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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

JIS C 0116には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 

附属書B(参考) 気候図 (Climatograms) 

附属書C(参考) この規格で規定する分類の適用例 

附属書D(参考) 環境分類を組み合わせた分類の条件 

附属書E(参考) 熱帯の環境分類3K9及び3K10の説明 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 2 

3. 定義 ······························································································································ 2 

4. 一般事項 ························································································································ 2 

5. 環境パラメータ及びその厳しさの分類 ················································································· 3 

6. 環境条件の組合せの記号表示 ····························································································· 5 

附属書A(参考) 環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 ·········································· 10 

附属書B(参考) 気候図 (Climatograms) ·················································································· 23 

附属書C(参考) この規格で規定する分類の適用例 ·································································· 34 

附属書D(参考) 環境分類を組み合わせた分類の条件 ······························································· 36 

附属書E(参考) 熱帯の環境分類3K9及び3K10の説明 ····························································· 37 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 0116 : 1997 

(IEC 60721-3-3 : 1994) 

環境条件の分類 

環境パラメータとその 

厳しさのグループ別分類 

屋内固定使用の条件 

Classification of environmental conditions 

Part 3 : Classification of groups of environmental parameters and their 

severities 

Section 3 : Stationary use at weatherprotected locations 

序文 この規格は,1994年第2版として発行されたIEC 60721-3-3 (Classification of environmental conditions

−Part 3 : Classification of groups of environmental parameters and their severities−Section 3 : Stationary use at 

weatherprotected locations), Amendment 1 (1995) 及びAmendment2 (1996) を翻訳し,技術的内容及び規格票

の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。ただし,修正票 (Amendment) については編集

し,一体とした。 

なお,この規格で下線(点線)を施してある事項は,原国際規格にはない事項である。また,IEC規格番

号は,1997年1月1日から実施のIEC規格新番号体系によるものであり,これより前に発行された規格

についても,規格番号に60000を加えた番号に切り替えた。これは,番号だけの切替えであり,内容は同

一である。 

1. 適用範囲 この規格は,屋内に設置する製品がさらされる環境パラメータとその厳しさを分類するも

のである。さらされる時間には,設置作業,非稼働時間,保守及び修理時間を含む。 

屋内条件とは,製品が常時又は一時的に設置される地上又は沖合いで,屋根付きかつ囲われた場所であ

り,車両の中又は車両の上での条件を除外する。 

この規格で定める環境条件は,製品の性能に直接影響を及ぼすものに限定し,そのような環境条件だけ

を考える。製品に対する環境条件の影響については,特に規定しない。 

火災や爆発に直接関係する環境条件及び電離放射線に関する条件は除外する。その他の予測されない事

象も除外する。特別な場合には,このような事象が発生する可能性を考慮することが望ましい。 

屋外固定使用の条件,携帯及び可動使用の条件,車両及び船舶内設置の条件,保管及び輸送の条件,及

び製品内の局所的な条件は,IEC 60721-3の他の規格に示す。 

参考 IEC 60721-3とは,IEC 60721-3 (Classification of environmental conditions−Part3 : Classification of 

groups of environmental parameters and their severities) の一連の規格である。 

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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

この規格は,広い適用分野を包含した環境条件を限定した数に分類しているので,環境条件を分類する

際は,使用条件を満たす必要最低限の分類を選択する。 

2. 引用規格 次の規格は,この規格が引用している規格であり,出版時に明示されている版号が有効で

ある。 

JIS C 0110-1995 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさの分類 

備考 JIS C 0110-1995は,IEC 60721-1 : 1990, Classification of environmental conditions−Part 1 : 

Environmental parameters and their severitiesと一致している。 

JIS C 0111-1995 環境条件の分類 自然環境の条件−温度及び湿度 

備考 JIS C 0111-1995は,IEC 60721-2-1 : 1982, Classification of environmental conditions−Part 2 : 

Environmental conditions appearing in nature−Section 1 : Temperature and humidityと一致し

ている。 

JIS C 0112-1995 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 通則 

備考 JIS C 0112-1995は.IEC 60721-3-0 : 1984, Classification of environmental conditions−Part 3 : 

Classification of groups of environmental parameters and their severities−Section 0 : 

