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S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 機能的要求事項  4 

4.1 火炎の生成  4 

4.2 火炎の高さ  5 

4.3 火炎の高さの調整機能  6 

4.4 スピッティング及びフレアリング 6 

4.5 火炎の消火  6 

4.6 燃料充塡量  7 

4.7 燃料の質量  7 

5 構造 7 

5.1 外観  7 

5.2 燃料適性  7 

5.3 燃料タンクの漏れ性  8 

5.4 耐落下性  8 

5.5 耐熱性  8 

5.6 耐内圧性  8 

5.7 耐火炎性  8 

5.8 耐繰返し燃焼性  9 

5.9 耐連続燃焼性  9 

6 試験方法 9 

6.1 試料及び試験手順  9 

6.2 火炎の高さの測定  9 

6.3 スピッティング及びフレアリング試験 10 

6.4 消火試験  11 

6.5 燃料適性試験  11 

6.6 燃料漏れ試験  13 

6.7 燃料充塡量試験  13 

6.8 耐落下性試験  14 

6.9 耐熱性試験  15 

6.10 耐内圧性試験  16 

6.11 耐繰返し燃焼性試験  16 

6.12 耐連続燃焼性試験  17 


 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 目次 

(2) 

ページ 

7 取扱説明書及び警告  18 

7.1 一般  18 

7.2 表示場所  18 

7.3 記載内容  18 

7.4 セーフティシンボル  19 

7.5 燃料注入に関する取扱説明書  21 

8 製品表示 21 

附属書A(規定)試験手順  22 

 

 


 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

(3) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。 

これによって,JIS S 4801:2010は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

S 4801:2018 

 

(ISO/DIS 9994:2016) 

たばこライター−安全仕様 

Lighters-Safety specifications 

 

序文 

この規格は,2016年にDISとして公開されたISO 9994を基に,技術的内容を変更することなく作成し

た日本工業規格である。このDISは,FDISを省略してISとして発行される予定である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

 

適用範囲 

この規格は,たばこライター,葉巻ライター,パイプライターなどのように,一般的にたばこライター

(以下,ライターという。)と呼ばれる全ての火炎発生装置を対象とし,通常使用又は合理的に予測できる

誤使用に関して,合理的な安全性を明確にするための要求事項について規定する。ただし,たばこ,葉巻

及びパイプ以外のものに火をつけることを目的とした火炎発生装置には適用しない。 

ライターは,全ての火災源と同じように,ユーザーに潜在的な危険源をもたらすことがある。この規格

では,全ての危険源を排除することはできないが,ユーザーに対するライターの潜在的な危険源を最小限

にするように意図されている。 

安全声明書−この規格を使用する者は,適用できる試験室での作業に通じていなければならない。この

規格は,たとえどのような場合でも,その使用に関係する全ての安全上の問題を取り扱うものではない。

適切な安全性及び保健上の実行性を確立し,かつ,使用に当たって規制による制限の適応性を決定するの

は,この規格を使用する者の責任である。 

注記1 多目的ライターについては,JIS S 4802で規定している。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO/DIS 9994:2016,Lighters−Safety specifications(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 2240 液化石油ガス(LPガス) 

注記 対応国際規格:ISO 7941,Commercial propane and butane−Analysis by gas chromatography 

UL 1439,Standard for tests for sharpness of edges on equipment 

 


S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

ライター(lighter) 

液体炭化水素及び液化炭化水素を燃料として用い,手によって操作される火炎発生装置であり,通常は

たばこ,葉巻及びパイプに意図的に点火するものとして用いられるもの。紙,芯,ろうそく及びランタン

のようなものに火をつけることも予測できる。 

注記 ライターは,照明,灯光など長時間燃焼時間を必要とする使用を目的としたものではない。 

3.2 

液体ライター(fluid lighter) 

24 ℃でゲージ圧が34.5 kPaを超えないヘキサン系のような液体炭化水素を燃料として用いる芯が露出

しているライター。 

3.3 

ガスライター(gas lighter) 

24 ℃でゲージ圧が103 kPaを超えるn-ブタン,イソブタン及びプロパンのような液化炭化水素を燃料と

して用いるライター。 

3.4 

ポストミキシングバーナーライター(post-mixing burner lighter) 

燃料が燃焼のため供給され,空気が燃焼の時点で供給されるガスライター。 

3.5 

プリミキシングバーナーライター(premixing burner lighter) 

燃料と空気とが燃焼のために供給される前に混合されているガスライター。 

3.6 

再注入できない(使い捨て)ライター[non-refillable (disposable) lighter] 

燃料が充塡されており,再注入することを意図していないライター。 

3.7 

注入式ライター(refillable lighter) 

外部の容器から燃料を充塡するか,又は新たにカートリッジタンクを差し込むかのいずれかによって再

注入できるライター。 

3.8 

調整式ライター(adjustable lighter) 

ユーザーによって火炎の高さを変えられる機構のライター。 

3.9 

非調整式ライター(non-adjustable lighter) 

ユーザーによって火炎の高さを調整することができない機構のライター。 

注記 火炎の高さは,製造業者によって固定される。 

3.10 

自動調整式パイプライター(automatically adjusting pipe lighter) 

パイプに火をつけるために特別に設計されたもので,上向きの状態から傾けたとき,火炎の高さを自動

的に増す特性をもつライター。 


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3.11 

自動消火式ライター(self-extinguishing lighter) 

点火した火炎を持続するためのユーザーの意図的かつ積極的行為を必要とし,その火炎は,積極的行為

を終了することによって消火するライター。 

3.12 

非自動消火式ライター(non-self-extinguishing lighter) 

点火した火炎を持続するためのユーザーの意図的又は積極的行為は必要とせず,火炎を消火するための

ユーザーの意図的な行為を必要とするライター。 

3.13 

火炎の高さ(flame height) 

目視できる火炎の先端からシールドの上端までの直線距離か,又はシールドがないときは,目視できる

火炎の先端から目に見えている芯の根元又はバーナーバルブ孔の最先端までの直線距離。 

3.14 

シールド(shield) 

ガスライターのバーナーバルブ孔又は液体ライターの芯の回りを全部又は一部囲んでいる構造体。 

3.15 

バーナーバルブ(burner valve) 

燃料の放出を制御するガスライターの構成部品。 

3.16 

バーナーバルブ孔(burner valve hole) 

