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M 8128:2008  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 一般事項························································································································· 1 

4 試料の調製及び保管方法 ···································································································· 1 

5 定量方法の区分 ················································································································ 1 

6 酸分解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 ···················································· 2 

6.1 要旨 ···························································································································· 2 

6.2 試薬 ···························································································································· 2 

6.3 試料数及び試料はかりとり量 ··························································································· 3 

6.4 操作 ···························································································································· 3 

6.5 計算 ···························································································································· 7 

7 融解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 ······················································· 7 

7.1 要旨 ···························································································································· 7 

7.2 試薬 ···························································································································· 7 

7.3 試料数及び試料はかりとり量 ··························································································· 8 

7.4 操作 ···························································································································· 8 

7.5 計算 ··························································································································· 10 

8 併行許容差 ····················································································································· 10 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,タングステン・モ

リブデン工業会(JTMIA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS M 8128 :1976は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

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鉱石中のタングステン定量方法 

Methods for determination of tungsten in ores 

適用範囲 

この規格は,鉱石中の酸化タングステン(Ⅵ)の定量方法について規定する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 0115 吸光光度分析通則 

JIS K 0116 発光分光分析通則 

JIS M 8101 非鉄金属鉱石のサンプリング,試料調製及び水分決定方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

一般事項 

分析方法に共通の一般事項は,JIS K 0050,JIS K 0115及びJIS K 0116 による。 

試料の調製及び保管方法 

JIS M 8101によって縮分した成分用試料1)を,150 μm以下2)に粉砕し,この成分用試料の一部を,100

〜105 ℃の空気浴中で約 2時間乾燥した後,デシケーター中で室温まで放冷し,保管する。 

これを成分試験試料(以下,試料という。)とする。 

なお,この場合の保管は,JIS M 8101による。 

注1) 成分分析のために採取した試料の総称をいう(JIS M 8101参照)。  

2) 箇条5 a)の分析方法によって定量を行う場合は,めのう乳鉢で,更に微粉砕することによって,

試料の分解を容易に行うことができる。 

定量方法の区分 

酸化タングステン(Ⅵ)の定量方法は,次のいずれかによる。 

a) 酸分解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 この方法は,灰重石及び精鉱された鉄

マンガン重石のような酸で分解が容易なタングステン鉱試料に適用する。 

b) 融解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 この方法は,一般タングステン鉱試料に

適用する。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

酸分解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 

6.1 

要旨 

試料を塩酸と硝酸とで分解し,シンコニンを加え,生成するタングステン酸の沈殿をこし分け,アンモ

ニア水で溶解した後,未分解物をろ別する。ろ液に塩化マグネシウム及び塩化アンモニウムを加えてりん

又はニオブを沈殿させてろ別する。ろ液に再び塩酸,硝酸及びシンコニンを加え,タングステン酸の沈殿

を再度生成させ,こし分ける。沈殿を強熱して酸化タングステン(Ⅵ)とし,硫酸とふっ化水素酸とで処

理して二酸化けい素を除去し,再び強熱した後,酸化タングステン(Ⅵ)の質量をはかる。次にこの酸化

タングステン(Ⅵ)並びに先にろ別した未分解物,及びりん又はニオブの沈殿を炭酸ナトリウムとほう酸

とで融解し,過酸化水素,塩酸及び酒石酸を加えて溶解した後,ICP発光分光法によって,酸化タングス

テン(Ⅵ)に含まれているモリブデン並びに未分解物,及びりん又はニオブの沈殿に含まれているタング

ステンを定量する。 

6.2 試薬 

試薬は,次による。 

6.2.1 

塩酸 

6.2.2 

硝酸 

6.2.3 

ふっ化水素酸 

6.2.4 

硫酸(1+1) 

6.2.5 

アンモニア水 

6.2.6 

アンモニア水(1+20) 

6.2.7 

水酸化ナトリウム溶液(100 g/L) 

