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K 5101-4:2004  

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本無機薬品協会(JICIA)/財団法人日本規

格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 15528:2000,Paints, varnishes and 

raw materials for paints and varnishes−Samplingを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS K 5101の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 5101-1-1 第1部:分散性評価のための分散方法−第1節:通則 

JIS K 5101-1-2 第1部:分散性評価のための分散方法−第2節:ペイントコンディショナ形振とう機 

JIS K 5101-1-3 第1部:分散性評価のための分散方法−第3節:高速インペラミル 

JIS K 5101-1-4 第1部:分散性評価のための分散方法−第4節:ビーズミル 

JIS K 5101-1-5 第1部:分散性評価のための分散方法−第5節:フーバーマラー 

JIS K 5101-1-6 第1部:分散性評価のための分散方法−第6節:3本ロールミル 

JIS K 5101-2-1 第2部:色の比較−第1節:目視法 

JIS K 5101-2-2 第2部:色の比較−第2節:測色計法 

JIS K 5101-3-1 第3部:着色力−第1節:有色顔料の相対着色力及び淡色の測定(目視比較法) 

JIS K 5101-3-2 第3部:着色力−第2節:白色顔料の相対着色力(目視比較法) 

JIS K 5101-3-3 第3部:着色力−第3節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対散乱能の測定 

 (光度計法) 

JIS K 5101-3-4 第3部:着色力−第4節:着色剤の相対着色力及び残留色差の測定(重み付きK/S値

法) 

JIS K 5101-4 第4部:隠ぺい力−隠ぺい率試験紙法 

JIS K 5101-5-1 第5部:分散性の評価方法−第1節:有色顔料の着色力の変化による評価 

JIS K 5101-5-2 第5部:分散性の評価方法−第2節:分散度の変化による評価 

JIS K 5101-5-3 第5部:分散性の評価方法−第3節:光沢の変化による評価 

JIS K 5101-6-1 第6部:流動性−第1節:スプレッドメータ法 

JIS K 5101-6-2 第6部:流動性−第2節:回転粘度計法 

JIS K 5101-7 第7部:耐ブリード性 

JIS K 5101-8 第8部:耐薬品性 

JIS K 5101-9 第9部:耐光性 

JIS K 5101-10 第10部:焼付塗装用バインダーによる熱安定性 

JIS K 5101-11-1 第11部:密度−第1節:ピクノメータ法 


 

K 5101-4:2004  

JIS K 5101-11-2 第11部:密度−第2節:遠心脱気法 

JIS K 5101-12-1 第12部:見掛け密度又は見掛け比容−第1節:静置法 

JIS K 5101-12-2 第12部:見掛け密度又は見掛け比容−第2節:タンプ法 

JIS K 5101-13-1 第13部:吸油量−第1節:精製あまに油法 

JIS K 5101-13-2 第13部:吸油量−第2節:煮あまに油法 

JIS K 5101-14-1 第14部:ふるい残分−第1節:湿式法(手動法) 

JIS K 5101-14-2 第14部:ふるい残分−第2節:湿式法(メカニカルフラッシング法) 

JIS K 5101-15-1 第15部:加熱減量−第1節:105 ℃揮発性物質 

JIS K 5101-15-2 第15部:加熱減量−第2節:強熱残分 

JIS K 5101-16-1 第16部:水溶分−第1節:煮沸抽出法 

JIS K 5101-16-2 第16部:水溶分−第2節:常温抽出法 

JIS K 5101-17-1 第17部:pH値−第1節:煮沸抽出法 

JIS K 5101-17-2 第17部:pH値−第2節:常温抽出法 

JIS K 5101-18 第18部:電気抵抗率 

 

 

 

 


 

K 5101-4:2004  

目 次 

ページ 

1. 適用範囲  1 

2. 引用規格  1 

3. 試験用原材料  1 

3.1 バインダー  1 

3.2 隠ぺい率試験紙  2 

4. 装置及び器具  2 

5. サンプリング  3 

6. 手順  3 

6.1 顔料分散体の調製  3 

6.2 塗布  4 

7. 結果の表し方  4 

8. 試験報告書  4 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

K 5101-4:2004 

 