Introductionと一致している。 

IEC 721-2-8 : 1994 Classification of environmental conditions−Part 2 : Environmental conditions appearing 

in nature−Section 8 : Fire exposure 

ISO/IEC Guide 52 : 1990 Glossary of fire terms and definitions 

3. 定義 JIS C 0110の3.(用語の定義)及びISO/IEC Guide 52の定義に加え,次の定義を適用する。 

3.1 

固定使用 (stationary use)  製品を構造物又は取付け具に堅固に固定して使用するか,又は特定の場

所に設置して使用すること。携帯又は可動使用を含まない。しかし,設置場所での短時間の設置作業,保

守時間及び修理時間を含む。 

3.2 

屋内 (weatherprotected location)  製品が気象の影響から保護される場所: 

− 完全な屋内(囲われている場所):気象の直接的影響が完全に遮断されている。 

− 部分的な屋内(雨よけがある場合):気象の直接的影響が完全には遮断されていない。 

4. 一般事項 一般的な説明は,JIS C 0112による。 

設置作業中の条件は,稼働期間中の条件と異なることに留意する必要がある。したがって,特別な注意

事項がない場合,この期間に対しては他の分類を選択してもよい。 

環境条件が規定した厳しさを越える可能性は低い。規定したすべての値は,最大値又は限界値である。

これらの値に到達することはあっても,永続はしない。場所によっては,ある一定期間の発生頻度が異な

ることもある。このような発生頻度は,すべての環境パラメータで考慮し,適用可能なら追加して規定し

たほうがよい。継続期間及び発生頻度の情報はJIS C 0112の6.(環境パラメータごとの発生期間と発生頻

度)に規定してある。 

環境パラメータの組合せによっては,製品に対する影響が強まる場合があることに注意すべきである。

このことは,特に,生物的条件,化学的又は機械的に活性な物質に,高い相対湿度が加わった場合にいえ

る。 

環境条件が他の要因,例えば,熱源,特別なプロセスの条件などによって影響を受ける場所もある。 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

環境条件の測定は,製品に近接し,環境全体を代表する場所で行う。 

極端な又は特殊な環境条件が存在することも考えられる。こうした特殊条件で稼働する製品の仕様は,

当事者間の協議事項である。 

5. 環境パラメータ及びその厳しさの分類 表1〜6及び表8〜12に,次の事項に関する分類を規定する。 

− 気象条件 (K); 

− 特別な気象条件 (Z); 

− 生物的条件 (B); 

− 化学的に活性な物質 (C); 

− 機械的に活性な物質 (S); 

− 機械的条件 (M) 

− 火災の初期段階での条件 (T, P, F, V, H) 

