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S 2006:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 種類 3 

5 主要部の名称  4 

6 性能 9 

6.1 使用性能  9 

6.2 品質性能  9 

7 構造 12 

7.1 構造一般  12 

7.2 種類別構造  12 

8 外観 13 

9 材料 13 

10 試験方法  14 

10.1 試験の一般条件  14 

10.2 数値の丸め方  14 

10.3 栓の臭気及び内容湯の味  14 

10.4 保温効力及び保冷効力  15 

10.5 耐衝撃性  16 

10.6 印刷塗装の密着性  18 

10.7 鉄鋼素地上のめっき  18 

10.8 プラスチック上のめっき  18 

10.9 パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性  18 

10.10 容量  18 

10.11 転倒角度 19 

10.12 ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度  19 

10.13 転倒流水  19 

10.14 自然吐出  19 

10.15 注水機構の耐久性  19 

10.16 湯漏れ及び水漏れ  20 

10.17 中栓の取付けはめ合い  21 

10.18 下げひもの強度  21 

10.19 袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度  21 

11 検査方法  22 

11.1 型式検査  22 


 

S 2006:2019 目次 

(2) 

ページ 

11.2 製品検査  22 

11.3 記録  22 

12 表示  22 

13 取扱い上の注意事項  23 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,全国魔法瓶工

業組合及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきと

の申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これに

よって,JIS S 2006:2016は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

注記 工業標準化法に基づき行われた申出,日本工業標準調査会の審議等の手続は,不正競争防止法

等の一部を改正する法律附則第9条により,産業標準化法第12条第1項の申出,日本産業標準

調査会の審議等の手続を経たものとみなされる。 

 

 


 

  

日本産業規格          JIS 

 

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まほうびん 

Vacuum bottles 

 

適用範囲 

この規格は,主として飲料物の保温及び保冷を目的としてガラス製真空二重容器(以下,中瓶という。)

を用いたまほうびん(以下,ガラス製まほうびんという。)及びステンレス鋼製真空二重容器(以下,容器

という。)を用いたまほうびん(以下,ステンレス鋼製まほうびんという。)について規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 

JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS H 8617 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき 

JIS K 6718-1 プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第1部:キャスト板 

JIS K 6718-2 プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第2部:押出板 

JIS K 6744 ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯 

JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布 

JIS L 0848 汗に対する染色堅ろう度試験方法 

JIS R 3502 化学分析用ガラス器具の試験方法 

JIS S 2010 アルミニウム製加熱調理器具 

JIS S 2029 プラスチック製食器類 

JIS Z 1522 セロハン粘着テープ 

JIS Z 8703 試験場所の標準状態 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

まほうびん 

中瓶にガラス製の真空二重瓶を使用したものであって卓上用のもの,容器にステンレス鋼製の真空二重

容器を使用したものであって携帯用,卓上用,弁当用のもの。 


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3.2 

外装 

本体並びにコップ,栓蓋,蓋(上蓋)及び底を含む器具全体の外郭。ステンレス鋼製まほうびんにおい

ては,主に容器の外筒が外装を兼ねる。 

3.3 

本体 

中瓶又は容器が装置された部分。 

3.4 

中瓶 

ガラス製で真空二重構造の器。 

3.5 

容器 

ステンレス鋼製で外筒と内筒とからなる真空二重構造の器。 

3.6 

蓋(上蓋) 

卓上用まほうびん及び弁当用まほうびんの本体に附属し,外装の一部を開閉する機能をもつ部分。 

3.7 

コップ 

携帯用まほうびん一般式の本体に附属し,飲料物を入れる器。 

3.8 

栓 

中栓,栓蓋,飲み口などの総称。 

3.9 

中栓 

中瓶又は容器の開口部を閉止する機能をもつ部分。卓上用まほうびん一般式においては,傾けることに

よってそのまま注水できる自動栓式を含む。 

3.10 

栓蓋 

携帯用まほうびん直飲式の本体に附属し,外装の一部を開閉する機能をもつ部分。容器の開口部を閉止

する機能を兼ねる。直飲式とは,開栓して主に飲み口から飲料物を直接飲むもの。 

3.11 

飲み口 

携帯用まほうびん直飲式の本体に附属し,飲料物を直接飲む目的で口を付ける部分。筒形状,ストロー

式などがある。 

3.12 

パッキン 

口ゴム,中栓パッキン,栓パッキンなどの総称。 

3.13 

注水機構 

卓上用まほうびん空気圧利用式に属し,本体を持ち上げずに中瓶又は容器の中の飲料物を注ぐことがで


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きる機構。 

3.14 

ベローズ 

注水機構に属し,ベローズポンプ機能(蛇腹構造)をもち,伸縮管継手として圧縮することによって気

体を送り出す部分。 

3.15 

保冷専用 

熱い飲料物の保温用途を禁止し,専ら保冷用途として使用するもの。携帯用まほうびん直飲式に属する。 

3.16 

通常使用する状態 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんに,コップ,飲み口,栓蓋,中栓,蓋(上蓋)など

を取り付け,弁当用まほうびんは附属品を入れて,鉛直に置いた状態。 

3.17 

おかず容器 

弁当用まほうびんに属し,主におかずを入れる器。 

3.18 

ごはん容器 

弁当用まほうびんに属し,主にごはんを入れる器で,容器に収納するもの。 

3.19 

スープ容器 

弁当用まほうびんに属し,主にスープを入れる器で,容器に収納するもの。スープ容器蓋と組み合わせ

ることで,止水機能をもつ。 

 

