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H 7003:2007  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 分類······························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

索引 ································································································································· 13 

H 7003:2007  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人大阪科学

技術センター(OSTEC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS H 7003:1989は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

JIS 

H 7003:2007 

水素吸蔵合金用語 

Glossary of terms used in hydrogen absorbing alloys 

適用範囲 

この規格は,水素吸蔵合金及びその応用に関する主な用語(以下,“用語”という。)並びに定義につい

て規定する。 

分類 

用語の分類は,次による。 

a) 材料及び加工方法 

b) 現象・物性・構造 

c) 測定方法 

d) 応用 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。 

a) 材料及び加工方法 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 

水素吸蔵合金 

金属水素化物を生成する合金のうち,使用する条件の下
で水素の吸蔵・放出の反応が速く,その可逆性の高い合
金。 
注記 水素吸蔵合金は,水素貯蔵合金ともいう。一般に,

金属結合型水素化物を生成する合金を指すこと
が多く,水素との親和力の強い金属と,親和力の
弱い金属との合金である。この合金には,多量の
水素が貯蔵され,その水素は,加熱又は減圧によ
って放出され,冷却又は加圧によって吸蔵され
る。その放出・吸蔵は可逆的であり,その反応速
度は速い。 

hydrogen absorbing 

alloys, 

hydrogen storage alloys 

1002 

金属水素化物 

金属元素と水素との化合物の総称。金属結合型水素化
物,共有結合型水素化物,及びイオン結合型水素化物に
分類する。 
注記 英文の頭文字MHで表記することがある。 

metal hydride, 
MH 

1003 

金属結合型水素化物 

金属的な性質をもつ金属水素化物。 
注記 多くの水素吸蔵合金は,この型に属する。

LaNi5H6.6及びTiFeH1.9のような不定比の水素化物
を生成するものが多い。水素化されても金属格子
の構造が基本的には変わらず,単に格子間隔が大
きくなる。 

metallic hydride 

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H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1004 

共有結合型水素化物 

金属と水素との結合が共有結合的な性質をもつ金属水
素化物。 
注記 これらの水素化物には,共有結合型特有の,金属

−水素間伸縮振動に基づく赤外線の吸収が認め
られる。また,水素化反応及び脱水素化反応の活
性化エネルギーは,一般に大きい。分子状の及び
重合体状の金属水素化物が多く,分子状では
SiH4,重合体状でAlH3,更に,ヒドリド錯体で
NaBH4,LiAlH4などが知られている。 

covalent hydride 

1005 

イオン結合型水素化

物 

金属と水素との結合が,イオン結合的な性質をもつ金属
水素化物。 
注記 イオン結合型水素化物は,イオン型水素化物又は

塩型水素化物ともいう。この化合物の中では,金
属が陽イオンであり,水素が陰イオンである。融
解物は高い導電性を示し,電気分解すると陽極側
から水素が発生する。また,水素化によって,金
属は収縮し,水素化反応には大きな発熱を伴う。
アルカリ金属を主成分とする水素化物には,この
型に属するものが多い。 

ionic hydride 

1006 

錯体系水素化物 

共有結合型水素化物のうち,特に,錯体を形成する水素
化物。 
注記 リチウム,ナトリウム,アルミニウムなどを主成

分とするイミド・アミド系化合物,アラネート及
びマグネシウム化合物などがある。水素化・脱水
素化のときに相分離・結合を伴うものが多く,反
応速度は比較的遅いが,軽量な水素化物が多い。 

complex hydride 

1007 

アモルファス水素吸

蔵合金 

非晶質の水素吸蔵合金。 
注記 アモルファス水素吸蔵合金は,水素吸蔵アモルフ

ァス合金又は非晶質水素吸蔵合金ともいう。主と
して第4族元素の,水素との親和力が強い遷移金
属に,Cu,Niなどの他の金属を加え,液体急冷
法,蒸着法,スパッタ法又はその他の急速凝固法
によって得られる。Ti-Cu系,Ti-Ni系,Zr-Ni系,
La-Ni系などが知られ,圧力−組成等温線図にプ
ラトー域がなく,水素吸蔵による体積膨張率が比
較的小さい。 

hydrogen absorbing 

amorphous alloys 

1008 

ミッシュメタル 

希土類元素の混合物。 
注記 Ce,La,Pr,Ndなどを含み,単一元素に抽出・

精製しないで希土類混合物のままLa-Ni系のLa
の代わりに用いられることもある。産地によって
成分が少しずつ異なる場合がある。Mmと表記さ
れることがある。 

mischmetal, 
mishmetal 

1009 

カルシウム系水素吸

蔵合金 

水素との親和力が強いCaと他の遷移金属を主成分とす
る合金。 
注記 カルシウム系水素吸蔵合金は,カルシウム基水素

吸蔵合金又はカルシウム基合金ともいう。CaNi5
が代表であり,LaNi5と同じAB5型の六方晶構造
の合金がよく知られる。 

calcium based hydrogen 

absorbing alloys 

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H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1010 

