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S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 機能的要求事項  4 

4.1 火炎の生成  4 

4.2 火炎の高さ  4 

4.3 火炎の高さの調整機能  5 

4.4 スピッティング及びフレアリング 6 

4.5 火炎の消火  6 

4.6 燃料充塡量  7 

4.7 燃料の質量  7 

5 構造 7 

5.1 一般  7 

5.2 耐落下性  7 

5.3 耐熱性  7 

5.4 耐火炎性  7 

5.5 耐連続燃焼性  8 

5.6 耐繰返し燃焼性  8 

5.7 外観  8 

5.8 燃料適性  8 

5.9 耐内圧性  8 

6 多目的ライターの燃料注入  8 

7 取扱説明書及び警告  9 

7.1 安全情報  9 

7.2 燃料注入に関する取扱説明書  11 

8 試験方法 11 

8.1 試料及び試験手順  11 

8.2 火炎の高さの測定  12 

8.3 スピッティング及びフレアリング試験 12 

8.4 消火試験  13 

8.5 耐落下性試験  13 

8.6 耐熱性試験  14 

8.7 耐連続燃焼性試験  15 

8.8 耐繰返し燃焼性試験  15 


 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 目次 

(2) 

ページ 

8.9 燃料適性試験  16 

8.10 耐内圧性試験  17 

8.11 燃料漏れ試験  17 

8.12 燃料充塡量試験  18 

9 製品表示 19 

附属書A(規定)試験手順  20 

 

 


 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

(3) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。これによって,JIS S 4802:2010は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

S 4802:2018 

 

(ISO/DIS 22702:2016) 

多目的ライター−安全仕様 

Utility lighters-Safety specifications 

 

序文 

この規格は,2016年にDISとして公開されたISO 22702を基に,技術的内容を変更することなく作成し

た日本工業規格である。このDISは,FDISを省略してISとして発行される予定である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

 

適用範囲 

この規格は,グリルライター,暖炉ライター,点火ロッド,ガスマッチなどのように,一般的に多目的

ライター(以下,多目的ライターという。)と呼ばれる全ての火炎発生装置の安全要求事項について規定す

る。ただし,たばこ,葉巻及びパイプに火をつけることを目的とした火炎発生装置には適用しない。 

多目的ライターについて通常使用又は合理的に予測できる誤使用に関して,合理的な安全性を明確にす

るための要求事項について規定する。 

多目的ライターは,全ての火炎源と同じように,ユーザーに潜在的な危険源をもたらすことがある。こ

の規格は,全ての危険源を排除することはできないが,ユーザーに対する多目的ライターの潜在的な危険

源を最小限にするように意図されている。 

警告 この規格は,この規格の使用に付随して生じ得る安全上の問題について,その全てに言及して

いると主張するものではない。安全及び健康に関する適切な実施要領を確立し,また,使用に

先立って法的制約の適否を判定するのは,あくまでも,この規格の使用者の責任である。 

注記1 たばこ,葉巻及びパイプに火をつけるライターは,JIS S 4801で規定している。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO/DIS 22702:2016,Utility lighters−Safety specifications(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 2240 液化石油ガス(LPガス) 

注記 対応国際規格:ISO 7941,Commercial propane and butane−Analysis by gas chromatography 

UL 1439,Standard for tests for sharpness of edges on equipment 

 


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

弁(valve) 

燃料の注入又は放出を制御する多目的ライターの構成部品。 

3.2 

ノズル(nozzle) 

燃料放出システムの端部。 

3.3 

火炎の高さ(flame height) 

目視できる火炎の先端からシールドの上端までの直線距離か,又はシールドがないときは,目視できる

火災の先端から目に見えている芯の根元又はバーナーバルブ孔の最先端までの直線距離。 

3.4 

フレアリング(flaring) 

一定の安定した火炎の状態からの火炎の高さの変動。 

3.5 

点火(ignite) 

多目的ライターの内蔵した発火装置と燃料放出装置とを作動することによって,多目的ライターが火炎

を作り出すこと。 

3.6 

多目的ライター(utility lighter) 

主として,ろうそく,暖炉,木炭若しくはガス燃焼グリル,キャンプ用ストーブ,ランタン,燃焼器具

若しくは装置用の燃料及び/又はパイロットライトを点火させるために用いられ,3.9に規定する燃料を利

用し,完全に伸ばしたときに100 mm以上の長さになる手動点火装置を備えた手持式火炎発生装置。 

3.7 

調整式多目的ライター(adjustable utility lighter) 

ユーザーによって火炎の高さを変えられる機構の多目的ライター。 

3.8 

再注入できない(使い捨て)多目的ライター[non-refillable (disposable) utility lighter] 

燃料が充塡されており,再注入することを意図していない多目的ライター。 

3.9 

燃料(fuel) 

n-ブタン,イソブタン,プロパン,その他の液化炭化水素,又はそれらのいずれかを含んだ,24 ℃にお

ける蒸気圧が103 kPaのゲージ圧を超える混合物。 

3.10 

非調整式多目的ライター(non-adjustable utility lighter) 

製造業者が設定した火炎の高さをもつ,ユーザーによって火炎の高さを調整することができない多目的

ライター。 

3.11 

注入式多目的ライター(refillable utility lighter) 


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

外部の容器から燃料を充塡するか,又は新たにカートリッジタンクを差し込むかのいずれかによって,

再注入できる多目的ライター。 

3.12 

自動消火式多目的ライター(self-extinguishing utility lighter) 

点火した火炎を持続するためにユーザーの意図的かつ積極的行為を必要とし,その火炎は積極的行為を

終了することによって消火する多目的ライター。 

3.13 

非自動消火式多目的ライター(non-self-extinguishing utility lighter) 

