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L 0305 : 1999  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。 

これによってJIS L 0305-1982は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正では,対応国際規格であるISO 2205 : 1975, Textile machinery and accessories−Drafting 

arrangements for spinning machines−Terminology, ISO 6173 : 1982, Open-end spinning machines−Vocabulary及

びISO 9947 : 1991, Textile machinery and accessories−Two-for-one twisters−Vocabularyとの整合化を図るた

め改正を行った。また,この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案

権,又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及

び日本工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又

は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 0305 : 1999 

紡績機械用語 

Glossary of terms used in spinning machinery 

序文 この規格は,1975年に第1版として発行されたISO 2205, Textile machinery and accessories−Drafting 

arrangements for spinning machines−Terminology, 1982年に第1版として発行されたISO 6173, Open-end 

spinning machines−Vocabulary及び1991年に第1版として発行された,ISO 9947, Textile machinery and 

accessories−Two-for-one twisters−Vocabularyを元に,対応する用語及び定義については対応国際規格を翻

訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格に規定されていない

用語及びその定義を日本工業規格として追加した。 

なお,参考の欄に対応ISO番号のない用語は,対応国際規格がない用語である。 

1. 適用範囲 この規格は,繊維工業において紡績機械部門の術語として用いる主な用語について規定す

る。ただし,ワインダは製織機械に含める。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 2205 : 1975 Textile machinery and accessories−Drafting arrangements for spinning machines−

Terminology  

ISO 6173 : 1982 Open-end spinning machines−Vocabulary 

ISO 9947 : 1991 Textile machinery and accessories−Two-for-one twisters−Vocabulary 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS L 0209 紡績用語 

3. 分類 用語は,次の分類とする。 

(1) 開繊・除じん・切断工程用機械 

(2) ダブリング・ドラフト工程用機械 

(3) 精紡・仕上工程用機械 

4. 番号,用語及び定義 番号,用語及び定義は,JIS L 0209によるほか,次のとおりとする。 

なお,参考として対応英語及び対応ISO番号を示す。 

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L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.1 

開繊・除じん・切断行程用機械 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1001 

紡績機械 

紡績をするための機械。 
紡機ともいう。 

spinning machinery  

1002 

混打綿機 

繊維塊を混合開繊して,不純物を取り除き,通常ラ
ップにする一連の綿紡用機械。 

blowing and scutching 

machinery, 

opening and picking 

machines 

1003 

ベールオープナ 

原料俵から繊維塊を大きな塊で投入し,これを粗ご
なしする機械。 

bale opener 

1004 

ベールプラッカ 

原料俵から直接小さな繊維塊を徐々にむしり取り
ながら,開繊,除じん及び混綿を行う機械。 

bale plucker 

1005 

ブレンディングフ
ィーダ 

開繊する機構を二つ以上並列に配置し,開繊と均一
な混合とを行う機械。 

blending feeder 

1006 

ミキシングオープナ ブレンディングフィーダからコンベアで層状に供給

される繊維塊を,ビータで開繊し,混合する機械。 

mixing opener 

1007 

金属検知器 

原綿中に混入している金属類を分離除去する装置。 metal detector 

1008 

マルチミキサ 

多数の並列したリザーブボックスに原料を少しず
つ位相をずらして供給し,均一に混合する機械。 

multi-mixer 

1009 

色彩異物検出装置 

原綿中に混入する色布片などの異物を色彩で検知
して除去する装置。 

foreign material 

detector 

1010 

ホッパベールブレ
ーカ 

混打綿工程の始めに位置し,繊維塊を粗ごなしする
ホッパ形の機械。 

hopper bale breaker  

1011 

ホッパオープナ 

通常ホッパベールブレーカの次に位置し,繊維塊を
粗ごなしするホッパ形の機械。 

hopper opener 

1012 

ホッパミキサ 

ホッパオープナと類似の構造であるが,混綿の作用
も併せて行う。 

hopper mixer 

1013 

ホッパフィーダ 

原料の供給を均一にするために,ホッパにスパイク
ドラチスなどの供給装置を組み込んだ機械。 

hopper feeder 

1014 

スーペリアクリーナ つののある数段のシリンダをもち,下から順に上に

送りながら,開繊,除じんする機械。 

superior cleaner 

1015 

SRRLオープナ 

繊維塊をホッパ内で循環させながら,ソーティスロ
ーラなどで除々に開繊する機械。 

SRRL opener 

1016 

ポーキュパインオ
ープナ 

ポーキュパインビータをもち,開繊,除じんする機
械。 

porcupine opener 

1017 

ラチスフィーダ 

混打綿工程の中間で,ピアノモーションのような定
量送出装置をもち,開繊,除じんする機械。 

lattice feeder 

1018 

シングルビータオ
ープナ 

打綿用機械の一種で,ビータによって開繊,除じん
を行う機械。ビータが二つの場合をダブルビータオ
ープナという。 

single beater opener 

1019 

スカッチャ 

打綿用機械の一種で,ピンによって開繊,除じんを
行う機械。 
通常,ラップマシンが後続する。 

scutcher, 
picker 

1020 

ラップマシン 

混打綿工程中で繊維塊をラップに巻き上げる機械。 lap machine 

1021 

ウェーパン 

混打綿機,カードなどの供給装置において,繊維塊
を定量供給するための容器。 

weighing pan 

1022 

ホッパ 

供給装置に附属して原料をためる部分。 

hopper 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1023 

ラチス 

繊維塊又はウェブを運搬するための,すのこ状の
帯。 

lattice 

1024 

クリーパラチス 

ホッパベールブレーカなどに原料を供給するとき,
機械の前に装着する長いラチス。 

creeper lattice 

1025 

スパイクドラチス 

スパイクを付けたラチス。 

spiked lattice 

1026 

イブナローラ 

ホッパオープナなどで,スパイクドラチスの上に位
置し,開繊し,出ていく綿量を均整にするローラ。 

evener roller 

1027 

イブナラチス 

ホッパオープナなどで,スパイクドラチスの上に位
置し,開繊し,出ていく綿量を均整にするラチス。 

evener lattice 

1028 

イブナコーム 

ホッパフィーダのフィード側で,スパイクドラチス
に付いた繊維塊を平均化するため,余分な繊維塊を
払い落とす,くし状の部品。 

evener comb 

1029 

スイングドア 

ホッパオープナなどで,ホッパ内の綿量を感知する
ために,前後に揺動する板。 

swing door 

1030 

フィーリングモー
ション 

ホッパオープナなどで,ホッパ内の綿量を感知し,
その綿量を調整する装置。 

feeling motion 

1031 

ストリッピングローラ 繊維をかき取るためのローラ。 

stripping roller 

1032 

ストリッピングコーム (1) ホッパフィーダのデリベリ側で,スパイクドラ

チスに付いた繊維塊を払い落とす,くし状の部
品。 

(2) フラットに付着した繊維をかき取る,くし状の

部品。 

stripping comb 

1033 

グリッドバー 

きょう雑物を除去するための格子。 

grid bar 

1034 

リザーブボックス 

繊維塊を次工程へ定量ずつ送り出すため,一時的に
貯蔵する箱。 

reserve box 

1035 

ピアノモーション 

スカッチャなどで,ペダルを用いて給綿を調節する
装置。 

piano motion 

1036 

ビータ 

回転によって繊維塊などに打撃作用を与え,開繊と
除じんを行う機械部品。 

beater 

1037 

ポーキュパインビータ 放射状の多数の鋼製フィンガをもつ数枚のプレー

トで構成されているビータ。 

porcupine beater, 
buckley beater 

1038 

ブレードビータ 

普通3本のアームをもち,長い鋼製ブレードで構成
されたビータ。 

blade beater 

1039 

キルシュナビータ 

スカッチャなどに用いるピンを植えたビータ。 

kirschner beater 

1040 

ガーネットビータ 

ガーネットワイヤを巻いたシリンダ状のビータ。 

garnet beater 

1041 

ピンシリンダ 

ドラム全面にピンを植えたローラ。 

pin cylinder 

1042 

ケージローラ 

スカッチャなどで,飛来する繊維塊を集めるかご状
のローラ。 
ケージともいう。 

cage roller 

1043 

テーパラップローラ ラップマシンでラップを巻き上げるとき,しんとす

るテーパのついたローラ。 

taper lap roller 

1044 

ラップロッド 

運搬取扱いのため,ラップの中心に通す棒。 

lap rod 

1045 

ラップチューブ 

ラップマシンでラップを巻き上げるとき,しんとす
る棒。 

lap tube 

1046 

自動調合装置 

数粒の原料を定まった比率で自動的に混合する装
置。 

automatic blending 

apparatus 

background image

L 0305 : 1999  

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番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1047 

