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C 8800:2008  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 用語の分類 ······················································································································ 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

C 8800:2008  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電機

工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS C 8800:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 8800:2008 

燃料電池発電用語 

Glossary of terms for fuel cell power system 

適用範囲 

この規格は,燃料電池発電に関して用いられる一般的な用語のうち,燃料電池一般,燃料電池の形式,

利用形態,性能,運転特性などに関する用語及び燃料電池発電設備の構成装置として燃料電池設備,燃料

電池発電設備用電気設備,附帯設備などに関する用語について規定する。 

図1に燃料電池発電システムの設備区分概念,図2に小形固体高分子形燃料電池システムの基本構成を

示す。 

用語の分類 

この規格において,用語を次のとおりに分類する。 

a) 燃料電池一般 

b) 燃料電池の形式 

1) 電解質 

2) 電池構造 

3) 冷却方式 

4) 運転圧力 

5) 原燃料供給方式 

c) 燃料電池発電システムの利用形態 

d) 燃料電池発電システムの性能及び運転特性 

1) 性能・検査 

2) 運転特性 

3) 運転形態 

4) 制御 

5) 保護 

6) 保守 

e) 燃料電池発電設備の構成装置 

1) 燃料電池系設備 

1.1) 電池構成部品 

1.2) 電池反応 

2) 燃料・改質系設備 

2.1) 脱硫 

2.2) 改質 

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C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.3) 変成 

2.4) 熱交換器 

2.5) 補機 

3) 空気系設備 

4) 水・蒸気系設備 

5) 電力変換系設備 

6) その他の燃料電池設備 

7) 附帯設備など 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。 

なお,参考のために慣用語,対応英語及び適用分野を示す。 

注記1 定義欄の[ ]は,説明内容を示す。 

注記2 適用分野略号は,次による。 

PA :PAFC 

MC :MCFC 

SO :SOFC 

PE :PEFC 

AF :AFC 

空欄 :共通用語 

a) 燃料電池一般(general) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

1101 燃料電池 

燃料及び酸化剤が外部から連続的に供給され,
電気化学反応によって連続的に発電する装置。 
[セルスタック,集電板,絶縁板,締付板,反
応ガスマニホールドなどからなる発電装置。] 

FC 

・fuel cell 

1102 燃料電池発電所 燃料がもつ化学エネルギーを直接電気エネルギ

ーに変換し発電する発電所。燃料電池発電設備
のほか,管理棟などから構成。 

・fuel cell power  
 station 
・fuel cell power  
 plant 

1103 燃料電池発電設

備 

燃料電池設備のほか,燃料電池発電設備用電気
設備,附帯設備などから構成される設備。 

・fuel cell power  
 system 

1104 燃料電池設備 

燃料電池系設備,燃料・改質系設備,空気系設
備,水・蒸気系設備,制御系設備などから構成
される設備。 

・fuel cell system   

1105 燃料電池発電設

備用電気設備 

電力変換系設備。電力変換装置,変圧器,遮断
器などから構成。 

・fuel cell power  
 conditioning 
 system 

1106 燃料電池コージ

ェネレーショ
ンシステム 

燃料電池発電設備と熱利用設備とから構成され
る設備。 

・fuel cell  
 cogeneration 
 system 

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C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 燃料電池の形式(type of fuel cell) 

1) 電解質(electrolyte) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

2101 アルカリ形燃料

電池 

電解質にアルカリ溶液を用いる燃料電池。 
[電解質として水酸化カリウム水溶液を用いる
ことが多い。電池作動温度は,常温〜120 ℃で
ある。] 

AFC 

・alkaline fuel cell AF 

2102 りん酸形燃料電

池 

電解質にりん酸溶液を用いる燃料電池。 
[電解質としてりん酸を用いる。電池作動温度
は,180〜210 ℃である。] 

PAFC 

・phosphoric acid 
 fuel cell 

PA 

2103 溶融炭酸塩形燃

料電池 

電解質に溶融炭酸塩を用いる燃料電池。 
[電解質として,リチウムとカリウムとの混合
塩又はリチウムとナトリウムとの混合塩を用い
る場合が多い。電池作動温度は,600〜650 ℃で
ある。] 

MCFC 

・molten carbonate 
 fuel cell 

MC 

2104 固体酸化物形燃

料電池 

電解質に高温でイオン導電性をもつ酸化物を用
いる燃料電池。 
[電解質として,イットリア安定化ジルコニア
を用いる場合が多い。一般的な電池作動温度は,
700〜1000 ℃である。] 

・SOFC 
・固体電解質

形燃料電池 

・solid oxide fuel  
 cell 

SO 

2105 固体高分子形燃

料電池 

電解質に固体のプロトン交換膜を用いる燃料電
池。 
[電解質として,パーフルオロエチレンスルフ
ォン酸系膜などを用いる。電池作動温度は,常
温〜80 ℃である。] 

・PEFC 
・PEMFC 

・polymer  
 electrolyte fuel 
 cell 
・proton exchange 
 membrane fuel  
 cell 

PE 

2) 電池構造(fuel cell configuration) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

2201 平板形燃料電池 平板状の単セルから構成される燃料電池。 

・planar type fuel  
 cell 

2202 円筒形燃料電池 円筒状の単セルから構成される燃料電池。 

[発電部の形状によって円筒縦じま形及び円筒
横じま形がある。] 

・tubular type fuel 
 cell 

SO 

3) 冷却方式(cooling method) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

2301 水冷式燃料電池 セルスタックの冷却に水を用いる方式の燃料電

池。 
[水以外の液体を用いる場合は,一般に液冷式
という。] 

・water-cooled 
 fuel cell 
・liquid-cooled 
 fuel cell 

PA,PE 

2302 空冷式燃料電池 セルスタックの冷却に空気を用いる方式の燃料

電池。 
[空気以外の気体を用いる場合は,一般にガス
冷式という。] 

・air-cooled fuel 
 cell 
・gas-cooled fuel  
 cell 

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C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4) 運転圧力(operating pressure) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

2401 常圧形燃料電池 作動圧力が大気圧近傍の燃料電池。 

・atmospheric  
 pressure fuel cell 

2402 加圧形燃料電池 作動圧力が大気圧近傍を超える燃料電池。 

[反応ガスの最高使用圧力が,0.1 MPa以上の
燃料電池。] 