点火した火炎を持続するためにユーザーの意図的又は積極的な行為は必要とせず,火炎を消火するため

にユーザーの意図的な行為を必要とする多目的ライター。 

3.14 

シールド(shield) 

多目的ライターのノズルを全部又は一部囲んでいる構造体。 

3.15 

自然点火の持続(sustained self-ignition) 

手による意図的な操作以外による火炎の発生であって,例えば,多目的ライターを落としたような場合,

それによって点火部が作動し,火炎が燃え続ける現象。 

3.16 

スピッティング(spitting) 

多目的ライターにおける火炎に関する現象であって,気化されていない液体の燃料があふれ出し,主な

火炎と分かれて,燃えた液体粒子がシャワー状に吹き出す現象。スパッタリング(sputtering)ともいう。 

3.17 

燃料タンク(fuel reservoir) 

放出前の燃料を貯蔵する構造体。 

3.18 

点火システム(ignition system) 

圧電機構,バッテリなど,燃料を点火させるための火花を発生させるシステム。 

3.19 

プリミキシングバーナー多目的ライター(premixing burner utility lighter) 

燃料と空気とが燃焼のために供給する前に混合されている多目的ライター。 

3.20 

ポストミキシングバーナー多目的ライター(post-mixing burner utility lighter) 

燃料が燃焼のために供給され,空気が燃焼の時点で供給される多目的ライター。 

3.21 

火炎(flame) 

通常の明るさか,又は薄暗い照明の状態において肉眼で見えることができる熱及び光を生成する燃料の

燃焼の成果物。 

3.22 

デュアルフレーム式多目的ライター(dual flame type utility lighter) 

2種類以上の火炎を生成するバーナーバルブ・システムを使用する多目的ライター(プリミキシングバ


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

ーナーライター及びポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成

する場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。 

3.23 

マルチフレーム式多目的ライター(multiple flame type utility lighter) 

同じ種類の火炎を複数生成するバーナーバルブ・システムを使用する多目的ライター(プリミキシング

バーナーライター又はポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生

成する場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。 

 

機能的要求事項 

4.1 

火炎の生成 

多目的ライターは,不注意による点火又は自然点火の可能性を最小限にするため,火炎を発生するため

に意図的な手動操作を必要としなければならない。これらの操作は,少なくとも次の一つ以上に適合しな

ければならない。 

a) 火炎を発生し,かつ,持続するためにユーザーの積極的な行為を必要とする。 

b) 火炎を発生させるために,ユーザーによる二つ以上の個別の行為を必要とする。 

c) 火炎を発生させるために,15 Nを超える操作力を必要とする(図1参照)。 

 

 

図1−操作力を測定するための試験方法の例 

 

4.2 

火炎の高さ 

4.2.1 

一般 

多目的ライターの最高の火炎の高さは,製造時の設定及び/又は製品設計によって制限しなければなら

ない。調整式多目的ライターの場合は,ユーザーが調整することなく,初めに多目的ライターを作動させ

るときに得られる最高の火炎の高さも制限しなければならない。これらの限度値は,8.2によって試験した

とき,次の要求事項に適合しなければならない。 

4.2.2 

非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター 

非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けた


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

とき,最高の火炎の高さが100 mm以下でなければならない。 

4.2.3 

非調整式プリミキシングバーナー多目的ライター 

非調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたと

き,最高の火炎の高さが75 mm以下でなければならない。 

4.2.4 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,ユーザーが意図して製造業者

が設計した最高の火炎に調整し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは150 mmを超えてはなら

ない。 

4.2.5 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライター 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,ユーザーが意図して製造業者が

設計した最高の火炎限界に調整し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは75 mmを超えてはなら

ない。 

4.2.6 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター(最初の点火時の火炎の高さ) 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,ユーザーが調整を行わずに初めて点火するとき,

8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは100 mmを超えてはならない。 

4.2.7 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライター(最初の点火時の火炎の高さ) 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,ユーザーが調整を行わずに初めて点火するとき,8.2

によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは60 mmを超えてはならない。 

4.2.8 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター(最低設定の火炎の高さ) 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,最低の火炎の高さに設定し,8.2によって試験し,

火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは75 mmを超えてはならない。 

4.2.9 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライター(最低設定の火炎の高さ) 

調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,最低の火炎の高さに設定し,8.2によって試験し,火

炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。 

4.2.10 デュアルフレーム式多目的ライター 

デュアルフレーム式多目的ライターは,それぞれの種類における火炎の高さにおいて,4.2.1〜4.2.9で規

定した条件を満たすものとする。 

4.2.11 マルチフレーム式多目的ライター 

マルチフレーム式多目的ライターは,それぞれの火炎の高さにおいて,4.2.1〜4.2.9で規定した条件を満

たすものとする。 

4.3 

火炎の高さの調整機能 

4.3.1 

調整式多目的ライターは,通常の方法で使用する場合,火炎の高さを低く又は高くするために,ユ

ーザーの意図的行為を必要としなければならない。 

4.3.2 

火炎調整機構が多目的ライターの本体から突き出ている場合,調整範囲全体にわたって,接線方向

に1 Nを超える操作力を必要としなければならない(図2参照)。 

4.3.3 

火炎に対してほぼ直角に回転する火炎調整機構の付いている調整式多目的ライターは,次の機能を

もたなければならない。 

a) 多目的ライターの火炎調整機構を火炎が上方に垂直に向くように保持して,ユーザーが火炎調整機構

と向き合って操作部を左に動かしたとき,火炎の高さが低くなる。 

b) 火炎軸にほぼ平行して火炎調整機構の動きを必要とする調整式多目的ライターは,動きの方向に従っ


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て火炎の高さを増減できる。 

c) 火炎調整機構が多目的ライターの底にあって,ユーザーが操作部と向き合うように多目的ライターを

保持したとき,時計回り方向の動きで火炎の高さが低くなる。 

調整式多目的ライターは,火炎の高さを高く又は低くする動きの方向を指し示していなければならない。

多目的ライターには,動きの方向を容易に消えない方法で印字するか又は刻印し,多目的ライターの火炎

調整機構の周辺に配置して,かつ,容易に目視でき分かりやすいものにしなければならない。 

 