種類 

まほうびんの種類は,材料によってガラス製まほうびんとステンレス鋼製まほうびんとに区分し,さら

に用途などによって卓上用まほうびん,携帯用まほうびん及び弁当用まほうびんに区分し,次による。 

a) ガラス製まほうびん ガラス製まほうびんの種類は,卓上用まほうびんとし,表1のとおりとする。 

 

表1−ガラス製まほうびん(卓上用まほうびん)の種類 

区分 

主な用途・構造 

一般式 

主として屋内で使用されるもので,通常,外装に中栓及びハンドル(取っ手)を付け,本
体を傾けて注水するもの。 

空気圧利用式 

主として屋内で使用されるもので,通常,外装に蓋(上蓋)及びつり手(手さげ)を付け,
空気圧を利用した注水機構をもつもので,プッシュ又はレバー操作によってベローズ内の
圧縮空気が水面を押して注水するもの。 

 

b) ステンレス鋼製まほうびん ステンレス鋼製まほうびんの種類は,携帯用まほうびん,卓上用まほう

びん及び弁当用まほうびんとし,表2のとおりとする。 

 

 

 


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表2−ステンレス鋼製まほうびんの種類 

区分 

主な用途・構造 

携帯用 
まほうびん 

一般式 

屋外・屋内で使用されるもので,通常,外装にコップをもつもの。 
携帯用の下げひもなどを付けたものもある。 

直飲式 
(保冷専用を含む。) 

屋外・屋内で使用されるもので,コップをもたないもの。 
開栓して主に飲み口から飲料物を直接飲むもの。 

卓上用 
まほうびん 

一般式 

主として屋内で使用されるもので,通常,外装に中栓及びハンドル(取っ手)
又はつり手(手さげ)を付けたもの。 
開栓して本体を傾けて注水するもの(自動栓式のものを含む。)。 

空気圧利用式 

主として屋内で使用されるもので,通常,外装に蓋(上蓋)及びつり手(手
さげ)を付け,空気圧を利用した注水機構をもつもので,プッシュ又はレバ
ー操作によってベローズ内の圧縮空気が水面を押して注水するもの。 

弁当用 
まほうびん 

一般式 

屋外・屋内で使用されるもので,スープ容器,ごはん容器などの内容器類を
附属し,それらを容器内に収納するもの。通常,外装に蓋(上蓋)をもち,
携帯用の下げひもなどを付けたものもある。 

直入式 

屋外・屋内で使用されるもので,容器内に直接スープなどの飲食物を入れる
もの。通常,外装に中栓をもつもの。 

 

主要部の名称 

a) ガラス製まほうびん ガラス製まほうびんの主要部の名称は,図1,図2及び表3のとおりとする。 

表3−ガラス製まほうびんの主要部の名称 

番号 

名称 

① 

蓋(上蓋) 

② 

上蓋ロック 

③ 

ヒンジ(丁番) 

④ 

プッシュ又はレバー 

⑤ 

ベローズ(蛇腹) 

⑥ 

吸気口 

⑦ 

排気口 

⑧ 

中栓 

⑨ 

中栓パッキン 

⑩ 

揚水パイプ 

⑪ 

揚水パイプ保護具(保護カバー) 

⑫ 

給水パイプ 

⑬ 

ハンドル(取っ手) 

⑭ 

つり手(手さげ) 

⑮ 

口金(プラスチック製の場合がある。) 

⑯ 

口ゴム 

⑰ 

中瓶 

⑱ 

中瓶カバー 

⑲ 

胴 

⑳ 

底 

㉑ 

締上げねじ 

 

 


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図1−一般式の例 

 

 

図2−空気圧利用式の例 

 

 

 

 

 


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b) ステンレス鋼製まほうびん ステンレス鋼製まほうびんの主要部の名称は,図3〜図8及び表4のと

おりとする。 

表4−ステンレス鋼製まほうびんの主要部の名称 

番号 

名称 

番号 

名称 

① 

コップ(外コップ) 

⑳ 

ヒンジ(丁番) 

② 

コップ(内コップ) 

㉑ 

プッシュ又はレバー 

③ 

中栓 

㉒ 

ベローズ(蛇腹) 

④ 

栓パッキン 

㉓ 

吸気口 

⑤ 

栓蓋 

㉔ 

排気口 

⑥ 

飲み口 

㉕ 

揚水パイプ 

⑦ 

肩部 

㉖ 

給水パイプ 

⑧ 

口ゴム 

㉗ 

おかず容器蓋 

⑨ 

外筒(外装を兼ねる場合がある。) 

㉘ 

おかず容器本体 

⑩ 

内筒 

㉙ 

ごはん容器蓋 

⑪ 

ハンドル(取っ手) 

㉚ 

ごはん容器本体 

⑫ 

下げひも 

㉛ 

スープ容器蓋 

⑬ 

つり手(手さげ) 

㉜ 

スープ容器本体 

⑭ 

底 

㉝ 

スープ容器蓋パッキン 

⑮ 

胴 

㉞ 

スープ容器弁パッキン 

⑯ 

内筒の内口径 

㉟ 

箸ケース類 

⑰ 

内筒の胴内径 

㊱ 

箸,スプーン類 

⑱ 

蓋(上蓋) 

㊲ 

袋(ポーチ),バッグ類 

⑲ 

上蓋ロック 

− 

− 

 

 

図3−携帯用まほうびん一般式の例 

 

 

 

 

 


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図4−携帯用まほうびん直飲式の例 

 

 

図5−卓上用まほうびん一般式の例 

 

 


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図6−卓上用まほうびん空気圧利用式の例 

 

 

 

図7−弁当用まほうびん一般式の例 

 

