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S 2037:2007 

(1) 

 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲  1 

2 引用規格  1 

3 種類 2 

4 品質性能  2 

5 構造 3 

5.1 一般構造  3 

5.2 手動式ポンプの構造  3 

5.3 電池式ポンプの構造  3 

6 寸法 4 

7 外観 4 

8 材料 5 

9 加工方法  5 

10 試験方法  5 

10.1 試験条件  5 

10.2 漏れ試験  5 

10.3 始動回数試験  5 

10.4 流量試験  6 

10.5 揚程試験  6 

10.6 接合試験  7 

10.7 プラスチック材料の耐油性試験  7 

10.8 接続部の耐油性試験  8 

10.9 疲労試験  8 

10.10 低温試験  8 

10.11 曲げ試験 8 

10.12 低電圧による流量変化率試験 8 

10.13 操作試験  9 

10.14 絶縁抵抗試験  9 

10.15 転倒試験  9 

10.16 耐圧試験  9 

10.17 自動停止試験  9 

10.18 自動停止装置の耐久性試験 9 

10.19 給油口口金との着脱耐久性試験 10 

10.20 寸法  10 

11 検査  10 


 

S 2037:2007  目次 

(2) 

ページ 

11.1 型式検査  10 

11.2 製品検査  11 

12 製品の呼び方  11 

13 表示  11 

13.1 製品の表示  11 

13.2 包装の表示  12 

13.3 型式検査合格の表示  12 

附属書A(規定)JIS S 2037(石油燃焼機器用注油ポンプ)の経過規定  18 

 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本燃焼

機器検査協会(JHIA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS S 2037:1992は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

 


 

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白   紙 


 

 

  

日本工業規格          JIS 

 

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石油燃焼機器用注油ポンプ 

Filler pumps for oil burning appliances 

 

序文 

18リットル灯油缶から灯油を移すのに用いられる金属製の石油燃焼機器用注油ポンプの品質の安定及

び標準化を図るため,1963年にJIS S 2028(石油燃焼器具用注油ポンプ)が制定された。その後,規格番

号及び規格名称が変更され現在に至った。 

今回の改正では,この規格の中の単位をSI単位だけとし,その数値については有効性を失わない範囲で,

かつ,従来の規定よりも緩やかにならないように丸めるほか,2005年に改正されたJIS Z 8301(規格票の

様式及び作成方法)に合わせ規格票の体裁,規定を表す言葉の表現形式など改めた。また,製品の表示に

ついて,関係する省令及び関係する日本工業規格との整合性の観点から“規格番号”及び“規格名称”を

表示するように改めた。 

 

適用範囲 

この規格は,ポリエチレン缶及びドラム缶の中の灯油を,石油燃焼機器などへ移すために用いる注油ポ

ンプ(以下,ポンプという。)について規定する。この場合,ポリエチレン缶とは,JIS Z 1710に規定する

ものをいう。また,ドラム缶とは,JIS Z 1601に規定するものをいう。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 8501 マンガン乾電池 

JIS C 8511 アルカリ一次電池 

JIS K 2201 工業ガソリン 

JIS K 2203 灯油 

JIS K 6741 硬質塩化ビニル管 

JIS K 6761 一般用ポリエチレン管 

JIS K 6771 軟質ビニル管 

JIS S 3030 石油燃焼機器の構造通則 

JIS Z 1601 鋼製タイトヘッドドラム 

JIS Z 1710 燈油用ポリエチレンかん 

 


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種類 

ポンプの種類は,吐出ホースの内径及び構造によって区分し,表1による。 

表1−種類 

単位 mm 

種類 

吐出ホースの内径 

構造区分 

備考 

A8 

8〜9 

手動式ポリエチレン缶用 

図8 

A10 

10〜12 

A14 

14〜16 

B17 

17〜19 

手動式ドラム缶用 

B20 

20〜25 

C10 a) 
(吐出ホース先端部に自動停止装
置の検出部があるものは,吐出ホ
ースの内径の規定は適用しない。) 