 

図2−火炎の高さ調整機構の操作力を測定するための試験方法の例 

 

4.4 

スピッティング及びフレアリング 

多目的ライターは,8.3によって試験したとき,スピッティング及びフレアリングを起こしてはならない。 

4.5 

火炎の消火 

4.5.1 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター 

調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,最高の火炎の高さで10秒間燃焼させた後にボタン

又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,消火のための操作が終了し

てから3秒以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつポストミキシングバーナ

ー多目的ライターの場合は,更に3秒間以内の継続燃焼(以下,アフターバーンという。)があっても,そ

の間に火炎の高さがシールドの高さを越えなければ,この3秒間までのアフターバーンは差し支えない。 

4.5.2 

調整式及び非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター 

火炎の高さを100 mm(又は100 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式ポス

トミキシングバーナー多目的ライター,又は非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,20秒

間燃焼させた後にボタン又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,消

火のための操作が終了してから3秒以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつ

ポストミキシングバーナー多目的ライターの場合は,更に3秒間のアフターバーンがあっても,その間に

火炎の高さがシールドの高さを越えなければ,この3秒間までのアフターバーンは差し支えない。 

4.5.3 

調整式及び非調整式プリミキシングバーナー多目的ライター 

火炎の高さを75 mm(又は75 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式プリミ


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

キシングバーナー多目的ライター,又は非調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,20秒間燃焼

させた後にボタン又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,6秒以内

に火炎が完全に消えなければならない。 

注記 この規格の6秒間という全体のアフターバーンは,技術的進歩に合わせて,段階的に少なくす

るようこの規格を定期的に見直されるであろう。 

4.5.4 

デュアルフレーム式多目的ライター 

デュアルフレーム式多目的ライターは,それぞれの種類の火炎の消火時間において,この細分箇条で規

定した条件を満たさなければならない。 

4.5.5 

マルチフレーム式多目的ライター 

マルチフレーム式多目的ライターは,それぞれの火炎の消火時間において,この細分箇条で規定した条

件を満たさなければならない。 

4.6 

燃料充塡量 

燃料を充塡して出荷する多目的ライターは,8.12によって試験したとき,燃料の容量が燃料タンクの容

量の85 %を超えてはならない。 

4.7 

燃料の質量 

燃料を充塡した状態で出荷される多目的ライターは,液化燃料の質量が10 gを超えてはならない。 

 

構造 

5.1 

一般 

多目的ライターは,5.2〜5.9の規定に適合しなければならない。 

5.2 

耐落下性 

5.2.1 

多目的ライターは,8.5によって試験したとき,次による。 

a) 燃料タンクの破裂・破砕があってはならない。 

b) 自然点火が継続してはならない(3.15参照)。 

c) 多目的ライターについては,ガス漏れが1分間で15 mgを超えてはならない。 

5.2.2 

5.2.1の規定に適合しかつ点火することができる多目的ライターは,4.1〜4.5に適合しなければなら

ない。 

5.2.3 

点火できない多目的ライターは不合格としない。 

5.3 

耐熱性 

5.3.1 

多目的ライターは,8.6によって試験したとき,65 ℃の温度に4時間耐えなければならない。 

5.3.2 

5.3.1の規定に適合し,かつ,点火することができる多目的ライターは,23 ℃±2 ℃に安定させた

後,4.1〜4.5に適合しなければならない。点火できない多目的ライターは不合格としない。 

5.4 

耐火炎性 

5.4.1 

火炎の高さを最高に設定した調整式多目的ライター及び非調整式多目的ライターは,次によって,

10秒間の燃焼に耐えなければならない。 

a) 火炎を上方に垂直に向けた場合 

b) 火炎を水平から下方に45°±5°の角度で下げた場合 

5.4.2 

火炎を上方に垂直に向けて,多目的ライターを試験したとき,危険な状態を引き起こすような,構

成部品の燃焼又は変形があってはならない。 

5.4.3 

5.4.2の規定に適合し,かつ,点火することができる多目的ライターは,23 ℃±2 ℃で5分間安定


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

させた後,図3に示すように,火炎を水平から下方に45°±5°の角度で下げて,同じ方法で試験しなけ

ればならない。危険な状態を引き起こすような,構成部品の燃焼又は変形があってはならない。 

 

 

図3−耐火炎性試験の試料の位置 

 