この分類によって,製品が使用される場所に応じた環境条件の組合せが規定できる。また,屋外気象に

よる局地的影響,建物の構造,設置方法,プロセスの条件などの影響を含んだもので,世界各地の現実的

な使用条件を表すことができる(6.参照)。 

大きい数値の分類は,通常,小さい数値の分類の厳しさを包含している。 

環境パラメータの中には,厳しさを数値で規定することができていないものがある。 

特定の場所や製品に対しては,例えば 

3K2/3Z1/3Z4/3B1/3C2/3S1/3M4及び3T1/3P3/3F2/3V2/3H3 

などとして,全部の分類を一組にして参照することが望ましい(6.参照)。 

附属書Aでは,各分類の基本的な適用範囲を説明する。それぞれの分類の概略,及び環境パラメータと

その厳しさの選択に影響を与える条件の概要を示す。 

附属書Bには,表1に規定する気象条件の分類ごとに温度,相対湿度及び絶対湿度の相互の関係を表す

気候図を示す。 

附属書Cには,この分類の実際の適用の例を示す。 

5.1 

気象条件 屋内使用場所の気象条件を分類3K1〜3K8に規定する。(この気象条件の分類は附属書A

で述べる。)これらは,製品に影響を与えるすべてのパラメータを考慮したものであり,長期間にわたり世

界中で経験してきたものである。例えば,屋外の気象条件,建物の構造,温度/湿度制御システム,屋内

条件,各種の機器からの熱発散,人間の存在なども考慮してある。これらの条件はすべて通常の場合を対

象にしており,例外的な事象(例 空調システムの故障)は対象としない。 

分類3K9及び3K10に規定する熱帯地域の気象条件は附属書Eで述べる。 

適切な分類を選択する際,屋内の環境条件は屋外の条件,特に気温,日射及び建物の構造に依存すると

いう事実に注意することが望ましい。断熱効果がよい,又は熱容量が大きい壁は,昼夜間,又は長時間の

外気温変化のピークを緩やかにする。断熱効果が悪い,又は熱容量の小さい壁は,そのような効果をもた

ず,昼間の日射と夜間の建物からの放射の効果によって,むしろピークが拡大する。日射の効果は,蓄熱

効果や温室効果によっても大きくなる。 

規定した厳しさの値だけでは,実際の気温と湿度の組合せを表すことができない。したがって,気候図

を附属書Bに示す。 

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5.2 

特別な気象条件 熱放射,周囲空気の動き,雨以外の水,高温及び低圧などの特別な気象条件が他

の気象条件と組み合わされると新たな厳しさを生じる場合がある。これらの特別な条件を表2に規定する。

この場合,厳しさを増加させる事象が同時に発生すると仮定すると,不要な過剰設計につながることもあ

る。 

5.3 

生物学的条件 これらの条件については定量的な厳しさを規定していない。表3のパラメータは代

表例であり,完全であるとは限らない。 

5.4 

化学的に活性な物質 自然大気中の汚染は,主に工業活動,自動車,暖房システムから放出される

化学物質によって生じる。さらに,化学的影響は海水による塩霧によっても生じる。汚染は,製品の機能

及び材質に影響を及ぼすことがある。 

この分類で規定している値は,数年間の調査から得られたものである。短期間に高い濃度の汚染にさら

されると,その直接の影響で材料に急激な損傷を生じ,再生できないことがあるので,最大値を規定した。

製品の内部に対する長期間の影響も重要であるから,平均値も規定してある。 

実際には,この規格で分類した汚染物質(パラメータ)が同時に存在するというわけではない。さらに,

これらの汚染物質が同時に,かつ,均一に増加するという可能性は低い。地域の状況によっては,1種類

の汚染物質の値だけが高いということもしばしばある。分類3C1で規定した値は,通常,田園地域及び工

業活動が低い地域の場合の値である。分類3C2で規定した値は,都市地域の値である。したがって,これ

らの二つの分類の厳しさは,それぞれの規定したすべてのパラメータの複合作用を考慮する必要がある。

しかし,分類3C3及び3C4の厳しさは,不経済な過剰設計をさけるために,すべてのパラメータの複合作

用を考慮する必要はない。これらの分類の場合には,適用する場所に関係すると思われる単一のパラメー

タの厳しさだけを選択することが可能である。例えば,その場所に存在している化学的に活性な物質につ

いて,分類3C3又は3C4の単一のパラメータを選択した場合には,特に指定しない他のパラメータに対し

ては,分類3C2の厳しさを適用する。 

注 この規格では,海塩以外の化学的に活性な液体及び固体は考慮しない。 

5.5 

機械的に活性な物質 砂とじんあいは同一の分類となっているが,これらの環境条件で生じる効果

が似ているからである。 

5.6 

機械的条件 振動(正弦波)の条件は,高い振動数及び低い振動数範囲について,各々の加速度振

幅及び変位振幅の厳しさで分類する。 

ランダム振動は,この規格では考慮していない。十分な情報が入手できたときに取り入れる。 

衝撃を含む非定常振動は,一次の減衰していない最大衝撃応答スペクトルを用いて分類する(JIS C 0110

の表1の6.1.3による。)。 

5.7 

火災の初期段階での条件 火災の環境条件はIEC 60721-2-8に規定する。屋内の火災の初期段階に適

用する条件は,次のパラメータの分類の中から選択する。 

a) フラッシュオーバー前の火災条件 

− フラッシュオーバーまでの時間(表8参照)。 

− その場所における各表面及び製品への熱の流れ。 

− その場所における上部ガス層の温度。 

− その場所での[フラッシュオーバーになる発熱速度 (RHRfo)]と発熱速度 (RHR) の関係,

RHR/RHRfoの比によって与えられる(表9参照)。 

b) フラッシュオーバー後の火災条件 

− 発火源の気体温度と持続時間の関係(表10参照) 

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c) 煙及び化学的に活性な物質の条件 

− 光学的密度(表11参照) 

− 塩化水素濃度(表12参照) 