燃料が放出されるバーナーバルブの先端。 

3.17 

フレアリング(flaring) 

一定の安定した火炎の状態から火炎の高さが変動する現象。 

3.18 

自然点火の持続(sustained self-ignition) 

手による意図的な操作以外による火炎の発生であって,例えば,ライターを落としたような場合,それ

によって点火部が作動し,火炎が燃え続ける現象。 

3.19 

スピッティング(spitting) 

ガスライターにおける火炎に関する現象であって,気化されていない液体の燃料があふれ出し,主な火

炎と分かれて,燃えた液体粒子がシャワー状に吹き出す現象。スパッタリング(sputtering)ともいう。 

3.20 

火炎(flame) 

通常の明るさか,又は薄暗い照明の状態において肉眼で見えることができる熱及び光を生成する燃料の

燃焼の成果物。 

3.21 

点火(ignite) 

ライターの内蔵した発火装置と燃料放出装置とを作動することによって,ライターが火炎を作り出すこ

と。 


S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

3.22 

デュアルフレーム式ライター(dual flame type lighter) 

2種類以上の火炎を生成するバーナーバルブ・システムを使用するライター(プリミキシングバーナー

ライター及びポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成する場

合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。 

3.23 

マルチフレーム式ライター(multiple flame type lighter) 

同じ種類の火炎を複数生成するバーナーバルブ・システムを使用するライター(プリミキシングバーナ

ーライター又はポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成する

場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。 

 

機能的要求事項 

4.1 

火炎の生成 

ライターは,不注意による点火又は自然点火の可能性を最小限にするため,火炎を発生するために意図

的な手動操作を必要としなければならない。これらの操作は,少なくとも次の一つ以上に適合しなければ

ならない。 

a) 火炎を発生し,かつ,持続するためにユーザーの積極的な行為を必要とする。 

b) 火炎を発生するために,ユーザーによる二つ以上の個別の行為を必要とする。 

c) 火炎を発生するために,15 Nを超える操作力を必要とする(図1又は図2参照)。 

 

ライター 

おもり 

火炎生成操作力 

 

図1−火炎生成操作力の負荷方法の例(プッシュボタン式) 

 


S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

荷重計 

火炎生成操作力 

 

図2−火炎生成操作力の負荷方法の例(回転式) 

 

4.2 

火炎の高さ 

注記 ポストミキシングバーナーライター及びプリミキシングバーナーライターの最高の火炎の高さ

は,技術の進歩に合わせて段階的に少なくするようこの規格を定期的に見直しする。 

4.2.1 

非調整式ライター 

4.2.1.1 

非調整式液体ライターは,6.2によって試験したとき,火炎の高さは120 mmを超えてはならない。 

4.2.1.2 

非調整式ポストミキシングバーナーライター及び非調整式プリミキシングバーナーライターは,

6.2によって試験したとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。 

4.2.2 

調整式ライター 

4.2.2.1 

調整式ライターは,異なる使用条件下でユーザーが確認できる最高の火炎の高さを6.2によって

試験したとき,次の要求事項に適合しなければならない。 

4.2.2.2 

調整式ポストミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初に点

火したとき,火炎の高さは100 mmを超えないように,製造業者によって火炎の高さを調整しておく。 

4.2.2.3 

調整式注入式ポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにま

でユーザーが意図的に調整した場合,火炎の高さは120 mmを超えてはならない。 

4.2.2.4 

調整式再注入できないポストミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の

高さにまでユーザーが意図的に調整した場合,火炎の高さは100 mmを超えてはならない。 

4.2.2.5 

調整式プリミキシングバーナーライターは,ユーザーによって調整を変えることなく最初に点火

したとき,火炎の高さは60 mmを超えてはならない。 

4.2.2.6 

調整式プリミキシングバーナーライターは,製造業者が設計した最高の火炎の高さにまでユーザ

ーが意図的に調整しても,火炎の高さは75 mmを超えてはならない。 

4.2.2.7 

調整式ポストミキシングバーナーライター及び調整式プリミキシングバーナーライターは,最低

の火炎の高さに調整したとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。 

4.2.2.8 

自動調整式パイプライターは,どのような位置でも火炎の高さが100 mmを超えてはならない。 

4.2.2.9 

ライターの最高の火炎の高さは,製造時の設定及び/又は製品設計によって制限しなければなら

ない。 

4.2.3 

デュアルフレーム式ライター 

デュアルフレーム式ライターは,それぞれの種類における火炎の高さにおいて,4.2.1又は4.2.2で規定

した条件を満たさなければならない。 


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4.2.4 

マルチフレーム式ライター 

マルチフレーム式ライターは,それぞれの火炎の高さにおいて,4.2.1又は4.2.2で規定した条件を満た

さなければならない。 

4.3 

火炎の高さの調整機能 

4.3.1 

調整式ライターは,通常の方法で使用する場合,火炎の高さを低く又は高くするために,ユーザー

の意図的行為が必要でなければならない。調整式ライターは,高い火炎又は低い火炎とするための調整機

構の調整の方向を明示しなければならない。 

4.3.2 

4.3.3及び4.3.4に適合する調整式ライターは,容易に視認でき,かつ,調整の方向が理解できるよ

うにライターの調整機構の近辺に,容易に消えない印字又は刻印によって調整の方向を表示しなければな

らない。 

4.3.3 

火炎に対してほぼ直角に回転する火炎調整機構の付いているガスライターは,次の機能をもつもの

とする。 

a) 火炎調整機構がライターの上部にあるライターは,その火炎が垂直に上に向かって出るようにライタ

ーが保持され,また,ユーザーが火炎調整機構を見て操作した場合,左に動かすと火炎の高さが低く

なる。 

b) 火炎調整機構がライターの底にあるライターにおいては,ユーザーが火炎調整機構を見て操作した場

合,時計回りの動きで火炎の高さが低くなる。 

4.3.4 

火炎軸にほぼ平行して火炎調整機構の動きを必要とするガスライターは,動きの方向に従って火炎

の高さを増減できなければならない。 

4.3.5 

火炎調整機構がライターの本体から突き出ている場合は,調整範囲全体にわたって,接線方向に1 

N以上の操作力を必要としなければならない(図3参照)。 

 

 

火炎調整操作力の方向 

図3−火炎調整操作力の負荷方法の例(回転式) 

 

