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K 5572:2010  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 種類 2 

5 品質 2 

5.1 品質  2 

5.2 ホルムアルデヒド放散等級  3 

6 見本品 4 

7 試験方法 4 

7.1 サンプリング  4 

7.2 試験用試料の検分及び調整  4 

7.3 試験の一般条件  4 

7.4 容器の中の状態  5 

7.5 塗装作業性  5 

7.6 表面乾燥性  5 

7.7 重ね塗り適合性  6 

7.8 塗膜の外観  6 

7.9 隠蔽率  6 

7.10 耐光性  7 

7.11 鏡面光沢度(60°)  7 

7.12 にじみ  7 

7.13 耐屈曲性  8 

7.14 引っかき硬度  8 

7.15 耐水性  8 

7.16 耐酸性  9 

7.17 耐揮発油性  10 

7.18 加熱残分  10 

7.19 塗膜中の鉛の定量  10 

7.20 塗膜中のクロムの定量  10 

7.21 促進耐候性  10 

7.22 屋外暴露耐候性  11 

7.23 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級  12 

8 検査 13 

9 表示 13 

附属書A(規定)塗膜中の鉛の定量  14 


 

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(2) 

ページ 

附属書B(規定)塗膜中のクロムの定量 16 

附属書C(規定)耐光性(水銀ランプ法)  18 

附属書D(規定)フィルムアプリケータ塗装  22 

附属書E(参考)フタル酸樹脂エナメルの試験手順  23 


 

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(3) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会(JPMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ

れによって,JIS K 5572:2008は改正され,この規格に置き換えられた。 

また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標

準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権にかかわる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本産業規格          JIS 

 

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フタル酸樹脂エナメル 

Phtharic resin enamel 

 

適用範囲 

この規格は,一般機器,建具などの塗装の上塗りに用いるフタル酸樹脂エナメルについて規定する。 

注記 フタル酸樹脂エナメルは,有色の塗装に適する酸化乾燥性の液状塗料で,乾性油変性フタル酸

樹脂を主な塗膜形成要素とし,自然乾燥中に,空気酸化によって塗膜を形成するようにしたも

のである。フタル酸樹脂エナメルは,乾性油変性フタル酸樹脂を混合炭化水素系溶剤に溶かし

て作ったワニスに,顔料を分散して作る。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 7604 高圧水銀ランプ−性能規定 

JIS C 7709-1 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性  第1部  口金 

JIS C 7709-2 電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性  第2部  受金 

JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 

JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水 

JIS K 5500 塗料用語 

JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング 

JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整 

JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板 

JIS K 5600-1-5 塗料一般試験方法−第1部:通則−第5節:試験板の塗装(はけ塗り) 

JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度 

JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚 

JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部:通則−第8節:見本品 

JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度 

JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥性(バロチニ法) 

JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用) 

JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較 

JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度 


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JIS K 5600-5-1 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレ

ル法) 

JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法) 

JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法) 

JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:屋外暴露耐候性 

JIS K 5600-7-7 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性及び促進耐光性

(キセノンランプ法) 

JIS K 5600-8-6 塗料一般試験方法−第8部:塗膜劣化の評価−第6節:白亜化の等級 

JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分 

JIS K 5601-4-1 塗料成分試験方法−第4部:塗膜からの放散成分分析−第1節:ホルムアルデヒド 

JIS K 5674 鉛・クロムフリーさび止めペイント 

JIS K 8180 塩酸(試薬) 

JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬) 

JIS K 8312 クロム酸カリウム(試薬) 

JIS K 8563 硝酸鉛(II)(試薬) 

JIS K 8594 石油ベンジン(試薬) 

JIS K 8951 硫酸(試薬) 

JIS P 3801 ろ紙(化学分析用) 

JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示 

JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 5500による。 

 

種類 

種類は,次とする。 

a) フタル酸樹脂エナメル1種 主に,屋内の一般機器,建具など塗装の上塗りに用いる。 

b) フタル酸樹脂エナメル2種 主に,屋外の一般機器,建具など塗装の上塗りに用いる。 

c) フタル酸樹脂エナメル3種 主に,屋内外の一般機器,建具など塗装で,特に速乾を要する上塗りに

用いる。 

 

品質 

5.1 

品質 

品質は,箇条7によって試験を行い,表1に適合しなければならない。 

注記 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日

数は,附属書Eに示す。また,この試験には,試料が約500 g必要である。 

 


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表1−品質 

項目 

種類 

試験 
方法 

1種 

2種 

3種 

容器の中の状態 

かき混ぜたとき,硬い塊がなくて一様になる。 

7.4 

塗装作業性 

支障がない。 

7.5 

表面乾燥性 

8時間以内で表面乾燥する。 

2時間以内で表面乾燥す
る。 

7.6 

重ね塗り適合性 

支障がない。 

7.7 

塗膜の外観 

正常である。 

7.8 

隠蔽率[銀色・透明色b) に
は適用しない] 

白,淡彩a) 及び黒は,90以上, 

無鉛・無クロムの黄色,緑及びだいだい(橙)色は50以上 

その他の色は,70以上 

7.9 

耐光性(水銀ランプ式) 

耐光性をもつ。 

−e) 

−e) 

7.10 

鏡面光沢度(60°)c) 

85以上 

7.11 

にじみd)(白・銀色には適
用しない) 

にじみがない。 

7.12 

耐屈曲性 

直径3 mmのマンドレルの折り曲げに耐える。 

直径6 mmのマンドレル
の折り曲げに耐える。 

7.13 

引っかき硬度(鉛筆法) 

鉛筆硬度B以上 

7.14 

耐水性 

異常がない。 

7.15 

耐酸性 

−e) 

異常がない。 

7.16 

耐揮発油性 

異常がない。 

7.17 

加熱残分 % 白及び淡彩a) 

50以上 

7.18 

その他の色 

42以上 

鉛含有量f) 

塗膜中の鉛分が質量分率%で0.06 %以下とする。 

7.19 

クロム含有量f) 

塗膜中のクロム分が質量分率%で0.03%以下とする。 

7.20 

促進耐候性 

−e) 

膨れ,割れ及び剥がれを
認めず,色の変化の程度
が見本品より大きくな
く,光沢保持率が70 %
以上。 

膨れ,割れ及び剥がれを
認めず,色の変化の程度
が見本品より大きくな
く,光沢保持率が60 %
以上。 

7.21 

屋外暴露耐候性 

−e) 

屋外暴露耐候性試験に耐える。 

7.22 

注a) 淡彩とは,白エナメルを主成分として作った塗料の塗膜に現れる色が,灰色,桃色,クリーム色,うすい緑

色,水色などのうすい色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上9未満のものをいう。 

b) 透明色とは,この色の塗料を上塗りしたとき,この塗料の色に加えて,その下の塗膜の色が透けて見える塗

料の色をいう。 

c) 鏡面光沢度(60°)が85未満で,特定の値の範囲を受渡当事者間の協定とする場合には,その値を適用する

ことができる。ただし,その範囲を箇条9 g) の規定に従って表示する。 

d) 特殊な色の指定のため,にじみがあることを受渡当事者間での協定による場合には,にじみの項を除くこと

ができる。ただし,その旨を箇条9 g) の規定に従って表示する。 

e) 表1のダッシュ(−)は,品質項目として規定しないことを示す。 

f) 鉛・クロム顔料から有機顔料に変更した色[黄色,緑,だいだい(橙)色]についてだけ試験を行う。 

 

