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S 0026:2007  

(1) 

 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲  1 

2 引用規格  1 

3 用語及び定義  1 

4 操作部の形状  2 

5 操作部の色及びコントラスト  3 

6 操作部及び紙巻器の配置  3 

 

 


 

S 0026:2007  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

S 0026:2007 

 

高齢者・障害者配慮設計指針−公共トイレにおける

便房内操作部の形状,色,配置及び器具の配置 

Guidelines older persons and persons with disabilities−Shape, colour, and 

arrangement of toilet operation equipment and appliance in public rest room 

 

序文 

建築物,交通機関などのバリアフリーに関する法律が整備され,高齢者及び障害のある人が外出しやす

くなった。 

公共トイレは,商品開発が進み,便房内の設備機器に新しい機能が付加され,利用者にとって便利にな

ってきている。その中で,操作ボタンの種類が増え,様々な位置に設置され,操作方法も多様化したため,

ボタンの識別のしにくさ,及び使いにくさが問題になっている。 

便房は,介助が必要な人を除けば一人で利用するため,操作ボタンの位置を聞いたり,誰かの手を借り

たりすることはできない。これは,障害のある人に限った問題ではなく,高齢者においても同様である。 

この規格は,高齢者及び障害のある人達が,公共トイレを利用するときの問題を解決することを目的と

している。 

 

適用範囲 

この規格は,鉄道駅,公園,集会場,病院,百貨店,事務所などに設置される不特定多数の人が利用す

る公共トイレ(一般便房及び多機能便房)の腰掛便器の横壁面に,便器洗浄ボタン及び呼出しボタンの両

方又はいずれか一つを設置する場合の,操作部(便器洗浄ボタン及び呼出しボタン)の形状,色,並びに

操作部及び紙巻器の配置について規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS P 4501 トイレットペーパー 

JIS S 0031 高齢者・障害者配慮設計指針−視覚表示物−年代別相対輝度の求め方及び光の評価方法 

JIS S 0033 高齢者・障害者配慮設計指針−視覚表示物−年齢を考慮した基本色領域に基づく色の組合

せ方法 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1  

一般便房 


S 0026:2007  

 

車いす使用者への配慮が特になされていない腰掛便器を設置した個室。 

3.2  

多機能便房 

車いす使用者,乳幼児連れなどの利用に配慮した腰掛便器を設置した広めの個室。 

3.3 

操作部 

便器洗浄ボタン及び呼出しボタン。 

3.4 

便器洗浄ボタン 

便器洗浄装置の押しボタン式スイッチ。 

3.5  

呼出しボタン 

通報装置の押しボタン式スイッチ。 

3.6  

紙巻器 

JIS P 4501に規定するトイレットペーパーを収納する器具。 

 

操作部の形状 

便器洗浄ボタンの形状は,丸形(○)とする。呼出しボタンの形状は,便器洗浄ボタンと区別しやすい

形状[例えば,四角形(□)又は三角形(△)]とする。操作部は,指だけでなく手のひら又は甲でも押し

やすい大きさとし,その一例を図1及び図2に示す。 

 

単位 mm 

単位 mm 

 

 

注a) ボタンの高さは,目の不自由な人が触覚で認知しやすいように,ボタン部を周辺面より突

起させることが望ましい。 

図1−便器洗浄ボタンの例 

図2−呼出しボタンの例 

 

 


S 0026:2007  

 

操作部の色及びコントラスト  

操作部の色及びその周辺色とのコントラストは,次による。 

注記 ここでいう周辺とは,操作部が取り付いている壁面ではなく,器具のボタン部以外をいう。 

a) ボタンの色 操作部の色は,相互に識別しやすい色の組合せとする。JIS S 0033に規定する“非常に

識別性の高い色の組合せ”から選定することが望ましい。例えば,便器洗浄ボタンの色を無彩色又は

寒色系とし,呼出しボタンの色を暖色系とすることが望ましい。 

b) ボタン色と周辺色とのコントラスト 操作部は,ボタンの色と周辺色とのコントラストを確保する。

また,弱視の人及び加齢による黄色変化視界の高齢者も判別しやすいよう,JIS S 0031を参照し,明

度差及び輝度比にも留意する。 

 

操作部及び紙巻器の配置 

操作部及び紙巻器の配置は,次による。 

a) 操作部及び紙巻器は,便器座位,立位などの姿勢の違いを含めて多くの利用者が操作可能で,かつ,

視覚障害者にも認知しやすい配置とする。 

b) 操作部及び紙巻器は,腰掛便器の左右どちらかの壁面にまとめて設置する。 

c) 便器洗浄ボタンは,紙巻器の上方に設置し,呼出しボタンは,便器洗浄ボタンと同じ高さで腰掛便器

後方に設置する。 

d) 操作部及び紙巻器は,表1の条件を満たす位置に設置する。 

e) 操作部及び紙巻器と同一壁面上に手すり,温水洗浄便座リモコン,手洗器などの器具を併設する場合

には,各器具の使用・操作を相互に妨げないように配置する。 

f) 

操作部及び紙巻器と同一壁面上に,手すり,温水洗浄便座リモコン,手洗器などの器具の併設又は紙

巻器,腰掛便器横壁面の形状などによって,表1の配置及び設置寸法によらない場合であっても,c) の

位置関係は,満たすものとする。 

g) 呼出しボタンは,利用者が転倒した姿勢で容易に操作できる位置にも設置することが望ましい。 

 

 

 

 

 

 


S 0026:2007  

 

表1−操作部及び紙巻器の配置及び設置寸法 

単位 mm 

 

 

器具の種類 

便座上面先端(基点) 

からの水平距離 

便座上面先端(基点) 

からの垂直距離 

二つの器具間距離 

紙巻器 

X1:便器前方へ 

   約0〜100 

Y1:便器上方へ 

   約150〜400 

− 

便器洗浄ボタン 

Y2:便器上方へ 

  約400〜550 

Y3:約100〜200 

(紙巻器との垂直距離) 

呼出しボタン 

X2:便器後方へ 

   約100〜200  

X3:約200〜300 

(便器洗浄ボタンとの水平距離)