これらのすべてのパラメータは,火災の環境条件の記述に必要なものである。幾つかの環境条件は,火

にさらされたときの特性を規定するものである。表9は,フラッシュオーバー前の火災条件での材料及び

製品の火に対する反応に関するものである。表10は,フラッシュオーバー後の火災条件で,火の挙動と耐

火性に関するもので,例えば,荷重支持材及び個々の構造物,扉,換気システムに関係したパラメータで

ある。 

直接火にさらされないときの特性で,表9の分類の発熱速度の比率及び表8の時間のようなパラメータ

は,フラッシュオーバーの危険性の評価に重要であり,かつ,もしフラッシュオーバーが発生したときに,

火災から安全に避難するための指標となる。表9の分類のガス温度,及び表11と表12のパラメータは,

光学検出器の機能と排煙中に生き残れる可能性や,火災中避難場所に安全に留まれる可能性に対する重要

な性質である。火災による塩化水素の濃度は,電気製品の汚染によって起こる腐食の危険性を評価するの

に重要である。 

6. 環境条件の組合せの記号表示 5.で示したように,どのような場所で使用される製品についても,環

境条件の組合せが規定できる。したがって,その組合せの数とフレキシビリティは非常に大きい。しかし,

このフレキシビリティは実際にいつも利点であるというわけではない。例えば,特定の場所に対する環境

条件の仕様を異なったグループで設計すると,いつもわずかな違いが生じ,混乱が生じることがある。 

一般的な場合に対する環境条件の組合せの数を制限するために,標準的な組合せの分類を表7から選定

する。与えられた場所又は製品に対して,例えば,IE32というような条件を引用する。環境条件が,この

分類で包含できない場合は,5.で示すそれぞれの分類を引用する。さらに,組合せからはずれたパラメー

タの厳しさについては,記号の後に例えば,[IE32,ただし,砂の条件は30mg/m3である。]というような

規定を追加する。 

附属書Dに環境条件を組み合わせた分類の概要を示す。 

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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1 気象条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3K1 

3K2 

3K3 

3K4 

3K5 

3K6 

3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 3K98) 3K108) 

a) 低温 

℃ 

+203) +15 

+5 

+5 

−5 

−25 −40 −40 −55 −25 −55 

+5 

−20 

b) 高温5) 

℃ 

+253) +30 +40 +405) +455) +55 +70 +40 +70 +70 +55 +40 

+55 

c)  低相対湿度 

20 

10 

10 

10 

10 

10 

10 

10 

30 

d) 高相対湿度 

75 

75 

85 

95 

95 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

100 

e)  低絶対湿度 

g/m3 

0.5 

0.1 

0.1 

0.02 

0.5 

0.02 

0.9 

f) 

高絶対湿度 

g/m3 

15 

22 

25 

29 

29 

29 

35 

35 

35 

35 

29 

36 

27 

g) 温度変化の速度1) 

℃/min 0.1 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

h) 低圧7) 

kPa 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

i) 

高圧2) 

kPa 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

106 

j) 

日射 

W/m2 

500 

700 

700 

700 

700 

1120 1120 なし 1120 1120 1120 1120 

1120 

k) 熱放射 

なし なし 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

l) 

周囲空気の動き4) 

m/s 

0.5 

1.05)  1.05) 

1.05)  1.05)  1.05)  5.05) 

5.05)  5.05)  5.05)  5.05) 

5.05) 

5.05) 

m) 結露 

なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり あり あり 

あり 

n) 吹き込み降水 

(降雨,降雪,降ひょうなど) なし なし なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり 

あり 

o) 雨以外の水 

なし なし なし なし 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

6) 

p) 氷の生成 

なし なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり なし 

あり 

1) 

5分間の平均値 

2) 

鉱坑内の条件については考慮しない。 

3) 

これは,規定温度±2℃の許容差で空調されている場所である。 

4) 

自然対流による冷却方式は,周囲空気の動きの逆作用によって,妨害されることがある。 

5) 

該当する場合には,表2から特別な値を選択してもよい。 

6) 

表2から選択した場所に関連して生じる条件 

7) 

70kPaの厳しさの値は,全地球型区分に適用する(高度3 000mまで)。限定した適用には,値は表2から選んでもよい。 

8) 

分類3K9(熱帯湿潤)及び3K10(熱帯乾燥)の詳細は,附属書Eに規定する。 

表2 特別な気象条件の分類 

環境パラメータ 

分類 

単位 

特別条件Z 

b) 高温 

3Z11 

℃ 

+55 

h) 低圧3) 

3Z12 

kPa 

84 

k) 熱放射 

3Z1 

なし 

無視できる 

3Z2 

なし 

熱放射がある条件,例えば,部屋暖房システムの近く 

3Z3 

なし 

熱放射がある条件,例えば,部屋暖房システム又は恒温槽や加熱炉の近く 

l) 