希土類系水素吸蔵合

金 

水素との親和力が強いLa,Ceなどの希土類と他の遷移
金属を主成分とする水素吸蔵合金。 
注記 希土類系水素吸蔵合金は,希土類合金ともいう。

LaNi5,MmNi5などの六方晶構造のAB5型合金が
よく知られる。 

rare earth based hydrogen 

absorbing alloys 

1011 

マグネシウム系水素

吸蔵合金 

水素との親和力が強いMgを主成分とする水素吸蔵合
金。 
注記 マグネシウム系水素吸蔵合金は,マグネシウム基

合金ともいう。質量当たりの水素吸蔵量が大き
く,高温型水素化物に属する。 

magnesium based 

hydrogen absorbing 
alloys 

1012 

チタン系水素吸蔵合

金 

水素との親和力が強いTiと他の遷移金属を主成分とす
る合金。 
注記 チタン系水素吸蔵合金は,チタン基合金又はTi

系合金ともいう。CsCl型構造をもつTi-Fe系,Ti-Ni
系,ラーベス相構造をもつTi-Mn系,BCC構造
をもつTi-V合金などがある。 

titanium based hydrogen 

absorbing alloys  

1013 

ジルコニウム系水素

吸蔵合金 

水素との親和力が強いZrと他の遷移金属を主成分とす
る合金。 
注記 ジルコニウム系水素吸蔵合金は,ジルコニウム基

水素吸蔵合金,ジルコニウム基合金又はZr系合
金ともいう。ラーベス相のZr-Mn系などがある。 

zirconium based hydrogen 

absorbing alloys  

1014 

ラーベス相水素吸蔵

合金 

水素吸蔵合金のうち,ラーベス相構造をもつ水素吸蔵合
金。 
注記 ラーベス相水素吸蔵合金は,ラーベス相合金又は

ラーバス相合金ともいう。MgCu2,MgZn2,MgNi2
などがある。また,そのほかの合金として,Ti-Mn
合金,Ti-Cr合金,Zr-Mn合金などがある。 

Laves phase hydrogen 

absorbing alloys  

1015 

高温型水素化物 

標準分解温度が200 ℃以上の水素化物。 
注記 マグネシウム系水素吸蔵合金が生成する水素化

物,Ti-Ni系合金(チタン系水素吸蔵合金)が生
成する水素化物などがある。 

high temperature hydride  

1016 

中温型水素化物 

標準分解温度が50〜200 ℃の水素化物。 
注記 Ca-Ni系合金,Ti-Co系合金,Zr-Mn系合金などの

水素化物がある。 

medium temperature 

hydride  

1017 

低温型水素化物 

標準分解温度が50 ℃未満の水素化物。 
注記 La-Ni系合金,Mm-Ni系合金,Ti-Fe系合金,Ti-Mn

系合金などの水素化物がある。 

low temperature hydride  

1018 

AB5型水素吸蔵合金 

化学組成がAB5で表される水素吸蔵合金。 
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。 
注記 多くの場合,Bは遷移元素である。希土類を含む

多くの水素吸蔵合金がこの組成をもつ。LaNi5,
MmNi5などがある。 

AB5 type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB5 alloys 

1019 

AB2型水素吸蔵合金 

化学組成がAB2で表される水素吸蔵合金。 
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。 
注記 ラーベス相合金は,この組成をもつ。MgCu2,

MgZn2,MgNi2などがある。 

AB2 type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB2 alloys 

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H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1020 

AB型水素吸蔵合金 

化学組成がABで表される水素吸蔵合金。 
Aは水素との親和力が強い元素を示し,Bは弱い元素を
示す。 
注記 TiFe,TiCo,TiCrなどがある。 

AB type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB alloys 

1021 

BCC水素吸蔵合金 

水素吸蔵合金のうち,体心立方構造を基本構造とする金
属の固溶体。 
注記 BCC水素吸蔵合金は,BCC固溶体水素吸蔵合金

又はBCC合金ともいう。平衡相ではチタン系水
素吸蔵合金に見られ,非平衡相系ではマグネシウ
ム系水素吸蔵合金にもこの構造をもつものがあ
る。BCC水素吸蔵合金は,高い水素吸蔵量を示す
ものが多く,複数のプラトーをもつことがある。 

BCC type hydrogen 

absorbing alloys 

1022 

活性化 

水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出の反応を促進すること。 activation 

1023 

メカニカルアロイン

グ 

原料金属に,機械的変形を繰り返し長時間かけることに
よって,ミクロに混合して合金化する方法。 
注記 ボールミルなどによるメカニカルアロイングに

よって,多くの金属が合金になることが発見され
ている。非平衡相及び非晶質材料ができることが
多い。 

mechanical alloying 

b) 現象・物性・構造 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 

水素吸蔵 

水素分子が原子状に解離して金属の格子間に取り込ま
れる現象。 
注記 水素吸蔵は,水素吸収ともいう。 

hydrogen absorption 

2002 

水素放出 

金属の格子間に取り込まれた水素が,放出又は解離され
る現象。 
注記 水素放出は,水素解離ともいう。 

hydrogen desorption  

2003 

水素化 

水素の反応によって水素化物を生成する過程,又はその
現象。 

hydrogenation 

2004 

脱水素化 

水素化物を分解して,水素を発生させる過程,又はその
現象。 

dehydrogenation 

2005 

吸着 

気体又は液体中の物質が合金表面に結合する現象。 
注記 水素吸蔵合金に吸着される水素量は,吸蔵される

水素量と比べて微量であるが,水素吸蔵の反応過
程には,物理吸着及び化学吸着の両方の状態が含
まれている。 

absorption  

2006 

静的水素吸蔵特性 

水素化反応及び脱水素化反応の平衡状態での諸物性の
総称。 
注記 静的水素吸蔵特性には,プラトー圧,プラトーの

傾き,ヒステリシス,最大水素吸蔵量,有効水素
吸蔵量,水素化熱などを含む。平衡特性ともいわ
れ,圧力−組成等温線図,平衡分解圧−温度図な
どから読み取れる。 

static hydriding property  

2007 

動的水素吸蔵特性 

水素化反応及び脱水素化反応の非平衡状態での諸物性
の総称。 
注記 動的水素吸蔵特性には,反応速度,初期活性など

が含まれる。 

dynamic hydriding 

property 

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H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2008 