6.2.8 

ほう酸 

6.2.9 

タングステン粉 モリブデン含有率が既知で,かつ,そのモリブデン含有率が試料中のモリブデン

含有率より低いもの。 

6.2.10 過酸化水素 

6.2.11 硝酸アンモニウム 

6.2.12 炭酸ナトリウム 

6.2.13 塩化マグネシウム・塩化アンモニウム混液 塩化マグネシウム六水和物50 gと塩化アンモニウム

100 gとを水800 mLに溶解し,フェノールフタレイン溶液(1 g/L)を指示薬とし数滴加え,溶液の色が赤

を呈するまでアンモニア水を加える。この溶液の赤色が消えるまで塩酸を加え,水で液量を1 000 mLとし

た後,p-ニトロフェノール溶液(4 g/L)を指示薬として数滴加え,溶液の色が黄を呈するまでアンモニア

水を加えてpHを5〜6に調節し,保存する。 

6.2.14 酒石酸溶液(500 g/L) 

6.2.15 シンコニン溶液 シンコニン12.5 gを塩酸50 mLに溶解した後,更に水50 mLを加える。 

6.2.16 シンコニン洗浄液 シンコニン溶液(6.2.15)30 mLに塩酸30 mLを加え,水で液量を1 000 mL

とする。 

6.2.17 標準モリブデン溶液(Mo:100 μg/mL) 酸化モリブデン(Ⅵ)[99.5 %(質量分率)以上]1.500 

gをはかりとり,ビーカー(200 mL)に移し入れ,時計皿で覆い,水酸化ナトリウム溶液(100 g/L)10 mL

を加え,加熱して分解する。常温まで冷却した後,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除き,溶液

を1 000 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて原液(Mo:1 000 μg/mL)とする。

この原液を使用の都度,必要量だけ水で正確に10倍に薄めて標準モリブデン溶液とする。 

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6.2.18 標準タングステン溶液(W:1 000 μg/mL) タングステン(Ⅵ)酸ナトリウム二水和物1.794 gを

はかりとり,ビーカー(200 mL)に移し入れ,水約100 mLを加えて溶解し,溶液を1 000 mLの全量フラ

スコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。 

6.3 

試料数及び試料はかりとり量 

6.3.1 

試料数 

分析用の試料数は,通常,2個とする。 

6.3.2 

試料はかりとり量 

試料はかりとり量は,0.50〜1.00 gとし,0.1 mgのけたまではかる。 

6.4 

操作 

6.4.1 

試料の分解及び沈殿の生成   

試料の分解及び沈殿の生成は,次の手順によって行う。 

a) 試料をはかりとり,ビーカー(300〜500 mL)に移し入れ,時計皿で覆い,塩酸約100 mLを加え,約

90 ℃で2〜3時間加熱して分解3)した後, 時計皿をずらし開口部を広くし, 液量が約50 mLになるま

で濃縮する。 

b) 塩酸 40 mL 及び硝酸 15 mLを加え,煮沸した後,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除き,

液量が約20 mLになるまで加熱して濃縮する。 

c) 時計皿で覆い,硝酸10 mLを加え,煮沸して酸化窒素などを除去した後,温水を加えて液量を約150 mL

とする。 

注3) 分解とともにタングステン酸が析出し,試料の表面を覆い,分解が進まなくなることがある

ので,ときどきかくはん棒を用いて,未分解物をビーカーの底に一様に広げて分解するとよ

い。  

6.4.2 

沈殿のこし分け及び沈殿の溶解 

沈殿のこし分け及び沈殿の溶解は,次の手順によって行う。 

a) 6.4.1 c)で得た溶液にシンコニン溶液(6.2.15)10 mLを加え,加熱して,数分間煮沸した後,約90 ℃

の温度で約30分間保持し,温所に3時間又は室温で一夜間放置して沈殿を熟成させる。 

b) 沈殿をろ紙(5種C)を用いてこし分け,ビーカーの内壁及び沈殿をシンコニン洗浄 液(6.2.16)で十

分に洗浄する。ビーカーは保管し,ろ液及び洗液は捨てる。 

c) アンモニア水約20 mL をろ紙の縁から回すように注いで,沈殿を溶解し4),少量のアンモニア水(1

+20)で洗浄し,ろ液は,b)で保管しておいたビーカーに受ける。ろ紙は,そのまま保存する。 

d) 溶液に硝酸アンモニウム約 2 gを加え,時計皿で覆い,加熱して数分間煮沸し,沈殿を溶解する。時

計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除き,溶液をc)で保存しておいたろ紙を用いてこし分け,ア