周囲空気の動き1) 

3Z4 

m/s 

3Z5 

m/s 

10 

3Z6 

m/s 

30 

o) 雨以外の水2) 

3Z7 

なし 

滴水 

3Z8 

なし 

散水 

3Z9 

なし 

はね 

3Z10 

なし 

水噴射 

1) 

自然対流による冷却方式は,周囲空気の動きの逆作用によって,妨害されることがある。 

2) 

水中の条件は考慮しない。 

3) 

分類3Z12は,約1 400mの高度に対応する。 

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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

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表3 生物的条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3B1 

3B2 

3B3 

a) 植物系 

なし 

なし 

かび,菌など 

かび,菌など 

b) 動物系 

なし 

なし 

げっ歯動物及びその他製品に有害な動

物[白あり(蟻)を除く] 

げっ歯動物及びその他製品に有害な動

物(白ありを含む) 

表4 化学的に活性な物質の分類 

環境パラメータ 

単位1) 

分類2) 

3C1R 

3C1L 

3C1 

3C2 

3C33) 

3C43) 

最大値 

最大値 

最大値 

平均値 最大値 平均値 最大値 平均値 最大値 

a) 海塩 

なし 

なし 

なし 

なし4) 

塩霧 

塩霧 

塩霧 

b) 二酸化硫黄 

mg/m3 

cm3/m3 

0.01 

0.003 7 

0.1 

0.037 

0.1 

0.037 

0.3 

0.11 

1.0 

0.37 

5.0 

1.85 

10 

3.7 

13 

4.8 

40 

14.8 

c)  硫化水素 

mg/m3 

cm3/m3 

0.001 5 

0.001 

0.01 

0.007 1 

0.01 

0.007 1 

0.1 

0.071 

0.5 

0.36 

3.0 

2.1 

10 

7.1 

14 

9.9 

70 

49.7 

d) 塩素 

mg/m3 

cm3/m3 

0.001 

0.000 34 

0.01 

0.003 4 

0.1 

0.034 

0.1 

0.034 

0.3 

0.1 

0.3 

0.1 

1.0 

0.34 

0.6 

0.2 

3.0 

1.0 

e)  塩化水素 

mg/m3 

cm3/m3 

0.001 

0.000 66 

0.01 

0.006 6 

0.1 

0.066 

0.1 

0.066 

0.5 

0.33 

1.0 

0.66 

5.0 

3.3 

1.0 

0.66 

5.0 

3.3 

f) 

ふっ化水素 

mg/m3 

cm3/m3 

0.001 

0.001 2 

0.003 

0.003 6 

0.003 

0.003 6 

0.01 

0.012 

0.03 

0.036 

0.1 

0.12 

2.0 

2.4 

0.1 

0.12 

2.0 

2.4 

g) アンモニア 

mg/m3 

cm3/m3 

0.03 

0.042 

0.3 

0.42 

0.3 

0.42 

1.0 

1.4 

3.0 

4.2 

10 

14 

35 

49 

35 

49 

175 

247 

h) オゾン 

mg/m3 

cm3/m3 

0.004 

0.002 

0.01 

0.005 

0.01 

0.005 

0.05 

0.025 

0.1 

0.05 

0.1 

0.05 

0.3 

0.15 

0.2 

0.1 

2.0 

1.0 

i) 

窒素酸化物 

(二酸化窒素の当

量値で表示) 

mg/m3 

cm3/m3 

0.01 

0.005 

0.1 

0.052 

0.1 

0.052 

0.5 

0.26 

1.0 

0.52 

3.0 

1.56 

9.0 

4.68 

10 

5.2 

20 

10.4 

1) 

単位cm3/m3の数値は,単位mg/m3の数値から温度20℃,圧力101.3kPaにおいて,計算によって求めたもの。 

数値は概略値である。 

2) 

平均値は長期間の期待値。最大値は限界値又はピーク値で,1日に付き30分以内で生じる。 

3) 

分類3C3及び3C4は,規定のすべてのパラメータの組合せ効果を満たすことが必す(須)ではない。該当する場合,

単一のパラメータの値をこれらの分類から選択してもよい。この場合,特に明記しないパラメータはすべて,分類3C2

の厳しさを適用する。 

4) 