10〜12 

電池式ポリエチレン缶用 

図9〜11 

注a) C10のポンプには,石油燃焼機器の気密油タンクの給油口金を外さずに給油する自動停止

装置付の気密油タンク専用ポンプを含む。 
 なお,気密油タンクとは,JIS S 3030の5.4(油タンクの構造)に規定する気密油タンク
をいう。 

 

品質性能 

ポンプの品質性能は,箇条10によって試験したとき,表2の規定に適合しなければならない。 

表2−品質性能 

項目 

品質性能 

試験方法 

漏れ 

漏れがあってはならない。 

10.2 

始動回数 
(C10のポンプは除く。) 

4回以下 

10.3 


量 

種類 

流量 L/min 

表示流量の90 %以上 

10.4 

A8 

 2.0以上 

A10 

 4.0以上 

A14 

 8.0以上 

B17 

16.0以上 

B20 

20.0以上 

C10 

 4.0以上 

揚程 

吐出ホースの先端から水が流出しなければならない。 

10.5 


合 

種類 

接合強さ 

10.6 

A8,A10,A14及びC10 

おもりの質量5 kgで抜けてはならない。 

B17及びB20 

おもりの質量10 kgで抜けてはならない。 

プラスチック材料の耐油性 

質量変化率が±15 %以内 

10.7 

接続部の耐油性 

おもりの質量3 kgで抜けてはならない。 

10.8 

疲労 
(C10のポンプは除く。) 

始動回数及び流量の規定に適合しなければならない。 

10.9 

低温 

始動回数及び接合の規定に適合しなければならない。ただ
し,電池式の場合,始動回数は適用しないが,ポンプが停
止しないで油が流出しなければならない。 

10.10 

曲げ 

折れ及びつぶれがあってはならない。 

10.11 

 


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表2−品質性能(続き) 

項目 

品質性能 

試験方法 

低電圧による流量変化率 
(C10のポンプに限る。) 

35 %以下 

10.12 

操作 
(C10のポンプに限る。) 

機能に異常があってはならない。 

10.13 

絶縁抵抗 
(C10のポンプに限る。) 

1 MΩ以上 

10.14 

転倒 
(C10のポンプに限る。) 

機能に異常があってはならない。 

10.15 

耐圧 

漏れがあってはならない。 

10.16 

自動停止 
(C10のポンプで自動停止装置
の付いたものに限る。) 

確実に停止しなければならない。 

10.17 

自動停止装置の耐久性 
(C10のポンプで自動停止装置
の付いたものに限る。) 

機能に異常がなく,確実に停止しなければならない。 

10.18 

給油口口金との着脱耐久性 
(C10のポンプで気密油タンク
専用のものに限る。) 

機能に異常があってはならない。 

10.19 

 

構造 

5.1 

一般構造 

ポンプの構造は,次による。 

a) 始動後,油を連続的に流出し,停止機構の操作によって,容易に流出を止めることができなければな

らない。ただし,吐出ホース内の残油は,停止後流出してもよい。 

b) 使用中いかなる部分からも油漏れがなく,吸入管又は送油管は,吸引力によってつぶれてはならない。

ただし,電池式ポンプの軸受部及び空気孔からの油漏れは除く。 

c) 使用中傾いたり,倒れたりしにくいものでなければならない。 

5.2 

手動式ポンプの構造 

手動式ポンプの構造は,次による。 

a) 傾斜したときでも弁及び作動筒が円滑に作動しなければならない。 

b) 弁などは,確実に取り付けられ,使用中容易に脱落してはならない。 

c) 空気孔ふたは,開・閉の操作が容易,かつ,確実にでき,本体から離脱してはならない。 

5.3 

電池式ポンプの構造 

電池式ポンプの構造は,次による。 

a) 電源には,JIS C 8501若しくはJIS C 8511に規定するもの,又はこれらと同等以上のものを用いなけ

ればならない。 

b) 電池は,容易に交換できる構造とし,本体と電池ケースとの結合は,容易で,緩み,がたつきなどが

あってはならない。 

c) 軸受部などからあふれた油は,本体からポリエチレン缶に戻らなければならない。 

d) 通常の使用中,充電部に油が入ったり,接続部から油漏れが生じてはならない。 

e) スイッチは,使用中容易に操作ができる構造で,電気的接触が良好でなければならない。 


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f) 