ンモニア水(1+20)で洗浄する。 

e) ビーカーの内壁に付着した未分解物を,ポリスマンでこすり落とし,アンモニア水(1+20)を用いて

完全にろ紙上に移し入れ,アンモニア水(1+20)で十分に洗浄し,ろ液及び洗液は,新しいビーカー

(300〜500 mL)に受ける。このろ別した未分解物は,そのまま保存する。 

注4) 沈殿の溶解を容易に行う方法として,アンモニア水をろ紙の縁から注ぐ前に,ろ紙上の沈殿

をかくはん棒又は水でb)で保管しておいたビーカーに移し入れる方法,ろ紙を広げて沈殿を

少量の水で,b)で保管しておいたビーカーに移し入れた後,ろ紙を再度漏斗に取り付ける方

法などがある。 

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6.4.3 

りん及びニオブの分離 

りん及びニオブの分離は,次の手順によって行う。 

a) 6.4.2 e)で得た溶液を濃縮して,液量を約50 mLとした後,塩酸を加えて弱酸性とし,塩化マグネシウ

ム・塩化アンモニウム混液(6.2.13)10 mLを一度に加え,かき混ぜながら冷水中で冷却し,引き続き

かき混ぜながらアンモニア水を少量ずつ加えてアンモニアアルカリ性とした後,5分間以上激しくか

き混ぜて結晶性沈殿を析出させ,最後にアンモニア水10 mLを加えてよくかき混ぜ,2時間以上又は

一夜間放置する。 

b) 沈殿をろ紙(6種)でこし分け,アンモニア水(1+20)で十分に洗浄する。ろ液及び洗浄液はビーカ

ー(500 mL)に 受け,ろ別した沈殿5)は,そのまま保存する。 

注5) 沈殿には,タングステンがわずかに含まれる。 

6.4.4 

タングステンの再沈殿分離 

タングステンの再沈殿分離は,次の手順によって行う。 

a) 6.4.3 b)で得た溶液を加熱して,液量が約100 mLになるまで濃縮し,水酸化ナトリウム溶液(100 g/L)

10 mLを加え,時計皿で覆い,加熱して数分間煮沸した後,温水を加えて液量を200〜250 mL とする。 

b) 塩酸 20 mL及び硝酸10 mLを加え,加熱して約10分間煮沸し,タングステン酸の沈殿を析出させた

後,シンコニン溶液(6.2.15)10 mLを加えて加熱し,数分間煮沸した後,約90 ℃の温度で約30分

間保持し,温所に3時間又は室温で一夜間放置して沈殿を熟成させる。 

c) 時計皿の下面をシンコニン洗浄液(6.2.16)で洗浄して時計皿を取り除き,沈殿をろ紙(5種C)を用

いて2〜3回傾斜法(デカンテーションともいう。)によって大部分の沈殿をビーカー内に残すように

ろ過し,ビーカー内に残った沈殿を,シンコニン洗浄液を用いてろ紙上に移し入れ,シンコニン洗浄

液で十分に洗浄する。 

d) ビーカーの内壁に付着した沈殿を,ポリスマンを用いてこすり落とし,シンコニン洗浄液(6.2.16)を

用いて,ろ紙上に移し入れ,ろ紙上の沈殿をシンコニン洗浄液で十分に洗浄した後,ビーカーの内壁

をアンモニア水で湿したろ紙片を用いてふき取り,ろ紙片とともにろ紙上の沈殿に合わせる。ろ液及

び洗液は捨てる。 

6.4.5 

ひょう量 

ひょう量は,次の手順によって行う。 

a) 白金るつぼ(30番)を700〜750 ℃の温度で約30分間強熱し,デシケーター中で室温まで放冷して,

その質量を0.1 mgのけたまではかる操作を恒量となるまで繰り返した後,その質量をはかる。 

b) 6.4.4 d)で得た沈殿をろ紙とともにa)で恒量にした白金るつぼに移し入れ,乾燥した後,低温で加熱し

てろ紙を灰化し,700〜750 ℃の温度で約1時間強熱する。 

c) 放冷した後,るつぼ内の酸化タングステン(Ⅵ)を水で潤し,硫酸(1+1)2,3滴及びふっ化水素酸

2〜3 mLを加え,加熱して乾固する。 

d) 700〜750 ℃の温度で約30分間強熱し,デシケーター中で室温まで放冷して,その質量を0.1 mgのけ

たまではかる操作を恒量となるまで繰り返した後,その質量をはかる。白金るつぼは,そのまま保管

する。 

6.4.6 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれるモリブデンの定量 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれるモリブデンの定量は,次の手順によって行う。 