 

図8−弁当用まほうびん直入式の例 


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性能 

6.1 

使用性能 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんは,次の項目に適合しなければならない。 

a) ねじ部のあるコップ,栓及び開閉機構をもつ蓋(上蓋)は,その機能が確実に保持され,かつ,作動

が円滑でなければならない。 

b) 注水時に,飲料物が外装の内部に入ったり,口ゴムはめ合い部から外側に漏れ出たりすることなく,

かつ,水切りが良好でなければならない。 

c) 卓上用まほうびんで回転式の底は,その作動が円滑でなければならない。 

d) 卓上用まほうびん空気圧利用式の注水機構は,その機能が確実に保持され,かつ,作動が円滑でなけ

ればならない。 

e) 下げひもをもつものは,下げひも及びその附属品は堅ろうで,使用中に容易に外れてはならない。 

f) 

弁当用まほうびんの箸,スプーンなどは仕上げが良好で,かつ,ばりなどがあってはならない。 

6.2 

品質性能 

6.2.1 

ガラス製まほうびん 

ガラス製まほうびんは,その種類・構造に応じた該当する性能項目について,箇条10によって試験した

とき,表5及び表6に適合しなければならない。 

 

表5−ガラス製まほうびんの品質性能 

項目 

性能 

試験方法 

栓の臭気及び内容湯の味 

栓に臭気がなく,かつ,内容湯に味がない。ただし,臭気は,僅か
に感知できるものは差し支えない。 

10.3 

耐衝撃性(落下衝撃) 

中瓶に異常があってはならない。 

10.5.1 

印刷塗装の密着性 

碁盤目が100個のうち90個以上残留しなければならない。 

10.6 

鉄鋼素地上のめっき 

ニッケル−クロムめっきを施した場合,めっきは光沢が良好で,斑
点数は5点/cm2未満a)でなければならない。 

10.7 

プラスチック上のめっき 

ニッケル−クロムめっきを施した場合,めっきは光沢が良好で,碁
盤目が100個のうち97個以上が残留しなければならない。また,
ヒートサイクル試験後には,めっき面に膨れを生じてはならない。 

10.8.1 
及び 
10.8.2 

パッキン及びその他のゴム製
品の耐熱水性b) 

粘り付き及び外観上の著しい変化があってはならない。 

10.9 

容量 

表示容量に対して±5 %でなければならない。 

10.10 

転倒角度 

満量時,15 °の傾きで転倒してはならない。 

10.11 

ハンドル(取っ手)及びつり手
(手さげ)の取付強度 

異常があってはならない。 

10.12 

転倒流水c) 

上蓋ロックが外れず,かつ,流水量が40 mL以下でなければなら
ない。 

10.13 

自然吐出d) 

吐出してはならない。 

10.14 

注水機構の耐久性d) 

注水機構の作動に著しい異常がなく,かつ,自然吐出があってはな
らない。 

10.15 

湯漏れ 

胴内部への湯漏れがあってはならない。 

10.16.1 

中栓の取付けはめ合いe) 

注水時に中栓が外れて落ちてはならない。 

10.17 

注a) JIS H 8617の附属書3(フェロキシル試験方法)の6.(計算)によって算出する。 

b) 飲料物に触れる部分のゴム製品に適用する。 

c) 自動栓式を除く。 

d) 空気圧利用式に適用する。 

e) 一般式に適用する。 


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表6−ガラス製まほうびんの保温効力 

 

単位 ℃ 

中瓶容量a) 

(L) 

10時間 

試験方法 

内口径40 mm 

内口径45 mm 

0.75 

64以上 

− 

10.4.1.1 

1.0 

66以上 

65以上 

1.3 

70以上 

69以上 

1.6 

72以上 

71以上 

1.9 

− 

73以上 

2.2 

74以上 

2.5 

75以上 

3.0 

注a) 中瓶容量は,中瓶の満水容量(中瓶の口頭部までの容量) 

 

6.2.2 

ステンレス鋼製まほうびん 

ステンレス鋼製まほうびんは,その種類・構造に応じた該当する性能項目について,箇条10によって試

験したとき,表7〜表9に適合しなければならない。 

 

表7−ステンレス鋼製まほうびんの品質性能 

項目 

性能 

試験方法 

栓の臭気及び内容湯の味 

栓に臭気がなく,かつ,内容湯に味がない。ただし,臭気は,
僅かに感知できるものは差し支えない。 

10.3 

耐衝撃性 

落下衝撃 

漏れ,亀裂,破損などの使用上有害な欠点がなく,保温効力が
表8に適合しなければならない。 
保冷専用は,保冷効力が表9に適合しなければならない。 
 

10.5.1又は 
10.5.2.1 

振子衝撃 
(下げひも付き) 

10.5.2.2 

印刷塗装の密着性 

碁盤目が100個のうち90個以上残留しなければならない。 

10.6 

鉄鋼素地上のめっき 

ニッケル−クロムめっきを施した場合,めっきは光沢が良好
で,斑点数は5点/cm2未満a)でなければならない。 

10.7 

プラスチック上のめっき 

ニッケル−クロムめっきを施した場合,めっきは光沢が良好
で,碁盤目が100個のうち97個以上が残留しなければならな
い。また,ヒートサイクル試験後には,めっき面に膨れを生じ
てはならない。 

10.8.1 
及び 
10.8.2 

パッキン及びその他のゴム製品の
耐熱水性b) 

粘り付き及び外観上の著しい変化があってはならない。 

10.9 

容量 

表示容量に対して±5 %でなければならない。 

10.10 

転倒角度c) 

