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K 5533:2003  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によってJIS K 5533 : 2002は改正され,この規格に置き換えられる。 

 


 

K 5533:2003  

(2) 

目 次 

ページ 

1. 適用範囲  1 

2. 引用規格  1 

3. 定義  2 

4. 種類  2 

5. 品質  2 

6. 見本品  2 

7. 試験方法  2 

7.1 サンプリング  2 

7.2 試験用試料の検分及び調整 2 

7.3 試験の一般条件  2 

7.4 色数(ガードナー)  3 

7.5 塗装作業性  3 

7.6 乾燥時間  3 

7.7 塗膜の外観  3 

7.8 研磨容易性(空研ぎ容易性) 4 

7.9 吸込み防止性  4 

7.10 耐アルカリ性  5 

7.11 加熱残分  5 

8. 検査  5 

9. 表示  5 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

K 5533:2003 

 

ラッカー系シーラー 

Lacquer sealers 

 

1. 適用範囲 この規格は,主として木材のクリヤラッカー塗装の下塗りに用いるウッドシーラー及び中

塗りに用いるサンジングシーラーについて規定する(以下,ラッカー系シーラーという)。 

備考 ラッカー系シーラーには,ホルムアルデヒド系防腐剤,ユリア系樹脂,フェノール系樹脂及び

メラミン系樹脂のいずれをも含まないものとする。 

参考1.ウッドシーラーは,工業用ニトロセルロース・樹脂・可塑剤・溶剤などを主な原料とした揮発

乾燥性の透明な液状塗料で,木材表面に一部浸透した塗膜を,自然乾燥で短時間に形成するも

のである。 

   2.サンジングシーラーは,工業用ニトロセルロース・樹脂・可塑剤・溶剤などを主な原料とする

ビヒクルにステアリン酸塩などを練り合わせた揮発乾燥性の半透明な液状塗料で,研磨しやす

い塗膜を自然乾燥で短時間に形成するものである。 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板 

JIS K 5500 塗料用語 

JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー 

JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング 

JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整 

JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板 

JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度 

JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚 

JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部:通則−第8節:見本品 

JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法) 

JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度 

JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性 

JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用) 

JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較 

JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法) 

JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 8102 エタノール(95)(試薬) 


K 5533:2003  

 

JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス 

JIS R 6252 研磨紙 

JIS R 6253 耐水研磨紙 

日本農林規格 普通合板,広葉樹製材 

 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。 

 

4. 種類 種類は,次による。 

a) ウッドシーラー 

b) サンジングシーラー 

 

5. 品質 品質は,7.によって試験し,表1を満足しなければならない。 

表1 品質 

項目 

種類 

ウッドシーラー 

サンジングシーラー 

色数(ガードナー法) 

18以下 

− 

塗装作業性 

2回塗りで,塗装作業に支障があってはならない。 

乾燥時間 

 

30分以内 

(硬化乾燥性) 

塗膜の外観 

塗膜の外観が正常であるものとする。 

研磨容易性 
(空研ぎ容易性) 

− 

空研ぎのとき研磨が容易である。 

吸込み防止性 

吸込み防止性があるものとする。 

耐アルカリ性 

− 

炭酸ナトリウム溶液 (10g/L) に10分
間浸しても異常がないものとする。 

加熱残分 

% 

22以上 

27以上 

 

6. 見本品 見本品は,JIS K 5600-1-8の区分によって,表2とする。 

表2 見本品 

項目 

観察項目 

見本品の区分 

形態 

設定方式 

品質水準 

塗膜の外観 

ゆず肌・透明性 

塗料見本 

協定見本品 

又は 

社内見本品 

中心見本品 

吸込み防止性 

つや 

 

7. 試験方法 

参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日

数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約300ml必要である。 

7.1 

サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。 

7.2 

試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。 

7.3 

試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ

か,次による。 

7.3.1 

試験の場所 


K 5533:2003  

 

a) 養生及び試験を行う場所は,特に規定する以外は,標準状態とし,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条件)

