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S 0251:2018  

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目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 組成 2 

5 品質 2 

6 試験 2 

6.1 試料採取方法  2 

6.2 試験の準備  3 

6.3 試験手順  3 

7 検査 4 

8 製品保管 5 

9 表示 5 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本衛生材料工業連合会(JHPIA),

吸水性樹脂工業会(JASPIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工

業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工

業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

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尿吸収製品用ポリアクリル酸系吸水性樹脂 

Water-absorbent polyacrylate for urine absorbing products 

 

適用範囲 

この規格は,尿吸収製品用ポリアクリル酸系吸水性樹脂(以下,吸水性樹脂という。)について規定する。

この規格は,失禁用パッド,大人用紙おむつ,乳幼児用紙おむつなどの尿吸収製品に適用するが,それら

製品に限定されるものではない。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水 

JIS K 8085 アンモニア水(試薬) 

JIS K 8102 エタノール(95)(試薬) 

JIS K 8180 塩酸(試薬) 

JIS K 8295 グリセリン(試薬) 

JIS K 8355 酢酸(試薬) 

JIS K 8563 硝酸鉛(II)(試薬) 

JIS K 8739 発煙硝酸(試薬) 

JIS K 8799 フェノールフタレイン(試薬) 

JIS K 8949 硫化ナトリウム九水和物(試薬) 

JIS K 8951 硫酸(試薬) 

JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 

ISO 3696,Water for analytical laboratory use−Specification and test methods 

ISO 17190-1,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 1: Determination of pH 

ISO 17190-2,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 2: Determination of amount of residual monomers 

ISO 17190-3,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 3: Determination of particle size distribution by sieve fractionation 

ISO 17190-4,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 4: Determination of moisture content by mass loss upon heating 

ISO 17190-6,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 6: Gravimetric determination of fluid retention capacity in saline solution after 


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centrifugation 

ISO 17190-9,Urine-absorbing aids for incontinence−Test methods for characterizing polymer-based absorbent 

materials−Part 9: Gravimetric determination of density 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

ポリアクリル酸系吸水性樹脂,吸水性樹脂 

自重の10〜1 000倍の水又は水性液体を吸収し保持することのできる粉末状又は繊維状の樹脂。 

3.2 

残存モノマー 

アクリル酸及びその塩からなる吸水性樹脂内に存在するモノマー。 

3.3 

重金属 

吸水性樹脂中に混在するものとして鉛に代表される重金属。 

 

組成 

吸水性樹脂の組成は,適度に架橋されたポリアクリル酸の部分アルカリ金属塩を主成分としたもので,

具体例としては,次のアクリル酸重合体部分アルカリ金属を主成分としている。 

なお,原料としてアクリルアミドは用いない。 

a) アクリル酸重合体部分ナトリウム塩 

b) デンプングラフト・アクリル酸重合体部分ナトリウム塩 

c) アクリル酸重合体部分カリウム塩 

 

品質 

吸水性樹脂の品質は,表1による。 

 

表1−品質 

項目 

品質 

試験方法 

吸収量 

生理食塩水の吸収量10 g/g以上 

6.3.1 

残存モノマー 

アクリル酸として1 000 mg/kg以下 

6.3.2 

pH 

4.5〜8.0 

6.3.3 

水分 

20 %以下 

6.3.4 

粒度 

850 μm以上:1 %以下, 
45 μm以下:1 %以下 

6.3.5 

かさ比重 

0.3〜1.0 g/mL 

6.3.6 

重金属 

鉛として20 mg/kg以下 

6.3.7 

 

