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(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 原理 1 

4 装置及び器具  1 

4.1 標準離解機  1 

4.2 化学はかり  1 

4.3 ろ紙  1 

4.4 磁製ブフナー漏斗  1 

4.5 吸引ろ過瓶  1 

4.6 はかり瓶  1 

4.7 乾燥器  2 

4.8 デシケータ  2 

4.9 ふるい分け試験機  2 

5 試料 2 

6 操作 2 

7 計算 3 

8 報告 3 

 


 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会 

(JAPAN TAPPI) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS P 8207:1976は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格 

      JIS 

 

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パルプ−ふるい分け試験方法 

Pulps-Test method for classification with screens 

 

序文 

この規格は,1961年に制定され,1976年の改正を経て今日に至っている。その後の,JIS Z 8801-1の改

正に対応するため改正した。 

なお,対応国際規格は現時点では制定されていない。 

 

適用範囲 

この規格は,パルプのふるい分け試験方法について規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS P 3801 ろ紙(化学分析用) 

JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法 

JIS P 8220 パルプ−離解方法 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 

 

原理 

離解したパルプ懸濁液試料をJIS Z 8801-1に規定する金属製のふるい網で,4種類の目開き(表1参照)

を用いて順次にふるい分けて,各ふるい網にたまったパルプ及び最も細かいふるい網を通過したパルプの

質量を,それぞれ原パルプの絶乾質量に対する百分率で表す。 

 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。 

4.1 

標準離解機 JIS P 8220に規定するもの。 

4.2 

化学はかり ひょう量100〜200 g,感量1 mgのもの。 

4.3 

ろ紙 JIS P 3801に規定するもの。 

4.4 

磁製ブフナー漏斗 

4.5 

吸引ろ過瓶 JIS R 3503に規定するもの。 

4.6 

はかり瓶 JIS R 3503に規定する筒形はかり瓶。 


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4.7 

乾燥器 105±2 ℃の温度を維持することができるもの。空気の循環を行う装置の付いたものが望ま

しい。 

4.8 

デシケータ JIS R 3503に規定するもの。 

4.9 

ふるい分け試験機 ふるい分け試験機は,注水槽及び4個のふるい分け槽からなる。 

注水槽は,ふるい分け槽に一定流速で注水するため,注水槽の水位を一定に保つためのオーバーフロー

パイプをもち,ふるい分け槽へ注水するパイプには水量調節バルブを取り付ける。 

ふるい分け槽は4個とも同一構造で,図1又は図2のように槽(a)に毎分約800回転のかくはん機(b)

を取り付け,槽(a)の底の適切な所に排出口(d)を設ける。また,各槽とも金属製のふるい網(以下,

ふるい網という。)(c)を取付けできる構造とする。 

ふるい網の組合せは,表1に示すいずれかの組合せとすることが望ましい。ただし,これら以外の組合

せで行ってもよい。 

ふるい分け槽は,第1槽から順次あふれ出るように,階段状に配置する。 

 

表1−ふるい網の目開き 

単位 μm 

ふるい網の組合せ 

第1槽 

第2槽 

第3槽 

第4槽 

710 

355 

180 

106 

1180 

600 

300 

150 

1400 

850 

600 

300 

注記 特定の槽にパルプが偏らないように,ふるい網の組合せを選ぶことが望まし

い。一般的には,木材パルプなどの比較的短繊維のパルプには組合せA,非
木材パルプなどの比較的長繊維のパルプには組合せB又はCが適している。 

 

試料 

試料は,JIS P 8201によって採取したものを使用する。 

 

操作 

操作は,次による。 

a) 試料をJIS P 8220に従って標準離解機 (4.1) によって十分に離解し,水を加えて試料濃度0.5 %〜

1.0 %のパルプ懸濁液を調製する。絶乾10.0±0.1 g相当の試料が含まれるようにパルプ懸濁液を採取

し,次の試験に供する。 

b) 各ふるい分け槽を満水にした後,注水槽からふるい分け槽への注水量が8.3 L/minになるように水量調

節バルブを調節し,注水を止め,第1槽は空にする。 

c) パルプ懸濁液を第1槽に入れた後,再び満水にする。 

d) かくはん機を回転させた後,注水槽から第1槽に注水し,順次あふれ出させる。 

e) 15分間注水した後,注水を止め,かくはん機の回転を止める。 

f) 

各ふるい分け槽内のパルプ懸濁液を底部の排出口から,それぞれ適切な容器に全量を回収する。 

g) あらかじめ乾燥質量を化学はかり (4.2) でひょう量したろ紙 (4.3) を磁製ブフナー漏斗 (4.4) に敷 

き,それぞれのパルプ懸濁液を吸引ろ過瓶 (4.5) でろ過する。 

h) 残留物をろ紙とともに,あらかじめ乾燥質量を化学はかりでひょう量したはかり瓶 (4.6) に入れ,105

±2 ℃で4時間乾燥し (4.7),デシケータ (4.8) 内で放冷後,質量をはかる。乾燥,放冷及び質量測定


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の操作を,連続2回の測定値の差が3 mg以下になるまで繰り返し行い,残留物の絶乾質量を求める。 

計算 

ふるい分け度(%)C1〜C5は次の式によって算出し,小数点以下1けたに四捨五入する。 

第1槽残留物 

100

1

1

R

C

 

第2槽残留物 

100

2

2

R

C

 

第3槽残留物 

100

3

3

R

C

 

第4槽残留物 

100

4

4

R

C

 

第4槽通過分 C5=100−(C1+C2+C3+C4) 

ここに, 

W: 試料の絶乾質量(g) 

 

R1〜R4: 第1槽〜第4槽の各残留物の絶乾質量(g) 

 

報告 

報告書には,次の事項を記録する。 

a) 規格名称又は規格番号 

b) 試験年月日及び試験場所 

c) 試料の種類及び名称 

d) 使用した試験機のふるい網の位置(槽の内側又は外側)及びかくはん機の羽根の枚数 

e) 試験に使用したふるい網の組合せ 

f) 

ふるい分け度(%)C1〜C5 

g) 規定した手順から逸脱した事項又は測定結果に影響を及ぼすと思われる事項 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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単位 mm 

 

 

注記 この図は,ふるい網を槽の内側に設置した例であるが,ふるい網を槽の外側に設置してもよい。 

 

図1−ふるい分け槽(2枚羽根形) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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単位 mm 

 

図2−ふるい分け槽(3枚羽根形)