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C 61300-3-21:2016 (IEC 61300-3-21:2014) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 装置······························································································································· 2 

4.1 一般事項 ······················································································································ 2 

4.2 光源 S ························································································································ 2 

4.3 励振装置 E ················································································································· 2 

4.4 受光装置 D ················································································································· 2 

4.5 駆動エネルギー供給源 AS ······························································································ 2 

4.6 データ取得システム DAS ······························································································ 2 

4.7 終端 T ······················································································································· 2 

4.8 テンポラリジョイント TJ ······························································································ 3 

5 手順······························································································································· 3 

6 個別に規定する事項 ·········································································································· 4 

C 61300-3-21:2016 (IEC 61300-3-21:2014) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 61300の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 61300-1 第1部:通則 

JIS C 61300-2-1 第2-1部:正弦波振動試験 

JIS C 61300-2-2 第2-2部:繰返しかん合試験 

JIS C 61300-2-4 第2-4部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向引張り) 

JIS C 61300-2-5 第2-5部:光ファイバクランプ強度試験(ねじり) 

JIS C 61300-2-6 第2-6部:かん合部締結強度試験(軸方向引張り) 

JIS C 61300-2-7 第2-7部:かん合部締結強度試験(曲げモーメント) 

JIS C 61300-2-9 第2-9部:衝撃試験 

JIS C 61300-2-11 第2-11部:光ファイバクランプ強度試験(軸方向圧縮) 

JIS C 61300-2-12 第2-12部:落下衝撃試験 

JIS C 61300-2-14 第2-14部:光パワー損傷のしきい値試験 

JIS C 61300-2-15 第2-15部:結合部ねじり試験 

JIS C 61300-2-17 第2-17部:低温試験 

JIS C 61300-2-18 第2-18部:高温試験 

JIS C 61300-2-19 第2-19部:高温高湿試験(定常状態) 

JIS C 61300-2-21 第2-21部:混合温湿度サイクル試験 

JIS C 61300-2-22 第2-22部:温度サイクル試験 

JIS C 61300-2-24 第2-24部:応力印加によるセラミック割りスリーブのスクリーニング試験 

JIS C 61300-2-26 第2-26部:塩水噴霧試験 

JIS C 61300-2-27 第2-27部:ダスト試験(層流) 

JIS C 61300-2-40 第2-40部:SM調心円筒形斜めPC端面光ファイバコネクタプラグの挿入損失スク

リーニング試験 

JIS C 61300-2-41 第2-41部:SM調心円筒形直角PC端面光ファイバコネクタプラグの挿入損失スク

リーニング試験 

JIS C 61300-2-44 第2-44部:光ファイバクランプ強度試験−繰返し曲げ 

JIS C 61300-2-45 第2-45部:浸水試験 

JIS C 61300-2-46 第2-46部:湿熱サイクル試験 

JIS C 61300-2-47 第2-47部:熱衝撃試験 

C 61300-3-21:2016 (IEC 61300-3-21:2014) 

(3) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS C 61300-2-48 第2-48部:温湿度サイクル試験 

JIS C 61300-2-49 第2-49部:取付け済み光ファイバコード付き光ファイバコネクタプラグの曲げ試

験(予定) 

JIS C 61300-3-1 第3-1部:外観検査及び機械的検査 

JIS C 61300-3-2 第3-2部:シングルモード光デバイスの光損失の偏光依存性 

JIS C 61300-3-3 第3-3部:挿入損失及び反射減衰量変化のモニタ方法 

JIS C 61300-3-4 第3-4部:損失測定 

JIS C 61300-3-6 第3-6部:反射減衰量測定 

JIS C 61300-3-7 第3-7部:シングルモード光部品の光損失及び反射減衰量の波長依存性測定 

JIS C 61300-3-11 第3-11部:結合力及び離脱力測定 

JIS C 61300-3-15 第3-15部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の頂点偏心量測定 

JIS C 61300-3-16 第3-16部:球面研磨光ファイバコネクタのフェルール端面の曲率半径測定 

JIS C 61300-3-17 第3-17部:斜め研磨光ファイバコネクタのフェルールの端面角度測定 

JIS C 61300-3-20 第3-20部:波長選択性のない光ブランチングデバイスのディレクティビティ測定 

JIS C 61300-3-21 第3-21部:切替時間測定 

JIS C 61300-3-22 第3-22部:フェルール押圧力測定 

JIS C 61300-3-23 第3-23部:フェルール端面からの光ファイバ引込み量測定 

JIS C 61300-3-24 第3-24部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタのキー位置精度測定 