顔料試験方法−第4部:隠ぺい力− 

隠ぺい率試験紙法 

Test methods for pigments−Part 4:Hiding power− 

Black and white paper chart method 

 

 

1. 適用範囲 この規格は,隠ぺい率試験紙を用いて目視によって顔料及び体質顔料の隠ぺい力を測定す

る方法について規定する。 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 5101-1-2 顔料試験方法−第1部:分散性評価のための分散方法−第2節:ペイントコンディシ

ョナ形振とう機 

JIS K 5101-1-5 顔料試験方法−第1部:分散性評価のための分散方法−第5節:フーバーマラー 

JIS K 5421 ボイル油及び煮あまに油 

JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング 

 

3. 試験用原材料  

3.1 

バインダー バインダー(1)の一例を,次に示す。 

注(1) 受渡当事者間の協定によって,ほかのバインダーを用いてもよい。 

a) フーバーマラーによる分散で用いるバインダー 次に例を示す。 

1) あまに油製4号印刷ワニス 粘度2.2〜2.8 Pa・sのもの。 

2) 煮あまに油 JIS K 5421に規定するもの。 

3) 樹脂型ワニス 印刷インキ用ロジン変性フェノール樹脂系ワニス。 

b) ペイントコンディショナによる分散に用いるバインダー(2) 表1のやし油変性アルキド樹脂と,表2

のブチロール化メラミン樹脂とを質量比75:25で混合したアミノアルキド樹脂ワニス。希釈溶剤は,

キシレンとブタノールとを質量比80:20で混合したものを用いる。 

注(2) 受渡当事者間の協定によって,ほかの塗料用ワニス,液状インキ用ワニスなどをバインダーと

して用いてもよい。 

 

 

 

 

 


K 5101-4:2004  

表 1 やし油変性アルキド樹脂 

項目 

品質 

試験方法 

不揮発分 

60±1 % 

受渡当事者間の協定による 

油長 

32〜35 % 

粘度(ガードナー) 

V〜Z 

酸価 

7以下 

無水フタル酸 

40〜45 % 

溶剤 

キシレン 

− 

 

表 2 ブチロール化メラミン樹脂 

項目 

品質 

試験方法 

不揮発分 

60±2 % 

受渡当事者間の協定による 

粘度(ガードナー) 

A〜H 

溶剤 

キシレン+ブタノール 

− 

 

3.2 

隠ぺい率試験紙 白色部及び黒色部をもつ約174 mm×144 mmのアート紙に耐溶剤性の透明塗料を

塗ったもの。その45度,0度拡散反射率は,白色部で80±1,黒色部で2以下のものを用いる。 

 

4. 装置及び器具 装置及び器具は,次による。 

a) フーバーマラーによる分散  

1) フーバーマラー JIS K 5101-1-5に規定するもの。 

2) 化学はかり 1 mgのけたまではかれるもの。 

3) へら ナイフ形又は直線刃先形で鋼製のもの。 

b) ペイントコンディショナによる分散  

1) ペイントコンディショナ JIS K 5101-1-2に規定するもの。 

2) ガラス瓶 容量約140 ml,高さ約90 mmで,ねじ込みの外ぶた及びプラスチック製の内ぶたをもつ

広口ガラス瓶。 

なお,多量の分散体を必要とするときは,適宜の大きさのもの。 

3) ビーズ 直径3±0.5 mmのガラス球 (3)。 

注(3) 受渡当事者間の協定によって,これと異なるビーズを用いることができる。 

4) スパチュラ ステンレス鋼製で長さ180〜240 mm程度のもの。 

5) 化学はかり 1mgのけたまではかれるもの。 

c) フィルムアプリケータ すき間が150 

上のもの。 

d) バーコータ 直径約6.35 mm,長さ約400 mmの特殊鋼で,そのしん棒の中央部約300 mmに,直径約

0.07〜1.90 mmのステンレス鋼線をすき間のないように巻き付けたもの。例を図1に示す。 

 