ばね類は,適度の強さ及び十分な耐久性がなければならない。 

g) 使用状態で,充電部と本体とは絶縁されていなければならない。 

h) 内部配線は,回転部に触れるおそれがあってはならない。 

i) 

固定する導電金具及び取付部は,通常の使用状態において緩みが生じないように取り付けられていな

ければならない。 

j) 

自動停止装置付ポンプの構造は,次による。 

1) 自動停止位置を表示しなければならない。 

2) 自動停止位置を調節できるものは,調節が容易にできなければならない。 

3) 確実に油の流れが停止でき,停止後は,自動的にポンプが再始動してはならない。 

4) 使用中,自動停止装置が容易に本体から脱落してはならない。 

5) ポンプの作動が可能な低電圧になっても確実に油の流れが停止できなければならない。 

k) 気密油タンク専用ポンプの構造は,次による。 

1) 気密油タンクの給油口口金への取付け,取外しが,容易,かつ,確実にできなければならない。 

2) 使用中,容易に給油口口金から外れてはならない。 

 

寸法 

ポンプの吸入管又は送油管及び吐出ホースの寸法は,10.20によって試験したとき,表3の規定に適合し

なければならない。 

表3−主要部の寸法 

単位 mm 

種類 

吸入管又は送油管 

吐出ホース 

長さ 

厚さ 

外径 

長さ 

厚さ 

A8 

370〜400 

0.8以上 

30以下 

吸入管又は送油管の長さ 
 +100以上 
C10のポンプの気密油タ
ンク専用のものは,350
以上 

0.8以上 

A10 

370〜400 

0.8以上 

30以下 

A14 

370〜400 

1.0以上 

30以下 

B17 

850〜900 

1.0以上 

55以下 

B20 

850〜900 

1.0以上 

55以下 

C10 

370〜400 

0.8以上 

32以下 

 

外観 

ポンプの外観は,次による。 

a) プラスチック部分の外観は,次のとおりとする。 

1) クラック,かけ,不足成形などがあってはならない。 

2) 使用上支障がある異物,泡,ばり,型きず,ひけマーク,ウェルドマーク,フローマーク,著しい

偏肉及びその他のきずがあってはならない。 

3) ぬれた綿布でふいても落ちない汚れがあってはならない。 

4) 変色,色むらなどがあってはならない。 

b) 金属部分は,塗装,めっきなどの仕上げが良好で,使用上有害なきず,むらなどの著しい欠点があっ

てはならない。 

c) 形体が均整でなければならない。 

 


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材料 

ポンプの主要部の材料は,表6に示すもの又はこれらと同等以上の品質のものでなければならない。 

 

加工方法 

ポンプの加工方法は,次による。 

a) 材料を損傷又は腐食したり,構造を弱くするような方法であってはならない。 

b) 主要部1) の接合及び閉そくは,接着剤の使用,ねじ込み,溶着,圧入などの方法によって確実でなけ

ればならない。 

注1) 主要部とは,吸入管,送油管,吐出ホース,作動筒,電池ケース,弁箱などをいう。 

 

10 試験方法 

10.1 試験条件 

10.1.1 試料の条件 

試験に用いるポンプは,製造後24時間以上経過したものとする。 

10.1.2 試験室の温度 

試験室の温度は,特に指定のある場合を除き,20 ℃±10 ℃とする。 

10.1.3 試験用液体 

試験に用いる液体は,JIS K 2203に規定する1号灯油及び水とする。 

10.1.4 試験用容器及び液量 

試験に用いる容器及び液量は,表4による。 

表4−試験用容器及び液量 

単位 L 

種類 

試験用容器 

液量 

A8,A10,A14,C10 

ポリエチレン缶 

18 

B17,B20 

ドラム缶  

200 

10.1.5 試験用電源 

電池式ポンプの試験に用いる電源は,安定化直流電源を用いる。 

10.1.6 試験用の計測器 

試験用の計測器は,通常,表7に示すもの又はこれらと同等以上の性能のものを用いる。 

10.2 漏れ試験 

漏れ試験は,次によって行う。 

a) 手動式ポンプは,吐出ホース先端に閉そく用栓を取り付けた後,吸入管から10 kPaの空気圧を15秒

間加え,水中において漏れがあるかを調べる。 

b) 電池式ポンプは,10.4の試験のときに漏れがあるかを調べる。 

10.3 始動回数試験 

始動回数試験は,試験用容器に灯油を入れ,ポンプを挿入してから作動筒を作動させ,自動的に灯油が

流出するまでの作動回数を調べる。 

注記 1回の作動とは,作動筒を作動して,再び元の状態に戻るまでのことをいう。 

 