5.2 

ホルムアルデヒド放散等級 

ホルムアルデヒド放散等級は,7.23(塗膜からのホルムアルデヒド放散等級)によって試験を行ったと

きの放散量で区分し,表2とする。 


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表2−ホルムアルデヒド放散等級 

ホルムアルデヒド
放散等級分類記号 

F☆☆☆☆ 

F☆☆☆ 

F☆☆ 

−a) 

放散量 

0.12 mg/L以下 

0.35 mg/L以下 

1.8 mg/L以下 

1.8 mg/Lを超える 

注a) 表2の中のダッシュ(−)は,ホルムアルデヒド放散等級を規定しないことを示す。また,7.23

の試験を行わないものは,これと同じとみなす。 

 

見本品 

見本品は,JIS K 5600-1-8の区分によって,表3とする。 

 

表3−見本品 

試験項目 

観察項目 

見本品の区分 

形態 

設定方式 

品質水準 

塗膜の外観 

色・つや 

塗膜見本 

又は 

塗料見本 

協定見本品 

又は 

社内見本品 

中心見本品 

レベリング,色む
ら,つやむら,流れ,
及びしわ 

限度見本品 

耐光性 

色の変化 

塗料見本 

協定見本品 

又は 

社内見本品 

限度見本品 

促進耐候性 

屋外暴露耐候性 

色及びつやの変化 

 

試験方法 

試験方法は,次による。 

7.1 

サンプリング 

サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。 

7.2 

試験用試料の検分及び調整 

試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。 

7.3 

試験の一般条件 

試験の一般条件は,次による。 

a) 試験の場所及び観察の光源 

1) 養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-6の4.1[標準条件(可能な場合常に使用するべき条件)]の

[温度23±2 ℃,相対湿度(50±5)%]で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガ

ス・蒸気・ほこりなどの影響を受けないような密閉された室内とする(以下,標準状態という。)。

ただし,耐光性(7.10),加熱残分(7.18),促進耐候性(7.21)及び屋外暴露耐候性(7.22)では,

試験の場所が他の条件を用いる場合があるため,それぞれの規定に従う。 

2) 観察のときの光源は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)の拡散昼光による。ただし,JIS K 5600-4-3

の5.3(色観察ブースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いてもよい。 

b) 試験片の作製 

1) 試験板 試験板は,鋼板,ぶりき板,ガラス板及びアルミニウム板とする。それぞれの仕様は,次

による。 

1.1) 鋼板は,JIS G 3141に規定するSPCC-SBの鋼板とし,JIS K 5600-1-4の5.1.3(溶剤洗浄による調

整)及び/又はJIS K 5600-1-4の5.1.5(研磨による調整)によって調整した鋼板を用いる。 


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1.2) ぶりき板は,JIS G 3303に規定する電気めっきぶりきのSPTE5.6/5.6T-2とし,JIS K 5600-1-4の5.2.2

(溶剤洗浄による調整)によって調整したぶりき板を用いる。 

1.3) ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス及び磨き板ガラスとし,JIS K 5600-1-4の

5.5.2(溶剤洗浄による調整)によって調整したガラス板を用いる。 

1.4) アルミニウム板は,JIS H 4000に規定するアルミニウム板とし,JIS K 5600-1-4の5.4.2(溶剤洗

浄による調整)によって調整したアルミニウム板を用いる。 

2) 試料のうすめ方 試料のうすめ方は,製造業者が指定するうすめ液を用い,JIS K 5600-2-2の3.(フ

ローカップ法)に規定するオリフィス径5 mmのフローカップによって,試料の流下時間が24±2

秒になるように,うすめ液の量を調整する。ただし,表面乾燥性(7.6),隠蔽率(7.9)及び鏡面光

沢度(60°)(7.11)では,うすめないで試験をする。 

3) 試料の塗り方 試料の塗り方は,JIS K 5600-1-1の3.3.7(吹付け塗り)によって吹付け塗りとし,

試料を7.3 b) 2) によってうすめた後,試験片の片面に吹付け塗りをする。ただし,表面乾燥性(7.6),

隠蔽率(7.9)及び鏡面光沢度(60°)(7.11)での試料の塗り方は,各規定による方法で行う。 

4) 塗膜の厚さ 塗膜の厚さは,JIS K 5600-1-7によって測定し,乾燥塗膜の厚さが,1回塗りで20 

〜30 

2回塗りで40 

囲に入るようにする。ただし,引っかき硬度の測定用試験

片の塗膜の厚さは,1回塗りで20 

栰夰謰

忿

表面乾燥性(7.6),隠蔽率(7.9)及び

鏡面光沢度(60°)(7.11)にはこの規定を適用しない。 

5) 乾燥方法 乾燥方法は,JIS K 5600-1-1の3.3.8(乾燥方法)のa)(自然乾燥の場合)とする。塗り

終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の3.3.6(塗り方)の表1(塗るときの環境条件・

塗り方と試験板の固定・保持)による。ただし,耐屈曲性(7.13),引っかき硬度(7.14)及び耐酸

性(7.16)の乾燥条件は,各規定による。 

7.4 

容器の中の状態 

容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2(操作及び評価)のa)(液状塗料の場合)による。 

7.5 

塗装作業性 

塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3(操作)のa)(1回塗りの場合)による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤洗浄による調整をした,寸法300 mm×150 mm×1 mm

の鋼板とする。 

b) 操作 7.3 b) 3) によって,試験板の片面に1回塗り付け,7.3 b) 4) による膜厚とする。塗付けによっ

て,塗装作業に支障がないか確認する。同時に,7.8(塗膜の外観)に用いる見本品の試験片を同じ方

法で作製しておく。見本品は,箇条6(見本品)による。 

c) 判定 b) の操作によって,塗装作業性に特に困難を感じないとき,“支障がない”とする。 

7.6 

表面乾燥性 

表面乾燥性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.3) に規定する,寸法200 mm×100 mm×2 mmのガラス板とする。 

b) 試験片の作製 附属書Dに規定する隙間100 

ィルムアプリケータを用いて,試料をうすめず

に塗る。 

c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-3-2による。7.3 a) 1) に規定する標準状態で,1種及び2種は8時

間乾燥後,3種は2時間乾燥後,直ちに試験を行う。 

d) 判定 試験片を目視によって観察し,塗膜表面に損傷を与えずに全てのバロチニをはけで除去できた

とき,“規定時間以内に表面乾燥する”とする。1種及び2種の場合は8時間以内,3種の場合は2時


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間以内での表面乾燥を規定時間以内とする。 

7.7 

重ね塗り適合性 

重ね塗り適合性の試験は,試料の塗膜の上に同じ塗料を塗り重ねたときに,支障がないか確認する。 

重ね塗り適合性の試験方法は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.2) に規定する,寸法200 mm×100 mm×0.3 mmのぶりき板2枚とする。 

b) 試験片の作製 試料を試験板1枚の片面に,7.3 b) 3) によって1回塗りで,7.3 b) 4) の膜厚とし,表

4に示す養生時間を経過したものを試験片とする。 

 

