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D 5011:2011  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

2A 種類及び記号 ················································································································ 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 寸法及びその他の要求事項 ································································································· 2 

4.1 一般 ···························································································································· 2 

4.2 端子及びソケット挿入口の位置関係 ··················································································· 2 

4.3 外形寸法及びその他の要求事項························································································· 5 

4.4 ソケットの要求事項 ······································································································· 6 

5 端子の機能配分 ················································································································ 6 

6 製品の呼び方 ··················································································································· 7 

附属書A(参考)ソケット挿入口寸法 ······················································································ 8 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 9 

D 5011:2011  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技

術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS D 5011:1992は改正さ

れ,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 5011:2011 

自動車部品−電磁リレー− 

形状・寸法及び端子の配置・機能配分 

Road vehicles-Electrical/electronic switching devices- 

Shapes, dimensions, functional allocation and arrangement of terminals 

序文 

この規格は,1998年に第1版として発行され2008年の定期見直しで確認されたISO 7588-1及びISO 

7588-3を基とし,この規格に関係しないISO 7588-1の中のフラッシャに関わる規定を除いて,対応する部

分(形状・寸法及び端子の配置・機能配分)については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更するこ

となく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない項目(種類及び記号)を日本

工業規格として追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない,又は変更している事

項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,自動車に用いるソケット差込み形電磁リレー(以下,リレーという。)の形状・寸法及び端

子の配置・機能配分について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 7588-1:1998,Road vehicles−Electrical/electronic switching devices−Part 1: Relays and flashers 

ISO 7588-3:1998,Road vehicles−Electrical/electronic switching devices−Part 3: Microrelays(全体

評価:MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。 

ISO 8092-1:1996,Road vehicles−Connections for on-board electrical wiring harnesses−Part 1: Tabs for 

single-pole connections−Dimensions and specific requirements 

2A 種類及び記号 

種類及び記号は,表1による。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−リレーの種類及び記号 

種類 

機能 

記号 

A形 

接点常閉式a) 

A1 

接点常開式b) 

A2 

接点切替式c) 

A3 

B形 

接点常閉式a) 

B1 

接点常開式b) 

B2 

接点切替式c) 

B3 

M形 

接点常閉式a) 

M1 

接点常開式b) 

M2 

接点切替式c) 

M3 

注記 A形はISO 7588-1のタイプAリレー,B形はISO 7588-1のタイプBリレー,

及びM形はISO 7588-3のマイクロリレーに該当する。 

注a) リレーのコイルに通電していないとき,開閉回路の接点が閉じているもの。 

b) リレーのコイルに通電していないとき,開閉回路の接点が開いているもの。 

c) リレーコイルの通電によって,開閉回路が閉から開に切り替えられるもの。 

用語及び定義 

(対応国際規格では,この箇条において,ISO 8092-2を適用すると規定しているが,この規格では不要

であり,不採用とした。) 

寸法及びその他の要求事項 

4.1 

一般 

寸法及びその他の要求事項は,4.2〜4.4に規定する。端子が五つ未満の場合も,全ての関係寸法を適用

する。 

ソケット挿入口の寸法を,参考のため附属書Aに示す。 

端子の機能配分は,箇条5に規定する。 

4.2 

端子及びソケット挿入口の位置関係 

4.2.1 

端子・挿入口の配置−正確な位置 

端子・挿入口の配置及び正確な位置は,図1による。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

a) A形及びB形 

b) M形 

図1−端子及び挿入口の正確な位置 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.2.2 

端子の呼び及び位置精度 

端子の呼び及び位置精度は,図2による。 

単位 mm 

a) A形及びB形 

b) M形 

図2−端子の呼び及び位置精度 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3 

外形寸法及びその他の要求事項 

外形の寸法は,図3による。 

長方形以外の形状は,指定範囲内であれば差し支えない。ただし,受渡当事者間の協定によって外郭の

一部に誤挿入防止用の凸部を設けてもよい。 

単位 mm 

種類 

最大 

Y1 

最大 

Y2 

最大 

最大 

A形 

14 

3.6 

24.3 

30 

B形 

15.3 

5.0 

25.7 

40 

a) A形及びB形 

b) M形 

図3−外形寸法 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.4 

ソケットの要求事項 

4.4.1 

挿入面の挿入口は図1に従うものとし,最大限度値のリレー端子が挿入できなければならない。 

4.4.2 

過剰な引抜き力が必要となることを避けるため,ソケット内のめす端子に抜止めを設けないことが

望ましい。 

端子の機能配分 

端子の機能配分は,表2による。端子の配置は,リレーの接続側から見た状態で示す。 

表2−端子の機能配分 

a) A形及びB形 

記号 

端子の配置a) 

配線図(基本)a) 

端子の機能配分a) 

A1及びB1 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
4:開閉接点出力 
 (常閉接点側) 

A2及びB2 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
5:開閉接点出力 
 (常開接点側) 

A3及びB3 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
4:開閉接点出力 
 (常閉接点側) 
5:開閉接点出力 
 (常開接点側) 