・pressurized fuel  
 cell 

5) 原燃料供給方式(raw fuel supply method) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

2501 外部改質方式燃

料電池 

燃料電池モジュールの外部に燃料・改質系設備
を設け,改質されたガスを用いる燃料電池。 

・external  
 reforming fuel 
 cell 

2502 内部改質方式燃

料電池 

燃料電池モジュール内で自己の発熱を利用して
原燃料の改質を行う燃料電池。 
[直接内部改質,間接内部改質及びその組合せ
方式がある。] 

・internal 
 reforming fuel 
 cell 

MC,SO 

2503 直接反応方式燃

料電池 

原燃料をセルに直接投入する改質を必要としな
い燃料電池。 
[水素以外の原燃料が対象であり,メタノール
を直接燃料とする燃料電池をDMFC(direct 
methanol fuel cell)という。] 

・direct reactant 
 fuel cell  

c) 燃料電池発電システムの利用形態(application of fuel cell power system) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

3101 定置用燃料電池 固定して用いる燃料電池発電設備。 

[集中電源用燃料電池,分散電源用燃料電池,
オンサイト用燃料電池及び家庭用燃料電池があ
る。] 

・stationary fuel  
 cell  

3102 可搬用燃料電池 可搬用に用いる燃料電池発電設備。 

ポータブル 
燃料電池 

・portable fuel cell  

3103 輸送用燃料電池 車両などの駆動用電源に用いる燃料電池発電設

備。 

・transportation  
 fuel cell 

3104 マイクロ燃料電

池 

小形携帯用電源に用いる燃料電池 
[携帯電話,ノートパソコン,携帯情報端末
(PDA),デジタルカメラなどに適用される。] 

・micro fuel cell 

d) 燃料電池発電システムの性能及び運転特性(performance and operating characteristics of fuel cell power 

system) 

1) 性能・検査(performance and test) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4101 総合効率 

燃料電池発電設備から出力される電気エネルギ
ー及び燃料電池発電設備から回収される熱エネ
ルギーの合計を,投入する原燃料の発熱量で除
した値。 
[発電効率と排熱回収効率との和になる。 

なお,高位発熱量(HHV)及び低位発熱量

(LHV)基準の熱効率がある。] 

総合エネル 
ギー効率 

・overall energy 
 efficiency 
・total energy  
 efficiency 
・total thermal  
 efficiency 

4102 発電端効率 

燃料電池発電設備に投入される原燃料のもつ発
熱量に対する発電電力量(熱量換算)の比。 

発電端熱効 
率 

・gross electrical  
 efficiency 

4103 排熱回収熱効率 排熱回収装置によって回収した熱量を,燃料電

池発電設備に投入される原燃料のもつ発熱量で
除した値。 
[高位発熱量(HHV)及び低位発熱量(LHV)
基準の熱効率がある。] 

熱回収効率 

・heat recovery 
 efficiency 

4104 送電端効率 

燃料電池発電設備に投入される原燃料のもつ発
熱量に対する送電電力量(熱量換算)の比。 
[送電電力量とは,発電電力量から設備内の補
機などによる所内動力の消費電力量を差し引い
たもの。] 

・net electrical 
 efficiency 

4105 所内動力 

燃料電池発電設備の運転に直接必要な動力。 
[各種コンプレッサ用動力,各種ポンプ用動力,
各種コンプレッサ制御用電力,各種ポンプ制御
用電力など。] 

・auxiliary power 
・parasitic load  

4106 高位発熱量 

燃料を完全燃焼させたときの水蒸気の凝縮潜熱
を含めた発熱量。 
[通常は単位量当たりの発熱量で示す。] 

・HHV 
・総発熱量 

・higher heating  
 value 
・gross calorific  
 value 

4107 低位発熱量 

燃料を完全燃焼させたときの水蒸気の凝縮潜熱
を差し引いた発熱量。 
[通常は単位量当たりの発熱量で示す。] 

・LHV 
・真発熱量 

・lower heating  
 value 
・net calorific 
 value 

4108 PACテスト 

セルスタックが組み込まれる前に,機器の性能
及びシステムの制御性を確認する試験。 

・process and 
 control test 

4109 引渡検査 

製品の受取に当たり,所要の性能が出るかを確
認するための検査。 
[納入先との協定で行われる検査で,受取検査
又は受入検査とも呼ばれる。] 

アクセプタ 
ンステスト 

・acceptance test 

4110 出荷検査 

製造した製品が製品品質を満足していること
を,定められた要領で確認するための検査。 
[製品ごとに行われる。] 

ルーチンテ 
スト 

・routine test 

4111 形式検査 

製造した製品が定められた仕様を満足する設計
になっていることを,確認するための検査。 
[形式を認証するための検査] 

タイプテス 
ト 

・type test 

4112 回収排熱 

燃料電池設備から回収された熱。 

・recovered heat 

4113 廃熱 

燃料電池設備の排熱で回収されないもの。 

・waste heat 

4114 起動エネルギー 起動時間中に消費される電気,熱及び化学(燃

料)エネルギーの総和。 

・start-up energy 

4115 基準状態 

エネルギー効率を算出するための基準。 
気圧:101.325 kPa,気温:15 ℃の状態。 

・reference 
 condition 

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2) 運転特性(operating characteristics) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4201 定格出力 

燃料電池発電設備において基準として定められ
た有効電力値。 
[送電端出力及び発電端出力の2種類があるが,
燃料電池発電では送電端出力で表す。] 

・rated power  
 output  
・rated power 

4202 最低出力 

燃料電池発電設備が安定に連続運転できる送電
端出力の最小値。 
[燃料電池発電設備には,セル電圧の制限値,
回転機の制御範囲,熱バランス上の制約などに
よって最低出力が存在する場合がある。] 

最低負荷 

・minimum power  
 output 
・minimum load 

4203 起動時間 

保管停止状態を維持するのに外部電力が不要の
ものにおいては,停止状態から送電するまでに
要する時間。保管停止状態を維持するのに外部
電力が必要なものにおいては,保管停止状態か
ら送電するまでに要する時間。 

・start-up time 

4204 負荷追従性 

燃料電池発電設備の負荷量(送電端出力)を変
化させたときの負荷応答性。 

・characteristics of 
 load following 

4205 発電時間 

燃料電池発電設備が発電した時間。 
[外部に送電したほか,所内負荷に発電した時
間を含む。] 

