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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

F 0043-1989 

舟艇用語(舟艇の種類及び運航者) 

Glossary of Terms for Pleasure Boat (Class and Operator) 

1. 適用範囲 この規格は,スポーツ及び娯楽用の舟艇(1)の主な用語について規定する。 

注(1) 小形船の総称。 

備考 スポーツ及び娯楽用の舟艇のことを,“プレジャーボート”と呼ぶことがある。 

引用規格: 

JIS F 0010 造船用語(船舶一般編) 

2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。 

(1) 舟艇の種類 

(a) 推進方法による分類 

(b) 用途による分類 

(c) 形状・構造による分類 

(2) 運航者 

3. 用語及び意味 用語及び意味は,次のとおりとする。 

なお,参考のために対応英語及び慣用語を示す。 

備考 意味欄の挿絵は,一例を示す。 

(1) 舟艇の種類 

(a) 推進方法による分類 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1001 

エイト 

8人のこぎ手で,それぞれが1本のオールをこぐ,競
走艇。 

eight 

1002 

カッター 

手こぎ又は帆走ができる舟艇。 

注 1012に別用語の規定あり。 

cutter 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1003 

カヌー 

軽量で人が持ち運びできる,パドルでこぐ舟艇。 

canoe 

1004 

カヤック 

フレームに皮などを張った,パドルでこぐ舟艇。 

kayak 

1005 

シェル 

ラウンドボトムの軽い競走艇。 

shell 

1006 

スカル 

一人のこぎ手が,2本のオールでこぐ競走艇。 

scull 

1007 

ナックルフォア 

4人のこぎ手がそれぞれ1本のオールでこぐ,船形が
角形の競走艇。 

knuckle four 

1008 

フォア 

4人のこぎ手がそれぞれ1本のオールをこぐ,競走艇。 four 

1009 

ペア 

2人のこぎ手がそれぞれ1本のオールをこぐ,競走艇。 pair 

1010 

ペダルボート 

足踏みペダルによってプロペラなどを回し進む舟艇。 pedal boat 

1011 

セールボート 

帆装を備えた舟艇。 

sail boat, 
sailing boat 

1012 

カッター 

カッターリグを備えた舟艇。 

cutter 

1013 

ケッチ 

ケッチリグを備えた舟艇。 

ketch 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1014 

スループ 

スループリグを備えた舟艇。 

sloop 

1015 

ヨール 

ヨールリグを備えた舟艇。 

yawl 

1016 

ディンギー 

オープンデッキの小形(セール)舟艇。 

dinghy 

1017 

ハイドロジェット
ボート 

船底部から吸い込んだ水を後部に噴出させて走る舟
艇。 

jet propulsion boat  

1018 

プロペラボート 

空中プロペラをもち,その推進力で走る舟艇。 

air boat 

1019 

エアクッション船 船底から噴射した空気で海面上に船体を浮上させ,空

中プロペラで推進する船。 
〔JIS F 0010[造船用語(船舶一般編)]の1108によ
る。〕 

air cushion vehicle  

1020 

モータボート 

エンジンを推進動力とする舟艇。 

motor boat 

パワーボート 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1021 

モータヨット 

エンジンを推進動力とするヨット。 

motor yacht 

1022 

モータセーラ 

機走及び帆走ができる舟艇。 

motor sailer 

1023 

センタボーダ 

センタボードをもつセールボート。 

center boarder 

1024 

セールボード 

簡易なマストを備え,帆走できる板状の艇体。 

sail board 

1025 

サーフボード 

波乗りをするための板。 

surf board 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(b) 用途による分類 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1101 

ヨット 

スポーツ,レジャーに使用する船 

yacht 

1102 

オフショアレーサ 外洋で競技を行う舟艇。 

offshore racer 

1103 

クルーザ 

巡航できる装備をもつ舟艇。 

cruiser 

1104 

キャビンクルーザ 船室をもつクルーザ。 

cabin cruiser 

1105 

デークルーザ 

日帰り用のクルーザ。 

day cruiser 

1106 

デーセーラ 

日帰りのセーリングができる装備をもったヨット。 

day sailer 

1107 

外洋ヨット 

外洋を航行できる構造・装備をもったヨット。 

offshore yacht 

巡航ヨット 

1108 

トローラー 

トローリングするための舟艇。 

troller 

1109 

ハウスボート 

居住施設としての上部構造物をもつ舟艇。 

house boat 

1110 

テンダー 

親船への交通又は補給運搬に用いる舟艇。 

tender 

1111 

フィッシングボー
卜 

主にスポーツとしての釣を目的とした舟艇。 

sports fishing boat  

1112 

ランナバウト 

オープンコックピットの舟艇。 

runabout 

1113 

レーシングボート 競技に使用する舟艇。 

racing boat, 
racer 

1114 

競走艇 

手こぎの競技用の舟艇。 

rowing boat 

1115 

救助艇 

人命救助を行う舟艇。 

rescue boat 

1116 

審判艇 

競技において審判員を乗せる舟艇。 

jury boat 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(c) 形状・構造による分類 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1201 