JIS C 61300-3-25 第3-25部:フェルール及び光ファイバ取付け直角PC端面フェルールの同心度測定 

JIS C 61300-3-26 第3-26部:光ファイバとフェルール軸との角度ずれの測定 

JIS C 61300-3-27 第3-27部:多心光ファイバコネクタプラグの穴位置測定 

JIS C 61300-3-28 第3-28部:過渡損失測定 

JIS C 61300-3-30 第3-30部:多心光ファイバコネクタ用フェルールの研磨角度及び光ファイバ位置

測定 

JIS C 61300-3-31 第3-31部:光ファイバ光源の結合パワー比測定 

JIS C 61300-3-32 第3-32部:光受動部品の偏波モード分散測定 

JIS C 61300-3-33 第3-33部:ピンゲージを用いた割りスリーブのフェルール引抜力測定 

JIS C 61300-3-34 第3-34部:ランダム接続時の挿入損失 

JIS C 61300-3-36 第3-36部:光ファイバコネクタフェルールの内径及び外径の測定 

JIS C 61300-3-38 第3-38部:群遅延,波長分散及び位相リップルの測定 

JIS C 61300-3-40 第3-40部:偏波面保存光ファイバ付き光ファイバコネクタプラグの偏波消光比測

定 

JIS C 61300-3-43 第3-43部:光ファイバ光源のモードトランスファファンクション測定 

JIS C 61300-3-50 第3-50部:光スイッチのクロストーク測定 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 61300-3-21:2016 

(IEC 61300-3-21:2014) 

光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験

及び測定手順−第3-21部:切替時間測定 

Fiber optic interconnecting devices and passive components- 

Basic test and measurement procedures- 

Part 3-21: Switching time 

序文 

この規格は,2014年に第2版として発行されたIEC 61300-3-21を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,光スイッチの状態が変化するための駆動エネルギーを,停止状態から供給開始をするとき,

又は供給状態から供給停止をするときの切替時間及び関連する性能パラメータの測定方法について規定す

る。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 61300-3-21:2014,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic test and 

measurement procedures−Part 3-21: Examinations and measurements−Switching time(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 5930-1 光伝送用スイッチ−第1部:通則 

JIS C 61300-1 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第1部:通則 

注記 対応国際規格:IEC 61300-1,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic 

test and measurement procedures−Part 1: General and guidance(MOD) 

JIS C 61300-3-4 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測定手順−第3-4部:損失

測定 

注記 対応国際規格:IEC 61300-3-4,Fibre optic interconnecting devices and passive components−Basic 

test and measurement procedures−Part 3-4: Examinations and measurements−Attenuation(IDT) 

C 61300-3-21:2016 (IEC 61300-3-21:2014) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5930-1の箇条3(用語及び定義)による。 