水素吸蔵量 

合金がすべて水素化された状態において,単位合金量当
たりに含まれる水素量の割合。 
通常は,水素対金属の原子数比(記号:H/M)又は対合
金質量分率(記号:W)で表す。 

hydrogen storage 

capacity  

2009 

水素濃度 

特定の水素圧力及び温度条件下で平衡状態にある合金
中の水素の割合。 
通常は,水素対金属の原子数比(記号:H/M)又は対合
金質量分率(記号:W)で表す。 
注記 水素濃度は,組成又は水素含有量ともいう。 

hydrogen concentration, 
composition 

2010 

対合金質量分率 

水素吸蔵量及び水素濃度の表示方法の1種で,合金質量
に対する水素の質量の割合。質量分率又は%(質量分率)
で表す数値。 
注記 水素吸蔵量を比較評価するうえで,合金質量を分

母とする質量分率が有用である。 

mass percentage to alloys 

2011 

水素移動量 

試験を行う合金の水素吸蔵反応終了後の水素濃度から,
水素放出反応終了時の水素濃度を差し引いた値。 

change in hydrogen 

concentration 

2012 

有効水素吸蔵量 

特定の温度及び圧力の条件下で,可逆的に吸蔵及び放出
の繰り返しが可能な単位合金量当たりの水素の割合。 
単位合金量当たりの水素移動量に相当する。 
注記 有効水素吸蔵量は,有効水素含有量又は有効水素

吸蔵能力ともいう。 

rechargeable hydrogen 

storage capacity 

2013 

最大水素吸蔵量 

使用又は測定の条件下における水素吸蔵量の最大値。 

maximum hydrogen 

storage capacity 

2014 

固溶水素量 

水素を固溶した金属相中,すなわち,水素固溶体中にお
ける水素吸蔵量。 

dissolved hydrogen 

2015 

水素密度 

金属水素化物の単位体積に含まれる水素量。 
単位は,kg/m3を使う。 

hydrogen density 

2016 

吸蔵圧 

設定温度での水素吸蔵時の見掛けの平衡状態における
水素圧力。 

absorption pressure 

2017 

放出圧 

設定温度での水素放出時の見掛けの平衡状態における
水素圧力。 
注記 放出圧は,平衡分解圧ともいう。 

desorption pressure 

2018 

平衡水素圧 

ヒステリシスを問題としない場合の設定温度での平衡
状態における水素圧力。 
注記 平衡水素圧は,平衡圧ともいう。 

equilibrium pressure 

2019 

プラトー圧 

圧力−組成等温線のプラトー領域での平衡水素圧。 

plateau pressure 

background image

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2020 

プラトーの傾き 

圧力−組成等温線のプラトー領域における直線部分が
水平から傾斜している程度。 
図中の値の比(Δlog p/ΔW)で表す。 

水素濃度W

対数

目盛

での平

衡水

素圧

lo

g

 p

ΔW

Δlogp

plateau slope 

2021 

ヒステリシス 

同一温度で水素を吸蔵した後,放出を行ったとき,吸蔵
圧と放出圧とに差が出る履歴現象。 

hysteresis 

2022 

標準分解温度 

圧力−組成等温線におけるプラトー領域の中央部での
水素の放出圧が1気圧になる温度。 

standard decomposition 

temperature 

2023 

平衡水素圧−温度図 

平衡水素圧の対数と絶対温度の逆数との関係を表した
直線(ファント・ホッフ・プロット)からなる図。 
注記 平衡水素圧−温度図は,P-T線図ともいう。 

pressure-temperature 

diagram 

2024 

圧力−組成等温線 

一定温度における,熱力学的平衡状態での水素圧力と水
素濃度(組成)との関係を示す曲線。 
注記 圧力−組成等温線は,PCT線ともいう。 

多くの場合,横軸にはH/M,縦軸には平衡水素圧

の対数をとる。 

pressure-composition 

isotherms 

吸蔵線

放出線

水素濃度

background image

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2025 

圧力−組成等温線図 

圧力−組成等温線で構成される相図。 
注記 圧力−組成等温線図は,PCT線図ともいう。水素

吸蔵合金の最も基本的な特性を表す。 

  

pressure-composition- 

temperature diagram 

2026 

温度−組成状態図 

温度,水素濃度(組成)及び放出圧の,三次元状態図の
温度−水素濃度面への投影図。単相領域と2相共存領域
との境界線が図示される。 
注記 温度−組成状態図は,T-C図ともいう。 

水素濃度

水素化物相

水素固溶体相

水素固溶体相

水素化物相

temperature-composition 

phase diagram 

2027 

動的圧力−組成等温

線 

常時少量ずつ連続的に水素化又は脱水素化を行いなが
ら,ほぼ等温条件下で準平衡特性を測定した圧力−組成
等温線。 
注記 動的圧力−組成等温線は,動的PCT線ともいう。 

dynamic 

pressure-composition 
isotherm 

2028 

水素化熱 

水素化反応における反応熱。 
反応のエンタルピー変化に等しい。単位水素量当たりの
熱量で表す。 

heat of hydriding 

2029 

水素化のエンタルピ

ー変化 

固溶限まで水素を溶解した金属相から,水素化物相に変
化するときの定圧下における発熱量。単位水素量当たり
の熱量で表される。プラトー圧の温度変化から求める。 

enthalpy change of 

hydriding 

2030 

水素化のエントロピ

ー変化 

固溶限まで水素を溶解した金属相と気体状水素とから,
定温下で水素化物相が生成されるときに生じる熱量を
温度で除した値。 
注記 気相の水素が消失することによる変化がその値の 