 


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10.4 流量試験 

流量試験は,次によって行う。 

a) 試験用容器に灯油を入れ,ポンプを挿入し,図1に示すように,流出した灯油を受ける容器をはかり

上に置き,ポンプの種類がA8,A10,A14及びC10については落差を400 mm,B17及びB20につい

ては落差を900 mmとして設置する。ただし,C10のポンプの気密油タンク専用のものは,落差を0 mm

とする。 

b) 次にポンプを作動し(手動式は作動筒を作動し,電池式は,供給電圧を定格電圧としてスイッチを入

れる。)最大流量で,約5 000 gの灯油が流出するまでの時間を測定し,式 (1) によって流量を小数点

以下2けたまで算出する。 

A

t

V

Q

1

1000

60

1

  (1) 

ここに, 

Q1: 流量(L/min) 

 

V: 流出量(g) 

 

t: 流出時間(s) 

 

A: 灯油の密度(0.8 kg/Lとする。) 

 実測流量から,式 (2) によって表示流量の比率を求める。 

100

 

0

1

Q

Q

Q=

  (2) 

ここに, 

 表示値に対する実測値の比率(%) 

 

Q 1: 実測流量(L/min) 

 

Q 0: 表示流量(L/min) 

 

 

図 1−流量試験 

10.5 揚程試験 

揚程試験は,試験用容器に水を入れ,ポンプを挿入した後,図2に示すように,吐出ホースを垂直に固

定し,ポンプを作動し(手動式は作動筒を作動し,電池式はスイッチを入れる。),吐出ホース先端から水

が流出するかを調べる。 


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図2−揚程試験 

10.6 接合試験 

接合試験は,ポンプの接合部を図3に示すように,一方を固定してつるし,他の一方に図3の表に規定

するおもりを5秒間つり下げて,接続部が離脱するかを調べる。 

 

 

 

単位 kg 

種類 

おもりの質量 

A8,A10,A14,C10 

B17,B20 

10 

 挟み具及び皿の材料は,おもりを載せる前に接続部の形状が変形しない
程度のものとする。また,おもりの質量は,おもり,皿,下部の挟みなど
の総和とする。 

図3−接合試験 

10.7 プラスチック材料の耐油性試験 

プラスチック材料の耐油性試験は,吐出ホース,吸入管,送油管,作動筒,本体,羽根,羽根ケースな

ど,油に触れる部分について,次によって行う。 

a) 試料は,質量が約5 gになるように作製する。 

b) 試料をJIS K 2201に規定する1号ガソリン中に24時間浸してから,空気中に24時間放置し,式 (3)  

によって質量変化率を算出する。 


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100

 

1

1

2

M

M

M

M

  (3) 

ここに, 

 質量変化率(%) 

 

M2: 浸せき後の空気中の質量(g) 

 

M1: 浸せき前の空気中の質量(g) 

10.8 接続部の耐油性試験 

接続部の耐油性試験は,ポンプの接続部を,JIS K 2203に規定する1号灯油中に24時間浸せきした後,

灯油中から取り出し,10.6の規定と同じ方法によって接合強さを調べる。ただし,おもりの質量は,3 kg

とする。 

10.9 疲労試験 

疲労試験は,試験用容器に水を入れ,吸入管(又は送油管)及び吐出ホースを共に挿入し,毎分約45

回の速さで作動筒を連続1 000回作動した後,10.3及び10.4の規定と同じ方法によって,始動回数及び流

量を調べる。 

10.10 低温試験 

低温試験は,ポンプを−10〜−15 ℃の低温試験室内に1時間放置した後,同じ室内において次によって

行う。 

a) 手動式ポンプは,10.3及び10.6の規定と同じ方法によって,始動回数及び接合強さを調べる。 

b) 電池式ポンプは,ポンプから油が流出するかどうかを調べた後,10.6の規定と同じ方法によって接合

強さを調べる。 

10.11 曲げ試験 

曲げ試験は,ポンプの吐出ホースを図4に示すように試験用の型に当てて,目視によって,折れ,つぶ

れが生じるかを調べる。 

単位 mm 

 