表4−重ね塗りまでの養生時間 

種類 

養生時間 

1種及び2種 

標準状態で24時間 

3種 

標準状態で2時間 

 

c) 試験方法 試験方法は,次による。 

1) 試験片の塗面に同一の試料をb) と同様の方法で塗り重ねたときに,支障がないか確認する。同時

に,別の試験板1枚の片面にも同じ試料を同様の方法で塗装した後,24時間乾燥したものを原状試

験片とする。 

2) 乾燥後,7.3 a) 2) に規定する条件の下で塗面を目視によって観察し,はじき,割れ,穴,膨れ及び

剥がれの有無を調べる。 

3) さらに,原状試験片と比べて,つや,粘着及びしわの差異を調べる。ただし,試験片の周囲幅10 mm

は観察の対象外とする。 

d) 判定 塗り作業に支障がなく,塗り重ねた塗面に,はじき,割れ,穴,膨れ及び剥がれを認めず,原

状試験片に比べて,つや,粘着及びしわの差の程度が大きくないときは,“支障がない”とする。 

7.8 

塗膜の外観 

塗膜の外観の試験は,次による。 

a) 試験片 試験板は,7.5(塗装作業性)の試験が終わった試験片を用いる。ただし,塗り終わってから

7.3 a) 1) に規定する場所で24時間以上48時間以内養生した試験片を用いる。見本品の試験片は,7.5

で作製した試験片を用いる。 

b) 判定 判定は,試料試験片と見本品の試験片とを7.3 a) 1) に規定する標準状態で観察し,目視によっ

て比べて,塗膜の色及びつやの差が大きくなく,レベリングが良好で,色むら,つやむら,流れ及び

しわの程度に差が大きくないときは,“正常である”とする。 

7.9 

隠蔽率 

隠蔽率の試験は,銀色及び透明色を除く製品に適用し,次による。 

a) 試験板 試験板は,JIS K 5600-4-1の4.1.2[方法B(隠ぺい率試験紙)]に規定する隠ぺい率試験紙を

用いる。 

b) 試験片の作製 隠ぺい率試験紙を,平らなガラス板の上に水平に固定し,附属書Dに規定する隙間100 

ィルムアプリケータを用いて,試料をうすめずに塗り付け,塗面を上向きに水平にして,7.3 a) 

1) に規定する標準状態で48時間乾燥したものを試験片とする。試験片は,2枚作製する。 

c) 試験方法 試料を塗り付けた隠ぺい率試験紙の白部及び黒部の塗膜の各4か所について,JIS Z 8722


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に規定する分光測色方法によって,三刺激値のうちYを測定し,それぞれの平均値YW(白部)及び

YB(黒部)を求める。 

d) 計算 平均値YW及びYBから,2枚の試験片の隠蔽率YB/YWを百分率で計算後,2枚の平均値をJIS Z 

8401によって整数2桁に丸める。 

e) 判定 隠蔽率は,白,淡彩及び黒は90以上,無鉛・無クロムの黄色,緑及びだいだい(橙)色は50

以上,その他の色は70以上とする。 

7.10 耐光性 

耐光性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.2) に規定する,寸法150 mm×70 mm×0.3 mmのぶりき板とする。試験板

は,4枚使用する。 

b) 試験片の作製 試験板2枚に,試料を7.3 b) 3) によって1回塗りを行い,7.3 a) 1) に規定する標準状

態で48時間乾燥したものを試験片とする。同様の手順で,見本品の試験片を作製する。試料及び見本

品それぞれ2枚の試験片のうち1枚を原状試験片とする。原状試験片は,塗料面の色が変わらないよ

うに注意して室内に置く。 

c) 試験方法 耐光性の試験は,附属書Cによる。 

d) 判定 100時間照射した後,試験片を取り出し,JIS K 5600-1-1の3.1.1(一般状態)に規定する条件

[常温(5 ℃〜35 ℃)](以下,一般状態という。)で30分放置後,試料試験片を目視で観察し,試料

原状試験片との色の変化が,見本品の試験片と見本品原状試験片との色の変化に比べて差が大きくな

いとき“耐光性をもつ”とする。 

7.11 鏡面光沢度(60°) 

鏡面光沢度(60°)の試験は,JIS K 5600-4-7による。ただし,試験板,試験片の作製及び試験条件は,

次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.3) に規定する,寸法200 mm×100 mm×2 mmのガラス板とする。 

b) 試験片の作製 試験板の片面に,附属書Dに規定する隙間100 

ィルムアプリケータを用いて,

試料を塗り付け,塗膜を上に水平にして,7.3 a) 1) に規定する標準状態で48時間乾燥したものを試験

片とする。 

c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-4-7の9.(鏡面光沢計の校正)及び10.(手順)による。ただし,

幾何条件の測定角度は,60°とする。測定は,3か所行う。 

d) 判定 鏡面光沢度(60°)の3か所の平均が,85以上とする。 

7.12 にじみ 

にじみの試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.2) に規定する,寸法200 mm×100 mm×0.3 mmのぶりき板とする。 

b) 試験片の作製 試験板の片面の約半分に,試料を7.3 b) 3) によって1回塗り,塗面を上向きに水平に

して,表4の養生時間,養生する。 

c) 試験方法 養生時間が終了した直後,この規格に適合する同種類の白塗料を7.3 b) 3) によって試験板

全体に塗り付け,7.3 a) 1) に規定する標準状態で24時間養生した後,にじみの判定をする。 

d) 判定 試験片を目視によって観察し,試料の塗膜成分の一部が溶けて,白塗料の塗膜ににじみ出た変

色の有無を白塗料の塗膜だけの部分と比較し,にじみによる変色が認められないとき“にじみがない”

とする。 

 


K 5572:2010  

 

7.13 耐屈曲性 

耐屈曲性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.2) に規定する,寸法150 mm×50 mm×0.3 mmのぶりき板2枚とする。 

b) 試験片の作製 試料を7.3 b) 3) によって1回塗りで塗り付け,7.3 a) 1) に規定する場所で24時間乾

燥後,120±2 ℃に保ったJIS K 5600-1-1の3.2.2 b)(恒温器)に規定する恒温器に入れて1時間加熱

後取り出し,7.3 a) 1) に規定する場所に1時間置いたものを試験片とする。 

c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-5-1の6.2.1(タイプ1の試験装置による23 ℃±2 ℃での試験)