・generating time 

4206 ホットタイム 

燃料電池設備が運転に必要な温度に維持されて
いる時間。 

・hot time 
・heating time 
・stand-by period 

MC 

4207 稼働率 

一定期間(一般的には1年間)における燃料電
池発電設備の累積発電時間を暦時間で除した
値。 

・availability  
 factor 

4208 設備利用率 

一定期間における燃料電池発電設備の累積発電
電力量を,定格出力と暦時間との積で除したも
の。 

・utilization factor  

4209 最大負荷電流 

燃料電池発電設備が作動できる製造業者が定め
た最大連続負荷電流。 

・full load current  

4210 最小電圧 

電圧が低下した場合でも,定格出力又は最大許
容過負荷条件で,燃料電池系設備が発生し得る
最低の連続電圧。 

・minimum  
 voltage 

3) 運転形態(operating state) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4301 系統連系運転 

燃料電池発電設備を商用電力系統に併入した状
態での運転。 

・grid-connected  
 operation 

4302 自立運転 

燃料電池発電設備が商用電力系統から解列され
た状態で,自立して運転する状態。 

・grid-independent 
 operation 

4303 単独運転 

燃料電池発電設備が接続する商用電力系統の一
部が系統電源と切り離された状態において,局
所的に自家用発電設備群だけで発電し,逆潮流
を行い線路負荷に電力を供給している状態。 

・isolated 
 operation 
・islanding 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4304 独立運転 

系統連系機能をもたず,燃料電池発電設備を商
用電力系統及びほかの発電設備から独立して運
転している状態。 

・stand alone  
 operation 
・independent  
 operation 
・autonomous  
 operation 

4305 待機運転 

燃料電池発電設備が外部負荷に電力を供給せ
ず,運転に必要な最小負荷を自らが供給して運
転している状態。 

・アイドル運

転 

・無負荷運転 

・stand-by  
 operation 

4306 電力負荷追従運

転 

電力負荷の変化に追従するように燃料電池発電
設備の出力を制御する運転方式。 

電主熱従運 
転 

・power load  
 following  
 operation 
・electrical output  
 control 

4307 熱負荷追従運転 熱負荷の変化に追従するように燃料電池発電設

備の出力を制御する運転方式。 

熱主電従運 
転 

・thermal load  
 following  
 operation 
・thermal output  
 control 

4308 逆潮流 

需要家構内から商用電力系統側へ向かう電力潮
流。 

・reverse power  
 flow 

4309 暖機起動 

停止後,主要機器の温度が常温より比較的高い
状態で行う起動。 
[温度によってウォームスタート及びホットス
タートがある。] 

・ウォーム 
 スタート 
・ホット 
 スタート 

・warm start  
・hot start 

4310 冷機起動 

停止状態又は保管停止状態から行う起動。 

コールドス 
タート 

・cold start 

4311 併入 

燃料電池発電設備を商用電力系統に接続するこ
と。 

・parallel in 

4312 解列 

燃料電池発電設備を商用電力系統から切り離す
こと。 

・parallel off 

4313 通常停止 

週末停止及び定期点検のための計画停止。 
[一般的に,電気出力を一定の変化率で低減し
た後に停止される。] 

・normal stop  
・normal  
 shutdown 

4314 緊急停止 

重故障及び電力系統異常による停止。 

非常停止 

・emergency stop  
・emergency  
 shutdown 

4315 熱サイクル 

起動→運転→停止による機器の温度変化の繰返
し。 
[セルスタックを含めた燃料電池が運転温度か
ら常温に近い温度まで降温し,再び運転温度ま
で昇温する(冷機起動する)過程をいう。] 

・ヒートサイ

クル 

・サーマルサ

イクル 

・heat cycle 
・thermal cycle 

4316 軽故障 

燃料電池発電設備の故障のうち,運転を継続す
ることが可能で緊急には停止させる必要がない
程度の軽微な故障。 
[運転中に故障の復旧が可能なものなど。] 

・minor failure 

4317 重故障 

燃料電池発電設備の故障のうち,軽故障以外の
緊急に停止させる必要がある重大な故障。 

・serious failure 

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番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4318 ガスパージ 

停止又は起動の場合,反応ガス,水蒸気などの
ガスを対象装置の系統外へ排除する保護操作。 
[燃料電池系設備,燃料・改質系設備などの対
象装置によって窒素,空気,水蒸気などが用い
られる。用いるガス名を付けて窒素パージなど
というのが一般的。] 

・可燃性ガス

パージ 

・窒素パージ 

・gas purge 
 

4319 停止状態 

外部からエネルギー供給が行われておらず,シ
ステムが常温近くで停止している状態。 

・cold state 

4320 保管停止状態 

設備内の機器の保護のために,外部からエネル
ギー供給を行っているが,システムは停止して
いる状態。 
[運転していない状態であり,製造業者が指定
する条件においては,コンポーネントの劣化を
防ぐため,熱又は電気エネルギーを要する場合
もある。] 

・storage state 

4) 制御(control) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4401 定電圧制御 

燃料電池発電設備の出力電圧を一定にする制御。  

・constant voltage  
 control 

4402 定電流制御 

燃料電池発電設備の出力電流を一定にする制御。  

・constant current  
 control 

4403 定電力制御 

燃料電池発電設備の発電容量の範囲で出力電力
を一定にする制御。 

・constant power  
 control 

4404 定力率制御 

燃料電池発電設備の出力電力の力率又は負荷の
力率を一定にする制御。 

・constant power  
 factor control 

4405 定周波数制御 

燃料電池発電設備の出力周波数を一定にする制
御。 

・constant  
 frequency 
 control 

5) 保護(protection) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4501 セルスタック電

圧低 

セルスタック出力端の直流電圧が規定値以下の
状態。 

・low cell stack  
 voltage 

4502 直流過電流 

セルスタックに計画値を超えた過大な直流電流
が流れた状態。 

・over cell stack  
 current 

4503 電池温度高 

セルスタックの温度が計画値を超えて著しく上
昇した状態。 

・high cell stack 
 temperature 

4504 改質器温度高 

燃料・改質系設備内の改質ガスなどの温度が著
しく上昇した状態。 
[圧力検出する方法もある。] 