図4−曲げ試験 

10.12 低電圧による流量変化率試験 

低電圧による流量変化率試験は,10.4と同じ方法で流量測定ができるようにしておき,図5に示すよう

に安定化直流電源にポンプを接続し,供給電圧を定格電圧の80 %として,10.4に規定する方法でポンプを

作動させ,円滑に作動するかどうかを調べた後,更に流量を測定し,式 (4) によって流量変化率を算出す

る。 

100

N

L

N

V

V

V

V

  (4) 

ここに, 

 流量変化率(%) 

 

VN: 定格電圧時の流量(L/min) 

 

VL: 低電圧時の流量(L/min) 

 


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注記 図は,一例を示す。 

図5−試験回路 

10.13 操作試験 

操作試験は,試験用容器に灯油を入れ,ポンプを挿入して,スイッチの開閉操作を毎分20〜30回の速さ

で1 000回繰り返し,機能に異常が生じるかを調べる。 

10.14 絶縁抵抗試験 

絶縁抵抗試験は,ポンプから電池を取り外し,スイッチを開路にして,500 V絶縁抵抗計で,異極間の

絶縁抵抗を測定する。この場合,IC,トランジスタなどの制御回路は除く。 

10.15 転倒試験 

転倒試験は,ポンプに電池を取り付けた状態で,厚さ3 cm以上の気乾状態の広葉樹板上にポンプを垂直

に立て,これを3回転倒させ,機能に異常が生じるかを調べる。 

10.16 耐圧試験 

耐圧試験は,吐出ホース及び吸入ホースの先端に閉そく用栓を取り付け,20 kPaの水圧又は空気圧を1

分間加え,漏れがあるかを調べる。 

10.17 自動停止試験 

自動停止試験は,次によって行う。 

a) 試験用容器に灯油を入れ,ポンプの送油管を挿入し,図6に示すようにポンプの吐出ホース先端部が

ビーカー内の灯油面に垂直になるように固定する。 

b) 次にポンプを作動し,ビーカー内の油面を上昇させ,ポンプの停止表示位置へ達するまでに自動停止

装置が作動するかを調べる。 

なお,この試験は,更に10.12の規定と同じ条件によって試験を行い,自動停止装置が作動するか

を調べる。 

単位 mm 

 

図6−自動停止試験 

10.18 自動停止装置の耐久性試験 

自動停止装置の耐久性試験は,試験用容器に灯油を入れ,ポンプを挿入し,自動停止装置の作動を連続

1 000回繰り返した後,機能に異常が生じるかを調べる。 


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10.19 給油口口金との着脱耐久性試験 

給油口口金との着脱耐久性試験は,ポンプと給油口口金を通常,毎分10〜30回の速度で,手動又は機械

的に着脱操作を1 000回繰り返し,機能に異常が生じるかを調べる。 

10.20 寸法 

10.20.1 内径,外径及び厚さの測定 

吸入管(又は送油管)及び吐出ホースの任意の箇所を切断し,それにテーパゲージを挿入し,ゲージの

円周上に空間が残らないようにはめ込み,内径を測定する。ただし,形状が蛇腹状のものは,ホースの先

端で測定する。次に,テーパゲージをはめ込んだまま,マイクロメータを用い,末端近くで約120度離れ

た箇所を3回測定し,その相加平均値を外径とする。厚さは,内径と外径との差から求める。 

10.20.2 長さの測定 

図7に示すように吐出ホースを吸入管又は送油管接続部からl3 2) 離し,平行にそろえ,l1及びl2を測定

し,式 (5) によって吐出ホースの長さを算出する。 

l=l1+l2  (5) 