注a) 端子の配置及び機能配分がこの仕様に適合していれば,他の端子識別を用いてもよい。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−端子の機能配分(続き) 

b) M形 

記号 

端子の配置a) 

配線図(基本)a) 

端子の機能配分a) 

M1 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
4:開閉接点出力 
 (常閉接点側) 

M2 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
5:開閉接点出力 
 (常開接点側) 

M3 

1:コイル プラス側 
2:コイル マイナス側 
3:開閉接点入力 
 (可動接点側) 
4:開閉接点出力 
 (常閉接点側) 
5:開閉接点出力 
 (常開接点側) 

注a) 端子の配置及び機能配分がこの仕様に適合していれば,他の端子識別を用いてもよい。 

製品の呼び方 

この規格に従うリレーの呼び方は,次の例に示すとおりとする。 

例  

                   Relay JIS D 5011−A1 

名称 

規格番号 

記号 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

ソケット挿入口寸法 

A.1 ソケット挿入口の寸法 

ソケットの挿入口は,リレー端子挿入位置決めのため,図A.1に示す寸法にするのがよい。 

単位 mm 

端子呼び 

挿入口寸法 

スリット寸法 

6.3×0.8 

7.3×1.6 

6.7×1.0 

4.8×0.8 

5.8×1.6 

5.2×1.0 

図A.1−ソケット挿入口寸法 

参考文献 JIS D 5010 自動車用リレー通則 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS D 5011:2011 自動車部品−電磁リレー−形状・寸法及び端子の配置・機能配分 ISO 7588-1:1998 Road vehicles−Electrical/electronic switching devices−Part 1: 

Relays and flashers 
ISO 7588-3:1998 Road vehicles−Electrical/electronic switching devices−Part 3: 
Microrelays 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格番
号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範
囲 

ソケット差込み形
電磁リレーの形
状・寸法及び端子
配置・機能配分を
規定 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

リレー及びフラッシャ
の端子特性・機能配分を
規定:ISO 7588-1及びマ
イクロリレーの端子特
性・機能配分を規定:ISO 
7588-3 

変更 

二つのISO規格を一つのJIS
として規定。リレーには実装形
又は電子式があるので,この規
格の対象を明確にした。 
なお,ISO 7588-1にあるフラッ
シャを除いた。 

ISO規格の適用範囲を我が国の自
動車用リレーの実情に合わせた。 
フラッシャを除いたのは,別にJIS
が制定されているため。 
ISOへの改訂提案はしない。 

2 引用規
格 

2A 種類
及び記号 

リレーの三つの種
類について内容・
機能及び記号を表
1に記載 

ISO 7588-1 

4.3 

表1(寸法)のタイプ欄
に記号を記載 

変更 

ISO規格ではパート1及びパ
ート3それぞれに記載してい
るがJISは一括したので規格
票の様式に従って設けた。 

技術的差異はない。ISOへの提案
は関係ない。 

ISO 7588-3 

表5(端子機能配分)の
タイプ欄に記号を記載 

変更 

3 用語及
び定義 

“この規格では不
要なので削除”と
記載 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

ISO 8092-2の定義を適
用する。 

削除 

ISO 8092-2に規定の用語はこ
の規格と関係がない。 

JISでは本文中にISO 8092-2は引
用されていない。ISO規格の見直
しの際,提案を行う。 

4 寸法及
びその他
の要求事
項 

4.1 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

4(4.1) 

一致 

− 

4.2(4.2.1及び
4.2.2) 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

4.2(4.2.1 
及び4.2.2)

一致 

− 

 
 

9

D

 5

0

11

2

0

11

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10 

D 5011:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格番
号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

4 寸法及
びその他
の要求事
項(続き) 

4.3 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

4.3 

JISとほぼ同じ 

変更 
 
 
 
追加 

ISO 7588-1は,図3の中の寸法
を表1にして添えているが,
JISでは表を図に附属させた。 
なお,リレーの外郭は,誤挿入
防止用の凸部を設けてもよい
とした。 

ISO 7588-1とISO 7588-3とで図・
表の構成に違いがあるので,一つ
のJISにするためISO 7588-3の方
法に合わせた。 
リレーの端子配置が共通で誤挿入
のおそれがあり,我が国では防止
手段を施しているものがあるた
め。 
ISOへの改訂提案はしない。 

4.4(4.4.1及び
4.4.2) 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

4.4(4.4.1 
及び4.4.2)

一致 

− 

5 端子の
機能配分 

− 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

JISとほぼ同じ 

変更 

ISO 7588-1は,コイル端子極性
について注で説明しているが,
端子1及び端子2に極性を付記
した。 

ISO 7588-3の記載方法に合わせ
た。 
ISOへの改訂提案はしない。 

6 製品の
呼び方 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

一致 

− 

附属書A 
ソケット
挿入口寸
法 

ISO 7588-1 
ISO 7588-3 

附属書A 
ソケット
挿入口寸
法 

一致 

− 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 7588-1:1998,ISO 7588-3:1998,MOD) 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 一致……………… 技術的差異がない。 
  − 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

2

0

D

 5

0

11

2

0

11