沿海地域や沖合いの部分的な屋内では,塩霧が存在することがある。 

表5 機械的に活性な物質の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3S1 

3S2 

3S3 

3S4 

a) 砂 

mg/m3 

なし 

30 

300 

3 000 

b) じんあい(浮遊) 

mg/m3 

0.01 

0.2 

0.4 

4.0 

c)  じんあい(沈殿) 

mg/ (m2・h) 

0.4 

1.5 

15 

40 

background image

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表6 機械的条件の分類 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3M1 

3M2 

3M3 

3M4 

3M5 

3M6 

3M7 

3M8 

a) 定常振動, 

正弦波: 

変位振幅(片振幅) 

mm 0.3 

1.5 

1.5 

3.0 

3.0 

7.0 

10 

15 

加速度振幅 

m/s2 

10 

10 

20 

30 

50 

振動数範囲 

Hz 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

b) 非定常振動 

衝撃を含む 

(図1参照) 

衝撃応答スペクトル

タイプL 

ピーク加速度a 

m/s2 

40 

40 

70 

なし 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクトル

タイプI 

ピーク加速度a 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

100 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクト

ルタイプII 

ピーク加速度a 

m/s2 

なし 

なし 

なし 

なし 

250 

250 

250 

250 

図1 衝撃応答スペクトルのモデル 

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C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表7 環境条件の組合せの記号表示 

環境条件 

記号 

IE31 IE32 IE33 IE34 IE35 IE36 IE37 

気象 

3K2 3K3 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 

特別な気象 

− 

3Z2 3Z2  3Z2 3Z2 3Z2 3Z2 

− 

3Z4 3Z4  3Z4 3Z4 3Z5 3Z5 

− 

− 

− 

3Z8 3Z8 3Z8 3Z8 

生物 

3B1 3B1 3B1 3B2 3B2 3B2 3B2 

化学的に活性な物質 

3C1 3C1 3C2 3C2 3C2 3C2 3C2 

機械的に活性な物質 

3S1 

3S1 

3S2 

3S2 

3S3 

3S3 

3S3 

機械的条件 

3M1 3M1 3M2 3M2 3M3 3M3 3M3 

表8 フラッシュオーバーまでの時間 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3T1 3T2  3T3 3T4 3T5 

フラッシュオーバーまでの時間 

分 

20 

12 

表9 フラッシュオーバー前の熱条件 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3P1 

3P2 

3P3 

3P4 

3P5 

材料及び製品への熱流 

kW/m2 

10 

20 

30 

50 

75 

ガス温度(ガスの上層) 

℃ 

150 

300 

400 

500 

600 

熱拡散速度とフラッシュオーバ
ーに起因する熱拡散速度の比率 

− 

0.2 

0.4 

0.6 

0.8 

表10 フラッシュオーバー後の熱条件 

環境パラメータ 単位 

分類 

3F1 

3F2 

3F3 

3F4 

最高ガス温度 

℃ 

600 

800 1 000 1 200 

熱状態の時間 

分 

10 

20 

30 

60 

表11 煙の透視条件 

環境パラメータ 単位 

分類 

3V1 3V2 3V3 3V4 3V5 

光学的密度 

1/m 0.02 0.05 

0.2 

0.5 

備考 この意味は,IEC 60721-2-8の図13による。 

表12 化学的に活性な物質の条件 

環境パラメータ 

単位 

分類 

3H1 3H2  3H3 

3H4 

塩化水素濃度 

mg/m3 200 

500 1 000 4 000 

期間 

分 

10 

10 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) 

環境パラメータとその厳しさを選択する条件の要約 

この附属書A(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

A.1 概要 この附属書では,分類の基礎について説明する。環境パラメータとその厳しさを選択する条件

を示し,各分類の条件範囲の要約を示す。 

A.2 条件の選択 それぞれの環境パラメータに対する条件を,厳しさの順に並べている。 

表A.2.1〜表A.2.5の最初の列は条件の説明である。“分類”と表示した列で,×印は該当する分類の条

件の範囲を示す。ある条件をカバーする最も低い分類は,その条件の欄を横に読んで最初の×印の条件で

ある。 

上記に説明した手順はすべての条件に対して同じである。 

しかし,A.2.1は,2列目から10列目に示す気候の型の付加要因を含むので,注意しなければならない。 

ある条件をカバーする最も低い分類は,該当する気候の型の欄を縦に読み,最初の×印のところを,前

に述べたように,右横に読み,最初の×印の条件である。 

気象の型は,JIS C 0111に次のように規定してある。 

極寒冷(南極中央部を除く) 