  大部分を占める。 

entropy change of 

hydriding 

2031 

水素吸蔵速度 

工学的な見掛けの水素吸蔵の速さ。 
注記 反応速度と異なり,熱移動及び物質移動の影響を

含んでいる。 

rate of hydrogen 

absorption 

水素濃度

温度:高

温度:中

温度:低

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H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2032 

水素放出速度 

工学的な見掛けの水素放出の速さ。 
注記 反応速度と異なり,熱移動及び物質移動の影響を

含んでいる。 

rate of hydrogen 

desorption 

2033 

初期活性 

合金調製後,初めて水素化するときの反応しやすさ。 

initial activity 

2034 

水素透過性 

金属の中を水素が透過する性質。 
水素の透過速度で表す。 

hydrogen permeability 

2035 

水素固溶体相 

金属水素化物を形成しない程度の低濃度の水素が固溶
している金属の部分。 
注記 水素固溶体相は,α相ともいう。 

hydrogen solid solution 

phase 

2036 

水素化物相 

合金中で,金属水素化物を形成している部分。 
注記 水素化物相は,β相又はγ相ともいう。 

hydride phase 

2037 

プラトー領域 

圧力−組成等温線において,対数目盛での平衡水素圧と
水素濃度との関係がほぼ直線となる部分。 
注記 定圧領域,プラトー部又は2相共存領域ともいう。

2種類の固相が共存している場合に生じる。 

プラトー領域

水素濃度

plateau region 

2038 

不定比領域 

水素化物相中の水素濃度が,化学量論組成からずれても
単相の水素化物となっている水素濃度領域。 

non-stoichiometric 

region 

2039 

水素原子位置 

水素吸蔵合金中に吸蔵された水素原子の水素化物結晶
中に占める位置。 

atomic site of hydrogen 

2040 

劣化度 

水素吸蔵合金の初期吸蔵量が繰返し回数又は経過時間
によって低下する程度。水素吸蔵合金の耐久性を表す指
標の一つ。 

degree of degradation 

2041 

繰返し水素吸蔵・放出

特性 

水素と水素吸蔵合金とを繰返し反応させたときの,繰返
しの回数に依存した水素移動量又は水素移動量変化率
の変化。 
注記 反応速度の変化で見る場合もある。 

cyclic durability with 

hydrogen absorption 
and desorption 

2042 

合金の不均化 

合金の単相が水素化・脱水素化によって,2種類以上の
相を生じる反応。 
注記 合金の不均化は,合金の分解ともいう。例えば,

Mg-Cu系では,MgH2とCuとに分解する。 

disproportionation 

2043 

被毒 

水素ガスと一緒に供給された水などの水素以外の物質
が合金表面に吸着又は合金と反応することによって,水
素吸蔵特性を劣化させる現象。 

poisoning 

2044 

微粉化 

水素化・脱水素化の繰り返しによって合金が微粉末に変
化する現象。 
注記 微粉化は,粉末化,微粉末化又は粉化ともいう。 

pulverization 

background image

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2045 

電気化学容量 

電気化学的な脱水素化によって放電した容量(単位:
Ah/kg),又はそれを水素対金属の原子数比で表す水素吸
蔵量(記号:H/M)に換算した値。 
合金の平均原子量をwとするとき,水素対金属の原子数
比で表す水素吸蔵量(記号:H/M)と電気化学容量

Q[Ah/kg]との間には,次の関係が成立する。 

H/M=Q×3 600×w / (1 000×F ) 

ここに,F:ファラデー定数(96 485 C/mol) 

注記 電気化学容量は,放電容量ともいう。電気化学容

量は,測定温度,放電電流密度,カットオフ電位
などに影響される。 

electrochemical 

capacity, 

discharge capacity 

2046 

サイクル寿命 

水素吸蔵の繰り返しによって有効水素吸蔵量が減衰し, 
使用上の支障を生じたときの水素吸蔵・放出の繰返し回
数。 
注記 初期の有効水素吸蔵量の半分になったときの水素

吸蔵・放出の繰返し回数を“サイクル寿命”と呼
ぶことが多い。 

cycle life 

2047 

化学量論組成 

質量保存の法則,定比例の法則など,元素と化合物の組
成の数量的関係に正確に従った組成。 
注記 化学量論組成は,化学量論比ともいう。実際の合

金はこの組成からずれることによって特性が大き
く変わることがあるので,その比が特性のパラメ
ータとして用いられることがある。そのような化
合物の例として,ラーベス相合金のTiMn2-Xなど
がある。 

stoichiometric 

composition 

2048 

水素化量 

水素の吸蔵に伴う水素濃度の増加量。水素対金属の原子
数比(記号:H/M)又は対合金質量分率(記号:W)で
表す。 

hydriding amount 

2049 

脱水素化量 

水素の放出に伴う水素濃度の減少量。水素対金属の原子
数比(記号:H/M)又は対合金質量分率(記号:W)で
表す。 

dehydriding amount 

2050 

水素化速度 

単位時間当たりの水素化量。 

hydriding rate 

2051 

脱水素化速度 

単位時間当たりの脱水素化量。 

dehydriding rate 

c) 測定方法 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

圧縮率因子 

水素量を温度(T)及び圧力(P)から計算によって求める場
合,理想気体からのずれを補正するために計算式に与え
られる因子。 

zRT

PV

n=

ここに,n:水素のモル数 (mol) 