5.4.4 

この規定に適合しかつ点火できる多目的ライターは,4.1〜4.5に適合しなければならない。 

5.5 

耐連続燃焼性 

多目的ライターは,8.7によって試験したとき,危険な状態を引き起こすことなく,2分間の連続燃焼に

耐えなければならない。 

5.6 

耐繰返し燃焼性 

多目的ライターは,8.8によって試験したとき,20秒間10回の繰返し燃焼に耐えなければならない。 

5.7 

外観 

多目的ライターは,通常の使用において切り傷,又はすり傷の原因となるような鋭いエッジがあっては

ならない。人が触れる多目的ライターに鋭いエッジを発見した場合は,UL 1439によって試験をしなけれ

ならない。 

注記 ULとは,Underwriters Laboratories(米国保険業者安全試験所)のことである。 

5.8 

燃料適性 

多目的ライターの構成部品で,多目的ライターとともに提供されるか又は製造業者が推奨する燃料に触

れるものは,8.9に規定した試験を行ったとき,燃料にさらした後でも,この規格に適合しないか,又は1

分間で15 mgを超えるガス漏れが生じるような劣化があってはならない。 

5.9 

耐内圧性 

多目的ライターの燃料タンクは,8.10によって試験したとき,試験中に圧力の急激な低下があってはな

らない。 

 

多目的ライターの燃料注入 

6.1 

注入式多目的ライターは,箇条7に従って特定の取扱説明書及び警告を含めなければならない。 

6.2 

注入式多目的ライターの注入バルブは,8.11によって試験したとき,1分間で15 mgを超える漏れが

ない安全なものでなければならない。 

 


S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

取扱説明書及び警告 

7.1 

安全情報 

7.1.1 

一般 

多目的ライターには,正しい使用方法をユーザーに伝えるために,適切な安全情報を示す文字若しくは

セーフティシンボル,又はそれらの組合せで表記することなどによって付けなければならない。 

7.1.2 

表示場所 

安全情報は,多目的ライターの本体,多目的ライターと一緒に包装する別個の取扱説明書,小冊子又は

販売の際の製品の包装上のいずれかに記載しなければならない。この情報は,多目的ライターの種類に最

も適している警告を強調するものでなければならない。この安全情報は,その他の情報から明確に区別で

きる対照的背景色,活字の大きさ及び字体で,目立つ箇所に表示しなければならない。 

注記 製品の包装とは,販売店の袋又は包装紙を含まない。 

7.1.3 

記載内容 

7.1.3.1 

多目的ライターには,安全情報に隣接させて“警告”という明確な記載をする。 

7.1.3.2 

多目的ライターには,次の表記を記載しなければならない。 

a) “子供から遠ざける”又は“子供の手の届くところに置かない”(ここで用いる表記は,明確でかつ

説得力があり,識別できるものとし,“子供から遠ざける”セーフティシンボルを多目的ライター本体

に表示することが望ましい。) 

b) “顔及び衣類から離して多目的ライターを点火する” 

c) “たばこ,葉巻又はパイプの火をつけるために使用しない” 

7.1.3.3 

安全情報には,多目的ライターの種類に応じて,次の事項を記載する。 

a) “使用後,火炎が消えていることを確認する” 

b) “50 ℃超の高温又は長時間の日光には,絶対にさらさない” 

c) “孔を開けたり,又は火中に投入することは絶対にしない” 

d) “目に見える火炎の上方は異常な高熱を発している。火傷,怪我又は火災を防止するため,特に注意

を払う”(この記載は,全てのプリミキシングバーナー多目的ライターに付けなければならない。) 

e) “この製品を使用するときは,グリル又は他の器具の製造業者から提供された全ての取扱説明書及び

警告文に従う” 

f) 

“30秒以上火をつけたままにしない” 

g) “注入後は,多目的ライターを使用するまで2分間待つ”(この記載は,全ての注入式多目的ライター

に付けなければならない。) 

h) “可燃性高圧ガスが入っている” 

i) 

“充塡したとき,可燃性高圧ガスが入っている” 

7.1.4 

セーフティシンボル 

7.1.4.1 

一般 

セーフティシンボルを使用する場合は,7.1.4.2〜7.1.4.5による。 

7.1.4.2 

“警告”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 三角形の線     :黒又は赤 

− グラフィカルシンボル:三角形の線(黒又は赤)と同じ色 

− シンボルは,図4に示すものと同じ割合で作成する。 


10 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

− 寸法は,10 mm以上とする。 

 

 

又は 

 

図4−“警告”のシンボル 

 

7.1.4.3 

“子供から遠ざける”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 円形の線及び斜めの線:赤 

− グラフィカルシンボル:黒 

− シンボルは,図5に示すものと同じ割合で作成する。 

− 寸法は,10 mm以上とする。 

 

 

図5−“子供から遠ざける”のシンボル 

 

7.1.4.4 

“注意及び火災の危険”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 三角形の線     :黒又は赤 

− グラフィカルシンボル:三角形の線(黒又は赤)と同じ色 

− シンボルは,図6に示すものと同じ割合で作成する。 

− 寸法は,10 mm以上とする。 

 


11 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

 

又は 

 

図6−“注意及び火災の危険”のシンボル 

 

7.1.4.5 

“50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 円形の線及び斜めの線:赤 

− グラフィカルシンボル:黒 

− シンボルは,図7に示すものと同じ割合で作成する。 

− 寸法は,10 mm以上とする。 

 

 

図7−“50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル 

 

7.2 

燃料注入に関する取扱説明書 

注入式多目的ライターには,注入操作を行うための正しい手順について特定の取扱説明書及び警告を付

けなければならない。この取扱説明には,製造業者によって推奨された燃料及び再注入用ボンベと多目的

ライターの燃料タンクとの間で正しくかん合できるような適切な情報を含まなければならない。 

 

試験方法 

8.1 

試料及び試験手順 

8.1.1 

試料 

この試験に用いる試料は,特に規定がない限り未使用の完成品で,正常に燃料を充塡した多目的ライタ

ーとし,最初から構造上損傷がないものとする。 

8.1.2 

試験手順 

試験手順は,附属書Aに規定する選択1又は選択2による。 


12 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

8.2 

火炎の高さの測定 

8.2.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターの火炎の高さの測定方法について規定することである。 