4.4 

スピッティング及びフレアリング 

ガスライターは,6.3によって試験したとき,スピッティング及びフレアリングを起こしてはならない。 

4.5 

火炎の消火 

カバーを閉める,ボタン又はレバーを離すなど,通常の方法で消火したときの消火時間は,次による。 

a) 非調整式液体ライター及び非調整式ポストミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき, 


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10秒間燃焼の後,2秒以内に露出した火炎が完全に消えるものとする。 

b) 調整式ポストミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,次の条件で2秒以内に火炎

が完全に消えるものとする。 

1) 火炎の高さを50 mmに設定した場合,又は最高に調整しても50 mmを超えない場合はその火炎の

高さに設定した場合,10秒間の燃焼後。 

2) 50 mmを超える最高の火炎の高さに設定した場合は,5秒間の燃焼後。 

c) シールドをもつポストミキシングバーナーライターの場合は,更に,2秒間以内の継続燃焼(以下,

アフターバーンという。)があっても,その間に火炎の高さがシールドの高さを超えなければ,この2

秒間までのアフターバーンは差し支えない。 

d) 非調整式プリミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,10秒間燃焼の後,5秒以内

に露出した火炎が完全に消えるものとする。 

e) 調整式プリミキシングバーナーライターは,6.4によって試験したとき,次の条件で5秒以内に火炎が

完全に消えるものとする。 

1) 50 mmで火炎の高さを設定した場合,又は最高の火炎の高さに調整しても50 mmを超えないものは,

その火炎の高さに設定した場合,10秒間の燃焼後。 

2) 50 mmを超える最高の火炎の高さに設定した場合,5秒間の燃焼後。 

注記 プリミキシングバーナーライターのアフターバーン時間は,技術的進歩に合わせて段階的

に少なくするようこの規格を定期的に見直しする。 

f) 

デュアルフレーム式ライターは,それぞれの種類における火炎の消火時間において,この細分箇条で

規定した条件を満たすものとする。 

g) マルチフレーム式ライターは,それぞれの火炎における消火時間において,この細分箇条で規定した

条件を満たすものとする。 

4.6 

燃料充塡量 

燃料を充塡して出荷するガスライターは,6.7によって試験したとき,燃料の容量が燃料タンクの容量の

85 %を超えてはならない。 

4.7 

燃料の質量 

燃料を充塡した状態で出荷されるガスライターは,液化された燃料の質量が10 gを超えてはならない。 

 

構造 

5.1 

外観 

ライターは,通常の使用において切り傷,又はすり傷の原因となるような鋭いエッジがあってはならな

い。人が触れるライターに鋭いエッジを発見した場合は,UL 1439によって試験をしなければならない。 

注記 ULとは,Underwriters Laboratories(米国保険業者安全試験所)のことである。 

5.2 

燃料適性 

5.2.1 

液体ライターの構成部品で,燃料に触れるものは,6.5に規定した試験を行ったとき,長時間製造

業者が推奨する燃料にさらした後でも,そのライターがこの規格に適合しなくなるような劣化があっては

ならない。 

5.2.2 

ガスライターの構成部品で,燃料に触れるものは,6.5に規定した試験を行ったとき,製造業者が

推奨する燃料にさらした後でも,この規格に適合しないか,又は1分間で15 mgを超えるガス漏れが生じ

るような劣化があってはならない。 


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5.2.3 

5.2.1及び5.2.2の規定に適合した点火できるライターは,4.1〜4.5に適合しなければならない。点

火しないライターは不合格としない。 

5.3 

燃料タンクの漏れ性 

5.3.1 

密閉したタンクをもつ注入式液体ライターは,6.6によって試験したとき,閉鎖部材を取り付ける

構造のものは,タンク及びその閉鎖部材から燃料の漏れがあってはならない。 

5.3.2 

注入式ガスライターは,6.6によって試験したとき,燃料タンクから1分間で15 mgを超えるガス

漏れが生じてはならない。 

5.4 

耐落下性 

5.4.1 

ライターは,6.8によって試験したとき,次による。 

a) 燃料タンクの破砕・破裂があってはならない。 

b) 自然点火が持続してはならない。 

さらに,ガスライターについては,ガス漏れが1分間で15 mgを超えてはならない。 

5.4.2 

5.4.1の規定に適合した点火できるライターは,4.1〜4.5に適合しなければならない。点火しないラ

イターは不合格としない。 

耐落下性試験中にシールドが外れた場合は,それが使用できる状態であり,また,試験が続けられるよ

うであれば,再度取り付けて試験を継続してもよい。 

5.5 

耐熱性 

5.5.1 

ガスライター及び非吸収燃料が注入される密閉タンクをもつ液体ライターは,6.9によって試験し

たとき,破砕・破裂があってはならない。 

注記 非吸収燃料が注入される密閉タンクをもつ液体ライターとは,通常,燃料が綿などの燃料吸収

材に吸収されることなく,液体状態で密閉タンクに貯蔵される液体ライターをいう。 

5.5.2 

この要求事項に適合した,点火できるライターは,23 ℃±2 ℃に安定させた後,4.1〜4.5に適合

しなければならない。点火しないライターは不合格としない。 

5.6 

耐内圧性 

ガスライターは,6.10によって試験したとき,試験中に圧力の急激な低下があってはならない。この細

分箇条は,液体ライターには適用しない。 

5.7 

耐火炎性 

5.7.1 

火炎の高さを最高に設定した調整式ガスライターは,芯の先端又はバーナーバルブ孔を水平から下

方に45°±5°の角度(図4参照)にした状態で支えたとき,危険な状態を引き起こすようないかなる燃

焼も起こさず,また,ライター部品の変形を起こすことなく,5秒間の燃焼に耐えなければならない。 

5.7.2 

次の種類のライターは,芯の先端又はバーナーバルブ孔を水平から下方に45°±5°の角度(図4

参照)にした状態で支えたとき,危険な状態を引き起こすような,いかなる燃焼も起こさず,更にライタ

ー部品の変形を起こすことなく10秒間の燃焼に耐えなければならない。 

a) 液体ライター 

b) 恒久的に火炎の高さを設定した非調整式ガスライター 

c) 火炎の高さを50 mmに調整するか,又は50 mmより低い高さで最高の位置に調整されている調整式

ガスライター 

全ての規定に適合した点火できるライターは,4.1〜4.5に適合しなければならない。点火しないライタ

ーは不合格としない。 

 


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図4−耐火炎性試験の試料の位置 

 