P:圧力 (MPa) 
V:体積 (ml) 
T:絶対温度 (K) 

R:気体定数=8.314 41 (J mo1−1K−1) 

式において,zが圧縮率因子になる。 
注記 圧縮率因子は,圧縮率又は圧縮率補正因子ともい

う。 

compressibility factor  

background image

10 

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3002 

真空原点法 

ジーベルツ法による圧力−組成等温線を測定するときの
原点の取り方の一つで,試料を活性化した後,真空脱気
させた状態の固溶水素量を水素濃度(H/M)(対合金質量
分率)の零として測定を行う測定法。 

PCT measurement based 

on the vacuum 
condition  

3003 

活性化前原点法 

ジーベルツ法による圧力−組成等温線を測定するときの
原点の取り方の一つで,活性化する前の合金中の固溶水
素は,存在しないとして原点を決める方法。 

PCT measurement on the 

virgin metal condition  

3004 

ジーベルツ法 

金属水素化物の圧力−組成等温線を測定するための方法
の一つ。 
定容・定温下で金属水素化物と反応した水素吸蔵量,又
は放出量を水素ガスの圧力変化と既知の容量値とから求
める方法。 
注記 ジーベルツ法は,PVT法又は容量法ともいう。 

Sievertsʼ method, 
volumetric method 

3005 

ジーベルツ装置 

ジーベルツ法で圧力−組成等温線を測定する装置。 

Sievertsʼ apparatus 

3006 

電気化学的測定法 

電解液中での充放電によって,水の電気分解に伴って水
素化し,再結合によって脱水素化する方法。 

electrochemical 

measurements of 
hydrogenation 
properties 

3007 

Cレート 

電池の充放電特性を測定するときの速度条件の一つ。 
一定電流で充電又は放電を行うとき,電池容量すべてを
充放電するのに要する時間の逆数。 
注記 大きいほど高速充放電である。 

C-rate 

3008 

燃焼試験 

高圧容器の安全性に対する試験法の一つで,高圧水素容
器を火炎にさらす試験。 
注記 容器の内部の圧力上昇を調べたり,容器が破裂す

る前に,水素を放出するか否かを調べることによ
って容器の耐久性を評価できる。 

burning test 

3009 

クラッシュ試験 

高圧容器の機械的強度に対する試験法の一つで,高圧水
素容器を高所から落下させ又は押しつぶすことによっ
て,水素の漏れ又は高圧水素容器の損傷を調べる試験。 

crash test 

3010 

水素漏れ試験 

高圧容器の安全性に対する試験法の一つで,密閉容器の
中に測定したい高圧容器を一式入れ,漏れの量を測定す
る試験。 

hydrogen leak test 

3011 

バルブ衝撃試験 

高圧容器のバルブの安全性に対する試験法の一つで,バ
ルブに衝撃を与え,その後バルブに漏れがなく,かつ,
正常に動作するかを調べる試験。 

shock test for valves 

3012 

水素化粉砕 

合金が水素化されることによって,結晶格子が拡大し,
ぜい(脆)化するため,微粉末になる現象。又はその現
象を利用した粉砕方法。 

hydrogen pulverization 

background image

11 

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 応用 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4001 

水素吸蔵合金ヒート

ポンプ 

水素吸蔵合金の水素化反応熱,及び脱水素化反応熱を利
用するヒートポンプ。 
注記 化学反応に伴う,可逆的な熱−化学エネルギー変

換現象を利用するケミカルヒートポンプの1種で
あり,水素の流れる方向によって,昇温形,冷却
(冷凍)形及び熱増幅(増熱)形に分類される。
金属水素化物ヒートポンプにおける水素の移動方
向,そのときの温度と圧力との関係を平衡水素圧
−温度図(P-T線図)上に示したもの。例えば,
ヒートポンプを設計するうえで基本的な条件であ
る所定の温度における合金対間の圧力差が示さ
れ,この図から,ある目的の運転条件(温度条件,
圧力条件など)に合致する合金対のP-T特性が求
められる。 

図の矢印で示した水素の流れは,昇温形の運転

例であるが,a点からb点への水素の移動では,
中温TMの熱を吸収して,高温THの熱が得られる。
c点からd点への水素の移動では,中温TMの熱を
吸収し,低温TLの冷媒に熱を捨てることで,水素
を循環させる。 