満量時,15 °の傾きで転倒してはならない。 

10.11 

ハンドル(取っ手)及びつり手(手
さげ)の取付強度 

異常があってはならない。 

10.12 

転倒流水d) 

上蓋ロックが外れず,かつ,流水量が40 mL以下でなければな
らない。 

10.13 

自然吐出e) 

吐出してはならない。 

10.14 

注水機構の耐久性e) 

注水機構の作動に著しい異常がなく,かつ,自然吐出があって
はならない。 

10.15 

 

 

 


11 

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表7−ステンレス鋼製まほうびんの品質性能(続き) 

項目 

性能 

試験方法 

湯漏れ及
び水漏れ 

携帯用まほうびん 
弁当用まほうびん 

湯漏れがあってはならない。ただし,保冷専用は除く。 

10.16.2.1 

水漏れがあってはならない。ただし,弁当用まほうびん一般式
は除く。 

10.16.2.2 

卓上用まほうびん 

湯漏れがあってはならない。 

10.16.2.3 

中栓の取付けはめ合いf) 

注水時に中栓が外れて落ちてはならない。 

10.17 

下げひもの強度 

異常があってはならない。 

10.18 

袋(ポーチなど)及び下げひもの
染色堅ろう度 

添付白布の汚染が3級以上でなければならない。 

10.19 

注a) JIS H 8617の附属書3(フェロキシル試験方法)の6.(計算)によって算出する。 

b) 飲食物に触れる部分のゴム製品に適用する。 

c) 卓上用まほうびんに適用する。 

d) 卓上用まほうびん(自動栓式は除く。)に適用する。 

e) 卓上用まほうびん空気圧利用式に適用する。 

f) 携帯用まほうびん一般式及び卓上用まほうびん一般式に適用する。 

 

表8−ステンレス鋼製まほうびんの保温効力(直飲式の保冷専用を除く。) 

単位 ℃ 

容量 

(L) 

携帯用まほうびん 

卓上用まほうびん 弁当用まほうびん 

試験 
方法 

6時間 

10時間 

6時間 

一般式 

直飲式 

一般式 

空気圧 
利用式 

一般式 

直入式 

内筒の内口径 

φ39 mm

未満 

φ39 mm以上 
φ54 mm未満 

φ54 mm

以上 

 

0.3未満 

62以上 

− 

− 

47以上 

− 

− 

45以上 

48以上  10.4.1.1 

10.4.1.2 

0.3以上 0.4未満 

66以上 

64以上 

− 

53以上 

− 

− 

0.4以上 0.6未満 

70以上 

68以上 

66以上 

58以上 

− 

− 

51以上 

54以上 

0.6以上 0.9未満 

74以上 

72以上 

70以上 

62以上  57以上 

− 

59以上 

62以上 

0.9以上 1.2未満 

77以上 

75以上 

73以上 

66以上  61以上 

− 

1.2以上 1.5未満 

80以上 

78以上 

76以上 

− 

65以上 

61以上 

64以上 

− 

1.5以上 1.8未満 

82以上 

80以上 

78以上 

− 

68以上 

64以上 

1.8以上 2.3未満 

− 

81以上 

79以上 

− 

70以上 

66以上 

68以上 

− 

2.3以上 

− 

− 

80以上 

− 

71以上 

67以上 

 

表9−ステンレス鋼製まほうびんの携帯用まほうびん直飲式(保冷専用に限る。)の保冷効力 

 

単位 ℃ 

容量 

(L) 

6時間 

試験方法 

 

0.3未満 

13以下 

10.4.2 

0.3以上  0.4未満 

0.4以上  0.6未満 

11以下 

0.6以上  0.9未満 

10以下 

0.9以上  1.2未満 

9以下 

1.2以上  1.5未満 

1.5以上  1.8未満 

1.8以上  2.3未満 

2.3以上 


12 

S 2006:2019  

  

構造 

7.1 

構造一般 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんの一般構造は,次の項目に適合しなければならない。 

a) 構造は,安全上問題がないものでなければならない。 

b) 外装の形状は,均整で,接合,組合せ及びはめ合い状態が良好でなければならない。 

c) 外装に使用するハンドル(取っ手),つり手(手さげ)などは堅ろうで,容易に外れてはならない。 

d) 外装に耐食処理を必要とする材料を用いた場合は,表面に樹脂加工,印刷塗装,めっきなどの耐食処

理を施し,また,ガラス製まほうびんで鉄鋼素地のものは,内面にさび止めを施していなければなら

ない。 

e) 作動部は,円滑でなければならない。 

f) 

中瓶及び容器は,正常に固定され,安定していなければならない。 

g) 底の取付けは,堅ろうで,製品のすわりは,良好でなければならない。 

7.2 

種類別構造 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんの種類別構造は,次の項目に適合しなければならな

い。 

a) 卓上用まほうびん一般式 

1) ねじ締めによって固定する中栓の注ぎ口表示は見やすく,容易に消えてはならない。 

2) ガラス製まほうびんは,底の緩みを防止する緩み止めねじが付いていなければならない。 

b) 卓上用まほうびん空気圧利用式 

1) プッシュ又はレバー操作の誤使用を防止するロック装置が付いていなければならない。 

2) ガラス製まほうびんは,底の緩みを防止する緩み止めねじが付いていなければならない。 

c) 携帯用まほうびん 

携帯用まほうびんの下げひものあるものは,図9のように下げひもの長さを測定したとき,40 cm以上

で,かつ,長短を調節できる構造でなければならない。ただし,つり手(手さげ)をもつものは除く。 

d) 弁当用まほうびん 

1) 蓋の着脱が容易で,振動などによって容易に外れない構造でなければならない。 

2) 下げひものあるものは,図9のように下げひもの長さを測定したとき,40 cm以上で,かつ,長短

を調節できる構造でなければならない。ただし,つり手(手さげ)をもつものは除く。 

3) ごはん容器,スープ容器は,容器からの着脱が容易であり,スープ容器は,内容物が漏れにくい構

造でなければならない。 

 