ファンコンデンサ 

(1) 繊維塊を分割移送するための吸引力を起こす

機械。 

(2) 空気流で移送された繊維塊をケージ表面に吸

い付け,空気と分離して短繊維を除去し,次工
程に移送する装置。 

fan condenser 

1048 

ラップ自動交換装置 ラップマシンなどにおいて,自動的にラップを交換

する装置。 

automatic lap doffing 

apparatus, 

automatic lap 

changing apparatus 

1049 

ノンラップカード
フィーダ 

ラップを形成することなく,綿塊を空気流によって
カードへ送綿する設備。 

non lap card feeder 

1050 

発火検知装置 

主としてダクト内を送綿中に原綿に火種があった
とき,ダンパーと連動し延焼防止をする装置。 

fire detector 

1051 

じん道 

混打綿機から出てくるごみを含んだ気流の通路。 

dust flue 

1052 

じん室 

じん道からの気流中の綿ごみを,空気から分離して
ためる場所。 

dust chamber 

1053 

じん突 

じん室から気流を逃がす塔。 

dust chimney 

1054 

ダストフィルタ 

混打綿機やカードの排気から,綿ごみと空気を分離
する機械。 

dust filter 

1055 

ロービングウエス
トオープナ 

粗糸くずをときほぐして,再用綿を作る機械。 

roving waste opener 

1056 

ウールビン 

(1) 選毛した羊毛を分類して貯蔵するへや。 
(2) 洗毛した羊毛又は調合した原料を貯蔵するへ

や。 

wool bin 

1057 

開毛機 

羊毛原料を開繊する機械。 

wool opener 

1058 

洗毛機 

羊毛などの原料を洗浄して,油脂分,土砂などを除
去する機械。 

wool scouring 

machine 

1059 

絞りローラ 

洗毛機又はバックウォッシャの各槽を出た所で,原
料及びスライバの水分を絞る加圧式のローラ。 

squeezing roller 

1060 

乾毛機 

羊毛を乾燥させる機械。 

wool dryer 

1061 

給油装置 

加工中の繊維に油剤などを供給する装置。 

oiling device 

1062 

浸酸機 

洗毛した羊毛のバーなどを除去するため羊毛を酸
漬けする機械。 

acidifying machine, 
acid bath 

1063 

化炭乾毛機 

酸浸けした羊毛を加熟してバーなどをぜい化させ
るために使用する機械。 

carbonizing 

machine 

1064 

バークラッシャ 

化炭乾毛機上がりの羊毛中のバーなどを粉砕する
機械。 

burr crusher 

1065 

ウールクリーナ 

バークラッシャで粉砕したバーなどを取り除く機
械。 

wool cleaner 

1066 

中和機 

化炭工程で羊毛に吸収された酸を中和するために
使用する機械。 

neutralizing 

machine 

1067 

ラッグマシン 

ぼろを糸の状態にときほぐす機械。工毛機ともい
う。 

rag machine, 
rag pulling machine 

1068 

反毛機 

ガーネットワイヤを使って,糸くずを繊維の状態に
ときほぐす機械。ガーネットマシンともいう。 

garnet machine, 
thread opening 

machine 

1069 

解毛機 

カードの一種で,反毛機よりも更に細かく繊維状に
解く機械。 

opening card 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1070 

調合機 

きば状のフックをもったローラによって開繊及び
混合を行う機械。フェアノートともいう。 

fearnaught machine, 
tenter hook willow 

1071 

砕茎機 

亜麻の製繊工程で,乾茎の木質部をローラで砕く機
械。 

crushing unit, 
crushing roller 

1072 

自動製線機 

亜麻を製線する機械。乾茎の木質部をローラで砕く
砕茎部と木質部を打撃によって除去する製繊部と
が連結されている。 

scutching turbine 

1073 

ハックリング機 

亜麻製線をくしけずり,分裂させて長線とする機
械。せつりゅう機ともいう。 

hackling machine 

1074 

ハックルシート 

ハックリング機で複数のツールを取り付けたシー
ト。回転して繊維をくしけずる。 

hackle sheet 

1075 

ツール 

木の板に黄銅板をかぶせて針を植えたもの。 
ハックリング機に使用される。 

tool, 
stock 

1076 

軟繊機 

ラミー紡績,ジュート紡績などで繊維を柔軟にする
機械。 

softening machine, 
softener, 
supplying machine 

1077 

精練がま 

ラミー原料を精練するためのかま。 

degumming pan, 
degumming kier 

1078 

大洗機 

副蚕糸を突きつぶしながら,きょう雑物を流し出
す,きね付きの洗浄機。 
ラミーの場合は,叩解機(こうかいき)という。 

stamping machine 

1079 

粗打ドレッサ 

精練上がりのラミー原料を供給し,水洗いしながら
ドラフトしてスライバ状にする機械。 

roughing dresser 

1080 

仕上げドレッサ 

粗打ちドレッサ上がりのスライバをダブリングし,
水洗いしながらドラフトして,オイリングも行う。 

finishing dresser 

1081 

スプレッダ 

ジュート紡績などで長麻をくしけずり,ドラフトし
てスライバとする機械。 

spreader 

1082 

ロールホーマ 

ジュート紡績で取り扱いやすいように,スライバを
コイル状に巻き取る機械。 
スプレッダ,カードなどに附属する。 

roll former 

1083 

コンダクタ 

亜麻紡績,ジュート紡績で,スライバの幅を調整し
たり,耳の状態を整えたりするガイド。 

conductor 

1084 

ねりかま 

副蚕糸を薬品精練するために用いるかま。 

degumming pan 

1085 

ねりおけ 

副蚕糸を薬品精練するために用いるおけ。 

degumming barrel 

1086 

ふ化おけ 

副蚕糸を発酵精練するために用いるおけ。 

ferment barrel 

1087 

ふ化かめ 

副蚕糸を発酵精練するために用いるかめ。 

ferment pot 

1088 

水洗機 

主に副蚕糸の精練後の仕上げ洗浄に用いるもので,
水流できょう雑物と汚れとを洗い流す機械。 

washing machine 

1089 

小洗機 

副蚕糸のうち,主に繭くず類の前洗い,精練後の微
温湯洗浄に用いる,きね付きの洗濯機。 

stampede 

1090 

打繭機 

主にくず繭,さなぎはだを原料とする精乾綿の固着
を柔軟緩和し,さなぎくずを除くために,皮製のむ
ちで打つ機械。 

cocoon beater 

1091 

開絹機 

精乾綿の固塊,てん絡を解きほぐして切綿機に供給
するラップ(開綿ラップ)を作る機械。 

waste silk opener, 
cocoon opener 

1092 

カード 

繊維塊にカーディング作用を与え,短繊維及び不純
物を除きながらスライバにする機械。 

card 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1093 

フラットカード 

カードの一種で,シリンダとその上部にあるフラッ
トによって,カーディング作用を行うもの。 
主として短繊維のカーディングに用いる。 

flat card 

1094 

タンデムカード 

カーディング作用及び除じん作用の効果を高める
ため,カードを2台直列に連結したカード。 
ダブルカードともいう。 

tandem card, 
double card 

1095 

コンビネーション
カード 

フラットとローラを併用したカード。 

combination card 

1096 

フィードルバック 

カードに供給するラップの保持器。 

fiddle back 

1097 

シュートフィーダ 

多数台のカードに繊維塊を自動的に供給する装置。 
カードフィーダともいう。 

chute feeder, 
card feeder 

1098 

ディッシュプレート フラットカードの部品で,テーカインにラップを送

り込む台。 

dish plate 

1099 

テーカイン 

カードにおいて供給された繊維塊を開繊し,除じん
して,カードシリンダへ供給するガーネットワイヤ
を巻いたローラ。 
リッカインともいう。 

licker-in roller 

1100 

モートナイフ 

フラットカードの部品で,テーカインの下に設けて,ラ
ップの中の不純物などを取り除くナイフ状の鋼製バー。 

mote knife 

1101 

予備開繊装置 

開繊と除じんの効果を高めるため,テーカイン周辺
に設けられた装置。 

preliminary 

opening function 

1102 

カードシリンダ 

カードの主要部分で,メタリックワイヤや針布など
を巻いたシリンダ。 
毛紡ではスイフトともいう。 

card cylinder (swift)   

