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K 6737 : 1999 (ISO 1265 : 1979) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

今回の制定は,国際規格に整合させるために,ISO 1265 : 1979を基礎として用いた。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 6737 : 1999 

(ISO 1265 : 1979) 

プラスチック−ポリ塩化ビニル− 

不純物及び異物の数の求め方 

Plastics−Polyvinyl chloride resins− 

Determination of number of impurities and foreign particles 

序文 この規格は,1979年に発行されたISO 1265,Plastics−Polyvinyl chloride resins−Determination of 

number of impurities and foreign particlesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成し

た日本工業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,平らに広げたポリ塩化ビニルの表面にある不純物及び異物の数の求め方につ

いて規定する。ペースト樹脂には,粒子状態が極めて微細であるとの理由から適用できない。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 1265 Plastics−Polyvinyl chloride resins−Determination of number of impurities and foreign 

particles 

2. 原理 一定量の樹脂を硬質の板(白色光沢紙で覆ったもの)と格子を付けたガラス板との間に押し広

げ,25個の格子内で見られる不純物及び異物を数える。結果は,外挿によって格子100個当たりの数とし

て表示する。 

3. 装置 

3.1 

ガラス板,340 mm×340 mm×4.5 mm,無色透明で,すじ,泡,黒点などの欠陥のないもの(1)。 

ガラス板の中央部表面に,30 mm×30 mmの100個の正方形から構成される300 mm×300 mmの格子を

付ける。この格子は容易に消えない鉛筆,ダイヤモンド又はその他の適切な用具で,ガラス板の樹脂と接

触しない面に描いてよい。 

注(1) ガラス板に欠陥がある場合,測定のときにこれを考慮に入れる。 

3.2 

硬質板,450 mm×450 mmの,白色光沢紙で覆ったもの。 

3.3 

照合用写真スケール(図2参照) 

4. 手順 硬質板(3.2)の上に検査する樹脂を約200 cm3採り,広げる。 

樹脂の上にガラス板(3.1)を重ね,軽くガラス板を動かして,望ましくはその中央部の,少なくとも25

個の正方形の格子の部分で樹脂とガラス板が接触するように樹脂を広げる。 

間違いを避けるために,選ばれた25個の正方形の外郭を濃い鉛筆でなぞっておく(図1参照)。これら

25個の正方形内部の,直径が0.250 mm以上の黒色又は着色した粒子の数n1を数える。これらが不純物又

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

は異物と呼ばれる粒子である。 

不純物及び異物の数の求め方は,次による。 

− 良好な照明条件下で,約300 mmの距離から肉眼で数える。 

− 照合用写真スケール(3.3)を使用して,測定数に数える着色及び黒色粒子の寸法を比較し測定する。 

備考 操作者の視力疲労を最小に止めるため,測定を最長2分間で行うよう,訓練すべきである。 

第2回目の測定を行う。 

5. 結果の表示 正方形格子100個当たりの不純物及び異物の数の平均値は,次の式により与えられる。 

)

(2

2

4

2

1

2

1

n

n

n

n

ここに, n1: 第1回目の測定で得た値 
 

n2: 第2回目の測定で得た値 

6. 試験報告 試験報告には,次の事項を記載する。 

a) 試料を特定する事項 

b) 規格番号 

c) 結果 

d) 測定の間に気づいた異常な状況 

e) この規格に記載のない,又は任意とされた操作を行った場合,その内容 

f) 

試験年月日 

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図1 不純物及び異物の測定のために樹脂を広げる方法の例 

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図2 照合用写真スケール 

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図2 照合用写真スケール(続き) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

梅 村   勝 

工学院大学 

(委員) 

大 嶋 清 治 

工業技術院標準部 

増 田   優 

通商産業省基礎産業局 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会技術部 

塚 野   隆 

財団法人高分子素材センター試験・検査事業部 

鹿 島   武 

日本ビニル工業会業務部 

小松原 恒 雄 

硬質塩化ビニール板協会技術部 

石 井   恒 

住友ベークライト株式会社フィルムシート営業本部 

堀 田 文 夫 

塩化ビニル管・継手協会技術部 

相 沢   明 

三菱樹脂株式会社平塚工場管理部 

○ 石 井 靖 道 

新第一塩ビ株式会社技術本部技術第1部 

○ 上 野 賢 二 

鐘淵化学工業株式会社化成事業部 

○ 須 田 哲 雄 

信越化学工業株式会社塩ビ事業本部 

○ 益 子 誠 一 

大洋塩ビ株式会社管理部 

○ 佐 伯   浩 

徳山積水工業株式会社東京事務所 

○ 旭   正 樹 

三菱化学株式会社樹脂カンパニー塩ビ事業部 

○ 中 村 栄 男 

塩化ビニル工業協会技術部 

(事務局) 

濱 島 俊 行 

日本プラスチック工業連盟 

備考:○は,分科会委員も兼ねる。