 


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図9−下げひもの長さの測定方法 

 

外観 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんの外観は,次の項目に適合しなければならない。 

a) 各部の仕上げは良好で,変形及びきずが目立たないものでなければならない。 

b) 外装金属の耐食処理は良好で,ばり,まくれ及びさびがないものでなければならない。 

c) プラスチック部品の仕上げは良好で,亀裂,欠け,ひび及び不足成形がないものでなければならない。 

d) 袋(ポーチなど),装飾カバー,下げひも及びその他の附属品は,本体とのはめ合い及び取付けが良好

でなければならない。 

e) 下げひもは,切れ,変色などの欠点がないものでなければならない。 

f) 

栓の開閉などの表示,文字及び装飾を目的とした部分は,見やすく,容易に消えないものでなければ

ならない。 

 

材料 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんに使用する材料は,次の項目に適合しなければなら

ない。 

なお,通常使用する状態において,飲食物に接する部分に用いる材料は,食品衛生法(昭和22年法律第

233号)に基づく食品,添加物等の規格基準の規定に適合するものでなければならない。 

a) 胴,外筒,底,蓋(上蓋)及び口金 胴,外筒,底,蓋(上蓋)及び口金に使用する材料及びこれら

の厚さは,表10による。ただし,これ以外の材料を使用する場合は,表10に規定する材料と同等以

上の機械的性質をもつものを使用しなければならない。 


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表10−使用材料及びその厚さ 

単位 mm 

使用材料 

1.31 L未満のもの 

1.31 L以上のもの 

JIS G 3303に規定する電気めっき2.8/2.8以上のぶりき又はぶりき原板 

0.25以上 

0.3以上 

JIS G 3141に規定する鋼板又は鋼帯 

0.25以上 

0.3以上 

JIS G 4305に規定する鋼板又は鋼帯 

0.25以上 

0.3以上 

JIS K 6744に規定するポリ塩化ビニル被覆金属板又は金属帯a) 

0.25以上 

0.28以上 

JIS H 3100に規定する板又は条 

0.3以上 

0.3以上 

JIS H 4000に規定する板又は条 

0.3以上 

0.3以上 

JIS K 6718-1又はJIS K 6718-2に規定する材料を使用した成形品 

0.5以上 

1.0以上 

注a)ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯は,下地金属の厚さをいう。 

 

b) 中栓,口金,コップ,肩部,蓋(上蓋),おかず容器,ごはん容器及びスープ容器 中栓,口金,コ

ップ,肩部,蓋(上蓋),おかず容器,ごはん容器及びスープ容器に使用する材料は,次の項目に適合

するもの又はこれらと同等以上の品質をもつものとする。 

1) プラスチック製のもの JIS S 2029に規定するもの。 

2) アルミニウム製のもの JIS S 2010に規定するもの。 

3) ステンレス鋼製のもの JIS G 4305に規定するもの。 

c) パッキン パッキンに使用する材料は,耐熱水性をもつ合成ゴムとする。 

d) 中瓶 中瓶に使用する材料は,次の項目に適合しなければならない。 

1) ガラス生地をJIS R 3502の3.1のアルカリ溶出試験をしたとき,アルカリ溶出量が一酸化ナトリウ

ム(Na2O)として0.1 mg以下でなければならない。 

2) 平均熱膨張係数は,60×10−7/K以下のものでなければならない。 

3) 原料として,ほうけい酸ガラスを用いる。 

e) 内筒 内筒に使用する材料は,JIS G 4305に規定するSUS 304に適合するもの,又はこれと同等以上

の機械的性質及び耐食性をもつものとする。 

 

10 試験方法 

10.1 試験の一般条件 

試験の一般条件は,特に規定しない限り,JIS Z 8703に規定する常温(温度20±15 ℃),常湿[相対湿

度(65±20)%]で行う。 

10.2 数値の丸め方 

試験結果の数値の丸め方は,規定の数値より1桁下の位まで求めて,四捨五入によって丸める。 

10.3 栓の臭気及び内容湯の味 

栓の臭気及び内容湯の味の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼製まほうびんに95±1 ℃の熱

湯を満量入れ,十分に洗浄した栓を取り付け,通常使用する状態とし,約30分間放置する。 

その後開栓して,栓の臭気の程度及び内容湯の味の有無を調べる。ただし,臭気は,僅かに感知できる

ものは“臭気がない”とする。 

なお,判定は,5名中3名以上が臭気及び味を感じない場合,“栓に臭気がなく,かつ,内容湯に味がな

い”とする。 

 