による。1種及び2種では,直径3 mmのマンドレルを用い,3種では,直径6 mmのマンドレルを用

いて屈曲試験を行う。 

d) 判定 屈曲試験をした試験片を,目視によって観察を行い,1種及び2種の場合,直径3 mmのマン

ドレルによる屈曲試験で,試験片2枚の塗膜のいずれにも割れ及び剥がれがないとき,“直径3 mmの

マンドレルの折り曲げに耐える”とする。3種の場合,直径6 mmのマンドレルによる屈曲試験で,

試験片2枚の塗膜のいずれにも割れ及び剥がれがないとき,“直径6 mmのマンドレルの折り曲げに耐

える”とする。 

7.14 引っかき硬度 

引っかき硬度の試験は,JIS K 5600-5-4による。ただし,試験片の作製,引っかき試験及び判定は,次

による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法200 mm×100 mm×0.8 mmの鋼板とする。 

b) 試験片の作製 試験片の作製は,次による。 

1) 試料の塗装は,7.3 b) 3) によって吹付け塗りとする。乾燥塗膜の厚さは,1回塗りで20 

とする。 

2) 乾燥は,試料を塗装した試験板を7.3 a) 1) に規定する標準状態で48時間乾燥した後,JIS K 5600-1-1

の3.2.2 b)(恒温器)を用いて60±2 ℃で3時間乾燥し,取り出して,7.3 a) 1) に規定する標準状

態で1時間保持する。 

c) 試験 試験は,JIS K 5600-5-4の6.(装置及び器具)の装置及び器具を用いて,JIS K 5600-5-4の9.

(手順)によって行う。試験は,JIS K 5600-5-4の3.1(鉛筆硬度)の欠陥の種類b)(凝集破壊)のう

ち,素地まで届く凝集破壊が発生するまで行う。試験の操作は,塗膜材料が取れた引っかききず又は

破壊が3 mm以上の長さとなるまで,鉛筆硬度の硬度スケールを上げて行う。3 mm以上の長さのきず

又は破壊が生じたときに使用した鉛筆硬度から始めて,硬度スケールを順次下げ,凝集破壊が発生し

なくなるまで操作を繰り返す。凝集破壊を生じなかった最も硬い鉛筆の硬度を,塗膜の硬度とする。

試験は2回行い,2回の結果が1単位以上異なるときは,結果を放棄し,試験をやり直す。 

d) 判定 凝集破壊を生じなかった最も硬い鉛筆の硬度を,塗膜の硬度とする。 

7.15 耐水性 

耐水性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法150 mm×70 mm×0.8 mmの鋼板3枚とする。 

b) 試験片の作製 3枚の試験板の片面に,試料を7.3 b) 3) によって1回塗りした後,塗面を上向きに水

平にして,7.3 a) 1) に規定する標準状態で24時間乾燥後,試験板のうち,2枚の裏面及び周辺を,同

一塗料で,はけを用いて塗り包み,さらに,試験片の長辺を縦に立て掛け,7.3 a) 1) に規定する標準


K 5572:2010  

 

状態で放置し,試料を塗ってから通算して96時間乾燥したものを試験片とする。裏面と周辺とを塗り

包んでない1枚を,原状試験片とする。試験片を立て掛けて保持する場合,JIS K 5600-1-1の3.3.9(試

験片の周辺塗り包み及び保持)のb)(試験片の保持)の図2(試験片立ての例)を用いるとよい。 

c) 試験液 試験液は,脱イオン水を用いる。液温は,23±2 ℃に保つ。 

d) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]の7.4[手順A(単一の液相を使用)]

による。ただし,浸せき方法,浸せき時間,試験後の観察及び光沢保持率は,次による。 

1) 浸せき試験を始める前に,試験片の浸せきする部分の鏡面光沢度(60°)を,JIS K 5600-4-7によ

って測定する(G0)。 

2) 試験片の長辺を縦に,下から120 mmを試験液槽に浸せきし,静置する。浸せき時間は,18時間と

する。 

3) 浸せき終了後,試験片を取り出し,試験液を振り切り,直ちに目視によって塗膜を観察し,しわ,

膨れ,割れ及び剥がれの有無を調べる。さらに,試験片を7.3 a) 1) に規定する場所に2時間置いて,

再び塗膜を観察し,原状試験片と比べて変色の程度を調べる。ただし,試験片の周辺及び液面から

幅約10 mm内の塗膜は,観察の対象外とする。 

4) さらに,7.3 a) 1) に規定する場所に22時間置いた後,浸せきした部分の鏡面光沢度(60°)を,JIS 

K 5600-4-7によって測定し(G1),次の式によって光沢保持率を算出する。 

100

0

1

G

 

ここに, 

G: 耐水性の光沢保持率(%) 

 

G0: 浸せきする前の鏡面光沢度(60°) 

 

G1: 浸せきした後の鏡面光沢度(60°) 

 

e) 判定 試験片を取り出した直後の目視による観察で,試験片2枚の塗膜に,しわ,膨れ,割れ及び剥

がれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片と比べて,変色の程度が著しくなく,かつ,光沢

保持率が80 %以上であるとき“異常がない”とする。 

7.16 耐酸性 

耐酸性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法150 mm×70 mm×0.8 mmの鋼板3枚とする。 

b) 試験片の作製 3枚の試験板の片面に,試料を7.3 b) 3) によって1回塗りした後,塗面を上向きに水

平にして,7.3 a) 1) に規定する標準状態で24時間乾燥後,試験板のうち,2枚の裏面及び周辺を,同

一塗料で,はけを用いて塗り包み,さらに,試験片の長辺を縦に立て掛け,7.3 a) 1) に規定する標準

状態で放置し,試料を塗ってから通算して48時間乾燥する。次に,60±2 ℃に保ったJIS K 5600-1-1

の3.2.2 b)(恒温器)に規定する恒温器に入れて3時間加熱し,取り出して,7.3 a) 1) に規定する標準

状態で1時間保持したものを試験片とする。裏面及び周辺を塗り包んでないものを,原状試験片とす

る。 

c) 試験液 試験液は,JIS K 8951に規定する硫酸(試薬)を脱イオン水で10 g/Lに調製した水溶液を用

いる。液温は,23±2 ℃に保つ。 

d) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]の7.4[手順A(単一の液相を使用)]

による。ただし,浸せき方法,浸せき時間及び試験後の観察は,次による。 


10 

K 5572:2010  

 

1) JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]によって,試験片の長辺を縦に,下から120 mm

を試験液槽に浸せきし,静置する。浸せき時間は,24時間とする。 

2) 浸せき終了後,試験片を取り出して流水で静かに洗い,試験液を振り切って,7.3 a) 1) に規定する

標準状態で2時間置いた後,目視によって塗膜を観察する。塗膜のしわ,膨れ,割れ,剥がれ及び

さびの有無を調べる。さらに,原状試験片と比べて,変色の程度及びつやの変化を調べる。ただし,

試験片の周辺及び液面から幅約10 mmは,観察の対象外とする。 

e) 判定 目視によって塗膜を観察し,試験片2枚に,しわ,膨れ,割れ,剥がれ及びさびを認めず,原

状試験片と比べて,つやの変化及び変色の程度が著しくないときは,“異常がない”とする。 

7.17 耐揮発油性 

耐揮発油性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法150 mm×70 mm×0.8 mmの鋼板3枚とする。 