1103 

アンダケーシング 

カードのシリンダ,テーカイン下部に取り付けられ
た格子又は穴のあるわん曲板。 

undercasing 

1104 

フラット 

フラットバーをチェーンでエンドレスにつなぎ合わせて
作られた帯。フラットカードのシリンダ上部に取り付け
られ,シリンダとともにカーディング作用を行う。 
トップともいう。 

flat 

1105 

フラットバー 

フラットカードの部品。断面がT字形の鋳鉄製バー
に針布をはり付けたもの。 

flat bar 

1106 

フレキシブルベンド フラットとシリンダとの間を定め,フラットをそれ

に沿って動かすガイド。 

flexible bend 

1107 

サーキュラブラシ 

(1) フラットなどの掃除用の円筒状ブラシで,毛を

らせん状に付けたもの。 

(2) コームシリンダを掃除する円筒状ブラシ。 

circular brush 

1108 

ドッファ 

カードシリンダ表面の繊維を受け取るメタリック
ワイヤや針布などを巻いたシリンダ。 

doffer 

1109 

フライコーム 

ドッファの表面から繊維をかき取るための振動す
るくし。 

fly comb 

1110 

クラッシュローラ 

ウェブの中の葉かすや種子片を粉砕除去するために,
ドッファのあとに設けられた一対の加圧ローラ。 

crush roller, 
purifying roller 

1111 

カレンダローラ 

ラップ,スライバなどを押し固めるためのローラ。 calender roller 

1112 

メジャリングローラ スライバむら制御装置において,スライバの太さを

測るためのローラ。 

measuring roller 

1113 

コイラ 

スライバをらせん状にケンスに巻き収める装置。 

coiler, 
coiling motion 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1114 

バイコイラ 

2本のスライバを同時に一つのケンスにコイラ取り
する装置。 

bi-coiler 

1115 

スライバーケンス 

スライバを入れる容器。 

cylindrical sliver cans  

1116 

ケンススプリング 

スライバーケンス内のスライバコイルを整えるた
めの装置。 

spring bottoms 

1117 

バキュームストリッパ 針布などに沈んだ繊維を吸い取る装置。 

vacuum stripper 

1118 

スライバむら制御装置 スライバの太さむらを自動制御する装置。 

sliver evening device  

1119 

自動スライバーケ
ンス移送装置 

次工程にスライバーケンスを自動的に移送する装
置。 

automatic can 

transporter 

1120 

ガーネットワイヤ 

テーカイン,ブレストシリンダ,反毛機などに使用
するのこ歯状ワイヤ。 

garnet wire 

1121 

針布 

カードに使用する基布などに針を植えた帯。 

card clothing 

1122 

基布 

針布の針を植えるために,数枚の布などをはり合わ
せた帯。 

foundation cloth 

1123 

メタリックワイヤ 

カードにおいて,針布と同じ目的に使用するのこ歯
状ワイヤ。 

metallic wire, 
metallic card clothing 

1124 

ベースワイヤ 

メタリックワイヤの下巻きに使うワイヤ。 

base wire 

1125 

エメリフィレット 

磨針用ローラに巻き付ける研磨材を塗布した帯。 

emery fillet 

1126 

針巻機 

針布,メタリックワイヤ,ガーネットワイヤをシリ
ンダなどに巻き付ける機械。 

mounting machine 

1127 

ベヤサーフェスグ
ラインダ 

針巻きの前にシリンダなどの表面を研磨する専用装置。
ベヤサグラインダともいう。 

bare surface grinder  

1128 

サイドグラインダ 

側磨用の研磨装置。 

side grinder 

1129 

ロングローラグラ
インダ 

針布を磨針するための機上研磨装置の一種で,その
ローラ幅が機幅相当のもの。 

long roller grinder, 
long grinding roller 

1130 

ホースホールグラ
インダ 

針布を磨針するための機上研磨装置の一種で,その
ローラ幅が狭く機幅にわたって往復しながら磨針
するもの。 

horsefall grinding 

machine, 

traverse grinder 

1131 

バーニッシングロ
ーラ 

カード磨針後の針先のかえりをとるための針布を
巻いたローラ。 

burnishing roller 

1132 

ローラカード 

カードの一種で,シリンダと数組の小径ローラ群と
によって,カーディング作用を行うもの。 
主として長繊維のカーディングに用いる。 

roller card 

1133 

そ毛カード 

そ毛紡績用のローラカード。通常直結した大小二つ
のシリンダからなる。 

worsted card 

1134 

カシミヤカード 

カシミヤ山羊の毛をすき,荒毛を取り除く専用のロ
ーラカード。 

cashimere card 

1135 

ブレストカード 

そ毛カード又は紡毛用ブレーカカードにおいて,フィ
ード側に位置する小シリンダ付きの小型カード。 
単にブレストということもある。 

breast card 

1136 

ウォーカ 

ローラカードで,シリンダの周上に数本配置され,シ
リンダとともに主要カーディング作用をするローラ。 

worker 

1137 

ストリッパ 

ローラカードで,ウォーカ上の繊維を受け取り,シ
リンダに渡すローラ。 

stripper 

1138 

ファンシ 

ローラカードで,シリンダの針の間に沈んでいる繊
維を表面にかき出すために,長い針の針布を巻いた
ローラ。 

fancy roller, 
fancy 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1139 

トランスポータ 

ローラカードで繊維を一つのローラに(一般にはテー
カインからシリンダに)受け渡すためのローラ。 

transporter 

1140 

バーローラ 

ローラカードに附属し,原料に付着したバーなどを
ローラ表面に浮き出しやすくするために,特殊な形
状のガーネットワイヤを巻いたローラ。 

burr roller 

1141 

バービータ 

バーローラの表面に出たバーなどを,はね飛ばすた
めのビータ。 

burr beater 

1142 

ボーリングマシン 

1列に並んだそ毛カードからのスライバをまとめ
て,玉状に巻き取る機械。 

balling machine 

1143 

紡毛カード 

紡毛紡績用のローラカード。通常直列につないだ2
〜4山のカードからなる。 

woollen card 

1144 

ブレーカカード 

(1) 紡毛カード,ちゅう糸カードなどで,連結され

た最初のカード。 

(2) 亜麻紡績,ジュート紡績などで,原料を仕上カ

ードの前にかけるカード。 

breaker card, 
scribbler card 

1145 

ペラルタローラ 

通常紡毛カードにおいて,ウェブに含まれるきょう
雑物を粉砕するために付置される,表面の硬い一対
のローラ。 

peralta roller 

1146 

中間給毛機 

紡毛カードにおいて,ブレーカカード,インタメデ
ィエイトカード,コンデンサカードの中間に配置し
て,ウェブを移送,供給する装置。 

intermediate feeder 

1147 

インタメディエイ
トカード 

紡毛カードにおいて,中間に配列するカード。 

intermediate card 

1148 

コンデンサカード 

紡毛カード,ちゅう糸カードなどで,連結された最
後のカード。カードコンデンサが附属する。 

condenser card 

1149 

カードコンデンサ 

コンデンサカードで,ウェブを多数のスライバにす
る機械。 
単にコンデンサともいう。 

card condenser 

1150 

デバイダ 

(1) カードコンデンサにおいて,ウェブを多数の細

幅状に分割するローラ。 

(2) そ毛カードにおいて,テーカインの上下にある

ローラ。 

devider 

1151 

コンデンサ 

カードコンデンサにおいてウェブを分割し,移送す
るために用いるテープ。 

condenser tape 

1152 

ステーブ 

亜麻紡績,ジュート紡績のブレーカカードなどのシ
リンダやローラ類の表面に取り付けられる部品で,
木板又は金属板に針を植えたもの。 

stave 

1153 

仕上カード 

亜麻紡績,ジュート紡績などのブレーカカードの次
に使用するローラカード。 

finisher card 

1154 

ドローイングヘッド 亜麻紡績の仕上カードに連結されたドラフト装置。 

drawing head 

1155 

切綿機 

ラミー紡績,絹紡で,円形そ綿機にかけるのに適当
な切綿フリンジを作る機械。大切綿機,中切綿機,
小切綿機がある。 

filling engine, 
filling machine 

1156 

コームプレート 

切綿機のシリンダに取り付けられるもので,ピンが
植えられた黄銅板。 

comb plate 

1157 

スティック 

切綿機で作られたフリンジを巻き取る棒。 

stick 

1158 

チーザカード 

ジュート紡績で切麻などを処理するローラカード。 

teaser card 

background image

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1159 

ロールフィーダ 

ジュート紡績でスライバロールをカード,ギルなど
に積極的に供給する装置。 

roll feeder 

1160 

ブレーカ 

麻ロープ製造の最初の工程で,原料をくしけずり,
きょう雑物を除き,繊維のもつれを分離しつつスラ
イバとする機械。 

breaker 

1161 

絹紡カード 

絹紡で使用するローラカード。 

waste silk card 

1162 

ちゅう糸カード 

ちゅう糸紡績で使用する2〜3山の紡毛式カード。 

bourette silk card, 
noil silk card 

1163 

直紡機 

トウを延伸切断して1工程で紡績糸を作る化繊紡績機械。 direct spinning frame 

1164 

トウコンバータ 

トウを延伸切断したり,カッタローラなどを用いて
切断し,スライバを作る機械の総称。特にスパイラ
ルカッタローラを用いてトウを切断し,スライバを
作る機械をいうこともある。 