ここに, 

l: 吐出ホースの長さ(mm) 

 

l1: 吸入管又は送油管の長さ(mm) 

 

l2: 吸入管又は送油管と吐出ホースの長さとの差(mm) 

注2) l3:種類A8,A10,A14及びC10は約30 mm,種類B17及びB20は約100 mm 

 

図7−吸入管(又は送油管)及び吐出ホースの長さの測定 

 

11 検査 

11.1 型式検査 

11.1.1 型式検査の実施 

ポンプは,設計,改造又は生産技術条件の変更があったときには,11.1.2〜11.1.5によって型式検査を行

う。 

11.1.2 試料の採り方及び大きさ 

試料は,最初の製造ロットからランダムに5個以上採取する。 

11.1.3 検査項目 

検査項目は,この規格で規定するすべての該当項目について行う。 

11.1.4 合否の判定 

合否の判定は,この規格で規定するすべての項目を満足するものは合格,1項目でも満足しないものは

不合格とする。 


11 

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11.1.5 検査記録 

検査記録は,検査するごとに,次の事項を含めて記録を取り保管する。 

a) 試験を実施した者の名称 

b) 試験年月日 

c) 試験担当者名 

d) 試験条件 

e) 試験結果 

f) 

表示事項 

11.2 製品検査 

11.2.1 製品検査の実施 

ポンプは,11.2.2〜11.2.4によって製品検査を行う。この場合,試料数は,合理的な抜取方法によっても

よい。 

11.2.2 検査項目 

検査項目は,次の項目について行う。 

a) 品質性能(漏れ) 

b) 外観 

11.2.3 合否の判定 

合否の判定は,11.2.2の項目を満足したものは合格,1項目でも満足しないものは不合格とする。 

11.2.4 検査記録 

検査記録は,検査するごとに,次の事項を含めて記録を取り保管する。 

a) 試験年月日 

b) 試験担当者名 

c) 試験方式(ロットの大きさ,試料の大きさ及び合否の判定) 

d) 試験条件 

e) 試験結果 

 

12 製品の呼び方 

製品の呼び方は,規格名称,種類及び表示流量による。 

例 石油燃焼機器用注油ポンプ,A8,2.3 L/min 

 

13 表示 

13.1 製品の表示 

ポンプには,次の事項を表示する。 

a) 規格番号及び規格名称 

なお,経過措置は,附属書A(規定)による。 

例1 JIS S 2037(石油燃焼機器用注油ポンプ) 

例2 JIS S 2037 

 

石油燃焼機器用注油ポンプ 

b) 種類及び表示流量(L/min)(表5の表示例参照) 

なお,表示流量は,小数点以下1けたの数値に丸める。 


12 

S 2037:2007 

  

 

表5−表示例 

種類 

実際の流量例 

表示流量例 

表示例 

A8 

2.34 

2.3 

A8−2.3 L/min 

A10 

4.26 

4.3 

A10−4.3 L/min 

A14 

8.52 

8.5 

A14−8.5 L/min 

B17 

18.07 

18.1 

B17−18.1 L/min 

B20 

21.50 

21.5 

B20−21.5 L/min 

C10 

6.12 

6.1 

C10−6.1 L/min 

c) 製造業者名又はその略号 

d) 使用上の注意 

1) 灯油用である旨 

2) ガソリン,ベンジンなどには使用しない旨(電池式に限る。) 

3) 給油中は離れない旨(電池式に限る。) 

e) 電池の種類(形式)及び使用個数(電池式に限る。) 

13.2 包装の表示 

電池式ポンプの包装には,次の事項を表示する。 

a) 使用上の注意(ガソリン,ベンジンなどには使用しない旨を表示する。) 

b) 保管上の注意(長期にわたって使用しないときは,乾電池を抜く旨を表示する。) 

c) 適合する給油口口金の型式の呼び(気密油タンク専用ポンプに限る。) 

13.3 型式検査合格の表示 

型式検査に合格したポンプには,その検査に合格した旨を試験を実施した者の名称を付記して表示する。 

 


13 

S 2037:2007 

 

 

 

 