寒冷 

緩寒冷 

緩温暖 

乾燥温暖 

緩乾燥温暖 

極乾燥温暖 

湿潤温暖 

湿潤温暖,変化少 

もし,この附属書を参照した条件が,ある分類に包含される場合,その分類が,それぞれの単一パラメ

ータに対して,その条件を包含するのに必要とする最も低い環境の厳しさを規定する必要はない,という

点に留意することが望ましい。 

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11 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.2.1 K.気象条件 分類3K9及び3K10の条件は,改正時に規定する。 

表A.2.1 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 



















湿


湿






3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 

a) 低温 ℃ 

 +20 +15 +5 +5 −5 −25 −40 −40 −55 −25 −55 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × ×1)  × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間があるが,極端な低温

になることはない。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

極端な低温を避けるため

必要によって暖房を行う。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

 × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

 × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × × 

× 

× 

b) 高温℃(表2参照) 

 +25 +30 +40 +40 

+45 

+55 +70 +40 +70 +70 +55 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × ×1)  × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間があるが,極端な低温

になることはない。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

極端な低温を避けるため

必要によって暖房を行

う。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

background image

12 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 



















湿


湿






3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

× × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × ×  

× × 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象日

変化から最小限保護する。 

× × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × ×  

× × 

× 

× 

× 

c)  低相対湿度% 

20 

10 

10 

10 

10 

10 

10 

10 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 

極端な乾燥状態を避ける

ため補足的に加湿が行わ

れる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間があるが,極端な乾燥

状態を避けるため補足的

に加湿が行われる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

 ×  × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × ×  × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

 × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 ×  × × 

× 

× 

× 

× 

d) 高相対湿度% 

75 

75 

85 

95 

95 

100 100 100 

100 

100 

100 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 

極端な高湿度状態を避け

るため補足的に除湿が行

われる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間がある。 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

 × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

background image

13 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 



















湿


湿






3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

e)  低絶対湿度g/m3 

0.5 

0.1 

0.1 

0.02 

0.5 

0.02 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 

極端な乾燥状態を避ける

ため補足的に加湿が行わ

れる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間があるが,極端な乾燥

状態を避けるため補足的

に加湿が行われる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

 × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

 × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

 × × × × × × × × 

× 

× 

f) 

高絶対湿度g/m3 

15 

22 

25 

29 

29 

29 

35 

35 

35 

29 

35 

空調が完備した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

連続的に温度調節した場所 

極端な高湿度状態を避け

るため補足的に除湿が行

われる。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間がある。 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から保護する。 

× × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

× × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

background image

14 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 



















湿


湿






3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 

g) 温度変化の速度 

℃/分 

0.1 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

0.5 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

空調又は連続的に温度調節

した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間がある。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,大気)気象の

日変化から保護する。 

 × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,大気)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

 × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

h) 低圧 kPa 

(表2参照) 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

70 

高さ3 000m以下の場所 

周囲大気の排出 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

i) 

高圧 kPa 

106 106 106 106 106 106 106 106 

106 

106 

106 

地表面上の場所 

周囲大気の排出 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

j) 

日射 W/m2 

500 700 700 700 700 1 120 1 120 なし 1 120 1 120 1 120 

日射から保護された場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

空調した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

ガラス入り扉(窓やドアな

ど)をもつ場所 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

透明な建屋内又はガラスの

ない扉をもつ場所 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

k) 熱放射(表2参照) 

 なし Z 

空調した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

その他の場所 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

l) 

周囲空気の動き 

(表2参照)   m/s 

0.5 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

1.0 

5.0 

5.0 

5.0 

5.0 

5.0 

屋外に開くドア又は窓がな

い場所,例えば,空調が行

われる場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

屋外に開くドア又は窓があ

る場所,例えば,部分的に

屋内である場所 

すきま風のある場所 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

m) 結露 

 なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり あり 

background image

15 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

固定使用の条件 

気候の型 

分類 



















湿


湿






3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8H 3K8L 

空調又は温度調節した場所 × × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節した場所 

暖房又は冷房が切られる

期間がある。 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば、屋外)気象の

日変化から保護する。 

 × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

ビルディングの構造は外

部(例えば,屋外)気象の

日変化から最小限保護す

る。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

n) 風で吹き込んだ降水 

(雨,雪,ひょう,その他) 