tow converter 

1165 

けん切機 

トウなどを延伸切断してスライバを作る機械。 
パーロック機ともいう。 

stretch-breaking 

machine, 

Perlock machine 

1166 

トウクリール 

トウを適当な張力で均一な幅と厚みにして,トウコ
ンバータなどに供給する装置。 

tow creel 

1167 

ノットデテクタ 

機械に仕かけたトウの結び目を探知して,機械を停
止させる装置。 

knot detector 

1168 

ヒートストレッチ装置 トウを加熱延伸して,繊維に収縮性などを与える装置。 heat stretch section 

1169 

主ブレーキング装置 けん切機の主要部分で,トウなどを延伸切断するた

めの装置。通常,ヒートストレッチ装置に続き設け
られていることが多い。 

main breaking zone 

device 

1170 

ブレーカバー 

トウを延伸切断する際,切断を助けるための数枚の
ブレードを放射状に取り付けた一対のローラ。 

breaker bar 

1171 

リブレーカ 

スライバ中の繊維をけん切して,より適正な繊維長
のスライバに修正する機械。ただし,けん切機の一
部分をいうこともある。 

re-breaker 

1172 

クリンパ 

スライバなどにけん縮を与える装置。 

crimper 

1173 

スタッフィングボ
ックス 

クリンパの主要部分で,スライバに主としてけん縮
を与えるために,連続的にスライバを充てんし,送
り出す装置。 

stuffing box 

1174 

バリアブルカット装置 トウの切断長を連続的に変化させる装置。 

variable cut 

attachment 

1175 

スクリュウローラ 

表面がらせん状になったローラで,スパイラルカッ
タローラに供給されるトウを均一な幅に開繊する
もの。 

screw roller 

1176 

スパイラルカッタ
ローラ 

トウを切断するらせん状の刃の付いたローラ。 

spiral cutter roller 

1177 

アンビルローラ 

トウを切断するカッタの金床となるローラ。 

anvil roller 

1178 

デボンローラ 

切断された繊維をもみほぐし,単繊維に分離させる
ための粗い溝の付いたローラ。 

debonder 

1179 

シャフリング装置 

切断された繊維をローラとエプロンバンドによっ
てずらせてドラフトし,ウェブ状にする装置。 

shuffling device 

1180 

ダイアゴナルローラ トウを切断して作ったウェブを丸めながら,スライ

バ状とするらせん溝付ローラ。 

diagonal roller 

background image

10 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

1181 

クーリング装置 

クリンパを出たスライバのけん縮固定及びローラ
などの昇温防止のため,冷風を発生,分配する装置。 

cooling unit 

1182 

連続ファイバリラ
クサ 

けん縮機において,繊維の収縮性を低下させるた
め,スライバを連続的に蒸気などの加熱雰囲気中を
通過させる装置。 

continuous fibre 

relaxer, 

continuous fiber 

relaxer 

1183 

ファイバセッタ 

繊維の収縮性を低下させるため,スライバを密閉容
器中で減圧後,蒸気によって加圧処理する装置。 

fibre setter, 
fiber setter 

4.2 

タブリング・ドラフト装置 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

2001 

スライバラップマシン 綿紡のコーマ準備用機械で,スライバを集めて小幅

のラップを作る機械。 

sliver lap machine, 
sliver lapper 

2002 

リボンラップマシン 綿紡のコーマ準備機械用で,スライバラップマシン

からのラップをダブリング及びドラフトしてラッ
プにする機械。 

ribbon lap machine, 
ribbon lapper 

2003 

ラップフォーマ 

綿紡のコーマ準備用機械で,練条上がりのスライバを
多数供給,ドラフトしてコーマラップを作る装置。 

comber lap former 

2004 

コーマ 

スライバ又はラップを多数のくし状の針などで間
欠的にくしけずり,ネップ,短繊維及びきょう雑物
を除去して,繊維を平行にそろえる機械。 

comber, 
combing machine 

2005 

カールプレイト 

コーマなどの部品で,ウェブなどの進行方向を変え
る金属製の曲がった板。 

curl plate 

2006 

コームシリンダ 

円周の一部に針が植えてあるシリンダで,房状の繊
維前端をくしけずるコーマの部品。 

comb cylinder 

2007 

ハーフラップ 

コームシリンダの針が植えてある部分。 

half lap 

2008 

ニッパ 

コームシリンダでくしけずるとき,房状の繊維をつ
かむ部分。 

nipper 

2009 

トップコーム 

デタッチングローラにつかまれた房状の繊維の後
端をくしけずるコーマの部品。 

top comb 

2010 

フィードコーム 

針列でスライバを挟んで供給するコーマの部品。 

feed comb 

2011 

デタッチングロー
ラ 

コーマの部品で,くしけずられた房状の繊維を引き
抜くローラ。 

detaching roller, 
drawing-off roller 

2012 

パーフォレーテッ
ドローラ 

コーマの落綿を吸引し,外部に取り出すための孔の
あいたローラ。 

perforated roller 

2013 

紡績針 

紡機に使う各種の針類の総称。 

spinning pin, 
pins for spinning 

machinery 

2014 

丸針 

円形断面の紡績針。 

round pin 

2015 

平針 

扁平断面の紡績針。 

flat pin 

2016 

フレンチコーマ 

仏式そ毛紡績で通常使用されるコーマ。 

French comber 

2017 

ノーブルコーマ 

英式そ毛紡績で通常使用されるコーマ。 

noble comber 

2018 

パンチボックス 

スライバをノーブルコーマにかけるために巻き返す機械。 

punch box 

2019 

バックウォッシャ 

トップ工程において,多数のスライバを供給してこ
れを洗い乾燥する機械。通常ギルが後置される。 
トップ染めの場合にも使われる。 

back washer 

background image

11 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

2020 

円形そ綿機 

シリンダ周辺に切綿フリンジを保持しながら,針を
もつドラムでくしけずり,精綿を作るラミー紡績・
絹紡用機械。 

circular dressing 

machine 

2021 

旗棒 

円形そ綿機で精綿を上げるときに用いる旗状に布
地の付いた木製棒。 

rod with flag 

2022 

スライダ 

円形そ綿機のシリンダ周囲に取り付けられ,フリン
ジを保持するための木板。こま板ともいう。 

slider 

2023 

自動かす取り装置 

円形そ綿磯のドラムに削り取られたブーレットを
自動的にはぎ取る装置。 

automatic bourette 

stripper 

2024 

角度針 

円形そ綿機のドラムなどに用いられる屈曲した紡績針。 angle pin 

2025 

クリール 

スライバ,粗糸,糸などを供給するときに使用する棚。 creel 

2026 

ケンスクリール 

スライバーケンスに収容されているスライバを供
給するためのクリール。 

can creel 

2027 

ポールクリール 

トップを巻き戻して供給するためのクリール。 

ball creel 

2028 

練条機 

スライバをダブリングし,ドラフトして繊維平行度
とスライバ均斉度を高める機械。綿紡,ラミー紡績,
ジュート紡績などに使用される。ドラフト方式とし
てローラ式,ギル式がある。 