空気孔口 

空気孔ふた 

吸入弁 

吐出弁 

作動筒 

吸入管 

吐出ホース 

弁箱 

 

 

注記 形状は,一例を示す。 

図8−手動式ポンプ 

 


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S 2037:2007 

  

 

 

 

スイッチ 

電動機 

送油管 

軸受 

シャフト接続管 

10 

羽根 

吐出ホース 

本体 

11 

羽根ケース 

電池ケース 

ポンプシャフト 

12 

吸入口 

注記 形状は,一例を示す。 

図9−電池式ポンプ 

 


15 

S 2037:2007 

 

 

 

 

吐出ホース 

制御回路 

羽根 

感知部 

本体 

10 

羽根ケース 

スイッチ 

送油管 

11 

吸入口 

電池ケース 

電動機 

 

 

注記 形状は,一例を示す。 

図10−電池式ポンプ(自動停止装置付) 

 


16 

S 2037:2007 

  

 

 

 

吐出ホース 

電池ケース 

電動機 

給油口口金ホルダ 

制御回路 

10 

羽根 

感知部 

本体 

11 

羽根ケース 

スイッチ 

送油管 

12 

吸入口 

注記 形状は,一例を示す。 

図11−電池式ポンプ(自動停止装置付) 

 


17 

S 2037:2007 

 

 

表6−材料 

主要構成部品名称 

種類 

A8,A10,A14,B17及びB20 

C10 

本体又は弁箱 

プラスチック 

プラスチック 

作動筒 

プラスチック 

− 

電池ケース 

− 

プラスチック又は金属 

ポンプシャフト 

− 

金属 

吸入管又は送油管 

JIS K 6741 
JIS K 6761 
JIS K 6771 

JIS K 6741 
JIS K 6761 
JIS K 6771 

羽根ケース 

− 

プラスチック又は金属 

吐出ホース 

プラスチック 

プラスチック 

導電部(電池ケースを除く。) 

− 

銅,銅合金又はアルミニウム 

 金属材料は,耐食材料を用いるか,又はさび止め処理を施したものを用いなければならない。ま
た,導電材料は,弾性を必要とする部分及びその他の構造上やむを得ない部分には,耐食材料又は
さび止め処理を施した他の材料を用いてもよい。 

 

表7−計測器 

種類 

目盛範囲 

最小目盛 

適用試験項目 

用途 

関連規格 

テーパゲージ 

− 

0.1 mm 

10.20 

寸法測定用 

− 

マイクロメータ 

− 

0.01 mm 

10.20 

JIS B 7502 

ノギス 

− 

0.05 mm 

10.20 

JIS B 7507 

金属製直尺 

− 

1 mm 

10.20 

JIS B 7516 

圧力計 

0 〜 0.1 MPa 

 

0.005 MPa 

 

10.2,10.16 

漏れ及び耐圧試
験用 

JIS B 7505 

はかり 

0 〜 20 kg 

50 g 

10.4,10.9, 
10.12 

流量試験用 

− 

絶縁抵抗計 

0 〜 100 MΩ 

− 

10.14 

絶縁抵抗試験用 

JIS C 1302 

ガラス製棒状温度計 

0 〜 50 ℃ 

0.5 ℃ 

− 

室温測定用 

JIS B 7411 

 


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S 2037:2007 

  

 

附属書A 

(規定) 

JIS S 2037(石油燃焼機器用注油ポンプ)の経過規定 

 

A.1 適用範囲 

この附属書は,JIS S 2037(石油燃焼機器用注油ポンプ)の製品の表示の経過措置について規定する。 

 

A.2 経過措置 

経過措置については,経過措置期限までは,表A.1の規格の規定によるか,又は経過規定による。 

表A.1−経過措置 

規定項目 

規格の規定 

経過措置期限 

経過規定 

13.1 製品の表示 

a) 規格番号及び規格名称 

平成20年9月30日まで 規定なし 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連規格 JIS B 7411 一般用ガラス製棒状温度計 

JIS B 7502 マイクロメータ 

JIS B 7505 ブルドン管圧力計 

JIS B 7507 ノギス 

JIS B 7516 金属製直尺 

JIS C 1302 絶縁抵抗計