なお,次の手順によってモリブデンを定量する代わりに,次のa)の1)〜4)の手順に従って操作した後,

7.4.5のa)〜d)の手順に従って操作してモリブデンを定量してもよい。この場合,a) 4)で得られる溶液を,

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7.4.5 a) 1)に規定する,7.4.4 b)で保管しておいた溶液の代わりに用いて操作する。 

a) 測定溶液の調製 

1) 6.4.5 d)で保管しておいた酸化タングステン(Ⅵ)が入っている白金るつぼに炭酸ナトリウム3 g及

びほう酸1 gを加えかき混ぜ,白金ふたで覆い,初めは低温で加熱し,次第に温度を上げて融解し

た後,放冷する。 

2) 白金るつぼ(30番)及び白金ふたをビーカー(200 mL)に入れ,温水約50 mLを加え,時計皿で覆

い,加熱して白金るつぼ中の融成物を溶解し,白金るつぼ及び白金ふたを水で十分に洗浄して取り

除く。 

3) 過酸化水素1 mL,塩酸5 mL及び酒石酸溶液(500 g/L)5 mLを加え,加熱した後,常温まで冷却

し,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除く。 

4) 溶液を200 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。 

5) 溶液の一部をICP発光分光装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長 277.540 nm,202.030 nm又は

281.635 nmにおけるモリブデンの発光強度を測定する6)。 

注6) 精度及び正確さが確認されていれば高次のスペクトル線を用いてもよく,バックグランド

補正機構が付いている装置では,バックグランド補正機構を用いてもよい。 

b) 空試験 c)の検量線の作成操作において得られる標準モリブデン溶液(6.2.17)を添加しない溶液の発

光強度を,空試験の発光強度とする。 

c) 検量線の作成 

1) 6.4.5 d)で得た質量から6.4.5 a)で得た質量を差引き0.793倍した量のタングステン粉(6.2.9)を数個

はかりとり,それぞれビーカー(100〜200 mL)に移し入れ,少量の水及び過酸化水素約3 mLを加

え,放置又は加熱して分解する。 

2) 炭酸ナトリウム3 g,ほう酸 1 g及び水約50 mLを加えて溶解し,過酸化水素 1 mL, 塩酸5 mL及

び酒石酸溶液5 mLを徐々に加え,常温まで冷却した後,溶液をそれぞれ200 mLの全量フラスコに

水を用いて移し入れる。 

3) 標準モリブデン溶液(6.2.17)0〜15.0 mL(モリブデンとして0〜 1 500 μg)を段階的に加え,水で

標線まで薄める。これらの溶液の一部をICP発光分光装置のアルゴ ンプラズマ中に噴霧し,波長

277.540 nm,202.030 nm又は281.635 nmにおけるモリブデンの発光強度をa) 4)で得た溶液と並行し

て測定し,得た発光強度とモリブデン量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るように平行

移動して検量線とする。 

d) モリブデンの定量 a) 5)で得た発光強度からb)で得た発光強度を差し引いて得られる発光強度と,c) 

3)で作成した検量線とから,モリブデン量を求める。 

注記 6.4.5 d)の酸化タングステン(Ⅵ)に包含されるモリブデン量は,原材料の組成,試料はかり

とり量,分解条件,沈殿生成条件などによって異なる。その例を参考として表1に示す。 

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M 8128:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−酸化タングステン(Ⅵ)に包含されるモリブデンの量 (参考) 

単位 %(質量分率) 

原材料名 

原材料中の酸化タングステン(Ⅵ) 