5.8 

耐繰返し燃焼性 

次の種類のライターは,6.11によって試験したとき,これに耐えなければならない。 

a) 液体ライター 

b) 恒久的に火炎の高さを設定した非調整式ガスライター 

c) 火炎の高さを50 mmに調整するか,又は50 mmより低い高さで最高の位置に調整されている調整式

ガスライター 

全ての規定に適合した点火できるライターは,4.1〜4.5に適合しなければならない。点火しないライタ

ーは不合格としない。 

5.9 

耐連続燃焼性 

次の種類のライターは,6.12によって試験したとき,危険な状態を引き起こすことなくこれに耐えなけ

ればならない。 

a) 液体ライター 

b) 恒久的に火炎の高さを設定した非調整式ガスライター 

c) 火炎の高さを50 mmに調整するか,又は50 mmより低い高さで最高の位置に調整されている調整式

ガスライター 

 

試験方法 

6.1 

試料及び試験手順 

6.1.1 

試料 

この試験に用いる試料は,特に規定がない限り新品の完成品で,正常に燃料を充塡したライターとし,

最初から構造上損傷がないものとする。 

6.1.2 

試験手順 

試験手順は,附属書Aに規定する選択1又は選択2によって実施する。 

6.2 

火炎の高さの測定 

6.2.1 

装置 

6.2.1.1 

5 mm間隔で水平に目盛を付けた垂直に立つ不燃性の板。その板から少なくとも25 mm離れた所


10 

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にライターを置き,基盤に支柱で取り付ける。 

6.2.1.2 

適切な不燃性材料で作られた,風の影響を受けない囲い。 

6.2.2 

手順 

6.2.2.1 

試験は,風の影響を受けない装置の中で行う。プリミキシングバーナーライターの場合,薄暗い

条件下で試験するのがよい。 

6.2.2.2 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.2.2.3 

火炎が上向きに垂直になるように支柱に試料を置く。 

6.2.2.4 

試料に点火して約1秒間置き,次に5秒間の燃焼の間に,ライターの後ろにある板の5 mm間隔

の目盛に最も近いところの火炎の高さを求める。 

6.3 

スピッティング及びフレアリング試験 

6.3.1 

一般 

液体ライターは,この試験から除外する。 

6.3.2 

手順 

6.3.2.1 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.3.2.2 

調整式ライターの場合は,その最高の高さに火炎を調整する。 

6.3.2.3 

試料を点火し,5秒間スピッティングが生じないかを観察する。この場合,どのような状態で支

えてもよい。 

6.3.2.4 

その試料が不合格でない場合には,6.3.2.7の試験の前に23 ℃±2 ℃で最低5分間安定させる。 

6.3.2.5 

異なる試料を6.3.2.7に用いる場合,試料は,6.3.2.1によって安定させる。 

6.3.2.6 

自動調整式パイプライターは,6.3.2.7〜6.3.2.12の手順を除外する。 

6.3.2.7 

垂直で上向きに火炎が出るようにライターを点火する。火炎の高さを測定し,更に手に持って水

平から下方に45°±5°の角度の状態(図5参照)にし,その間,平均又は安定した火炎の高さを測定す

る。次に,ライターの火を消し垂直の状態に戻す。 

不合格:5秒間で安定した火炎の高さからの増加が50 mmを超える場合,又は4.2に規定する最高値

を超える火炎の高さがあった場合は,不合格とする。 

6.3.2.8 

6.3.2.7で試料が不合格でない場合には,6.3.2.10〜6.3.2.12の試験の前に23 ℃±2 ℃で5分間安

定させる。 

6.3.2.9 

異なる試料を6.3.2.10〜6.3.2.12の試験に用いる場合,試料は,6.3.2.1によって安定させる。 

6.3.2.10 10秒間試料を逆さまに保持する。 

6.3.2.11 火炎が垂直上方向に出るように試料を元の方向に戻し,試料を点火する。 

6.3.2.12 5秒間の燃焼の間,火炎の高さを測定する。 

不合格:安定した火炎の高さの変動が50 mmを超える場合,又は高さが4.2に規定する最高値を超え

る場合は不合格とする。 

 


11 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

 

 火炎の高さは,l1とl2との和とする。 

 

図5−フレアリング試験における火炎の高さ測定法 

 

6.4 

消火試験 

6.4.1 

装置 

装置は,6.2.1による。 

6.4.2 

手順 

6.4.2.1 

試料を,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。試験は,薄暗い条件下で行うこと

が望ましい。 

6.4.2.2 

試料は,火炎が上向きに垂直に出るように,火炎の高さを測定する装置に置く。 

6.4.2.3 

点火後,調整式の試料は,4.5のb)又はe) に規定する火炎の高さに調整する。 

6.4.2.4 

火を消した後,少なくとも1分間放置する。 

6.4.2.5 

4.5のa),b),d) 又はe) に規定する時間点火し,その後,通常の方法で消火する。 

6.4.2.6 

消火後に発生する燃焼があれば,その時間を測定して記録する。 

6.5 

燃料適性試験 

6.5.1 

一般 

この試験の目的は,ライターの構成部分が,製造業者が推奨する燃料に触れることによって劣化するか

どうか,又はこの試験に規定する燃料漏れを引き起こすかどうかを確認することである。 

4.1〜4.5の試験に用いたライターは,この燃料適性試験に用いてもよい。 

6.5.2 

装置 

6.5.2.1 

液体ライター用装置 

6.5.2.1.1 

容器 密閉可能な容器。 

6.5.2.1.2 

恒温槽 40 ℃±2 ℃を維持することができ,ガス又は蒸気が滞留しないように換気装置を備え

た恒温槽。 

6.5.2.2 

ガスライター用装置 

6.5.2.2.1 

恒温槽 40 ℃±2 ℃を維持することができ,ガス又は蒸気が滞留しないように換気装置を備え

た恒温槽。 


12 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

6.5.2.2.2 

温度計 35 ℃〜45 ℃の範囲で±1 ℃まで測定できるもの。 

6.5.2.2.3 

はかり 0.1 mgまで読み取ることができるもの。 

6.5.3 

手順 

6.5.3.1 

液体ライター 

6.5.3.1.1 

手順に従い,製造業者が推奨する燃料を試料に入れる。 

6.5.3.1.2 

試料が操作可能かどうかを確認するために,試料を点火する。 

6.5.3.1.3 

消火した試料を閉鎖部材及びカバーを開けたままで,密閉容器に入れる。 

6.5.3.1.4 

試料が燃料に浸せき(漬)するように製造業者の推奨する燃料を密閉容器に入れ,密閉する。 

6.5.3.1.5 

40 ℃±2 ℃の恒温槽で安定させる。 

6.5.3.1.6 

28日間密閉容器を恒温槽の中に入れる。 

6.5.3.1.7 

28日経過後,恒温槽から密閉容器を取り出し,更に密閉容器から試料を取り出す。 

6.5.3.1.8 

試料を完全に乾かす。 

6.5.3.1.9 

製造業者が推奨する燃料を試料に入れる。 

6.5.3.1.10 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.5.3.1.11 あらゆる方向・位置において液体燃料の漏れを目視で確認する。 