b) 試験片の作製 3枚の試験板の片面に,試料を7.3 b) 3) によって1回塗りした後,塗面を上向きに水

平にして,7.3 a) 1) に規定する標準状態で72時間乾燥したものを試験片とする。このうちの1枚を原

状試験片とする。 

c) 試験液 試験液は,JIS K 8594に規定する石油ベンジン(試薬)とする。液温は,23±2 ℃に保つ。 

d) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]の7.4[(手法A)単一の液相を使

用]による。ただし,浸せき方法,浸せき時間及び試験後の観察は,次による。 

1) JIS K 5600-6-1の7.4[(手法A)単一の液相を使用]によって,試験片の長辺を縦に,下から120 mm

を試験液槽に浸せきし,静置する。浸せき時間は,4時間とする。 

2) 浸せき終了後,試験片を取り出し,試験片を7.3 a) 1) に規定する標準状態で2時間静置後,目視に

よって塗膜を観察する。塗膜のしわ,膨れ,割れ及び剥がれの有無を調べる。さらに,原状試験片

と比べて,変色の程度及びつやの変化を調べる。ただし,試験片の周辺及び液面から幅約10 mmは,

観察の対象外とする。 

e) 判定 2枚の試験片の塗膜に,しわ,膨れ,割れ及び剥がれを認めず,原状試験片と比べて,つやの

変化,変色及び軟化の程度が著しくなく,さらに,液の着色及び濁りの程度が大きくないときは,“異

常がない”とする。 

7.18 加熱残分 

加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105±2 ℃,加熱時間1時間

とする。白及び淡彩は,加熱残分50 %以上,その他の色は,加熱残分42 %以上とする。 

7.19 塗膜中の鉛の定量 

塗膜中の鉛の定量は,加熱残分を測定した試料を使い,附属書Aによる。 

7.20 塗膜中のクロムの定量 

塗膜中のクロムの定量は,加熱残分を測定した試料を使い,附属書Bによる。 

7.21 促進耐候性 

促進耐候性の試験は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法150 mm×70 mm×0.8 mmの鋼板6枚とする。 

b) 試験片の作製 試験片の作製は,次による。 

1) 試験片は,試料及び見本品についてそれぞれ3枚ずつ作製し,このうちそれぞれ2枚を促進耐候性


11 

K 5572:2010  

 

試験片とし,残り各1枚を原状試験片とする。見本品は,箇条6(見本品)による。 

2) 試験板の両面に,試料の製造業者の指定する下塗り塗料を,吹付け塗りによって塗り付ける。下塗

り塗料の塗装仕様は,下塗り塗料の製造業者の指定する塗装仕様による。24時間間隔で2回塗りす

る。 

3) 2回目の下塗りが終わり,一般状態で24時間乾燥した片面の上に,試料及び見本品を7.3 b) 3) によ

って2回塗りする。2回目を塗り重ねるまでの養生時間は,表4によるものとし,2回目を塗り終わ

った後,一般状態で7日間乾燥したものを試験片とする。試料及び見本品の原状試験片は,7.3 a) 1) 

に規定する標準状態で,立て掛けて保持する。 

4) 試験片の処理は,試験片の裏面及び周辺を,試料又は見本品を用いてはけで塗る。24時間間隔で2

回以上,試験に影響しないように塗り包んでおく。 

c) 試験方法 試験方法は,JIS K 5600-7-7による。ただし,照射時間,試験条件及び評価方法は,次に

よる。 

1) 照射用試験片の鏡面光沢度(60°)を,照射前にJIS K 5600-4-7によって測定する(RG0)。 

2) 照射時間は,240時間とする。 

3) JIS K 5600-7-7の箇条6(装置)の表1[デイライトフィルタを通したキセノンアークランプに要求

される分光放射照度分布(方法1 促進耐候性)]によって,JIS K 5600-7-7の箇条9(手順)の表3

(試験片ぬれサイクル)のサイクルAによる規定の照射時間を経過した後,取り出して室内に1時

間放置した後,目視によって塗膜を観察する。 

4) 塗膜の膨れ,割れ及び剥がれの有無を観察し,次に,原状試験片と比較して色の変化を観察する。

同様に,見本品についても原状試験片と比較して色の変化を観察する。ただし,試験片の固定跡及

び周辺から10 mm以内の塗面は,観察の対象外とする。 

5) 照射試験片の鏡面光沢度(60°)を,JIS K 5600-4-7によって測定する(RG1)。1) で測定した照射

前の光沢度及び照射後に測定した光沢度を用いて,光沢保持率を次の式によって算出し,JIS Z 8401

によって整数に丸める。ただし,照射試験片の鏡面光沢度(60°)の測定は,他の観察が終わった

後,水に浸して十分に柔らかくしたビスコーススポンジ,ポリ塩化ビニルスポンジなどで試験片の

全面をこする。こするときは,常に水を流しかけて付着物などで試験片にきずがつかないようにし,

付着物を除く。洗浄後,試験片は,室内の清浄な場所に立て掛けて乾かした後,鏡面光沢度(60°)

を測定する。 

100

0

1

RG

WG

 

ここに, 

WG: 促進耐候性の光沢保持率(%) 

 

RG0: 照射直前の鏡面光沢度(60°) 

 

RG1: 照射後の鏡面光沢度(60°) 

 

d) 判定 240時間の照射後,試験片2枚の塗面のいずれもが,光沢保持率が2種の場合70 %以上,3種

の場合60 %以上で,かつ,膨れ,割れ及び剥がれを認めず,色の変化の程度が見本品より大きくない

とき,“促進耐候性試験に耐える”とする。 

7.22 屋外暴露耐候性 

屋外暴露耐候性の試験は,JIS K 5600-7-6による。ただし,試験片の作製,試験片の処理,試験の開始

時期,暴露の角度,試験の期間,観察項目,観察及び測定方法,判定並びに記録の保存期間は,次による。 


12 

K 5572:2010  

 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.1) に規定する研磨による調整を行い,さらに,7.3 b) 1.1) に規定する溶剤

洗浄による調整をした,寸法300 mm×150 mm×1 mmの鋼板6枚とする。 

b) 試験片の作製 試験片の作製は,次による。 

1) 試験片は,試料及び見本品についてそれぞれ3枚ずつ作製し,このうちそれぞれ2枚を耐候性試験

片とし,残りそれぞれ1枚を原状試験片とする。 

2) 試験板の両面に,試料の製造業者が指定する下塗り塗料を,吹付け塗りによって塗り付ける。下塗

り塗料の塗装仕様は,下塗り塗料の製造業者の指定する仕様による。24時間間隔で2回塗りする。 

3) 2回目の下塗りの塗付けが終わった後,一般状態で24時間乾燥した塗面の上に,試料及び見本品を

それぞれ7.3 b) 3) によって2回塗りする。2回目を塗るまでの養生時間は,表4によるものとし,2

回目を塗り終わった後,一般状態で7日〜14日間乾燥したものを試験片とする。 

c) 試験片の裏面及び周辺の処理 試験片の裏面及び周辺は,試料及び見本品の塗面に損傷を与えないよ

うに注意して,JIS K 5674に規定する鉛・クロムフリーさび止めペイント1種を24時間間隔で2回塗

りし,試験に影響がないように塗り包んでおく。 

d) 試験の開始時期 屋外暴露耐候性試験の開始時期は,4月又は10月とする。受渡当事者間で決められ

た場合には,4月又は10月以外に開始することができる。 

e) 暴露の角度 暴露の角度は,水平に対し30°の角度とする。 

f) 