・high reformer 
 temperature 

4505 改質器バーナ失

火 

改質器のバーナの火炎が燃焼条件で消えた状態。  

・reformer burner 
 flame out 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4506 可燃性ガス漏え

い 

原燃料,改質ガスなどの可燃性ガスが装置外へ
漏えいした状態。 
[パッケージ内への漏えいも含む。 

なお,パッケージは,キャビネット又はきょ

う(筐)体と表現する場合もある。] 

・combustible gas  
 leakage 

4507 空気圧縮機異常 空気系設備の空気圧縮機に異常が生じた状態。  

・failure of air 
 compressor  
 system 

4508 水蒸気分離器圧

力高 

水・蒸気系設備内の蒸気の圧力が著しく上昇し
た状態。 
[温度で検知する方法もある。] 

・high steam  
 separator 
 pressure 

4509 窒素ガス供給圧

力低下 

ガスパージを行うために必要な窒素ガスの圧力
が著しく低下した状態。 

・low nitrogen  
 supply pressure 

4510 制御装置異常 

制御系設備に異常が生じた状態。 

・malfunction of  
 power plant  
 controller 

4511 制御電源電圧低

下 

制御系設備の電源電圧が著しく低下した状態。  

・low voltage of  
 control power  
 supply 

6) 保守(maintenance) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

4601 燃料電池寿命 

基準とした電流値でのセルスタック電圧が性能
の劣化に伴い低下し,許容できる電圧以下にな
るまでの時間。 

・cell life 

4602 電解質補給 

セルスタックから消散する電解質をセルスタッ
クに補給注入すること。 

・replenishment of 
 electrolyte 

PA,MC 

4603 反応器触媒寿命 燃料電池設備が定格運転している状態におい

て,反応器の出口ガス中の未処理ガス濃度が許
容値を超えるまでの時間。 
[触媒は,反応器(改質器,脱硫器,一酸化炭
素変成器,一酸化炭素除去器及び触媒燃焼器)
で用いられる。] 

・catalyst life 

4604 水処理ユニット

寿命 

燃料電池設備が定格運転している状態におい
て,原水フィルタの差圧及びイオン交換膜処理
水の電気導電率が許容値を超えるまでの時間。 

・life of water  
 treatment unit 

e) 燃料電池発電設備の構成装置(fuel cell power system) 

1) 燃料電池系設備(fuel cell subsystem) 

1.1) 電池構成部品(fuel cell components) 
 

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10 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5101 燃料電池モジュ

ール 

所要出力を得るために一つ又は複数のセルスタ
ック,燃料,酸化剤,排気ガス及び電力の接続
部で構成されたセルスタック群。 
[制御システム及び冷却用設備の一部並びに収
納容器,換気設備など周辺機器も含めて構成す
る場合もある。] 

モジュール 

・fuel cell module  

5102 セルスタック 

単セルの積層体であり,セパレータ,冷却板,
出力端子などの附属品を含めたもので,燃料電
池の基本構成単位。 

・積層体 
・スタック 

・fuel cell stack 

5103 単セル 

燃料極,空気極及び電解質(又はマトリックス)
が一組となって構成される電池の基本構成単
位。 

・単電池 
 セル 
・シングル 
 セル 

・single cell 

5104 燃料極 

水素,一酸化炭素などの燃料ガスを電気化学的
に酸化する電極。 
[負荷側から見て負極である。] 

・水素極 
・アノード 

・fuel electrode 
・anode  

5105 空気極 

空気などの酸化剤ガスを電気化学的に還元する
電極。 
[負荷側から見て正極である。] 

・酸素極 
・カソード 

・air electrode 
・cathode 

5106 リブ付電極 

電極基材にガス通路の溝を付けた電極。 
[電極基材にりん酸などの電解質貯蔵機能をも
たせられる。] 

・ribbed electrode PA 

5107 電極基材 

電極触媒層の支持体,電極の強度付与体で,ま
た,導電媒体として働く電極の構成要素。 

・electrode  
 substrate 

PA,PE 

5108 電極触媒 

電極の電気化学反応の速度を促進させる触媒。  

・electrode catalyst PA,PE 

5109 膜/電極接合体 燃料極,空気極及び固体高分子膜を接合し一体

化したもの。 

MEA 

・membrane 
 electrode 
 assembly 

PE 

5110 電極触媒担持体 電極触媒を担持するカーボン粉末で,導電媒体

として働く電極の構成要素。 

・electrode catalyst 
 support 

PA,PE 

5111 電解質 

空気極と燃料極との間のイオン伝導を行う物質。 ・電解質膜 

・イオン交換

膜 

・固体高分子

膜 

・electrolyte 
・polymer  
 electrolyte 
・proton exchange 
 membrane 

5112 マトリックス 

液体電解質を保持する固体の多孔質材。 

電解質保持 
材 

・matrix 

5113 電解質リザーバ 電解質の体積変化を吸収するとともに電解質を

補給するための貯蔵空間。 
[PAFCの場合リブ付電極ではその内部に,複
合セパレータでは多孔質の材料にリザーバ機能
をもたせることが多い。] 

・electrolyte  
 reservoir 

5114 セパレータ 

単セルを積層する場合,燃料極のガスと空気極
のガスとの混合を防止するための単セル間の仕
切り板。 
[セパレータには気密性(ガス不透過性),耐食
性及び導電性などが要求される。] 

隔壁板 

・separator 

5115 リブ付セパレー

タ 

セパレータに燃料極のガス又は空気極のガス通
路のための溝を設けたもの。 

・ribbed separator PE 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5116 複合セパレータ ガス通路を構成するリブ部とガスとの混合を防

止するための平板セパレータ部を各々異なる材
料で構成したセパレータ。 

・integrated  
 separator 

PA 

5117 インタコネクタ 単セル間を電気的に接続するためのガス気密性

をもつ部材。 

・interconnector 

SO 

5118 クラッド鋼板 

材料の異なる金属同士をはり合わせたもの。 
[燃料ガス,酸化剤ガスの両方に接するセパレ
ータ材として,Ni/ステンレスクラッド材が用い
られている。] 

・clad-steel plate 

MC 

5119 コルゲート板 

セパレータの反応ガス流路を構成する金属製波
板。 

波板 

・corrugated plate MC 

5120 集電板 

積層した電池の端部に置き,電流をセルスタッ
クの外部に取り出すための板。 

・多孔板 
・せん(穿)