不合格:いかなる漏れも不合格とする。 

6.5.3.1.12 点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

6.5.3.1.13 点火しない試料は不合格としない。 

6.5.3.1.14 この試験の再現性は試料の経年によるので,試料は新品のライターで行うのがよい。 

6.5.3.2 

ガスライター 

6.5.3.2.1 

40 ℃±2 ℃で恒温槽を安定させる。 

6.5.3.2.2 

試料を点火して燃料が空でないことを確認した後,28日間40 ℃±2 ℃に保持した恒温槽の中

に消火した試料を入れておく。 

6.5.3.2.3 

28日経過後,恒温槽から試料を取り出す。 

6.5.3.2.4 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.5.3.2.5 

試料が1分間で15 mgを超えるガス漏れをしているかどうかを,質量を測定し,判定する。 

不合格:1分間で15 mgを超えるガス漏れは,不合格とする。液化燃料の入っていないライターも不

合格とする。 

燃料タンクが全体又は部分的に透明なライターの場合,燃料タンク内の液化燃料が空かどうかは目視で

確認する。 

6.5.3.2.6 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。点火しない試料は不合格としない。 

燃料タンクが不透明な試料の場合は,6.5.3.2.7によって空かどうかの試験をする。 

6.5.3.2.7 

点火しない不透明な試料が空かどうかを決定するために,次の試験を行う。 

a) 0.1 mgまで読み取ることのできるはかりで,試料の質量を測定する。 

b) 燃料タンクを開放する(注入式でない試料の場合は,シーリングボールを押し込むか,又はバーナー

バルブを開放し,注入式ライターの場合は注入バルブを開放する。)。 

c) 部品を付けて,試料の質量を再度測定する。 

質量差が10 mg以内であれば試料は空である。 

6.5.3.2.8 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。点火しない試料は不合格としない。 

6.5.3.2.9 

この試験の再現性は,試料の経年によるので,試料は新品の試料で行うのがよい。 


13 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

6.6 

燃料漏れ試験 

6.6.1 

一般 

この試験の目的は,試料の注入口の閉鎖部材から危険な燃料漏れがないかどうかを確認することである。 

6.6.2 

装置 

6.6.2.1 

はかり 時間の経過に伴いガス漏れを測定することができるもの。 

6.6.3 

手順 

6.6.3.1 

密閉した燃料タンクをもつ液体ライター 

6.6.3.1.1 

密閉した燃料タンクをもつ試料から,注入口には(嵌)め込まれている閉鎖部材を取り外す。 

6.6.3.1.2 

製造業者の推奨する方法で,製造業者の推奨する燃料を燃料タンクに入れる。 

6.6.3.1.3 

注入口から取り外した閉鎖部材を注入口に再びはめ込み,試料を拭いてから乾かす。 

6.6.3.1.4 

閉鎖部材及びその近辺から並びに燃料タンク自体からの燃料漏れを観察する。 

不合格:いかなる燃料漏れも不合格とする。 

6.6.3.2 

注入ガスライター 

6.6.3.2.1 

試料の燃料タンクを空にして,製造業者が推奨する方法で,製造業者が推奨する燃料を入れる。 

6.6.3.2.2 

ガス漏れの量が1分間に15 mgを超えるかどうかを測定する。 

不合格:ガス漏れの量が毎分15 mgを超える場合不合格とする。 

6.7 

燃料充塡量試験 

6.7.1 

一般 

この試験の目的は,燃料タンクの内容積に対する液化燃料の充塡量を測定することである。液体ライタ

ーは,この試験から除外される。 

6.7.2 

試料 

試料は,出荷状態のライターとする。 

6.7.3 

装置 

6.7.3.1 

はかり 0.1 mgまで読み取れるはかり。 

6.7.4 

手順 

6.7.4.1 

試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.7.4.2 

新品の試料の質量を測定し,その後燃料を抜き,30分後に燃料が空になったライターの質量を再

度測定することによって,燃料の総質量を測定する。 

6.7.4.3 

燃料の充塡容量V1を次の式によって算出する。 

f

f

1

ρ

m

V

 

ここに, 

mf: 燃料の質量(g) 

 

ρf: 23 ℃における燃料の密度(g/cm3) 

燃料の種類及び化学成分が分からない場合は,密度0.54 g/cm3を使用する。 

6.7.4.4 

燃料タンクに6 mm以下の孔を開け,試料の質量を測定する。 

6.7.4.5 注射器又はその他の適切な装置を使って23 ℃±2 ℃の温度の蒸留水をその燃料タンクに入れて,

タンク内に気泡がないことを確認する。 

試料及び燃料タンクの設計内容(形状・寸法及び板厚)によって,充塡の間,充満した空気の除去を容

易にするため,燃料タンクに空気抜き孔を開ける必要があることもある。空気抜き孔を適用した場合には,

充塡及び空気抜きの両方の孔を開けた後に,試料の質量を測定する。 


14 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

6.7.4.6 

水を充塡した試料の質量を測定する。 

6.7.4.7 

水を充塡した試料の質量から空の試料の質量を差し引いて求めるか,試料の燃料タンクを充塡す

るために必要とした水の質量を計測するか,その他の方法によって水の質量を測定する。 

6.7.4.8 

試料の燃料タンクの容量V0を,次の式によって求める。 

w

w

0

ρ

m

V

 

ここに, 

mw: 水の質量(g) 

 

ρw: 23 ℃における水の密度(g/cm3) 