原材料中のモリブデン 

包含モリブデン量 

マンガン重石 

75.7 

− 

0.006 

灰重石  

74.5 

1.8 

0.16 

灰重石 

52.2 

0.04 

0.011 

鉄マンガン重石 

70.0 

0.04 

0.020 

灰重石 

51.2 

− 

0.007 

注記 試料のはかりとり量は,すべて1.000 gで行った。また,原材料中のモリブデンは,蛍光X線分析によ

る結果で,“−”は,検出されなかったことを示す。包含モリブデン量は,試料中の含有率に換算した
値である。 

  

6.4.7 

6.4.2 e)で得た未分解物及び6.4.3 b)で得た沈殿に含まれるタングステンの定量  

6.4.2 e)で得た未分解物及び6.4.3 b)で得た沈殿に含まれるタングステンの定量は,次の手順によって行う。 

a) 測定溶液の調製 

1) 6.4.2 e)及び6.4.3 b)でそれぞれ保存しておいた未分解物及び沈殿を,ろ紙とともに白金るつぼ(30

番)に移し入れ,乾燥させた後,初めは低温で加熱してろ紙を灰化した後,放冷する。 

2) 炭酸ナトリウム3 g及びほう酸1 gを加えてかき混ぜ,白金ふたで覆い,初めは低温で加熱し,次第

に温度を上げて融解した後,放冷する。 

3) 白金るつぼ及び白金ふたをビーカー(200 mL)に入れ,温水約50 mLを加え,時計皿で覆い,加熱

して白金るつぼ中の融成物を溶解し,白金るつぼ及び白金ふたを水で十分に洗浄して取り除く。 

4) 過酸化水素 1 mL,塩酸5 mL及び酒石酸溶液(500 g/L)5 mLを加え,加熱した後,常温まで冷却

し,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除く。 

5) 溶液を200 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。 

6) 溶液の一部をICP発光分光装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長207.911 nm又は220.448 nm

におけるタングステンの発光強度を測定する6)。 

b) 空試験 c) の検量線の作成操作において得られる標準タングステン溶液(6.2.18)を添加しない溶液

の発光強度を,空試験の発光強度とする。 

c) 検量線の作成 

1) 炭酸ナトリウム3 g及びほう酸1 gずつを数個はかりとり,それぞれのビーカー(200 mL)に移し

入れ,水約50 mLを加え溶解する。過酸化水素1 mL,塩酸5 mL及び酒石酸溶液(500 g/L)5 mL

を加えた後, 200 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れる。 

2) 標準タングステン溶液(6.2.18)0〜10.0 mL(タングステンとして0〜10 000 μg)を段階的に加え,

水で標線まで薄める。これらの溶液の一部をICP発光分光装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波

長207.911 nm又は220.448 nmにおける発光強度をa) 5)で得た溶液と並行して測定し,得た発光強

度とタングステン量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線とす

る。 

d) タングステンの定量 a) 6)で得た発光強度からb)で得た発光強度を差し引いて得られる発光強度と,

c) 2)で作成した検量線とから,タングステン量を求める。 

M 8128:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.5 

計算 

試料中の酸化タングステン(Ⅵ)含有率を,式(1)によって算出し,JIS Z 8401の規則Aを適用して小数

点以下2位に丸める。 

100

)

2611

.1

(

}]

5003

.1

)

{(

)

[(

2

1

2

1

3

×

×

+

×

+

=

m

A

B

B

m

m

WO

 ··················· (1) 

ここに, 

WO3: 試料中の酸化タングステン(Ⅵ)含有率[%(質量分率)] 

m1: 6.4.5 d)で得た質量(g) 

m2: 6.4.5 a)で得た質量(g) 

A: 6.4.7 d)で得たタングステン量(g) 

B1: 6.4.6 d)で得たモリブデン量(g) 

B2: 6.4.6 c) 1)ではかりとったタングステン粉(6.2.9)中に含ま

れるモリブデン量(g) 

m: 試料はかりとり量(g) 