drawing frame, 
drawframe 

2029 

ヘッド 

練条機,ギルなどで主要作業をするように構成され
た機械の単位部分。 

head 

2030 

デリベリ 

練条機,ギルなどでスライバなどが機械から送り出
される出口側の単位部分。 

delivery 

2031 

コンデンサ 

練条機などで,繊維を集束するための紡機部品の一種。 condenser 

2032 

トランペット 

練条機などで,繊維を集束するためのラッパ状の紡
機部品の一種。 

trumpet 

2033 

コレクタ 

練条機などで,ドラフト装置に附属して使われる繊
維集束部品の一種。 

collector 

2034 

プレッシャバー 

練条機などで繊維束をドラフトするとき,繊維を制
御するためのバー。 

pressure bar 

2035 

アーメンスクリヤ
ラ 

練条機などで,エンドレスの布を使って,トップロ
ーラなどを清掃する装置。 

Ermen's clearer 

2036 

クリヤラローラ 

ドラフトを行うローラなどを掃除するためのロー
ラ。 

clearer roller 

2205 
9.1 

2037 

満缶停止装置 

スライバーケンスに所定量のスライバが収容され
ると機械を停止させる装置。 

full can stop motion  

2038 

ケンス自動交換装置 ケンスが満缶になったとき自動的にスライバーケ

ンスを入れ替える装置。 

automatic cans 

doffing apparatus, 

automatic cans 

changer 

2039 

ギル 

スライバをダブリングし,ギルフォーラを用いてド
ラフトし,繊維平行度とスライバ均斉度を高める機
械。そ毛紡績,麻紡,絹紡などに使用される。 
単にそのドラフト装置をいうこともある。 

gill, 
gill box 

2040 

仕上ギル 

トップ工程の最終仕上げに使用するギル。 

finisher gill, 
finishing gill 

2041 

ミキシングギル 

各種のトップ(主として染色トップ)を所定の割合
に混合するためのギル。 

mixing gill 

2042 

オープンギル 

ギルフォーラがスライバの下方からだけ作用するギル。 open gill 

background image

12 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

2043 

インタセクチング
ギル 

ギルフォーラがスライバの上下方向から作用する
ギル。 

intersecting gill, 
intersecting gill box 

2044 

チェーンギル 

ギルフォーラの駆動にチェーンを用いたギル。 

chain gill 

2045 

プッシュバーギル 

バーを押してそれに取り付けられたギルフォーラ
を駆動させるギル。 

push-bar gill 

2046 

フォーラレスドラ
フタ 

針を用いずに,ローラ,エプロンなどでスライバを
ドラフトする機械。ギルの代わりに用いられる。 

faller-less drafter 

2047 

ポーキュパインド
ローボックス, 
ロータリギル 

外周に針を植えたローラを一組又は数組配置して
スライバをドラフトするドラフト装置。 

porcupine draw box, 
porcupine drawing 

frame, 

rotary gill 

2048 

オートレベラーギ
ルボックス 

スライバむら制御装置付ギル。 

autoleveller gill box 

2049 

ギルフォーラ 

ギルの主要部分で繊維を制御するためのくし状の
針を植えた鋼板製部品。 

gill faller 

2050 

ギルスクリュー 

ギルフォーラを駆動するスクリュー軸。 

gill screw 

2051 

ボーリングヘッド 

ギルなどで,スライバをスピンドル又はボビンに巻
き取る装置。 

balling head 

2052 

ボール自動交換装置 ギルなどで,スライバがスピンドル又はボビンに所

定量巻き取られたときに,巻かれたボールを自動的
に取り出す装置。 

automatic ball 

doffing apparatus 

2053 

コイルプレス 

ギルなどで,ケンスにコイラ取りされたスライバを
プレスして,バンプトップとする機械。 

coil press 

2054 

続線機 

亜麻紡績で長線をつなぎ,ドラフトしてスライバに
する機械。 

spread board 

2055 

ダブラ 

亜麻紡績で使用する大型の延線用の機械。 
通常,延線機と併せて用いる。 

doubler 

2056 

延線機 

亜麻紡績の練状用のギル。 

drawing frame 

2057 

ダブリングプレー
ト 

亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,
ドラフトローラとデリベリローラとの間にあって,
ドラフトされたスライバを重ね合わせるためのス
リット付金属板。 

doubling plate 

2058 

木玉 

亜麻紡績の延線機,ジュート紡績のフロントローラ
に使用する木製の加圧ローラ。 

wooden roller 

2059 

ギルストック 

亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,ギル
フォーラに取り付けて使用する針をくし状に植えた台。 