6.7.4.9 

燃料の種類及び化学成分が明らかな場合,V1とV0との比(V1/V0)が0.85を超えれば不合格とす

る。 

6.7.4.10 燃料の種類及び化学成分が明らかでなく,燃料の密度を0.54 g/cm3とした場合で,V1とV0との比

が0.85を超えた場合は,更に次の確認を行う。 

23 ℃における燃料密度を決定するため,JIS K 2240の6.10[組成分析方法(ガスクロマトグラフ法)]

によって,成分分析を実施する。ガスクロマトグラフ分析から得られた燃料の種類から23 ℃における燃

料密度を確認して,次の式によって燃料の容量V2を計算する。 

f

f

2

ρ

m

V

 

ここに, 

mf: 燃料の質量(g) 

 

ρf: 23 ℃における燃料の密度(g/cm3) 

不合格:V2とV0との比(V2/V0)が0.85を超えれば不合格とする。 

6.8 

耐落下性試験 

6.8.1 

一般 

この試験の目的は,使用中に起こり得る落下に対して,ライターが安全であることを確認することであ

る。4.1〜4.5で規定する試験に用いたライターは,この試験に用いてもよい。 

6.8.2 

装置 

6.8.2.1 

コンクリート表面 

6.8.2.2 

1.5 m±0.1 mの高さまで目盛が付いた測定器。 

6.8.2.3 

ガス漏れを経過時間1分間で測定できる場合は0.1 mg,又はガス漏れを経過時間10分間で測定

できる場合は1 mgの質量が読み取れるはかり。 

6.8.3 

手順 

6.8.3.1 

次の二つの異なった試料で耐落下性試験を実施する。 

試料1: 試料は23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

調整式ライターの場合は,火炎を最高の高さに調整する。 

試料2: 試料は−10 ℃±2 ℃で24時間置き,その後23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定さ

せる。 

調整式ライターの場合は,火炎の高さを最高50 mmに調整する。 

6.8.3.2 

液体ライター 

6.8.3.2.1 

試料を次の三つの状態でコンクリートの表面に1.5 m±0.1 mの高さから自由落下させる。 

a) 試料の底の部分を下向きにする。 

b) 底の部分を上向きにする。 


15 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

c) 試料を水平にする。 

カバー付きの試料は,そのカバーを閉じたまま落下させる。 

6.8.3.2.2 

試料の落下ごとに燃料タンクの破裂・破砕及び自然点火の持続を観察する。 

不合格:破裂・破砕又は自然点火の持続は,いずれも不合格とする。 

6.8.3.3 

ガスライター 

6.8.3.3.1 

試料を次の三つの状態でコンクリートの表面に1.5 m±0.1 mの高さから自由落下させる。 

a) 試料の底の部分を下向きにする。 

b) 底の部分を上向きにする。 

c) 試料を水平にする。 

カバー付きの試料は,そのカバーを閉じたまま落下させる。 

6.8.3.3.2 

試料の落下ごとに燃料タンクの破裂・破砕及び自然点火の持続を観察する。 

不合格:破裂・破砕又は自然点火の持続は,いずれも不合格とする。 

6.8.3.3.3 

三つの状態で落下後5分間以内に,1分間で15 mgを超えるガス漏れがあるかどうかを質量に

よって測定する。 

不合格:上記質量を超えるガス漏れは不合格とする。 

6.8.3.4 

6.8.3.2及び6.8.3.3の試験に合格し,点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

6.8.3.5 

点火しないライターは不合格としない。 

6.9 

耐熱性試験 

6.9.1 

一般 

この試験の目的は,閉鎖部材を含む燃料タンクがタンクの破裂・破砕がなく,かつ,ライターの安全操

作を損なうことなく高温に耐えられるかどうかを確認することである。 

4.1〜4.5で規定する試験に用いたライターをこの試験に用いてもよい。 

6.9.2 

装置 

6.9.2.1 

ガスの充満を防止するための換気装置を備えた65 ℃±2 ℃の温度を維持できる恒温槽。 

6.9.2.2 

±2 ℃の精度で温度を計測できる測定装置。 

6.9.2.3 

0.1 mgまで読み取れるはかり。 

6.9.3 

手順 

6.9.3.1 

65 ℃±2 ℃で恒温槽を安定させる。 

6.9.3.2 

試料を点火して燃料が空でないことを確認した後,消火した試料を少なくとも4時間65 ℃±2 ℃

恒温槽の中に入れておく。 

6.9.3.3 

4時間後に試料を取り出し,23 ℃±2 ℃で最低10時間置き安定させる。ただし,24時間を超え

ないこととする。 

6.9.3.4 

温度安定後の液体ライター 6.9.3.3で安定させた後,試料に燃料が入っていない場合には,製造

業者の推奨する方法で,かつ,製造業者の推奨する燃料をその試料に注入する。 

不合格:閉鎖部材を含め燃料タンクの破裂・破砕は不合格とする。 

6.9.3.5 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。点火しない液体ライターは不合格としない。 

