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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

H 0321-1973 

非鉄金属材料の検査通則 

General Rules for Inspection of Non-ferrous Metal Materials 

1. 適用範囲 この規格は,非鉄金属材料(以下,材料という。)の検査に共通する一般事項について規定

する。 

2. 一般 

2.1 

検査の項目および合否判定基準は,各規格の規定による。 

2.2 

検査は,原則として製造所で,材料の出荷前に行なうものとする。 

2.3 

注文者が立会検査を要求する場合は,製造業者と事前に協議するものとする。この場合,立会者は,

製造業者の作業を妨げないよう配慮しなければならない。 

3. 外観 外観の検査は,規定または指定された表面状態について,全数または抜取りにより,目視また

は適切な検査機器によって検査する。 

4. 寸法 寸法の検査は,規定または指定された寸法について,全数または抜取りにより,適切な測定機

器によって検査する。 

5. 化学成分 

5.1 

化学成分は,とくに規定のない限り溶湯分析により決定する。ただし注文者の要求があるときは,

製品分析を行なうことができる。 

5.2 

溶湯分析の試料は,原則として1溶解ごとに全鋳込みの中間から必要量をとる。 

なお,溶湯を1個のとりべに集めたときまたはるつぼ炉などで同じ配合のものを同時に溶解して合わせ

湯としたときは1溶解とみなす。 

5.3 

製品分析の試料のとり方は,注文者と製造業者との協定による。 

5.4 

分析方法は,各規格の規定による。 

6. 機械試験およびその他の試験 

6.1 

機械試験およびその他の試験方法,供試材のとり方および試験片の採取方向,採取位置,種類なら

びに数は,各規格の規定による。 

6.2 

供試材または試験片は,とくに規定のない限り,材質に影響するいかなる処理も行なってはならな

い。やむをえず供試材または試験片をきょう正する必要があるときは,常温においてこれを行なうことが

できる。 

6.3 

かたさ試験片は,とくに指定のない限り引張試験片など他の試験片の一部を用いることができる。 

H 0321-1973  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6.4 

注文者は,注文寸法の材料から供試材をとることを要求した場合,供試材をとった残りの注文寸法

に満たない材料も注文寸法の材料として受入れなければならない。 

7. 再試験 

7.1 

つぎのいずれかに該当する場合は,試験片または試験を無効とし,最初の試験片をとった同一ロッ

トの材料から試験片をとり直して再試験することができる。 

(1) 試験片を誤って加工した場合 

(2) 試験方法を誤った場合 

(3) 試験設備の機能が不適切の場合 

(4) 材質に関係ないと認められるきずがあった場合 

(5) 引張試験において試験片が標点間の中央から標点距離の1/4以外で破断し,伸びの成績が規格に合格

しない場合 

7.2 

機械試験およびその他の試験の成績の一部が規定に合格しない場合は,規定に合格しなかった試験

について,さらに所定の試験片の2倍数の試験片をとって再試験を行なうことができる。この場合,成績

がすべて規定に合格しない限り不合格とする。 

7.3 

規定の熱処理を行なった試験片の成績が規定に合格しない場合は,改めて熱処理を行なって試験す

ることができる。 

この場合は,機械試験およびその他の試験の成績が,すべて規定に合格しない限り不合格とする。 

8. 報告 製造業者は,注文者の要求があったときは,試験の成績,製造番号,製造年月,注文寸法,数

量,現品納入状態などを記載した明細書を注文者に提出しなければならない。 

H 0321-1973  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

非鉄金属部会 非鉄金属材料検査通則専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

田 尻 秀 男 

千葉工業大学 

伊勢谷 三樹郎 

通商産業省鉱山石炭局 

西 村   一 

工業技術院標準部 

近 藤 成 泰 

社団法人軽金属協会 

片 山 英太郎 

軽金属製錬会 

大 沢 利 夫 

軽金属圧延工業会 

照 井 道 男 

日本鉱業株式会社金属加工部(社団法人チタニウム協会) 

滝 田 暢 之 

住友軽金属工業株式会社技術部(日本伸銅協会) 

今 栄 円 芳 

大同化工機株式会社技術部(全国鉛管鉛板工業協同組合) 

仲 田 進 一 

清峰金属工業株式会社(電子材料工業会) 

黒 田 和 夫 

社団法人新金属協会 

大 和 四 郎 

社団法人日本銅合金鋳物工業会 

金 子 昌 雄 

社団法人日本ダイカスト協会 

加 藤 仲 司 

日本合金製造株式会社技術部(日本電気抵抗合金工業会) 

竹 内 金治郎 

タングステン・モリブデン工業会 

内 山 友 和 

日本電信電話公社技術局 

宮 内 正 夫 

社団法人日本電機工業会 

会 田 長次郎 

社団法人日本造船工業会 

中 林 三 男 

日野自動車株式会社実験部(社団法人日本自動車工業会) 

家 城 銈 吾 

日本伸銅協会 

(事務局) 

中 川 昌 俊 

工業技術院標準部材料規格課 

神 長 直 之 

工業技術院標準部材料規格課