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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 7235-1986 

溶剤希釈型エポキシ樹脂の 

不揮発分試験方法 

Testing Methods for Non−Volatile Matter in 

Solvent−Diluted Epoxide Resins 

1. 適用範囲 この規格は,溶剤希釈型のエポキシ樹脂中の不揮発分を加熱減量法によって試験する方法

について規定する。 

引用規格: 

JIS K 7231 エポキシ樹脂及び硬化剤の試験方法通則 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。 

(1) 溶剤希釈型エポキシ樹脂 JIS K 7231(エポキシ樹脂及び硬化剤の試験方法通則)によって規定する

エポキシ樹脂と1種又は2種以上の溶剤との均一な溶液。 

(2) 不揮発分 試料を一定の条件で加熱した後の質量の,元の質量に対する百分率。 

3. 試験方法 

3.1 

器具及び装置 器具及び装置は,次のとおりとする。 

(1) 化学はかり 感量0.1mgのもの。 

(2) 試料容器 JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)に規定する平形はかり瓶60×30mmのもの。 

備考 平形はかり瓶の代わりに同寸法のアルミニウムなどの金属皿を用いてもよい。 

(3) デシケーター JIS R 3503に規定するもの。また,乾燥剤はシリカゲル又は塩化カルシウムとする。 

(4) 乾燥機 熱風循環式恒温乾燥機で,40〜200℃で±2℃に制御できるもの。 

備考 試料から引火性の蒸気が発生するので,強制排気又は防爆型が望ましい。 

3.2 

試験の手順 試験の手順は,次のとおりとする。 

(1) 試料容器を試験する温度で恒量になるまで加熱し,デシケーター中で20〜40分間放冷した後,その質

量を0.1mgまで量る (m1)。 

(2) 試料を加熱後の質量が約1g残るよう,試料容器に手早く採って,その質量を0.1mgまで量る (m2)。 

(3) 乾燥機の温度を所定の温度にセットし,試料容器に量り採った試料を乾燥機に入れ,所定時間加熱す

る(1)。 

注(1) 所定の温度と時間とは,エポキシ樹脂の種類と溶剤組成とによって,最適測定条件が異なるの

で,当事者間で協議の上決定すること。 

(4) デシケーターの中で20〜40分間放冷した後,その質量を0.1mgまで量る (m3)。 

K 7235-1986  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(5) 試験は,同一試験について2回行う。 

3.3 

計算 計算は,次のとおりとする。 

(1) 不揮発分は,次の式によって算出する。 

100

)

(

)

(

1

2

1

3

×

m

m

m

m

C

ここに, 

C: 不揮発分 (%) 

m1: 試料容器の質量 (g) 

m2: 加熱前の試料の入った試料容器の質量 (g) 

m3: 加熱後の試料の入った試料容器の質量 (g) 

(2) 2回試験したその平均値を,小数点以下1けたに丸める。 

4. 報告 報告には,次の事項を記入する。 

(1) 試料名 

(2) 加熱時間,加熱温度 

(3) 試験結果 

(4) 試験場所の条件 

(5) 試験年月日 

(6) その他必要とする事項