8.2.2 

装置 

5 mm間隔で水平に目盛を付けた垂直に立つ不燃性の板。その板から少なくとも25 mm離れた所に多目

的ライターを置き,基盤に支柱を取り付ける。この板は,垂直に立つものとする。試験は,適切な不燃性

材料で作られた,風の影響を受けない囲いの中で実施する。 

8.2.3 

試料 

試料は,製造業者の仕様に従って燃料を入れた多目的ライターとする。 

8.2.4 

手順 

8.2.4.1 

毎回火炎の高さを測定する前に,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,全ての多目的ライター

を安定させる。 

8.2.4.2 

試料を,火炎が上向きに垂直になるように支柱を置く。 

8.2.4.3 

試料に点火して約1秒間置き,次に5秒間の燃焼の間に,多目的ライターの後ろにある板の5 mm

間隔の目盛に最も近いところの火炎の高さを求める。 

注記 プリミキシングバーナー多目的ライターの場合,薄暗い条件下で試験を行うことが望ましい。 

8.3 

スピッティング及びフレアリング試験 

8.3.1 

一般 

これらの試験の目的は,多目的ライターにスピッティング及びフレアリングがないことを確認すること

である。 

8.3.2 

試料 

試料は,製造業者の仕様に従って燃料を入れた多目的ライターとする。 

8.3.3 

手順 

8.3.3.1 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,全ての多目的ライターを安定させる。 

8.3.3.2 

調整式多目的ライターの場合は,その最高の高さに火炎を調整する。 

8.3.3.3 

多目的ライターを点火し,12秒間の連続燃焼中に,次の三段階におけるスピッティングを観察す

る。 

a) 火炎を水平にして4秒間 

b) 火炎を水平から下方に45°±5°の角度に向けて4秒間 

c) 火炎を上方に垂直に向けて4秒間 

8.3.3.4 

その後,多目的ライターを点火させて火炎を上方に垂直に向け,火炎の高さを観察して,多目的

ライターを水平から下方45°±5°の角度の逆位置まで回転させる。合計で10秒の経過時間中,火炎の高

さの変動が50 mmを超える場合,又は4.2に規定する最高値を超える火炎の高さがあった場合は不合格と

する。多目的ライターが不合格でない場合には,8.3.3.5の試験の前に23 ℃±2 ℃で最低5分間安定させ

る。 

8.3.3.5 

図8に従って,火炎の高さ(L1+L2)を測定する。 

異なる多目的ライターを用いて8.3.3.3〜8.3.3.5の試験を実施する場合,これらの多目的ライターは

8.3.3.1によって安定させる。 

8.3.3.6 

多目的ライターを10秒間逆さまにする。火炎が垂直上方向に出るように多目的ライターを元の

方向に戻し点火する。10秒間の燃焼中に火炎の高さを観察し,火炎の高さの変動が50 mmを超える場合,


13 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

又は4.2に規定する最大値を超える火炎の高さがあった場合は,不合格とする。 

 

 

図8−スピッティング及びフレアリング試験のための試料の位置(8.3.3.5参照) 

 

8.4 

消火試験 

8.4.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターが安全に消火することを確認することである。 

8.4.2 

試料 

試料は,製造業者の仕様に従って燃料を入れた多目的ライターとする。 

8.4.3 

装置 

装置は,8.2.2による,火炎の高さ測定のためのものと同一の装置を使用する。 

8.4.4 

手順 

8.4.4.1 

試料を,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。試験は,薄暗い条件の下で行うこ

とが望ましい。 

8.4.4.2 

多目的ライターを火炎の高さを測定する装置に置き,火炎を上方に垂直に向け点火し,適宜,4.5.1

〜4.5.3で規定している火炎の高さに調整し,続いて,消火して少なくとも1分間置く。次に,多目的ライ

ターを水平の姿勢から下方へ45°±5°の角度に向け,4.5.1〜4.5.3に規定する時間だけ点火し,その後,

通常の方法で消火する。消火後に発生する燃焼があれば,その時間を測定して記録する。4.5.1〜4.5.3に規

定する時間を超えてのアフターバーンは不合格とする。 

8.4.4.3 

消火試験を同一の試料で繰り返す必要がある場合,23 ℃±2 ℃の温度で少なくとも10時間置き,

再び安定させる。 

8.5 

耐落下性試験 

8.5.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターの硬質面への落下が燃料タンクの破損,自然点火の継続又は毎分15 

mgを超える燃料漏れをもたらすかどうか,及びその後の安全な方法での操作を損なうかどうかを確認す

ることである。 

8.5.2 

耐落下性試験の意義 

耐落下性試験は,多目的ライターの使用中に起こり得る落下に安全に耐える,多目的ライターの能力に

関する情報を提供する。 


14 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

8.5.3 

装置 

8.5.3.1 

コンクリート表面 

8.5.3.2 

高さ表示装置 コンクリート面から1.5 m±0.1 mの高さまで目盛が付いた測定器。 

8.5.3.3 

はかり 0.1 mgまで読み取ることができるもの。 

8.5.4 

試料 

8.5.4.1 

一般 

試料は,未使用で完全な,正常に燃料を入れた多目的ライターとし,初めから構造的な損傷があっては

ならない。これらの耐落下性試験には,4.1〜4.5に規定する試験に用いた多目的ライターを用いてもよい。 

8.5.4.2 

試料1 

試料は23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。また,火炎調整式多目的ライターの場合は,

火炎を最大の高さに調整する。 

8.5.4.3 

試料2 

試料は−10 ℃±2 ℃で24時間置き,その後23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。火炎