ステッパ 

滑走時の縦安定及び抵抗減少を図るため,船底に段差
をつけた舟艇。 

stepper 

1202 

トリマラン 

中央及びその左右に船体部分をもつ舟艇。 

trimaran 

1203 

カタマラン 

左右に二つの船体部分をもつ舟艇。 

catamaran 

1204 

三点支持形船 

左右に分割した前滑走面と,後滑走面の3点とで滑走
する舟艇。 

three point hydro 

plane 

1205 

水中翼船 

水中翼によって船体を水面上に浮上させ航行する舟
艇。 

hydrofoil craft 

1206 

無甲板船 

甲板をもたない舟艇。 

open boat 

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F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

1207 

フォールディング
ボート 

船体を折り畳むことができ,持運びしやすくなってい
る舟艇。 

folding boat 

折り畳みボート 

1208 

膨張式ボート 

ゴム,プラスチックなどで作られた気室を,空気,ガ
スによって膨張させ,船体を形成する舟艇。 

inflatable boat 

1209 

ハイドロプレーン 段差によって二つ以上に区切られた滑走面をもつ,競

走用の小形で高速な舟艇。 

hydro plane 

1210 

滑走艇 

船底に平面部をもち,走ることによって生ずる揚力に
よって船体を支えられる,高速な舟艇。 

planing boat 

1211 

排水形艇 

浮力によって船体を支えて走る舟艇。 

displacement boat   

1212 

半滑走艇 

滑走艇と同様な構造をもち,排水形艇と滑走艇の中間
速力域で走る舟艇。 

semi planing boat 

1213 

和船 

平板キール,側板を主な部材として組み立てた日本在
来の角形の木船。 

WASEN 

(2) 運航者 

番号 

用語 

意味 

参考 

対応英語 

慣用語 

2001 

艇長 

舟艇の最高責任者。 

skipper 

2002 

クルー 

舟艇の乗組員。 

crew 

2003 

ヘルムスマン 

かじ(舵)をとる人。 

helmsman 

2004 

ナビゲータ 

航海中,船の位置,航路及び進路についての責任者。 navigator 

2005 

そう(漕)手 
(そうしゅ) 

パドル又はオールを使って舟艇をこぐ人。こぎ手とも
いう。 

rower 

2006 

コックス 

こぎ手を掌握し,かつ,かじ(舵)を受け持つ人。 

coxswain 

原案作成団体又は会社 

原案担当作業委員会 

日本工業標準調査会 

審議専門委貝会 

制定年月日 

ヤマハ発動機株式会社 

アイ・エイチ・アイ・クラフト株式会社 

財団法人 日本船舶標準協会 

横浜ヨット株式会社 

プレジャーボート等小形船委員会 

舟艇専門委員会 

平成元年6月15日 

日産自動車株式会社 

(委員長 杉崎 昭生) 

有限会社岡本造船所 

F 0043-1989  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

船舶部会 舟艇専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

杉 崎 昭 生 

東京商船大学 

飛 田   勉 

工業技術院標準部 

佐々木 博 通 

運輸省海上技術安全局 

小 郷 一 郎 

財団法人日本船舶標準協会 

久 富 俊 光 

社団法人日本舟艇協会 

玉 利 為 宇 

財団法人日本モーターボート協会 

竹 内 高 志 

日本小型船舶検査機構 

東 森 俊 博 

ヤンマー造船株式会社 

金 子   陽 

横浜ヨット株式会社設計部 

伊 藤   仁 

アイ・エイチ・アイ・クラフト株式会社設計部 

蒲 谷 勝 治 

ヤマハ発動機株式会社舟艇技術部 

久 保 和 男 

社団法人日本外洋帆走協会 

中 村 正 和 

中村船具工業株式会社 

坪 井   勇 

三信工業株式会社技術管理課 

山 辺 邦 詮 

日産自動車株式会社マリーン部 

工 藤 愼 一 

トーハツ株式会社技術部 

(事務局) 

小 林 秋 穂 

工業技術院標準部機械規格課 

山 形 智 幸 

工業技術院標準部機械規格課