で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス・蒸気・ほこりなどがなく,通風の少ない

室内とする。 

b) 一般状態の養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.1(一般状態)による。 

c) 吹付け塗りの場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.2(吹付け塗りの場所)による。 

d) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ

ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。 

7.3.2 

試験片の作製 

7.3.2.1 

試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。ただし,試験項目ごとに使用する試験板は指定する。 

7.3.2.2 

試料の薄め方 試料は,表3の組成の薄め液を用い,JIS K 5600-2-2の3.(フローカップ法)に

よって流下時間を測定し,製造業者が指定する秒数になるように薄める。ここで得られた試料と薄め液の

割合は,質量比で記録しておく。 

表3 薄め液の組成 

組成 

配合割合(容量比) 

酢酸エチル 

15 

酢酸ブチル 

15 

1-ブタノール 

トルエン 

65 

7.3.2.3 

試料の塗り方 試料の塗り方は,特に規定する以外は,JIS K 5600-1-1の3.3.7(吹付け塗り)に

よるほか,次による。 

a) 7.3.2.2によって薄めた試料を試験板の片面にスプレーガンで吹き付けて2回塗る。2回目は,1回目を

塗ってから一般状態に30分おいてから塗る。 

b) 塗付け量は,2回目の塗付けが終わってから一般状態に2時間おいた後,50±2℃の恒温器に入れて2

時間乾燥し,取り出して一般状態に1時間おいた後に測定した膜厚の厚さがそれぞれウッドシーラー

では7〜15

サンジングシーラーでは25〜40

栰樰

とする。 

7.3.2.4 

塗膜の厚さ 塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7に規定する方法の一つによる。 

7.3.2.5 

乾燥方法 乾燥方法は,特に規定する以外は,自然乾燥の場合とする。 

7.4 

色数(ガードナー) 色数の試験は,JIS K 5600-2-1による。 

7.5 

塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)による。ただし,試験板は,

溶剤洗浄によって調整したガラス板 (200×100×2mm) を用い,操作は,2回塗りの場合による。この試験

片は,標準条件で30分乾燥した後,塗膜の外観の試験に用いる。 

備考 ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス又は磨き板ガラスとする。 

7.6 

乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-3による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって調整し

たぶりき板 (150×70×0.3mm) を用い,試料を7.3.2.3によって塗装し,乾燥時間は30分とする。 

備考 ぶりき板は,JIS G 3303に規定する電気めっきぶりきのSPTE5.6/5.6 T2とする。 

7.7 

塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,塗装作業性の評価の終わった試験片を用い,JIS K 5600-1-1の

4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は見本品と比べて,ゆず肌・透明性(1)の差異が大きくないときは,

“塗膜の外観が正常である。”とする。 

注(1) 透明性は,試料と見本品の試験片の塗膜を上向きにして,JIS K 5600-4-1の4.1.2[方法B(隠

ぺい率試験紙)]による。隠ぺい率試験紙の黒地の部分に並べて,拡散昼光の下で,塗膜の透明


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性の差異を目視によって調べる。 

7.8 

研磨容易性(空研ぎ容易性) 研磨容易性(空研ぎ容易性)の試験は,次による。 

7.8.1 

試験片 試験板は,溶剤洗浄によって調整したぶりき板 (200×100×0.3mm) とし,試験板の片面

に試料を7.3.2.3によって塗った後,一般状態に2時間おいたものを試験片とする。 

7.8.2 

研磨紙 研磨紙は,JIS R 6252に規定する研磨紙P320を用いる。 

7.8.3 

研磨具 研磨具は,研磨紙が研磨する面に対して均等な力が加わる構造のものとし,一例を図1

に示す。 

7.8.4 

操作 操作は,次による。 

a) 試験片の長辺を台(2)の縦方向に置いて指で保持し,研磨具を使って研ぐ。この操作は,一般状態で試

験してもよい。 

参考 台は,長辺を水平面に対して約30度の傾斜のあるものが,研磨作業がしやすい。 

b) 研磨具を塗面に押し付けて前後に動かして塗面の約3/4以上を研ぐ。 

c) この前後に研ぐ動作を約10回繰返す。 

7.8.5 

判定 研ぐ操作が容易で,研磨紙に目詰まり・からみが著しくなく,研いだ面が平らであるときは,

“空研ぎのときに研磨が容易である。”とする。 

 