調整式多目的ライターについては,火炎の高さを最高75 mmに調整する。 

8.5.5 

手順 

8.5.5.1 

試料を手放すときに,ノズルが上向き,下向き及び水平になるような三つの状態で,1.5 m±0.1 m

の高さからコンクリート面に自由落下させる。 

8.5.5.2 

各落下中,危険をもたらすような燃料タンクの破損,又は自然点火の継続に関し試料を観察する。 

8.5.5.3 

3回の落下の後,5分間以内に,漏れ速度が毎分15 mgを超えるかどうかを1分間にわたって測

定する。この量を超える燃料漏れは不合格とする。 

8.5.5.4 

8.5.5.1〜8.5.5.3の試験に合格し,点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

8.5.5.5 

点火しない多目的ライターは,不合格としない。 

8.6 

耐熱性試験 

8.6.1 

一般 

この試験の目的は,閉鎖部材を含む燃料タンクが高温に耐えられるかどうかを確認することである。 

8.6.2 

試験の意義 

この試験は,閉鎖部材を含む燃料タンクが,毎分15 mgを超える燃料漏れ,及び燃料タンクの破損がな

く,また,多目的ライターがその後の安全な方法での操作が損なわれることなく,高温に耐える能力に関

する情報を提供する。試験後に液化燃料が空となった多目的ライターは,不合格とする。 

8.6.3 

装置 

8.6.3.1 

恒温槽 65 ℃±2 ℃の温度を維持することができ,ガス又は蒸気が滞留しないように換気装置

を備えた恒温槽。 

8.6.3.2 

温度計 ±2 ℃の精度で温度を計測できる測定装置。 

8.6.3.3 

はかり 0.1 mgまで読み取れるはかり。 

8.6.4 

試料 

試料は,未使用で完全な,正常に燃料を入れた多目的ライターとし,初めから構造的な損傷があっては

ならない。この耐熱性試験には,4.1〜4.5で規定する試験に用いた多目的ライターを用いてもよい。 

8.6.5 

手順 

8.6.5.1 

65 ℃±2 ℃で恒温槽を安定させる。 

8.6.5.2 

試料を点火して燃料が空でないことを確認した後,消火する。 


15 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

8.6.5.3 

試料を,少なくとも4時間恒温槽の中に入れておく。 

8.6.5.4 

4時間後に試料を取り出し,23 ℃±2 ℃で最低10時間置き安定させる。ただし,24時間を超え

ない。 

8.6.5.5 

温度を安定させた後,質量を1分間測定して,燃料漏れが毎分15 mgを超えるかどうかを判定す

る。毎分15 mgを超える漏れは不合格とする。 

8.6.5.6 

燃料タンクの全て又は一部が透明の場合は,タンク内の液化燃料の確認を目視で行う。液化燃料

が残っていない場合は,試料が空であり不合格とする。 

8.6.5.7 

燃料タンクが不透明な場合は,試料を点火する。点火できる場合は,8.6.5.8によって試験する。

点火できない場合は,次による。 

a) 0.1 mgまで読み取ることのできるはかりで,試料の質量を測定する。 

b) 燃料タンクを開放する(注入式でない試料の場合は,シーリングボールを押し込むか,又はバーナー

弁を開放し,注入式の試料の場合は,注入バルブを開放する。)。 

c) 全ての構成部品を装着して,試料の質量を再度測定する。 

質量差が10 mg以内であれば,試料は空であり,不合格とする。 

8.6.5.8 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

8.6.5.9 

点火しない,かつ,燃料が空でない試料は,不合格としない。 

8.7 

耐連続燃焼性試験 

8.7.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターが,火炎の有無にかかわらず,構成部品の持続的燃焼又は燃料タン

クの破損なしに2分間の連続燃焼に耐えられるかどうかを確認することである。 

8.7.2 

試料 

試料は,未使用で完全な,正常に燃料を入れた多目的ライターとし,初めから構造的な損傷があっては

ならない。この耐連続燃焼性試験には,4.1〜4.5で規定する試験に用いた試料を用いてもよい。 

8.7.3 

装置 

適切な不燃材で構成し,風の影響を与えない装置。 

8.7.4 

手順 

8.7.4.1 

火炎の高さを75 mm(又は75 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式

ポストミキシングバーナー多目的ライター,60 mm(又は60 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高

さ)に設定した調整式プリミキシングバーナー多目的ライター,又は恒久的に火炎の高さを設定した非調

整式多目的ライターを試験する。 

8.7.4.2 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

8.7.4.3 

試料をノズルが水平から下方へ45°±5°の角度方向に向けて,点火し,2分間燃焼させる。 

8.7.4.4 

2分間の燃焼中に,8.7.1に規定する状態が一つでも出現した場合は不合格とする。 

8.7.4.5 

デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

8.7.4.6 

マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 

8.8 

耐繰返し燃焼性試験 

8.8.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターが,各燃焼ごとに5分間の休止時間をおいて,20秒の燃焼時間を10

回繰り返し,これに耐えることができるかどうかを確認することである。 


16 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

8.8.2 

耐繰返し燃焼性試験の意義 

多目的ライターが,その後安全な方法での操作が損なわれることなく,この試験に耐えることができる

ことが重要である。 

8.8.3 

試料 

試料は未使用で完全な,通常どおりに燃料を入れた多目的ライターとし,初めから構造的な損傷があっ

てはならない。この耐繰返し燃焼性試験には,4.1〜4.5で規定する試験に用いた試料を用いてもよい。 

8.8.4 

手順 

8.8.4.1 

火炎の高さを75 mm(又は75 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式

ポストミキシングバーナー多目的ライター,60 mm(又は60 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高