gill stock 

2060 

パッカ 

亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,
上下運動でスライバを押さえ付ける装置。 

can packer, 
packer 

2061 

延展機 

ラミー紡績,絹紡などで精選綿を供給し,定長・定
量のペニーなどを作る機械。 

spreader 

2062 

整条機 

ラミー紡績,絹紡などでペニーなどを供給してスラ
イバにする機械。 

set frame 

2063 

ドローフレーム 

麻ロープ製造工程で,スプレッダ上がりのスライバを
数本集めてくしけずり,均斉なスライバを作る機械。 

draw frame 

2064 

フィニッシャ 

麻ロープ製造工程の最終ドローフレーム。 

finisher 

background image

13 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

2065 

粗紡機 

粗糸を作る機械。始紡機,間紡機などがあり,主と
して綿紡に使用される。 
ドラフト方式としてローラ式,ギル式などがある。 

roving frame, 
fly frame, 
speed frame, 
flyer spinning 

2066 

単紡機 

粗紡を一工程で行う粗紡機。 

simplex fly frame 

2067 

フライヤ 

粗紡機,精紡機及びねん糸機において,加ねんのた
めスピンドル軸上で回転するガイド。 

flyer 

2068 

ホローレッグ 

フライヤの一部で,粗糸を誘導する中空状の脚。 

hollow leg 

2069 

プレッサ 

粗紡機のフライヤの一部で,粗糸を加圧しながらボ
ビンに巻き取らせるためのガイド。 

presser 

2070 

ロングカラー 

粗紡機などのスピンドルに沿ってスライドする長
い筒状の軸受。 

long collar 

2071 

フートステップ 

粗紡機,精紡機などのスピンドルの下部軸受。 
フートステップベアリングの略称。 

foot step bearing 

2072 

スキュア 

しの巻を支える心棒。 

skewer 

2073 

スキュアレスアタ
ッチメント 

スキュアなしのしの巻支持具。 

skewerless 

attachment 

2074 

ボビンレール 

粗紡機などにおいて,ボビンを載せて昇降するレール。 bobbin rail 

2075 

スイングモーション 粗紡機で上下動するボビン駆動用歯車に回転を伝

達する装置。 

swing motion 

2076 

シェーパホイール 

粗紡機,精紡機などのビルディング装置において,粗糸
の巻取張力や管糸巻上り径を調整するラチェット歯車。 

shaper wheel 

2077 

ビルディング装置 

粗紡機,精紡機,ねん糸機などにおいて,粗糸,糸
などをボビンに所定の形に巻き上げる装置。 

building motion, 
copping motion 

2078 

しの切停止装置 

粗紡機などにおいて,粗糸が切れると自動的に機械
を停止させる装置。 

sliver stop motion 

2079 

ポーキュパインロ
ーラ 

ボビナの重要部品で,繊維を制御するため外周に針
を植えたローラ。 

porcupine roller 

2080 

ラビングフィニッ
シャ 

ローラ又はエプロンでスライバをドラフトし,ラビ
ング装置と粗糸をもみ固め,ボビンに巻き取る機
械。仏式そ毛紡績の最終工程に用いられる。 

rubbing finisher 

2081 

ラビング装置 

紡毛カードのコンデンサ,ボビナなどにおいて,巻
き取る前の粗糸をもみ固める装置。 

rubbing motion 

2082 

ラビングエプロン 

ラビング装置で粗糸をもみ固めるために使用する
ゴム製の無端帯。 

rubbing apron 

2083 

ボビンクリール 

ボビンから糸や粗糸を巻き戻して供給するための
クリール。 

bobbin creel 

2084 

ボビナ 

ポーキュパインローラでスライバをドラフトし,ラビ
ング装置で粗糸をもみ固め,ボビンに巻き取る機械。 
仏式そ毛工程の前紡の最終工程に用いられる。 

bobbiner, 
poucupine drawing 

frame 

2085 

ローバ 

粗紡機の一種で,毛紡,亜麻紡績,ラミー紡績又は
絹紡の最終工程に使用する機械。 

rover 

2086 

再紡機 

ラミー紡績,絹紡などで始紡機に後続し,精紡機に
供給する粗糸を作る機械。 

second roving frame, 
fine roving frame 

2087 

フライヤ始紡機 

フライヤを用いて木管に粗糸を巻き取る絹紡用始
紡機。 

first roving frame, 
first fly frame 

2088 

フロッタ始紡機 

ラビング装置をもつボビン巻き取り式又はケンス
収納式の絹紡用始紡機。 

frotteur 

background image

14 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3 

精紡・仕上工程用機械 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3001 

精紡機 

単糸を紡出するための機械。ドラフト方式としてロ
ーラ式,ギル式などがある。 

spinning machine 

3002 

リング精紡機 

リングとトラベラを使用する精紡機。 

ring spinning machine  

3003 

ボビンハンガ 

精紡機のボビンクリールにおいて,ボビンをつるす
部品。 

bobbin hanger 

3004 

トラバースガイド 

スライバや糸などを往復運動させるためのガイド。 traverse yarn guide 

9947 
9.3.2 

3005 

スネルワイヤ 

渦巻状の糸のガイド。 

yarn guide, 
snail wire 

9947 
9.3 

3006 

ラペット 

スネルワイヤの保持具。 

lappet 

3007 

ラペットレール 

ラペットを保持するレール。 

lappet rail 

3008 

トラベラ 

糸の加ねん・巻取りのため,リングにはまって走行
する特殊形状のガイド。 

traveller, 
metal traveller, 
plastic traveller 

3009 

トラベラクリヤラ 

トラベラに付いた風綿などを除去するため,リング
レールに取り付ける部品。 

traveller clearer 

3010 

リング 

リングの精紡機,ねん糸機などの加ねん・巻取り用
の輪状の部品。トラベラの走行軌道をもっている。 

ring 

3011 

コニカルリング 

主としてねん糸機,毛紡用精紡機のリングで,その
内側が円すい形をしたもの。 

J-ring, 
conical ring 

3012 

縦形リング 

主としてねん糸機用のリングで,耳形トラベラを使
用し,その内側が円筒状又は弧状になっているも
の。 

HZCH-ring, 
HZ-ring, 
vertical ring 

3013 

オイルリング 

潤滑油だめをもち,トラベラの接触面に自動的に油
をしみ出させる構造の鋼製給油式リング。 

oil ring 

3014 

焼結リング 

金属粉末を焼結し,そのすきまに潤滑油を含浸さ
せ,自動的に油をしみ出させる構造の焼結合金製給
油式リング。 

sintered ring 

3015 

シングルフランジ
リング 

トラベラの走行面が上部だけにあり,下部はリング
レール又はホルダにはめ合わせる構造のリング。 

T-rings, 
single flange ring, 
non reversible ring 

3016 

リングホルダ 

リングをリングレールなどに保持する部品。 

ring holder 

3017 

リングレール 

1列に並んだリングを所定の位置に保持する台。 

ring rail 

3018 

リフティングレバー リングレールなどを昇降させるため,リフタカムに

よって揺動するレバー。 

lifting lever 

3019 

ポーカピラー 

リングレールの昇降用ロッド。 

porker pillar 

3020 

リフタカム 

リングレール又はスピンドルレールを昇降させる
ハートカム。 

lifter cam 

3021 

セパレータ 

(1) バルーニングが互いに衝突することを防止す

る目的でスピンドル間に配置される部品。繊維
又はその集合体の接触を防止するための部品
をいうこともある。 

(2) オープンエンド精紡機において,ロータ内に輸

送される繊維の配列を整え,繊維と形成された
糸とを分離する部品。 

separator 

background image

15 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3022 

アンチノードリング ラペットとリングの中間の位置に配置され,バルー

ニングの大きさを規制する輪状の部品。 

anti-node ring 

3023 

スピンドル 

(1) スピンドルブレード,ワープなどを含めたスピ

ンドルを保持する回転部分。 

(2) 精紡機,ねん糸機で上記の回転部分,保持具な

どの一式。 

(3) 前紡機,粗紡機などでボビンを保持する回転

軸。 

upper part of spindle, 
spindle 

3024 

ボルスタ 

スピンドルの回転軸及び軸受部の保持具。 

bolster housing, 
bolster 

3025 

インサート 

ネックベアリングとフートステップを内蔵したス
ピンドル用軸受。 

insert 

3026 

ワーブ 

スピンドルブレードなどに固定された小径のプー
リ。 

wharve, 
whirl 

3027 

スピンドルブレード スピンドルの回転軸。 

spindle blade 

3028 

スピンドルレール 

スピンドルを所定の位置に保持する台。 

spindle rail 

3029 

スピンドルテープ 

スピンドル駆動用テープ。 

tape, 
spindle tape 

3030 

テーププーリ 