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10.4 保温効力及び保冷効力 

10.4.1 保温効力 

10.4.1.1 携帯用まほうびん一般式,携帯用まほうびんで保冷専用を含まない直飲式,卓上用まほうびん及

び弁当用まほうびん直入式の保温効力 

保温効力の試験は,次のとおり行う。 

a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓をして放置したガラス製まほうびん又はス

テンレス鋼製まほうびんの中瓶又は容器に,栓を取り付けたときの栓の最下端部まで(温度測定時容

量)沸騰水を入れ,湯の温度が95±1 ℃になったときに栓又は蓋(上蓋)をする。ねじ締めによって

固定する栓又は蓋(上蓋)は,100 N・cm以上で締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。 

b) 通常使用する状態で,携帯用まほうびん,弁当用まほうびん直入式は6時間,卓上用まほうびんは10

時間放置した後,中瓶内又は内筒内の中央付近の内容湯の温度を測定する。さらに,常温水にて栓を

取り付けたときの栓の最下端部までの容量を測定し,その量をステンレス鋼製まほうびんは表8の容

量として保温効力を判定する。ガラス製まほうびんは表6の中瓶容量(中瓶の満水容量)で保温効力

を判定する。 

10.4.1.2 弁当用まほうびん一般式の保温効力 

保温効力の試験は,次のとおり行う。 

a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上蓋をあけた状態で放置したステンレス鋼製まほ

うびんの容器に,図10の水位位置(通常使用する状態のごはん容器蓋の最下端部までとし,温度測定

時容量)まで沸騰水を入れ,湯の温度が95±1 ℃になったときにごはん容器蓋及びその製品に附属す

るおかず容器を取り付ける。ごはん容器本体,スープ容器蓋及びスープ容器本体は組み込まない。 

b) 袋(ポーチ)及びバッグ類には入れない状態で,6時間放置した後,容器内の中央付近の内容湯の温

度を測定する。さらに,常温水にて水位位置までの容量を測定し,その量を表8の容量として保温効

力を判定する。 

 

 通常使用する状態 温度測定時 

水位位置 

湯 

水位位置 

湯 

通常使用する状態 温度測定時 

 

図10−弁当用まほうびん一般式の保温効力試験 

 

 


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10.4.2 保冷効力 

保冷効力の試験は,次のとおり行う。 

a) 室温が20±2 ℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓をして放置した携帯用まほうびんに,栓を

取り付けたときの栓の最下端部まで(温度測定時容量)4 ℃以下の冷水(氷は含めない。)を入れ,水

の温度が4±1 ℃になったときに栓をする。ねじ締めによって固定する栓は,100 N・cm以上で締め付

ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。 

b) 通常使用する状態で6時間放置した後,内筒内の中央付近の内容水の温度を測定する。さらに,常温

水にて栓を取り付けたときの栓の最下端部までの容量を測定し,その量を表9の容量として保冷効力

を判定する。 

10.5 耐衝撃性 

10.5.1 卓上用まほうびんの耐衝撃性 

耐衝撃性試験は,常温において卓上用まほうびんに常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態

とする。ねじ締めによって固定する栓は,100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。 

試験品を図11のように,10 cmの高さから垂直状態で水平に固定した厚さ3 cm以上の硬質の木板上に

落下させ,中瓶又は容器の異常の有無を調べる。 

 

 

単位 cm 

 

図11−耐衝撃性試験方法 

 

10.5.2 携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の耐衝撃性 

10.5.2.1 落下衝撃 

落下衝撃の試験は,常温において携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式は常温水(20±15 ℃)

を満量入れ,通常使用する状態とする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓又は蓋の握

り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。 

試験品を図12のように,40 cmの高さから垂直状態で,水平に固定した厚さ3 cm以上の硬質の木板上


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に落下させて水の漏れ及び外観上の変化を調べ,さらに10.4の試験によって保温効力又は保冷効力に異常

がないかを調べる。 

 

 

単位 cm 

 

はさみなどで 
切断する 

ひも 

(固定)

(固定)

木板 

木板 

3

上 

3

上 

4

0

 

4

 

図12−落下衝撃試験方法 

 

10.5.2.2 振子衝撃 

振子衝撃の試験は,常温において携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん一般式(下げひものあるもの)

は,常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,

100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。 

試験品を図13のように,下げひもの長さを40 cmにして45 °の位置に持ち上げ,鉛直に固定した厚さ

3 cm以上の硬質の木板に衝突させて水の漏れ及び外観上の変化を調べ,さらに,10.4の試験によって保温

効力又は保冷効力に異常がないかを調べる。 

 

 

単位 cm 

 

図13−振子衝撃試験方法 


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10.6 印刷塗装の密着性 

印刷塗装の密着性の試験は,印刷塗装面に,鋭利な刃物で角度約30 °で,素地に達する1 mm2の碁盤

目100個(10×10)を作り,その上にJIS Z 1522又はこれと同等以上の性能をもつセロハン粘着テープを

貼り付け,表面に直角に一気に引き離して,剝離しないで残留する碁盤目の個数を求める。ただし,文字

及び装飾を目的とした部分は除く。 

10.7 鉄鋼素地上のめっき 

鉄鋼素地上のめっきの試験は,JIS H 8617の9.6 c)(フェロキシル試験方法)によって行う。 

10.8 プラスチック上のめっき 

10.8.1 密着性 

密着性の試験は,めっき面に,鋭利な刃物で角度約30 °で,素地に達する1 mm2の碁盤目100個(10

×10)を作り,その上にJIS Z 1522又はこれと同等以上の性能をもつセロハン粘着テープを貼り付け,表

面に直角に一気に引き離して,剝離しないで残留する碁盤目の個数を求める。 

10.8.2 ヒートサイクル 

ヒートサイクルの試験は,試験品を約70 ℃で1時間放置し,その後,常温で30分間放置する。次に,0 ℃

で1時間放置し,再び常温で30分間放置する。以上の操作を1サイクルとして3サイクル行った後,めっ

き面の状態を目視によって調べる。 

10.9 パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性 

パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性の試験は,パッキン,ゴム製品などの試験品を図14に示すよ