試験の期間 試験の期間は,12か月とする。 

g) 観察項目 観察項目は,さび,膨れ,割れ及び剥がれ,色及びつやの変化並びに白亜化の等級とする。 

h) 観察及び測定方法 観察及び測定は,次による。試験片の固定跡及び周辺から10 mm以内の塗面は,

観察の対象外とする。 

1) さび,膨れ,割れ及び剥がれは,試験開始後6か月及び12か月に観察し,これらの有無を目視によ

って調べる。 

2) 白亜化の等級は,暴露開始12か月後の試験片について,JIS K 5600-8-6によって評価する。 

3) 色及びつやの変化の程度は,白亜化の試験が終わった暴露試験片を,水に浸して十分に柔らかくし

たビスコーススポンジ,ポリ塩化ビニルスポンジなどで試験片の全面を洗浄して,塗膜表面の付着

物を取る。洗浄中は,常に水を流す。洗い終わった後,試験片は,室内の清浄な場所に一般状態で

立て掛けて乾かした後,試料及び見本品の暴露試験片と原状試験片とを目視によって比較して調べ

る。 

i) 

判定 試験の期間が12か月に達した試験片の塗面に,さび,膨れ,割れ及び剥がれを認めず,色及び

つやの変化の程度が見本品より大きくなく,白亜化の等級が3,2,1又は0のとき,“屋外暴露耐候性

試験に耐える”とする。 

j) 

試験の実施及び管理 試験の実施及び管理は,JIS K 5600-7-6の附属書1(耐候試験の実施及び管理)

による。ただし,塗料製造業者による試験の実施及び公的試験機関への試験の委託は,製品の過去に

おける成績及び仕様実績に基づいて適切な時期を選んで行うが,少なくとも3年に1回以上,製品の

試験を公的機関に委託する。また,記録の保存期間は,5年間とする。 

7.23 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級 

塗膜からのホルムアルデヒド放散等級は,JIS K 5601-4-1の3.(デシケータ法)による。試験板,試験

片の作成及び養生時間は,次による。 

a) 試験板 試験板は,7.3 b) 1.3) に規定するガラス板又は7.3 b) 1.4) に規定するアルミニウム板とし,

寸法は,JIS K 5601-4-1の3.5.2(試験板の寸法・枚数)によって,寸法150 mm×150 mmを2枚2組


13 

K 5572:2010  

 

とする。 

b) 試験片の作製 試験板4枚に,JIS K 5600-1-5に規定するはけ塗りによって2回塗りとする。2回目を

塗るまでの養生時間は,表4による。乾燥膜厚は,2回塗りで40 

栰夰謰

c) 養生時間 養生時間は,2回目の塗装が終わってから7日間とする。 

 

検査 

検査は,箇条7(試験方法)によって試験し,表1の品質に適合し,かつ,表2によるホルムアルデヒ

ド放散等級分類記号を示さなければならない。形式検査は,表1の全項目及び表2とし,受渡検査の項目

は,受渡当事者間の協定とする。ただし,屋外暴露耐候性は,形式検査だけとし,過去に生産された製品

について,JIS K 5600-7-6の附属書1(耐候試験の実施及び管理)によって品質の長期管理が行われ,その

耐候性試験の成績が適切であるときは,現在の製品が適合するものとする。 

 

表示 

フタル酸樹脂エナメルの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。 

a) この規格の名称及び規格番号 

b) 種類 

c) 正味質量又は正味容量 

d) 製造業者名又はその略号 

e) 製造年月又はその略号 

f) 

製造番号又はロット番号 

g) 受渡当事者間の協定によって,表1の注c),及び注d) によるときは,鏡面光沢度(60°)の範囲,及

びにじみがあること。 

h) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(表2のF☆☆☆☆〜F☆☆に該当するものに適用する。) 


14 

K 5572:2010  

 

附属書A 

(規定) 

塗膜中の鉛の定量 

序文 

この附属書は,塗膜中の微量の鉛の定量を灰化法によって有機物を分解後,JIS K 0121に規定する原子

吸光光度分析法によって行う場合について規定する。 

 

A.1 要旨 

塗料の揮発成分を除いた後,475〜500 ℃で有機物を灰化し1),塩酸に溶解抽出後,アセチレン・空気フ

レーム中に噴霧し,鉛による原子吸光を波長283.3 nmで測定し,分解液中の鉛を定量し,塗膜中の鉛分に

換算する。 

注1) 500 ℃を超える温度での灰化は,鉛の蒸発ロスにつながる。 

 

A.2 試薬 

試薬は,次による。 

a) 市販の塩基性炭酸マグネシウム。 

b) 塩酸(5 mol/L)は,JIS K 8180を用いて調製する。 

c) 鉛標準液(Pb:0.1 mg/ml)は,JIS K 8563に規定する硝酸鉛(II)0.160gをとり,硝酸(1

+1)20 mlと適量の水に溶かし,1 000 mlの全量フラスコに移し入れ,水を標線まで加え

て調製する。又は,国家標準にトレーサブルな標準液[計量標準供給制度に基づき供給されている

JCSS(Japan Calibration Service System)のロゴ付証明書を付したもの]若しくはこのような標準液が

ない場合には,一般的な市販の標準液を用いる。 

d) 試験に用いる水は,JIS K 0557に規定する種別A2以上の品質のものとする。 

 

A.3 器具  

a) 磁性るつぼ 

b) マッフル炉は,475〜500 ℃に保てるもの。 

 

A.4 装置 

a) フレーム原子吸光分析装置 

b) 鉛中空陰極ランプ 

 

A.5 操作 

操作は,次による。 

a) 塗料の分解 7.2のよくかき混ぜた塗料約5 g を,質量既知の磁性るつぼに,精度0.1 mgまで正確に

はかりとり,緩やかに加熱して,揮発成分を除く。るつぼ中の内容物を,2 gの塩基性炭酸マグネシウ

ムで覆い,マッフル炉に入れて徐々に加熱して約350 ℃で10分間以上保つ。さらに,炉の温度を上

げ,475〜500 ℃で60分間以上保ち,有機物が完全に灰化するまで加熱する。高温では鉛が蒸発しロ

スになるので,500 ℃以上にしてはならない。加熱時間は2時間を超えてはならない。 


15 

K 5572:2010  

 

b) 試料の調製 a) の操作によって得られたるつぼの内容物と灰は冷却後,300 mlのビーカに入れ,塩酸

(5 mol/L)100 mlを加え,約15分間おだやかに煮沸し,更に15分間その状態を保つ。液が熱いうち

に250 mlのビーカ中にJIS P 3801に規定する5種Cのろ紙を用いてろ過し,ろ紙及び沈殿残さ(渣)