さ)に設定した調整式プリミキシングバーナー多目的ライター,又は恒久的に火炎の高さを設定した非調

整式多目的ライターを試験する。 

8.8.4.2 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

8.8.4.3 

試料を,ノズルが水平から下方へ45°±5°の角度の方向に向け,点火し,20秒間燃焼させる。 

8.8.4.4 

試料を消火して5分間放置する。 

8.8.4.5 

8.8.4.3及び8.8.4.4の操作を,更に,9回繰返し,合計10回試験する。 

8.8.4.6 

試料を23 ℃±2 ℃の温度で少なくとも10時間置き,安定させる。 

8.8.4.7 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

8.8.4.8 

点火しない試料は,不合格としない。 

8.8.4.9 

デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

8.8.4.10 マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 

8.9 

燃料適性試験 

8.9.1 

一般 

この試験の目的は,多目的ライターの構成部品が,製造業者が推奨する燃料に触れることによって劣化

して多目的ライターが空になるか,又は漏れ速度が毎分15 mgを超えるかどうかを確認することである。 

8.9.2 

試料 

試料は未使用で完全な,通常どおりに燃料を入れた多目的ライターとし,初めから構造的な損傷があっ

てはならない。この燃料適性試験には4.1〜4.5で規定する試験に用いた多目的ライターを用いてもよい。 

8.9.3 

装置 

8.9.3.1 

恒温槽 40 ℃±2 ℃を維持することができ,ガス又は蒸気が滞留しないように換気装置を備え

た恒温槽。 

8.9.3.2 

温度計 35 ℃〜45 ℃の範囲で±1 ℃まで測定できるもの。 

8.9.3.3 

はかり 0.1 mgまで読み取ることができるもの。 

8.9.4 

手順 

8.9.4.1 

40 ℃±2 ℃の恒温槽で安定させる。 

8.9.4.2 

多目的ライターの燃料が空でないことを確認するために,各試料を点火してその後,消火する。 

8.9.4.3 

試料を,恒温槽の中に28日間置く。 

8.9.4.4 

試料を取り出して,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

8.9.4.5 

温度を安定させた後1分間にわたって質量を測定して,燃料漏れが毎分15 mgを超えないかどう

か判定する。毎分15 mgを超える漏れは不合格とする。 

8.9.4.6 

燃料タンクの全て又は一部が透明の場合は,燃料タンク内の液化燃料の存在を目視で観察する。


17 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

液化燃料が残っていない場合は,ライターが空であり不合格であることを示す。 

8.9.4.7 

燃料タンクが不透明な場合は,試料を点火する。点火可能な場合は,8.9.4.8で規定する試験を行

う。点火しない場合は,次による。 

a) 0.1 mgまで読み取ることのできるはかりで,試料の質量を測定する。 

b) 燃料タンクを開放する(注入式でない試料の場合はシーリングボールを押し込むか,又はバーナーバ

ルブを開放し,注入式の試料の場合は注入バルブを開放する。)。 

c) 全ての構成部品を装着して,試料の質量を再度測定する。 

質量差が±10 mg以内であれば,試料は空であり不合格とする。 

8.9.4.8 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

8.9.4.9 

点火しない,かつ,燃料が空でない試料は,不合格としない。 

8.10 耐内圧性試験 

8.10.1 一般 

この試験の目的は,閉鎖部材を含む燃料タンクが異常に高い内圧に安全に耐えられるかどうかを確認す

ることである。 

8.10.2 耐内圧性試験の意義 

この試験は,閉鎖部材を含む燃料タンクが,55 ℃で発生する蒸気圧の2倍の内圧に耐える能力に関する

情報を提供する。 

8.10.3 装置 

3 MPaのゲージ圧を負荷することができる装置。 

8.10.4 試料 

試料は,燃料を全部抜き,構造的に損傷のない未使用の多目的ライターとする。この耐内圧性試験には,

4.1〜4.5で規定する試験に用いた多目的ライターを用いてもよい。 

8.10.5 手順 

8.10.5.1 試験は,23 ℃±2 ℃で実施する。 

8.10.5.2 燃料の種類及び化学成分が明らかな場合,試料に毎秒69 kPaを超えないように内圧を上昇させ, 

55 ℃で発生する蒸気圧の2倍の内圧まで加える。試験中に圧力の急激な低下があるかどうかを観察する。

試験中に圧力の急激な低下がない場合,多目的ライター燃料のタンク及び閉鎖部材は合格とする。 

8.10.5.3 燃料の種類及び化学成分が明らかでない場合,試料に毎秒69 kPaを超えないように内圧を上昇さ

せ,1.93 MPaに等しい内圧を試料に加える。試験中に圧力の急激な低下があるかどうかを観察する。 

不合格:圧力の急激な低下があった場合,最大圧力を記録し,8.10.5.4によって試験する。 

8.10.5.4 55 ℃における燃料の蒸気圧を決定するため,燃料の種類及び化学成分を明らかにするJIS K 2240

に従って,ガスクロマトグラフ分析を実施する。 

不合格:8.10.5.3で記録された最大圧力が,ガスクロマトグラフ分析による55 ℃における2倍の蒸気

圧より低い場合は不合格とする。 

8.11 燃料漏れ試験 

8.11.1 一般 

この試験の目的は,試料の注入バルブから危険な燃料漏れがないことを確認することである。 

8.11.2 手順 

注入式多目的ライターを空にして,製造業者が推奨する方法で,製造業者が推奨する燃料を注入する。

15分間以内に質量を測定して,漏れが毎分15 mgを超えないかどうかを判定する。この値を超える漏れは


18 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

不合格とする。 

8.12 燃料充塡量試験 

8.12.1 一般 

この試験の目的は,燃料タンクの内容積に対する液化燃料の充塡量を測定することである。 

8.12.2 装置 

0.1 mgまで読み取れるはかり。 

8.12.3 試料 

試料は,出荷状態の多目的ライターとする。 

8.12.4 手順 

8.12.4.1 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

8.12.4.2 未使用の試料の質量を測定し,その後燃料を抜き,30分後に燃料が空になった試料の質量を再度

測定することによって,燃料の総質量を測定する。 

8.12.4.3 燃料の充塡容量V1を次の式によって算出する。 

f

f

1

ρ

m

V

 