図1 研磨具の一例 

7.9 

吸込み防止性 吸込み防止性の試験は,次による。 

7.9.1 

試験板 試験板は,かば合板(2)とし,日本農林規格に規定する天然木化粧合板 (200×100×3mm) 

とする。 

注(2) かば合板は,心材で作ったもので,あらかじめシリカゲルを入れておいたデシケータに入れ,

23℃で48時間置いたものとする。 

a) 試験板の切り口は,研磨紙などで削って平らにし,角を丸める。 

b) 試験に用いる面のけば,汚れをJIS R 6253に規定する耐水研磨紙P280で落とし,JIS K 8102に規定

するエタノール(95)で軽くふく。乾燥後,含水率の指標が12%以下であることを確認して,試験に用

いる。 

7.9.2 

試験片の作製 

a) ウッドシーラーの場合は,試料と見本品とをそれぞれ別の試験板の片面に,7.3.2.3によって塗り,標

準状態で1時間乾燥したものを,各1枚作製する。 

b) サンジングシーラーの場合は,この規格に規定するウッドシーラーを試験板の片面に,7.3.2.3によっ

て塗り,標準状態で1時間乾燥して作った下塗り板を2枚用意する。この下塗り板の1枚に試料を,

別の1枚には見本品を,ウッドシーラーの塗膜の上に塗り,標準状態で2時間乾燥した後,研磨紙P320

で研ぎ,更に,標準状態で1時間置いたものを試料と見本品の試験片とする。 


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7.9.3 

操作 試料と見本品の試験片の塗面に,JIS K 5531に規定する木材用クリヤラッカーを7.3.2.3に

よって上塗りし,乾燥後に塗面を調べる。 

7.9.4 

判定 試料の試験片に上塗りした塗面に,はじき・しわ・割れ・膨れ・穴を認めないで,見本品の

試験片に上塗りした塗面と比べてつやの差異が大きくないときは,“吸込み防止性がある。”とする。 

7.10 耐アルカリ性 耐アルカリ性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次

による。 

7.10.1 試験片の作製 試験板は,溶剤洗浄によって調整したガラス板 (150×70×2mm) 4枚を用い,7.3.2.3

によって試験板の片面に試料を塗った後,一般状態に48時間おいたものを試験片とする。このうち3枚に

ついては試験を行い,残りの1枚は原状試験片として試験が終わるまで保管する。 

7.10.2 操作 操作は,手順A(単一の液相を使用)の場合,次による。 

a) 容器を用意し,約150mmの深さまで炭酸ナトリウム溶液 (10g/L) を入れて,温度を23±1℃に保つ。 

b) 炭酸ナトリウム溶液の中に試験片を糸でつるし,約120mmの深さまで浸し,10分間静置する。 

c) 試験片を取り出して水で静かに洗い,残存する溶液を吸収紙又は布で軽くたたいて除き,一般状態に

2時間おいた後,直ちに目視によって塗膜を調べる。 

7.10.3 判定 試験片3枚について,塗面に膨れ・はがれ・穴・軟化を認めず,原状試験片と比べて,色及

びつやの変化が大きくないときは,“炭酸ナトリウム溶液に10分間浸したとき異常がない。”とする。 

7.11 加熱残分 加熱残分の試験は,JIS K 5600-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105±2℃,

加熱時間1時間とする。 

 

8. 検査 検査は,7.によって試験し,表1に適合しなければならない。 

 

9. 表示 ラッカー系シーラーの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。 

a) 名称 

b) 種類 

c) 正味質量又は正味容量 

d) 製造業者名又はその略号 

e) 製造年月又はその略号 

f) 

製造番号又はロット番号 

g) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(F☆☆☆☆) 

参考 F☆☆☆☆は,塗装から7日後におけるJIS K 5601-4-1の3.(デシケータ法)による放散量が

0.12mg/L以下であることを示す。 

 


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参考表1 ラッカー系シーラー 

 

 

150×70×3 

サンプリング,

6

 

K

 5

5

3

3

2

0

0

3

  

6

 

K

 5

5

3

3

2

0

0

3