試験 

6.1 

試料採取方法 

6.1.1 

安全上の注意 

試料を取り扱うときは,防じん(塵)マスク及び保護めがねを着用するか又はドラフト内で取り扱う。 


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6.1.2 

試料採取方法 

試料採取方法は,受渡当事者間の協定による。 

6.1.3 

試料の保管 

採取した試料は,密閉容器に保管する。 

6.1.4 

試料の混合 

試料を均一化するため,試料を取り出す前に容器を8の字を描くよう回転させて,試料を混合する。こ

のため,試料容器に入れる製品量は容器の容量の80 %以下とする。 

6.1.5 

試料の確認 

試験を実施する前に,試料に直径1 mmより大きい塊がないことを目視で確認する。 

6.2 

試験の準備 

6.2.1 

試験室の条件 

試験室の温度はISO 17190シリーズに規定する23±2 ℃とし,相対湿度は(50±10) %とする。 

6.2.2 

試料の調整 

試験を行う前に,試料を試験室に置き,試料の温度が試験室と同じ温度になるようにする。 

6.3 

試験手順 

6.3.1 

吸収量 

ISO 17190-6に従い,不織布製の袋に入れた試料を生理食塩水に30分間浸せき(漬)した後,遠心分離

器で余剰の生理食塩水を除き,吸水性樹脂1 g当たりの吸収量を測定する。 

6.3.2 

残存モノマー 

ISO 17190-2に従い,試料を生理食塩水中で2時間かくはん(撹拌)した後,ろ過する。ろ液中のアク

リル酸及びその塩を高速液体クロマトグラフィーで測定し,残存モノマーを測定する。 

6.3.3 

pH 

ISO 17190-1に従い,試料を生理食塩水中10分間かくはん(撹拌)し静置した後,上澄み液のpHを測

定する。 

6.3.4 

水分 

ISO 17190-4に従い,アルミニウム容器に入った試料を105 ℃で3時間加熱し,加熱後の試料の質量減

から水分を測定する。 

6.3.5 

粒度 

ISO 17190-3に従い,試料100 gをJIS Z 8801-1で規定する公称目開き850 μm及び45 μmのふるいによ

って10分間ふるい,測定する。 

6.3.6 

かさ比重 

ISO 17190-9に従い,かさ比重を測定する。 

6.3.7 

重金属(Pbとして)の限度試験 

この方法は,試料中の重金属を酸性で硫化ナトリウム溶液と反応させ,生じた有色硫化物の着色を鉛標

準液の着色と比較して判定する限度試験方法とする。 

試験方法は,次による。 

a) 水及び試薬 水及び試薬は,次による。 

1) 水 JIS K 0557に規定する種別A2の水,又はISO 3696で規定するGrade 3の水。 

2) アンモニア水 JIS K 8085に規定するアンモニア水。 

3) エタノール(95) JIS K 8102に規定するエタノール(95)。 


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4) 塩酸 JIS K 8180に規定する塩酸。 

5) グリセリン JIS K 8295に規定するグリセリン。 

6) 硝酸鉛(II) JIS K 8563に規定する硝酸鉛(II)。 

7) 硝酸 JIS K 8739に規定する発煙硝酸。 

8) フェノールフタレイン JIS K 8799に規定するフェノールフタレイン。 

9) 硫化ナトリウム九水和物 JIS K 8949に規定する硫化ナトリウム九水和物。 

10) 硫酸 JIS K 8951に規定する硫酸。 

11) 鉛標準原液 硝酸鉛(II)160 mg±5 mgを量り,硝酸10.5 mLに水を加えて100 mLとした希硝酸

10 mLに溶かし,水を加えて正確に1 000 mLとする。さらに,この鉛溶液1 mLに水を加えて正確

に50 mLとする。この原液は鉛を2 mg/L含む。 

12) 硫化ナトリウム溶液 硫化ナトリウム九水和物5 gを水10 mL及びグリセリン30 mLの混液に溶か

し,硫化ナトリウム溶液とする。 

13) フェノールフタレイン溶液 フェノールフタレイン1 gをエタノール(95)100 mLに溶かす。 

14) アンモニア溶液 アンモニア水400 mLに水を加えて1 000 mLとする。 

15) 希酢酸 JIS K 8355に規定する酢酸6 gに水を加えて100 mLとする。 

b) 操作 検液及び比較溶液の操作は,次による。 

1) 検液 

1.1) 試料1.00±0.01 gを石英製又は磁製のるつぼに量り,緩く蓋をした後,弱く加熱し,炭化する。 

1.2) 冷却後,硝酸2 mL及び硫酸5滴を加え,白煙が生じなくなるまで注意して加熱した後,500〜600 ℃

で強熱し,灰化する。 

1.3) 冷却後,塩酸2 mLを加え,水浴上で蒸発乾固させてから,残留物に塩酸を3滴加え,熱湯10 mL

を加えて2分間加湿する。 

1.4) フェノールフタレイン溶液1滴を加え,アンモニア溶液を液が微赤色となるまで滴下し,希酢酸2 

mLを加え,必要があればろ過した後,水10 mLで洗う。次にろ液及び洗液をネスラー管に入れ,

水を加えて50 mLとし,検液とする。 

2) 比較溶液 

2.1) 石英製又は磁製のるつぼに硝酸2 mL及び硫酸5滴を加え,白煙が生じなくなるまで注意して加熱

した後,500〜600 ℃で,強熱し,灰化する。 

2.2) 冷却後,塩酸2 mLを加え,水浴上で蒸発乾固させてから,残留物に塩酸を3滴加え,熱湯 10 mL

を加えて2分間加湿する。 

2.3) フェノールフタレイン溶液1滴を加え,アンモニア溶液を液が微赤色となるまで滴下し,希酢酸2 

mLを加え,必要があればろ過した後,水10 mLで洗う。次にろ液及び洗液をネスラー管に入れ,

鉛標準原液10 mL及び水を加えて50 mLとする。この比較溶液は鉛を0.4 mg/L含む。 

c) 測定 検液及び比較溶液に硫化ナトリウム溶液1滴ずつを加えて混和し,5分間放置した後,両管を

白色の背景を用い,上方又は側方から観察して液の色を比較する。 

d) 判定 検液の呈する色は,比較溶液の呈する色より濃くてはならない。 

注記 検液の着色が比較溶液よりうすければ,試料中の鉛濃度は,20 mg/kg以下となる。 

 

検査 

箇条6の試験を行い,表1に適合したものを合格とする。抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。 


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製品保管 

吸水性樹脂は,密閉された容器に保管し,この容器は直射日光の当たらない屋内に保管する。 

 

表示 

この規格の全ての要求事項に適合した吸水性樹脂には,容器,送り状などに次の事項を表示する。 

a) 製品名 

b) 規格番号 

c) 製造業者名又はその略号 

d) 製品を識別できる表記。例えば,製造年月日若しくはその略号,又はロット番号。