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D 9454:2007  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 種類······························································································································· 1 

4 部品名称及び形状 ············································································································· 2 

5 寸法······························································································································· 2 

6 材料······························································································································· 2 

7 構造······························································································································· 2 

8 めっき及び塗装 ················································································································ 3 

8.1 めっき ························································································································· 3 

8.2 塗装 ···························································································································· 3 

9 外観······························································································································· 3 

10 表示 ····························································································································· 3 

D 9454:2007  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人自転車産

業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS D 9454:1983は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

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自転車−チェーンケース 

Bicycles−Chain cases 

適用範囲 

この規格は,JIS D 9111に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるチェーンケース(以下,チ

ェーンケースという。)について規定する。 

注記 この規格は,チェーンケースの特性について規定するものであるが,その特性にかかわる規定

は一般的な特性値を示すものであり,この規格によって適合性評価を行うことは意図していな

い。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形 

JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系 

JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ 

JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法 

JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部:原則及び基礎データ 

JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分) 

JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部:構造体用ねじの寸法許容差 

JIS D 0202 自動車部品の塗膜通則 

JIS D 9111 自転車−分類及び諸元 

JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 

JIS G 3507-2 冷間圧造用炭素鋼−第2部:線 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS G 4315 冷間圧造用ステンレス鋼線 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS H 8610 電気亜鉛めっき 

JIS H 8617 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき 

種類 

チェーンケースの種類は,構造によって,表1の4種類とする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−チェーンケースの種類 

種類 

構造 

全ケース 

チェーン,ギヤ板及びフリーホイールの全部を覆うもの。 

半面ケース 

全ケースの裏側に当たる部分を欠くもの。 

半ケース 

主としてチェーンの上部及びギヤクランクとチェーンとのかみ合い開始部から90度以上覆うもの。 

リングケース ギヤ板の外側面を覆うもの。 

部品名称及び形状 

チェーンケースの主な部品名称及び形状の例を,図1〜図5に示す。 

寸法 

チェーンケースの寸法は,次のとおりとする。 

1) 主な寸法は,図1〜図5による。 

なお,許容差の記入がない寸法は,推奨する寸法である。 

2) ねじは,JIS B 0205-1〜JIS B 0205-4による。 

なお,許容限界寸法及び公差はJIS B 0209-1〜JIS B 0209-3の公差域クラス6H・6g以上とする。 

材料 

チェーンケースの材料は,表2によるもの,又はこれと同等以上の品質のものとする。また,半面ケー

ス本体,半ケース本体及びリングケース本体の材料については,合成樹脂としてもよい。 

表2−チェーンケースの材料 

部品名称 

材料 

全ケース本体 

JIS G 3141,JIS G 4305,JIS H 4000 

半面ケース本体 

半ケース本体 

リングケース本体 

目玉 
取付金具 

JIS G 3141,JIS G 4305 

小ねじ 

JIS G 3507-2,JIS G 4315 

構造 

チェーンケースの構造は,次のとおりとする。 

a) 各部の接合,結合及び組立は,確実でなければならない。 

b) チェーンケースを自転車に組み付けるための取付け金具及びねじ類は,十分な固定力が得られるもの

でなければならない。また,締め付けたとき,ねじ部は,ナット面からねじの呼び径以上に長く突き

出すものであってはならない。ただし,保護キャップ,チューブなどで覆われているもの又は容易に

人体と接触するおそれがないものは除く。 

c) チェーンケースを自転車に組み付けたとき,人体に触れるおそれがある部分には,鋭いかど,とがり,

ばり,かえりなどがあってはならない。 

d) リングケースの円周部の平面ひずみは1.5 mm以下でなければならない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

めっき及び塗装 

8.1 

めっき 

めっきを施した面のめっきの厚さ及び耐食性は,JIS H 8617に規定する表1の2級以上又はJIS H 8610

に規定する表1の2級以上とする。ただし,かど部,ねじ部及びチェーンケースを自転車に組み付けたと

き,表面に現れない部分は,この限りでない。 

なお,ニッケルめっきの最上層には必要に応じて,厚さ0.05 µm以上のクロムめっきを施す。 

8.2 

塗装 

塗装を施した面は,JIS D 0202の規定によって,硬度Fの鉛筆を用いて鉛筆ひっかき抵抗性試験を行っ

たとき,試験面の塗膜に破れがあってはならない。 

外観 

チェーンケースの外観は,次のとおりとする。 

なお,外観は,目視などによって調べる。 

a) めっき又は塗装を施した面は,素地の露出,はがれ,さび,その他著しい欠点があってはならない。 

b) めっき又は塗装を施さない仕上げ面には,さび,割れ,その他著しい欠点があってはならない。 

c) スクリーン印刷を施したものは,印刷のかけ,ずれなどがあってはならない。 

d) マーク類には密着不良,打刻不良,ずれなどがあってはならない。 

10 表示 

チェーンケースの包装容器に,容易に消えない方法で製造業者名又はその略号を表示する。 

単位 mm 

番号 

部品名称 

板厚 

全ケース本体 

0.36以上 

補強版 

後部取付金具 

十字穴付き小
ねじa) 

― 

目玉 

0.36以上 

注a) すりわり付き小ねじもあ

る。 

図1−全ケースの形状及び寸法 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

番号 

部品名称 

板厚 

半面ケース本体 0.45以上 

前部取付金具 

1.2 以上 

後部取付金具 

0.36以上 

十字穴付き小ね
じa) 

― 

注a) すりわり付き小ねじもある。 

図2−半面ケースの形状及び寸法 

単位 mm 

番号 

部品名称 

板厚 

半面ケース本体 

0.45以上 

前部取付金具 

1.2 以上 

後部取付金具 

0.36以上 

十字穴付き小ね
じa) 

― 

注a) すりわり付き小ねじもある。 

図3−半ケース(1) の形状及び寸法 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

番号 

部品名称 

板厚 

半面ケース本体 

0.45以上 

前部取付金具 

1.2 以上 

後部取付金具 

0.36以上 

十字穴付き小ねじ

a) 

― 

注a) すりわり付き小ねじもある。 

図4−半ケース(2) の形状及び寸法 

単位 mm 

番号 

部品名称 

板厚 

リングケース本体 

0.45以上 

図5−リングケースの形状及び寸法