融解・シンコニン沈殿分離酸化タングステン(Ⅵ)重量法 

7.1 

要旨 

試料を炭酸カリウムと過酸化ナトリウムとで融解し,融成物を温水に溶解する。塩酸を加えて酸性とし

た後,過酸化水素を加え,加熱して乾固する。塩酸及び熱水を加えて可溶性塩類を溶解し,シンコニン溶

液を加え,生成するタングステン酸の沈殿をこし分ける。沈殿を強熱し酸化タングステン(Ⅵ)とし,硫

酸とふっ化水素酸とで処理して二酸化けい素を除去し,再び強熱した後,不純物を含む酸化タングステン

(Ⅵ)の質量をはかる。次に,この不純物を含む酸化タングステン(Ⅵ)を,二硫酸カリウムで融解し,

炭酸アンモニウム溶液でタングステン及びモリブデンを溶解した後,不溶解残さをこし分けて強熱し,モ

リブデンを除く不純物元素を酸化物としてその質量をはかり,ろ液中のモリブデンをチオシアン酸吸光光

度法によって定量する。 

7.2 

試薬 

試薬は,次による。 

7.2.1 

塩酸 

7.2.2 

ふっ化水素酸 

7.2.3 

硫酸(1+1)  

7.2.4 

アンモニア水 

7.2.5 

タングステン粉 6.2.9による。 

7.2.6 

過酸化ナトリウム 

7.2.7 

過酸化水素 

7.2.8 

過酸化水素(1+9) 

7.2.9 

二硫酸カリウム 

7.2.10 炭酸ナトリウム 

7.2.11 炭酸カリウム 

7.2.12 チオシアン酸カリウム溶液 チオシアン酸カリウム 150 gを,水350 mLに溶解する。 

7.2.13 炭酸アンモニウム溶液 (150 g/L) 

7.2.14 塩化すず(Ⅱ)溶液 塩化すず(Ⅱ)二水和物150 gを,塩酸100 mLに加熱して溶解し,室温ま

で冷却した後,水250 mLを加え,少量のすずを加えて褐色瓶に保存する。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7.2.15 鉄(Ⅲ)溶液 硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)・12水0.87 gを,硫酸(0.1 mol/L)100 mLに溶解する。

この溶液1 mLは,鉄として約1 mgを含む。 

7.2.16 くえん酸溶液 くえん酸ー水和物500 gを,水800 mLに溶解する。 

7.2.17 シンコニン溶液 6.2.15による。 

7.2.18 シンコニン洗浄液 6.2.16による。 

7.2.19 酢酸エチル 

7.2.20 標準モリブデン溶液(Mo:10 μg/mL) 酸化モリブデン(Ⅵ)[99.5 %(質量分率) 以上]1.500 

gをはかりとってビーカー(200 mL)に移し入れ,時計皿で覆い,水酸化ナトリウム溶液(100 g/L)10mL

を加え,加熱して分解する。常温まで冷却した後,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取り除き,溶液

を1 000 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて原液(Mo :1 000μg/mL)とする。

この原液を使用の都度,必要量だけ水で正しく100倍に薄めて標準モリブデン溶液とする。 

7.3 

試料数及び試料はかりとり量 

7.3.1 

試料数 

分析用の試料数は,通常,2個とする。 

7.3.2 

試料はかりとり量 

試料はかりとり量は,0.50〜1.00 gとし,0.1 mgのけたまではかる。 

7.4 

操作 

7.4.1 

試料の融解  

試料の融解は,次の手順によって行う。 

a) 試料をニッケルるつぼ又は鉄るつぼ(30〜50 mL)にはかりとり,炭酸カリウム又は炭酸ナトリウム

3〜5 g及び過酸化ナトリウム3〜5 gを加え,よくかき混ぜる。るつぼを軽く卓上に打ち当てて内容

物をち(緻)密にした後,少量の過酸化ナトリウムで覆い,ふたをして穏やかに加熱を始め,次第に

温度を上げ,ときどきるつぼを揺り動かしながら加熱して試料を融解する。 

b) 放冷した後,るつぼ及びふたを水約150 mLを入れたビーカー(300〜500 mL)に移し入れ,速やか

に時計皿で覆い,加熱してるつぼ中の融成物を溶解し,るつぼ及びふたを水で十分に洗浄して取り除

く。 

c) この溶液に塩酸を徐々に加えてpH5〜6.5の微酸性とした後,更に塩酸10 mL及び過酸化水素(1+9)