6.9.3.6 

温度安定後のガスライター 6.9.3.3で安定させた後,ガス漏れが毎分15 mgを超えるかどうかを

質量で測定する。 

不合格:1分間で15 mgを超えるガス漏れは不合格とする。液化燃料が入っていない空のライターも

不合格とする。 


16 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

全体又は部分的に透明な燃料タンクの場合は,容器内の燃料の確認は目視で行う。液化燃料がなければ

試料は空とする。 

6.9.3.7 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。点火しない試料は不合格としない。 

点火できず,燃料タンクが不透明な場合は,6.9.3.8によって空であるかの試験をする。 

6.9.3.8 

点火しない不透明な試料が,空であるかどうかを決定するために,次の試験を行う。 

a) 0.1 mgまで読み取ることができるはかりで,試料の質量を測定する。 

b) 燃料タンクを開放する(注入式でない試料の場合は,シーリングボールを押し込むか,又はバーナー

バルブを開放し,注入式の試料の場合は注入バルブを開放する。)。 

c) 部品を付けて,試料の質量を再度測定する。 

質量差が10 mg以内であれば試料は空である。 

6.9.3.9 

点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。点火しないガスライターは不合格としない。 

6.10 耐内圧性試験 

6.10.1 一般 

この試験の目的は,閉鎖部材を含む燃料タンクが異常に高い内圧に安全に耐えられるかどうかを確認す

ることである。この試験は,液体ライターには適用しない。 

6.10.2 試料 

試料は,燃料を全部抜き,構造的に損傷のない新品のライターとする。この試験には,4.1〜4.5で規定

する試験に用いたライターを用いてもよい。 

6.10.3 装置 

2 MPaのゲージ圧を負荷することができる装置。 

6.10.4 手順 

6.10.4.1 試験は,23 ℃±2 ℃で実施する。 

6.10.4.2 燃料の種類及び化学成分が明らかな場合,試料に毎秒69 kPaを超えないように内圧を上昇させ,

55 ℃で発生する蒸気圧の2倍の内圧まで加える。試験中に圧力の急激な低下があるかどうかを観察する。 

不合格:圧力の急激な低下があれば不合格とする。 

6.10.4.3 燃料の種類及び化学成分が明らかでない場合,試料に毎秒69 kPaを超えないように内圧を上昇さ

せ,1.93 MPaに等しい内圧を試料に加える。試験中に圧力の急激な低下があるかどうかを観察する。 

不合格:圧力の急激な低下があった場合は,最大圧力を記録し,6.10.4.4によって試験する。 

6.10.4.4 55 ℃における燃料の蒸気圧を決定するため,燃料の種類及び化学成分を明らかにするJIS K 2240

に従って,ガスクロマトグラフ分析を実施する。 

不合格:6.10.4.3で記録された最大圧力が,ガスクロマトグラフ分析による55 ℃における2倍の蒸気

圧より低い場合は不合格とする。 

6.11 耐繰返し燃焼性試験 

6.11.1 一般 

この試験の目的は,ライターを20秒間燃焼させ,次に5分間の休止時間をもって10回繰り返し,安全

な操作を防げることがないかどうかを確認することである。この試験には,4.1〜4.5で規定する試験に用

いた試料を用いてもよい。 

6.11.2 手順 

6.11.2.1 液体ライター及び非調整式ガスライター 

6.11.2.1.1 高さを恒久的に設定した火炎で試験する。 


17 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

6.11.2.1.2 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.11.2.1.3 火炎が上向き垂直方向になるように,試料を点火し,20秒間燃焼させる。 

6.11.2.1.4 試料を消火して5分間放置する。 

6.11.2.1.5 6.11.2.1.3及び6.11.2.1.4の操作を,更に9回繰り返し,合計10回繰り返す。 

6.11.2.1.6 試料を23 ℃±2 ℃の温度で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.11.2.1.7 点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

6.11.2.1.8 点火しない試料は不合格としない。 

6.11.2.1.9 デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

6.11.2.1.10 マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 

6.11.2.2 調整式ガスライター 

6.11.2.2.1 火炎の高さを50 mmに,又は最高の高さが50 mmより小さい場合は最高の高さに,調整する。 

6.11.2.2.2 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.11.2.2.3 火炎が上向き垂直方向になるように試料を点火し,20秒間燃焼させる。 

6.11.2.2.4 試料を消火して5分間放置する。 

6.11.2.2.5 6.11.2.2.3及び6.11.2.2.4の操作を,更に9回繰り返し,合計10回繰り返す。 

6.11.2.2.6 試料を23 ℃±2 ℃の温度で少なくとも10時間置き,安定させる。 

6.11.2.2.7 点火できる試料は,4.1〜4.5への適合を確認する。 

6.11.2.2.8 点火しない試料は,不合格としない。 

6.11.2.2.9 デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

6.11.2.2.10 マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 

6.12 耐連続燃焼性試験 

6.12.1 一般 

この試験の目的は,ライターを2分間連続燃焼させたとき,危険な状態にならないように耐えられるか

どうかを確認することである。この試験には,4.1〜4.5で規定する試験に用いた試料を用いてもよい。 

6.12.2 装置 

6.12.2.1 適切な不燃性材料で作られた,風の影響を受けない囲い。 

6.12.3 手順 

6.12.3.1 液体ライター及び非調整式ガスライター 

手順は,次による。 

a) 高さを恒久的に設定した火炎で試験する。 

b) 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

c) 火炎が上向き垂直方向になるように試料を点火し,2分間燃焼させる。 

d) 燃焼の間,目視によって試料の異常の有無を確認する。 

不合格:次の現象は,いかなる場合も不合格とする。 

− 構成部品の燃焼の持続 

− バルブ構成部品の飛び出し 

− 点火部品の抜け出し又は飛び出し 

− 火炎の有無にかかわらず,燃料タンクの破裂・破砕 

e) デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

f) 

マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 


18 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

この試験に使用した試料は,他の試験に使用してはならない。 

この試験を完全に実施できない場合は,試験を不合格としない。 

6.12.3.2 調整式ガスライター 

手順は,次による。 

a) 火炎の高さを50 mmに,又は最高の高さが50 mmより小さい場合は最高の高さに,調整する。 

b) 試料を,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,安定させる。 

c) 火炎が上向き垂直方向になるように試料を点火し,2分間燃焼させる。 

d) 燃焼の間,試料の異常の有無を観察する。 

不合格:次の現象は,いかなる場合も不合格とする。 

− 構成部品の燃焼の持続 

− バルブ構成部品の飛び出し 

− 点火部品の抜け出し又は飛び出し 

− 火炎の有無にかかわらず,燃料タンクの破裂・破砕 

e) デュアルフレーム式の試料は,それぞれの種類の火炎において試験を実施する。 

f) 

マルチフレーム式の試料は,それぞれの火炎において試験を実施する。 

この試験に使用した試料は,他の試験に使用してはならない。 

この試験を完全に実施できない場合は,試験を不合格としない。 

 

取扱説明書及び警告 

7.1 

一般 

ライターには,正しい使用方法をユーザーに伝えるために,適切な安全情報を,文字若しくはセーフテ

ィシンボル,又はそれらの組合せで表記することなどによって付けなければならない。 

7.2 

表示場所 

安全情報は,ライターの本体,ライターと一緒に包装する別個の取扱説明書,小冊子又は販売の際の製

品の包装上のいずれかに記載しなければならない。この情報は,ライターの種類に最も適している警告を

強調するものでなければならない。この安全情報は,その他の情報から明確に区別できる対照的背景色,

活字の大きさ及び字体で,目立つ箇所に表示しなければならない。 

なお,製品の包装とは,販売店の袋又は包装紙を含まないものをいう。 

7.3 

記載内容 

7.3.1 

ライターには,安全情報に隣接させて“警告”という明確な記載をし,かつ,次の表記を記載しな

ければならない。 

− “子供から遠ざける”又は“子供の手の届くところに置かない”(ここで用いる表記は,明確でかつ

説得力があり,識別できるものとし,“子供から遠ざける”セーフティシンボルをライター本体に表示

することが望ましい。) 