孔板 

・current collector  

5121 基体管 

円筒形燃料電池において,電極,電解質などを
積層するための多孔性支持管。 

・substrate tube 

SO 

5122 冷却板 

電極を冷却するための冷媒を流す溝若しくは埋
没冷却管をもった単セル間又はサブスタック間
に挿入する板。 

・cooling plate 

PA,PE 

5123 冷却管 

冷却板に冷媒を流すための流路を形成する管。  

・cooling pipe 

PA 

5124 冷却空気溝 

冷却板の冷却用空気を流す通路。 
[空冷式セルスタックでは複数の単セルごとに
空気溝をもった冷却板を設ける形式がある。] 

・cooling air 
 channel 

5125 絶縁板 

セルスタックの単セルの積層体と締付板との間
の電気絶縁をする板。 

・electric  
 insulating plate 

5126 締付板 

単セルの積層体を構成するため,所定の締付圧
力を均一に加えるのに用いる板。 
[通常は,この積層体の上下端部に設置する。] 

・clamping plate 

5127 反応ガスマニホ

ールド 

各単セルへ反応ガスを供給し,又は排出する反
応ガス室。 
[マニホールドの設置位置によって内部マニホ
ールド,外部マニホールド及びハイブリッドマ
ニホールドがある。] 

・ガスヘッダ 
・中間ヘッダ 

・gas manifold 
・gas header 
・intermediate  
 gas header 

5128 ガスシール 

反応ガスが所定の流路外に漏れることを防止す
るための気密機構。 
[ドライシール及びウェットシールがある。] 

・gas seal 

5129 ドライシール 

固体の変形及び気密性によって,反応ガスが流
路外へ漏れることを防止するガスシール方式。 

・dry seal 

5130 ウェットシール 電解質の表面張力によって,反応ガスが流路外

へ漏れることを防止するガスシール方式。 

・wet seal 

5131 加湿器 

反応ガスに水分を加える装置。 
[加湿によって炭素析出,電解質膜乾燥などを
防止する。] 

・humidifier 

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1.2) 電池反応(fuel cell reaction characteristics) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5151 セル電圧 

単セルにおける燃料極と空気極両電極との間の
電位差。 
[一般的には,負荷(電力)を取り出す場合の
単セルの電圧を指すことが多い。] 

電池電圧 

・cell voltage 

5152 セルスタック電

圧 

セルスタックの端子電圧。 
[燃料電池モジュールの端子電圧は,燃料電池
モジュール電圧という。] 

・cell stack  
 voltage 

5153 開回路電圧 

無負荷時のセル電圧。 

OCV 

・open circuit  
 voltage 

5154 電流−電圧特性 負荷(電流)を取り出すときの電池の能力を示

す指標で,横軸を電流(密度),縦軸を電圧で表
示する曲線。 
[セルスタック入口のガス条件を一定として,
電流−電圧特性を測定する場合,及び電流密度
の変化に対応して反応ガスの利用率が一定にな
るようセルスタック入口の反応ガスの条件を変
えて,電流−電圧特性を測定する場合がある。] 

I−V特性 

・current-voltage 
 characteristics 

5155 電流密度 

単位電極有効面積当たりに取り出す電流量。 

・current density 

5156 電極有効面積 

電極として作用する部分の面積。 
[電極端部のシール部などの非反応部分を含ま
ない。] 

・active electrode  
 area 

5157 電池作動温度 

定格負荷運転時のセルスタック温度の平均値。 
[セルスタックは,積層方向及び面内で温度差
がある。通常平均値で表す。] 

・cell operating 
 temperature 

5158 燃料ガス 

燃料電池の燃料極へ供給されるガス。 
[改質ガスを更に変成器で処理する場合など,
原燃料によってガス成分に違いがある。] 

・燃料極入口 
 ガス 
・アノードガ

ス 

・fuel gas 
・anode gas 

5159 酸化剤ガス 

燃料電池の空気極へ供給されるガス。 
[一般には,電極で酸化反応を起こすガス又は
それを含むガス(空気)。] 

・空気極入口 
 ガス 
・カソードガ

ス 

・oxidant gas 
・cathode gas 

5160 反応ガス 

燃料電池系にかかわる燃料ガス及び酸化剤ガ
ス。 

・reactant gas 

5161 燃料利用率 

セルスタック内で発電のために消費する燃料量
をセルスタック入口の燃料量で除した値。 

水素利用率 

・fuel utilization  
・hydrogen  
 utilization 

5162 酸化剤利用率 

セルスタック内で消費する酸化剤量をセルスタ
ック入口の酸化剤量で除した値。 

・酸素利用率 
・空気利用率 

・oxidant  
 utilization  
・oxygen  
 utilization 
・air utilization  

5163 二酸化炭素利用

率 

スタック内で消費する二酸化炭素量をセルスタ
ック入口の二酸化炭素量で除した値。 

CO2利用率 

・carbon dioxide  
 utilization  

MC 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5164 反応ガスフロー 単セルの面内を流れる燃料ガス及び酸化剤ガス

の流れの向きの組合せ,又はセルスタック内の
燃料ガスの流れ。 
[直交流,対向流,並行流,リターンフロー,
サーペンタインフロー,シリアルフローなどが
ある。] 

・gas flow 

a) 直交流(クロスフロー) 

単セルの面内で,燃料ガスと酸化剤ガスと
を直交する方向に流す方法。 

例 

・cross flow  

b) 対向流(カウンタフロー) 

単セルの面内で,燃料ガスと酸化剤ガスと
を逆向きに流す方法。 

例 

・counter flow  

c) 並行流(コーフロー) 

単セルの面内で,燃料ガスと酸化剤ガスと
を同じ方向に流す方法。 

例 

・co-flow  

d) リターンフロー 

単セルの面内で入口から入った反応ガスの
方向を変えて,逆方向に流す方法。 

例 

・return flow  

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14 

C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

e) サーペンタインフロー(蛇行流路) 