スピンドルテープを駆動するプーリ。チンプーリと
もいう。 

tape pulley 

3031 

ギヤエンド 

精紡機,ねん糸機などの駆動歯車のある側。 

gear end, 
head end 

3032 

アウトエンド 

精紡機,ねん糸機などのギヤエンドの反対側。 

out end, 
foot end 

3033 

スプリングピース 

精紡機,ねん糸機などで,機台の中間に位置して,
ビームの高さを調節する中間脚。 

spring piece, 
sampson 

3034 

フロントローラ 

ドラフトを行うローラのうち,繊維束が出てくる側
からみて,最も手前にある一組のローラ。 

delivery roller, 
front roller 

2205 
2.1 

3035 

バックローラ 

ドラフトを行うローラのうち,繊維束が出てくる側
からみて,最も奥にある一組のローラ。 

back roller 

3036 

ガイドローラ 

スライバ又は糸を誘導するためのローラ。 

guide roller 

3037 

フィードローラ 

繊維塊,スライバなどを機械に供給するためのロー
ラ。 

feed roller 

2205 
3.4 

3038 

キャリヤローラ 

繊維束をドラフトするとき,繊維を制御するための
ローラ。 

carrier roller 

3039 

デリベリローラ 

繊維塊,スライバなどを機械から送り出すためのロ
ーラ。 

delivery roller 

6173 
4.3 

3040 

トップローラ 

一組の上下ローラのうち,上部にあるローラ。 

top roller 

2205 

3041 

ボトムローラ 

一組の上下ローラのうち,下部にあるローラ。 

bottom roller 

2205 

3042 

メタリックローラ 

練条機などで特殊なドラフト方式に使用する深い
溝の付いたローラ。 

metallic roller 

3043 

筋ローラ 

繊維束を確実につかむための溝付ローラ。 
フルーテッドローラともいう。 

fluted roller 

2205 

3044 

ナールドローラ 

エブロンなどが滑らないように,表面に細かいひし
形などの隆起を付けたローラ。 

knurled roller, 
roulette roller 

background image

16 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3045 

クレードルローラ 

クレードルの内部にあって,ボトムローラに対し,
上部エプロンを加圧しているローラ。 

cradle roller 

3046 

ゴムローラ 

ドラフト装置の部品で,ゴムをはったローラ。 

rubber roller 

3047 

コット 

ローラを被覆するためのゴムの筒状物。 

cot 

3048 

ルーズボスローラ 

回転軸にブッシュをはめたトップローラ。 
セルローラということもある。 

loose boss roller 

3049 

ソリッドローラ 

軸部とローラ部とが一体になったトップローラ。 

solid roller 

3050 

トップアーム 

トップローラの加圧支持用アーム。ウェイテングア
ームともいう。 

top arm, 
weighting arm 

3051 

クレードル 

エプロンなどの支持枠。 

cradle 

3052 

テンサ 

クレードルの部品で,エプロンをはるガイド。 

tenser 

3053 

エプロン 

ドラフト装置に使用する革又はゴム製の無端帯。 

apron 

3054 

ローラスタンド 

ドラフト装置のローラなどを保持する台。 

roller stand 

3055 

ローラビーム 

ローラスタンドを取り付けるための長尺台。 

roller beam 

3056 

ボビン 

スライバや糸などを巻くための管。 

tube, 
bobbin 

3057 

木管 

木製ボビンの総称。 

wooden bobbin 

3058 

紙管 

紙製ボビンの総称。 

paper tube 

3059 

プラスチックボビン プラスチック製ボビンの総称。 

plastic bobbin 

3060 

ニューマチックク
リヤラ 

紡機に附属して空気流の吸引力を利用する清掃装
置。 

pneumatic clearer 

3061 

スピンドル変速装置 精紡機の糸切れを減少させるために,スピンドルの

回転数を変速させる装置。 

spindle speed 

regulator 

3062 

自動糸継装置 

精紡機などの糸切れを自動的に検知して継ぐ機械。 

automatic yarn piecer  

3063 

満管自動停止装置 

ボビンに糸などが所定量巻き取られたときに,自動
的に機械を停止させる装置。 

full bobbin stop 

motion 

3064 

リングレール自動
降下装置 

ボビンに糸などが所定量巻き取られたときに,リング
レールを自動的に降下させ,機械を停止させる装置。 

automatic ring rail 

down stop motion 

3065 

リングレール自動
揺動装置 

玉揚げした後の運転で,リングレールを自動的に上
下させて,紡出糸の始動切れを防止する装置。 

automatic ring rail 

swing motion 

3066 

リングレール適位
置停止装置 

運転を途中で停止するときに,糸の品質を損なわな
いよう自動的にリングレールを所定位置で停止さ
せる装置。 

automatic ring rail 

optimum position 
stop motion 

3067 

自動玉揚装置 

玉揚げを自動的に行う装置。精紡機ではオートドッ
ファということが多い。 

automatic doffing 

apparatus 

3068 

トラベリングクリ
ーナ 

紡機などの周囲を巡回移動しながら,機台にたい積
する風綿などを清掃する装置。 

travelling cleaner 

3069 

ハンクメータ 

紡機の生産長を表示する計器。 

hank-meter 

3070 

オートカウンタ 

紡機の生産長を表示し,所定量に達したとき,自動
停止装置などを働かせる計器。 

auto counter 

3071 

コアスピニングフ
レーム 

しん糸に他の繊維を精紡工程でさや状に巻き付け
て糸を作る精紡機。 

core spinning frame  

3072.1 

オープンエンド精
紡機 

供給繊維束を分離して,開放糸端に給綿し,巻取り
装置とは別の装置で実よりを与えて糸にする精紡
機。 

open-end spinning 

machine, 

break spinning 

machine 

6173 
3.1 

background image

17 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3072.2 

ロータタイプオー
プンエンド精紡機 

1本1本に分離された繊維の再集束と実より付与を
ロータによって行う機械。 
供給繊維束は1本1本の繊維に分離されてロータへ
運ばれ,連続的にロータ内の集束面にためられる。
ロータの回転によって繊維はよりをかけられ,糸に
なる。糸はネーブルを通って徐々に引き出される。 

rotor type open-end 

spinning machine 

6173 
3.2 

3073.1 

開繊装置 

供給繊維束を1本1本の繊維又は繊維群に分離し,そ
れらを繊維チャンネルを通してロータ内へ運ぶ装置。 

opening device 

6173 
4.1 

3073.1.1 

コーミングローラ
(オープニングロ
ーラ)式開繊装置 

コーミングローラによって供給繊維束を1本1本の
繊維又は繊維群に分離する開繊装置。 

opening device with 

opening roller 

6173 
4.1.2 

3073.1.1.1 

供給装置 

フィードローラ及びプレッシングノーズ(フィード
プレート),又は一対のフィードローラによって繊
維束を開繊装置へ送り込む装置。 

feed unit 

6173 
4.1.2.1 

3073.1.1.2 

コーミングローラ
(オープニングロ
ーラ) 

供給された繊維束を1本1本の繊維,又は繊維群に
分離するための,表面にピンや歯をもったローラ。
開繊ローラともいう。 

opening roller 

6173 
4.1.2.2 

3073.1.1.3 

繊維チャンネル 

開繊装置からロータへ繊維を空気流を用いて運ぶ
ための通路。 

fibre channel, 
fiber channel 

6173 
4.1.2.3 

3074 

スピニングユニット 繊維供給,開繊,再集束,加ねんなどの装置で構成

されたオープンエンド精紡機の主要単位部分。 

spinning unit 

3075 

ロータ 

開繊された繊維を再集束し,加ねんして糸とするた
めの高速で回転する回転子。 
流入空気は,ロータの穴又は口元から排出される。 

roter 

6173 
4.2 

3076 

葉かす除去装置 
(ごみ取り装置,ト
ラッシュリムーバ
ル装置) 

繊維をロータへ送り込む前に開繊された繊維束か
ら不純物を除去する装置。 

trash removal 

system 

6173 
4.1.2.4 

3077.1 

スライディングウ
オール 
(繊維滑落面) 

繊維を捕そく(捉)し,集束溝に滑落させるための
ロータ内周面。 

slide surface 

6173 
4.2.1 

3077.2 

集束溝 
(集束部,コレクティ
ングサーフェイス) 

ロータ内周面の内,繊維を糸にするために集合さ
せ,圧縮させるための,通常は溝形状の部分。 

collection surface 

6173 
4.2.2 

3077.3 

セパレータ 

ロータ内に流入した繊維をスライディングウオー
ルへ向かわせる装置。 

separator 

6173 
4.2.3 

3077.4 

ネーブル 

糸をロータから引き出し,また形成中の糸へのより
伝達を補助するためにロータ軸上に設けられた装
置。 

navel 

6173 
4.2.4 

3077.5 

ヤーンパイプ 
(ドッフィングチ
ューブ) 