1/TH

1/TM

1/TL

a

b

c

d

合金1のp-T線

合金2のp-T線

温度の逆数(K-1)

lo

g

metal hydride heat pump 

4002 

水素透過膜 

水素吸蔵合金を薄膜として,片面から不純水素を送り,
他面から精製水素が透過して出ていく膜。 

hydrogen permeable film 

4003 

水素吸蔵電極 

電気化学的に充放電できる水素吸蔵機能をもつ電極。 
注記 水素又は水素を含む物質を負極活物質として使用

する電池に使われ,水素ガスの貯蔵媒体,水素電
極そのものとして水素の貯蔵とともに,その表面
で電極反応を進行させる。 

metal hydride electrode 

4004 

水素吸蔵合金アクチ

ュエータ 

金属水素化物の温度差による平衡水素圧の圧力変化を利
用した駆動素子。 

metal hydride actuator 

4005 

水素吸蔵合金コンプ

レッサ 

金属水素化物の温度による放出圧の圧力変化を利用し,
低圧水素から高圧水素を得る水素加圧装置。 

metal hydride 

compressor 

4006 

化学蓄熱 

水素化熱を利用して熱エネルギーを蓄える方法。 

chemico-thermal storage 

4007 

水素の分離・精製 

水素吸蔵合金の水素選択吸蔵性を利用する水素の分離及
び回収並びに高純度化の操作。 
注記 この原理を応用して,重水素及び三重水素の同位

体分離,回収もできる。 

separation and 

purification of 
hydrogen 

background image

12 

H 7003:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4008 

高圧水素容器 

高圧水素を貯蔵する容器。 
注記 高圧水素タンクともいう。炭素繊維複合材料に,

アルミニウム合金を内張りしたものがよく用いら
れる。 

high pressure hydrogen 

tank 

4009 

ハイブリッドタンク 

水素吸蔵合金による貯蔵と高圧水素による貯蔵とを併用
する水素貯蔵タンク。 
注記 合金による貯蔵と組み合わせることで,気体水素

だけによる貯蔵に比べて,容量が飛躍的に拡大す
る。 

hybrid tank for hydrogen 

storage 

4010 

ニッケル水素電池 

水素吸蔵合金電極とオキシ水酸化ニッケル極とで構成さ
れるアルカリ二次電池。 
注記 ニッケル水素電池は,ニッケル−水素化物電池又

はM-H電池ともいう。 

nickel metal hydride 

batteries 

  

background image

13 

H 7003:2007  索引 

索 1 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用 語 索 引(五十音順) 