うな,還流冷却器を取り付けた容器に入れ,4時間煮沸した後取り出し,粘り付きの有無を調べる。さら

に,常温で2時間放置した後,外観上の変化を目視で調べる。 

 

 

図14−パッキン及びその他のゴム製品の耐熱水性試験方法 

 

10.10 容量 

容量の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼製まほうびんの中瓶又は容器に常温水(20±15 ℃)

を満たして,栓を施したときの製品の質量から,水を入れない製品の質量を差し引いた値を容量換算(1 g

を1 mLとみなす。)して,その製品の容量を求め,表示された容量との差の百分率を求める。 


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弁当用まほうびん一般式の場合の容器は,おかず容器,ごはん容器及びスープ容器のそれぞれの容器の

容量とする。 

10.11 転倒角度 

転倒角度の試験は,卓上用まほうびんに常温水(20±15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。滑

り止めを施した平らな木板を水平から15 °に傾け,その木板上に試験品を静かに置き,転倒の有無を調べ

る。 

10.12 ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度 

ハンドル(取っ手)及びつり手(手さげ)の取付強度の試験は,ガラス製まほうびん又はステンレス鋼

製まほうびんの中瓶又は容器に常温水(20±15 ℃)を満量入れ,栓及び蓋(上蓋)を取り付けたときの質

量をはかり,おもりをかけるときは,その質量の約6倍のおもりを,また,引張試験機を用いるときは,

その質量の約6倍に相当する荷重を本体に5分間,静かにかけ,異常の有無を調べる。 

10.13 転倒流水 

転倒流水の試験は,卓上用まほうびん(自動栓式は除く。)に90 ℃以上の湯を満量入れ,栓又は蓋(上

蓋)をする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋(上蓋)は,100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。 

試験品を水平な木板上に置き,注ぎ口を斜め下に向け,注ぎ口が板上から約10 cmの高さになるまで傾

け,手を放して倒した後10秒間に流出した湯の量を測定する。 

10.14 自然吐出 

自然吐出の試験は,卓上用まほうびん空気圧利用式は90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,通常使用する状

態とする。試験品の底を支点として,左右方向に全振幅10 cm,毎分100回の速度で10秒間円弧動に揺す

り,給水パイプから湯の吐出の有無を調べる。 

10.15 注水機構の耐久性 

注水機構の耐久性の試験は,揚水パイプを取り除いた卓上用まほうびん空気圧利用式は常温水(20±

15 ℃)を満量入れ,通常使用する状態とする。図15に示すように試験品及び水槽,メスシリンダなどを

置く。 

なお,空気を送り込むパイプのメスシリンダ内の水深はベローズの内圧と同圧力が負荷としてかかるよ

うに60 cmとする。 

次に,毎分6回の速度で押す操作(レバー式のものはレバー操作)ができる試験機を用いて,10 000回

押す操作(又はレバー操作)を繰り返した後,注水機構の異常の有無,及び10.14によって自然吐出の有

無を調べる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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単位 cm 

 

図15−注水機構の耐久性試験方法 

 

10.16 湯漏れ及び水漏れ 

10.16.1 ガラス製まほうびんの湯漏れ 

ガラス製まほうびんの湯漏れ試験は,口ゴム上部まで90 ℃以上の湯を満たし,約30分間放置した後,

湯を捨て,底及び中瓶を取り外して胴内部への湯漏れの有無を調べる。 

10.16.2 ステンレス鋼製まほうびんの湯漏れ及び水漏れ 

10.16.2.1 携帯用まほうびん(保冷専用は除く。)及び弁当用まほうびんの湯漏れ 

携帯用まほうびん(保冷専用は除く。)及び弁当用まほうびん直入式の湯漏れ試験は,携帯用まほうびん

又は弁当用まほうびん直入式に90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,栓を取り付ける。ねじ締めによって固定

する栓は,100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓の握り部最

小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。 

試験品は通常使用する状態とし,栓を上にして上下に大きく10回振った後,横置きの状態で10分間放

置した後の湯漏れの有無を調べる。また,コップのあるものについてはコップを取り去り,湯漏れの有無

を調べる。 

弁当用まほうびん一般式のスープ容器(ねじ式によって固定するものに限る。)の湯漏れ試験は,スープ

容器に90 ℃以上の湯を容量の半量入れ,蓋を100 N・cmで締め付ける。 

なお,蓋の握り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。 

試験品は通常使用する状態に対して,横置き(垂直)の状態で10分間放置した後の湯漏れの有無を調べ

る。 

10.16.2.2 携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の水漏れ 

携帯用まほうびん及び弁当用まほうびん直入式の水漏れ試験は,携帯用まほうびん又は弁当用まほうび

ん直入式に常温水(20±15 ℃)を,栓又は蓋を取り付けたときの栓又は蓋の最下端部まで入れ,栓又は蓋

をする。ねじ締めによって固定する栓又は蓋は,100 N・cmで締め付ける。 

なお,締め付ける位置が決められているものについてはその位置まで締め付ける。また,栓又は蓋の握

り部最小径が80 mm以上の場合は,150 N・cmで締め付ける。 

試験品は通常使用する状態とし,栓又は蓋を上にして上下に大きく10回振った後,横置きの状態で10


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分間放置した後の水漏れの有無を調べる。また,コップのあるものについてはコップを取り去り,水漏れ