単セルの面内で反応ガスの流れ方向を何回
か反対方向に変えて流す方法。 

例 

・serpentine flow 

PE 

f) シリアルフロー 

セルスタック全体で上部から入った燃料ガ
スの方向を下部で変えて流す方法。 

例 

・serial flow  

5165 ガスリサイクル セルスタックから排出された反応ガスを再度入

口側へ供給する方式。 
[ガス成分及び熱を有効に利用して,システム
効率の向上及びセル電圧の抑制(許容値以内)
を図る。] 

・ガス再循環 
・空気リサイ

クル 

・空気再循環 
・燃料リサイ

クル 

・gas recycling 
・air recycling 
・gas circulation 
・air circulation 
・fuel circulation 

5166 水素ゲイン 

設定した発電条件下で,水素組成だけを変えた
場合の電圧の差分。 

H2ゲイン 

・hydrogen gain 

5167 酸素ゲイン 

設定した発電条件下で,酸素組成だけを変えた
場合の電圧の差分。 

O2ゲイン 

・oxygen gain 

5168 活性化分極 

電極反応のうちの化学的反応,電荷移動反応に
起因する分極。 

活性化過電 
圧 

・activation 
 overvoltage 
・activation 
 polarization 

5169 抵抗分極 

オーミックな抵抗成分に起因する分極。 
[系に直流抵抗成分が存在し,これを通して電
流が流れたとき生じる。] 

抵抗過電圧 

・resistance  
 overvoltage 
・resistance 
 polarization 

5170 拡散分極 

反応物質を電極近傍へ補給する速度又は反応生
成物の散逸速度の影響によって生じる分極。 
[電流を取り出すことによって電極近傍の反応
関与物質の濃度が変化するときに生じる。] 

・拡散過電圧 
・濃度分極 
・濃度過電圧 

・diffusion 
 overvoltage 
・diffusion  
 polarization 

5171 セル電圧低下率 発電時間に対するセル電圧の低下の割合。 

[通常,単セル当たりμV/h又は運転初期のセル

電圧に対する低下量の百分率で表す。] 

・劣化率 
・経時劣化率 

・cell voltage  
 decay rate 
・cell voltage 
 degradation rate 
・cell voltage 
 deterioration rate 

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C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5172 一酸化炭素被毒 燃料ガス中の一酸化炭素によって燃料極の電極

触媒能力が低下し,セル電圧が低下する現象。 

CO被毒 

・carbon  
 monoxide 
 poisoning 

PA,PE 

5173 気孔率 

電極の多孔性材料の全細孔体積をV1,細孔を含
めての全体積をV2とするときのV1/V2の値。 

・多孔度 
・空孔率 

・porosity 

5174 極間差圧 

燃料ガスと酸化剤ガスとの圧力差。 
[通常,極間差圧が大きくなるとガスシール部
分を壊してクロスリークが発生するので,これ
を防止するため極間差圧を制御する。] 

・differential  
 pressure between 
 electrodes 

5175 クロスリーク 

燃料ガス又は酸化剤ガスが,ほかの極へリーク
する現象。 

ガスクロス
オーバ 

・cross leakage 
・gas cross leak 
・gas crossover 

5176 カーボン析出 

反応ガス中の炭素化合物の分解によって固体の
炭素が系統内にたい積する現象。 

・carbon deposition  

5177 ニッケル溶出 

空気極の電極素材のニッケルが電解質中に溶け
出す現象。 
[溶出したニッケルイオンが還元作用によって
金属析出し,単セル内部で電気的短絡が発生す
る現象をニッケル短絡という。] 

・ニッケル短

絡 

・ニッケル析

出 

・nickel  
 dissolution 

MC 

5178 電解質管理 

多孔体である燃料極,空気極及び電解質板に保
持される電解質の量を適正な状態に保持・管理
すること。 
[特に,電解質の量が減少した状態を電解質損
失という。] 

電解質マネ 
ージメント 

・electrolyte 
 management 

PA,MC 

5179 水分管理 

単セル内の固体高分子膜及び電極を適切な湿潤
状態に保持・管理すること。 

・water  
 management 

PE 

2) 燃料・改質系設備(fuel processing subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5200 燃料・改質系設

備 

入力燃料をセルスタック用に適した組成に転換
するのに必要な化学処理設備,付随する熱交換
器,制御器など。 
[燃料電池設備を構成する主要設備の一つ。] 

・fuel processing  
 subsystem 

background image

16 

C 8800:2008  

  

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2.1) 脱硫(desulfurization) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5201 脱硫器 

原燃料中の硫黄分を除去するための反応器。 
[硫黄分による改質触媒の被毒〔硫黄分(吸着)
による触媒の活性低下〕を防止する。都市ガス
及びプロパンガスの場合にも,付臭剤中・着臭
剤中の硫黄分を除去する。] 

・desulfurizer 

5202 水添脱硫器 

触媒によって原燃料中の硫黄分を水素と反応さ
せ硫化水素とし,更に酸化亜鉛と反応させ硫化
亜鉛とすることによって硫黄分を吸着除去する
ための反応器。 

・hydro- 
 desulfurizer 

5203 吸着脱硫器 

原燃料中の硫黄分を活性炭,ゼオライトなどの
吸着材によって脱硫するための反応器。 

・absorbent  
 desulfurizer 

2.2) 改質(reforming) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5211 水蒸気改質 

炭化水素などの原燃料を,Ni系などの触媒を用
いて所定の温度の下で水蒸気と改質反応させて
水素を得る方式。 
[水素,二酸化炭素,一酸化炭素などの混合ガ
スが得られる。] 

・スチームリ

フォーミン
グ 

・steam reforming  

5212 部分酸化改質 

炭化水素などの原燃料に空気を混合し,原燃料
の一部を燃焼させたときに生じる熱を熱源と
し,改質反応させて水素を得る方式。 

部分燃焼改 
質 

・partial oxidation  
 reforming 

5213 オートサーマル

改質 

水蒸気改質と部分酸化改質との両方を用いたも
の。 
[熱的に自立させることができる。] 

併用改質 

・autothermal 
 reforming 

PE 

5214 水蒸気/炭素比 改質反応を行わせる水蒸気分子数と炭化水素の

炭素原子数との比率。 

・S/C 
・スチームカ

ーボン比 

・steam to carbon  
 ratio 

5215 原燃料 

燃料電池設備へ外部から供給される燃料。 

・raw fuel 

5216 改質ガス 

燃料・改質系設備に供給された原燃料が水素濃
度の高いガスに変換されたもの。 

改質器出口 
ガス 

・reformer outlet  
 gas 
・reformed gas 
・reformate 

5217 残留メタン濃度 改質器出口の改質ガス中のメタン濃度。 

・メタン 
 スリップ 
・残メタン 

・residual methane 
 content 
(in reformed gas) 