用語 

番号 

英語 

【ア】 

圧縮率因子 

3001 

compressibility factor 

圧力−組成等温線 

2024 

pressure-composition 

isotherms 

圧力−組成等温線

図 

2025 

pressure-composition-tem

perature diagram 

アモルファス水素

吸蔵合金 

1007 

hydrogen absorbing 

amorphous alloys 

【イ】 

イオン結合型水素

化物 

1005 

ionic hydride 

【エ】 

AB型水素吸蔵合

金 

1020 

AB type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB alloys 

AB5型水素吸蔵合

金 

1018 

AB5 type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB5 alloys 

AB2型水素吸蔵合

金 

1019 

AB2 type hydrogen 

absorbing alloys, 

AB2 alloys 

【オ】 

温度−組成状態図 

2026 

temperature-composition 

phase diagram 

【カ】 

化学蓄熱 

4006 

chemico-thermal storage 

化学量論組成 

2047 

stoichiometric 

composition 

活性化 

1022 

activation 

活性化前原点法 

3003 

PCT measurement on the 

virgin metal condition 

カルシウム系水素

吸蔵合金 

1009 

calcium based hydrogen 

absorbing alloys 

【キ】 

希土類系水素吸蔵

合金 

1010 

rare earth based hydrogen 

absorbing alloys 

吸蔵圧 

2016 

absorption pressure 

吸着 

2005 

adsorption  

共有結合型水素化

物 

1004 

covalent hydride 

金属結合型水素化

物 

1003 

metallic hydride 

金属水素化物 

1002 

metal hydride, 
MH 

【ク】 

クラッシュ試験 

3009 

crash test 

繰返し水素吸蔵・

放出特性 

2041 

cyclic durability with 

hydrogen absorption 
and desorption 

用語 

番号 

英語 

【コ】 

高圧水素容器 

4008 

high pressure hydrogen 

tank 

高温型水素化物 

1015 

high temperature hydride 

合金の不均化 

2042 

disproportionation 

固溶水素量 

2014 

dissolved hydrogen 

【サ】 

サイクル寿命 

2046 

cycle life 

最大水素吸蔵量 

2013 

maximum hydrogen 

storage capacity 

錯体系水素化物 

1006 

complex hydride 

【シ】 

ジーベルツ装置 

3005 

Sievertsʼ apparatus 

ジーベルツ法 

3004 

Sievertsʼ method, 
volumetric method 

Cレート 

3007 

C-rate 

初期活性 

2033 

initial activity 

ジルコニウム系水

素吸蔵合金 

1013 

zirconium based hydrogen 

absorbing alloys 

真空原点法 

3002 

PCT measurement based 

on the vacuum 
condition 

【ス】 

水素移動量 

2012 

change in hydrogen 

concentration 

水素化 

2003 

hydrogenation 

水素化速度 

2050 

hydriding rate 

水素化熱 

2028 

heat of hydriding 

水素化のエンタル

ピー変化 

2029 

enthalpy change of 

hydriding 

水素化のエントロ

ピー変化 

2030 

entropy change of 

hydriding 

水素化物相 

2036 

hydride phase 

水素化粉砕 

3012 

hydrogen pulverization 

水素化量 

2048 

hydriding amount 

水素吸蔵 

2001 

hydrogen absorption 

水素吸蔵合金 

1001 

hydrogen absorbing 

alloys, 

hydrogen storage alloys 

水素吸蔵合金アク

チュエータ 

4004 

metal hydride actuator 

水素吸蔵合金コン

プレッサ 

4005 

metal hydride compressor 

水素吸蔵合金ヒー

トポンプ 

4001 

metal hydride heat pump 

水素吸蔵速度 

2031 

rate of hydrogen 

absorption 

水素吸蔵電極 

4003 

metal hydride electrode 

水素吸蔵量 

2008 

hydrogen storage capacity 

水素原子位置 

2039 

atomic site of hydrogen 

水素固溶体相 

2035 

hydrogen solid solution 

phase 

background image

14 

H 7003:2007  索引 

索 2 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語 

番号 

英語 

水素透過性 

2034 

hydrogen permeability 

水素透過膜 

4002 

hydrogen permeable film 

水素濃度 

2009 

hydrogen concentration, 
composition 

水素の分離・精製 

4007 

separation and purification 

of hydrogen 

水素放出 

2002 

hydrogen desorption 

水素放出速度 

2032 

rate of hydrogen 

desorption 

水素密度 

2015 

hydrogen density 

水素漏れ試験 

3010 

hydrogen leak test 

【セ】 

静的水素吸蔵特性 

2006 

static hydriding property 

【タ】 

対合金質量分率 

2010 

mass percentage to alloys 

脱水素化 

2004 

dehydrogenation 

脱水素化速度 

2051 

dehydriding rate 

脱水素化量 

2049 

dehydriding amount 

【チ】 

チタン系水素吸蔵

合金 

1012 

titanium based hydrogen 

absorbing alloys 

中温型水素化物 

1016 

medium temperature 

hydride 

【テ】 

低温型水素化物 

1017 

low temperature hydride 

電気化学的測定法 

3006 

electrochemical 

measurements of 
hydrogenation 
properties 

電気化学容量 

2045 

electrochemical capacity, 
discharge capacity 

【ト】 

動的圧力−組成等

温線 

2027 

dynamic 

pressure-composition 
isotherm 

動的水素吸蔵特性 

2007 

dynamic hydriding 

property 

【ニ】 

ニッケル水素電池 

4010 

nickel metal hydride 

batteries 

【ネ】 

燃焼試験 

3008 

burning test 

【ハ】 

ハイブリッドタン

ク 

4009 

hybrid tank for hydrogen 

storage 

バルブ衝撃試験 

3011 

shock test for valves 

【ヒ】 

BCC水素吸蔵合金 1021 

BCC type hydrogen 

absorbing alloys 

ヒステリシス 

2021 

hysteresis 

用語 

番号 

英語 

被毒 

2043 

poisoning 

微粉化 

2044 

pulverization 

標準分解温度 

2022 

standard decomposition 

temperature 

【フ】 

不定比領域 

2038 

non-stoichiometric region 

プラトー圧 

2019 

plateau pressure 

プラトーの傾き 

2020 

plateau slope 

プラトー領域 

2037 

plateau region 

【ヘ】 

平衡水素圧 

2018 

equilibrium pressure 

平衡水素圧−温度

図 

2023 

pressure-temperature 

diagram 

【ホ】 

放出圧 

2017 

desorption pressure 

【マ】 

マグネシウム系水

素吸蔵合金 

1011 

magnesium based 

hydrogen absorbing 
alloys 

【ミ】 

ミッシュメタル 

1008 

mischmetal, 
mishmetal 

【メ】 

メカニカルアロイ

ング 

1023 

mechanical alloying 

【ユ】 

有効水素吸蔵量 

2012 

rechargeable hydrogen 

storage capacity 

【ラ】 

ラーベス相水素吸

蔵合金 

1014 

Laves phase hydrogen 

absorbing alloys 

【レ】 

劣化度 

2040 

degree of degradation 

background image

15 

H 7003:2007  索引 

索 3 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用 語 索 引(アルファベット順) 