約 5 mLとを加え,よくかき混ぜる。加熱して煮沸した後,時計皿の下面を水で洗浄して時計皿を取

り除き,穏やかに加熱して乾固する。塩酸10 mL及び熱水を加えて可溶性塩類を溶解し,穏やかに加

熱して塩化ナトリウムの結晶が析出し始めるまで濃縮する。 

7.4.2 

タングステンの沈殿分離 

タングステンの沈殿分離は,次の手順によって行う。 

a) 7.4.1 c)で得た溶液にシンコニン溶液(7.2.17)約5 mLを加え,よくかき混ぜた後,シンコニン洗浄液

(7.2.18)を加えて液量を約300 mLとし,温所に3時間又は室温で一夜間放置して沈殿を熟成させる。 

b) 時計皿の下面をシンコニン洗浄液(7.2.18)で洗浄して時計皿を取り除き,沈殿をろ紙(5種C)を用

いて2〜3回傾斜法(デカンテーションともいう。)によって大部分の沈殿をビーカー内に残すように

ろ過し,ビーカー内に残った沈殿を,シンコニン洗浄液を用いてろ紙上に移し入れ,シンコニン洗浄

液で十分に洗浄する。 

c) ビーカーの内壁に付着した沈殿をポリスマンを用いてこすり落とし,シンコニン洗浄液(7.2.18)を用

いてろ紙上に移し入れ,ろ紙上の沈殿をシンコニン洗浄液で十分に洗浄した後,ビーカーの内壁をア

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ンモニア水で湿したろ紙片を用いてふき取り,ろ紙片とともにろ紙上の沈殿に合わせる。ろ液及び洗

浄液は捨てる。 

7.4.3 

ひょう量 

ひょう量は,次の手順によって行う。 

a) 白金るつぼ(30番)を700〜750 ℃の温度で約30分間強熱し,デシケーター中で室温まで放冷してそ

の質量を0.1 mgのけたまではかる操作を恒量となるまで繰り返した後,その質量をはかる。 

b) 7.4.2 b)で得た沈殿をろ紙とともにa)で恒量にした白金るつぼに移し入れ,乾燥した後,低温で加熱し

てろ紙を灰化し,700〜750 ℃の温度で約1時間強熱する。 

c) 放冷した後,るつぼ内の酸化タングステン(Ⅵ)を水で潤し,硫酸(1+1)2,3滴及びふっ化水素酸

2〜3 mLを加え,加熱して乾固する。 

d) 700〜750 ℃の温度で約30分間強熱し,デシケーター中で室温まで放冷して,その質量を0.1 mgのけ

たまではかる操作を恒量となるまで繰り返した後,その質量をはかる。この白金るつぼは,そのまま

保管する。 

7.4.4 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれる不純物元素の定量 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれる不純物元素の定量は,次の手順によって行う。 

a) 7.4.3 d)で得た酸化タングステン(Ⅵ)が入っている白金るつぼに,7.4.3 d)で得た質量から7.4.3 a)で

得た質量を差引いた質量の約10倍量の二硫酸カリウムを加え,白金ふたで覆い,加熱して融解する。

放冷した後,白金るつぼ及び白金ふたをビーカー(200 mL)に移し入れ,温炭酸アンモニウム溶液(150 

g/L)約100 mLを加えて融成物を溶解し,白金るつぼ及び白金ふたは温水で十分に洗浄して取り出し,

保管する。 

b) 溶液をろ紙(5種B)を用いてろ過し,ろ紙上の不溶解物を温水で十分に洗浄し,ろ液及び洗液を200 

mLの全量フラスコに受け,水で標線まで薄めた後,この溶液は保存する。 

c) 不溶解物をろ紙とともにa)で保管しておいた白金るつぼに移し入れ,乾燥した後,低温で加熱してろ

紙を灰化する。 

d) 白金るつぼを700〜750 ℃の温度で約1時間強熱し,デシケーター中で室温まで放冷して質量を0.1 mg

のけたまではかる操作を恒量となるまで繰り返した後,その質量をはかる。 

7.4.5 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれるモリブデンの定量 

酸化タングステン(Ⅵ)に含まれるモリブデンの定量は,次の手順によって行う。  

a) 測定溶液の調製 

1) 7.4.4 b)で保管しておいた溶液から正確に50 mLを分液漏斗(200 mL)に分取する。 

2) くえん酸溶液(7.2.16)14 mL,塩酸6 mL及び鉄(Ⅲ)溶液(7.2.15)1 mLを加え,常温まで冷却

した後,チオシアン酸カリウム溶液(7.2.12)4 mL,酢酸エチル(7.2.19) 15 mL及び塩化すず(Ⅱ)