を熱水で洗い,ろ液と洗浄液とを合わせる。その内容物を冷却後,250 mlの全量フラスコに移し,標

線を合わせてからよくかき混ぜる。この液からメスシリンダーを用いて20 mlを100 mlの全量フラス

コに分取し,標線まで水を加え,これを試料とする。  

c) 吸光度の測定 b) の操作で得られた試料液を,アセチレン・空気フレーム中に噴霧し,波長283.3 nm

の指示値を読み取る。空試験として試料と同様の操作を行い,試料について得た指示値を補正する。

検量線から鉛の量を求め,試料中の鉛の濃度を算出し,塗膜中の鉛に換算する。 

d) 検量線の作成 鉛標準液(Pb:0.1 mg/ml)0〜10 mlを全量フラスコ200 mlに段階的にとり,試料と同

じ条件になるように酸を加えた後,水を標線まで加える。この溶液についてc) の操作を行って鉛(Pb)

の量と指示値との関係を線図(検量線)にする。検量線の作成は,試料測定時に行う。 

 

A.6 計算  

A.5のd)で作成した検量線から試料中の鉛(Pb)の濃度を求め,塗膜中の鉛(%)は,塗料の加熱残分

中の鉛(%)とみなし,次の式によって算出する。 

W

C

B

  

  

A

12.5

 

ここに, 

A: 塗膜中の鉛(%) 

 

B: 検量線から求めた試料中の鉛(Pb)の濃度(mg/L) 

 

C: 加熱残分(%) 

 

W: 塗料の質量(g) 

 

A.5のa)〜c) の作業を少なくとも2回繰り返し,その結果の誤差が10%以内のとき,その平均値をBの

値とする。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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附属書B 

(規定) 

塗膜中のクロムの定量 

序文 

この附属書は,塗膜中の微量のクロムの定量を灰化法によって有機物を分解後,JIS K 0121に規定する

原子吸光光度分析法によって行う場合について規定する。 

 

B.1 

要旨 

塗料を乾燥後,475〜500 ℃で灰化し1),過マンガン酸カリウムと硫酸溶液からなる酸化用溶液で分解溶

解後希釈して,アセチレン・空気フレーム中に噴霧し,クロムによる原子吸光を波長357.9 nmで測定し,

分解液中のクロムを定量し,塗膜中のクロム分に換算する。 

注1) 500 ℃を超える温度での灰化はクロムの揮散ロスにつながる。 

 

B.2 

試薬 

試薬は,次による。 

a) 過マンガン酸カリウムは,JIS K 8247に規定するもの。 

b) 硫酸は,JIS K 8951に規定するもの。 

c) クロム標準液(Cr:0.01 mg/ml)は,JIS K 8312に規定するクロム酸カリウム3.735 g をとり,水100 

mlに溶解した後,1 000 mlの全量フラスコに移し入れ,水を標線まで加えて調製し,更にこの液10 ml

をメスピペットで正確に分取し,1 000 ml全量フラスコ中に移し入れ標線まで水を加えて調製する。

又は,国家標準にトレーサブルな標準液[計量標準供給制度に基づき供給されているJCSS(Japan 

Calibration Service System)のロゴ付証明書を付したもの]若しくはこのような標準液がない場合には,

一般的な市販の標準液を用いる。 

d) 試験に用いる水は,JIS K 0557に規定する種別A2以上の品質のもの。 

e) 酸化用溶液は,過マンガン酸カリウム0.2 g を100 mlの硫酸(1+1)に完全に溶解したものを用いる。 

f) 

還元用溶液は,ヒドロキシルアミン塩酸塩1 g を水100 mlに溶解したもの。 

 

B.3 

器具  

a) 磁性るつぼ 

b) マッフル炉は,475〜500℃ に保てるもの。 

c) 酸分解用ポリテトラフルオロエチレン−ライニングカップ蓋付き,50〜100 mlのもの(以下,酸分解

用カップという。)。 

d) ベンチレーター(換気装置) 

 

B.4 

装置  

a) フレーム原子吸光分析装置 

b) クロム中空陰極ランプ 

 

B.5 

操作  


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K 5572:2010  

 

操作は,次による。 

a) 塗料の分解 7.2のよくかき混ぜた塗料約5 g を質量既知の磁性るつぼに精度0.1 mgまで正確にはか

りとり,105 ℃で1時間以上加熱して,質量が一定になるまで揮発成分を除く。その後,マッフル炉

に入れて徐々に加熱して約350 ℃で10分間以上保つ。更に炉の温度を上げ,475〜500 ℃で60分間

以上保ち,有機物が完全に灰化するまで加熱する。高温ではクロムが揮散してロスとなるので,500 ℃

以上にしてはならない。加熱時間は2時間を超えてはならない。 

b) 試料の調製 a) の操作によって得られたるつぼと灰は冷却後,精ひょう(秤)して灰化分を計算する。

その後,灰分は清浄で乾燥した乳鉢に移し,均一な微粉に砕く。この灰分を0.02〜0.2 g の間で0.1 mg

の精度で酸分解用カップに直接はかり込み,酸化用溶液10 mlをメスピペットでカップにはかり込み,

ゆっくりと振動させて灰分を液になじませる。その後,容器に蓋をして105 ℃の空気循環炉中で1.5

時間保持した後,容器を取り出してゆっくりと室温に冷ます。容器冷却後,ベンチレーター中で慎重

に開封し,余剰の過マンガン酸が認められないとき(暗褐色が消える)は,灰分の量を少なくして,

再度操作を繰り返す。酸化が完了した溶液を50 mlビーカ中にJIS P 3801に規定する5種Cのろ紙を

用いてろ過し,最後にろ紙及び沈殿残さ(渣)を水で十分に洗浄ろ過する。その後,ろ液にB.2 f)で

調製したヒドロキシルアミン塩酸塩溶液を過マンガン酸の色が消えるまで滴下した後,100 ml全量フ

ラスコに全量を移し,少量の水でビーカを洗浄し,洗浄液の全量を全量フラスコに移す。その後,全

量フラスコの標線まで水を加えて試料とする。 

c) 吸光度の測定 b) の操作で得られた試料液を,アセチレン・空気フレーム中に噴霧し,波長357.9 nm

の指示値を読み取る。空試験として試料と同様の操作を行い,試料について得た指示値を補正する。

検量線からクロムの量を求め,試料中のクロムの濃度を算出し,塗膜中のクロムに換算する。 

d) 検量線の作成 クロム標準液(Cr:0.01 mg/ml)全量の0〜10 mlを段階的に100 ml全量フラスコにと

り,試料と同じ条件になるようにB.2 e)の酸化用溶液を加えた後,水を標線まで加える。この溶液に

ついてc) の操作を行ってクロム(Cr)の量と指示値との関係を線図(検量線)にする。検量線の作成

は,試料測定時に行う。 

 

B.6 

計算  

B.5のd) で作成した検量線から試料中のクロム(Cr)の濃度を求め,塗膜中のクロム(%)は,塗料の

加熱残分中のクロム(%)とみなし,次の式によって算出する。 

 

100

000

1

100

1.0

0

E

E

C

W

B

A

 

ここに, 

A: 塗膜中のクロム(%) 

 

B: 検量線から求めた試料中のクロム(Cr)の濃度(mg/L) 

 

C: 加熱残分(%) 

 

E0: 全灰分量(g) 