引き出された糸をネーブルから引き出し,ローラへ
ガイドするためのチューブ。 

doffing tube 

3078.1 

引き出しローラ 

糸をロータから引き出すための一対の連続して回
るローラ。 

delivery rollers 

6173 
4.3 

3078.2 

巻取り装置 

糸パッケージを形成する装置。 

winding system 

6173 
4.4 

background image

18 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3079 

マグナムリング精
紡機 

リング精紡機の一種。巻き取り量を多くするため
に,リングレール及びスピンドルレールを上下させ
る方式のもので,手編糸の精紡に使用する。 

Magnum ring 

spinning frame 

3080 

フライヤ精紡機 

そ毛紡績,亜麻紡績,ラミー紡積などに使用するフ
ライヤを用いた精紡機。 

flyer spinning frame 

3081 

デッドスピンドル 

フライヤ精紡機などで,ボビンキャリヤを支える固
定スピンドル。 

dead spindle 

3082 

ドラックバンド 

フライヤ精紡機などで,巻き取る張力を調節するた
めに,ボビンに制動を加える重錘付バンド。 

drag band 

3083 

キャップ精紡機 

そ毛紡績などに使用するキャップを用いた精紡機。 

cap spinning frame 

3084 

キャップ 

キャップ精紡機において,繊維束を加ねんするとき
にガイドの役目をするつりがね状の部品。 

cap 

3085 

セルフツイスト精
紡機 

そ毛紡績において2本の粗糸のそれぞれに一定間隔
ごとに方向を変えたよりを与えながら引きそろえ,
互いによりつかせて1本の双糸にする精紡機。 

self-twist spinning 

frame 

3086 

紡毛リング精紡機 

主として仮より装置をもつ紡毛紡績用のリング精
紡機。 

woollen ring 

spinning frame 

3087 

頭よりスピンドル 

紡毛リング精紡機などで,頭部に突出部を付けてバ
ルーニング制御を行い,よりかけに寄与するように
したスピンドル。 

head twisting 

spindle 

3088 

仮より装置 

紡毛リング精紡機などで,仮よりを与える装置。 

false twister, 
draft tube 

3089 

ミュール精紡機 

キャレッジを用いて,間欠的に糸にする紡毛紡績用
精紡機。 

mule spinning frame, 
mule 

3090 

キャレッジ 

(1) ミュール精紡機において,通常スピンドルを装

備して往復運動する台車。 

(2) そ毛紡績でスライバなどを巻き取るために往

復運動する台車。 

carriage 

3091 

潤紡機 

亜麻紡績で粗糸を湿潤させる温湯槽を備えた精紡機。 

wet spinning machine   

3092 

乾紡機 

亜麻紡績で潤紡機に対して乾式の精紡機。太糸紡績
に使用する。 

dry spinning frame 

3093 

ギル精紡機 

亜麻紡績用のギルを備えたドラフト部をもつ精紡機。 

gill spinning frame 

3094 

ボビンキャリヤ 

ギル精紡機などで,ボビンを保持し,デッドスピン
ドルを軸として回転する部品。摩擦板などによって
ボビンに制動を加え,糸の巻取りと張力の調整を行
う。 

bobbin carrier 

3095 

スピンナ 

麻ロープ製造工程でフィニッシャ上がりのスライ
バをドラフトし,よりを加えてヤーンとする機械。 

spinner 

3096 

合糸機 

単糸を2本以上合わせる機械。 

doubling machine 

3097 

ねん糸機 

糸によりをかける機械。 

twisting machine 

3098 

合ねん糸機 

合糸と加ねんを同時に行うねん糸機。 

doubling and 

twisting machine 

3099 

リングねん糸機 

リングとトラベラを用いたねん糸機。 

ring twisting frame 

3100 

アップツイスタ 

ねん糸機の一種で,下方から上方に糸を導いて加ね
んする機械。 

up-twister 

3101 

ダブルツイスタ 

スピンドルの1回転に対し,2回のよりがかかるね
ん糸機。 

two-for-one twister 

background image

19 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3101.01 

糸送り出し装置 

スピンドル部へ糸を供給する装置。 

feed system 

9947 

3101.02 

スピンドル 

パッケージ保持部と加ねんのための回転部の総称。 twisting spindle 

9947 

3101.02.1 

パッケージ保持部 

給糸又は巻取りのパッケージを保持するスピンド
ルの固定部分。 

feed package 

carrier 

9947 
6.1 

3101.02.2 

パッケージカバー 

給糸又は巻取りのパッケージと回転する糸との接
触を防止するポット又はかご状の固定カバー。 

package pot 

9947 
6.1.1 

3101.02.3 

トップガイド 

回転部入口のヤーンガイド。 

inlet guide 

9947 
6.1.2 

3101.02.4 

パッケージホルダ
ー 

給糸パッケージ保持部。 

package holder 

9947 
6.1.3 

3101.02.5 

テンサー 

給糸パッケージから糸を解舒(じょ)するとき,巻
付角を確保するための張力を付加する装置。 

yarn pensioner 

9947 
6.1.4 

3101.02.6 

加ねん内部巻取部 

ケイブリングなどの合ねんにおける上よりのよりか
け内部にある巻取装置及びヤーンガイド部の総称。 

winding unit for 

cabling twist 

9947 
6.1.5 

3101.03 

ロータ 

加ねんのために回転する部分。 

rotor 

9947 
6.2 

3101.03.1 

ワーブ 

ロータをベルトなどで接触回転させるための,ロー
タに固定されたプーリ部。 

wharve 

9947 
6.2.1 

3101.03.2 

ストレージディス
ク 

給糸の巻付角を保つディスクの要素部分。 

reserve disc 

9947 
6.2.2 

3101.03.3 

ロータリーディス
ク 

固定パッケージ保持部から回転糸を逃がすための
ディスク。 

yarn deflection 

plate 

9947 
6.2.3 

3101.04 

ボルスタ 

スピンドルの回転軸及び軸受部の総称。 

spindle bearing 

9947 
6.3 

3101.05 

コントロールリン
グ 

バルーニングの大きさを規制する装置。 

balloon limiter 

9947 
6.4 

3101.06 

ブレーキ 

ロータの回転を止める装置。 

spindle brake 

9947 

3101.07 

巻取装置部 

ねん糸を巻き取る装置群。 

winding device 

9947 

3101.07.1 

バルーンガイド 

バルーン頂点のガイド。 

yarn guide eye 

9947 
9.3.1 

3101.07.2 

ヤーンガイド 

フィードローラへの糸をガイドするための固定又
は可動式の装置。 

yarn guide 

9947 
9.3 

3101.07.3 

フィードローラ 

巻取テンションの調整装置。 

pre-take-up roller 

9947 
9.1 

3101.07.4 

トラバースガイド 

巻取パッケージを成形するためのヤーンガイド。 

traversing yarn guide 9947 

9.3.2 

3101.07.5 

パッケージ駆動部 

巻取パッケージを駆動する装置。 

package drive 

9947 
9.2 

3101.07.6 

クレードル 

巻取時の接圧調整の可能なねん糸巻取パッケージ
保持装置。 

cradle 

9947 
9.4 

3101.07.7 

クレードルアーム 

巻取パッケージの外径増大に応じてパッケージを
巻取位置に保持するクレードルのアーム部分。 

cradle arm 

9947 
9.4.1 

3101.07.8 

ボビンホルダ 

巻取心管を保持する部分。 

tube holder 

9947 
9.4.2 

background image

20 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

対応英語 

対応ISO 

番号 

3102 

飾りねん糸機 

飾りねん糸を作る機械。 

fancy twisting 

machine 

3103 

キャップねん糸機 

英式そ毛紡績用のキャップを用いたねん糸機。 

cap twister 

3104 

ユニバーサルねん糸機 主として手編糸などに使用するねん糸機の一種。 

universal twister 

3105 

フライヤねん糸機 

フライヤを用いたねん糸機。 

flyer twisting frame  

3106 

毛焼機 

綿糸,絹紡糸などの毛羽又はネップをガス又は電熱
で焼いて除去し,糸のつや出しを行う機械。 

singeing machine 

3107 

糸蒸機 

蒸気によってより止めなどを行う機械。 

yarn steaming 

machine 

3108 

水気装置 

より止めなどの目的で精紡管糸や巻揚パッケージ
に水分を与える装置。 

yarn wetting device   

3109 

かせ機 

糸をかせの形に巻き返す機械。 

reeling machine 

3110 

かせ枠 

かせ取りするための巻き枠。 

reel 

3111 

玉締機 

1玉量のかせ糸を包装のため締める機械。 

bundling press 

21 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS L 0305(紡績機械用語)改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

風 間   健 

武庫川女子大学 

(委員) 

出 野 清 光 

技術コンサルタント 

中 嶋   誠 

通商産業省機械情報産業局 

本 間   清 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

湯 村 崇 男 

日本化学繊維協会 

中 尾   秀 

日本紡績協会 

森 本 國 宏 

社団法人日本染色協会 

小代田 寛 之 

日本ニット工業組合連合会 

山 田 俊 幸 

東洋紡績株式会社 

 (西 松 光 好) 東洋紡績株式会社(前任) 

金 井 吉 富 

日本毛織株式会社 

 (北 川 正 男) 日本毛織株式会社(前任) 

塩 川 正 人 

東海染工株式会社 

鈴 木 時 英 

セーレン株式会社 

宮 本 紀 明 

株式会社豊田自動織機製作所 

榎 本 博 史 

豊和工業株式会社 

河原林   晋 

村田機械株式会社 

中 嶋 利 夫 

株式会社島精機製作所 

澤   隆 士 

株式会社福原精機製作所 

石 丸   治 

株式会社日阪製作所 

横 田 力 造 

上野山機工株式会社 

近 藤   正 

京都機械株式会社 

久 保 雄 司 

関西繊維機器工業会 

大 角 雅 夫 

東海繊維機械工業会 

片 岡 岐 及 

北陸繊維機械工業会 

宝 金 昭 造 

社団法人日本繊維機械協会 

(事務局) 

君 塚 正 二 

日本繊維機械標準化協議会 

22 

L 0305 : 1999  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

紡績機械分科会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

風 間   健 

武庫川女子大学 

(委員) 

本 間   清 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

湯 村 崇 男 

日本化学繊維協会 

中 尾   秀 

日本紡績協会 

遠 藤 武 郎 

日本羊毛紡績会 

山 田 俊 幸 

東洋紡績株式会社 

 (西 松 光 好) 東洋紡績株式会社(前任) 

金 井 吉 富 

日本毛織株式会社 

 (北 川 正 男) 日本毛織株式会社(前任) 

中 山 勝 博 

日清紡績株式会社 

荻 野 正 憲 

株式会社カネボウ飯山 

荒 野 昭 一 

株式会社石川製作所 

堀 川   清 

大阪機工株式会社 

越 谷 邦 雄 

金井重要工業株式会社 

宮 本 紀 明 

株式会社豊田自動織機製作所 

木 下 博 文 

日本スピンドル製造株式会社 

榎 本 博 史 

豊和工業株式会社 

河原林   晋 

村田機械株式会社 

久 保 雄 司 

関西繊維機器工業会 

大 角 雅 夫 

東海繊維機械工業会 

片 岡 岐 及 

北陸繊維機械工業会 

宝 金 昭 造 

社団法人日本繊維機械協会 

(事務局) 

君 塚 正 二 

日本繊維機械標準化協議会