用色芯の耐光性及び
寸法について規定。 

 

JISとほぼ同じ。 

追加 

JISには,ISO規格にない数値の丸
め方,シャープ用色芯の曲げ強さ,
有害物質及びシャープ用色芯の耐
光性を追加して規定している。 

シャープ用色芯については,同上 
有害物質及びその他については,
ISOへの追加提案予定なし。 

9 検査方法 形式検査及び受渡検査に

ついて規定。 

 

− 

− 

追加 

ISO規格には規定されていない。 

ISOへの追加提案予定なし。 

10 表示 

シャープ用芯 
黒芯,規格番号,表示直
径,硬度記号,長さ,入
本数及び製造業者につい
て規定。 
シャープ用色芯 
規格番号,色名,表示直
径,長さ,入本数及び製
造業者について規定。 

 

シャープ用芯 
黒芯,規格番号,表示直
径,長さ,硬度記号,入
本数及び製造業者につ
いて規定。 

追加 

JISには,ISO規格にないシャープ
用色芯の表示方法を追加して規定
している。 

箇条1に同じ。 

 

 
 
 

2

 

S

 6

0

0

5

2

0

1

9

 

 

 

 

 


17 

S 6005:2019  

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO/FDIS 20318-2:2018,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

2

 

S

 6

0

0

5

2

0

1

9