 

 

 


JIS K 5101-4:2004 

単位 mm 

 

図 1 バーコータの一例 

e) 塗工盤 塗工盤は,隠ぺい率試験紙の下敷きに用いるもので,次のいずれかを用いる。 

1) ガラス板 表面にきずがなく平らで,隠ぺい率試験紙よりも大きいもの。 

2) 吸引式塗工盤 隠ぺい率試験紙の裏面を吸引して固定するもの。例を図2に示す。 

 

単位 mm 

 

図 2 吸引式塗工盤の例 

f) 

恒温器 100〜200 ℃の温度範囲で温度調節精度を±1 ℃,温度分布精度を±2.5 ℃に保てる熱風循環

式のもの。 

 

5. サンプリング 試験する試料からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。 

 

6. 手順  

6.1 

顔料分散体の調製 試験顔料及び受渡当事者間で協定した比較顔料は,JIS K 5101-1-2,又はJIS K 

5101-1-5のいずれかの方法によって分散ペースト又は分散体を調製する。 

備考 バインダーの量,希釈溶剤の量,試験顔料,比較顔料及び分散体の調製条件は,受渡当事者間

の協定による。 

参考 主な顔料について,アミノアルキド樹脂ワニスを用いた分散条件の例を,参考表1に示す。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


K 5101-4:2004  

参考表 1 主な顔料をアミノアルキド樹脂ワニスに分散する条件の例(ペイントコンディショナ法) 

 

顔料 

顔料質量 

 
 

アミノアル
ギド樹脂ワ
ニス 

希釈溶剤 
 
 

振とう時間 
 
 

min 

追加アミノ
アルギド樹
脂ワニス 

例1  二酸化チタン 

20.0 

15.0 

 5.0 

30 

40.0 

例2  黄鉛,モリブデートオレンジ 

15.0 

10.0 

 5.0 

30 

50.0 

例3  酸化鉄 

10.0 

16.0 

 6.0 

45 

50.0 

例4  紺青,群青 

 4.0 

16.0 

10.0 

60 

50.0 

例5  有機顔料 

 4.0 

16.0 

10.0 

60 

50.0 

例6  カーボン

ブラック 

吸油量100 ml/100 g未満 

 3.0 

16.0 

10.0 

60 

50.0 

例7 

吸油量100 ml/100 g以上 

 2.0 

16.0 

10.0 

90 

50.0 

 

6.2 

塗布 塗布は,次による。 

a) 隠ぺい率試験紙を,水平に置いた塗工盤の上に置く。 

b) その上に試験顔料及び協定した比較顔料の分散ペースト又は分散体を,それぞれ少量並べて置き,フ

ィルムアプリケータ又はバーコータを用いて両者が接するように引き伸ばし展色する。 

c) 分散ペーストを用いた場合は,展色した直後に評価を行う。 

d) 液状分散体を展色した場合は,常温でほこりのない場所に水平にして20〜30分間置いた後,温度

120 ℃の恒温器に入れて30分間乾燥し,1時間室内において展色試料とする(4)。 

注(4) バインダーがアミノアルキド樹脂ワニスと異なる場合,展色したものの乾燥は,そのバインダ

ーに適切な条件で行う。 

備考 フィルムアプリケータのすき間又はバーコータのステンレス鋼線の直径については,受渡当事

者間の協定による。 

 

7. 結果の表し方 試験顔料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の分散ペースト又は分散体を展色した

隠ぺい率試験紙の白色部と黒色部との明度差を,受渡当事者間で協定した比較顔料のものと目視によって

比較し,その差異の程度を調べる。白色部と黒色部との明度差の小さいものを,隠ぺい力が大きいとする。  

 

8. 試験報告書 試験報告書は,少なくとも次の事項を記載する。 

a) 試験した顔料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の種類及びその詳細 

b) この規格の引用 

c) 分散方法 

d) 塗布方法 

e) 乾燥方法 

f) 

試験結果 

g) この規格で規定する試験手順との相違点 

h) 試験年月日