 

E: 酸分解に供する分取灰分量(g) 

 
 

W: 

0.1: 

塗料の質量(g) 
調製した試料の量(L) 

 

B.5のa)〜c) の操作を少なくとも2回繰り返し,その結果の誤差が10 %以内のとき,その平均値をB

の値とする。 


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K 5572:2010  

 

附属書C 
(規定) 

耐光性(水銀ランプ法) 

 

C.1 要旨 

塗膜に退光試験用水銀ランプの光線を照射したときの塗膜の色の変化を調べる。毎回の照射時間は,20

時間とし,照射時間の累計は,最長100時間とする。この試験は,主として屋内用の塗料について行う。 

 

C.2 装置 

装置は,次による。 

a) 退光試験用水銀ランプ 

1) 退光試験用水銀ランプの形状・構造・寸法の例を図C.1に,また,その構成・寸法を表C.1に示す。 

 

 

 

 

① 口金 

⑤ 電極間の距離 

 

② 発光管 

⑥ 光の中心距離 

 

③ 外管 

⑦ 全長 

 

④ 外径 

 

図C.1−退光試験用水銀ランプの例 

 

 

表C.1−退光試験用水銀ランプの構成・寸法 

単位 mm 

ランプ 

全長 

280±5 

外径 

50±2 

光の中心距離 

130±5 

口金 

口金は,JIS C 7709-1及びJIS C 7709-2に規定
するE39。 

発光管 

電極間の距離 

70±3 

内径 

約18 

 

外管 

 

相対分光透過率a) は,図C.2を基準とする。 

注a) 相対分光透過率とは,波長365 nm光の透過率を100.0とした場合の,各波長に

おける光の透過率をいう。 

 


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K 5572:2010  

 

 

図C.2−退光試験用水銀ランプ外管ガラスの相対分光透過率曲線 

 

2) 退光試験用水銀ランプの電気特性は,JIS C 7604に規定する400 W高圧水銀ランプに適合するもの

とする。 

3) 退光試験用水銀ランプの波長範囲270 nm〜720 nmにおける分光分布の基準は,図C.3とする。 

 

 

図C.3−退光試験用水銀ランプの分光分布 

 

4) 退光試験用水銀ランプの点灯及び使用の条件は,ランプの口金を下に軸を鉛直にして点灯する。 

b) 照射装置 図C.4又は図C.5のような構造で,金属製ドラムの中心に退光試験用水銀ランプを鉛直に

置き,ドラムの内面には,試験片取付け枠を備え,この枠に試験片を取り付け,水銀ランプの電極間

の中心から,水平の光が距離300 mmで,試験片の塗料面の中心に直角に照射する。退光試験用水銀

ランプの電気特性を,表C.2に示す。 


20 

K 5572:2010  

 

ドラム又はランプのいずれかを鉛直軸の周りに1分間に約1回転させて,各試験板に対する光の照

射を一様にする。ドラムと試験片との温度を一定に保つために換気を調節し,試験片の位置に取り付

けたブラックパネル温度計の温度が57±3 ℃の範囲を超えないようにする。試験片取付け枠は,100 

mm×50 mm×2 mm及び150 mm×70 mm×1 mmの試験片が取り付けられるようにしたものとする。 

 

表C.2−退光試験用水銀ランプの電気特性 

放電開始電圧 

180 V以下 

ランプ電圧 

130±10 V 

ランプ電流 

3.3±0.4 A 

有効寿命a) 

1 000時間以上 

注a) 有効寿命とは,ランプを単独で点灯したときに,波長領域300 nm〜

400 nmにおける相対エネルギーが,初期の値に対して70 %になるま
での時間をいう。積算照度計又はこれと同等の性能をもつ紫外線測定
器を用いて,300 nm〜400 nmの波長領域の相対エネルギーを5分間
測定して,ランプが有効寿命内にあるかどうかを判断する。測定は,
1 000時間使用ごとに行い,3 000時間過ぎたものは,使用しない。 

 

 

単位 mm 

 

 

① 試験室 

 

② 上蓋 

 

③ のぞき窓 

 

④ 退光試験用水銀ランプ 

 

⑤ ソケット 

 

⑥ 水銀ランプ点灯装置 

 

⑦ ドラム 

⑧ 試験片 
⑨ 試験片取付け枠 
⑩ ブラックパネル温度計 
⑪ 温度調節器感温部 
⑫ 排風機 
⑬ ドラム回転装置 
⑭ モータ 

図C.4−水銀ランプ固定ドラム回転形照射装置の例 


21 

K 5572:2010  

 

 

 

単位 mm 

 

 

① 試験室 

 

② 上蓋 

 

③ 退光試験用水銀ランプ 

 

④ ソケット 

 

⑤ 試験片 

 

⑥ 試験片取付け枠 

 

⑦ ブラックパネル温度計 

⑧ 温度調節器感温部 
⑨ モータ及び減速装置 
⑩ 回転軸受 
⑪ 集電リング 
⑫ ブラシ 
⑬ 送風機 

図C.5−水銀ランプ固定ドラム固定形照射装置の例 

 

C.3 操作 

操作は,次による。 

a) 試料及び見本品の試験片を,照射装置のドラムの内面の試験片取付け枠に,互いに隣り合わせにし,

塗面を退光試験用水銀ランプに向けて取り付ける。 

b) 回転装置でドラム又は水銀ランプのいずれかを回転させ,水銀ランプを点灯して試験片に光を照射す

る。 

c) 照射時間は,100時間とする。 

 

C.4 評価 

評価は,次による。 

照射時間の累計が,100時間に達したとき,試料及び見本品のそれぞれの照射試験片と原状試験片との

間の色の差異を目視によって観察する。 


22 

K 5572:2010  

 

附属書D 
(規定) 

フィルムアプリケータ塗装 

 

D.1 器具 

フィルムアプリケータの形状及び隙間の寸法は,表D.1による。 

 

D.2 厚さの測定 

塗料層及び塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7による。 

 

D.3 フィルムアプリケータの選択 

フィルムアプリケータは,各箇条に規定したものを用いる。 

 

D.4 試料の塗り方 

試料の塗り方は,試験板の長辺を縦に,短辺を横にして水平面に固定する。試験板の先方の短辺付近の

位置に,短辺に平行にフィルムアプリケータを置き,そのすぐ手前の試験板の上に試料を広げる。フィル

ムアプリケータの両端を両手の指でつまみ,試験板にフィルムアプリケータを押しつけながら,150 mm

を約1秒間の速さで手前に一気に引く。試料を塗り終わった後,試験板の塗面を上向きにして水平に置く。 

 

表D.1−フィルムアプリケータの形状及び隙間の寸法 

単位 

洀洀

隙間 

75 

100 

125 

150 

200 

250 

500 

許容差 

±2 

±3 

±3 

±4 

±4 

±5 

±5 

 

単位 mm 

 

 h 隙間 

  


 

 

附属書E 

(参考) 

フタル酸樹脂エナメルの試験手順 

 

 

表E.1−フタル酸樹脂エナメルの試験手順 

 

 

3

 

K

 5

5

7

2

2

0

1

0