2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
継目板用ばね座金 E 1115-1978
Spring Washers for Fish Plates
1.
適用範囲 この規格は,鉄道で一般にレール継目部に用いる継目板用ばね座金(以下,座金という。)について
規定する。
2.
種類 座金の種類は,用途によって表1のとおりとする。
表1
種類
用途
1号
30kg,37kg,40kgN及び50kgNレール用
2号
50kgレール用
3号
60kgレール用
備考 用途欄のレールは,JIS E 1101(普通レール)及び
JIS E 1120(熱処理レール)に規定するレールの種
類をいう。
3.
硬さ 座金の硬さは,ロックウェル硬さHRC40〜46でなければならない。
4.
ばね作用 座金は,圧縮試験を行った後,自由高さが表2のとおりでなければならない。
表2
単位 mm
種類
自由高さ(負荷後)
1号及び3号
14以上
2号
17以上
5.
形状・寸法 座金の形状・寸法は,付図による。
6.
外観 座金の表面は滑らかで,使用上有害な割れ,傷,まくれ,脱炭,及びはだ荒れなどの欠陥があってはな
らない。
また,座金の切口の外側(ナット及び継目板に接する部分)には,著しい返りがあってはならない。
7.
材料 座金に用いる材料は,原則としてJIS G 3506(硬鋼線材)のSWRH 62A〜82Bとする。
8.
製造方法 座金の製造方法は,次のとおりとする。
(1) 座金は,線径の約2倍の自由高さに成形した後,焼入れ・焼もどしの熱処理を行う。
(2) 座金は,密着負荷1回以上のセッチングを行う。
引用規格:JIS E 1101 普通レール
JIS E 1120 熱処理レール
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法
2
E 1115-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9.
試験
9.1 硬さ試験 座金の硬さ試験は,座金の表面を研削した平面について,JIS Z 2245(ロックウェル硬さ試験方
法)によって行う。
9.2 圧縮試験 座金の圧縮試験は,座金を3回全圧縮した後,自由高さを測定する。
10. 検査
10.1 硬さ検査 座金の硬さ検査は,9.1によって行い,3.の規定に適合しなければならない。
10.2 ばね作用検査 座金のばね作用検査は,9.2によって行い,4.の規定に適合しなければならない。
10.3 形状・寸法検査 座金の形状・寸法検査は,直接測定,限界ゲージ又はその他適当な方法によって行い,5.
の規定に適合しなければならない。
10.4 外観検査 座金の外観検査は,目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。
11. 包装 座金は,検査終了後適当なさび止め油に浸してさび止め処理を行い,包装する。
12. 製品の呼び方 座金の呼び方は,規格番号又は規格名称,及び種類による。
例:JIS E 1115 1号
又は継目板用ばね座金 1号
13. 表示
13.1 製品の表示 座金には,継目板及びナットに接しない適当な箇所に,次の事項を表示する。
(1) 製造業者名又はその略号
(2) “M”の文字(3号だけ)
13.2 包装の表示 包装には,適当な箇所に,次の事項を表示する。
(1) 規格名称
(2) 種類
(3) 内容数量
(4) 製造業者名
3
E 1115-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図 形状・寸法
項目
寸法許容差
内径
+1.0
0
線径
±0.50