− “顔及び衣類から離してライターを点火する” 

安全情報には,ライターの種類に応じて,次の事項を記載しなければならない。 

a) “可燃性高圧ガスが入っている” 

b) “可燃性液体が入っている” 

c) “充塡したとき,可燃性液体が入る” 

d) “50 ℃超の高温又は長時間の日光には,絶対にさらさない” 


19 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

e) “孔を開けたり,又は火中に投入することは絶対にしない” 

f) 

“使用後,火炎が消えていることを確認する” 

g) “このライターは自動的に消火しないため,カバーを閉めて火を消すこと”(この記載は,全ての非自

動消火式ライターに付けなければならない。) 

h) “目に見える火炎の上方は異常な高熱を発している。火傷,怪我又は火災を防止するため,特に注意

を払う”(この記載は,全てのプリミキシングバーナーライターに付けなければならない。) 

i) 

“10秒以上火をつけたままにしない”(この記載は,全てのプリミキシングバーナーライターに付け

なければならない。) 

j) 

“30秒以上火をつけたままにしない”(この記載は,全てのポストミキシングバーナーライターに付

けなければならない。) 

7.4 

セーフティシンボル 

セーフティシンボルを使用する場合は,次による。 

a) “警告”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 三角形の線     :黒又は赤 

− グラフィカルシンボル:三角形の線(黒又は赤)と同じ色 

シンボルは,図6に示すものと同じ割合で作成する。 

寸法は,10 mm以上とする。 

 

 

又は 

 

図6−“警告”のシンボル 

 

b) “子供から遠ざける”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 円形の線及び斜めの線:赤 

− グラフィカルシンボル:黒 

シンボルは,図7に示すものと同じ割合で作成する。 

寸法は,10 mm以上とする。 

 


20 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

 

図7−“子供から遠ざける”のシンボル 

 

c) “注意及び火災の危険”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 三角形の線     :黒又は赤 

− グラフィカルシンボル:三角形の線(黒又は赤)と同じ色 

シンボルは,図8に示すものと同じ割合で作成する。 

寸法は,10 mm以上とする。 

 

 

又は 

 

図8−“注意及び火災の危険”のシンボル 

 

d) “50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル 

− 背景        :白地 

− 円形の線及び斜めの線:赤 

− グラフィカルシンボル:黒 

シンボルは,図9に示すものと同じ割合で作成する。 

寸法は,10 mm以上とする。 

 


21 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

 

図9−“50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル 

 

7.5 

燃料注入に関する取扱説明書 

7.5.1 

一般 

注入式ライターには,7.5.2又は7.5.3に規定する特定の取扱説明書及び警告を付けなければならない。 

7.5.2 

液体ライター 

注入式液体ライターには,次の内容を記載する。 

a) “○○○○(製造業者が推奨するタイプの液体)だけを注入する” 

b) “ゆっくり注入する。注入し過ぎないようにする。” 

c) “注入が終了したとき,点火する前にライターをふき,手を乾かす” 

これらの指示は,ライターに取り付けられたラベルに表示するか,又はライターへ直接印字しなければ

ならない。 

7.5.3 

ガスライター 

注入式ガスライターには,注入操作を正しく行うための手順について,特定の取扱説明書を付けなけれ

ばならない。この取扱説明書には,製造業者によって推奨された燃料及び注入用ボンベとライターの燃料

タンクとの間で正しくかん合できるような適切な情報を含むものとする。 

 

製品表示 

ライターには,容易に消えない方法で製造業者名若しくは販売業者名,又はそれらの略号若しくは登録

商標を記載する。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 JIS S 4802 多目的ライター−安全仕様 


22 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

  

附属書A 

(規定) 
試験手順 

 

選択1 

 

 

5.1 外観 

7 取扱説明書及び警告 

8 製品表示 

4

.6

 

 

4

.7

 

 

4

.1

 

 

4

.2

 

 

4

.3

 

 

調

 

4

.4

 

 

 

4

.5

 

 

5

.3

 

 

 

5

.7

 

 

5

.6

 

 

5

.2

 

 

5

.4

 

 

1:

1

0

@

2

±

2

 ℃

 

5

.4

 

 

2:

2

4

1

0

 ℃

±

1

0

@

2

±

2

 

 

5

.5

 

 

5

.8

 

 

5

.9

 

 

4.1 火炎の生成 
4.2 火炎の高さ 
4.3 火炎の高さの調整機能 
4.4 スピッティング及びフレアリング 
4.5 火炎の消火 

6.11.2.2.7 

6.11.2.1.7 

6.9.3.9 

6.9.3.7 

6.9.3.5 

6.8.3.4 

6.8.3.4 

6.5.3.2.8 

6.5.3.2.6 

6.5.3.1.12 

5.7.2 

意図された方法で点火できるライターは,4.1〜4.5への適合を確認する。 

6.10.2 

4.1〜4.5で規定する試験に用いた試料は,この試験に用いてよい。 

6.5.1 

6.8.1 

6.8.1 

6.9.1 

6.11.1 

6.12.1 


23 

S 4801:2018 (ISO/DIS 9994:2016) 

 

選択2 

 

 

5.1 外観 

7 取扱説明書及び警告 

8 製品表示 

4

.6

 

 

4

.7

 

 

4

.1

 

 

4

.2

 

 

4

.3

 

 

調

 

4

.4

 

 

 

4

.5

 

 

5

.3

 

 

 

5

.7

 

 

5

.6

 

 

5

.2

 

 

5

.4

 

 

1:

1

0

@

2

±

2

 ℃

) 

5

.4

 

 

2:

2

4

10

 

±

2

 ℃

 

1

0

@

2

±

2

 

 

5

.5

 

 

5

.8

 

 

5

.9

 

 

4.1 火炎の生成 
4.2 火炎の高さ 
4.3 火炎の高さの調整機能 
4.4 スピッティング及びフレアリング 
4.5 火炎の消火 

6.11.2.2.7 

6.11.2.1.7 

6.9.3.9 

6.9.3.7 

6.9.3.5 

6.8.3.4 

6.8.3.4 

6.5.3.2.8 

6.5.3.2.6 

6.5.3.1.12 

5.7.2 

意図された方法で点火できるライターは,4.1〜4.5への適合を確認する。