5218 改質触媒 

炭化水素などと水蒸気とから水素濃度の高いガ
スを得る改質反応を行わせるための触媒。 
[Ni系,貴金属系などがある。] 

・reforming 
 catalyst 

5219 改質器 

改質反応によって水素濃度の高いガスを得る反
応器。 
[プレート形改質器,単管式改質器,多管式改
質器,多管二重管式改質器,多管多重円筒式改
質器などがある。] 

リフォーマ 

・reformer 

5220 改質管 

改質反応が行われる改質触媒を内蔵した管。 

・reformer tube 

background image

17 

C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5221 触媒燃焼式改質

器 

改質管が触媒燃焼によって発生する燃焼ガスに
よって加熱される構造の改質器。 
[触媒燃焼とは触媒作用による火炎を形成しな
い酸化反応をいう。] 

・catalytic  
 combustion  
 type reformer 

5222 バーナ加熱式改

質器 

改質管が火炎及び燃焼ガスによって加熱される
構造の改質器。 
[バーナ上置式改質器,バーナ下置式改質器,
シングルバーナ式改質器,マルチバーナ式改質
器などがある。] 

・direct fired type  
 reformer 
・multi burner  
 type reformer 

2.3) 変成(CO treatment) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5251 一酸化炭素変成

器 

改質反応によって発生した一酸化炭素を改質器
の後段で水蒸気とシフト反応させ,二酸化炭素
と水素とに変換する反応器。 
[一酸化炭素による電池触媒の被毒(一酸化炭
素による触媒活性低下)を防止する。高温(400
〜450 ℃付近)で反応する高温一酸化炭素変成
器と低温(200〜250 ℃付近)で反応する低温一
酸化炭素変成器とがある。] 

・CO変成器 
・高温シフト

コンバータ 

・高温CO変

成器 

・低温シフト

コンバータ 

・低温CO変

成器 

・CO shift 
 converter 

PA,PE 

5252 一酸化炭素変成

触媒 

一酸化炭素と水蒸気とから,水素と二酸化炭素
とを得るシフト反応を行わせるための触媒。 
[Fe-Cr系(高温用),Cu-Zn系(低温用)など
が多い。] 

・シフト触媒 
・CO変成触

媒 

・shift converter  
 catalyst 

PA,PE 

5253 一酸化炭素除去

器 

一酸化炭素変成器の後段で,燃料ガス中に含ま
れる一酸化炭素を,一酸化炭素選択反応触媒又
は一酸化炭素分離膜によってセルスタックが許
容する濃度まで低下させる反応器。 

・CO選択酸

化器 

・CO除去器 
 

・CO selective  
 remover 
・preferential CO 
 oxidizer 

PE 

2.4) 熱交換器(heat exchanger) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5261 原燃料ガス予熱

器 

改質器入口までの原燃料を予熱するための熱交
換器。 

・raw fuel gas  
 preheater 

5262 蒸気予熱器 

改質用の蒸気を予熱するための熱交換器。 

・steam preheater 

5263 改質器バーナ燃

料予熱器 

改質器バーナの燃料を予熱するための熱交換
器。 

・reformer burner 
 fuel preheater 

5264 改質器バーナ空

気予熱器 

改質器バーナの燃焼用空気を予熱するための熱
交換器。 

燃焼用空気 
予熱器 

・reformer burner 
 air preheater 

5265 改質ガス冷却器 改質器の出口ガスを一酸化炭素変成器などに適

した温度に冷却するための熱交換器。 

・reformer outlet  
 gas cooler 

PA,PE 

5266 燃料ガス予熱器 燃料ガスをセルスタックに適した温度に予熱す

るための熱交換器。 

燃料予熱器 

・fuel gas  
 preheater 
・reformed gas  
 preheater 

background image

18 

C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5267 燃料極出口ガス

予熱器 

燃料極の出口ガスを改質器バーナで燃焼させる
前に予熱するための熱交換器。 

・anode exhaust  
 gas preheater 

2.5) 補機(auxiliary equipment) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5281 原燃料ガス圧縮

機 

原燃料を所定の圧力に昇圧するためのガス圧縮
機。 

供給ガス圧 
縮機 

・raw fuel gas 
 compressor 

5282 起動用循環ブロ

ワ 

起動時,改質系などの昇温のために窒素などを
循環させるためのブロワ。 

・start up blower 

5283 スチームエゼク

タ 

改質器入口において燃料ガスを水蒸気と混合・
昇圧するための装置。 

・steam ejector 

5284 燃料極出口ガス

再循環ブロワ 

燃料極の出口ガスを燃料極入口側に循環させ
る,低負荷時の圧損調整,差圧調整及び効率向
上のためのブロワ。 
[ファン,エゼクタ適用の場合もある。] 

・アノードガ

スリサイク
ルブロワ 

・燃料再循環

ブロワ 

・anode gas  
 recycle blower 

3) 空気系設備(air supply subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5300 空気系設備 

燃料電池設備で用いられる空気などの酸化剤を
計量,調整,処理及び加圧する設備。 
[燃料電池設備を構成する主要設備の一つ。] 

・air supply 
 subsystem 
・oxidant 
 processing 
 system  

5301 空気圧縮機 

セルスタックへの空気及び改質器燃焼室への燃
焼用空気を圧縮する機械。 
[2段で送風するとき,低圧側を低圧空気圧縮
機,及び高圧側を高圧空気圧縮機と呼ぶ。駆動
方式として,電動機駆動,ガスタービン駆動な
どがある。] 

・空気コンプ

レッサ 

・エアコンプ

レッサ 

・air compressor 

5302 空気ブロワ 

セルスタックへの空気及び改質器燃焼室への燃
焼用空気を送風するブロワ。 
[常圧形プラントに用いられる。ファン適用の
場合もある。] 