装置 

4.1 

一般事項 

試験対象となる光スイッチの接続経路について,光源から安定した光信号を一つ又は複数の入力端子に

入力し,関連する仕様書に定める駆動エネルギーを供給開始又は供給停止したときを基準として,出力端

子から出力する光信号レベルの時間変化を測定する。装置は,4.2〜4.8に規定するもので構成する。 

4.2 

光源 S 

光源の出力光パワーは,測定中,十分に安定していなければならない。別途規定しない限り,光パワー

の安定性はJIS C 61300-3-4で規定する。光源は,関連規格に規定するスペクトル特性(波長及びスペクト

ル幅)を出力する。 

通常のレーザ光源のように,光源の出力光が偏光特性をもつ場合,測定値,特に安定状態時の出力光パ

ワーは,光スイッチ,接続点及び受光装置の偏光特性の影響を受ける。測定中に偏光状態が変化しないよ

うに,測定環境及び光ファイバ位置を安定させることが望ましい。 

4.3 

励振装置 E 

励振装置は,特別な出力用光ファイバ又は所望の光出力状態を作り出す機器である。励振装置は,JIS C 

61300-1の規定による。 

4.4 

受光装置 D 

受光装置は,入力光パワーに比例した電気信号を出力し,関連仕様で定める精度で,切替時間及びバウ

ンス時間を測定するのに十分な応答速度をもつ。受光装置の応答時間は,測定する立ち上がり時間及び立

ち下がり時間の10分の1以下が望ましい。また,受光装置は,想定する入力光パワーレベル範囲において

出力が線形に応答するように,測定を行うのに十分なダイナミックレンジをもつ。受光装置は測定への影

響を防ぐために,十分に大きな反射減衰量をもつ。受光装置の反射減衰量は,30 dB以上であることが望

ましい。複数の光端子について同時に測定するために,複数の受光装置を用いてもよい。 

4.5 

駆動エネルギー供給源 AS 

供給する駆動エネルギーの立ち上がり時間及び立ち下がり時間は,光スイッチの立ち上がり時間及び立

ち下がり時間の仕様の10分の1以下が望ましい。また,非ラッチスイッチでは,駆動エネルギーの供給時

間は,測定するバウンス時間よりも十分に長くする。 

4.6 

データ取得システム DAS 

データ取得システムは,駆動エネルギー供給を開始又は停止した時を基準として,光パワーの時間変化

を記録する。データ取得システムは,十分な記録容量,十分な測定帯域幅,及び十分な精度をもつ。デー

タ取得システムは,1回の測定で複数の信号を同時に測定する機能,又は駆動エネルギー供給の変化をト

リガにしてハードウエア及び/又はソフトウエアが同期して1回の測定を行う機能をもつ。オシロスコー

プをデータの取得に用いてもよい。また,データ取得機能を,受光装置に内蔵してもよい。 

4.7 

終端 T 

終端は,供試品の出力端子からの反射戻り光を抑えるための部品又は手段である。光ファイバ出力端で

の反射が,一つ又は複数の受光装置に入ることによる測定への影響を防ぐことが望ましい。一般的に,光

ファイバを接続する際に斜研磨(APC)コネクタを用いることが有効である。光スイッチの光コネクタプ

ラグがAPCでない場合,片端がAPCコネクタではなく,もう片端がAPCであるパッチコードを接続して

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終端してもよい。 

4.8 

テンポラリジョイント TJ 

テンポラリジョイントは,一時的に2本の光ファイバ端同士の位置を調整し,再現性よく,かつ,低損

失で接続するための手段,装置又は機械式ジグである。例えば,精密なV溝形の真空チャック,マイクロ

マニュピュレータ,融着又はメカニカルスプライスである。テンポラリジョイントの安定性を,必要な測

定精度で満足する。 

手順 

ここでは,入出力端子が光ファイバピッグテール形接続形態である光スイッチを例にして,測定手順を

説明する。入出力端子が光コネクタプラグ形接続形態又は光レセプタクル形接続形態の光スイッチでは,

テンポラリジョイントの代わりに適合する光コネクタ付光ファイバコードを用いる。複数の光出力端子の

測定を行う場合,各端子を受光装置に接続し,反射戻り光による測定値への影響がないことを確認するこ

とが望ましい。測定手順は,次による。 

a) 図1に示すように,切替時間及びバウンス時間の測定系を構築する。受光装置の出力をDASのチャネ

ル1に接続する。同時に複数の端子からの出力光パワーを測定するために受光装置を追加してもよい。

また,駆動エネルギー供給源を供試光スイッチ,及びDASのチャネル2又はDASのトリガ信号入力

に接続する。 

図1−DASとして二つのチャネルをもつオシロスコープを用いて一つの出力端子からの出力値を測定する

測定系 

b) 関連規格で規定する駆動エネルギーを供給開始又は停止した場合に,出力光パワーレベルの変化を,

光パワーレベルが安定することを確認するのに十分な時間の範囲で記録する。図2に示すように,安

定な伝達状態の光パワーレベルに対して10 %及び90 %となる光パワーレベルを用い,切替時間ts,待

ち時間tl,立ち上がり時間tr,立ち下がり時間tf及びバウンス時間tbを測定する。安定な阻止状態の光

パワーが“0”でない場合,測定する光パワーレベルから,安定した阻止状態における光パワーレベル

を差し引いて正規化し,各スイッチの特性値を決定することが望ましい。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ts,ts' 

切替時間 

tl,tl' 

待ち時間 

tr 

立ち上がり時間 

tf 

立ち下がり時間 

tb,tb' 

バウンス時間 

図2−伝達状態又は阻止状態への光スイッチの動作例 

個別に規定する事項 

必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。 

− 光源 S:光源の種類,出力光パワー,出力波長範囲,スペクトル幅,出力光パワー安定性,偏光度

(DOP) 

− 励振装置 E:励振装置の種類,励振装置の仕様 

− 受光装置 D:ダイナミックレンジ,応答周波数又は応答時間,偏光依存性,線形性,反射減衰量 

− データ取得システム DAS:構成,仕様,時間分解能,相対的な測定確度,パワー分解能 

− テンポラリジョイント:テンポラリジョイントの種類,接続損失,反射減衰量 

− 駆動エネルギー供給源:駆動エネルギーの供給特性,供給エネルギーの立ち上がり時間及び立ち下が

り時間 

− 終端:終端の種類,反射減衰量 

− 必要性能 

− この規格での測定方法からの差異 

− 測定不確かさ