ここに, 

mf: 燃料の質量(g) 

 

ρf: 23 ℃における燃料の密度(g/cm3) 

8.12.4.4 燃料の種類及び化学成分が分からない場合は,密度0.54 g/cm3を使用する。 

8.12.4.5 燃料タンクに6 mm以下の孔を開け,試料又は燃料タンクの質量を測定する。 

8.12.4.6 注射器又はその他の適切な装置を使って,23 ℃±2 ℃の温度の蒸留水をその燃料タンクに入れ

て,タンク内に気泡がないことを確認する。 

8.12.4.7 試料の設計内容(形状・寸法及び板厚)によって,充塡中に混じる空気が容易に取り出せるよう

に,燃料タンクに空気抜き孔を開ける必要がある場合もある。空気抜き孔を適用した場合には,充塡及び

空気抜きの両方の孔を開けた後に,試料の質量を測定する。 

8.12.4.8 水を充塡した試料又は燃料タンクの質量を測定する。 

8.12.4.9 水を充塡した試料又は燃料タンクの質量から空の試料又は燃料タンクの質量を減じるか,試料又

は燃料タンクを充塡するために必要とした水の質量を測定するか,又は適切な方法によって測定する。 

8.12.4.10 

試料の燃料タンクの容量V0を,次の式によって求める。 

w

w

0

ρ

m

V

 

ここに, 

mw: 水の質量(g) 

 

ρw: 23 ℃における水の密度(g/cm3) 

8.12.4.11 

燃料の種類及び化学成分が明らかな場合,V1(燃料の充塡容量)のV0(燃料タンクの容量)に

対する比(V1/V0)が0.85を超える場合,多目的ライターは不合格とする。 

8.12.4.12 

燃料の種類及び化学成分が明らかでなく,燃料の密度を0.54 g/cm3とした場合で,V1のV0に対

する比が0.85を超える場合は,更に次の確認を行う。 

23 ℃における燃料の密度を決定するため,JIS K 2240の6.10[組成分析方法(ガスクロマトグラフ法)]

によって,成分分析を実施する。ガスクロマトグラフ分析によって決定された23 ℃における燃料密度を

用いて,燃料の容量V2を計算する。 

f

f

2

ρ

m

V

 


19 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

ここに, 

mf: 燃料の質量(g) 

 

ρf: 23 ℃における燃料の密度(g/cm3) 

8.12.4.13 

V2のV0に対する比(V2/V0)が0.85を超える場合,不合格とする。 

 

製品表示 

多目的ライターには,容易に消えない方法で製造業者名若しくは販売業者名,又はそれらの略号若しく

は登録商標を記載する。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 JIS S 4801 たばこライター−安全仕様 


20 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

  

附属書A 

(規定) 
試験手順 

選択1 

 

 

5.7 外観 

7 取扱説明書及び警告 

9 製品表示 

4

.6

 

 

4

.7

 

 

4

.1

 

 

4

.2

 

 

4

.3

 

 

調

 

4

.4

 

 

 

4

.5

 

 

6

.2

 

 

 

5

.4

 

 

5

.9

 

 

5

.8

 

 

5

.2

 

 

1:

1

0

@

2

±

2

 ℃

) 

5

.2

 

 

2:

2

4

10

 

±

2

 ℃

1

0

@

2

±

2

 

 

5

.3

 

 

5

.6

 

 

5

.5

 

 

4.1 火炎の生成 
4.2 火炎の高さ 
4.3 火炎の高さの調整機能 
4.4 スピッティング及びフレアリング 
4.5 火炎の消火 

8.8.4.7 

8.6.5.8 

8.5.5.4 

8.5.5.4 

8.9.4.8 

5.4.4 

意図された方法で点火できるライターは,4.1〜4.5への適合を確認する。 

8.10.4 

4.1〜4.5で規定する試験に用いたライターは,この試験に用いてよい。 

8.9.2 

8.5.4.1 

8.5.4.1 

8.6.4 

8.8.3 

8.7.2 


21 

S 4802:2018 (ISO/DIS 22702:2016) 

 

選択2 

 

 

5.7 外観 

7 取扱説明書及び警告 

9 製品表示 

4

.6

 

 

4

.7

 

 

4

.1

 

 

4

.2

 

 

4

.3

 

 

調

 

4

.4

 

 

 

4

.5

 

 

6

.2

 

 

 

5

.4

 

 

5

.9

 

 

5

.8

 

 

5

.2

 

 

1:

1

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2

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2

 ℃

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5

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2

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5

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5

.6

 

 

5

.5

 

 

4.1 火炎の生成 
4.2 火炎の高さ 
4.3 火炎の高さの調整機能 
4.4 スピッティング及びフレアリング 
4.5 火炎の消火 

8.8.4.7 

8.6.5.8 

8.5.5.4 

8.5.5.4 

8.9.4.8 

5.4.4 

意図された方法で点火できるライターは,4.1〜4.5の適合すべき全ての規定に適合しなければならない。