・air blower 

5303 ガスタービン 

空気圧縮機及び発電機の駆動源で,セルスタッ
ク排ガス中の未燃焼分とセルスタックから排出
される排空気とを燃焼させたガス,改質器燃焼
室からの燃焼排ガス,又は補助燃焼器からの燃
焼ガスによって駆動されるタービン。 
[2段で構成されるとき,低圧側を低圧側排ガ
スタービン,及び高圧側を高圧側排ガスタービ
ンと呼ぶ。] 

・gas turbine 

MC,SO 

5304 補助燃焼器 

ガスタービンへの供給排ガス温度が不足する場
合にた(焚)き増しして高温燃焼ガスを供給す
る燃焼器。 

補助バーナ 

・assist burner 

MC,SO 

background image

19 

C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5305 空気極出口ガス

再循環ブロワ 

空気極の出口ガスを空気極入口側に循環させ,
電池入口ガス温度を調整するためのブロワ。 
[ファン及びエゼクタ適用の場合もある。] 

・カソードガ

スリサイク
ルブロワ 

・空気再循環

ブロワ 

・cathode gas  
 recycle blower 

5306 換気装置 

機械的手段によって空気を燃料電池システムの
パッケージに供給又は排気するシステム。 
[パッケージをキャビネット又はきょう(筐)
体と表現する場合もある。] 

・ventilation 
 system 

4) 水・蒸気系設備(water and steam management subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5401 排熱回収装置 

水蒸気分離器のセルスタック冷却水の余剰熱並
びにセルスタックの排空気の保有熱及び改質器
の燃焼排ガスの保有熱を,水蒸気又は温水に変
換する装置。 
[熱交換器,給水加熱器,蒸気過熱器などで構
成される。] 

HRSG 

・exhaust heat  
 recovery 
 equipment 
・heat recovery  
 steam generator 

5402 水蒸気分離器 

セルスタック冷却後の高温の気水混合物を水と
水蒸気とに分離する機器。 
[得られた水蒸気は,改質反応などに用いられ
る。] 

気水分離器 

・steam separator 

PA,(PE) 

5403 水処理装置 

冷却水の水質の保持及び回収水の再利用を目的
とし,ろ過器,イオン交換器などによって冷却
水を浄化する装置。 

・water treatment  
 equipment 

5404 電池冷却水循環

ポンプ 

水冷式燃料電池のセルスタック冷却水を循環さ
せるポンプ。 

冷却水ポン 
プ 

・coolant pump   
・cooling water  
 circulation pump 

5405 給水ポンプ 

排熱回収熱交換器などに水を供給するポンプ。  

・feed water pump  

5) 電力変換系設備(power conditioning subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5501 電力変換装置 

燃料電池設備の出力を指定の直流又は交流電力
に変換して電力を供給する装置。 
[インバータ,制御監視装置,系統連系保護装
置などから構成される。] 

パワーコン 
ディショナ 

・power 
 conditioner 
・power converter 

5502 インバータ 

直流電力を交流電力に変換する装置。 

・直交変換装

置 

・逆変換装置 

・inverter 

5503 インバータ効率 インバータ出力をインバータ入力で除した値。 

[通常は交流発電端出力と燃料電池出力との比
と同じである。インバータ損失は,主回路で発
生するものだけを対象とする。すなわち,イン
バータの制御装置,冷却ファンなどでの消費電
力は,この損失には含めない。] 

・inverter 
 efficiency 

background image

20 

C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6) その他の燃料電池設備(auxiliary subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5601 燃料貯蔵設備 

LNG,LPG,メタノール,H2などの燃料電池発
電設備の燃料を貯蔵する設備。 

・fuel storage 
 facility 

5602 窒素ガス設備 

燃料電池発電設備のガスパージに用いる窒素を
貯蔵・供給する設備。 

窒素貯蔵設 
備 

・nitrogen storage 
 and supply 
 system  

5603 排水処理設備 

水・蒸気系設備の水処理装置,排熱回収装置な
どの排水を処理する設備。 

・waste water  
 treatment  
 equipment 

5604 BOP 

燃料電池設備を構成する機器のうち,主要機器
を除いた残りすべての機器の総称。 
[例えば,回転機,熱交換器,配管などを対象
とする。] 

周辺機器 

・balance of plant 

7) 附帯設備など(supplementary subsystem) 

番号 

用語 

定義 

参考 

慣用語 

対応英語 

適用分野 

5701 附帯設備 

燃料電池発電設備において,燃料電池設備及び
燃料電池発電設備用電気設備を除く附属設備。 
[防災設備,照明設備,通信設備などがある。] 

・supplementary  
 facility 

5702 熱利用設備 

燃料電池設備からの熱出力を利用するための設
備で,排熱回収及び熱利用のための設備。 
[これらは排熱回収装置,吸収式冷凍機,給湯
設備などで構成される。] 

・heat utilization  
 facility 

background image

21 

C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1−燃料電池発電システムの設備区分概念 

(排熱回収装置) 

燃料電池発電設

備用電気設備 

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22 

C 8800:2008  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 装置などの設置場所は,一つのパッケージ内に限定しない。 
注a) 必要に応じて設置する機器又はユニット。 

b) 原燃料が水素の場合には用いない。 

図2−小形固体高分子形燃料電池システムの基本構成 

貯湯ユニット a) 

不活性ガス設備 a) 
燃料貯蔵設備 a) 

貯湯槽 
熱交換器 
給湯設備など 

固体高分子形 

燃料電池発電ユニット 

燃料電池発電設備 

小形固体高分子形燃料電池システム 

(燃料電池システム) 

パワーコンディショナ 

燃料電池セルスタック 
燃料改質装置b) 

空気系装置 

制御装置 

水系装置・水温系装置 

操作パネル 

蓄電池a) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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C 8800:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 IEC 62282-2 Ed. 1.1: 2007, Fuel cell technologies−Part 2: Fuel cell modules 

IEC 62282-3-1 Ed. 1.0: 2007, Fuel cell technologies−Part 3-1: Stationary fuel cell power systems−

Safety 

IEC 62282-3-2 Ed. 1.0: 2006, Fuel cell technologies−Part 3-2: Stationary fuel cell power systems−

Performance test methods 

IEC 62282-3-3 Ed. 1.0: 2007, Fuel cell technologies−Part 3-3: Stationary fuel cell power systems−

Installation 

IEC 62282-5-1 Ed. 1.0: 2007, Fuel cell technologies−Part 5-1: Portable fuel cell power systems−

Safety