溶液(7.2.14) 4 mLを順次加え,約1分間激しく振り混ぜる。約2分間放置7)した後,水相を捨て

る。 

3) 有機相の一部を光度計の吸収セル(10 mm)に取り,水を対照液として波長500 nm付近の吸光度を

測定する。 

注記 抽出のときに鉄(Ⅲ)塩を添加するとチオシアン酸モリブデン錯塩の発色を促進させる効

果があり,呈色は,鉄(Ⅲ)添加量が0.2〜1.5 mgの範囲で安定する。添加する鉄(Ⅲ)塩

は,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)・12水を用いなくても,鉄(Ⅲ)として1 mg 相当添加すれ

ば, 他の鉄(Ⅲ)塩を用いても,同じ効果が得られる。  

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注7) 2〜60分間の範囲で呈色は安定である。 

b) 空試験 空試験は,行わない。 

注記 試薬だけの空試験では,有機相に鉄の呈色が見られるが,タングステンが共存する場合には,

このような現象は起こらない。 

c) 検量線の作成 

1) 7.4.3 d)で得た質量から7.4.4 d)で得た質量を差引き0.793倍した量のタングステン粉(7.2.5)を数個

はかりとり,それぞれビーカー(200 mL)に移し入れ,少量の水でタングステン粉を湿らせた後,

時計皿で覆い,過酸化水素3〜5 mLを加え,放置又は加熱して分解する。 

2) 炭酸アンモニウム溶液(150 g/L)約100 mLを徐々に加え,1)ではかりとったタングステン粉の約

10倍量の二硫酸カリウムを加えて溶解し,常温まで冷却した後,溶液を200 mLの全量フラスコに

水を用いて移し入れる。 

3) 標準モリブデン溶液(7.2.20)0〜16.0 mL(モリブデンとして0〜160 μg)を段階的に加えた後,水

で標線まで薄める。これらの溶液を正確に50 mLずつ分取し,それぞれを分液漏斗(200 mL)に移

し入れる。次に,a)の2)及び3)の手順に従って7.4.4 b)で保存しておいた溶液と並行して同じ操作を

行い,得 た吸光度と標準モリブデン溶液として加えたモリブデン量の1/4量との関係線を作成し,

この関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。 

注記1 吸光度は,共存するタングステン量によって変化するので,検量線作成に用いる溶液に

は,7.4.3 d)で得た不純物を含むタングステン(Ⅵ)中のタングステン量と同量のタング

ステン粉を添加している。 

注記2 抽出時の液温が低くなるに従って吸光度が高くなるため,検量線作成時の液温と3 ℃を

超える差があるときは,検量線を作成し直すとよい。 

d) モリブデンの定量 a) 3)で得た吸光度とc) 3)で作成した検量線とからモリブデン量を求める。 

7.5 

計算 

試料中の酸化タングステン(Ⅵ)含有率を,式(2)によって算出し,JIS Z 8401の規則Aを適用して小数

点以下2位に丸める。 
 

100

4

/1

)3

500

.1

(

100

)

(

2

1

3

×

×

×

×

=

m

B

m

m

m

WO

 ·········································· (2) 

ここに, 

WO3: 試料中の酸化タングステン(Ⅵ)含有率[%(質量分率)] 

m1: 7.4.3 d)で得た質量(g) 

m2: 7.4.4 d)で得た質量(g) 

B: 7.4.5 d)で得たモリブデンの量(g) 

m: 試料はかりとり量(g) 

併行許容差 

併行許容差は,表2による。 

同一試料について,同一条件(同一測定者,同一装置及び同一実験室)のもとで,2個分析し,その分

析値の差が,表2の併行許容差を超えるときは,再分析を行うものとする。 

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表2−併行許容差 

単位 %(質量分率) 

酸化タングステン(Ⅵ)の含有率 

併行許容差 

1.00未満 

0.05 

1.00以上 

5.00未満 

0.10 

5.00以上 

20.00未満 

0.20 

20.00以上 

0.30