の有無を調べる。 

10.16.2.3 卓上用まほうびんの湯漏れ 

卓上用まほうびんの湯漏れ試験は,卓上用まほうびんの口ゴム上部まで90 ℃以上の湯を満たし,約30

分間放置した後,湯を捨て,外側への湯漏れの有無を調べる。 

10.17 中栓の取付けはめ合い 

中栓の取付けはめ合いの試験は,ねじ締めによって固定する中栓で,そのねじを回すことによって,取

り外さずに内容物を注ぎ出すことができる中栓を使用する携帯用まほうびん一般式又は卓上用まほうびん

一般式について試験する。これらに常温水(20±15 ℃)を容量の半量入れ,中栓を100 N・cmで締め付け

た状態から中栓のねじを270 °開いた状態にして,試験品を正立状態から中栓の注ぎ口を約135 °傾け,

水を注ぎ出したときの中栓の外れの有無を調べる。 

10.18 下げひもの強度 

下げひもの強度の試験は,携帯用まほうびん又は下げひものある弁当用まほうびんに常温水(20±15 ℃)

を満量入れ,通常使用する状態にしたときの質量をはかり,おもりをかけるときはその質量の約10倍のお

もりを,引張試験機を用いるときはその質量の約10倍に相当する荷重を,本体に5分間,図16のように

静かにかけ,異常の有無を調べる。ただし,下げひもの長さを調節できるものは,その長さを最大にして

試験するものとし,縦づり横づり兼用のものは,別々の試験品を用いて,図16のa)及びb)によって試験

を行うものとする。 

 

 

単位 cm 

 

おもり又は荷重 

おもり又は荷重 

おもり又は荷重 

 

 

a) 縦づり 

b) 横づり 

図16−下げひもの強度試験方法 

 

10.19 袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度 

袋(ポーチなど)及び下げひもの染色堅ろう度の試験は,JIS L 0848によって行う。ただし,この試験

は,JIS L 0803に規定するナイロンを第1添付白布とし,綿を第2添付白布として行うものとする。 

 

 

 


22 

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11 検査方法 

11.1 型式検査 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんは,新しく設計,改造又は生産技術条件が変更され

たときに,次の検査を行わなければならない。 

a) 検査品の採り方及び検査数は,最初の製造ロットからランダムに2個以上の検査品をとる。 

b) 検査項目は,箇条6及び箇条7とする。 

c) 試験方法は,箇条10による。 

d) 合否の判定基準は,検査品の全てが箇条6及び箇条7に適合したとき合格とする。 

11.2 製品検査 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんは,次の項目について検査を行う。この場合,検査

は,全数検査又は合理的な抜取検査方式によって行う。 

a) 外観(箇条8による。) 

b) 材料(箇条9による。) 

c) 保温効力(保冷専用は,保冷効力) 

d) 湯漏れ及び水漏れ 

e) 使用性能 

11.3 記録 

検査を行ったときには,次の記録を保管しなければならない。 

a) 型式検査の場合 

1) 検査機関名 

2) 検査担当者名 

3) 検査年月日 

4) 検査条件 

5) 検査結果 

6) 表示事項及び取扱説明書の確認結果 

b) 製品検査の場合 

1) 検査年月日 

2) 検査担当者名 

3) 検査方式(ロットの大きさ,検査数及び合否の判定基準) 

4) 検査条件 

5) 検査結果 

 

12 表示 

この規格の全ての要求事項に適合したガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんには,次の事

項を表示しなければならない。 

なお,a)は,h)によって表示される場合に限り,省略してもよい。 

a) 製造業者名又はその略号 

b) 製造年月又はその略号 

c) 品名 

d) 容量 


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e) 保温効力(保冷専用は,保冷効力) 

f) 

材料の種類 

g) 使用上の注意 

h) 表示した者の氏名又は名称 

注記 c)〜h)の項目は,家庭用品品質表示法による表示項目である。 

 

13 取扱い上の注意事項 

ガラス製まほうびん及びステンレス鋼製まほうびんには,取扱説明書などに次の事項を記載しなければ

ならない。ただし,該当しない事項は,これを省略してもよい。 

なお,記載事項の主旨を変えない範囲であれば,その表現は自由とする。 

a) 火のそばに置くと軟化又は変化することがあること。 

b) 中の内容物が漏れ出ないように,栓を確実に締めること。 

c) 卓上用まほうびんに熱湯を注入した場合,特に転倒させないこと。 

d) 飲食物を中栓の下端以下に入れること。 

e) 子どものいたずらに注意する旨の注意事項。 

f) 

使用後は丸洗いをしないで,容器の内側(内筒)をよく洗うこと。 

(ただし,丸洗いできるものについては,洗い方に関わる注意事項を記載すること。) 

g) ドライアイス又は炭酸飲料を入れないこと。 

h) 洗浄に際しての注意事項(磨き粉などきずの付きやすいもので洗わないなどの洗浄上の注意及びその

要領)。 

i) 

強い衝撃を与えると性能が劣化することがある旨の注意事項。 

j) 

フレークス1)が発生した場合の注意事項(ガラス製まほうびんの場合)。 

注1) フレークスとは,お湯の中に溶け込んでいるミネラル成分が化合して,ガラスびんの内壁に

薄い膜を作り,その膜が剝がれてお湯の中に光って見える浮遊物。フレークス自体はミネラ

ル分からできたもので人体に害はない。 

k) 栓の取換えについての注意事項。 

l) 

保冷専用は,熱い飲料物の保温用途を禁止する旨の注意事項。 

m) 弁当用まほうびん直入式で蓋を加熱することの危険性,飲食物を封入したまま放置することによる蓋

飛散の可能性の注意事項。 

n) 弁当用まほうびん直入式で内圧上昇によって蓋が開きにくくなった場合の対処法。 

o) 製造業者名,及びその所在地又は連絡先。 

p) その他,必要とする事項。