対応英語 

番号 

用語 

【A】 

AB alloys 

1020 

AB型水素吸蔵合

金 

AB type hydrogen 

absorbing alloys 

1020 

AB型水素吸蔵合

金 

AB2 alloys 

1019 

AB2型水素吸蔵合

金 

AB2 type hydrogen 

absorbing alloys 

1019 

AB2型水素吸蔵合

金 

AB5 alloys 

1018 

AB5型水素吸蔵合

金 

AB5 type hydrogen 

absorbing alloys 

1018 

AB5型水素吸蔵合

金 

absorption pressure 

2016 

吸蔵圧 

activation 

1022 

活性化 

adsorption 

2005 

吸着 

atomic site of hydrogen 

2039 

水素原子位置 

【B】 

BCC type hydrogen 

absorbing alloys 

1021 

BCC水素吸蔵合金 

burning test 

3008 

燃焼試験 

【C】 

calcium based hydrogen 

absorbing alloys 

1009 

カルシウム系水素

吸蔵合金 

change in hydrogen 

concentration 

2012 

水素移動量 

chemico-thermal storage 

4006 

化学蓄熱 

complex hydride 

1006 

錯体系水素化物 

composition 

2009 

水素濃度 

compressibility factor 

3001 

圧縮率因子 

covalent hydride 

1004 

共有結合型水素化

物 

crash test 

3009 

クラッシュ試験 

C-rate 

3007 

Cレート 

cycle life 

2046 

サイクル寿命 

cyclic durability with 

hydrogen absorption 
and desorption 

2041 

繰返し水素吸蔵・

放出特性 

【D】 

degree of degradation 

2040 

劣化度 

dehydriding amount 

2049 

脱水素化量 

dehydriding rate 

2051 

脱水素化速度 

dehydrogenation 

2004 

脱水素化 

desorption pressure 

2017 

放出圧 

discharge capacity 

2045 

電気化学容量 

disproportionation 

2042 

合金の不均化 

dissolved hydrogen 

2014 

固溶水素量 

dynamic hydriding 

property 

2007 

動的水素吸蔵特性 

dynamic 

pressure-composition 

2027 

動的圧力−組成等

温線 

対応英語 

番号 

用語 

isotherm 

【E】 

electrochemical capacity 

2045 

電気化学容量 
 

electrochemical 

measurements of 
hydrogenation 
properties 

3006 

電気化学的測定法 

enthalpy change of 

hydriding 

2029 

水素化のエンタル

ピー変化 

entropy change of 

hydriding 

2030 

水素化のエントロ

ピー変化 

equilibrium pressure 

2018 

平衡水素圧 

【H】 

heat of hydriding 

2028 

水素化熱 

high pressure hydrogen 

tank 

4008 

高圧水素容器 

high temperature hydride 

1015 

高温型水素化物 

hybrid tank for hydrogen 

storage 

4009 

ハイブリッドタン

ク 

hydride phase 

2036 

水素化物相 

hydriding amount 

2048 

水素化量 

hydriding rate 

2050 

水素化速度 

hydrogen absorbing alloys 

1001 

水素吸蔵合金 

hydrogen absorbing 

amorphous alloys 

1007 

アモルファス水素

吸蔵合金 

hydrogen absorption 

2001 

水素吸蔵 

hydrogen concentration 

2009 

水素濃度 

hydrogen density 

2015 

水素密度 

hydrogen desorption 

2002 

水素放出 

hydrogen leak test 

3010 

水素漏れ試験 

hydrogen permeability 

2034 

水素透過性 

hydrogen permeable film 

4002 

水素透過膜 

hydrogen pulverization 

3012 

水素化粉砕 

hydrogen solid solution 

phase 

2035 

水素固溶体相 

hydrogen storage alloys 

1001 

水素吸蔵合金 

hydrogen storage capacity 

2008 

水素吸蔵量 

hydrogenation 

2003 

水素化 

hysteresis 

2021 

ヒステリシス 

【I】 

initial activity 

2033 

初期活性 

ionic hydride 

1005 

イオン結合型水素

化物 

【L】 

Laves phase hydrogen 

absorbing alloys 

1014 

ラーベス相水素吸

蔵合金 

low temperature hydride 

1017 

低温型水素化物 

 
 
 

background image

16 

H 7003:2007  索引 

索 4 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

対応英語 

番号 

用語 

【M】 

magnesium based 

hydrogen absorbing 
alloys 

1011 

マグネシウム系水

素吸蔵合金 

mass percentage to alloys 

2010 

対合金質量分率 

maximum hydrogen 

storage capacity 

2013 

最大水素吸蔵量 

mechanical alloying 

1023 

メカニカルアロイ

ング 

metal hydride 

1002 

金属水素化物 

metal hydride actuator 

4004 

水素吸蔵合金アク

チュエータ 

metal hydride compressor 

4005 

水素吸蔵合金コン

プレッサ 

metal hydride electrode 

4003 

水素吸蔵電極 

metal hydride heat pump 

4001 

水素吸蔵合金ヒー

トポンプ 

metallic hydride 

1003 

金属結合型水素化

物 

MH 

1002 

金属水素化物 

mischmetal 

1008 

ミッシュメタル 

mishmetal 

1008 

ミッシュメタル 

【N】 

nickel metal hydride 

batteries 

4010 

ニッケル水素電池 

non-stoichiometric region 

2038 

不定比領域 

【P】 

PCT measurement based 

on the vacuum 
condition 

3002 

真空原点法 

PCT measurement on the 

virgin metal condition 

3003 

活性化前原点法 

plateau pressure 

2019 

プラトー圧 

plateau region 

2037 

プラトー領域 

plateau slope 

2020 

プラトーの傾き 

poisoning 

2043 

被毒 

pressure-composition 

isotherms 

2024 

圧力−組成等温線 

pressure-composition-tem

perature diagram 

2025 

圧力−組成等温線

図 

pressure-temperature 

diagram 

2023 

平衡水素圧−温度

図 

pulverization 

2044 

微粉化 

【R】 

rare earth based hydrogen 

absorbing alloys 

1010 

希土類系水素吸蔵

合金 

rate of hydrogen 

absorption 

2031 

水素吸蔵速度 

rate of hydrogen 

desorption 

2032 

水素放出速度 

rechargeable hydrogen 

storage capacity 

2012 

有効水素吸蔵量 

対応英語 

番号 

用語 

【S】 

separation and purification 

of hydrogen 

4007 

水素の分離・精製 

shock test for valves 

3011 

バルブ衝撃試験 

Sievertsʼ method 

3004 

ジーベルツ法 

Sievertsʼ apparatus 

3005 

ジーベルツ装置 

standard decomposition 

temperature 

2022 

標準分解温度 

static hydriding property 

2006 

静的水素吸蔵特性 

stoichiometric 

composition 

2047 

化学量論組成 

【T】 

temperature-composition 

phase diagram 

2026 

温度−組成状態図 

titanium based hydrogen 

absorbing alloys 

1012 

チタン系水素吸蔵

合金 

medium temperature 

hydride 

1016 

中温型水素化物 

【V】 

volumetric method 

3004 

ジーベルツ法 

【Z】 

zirconium based hydrogen 

absorbing alloys 

1013 

ジルコニウム系水

素吸蔵合金