 なし なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり 

完全な屋内 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

部分的な屋内 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

o) 雨以外の水(表2参照)  

 なし なし なし Z 

ない場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

ある場所 

例えば,ビルディングの特

別な使い方。 

× × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

p) 氷の生成 

 なし なし なし なし あり あり あり あり あり あり あり 

空調,連続した温度調節又は

温度調節した場所 

× × × × × × × × × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

温度調節をしない場所 

 × × 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× × × × × × ×  

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

1) 

これは,規定温度±2℃の許容差で空調されている場所である。 

background image

16 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.2.2 生物的条件,B 

表A.2.2 

固定使用の条件 

分類 

3B1 

3B2 

3B3 

a) 植物系 

なし 

かび,菌などの存在 

かび,菌などの存在 

かびや菌などの増殖の危険が無視できるか,かび

や菌などの増殖が防止されている場所。 

× 

× 

× 

かびや菌などの増殖の危険がある場所。かびや菌

などの増殖が防止されていない場所。 

× 

× 

b) 動物系 

なし げっ歯動物や製品に有害な他の

動物の存在,白ありを除く。 

げっ歯動物や製品に有害な他の

動物の存在,白ありを含む。 

げっ歯動物や白ありを含む他の動物から害を受

ける危険が無視できる場所。動物から防護され

ている場所。 

× 

× 

× 

げっ歯動物や他の動物から害を受ける危険があ

る場所,白ありを除く。動物から防護されてい

ない場所。 

× 

× 

げっ歯動物や他の動物から害を受ける危険があ

る場所,白ありを含む。動物から防護されてい

ない場所。 

× 

A.2.3 化学的に活性な物質,C 

表A.2.3 

固定使用の条件 

分類 

3C1R 

3C1L 

3C1 

3C2 

3C3 

3C4 

最大値 

最大値 

最大値 

平均値 最大値 平均値 最大値 平均値 最大値 

a) 海塩 

なし 

なし 

なし 

塩霧 

塩霧 

塩霧 

b) 二酸化硫黄 

mg/m3 0.01 

0.1 

0.1 

0.3 

1.0 

5.0 

10 

13 

40 

c)  硫化水素 

mg/m3 0.0015 

0.01 

0.01 

0.1 

0.5 

3.0 

10 

14 

70 

d) 塩素 

mg/m3 0.001 

0.01 

0.1 

0.1 

0.3 

0.3 

1.0 

0.6 

3.0 

e)  塩化水素 

mg/m3 0.001 

0.01 

0.1 

0.1 

0.5 

1.0 

5.0 

1.0 

5.0 

f) 

ふっ化水素 

mg/m3 0.001 

0.003 

0.003 

0.01 

0.03 

0.1 

2.0 

0.1 

2.0 

g) アンモニア 

mg/m3 0.03 

0.3 

0.3 

1.0 

3.0 

10 

35 

35 

175 

h) オゾン 

mg/m3 0.004 

0.01 

0.01 

0.05 

0.1 

0.1 

0.3 

0.2 

2.0 

i) 

窒素酸化物 

mg/m3 0.01 

0.1 

0.1 

0.5 

1.0 

3.0 

9.0 

10 

20 

室内空気を厳格に監視かつ調節して

いる場所(クリーンルーム並)。 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

室内空気を連続して調節している場

所。 

× 

× 

× 

× 

× 

工業活動が少なく,交通量が普通程

度である都市地域の場所。 

× 

× 

× 

× 

工業活動が行われている,又は交通

量の多い都市地域の場所。 

× 

× 

× 

工業化学物質の放出源のすぐそばの

場所。 

× 

× 

工業プラント内の場所 

高濃度の化学的汚染物質を放出す

る場所。 

× 

備考 規定したすべてのパラメータを満足する条件として分類3C3及び3C4を考える必要はなく,単一パラメータ値はそれ

ぞれの分類から選んでもよい。この場合,特に規定しないパラメータに対しては,分類3C2の厳しさを適用する。 

background image

17 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.2.4 機械的に活性な物質,S 

表A.2.4 

固定使用の条件 

分類 

3S1 

3S2 

3S3 

3S4 

a) 砂 mg/m3 

なし 

30 

300 

 3 000 

b) じんあい(浮遊) mg/m3 

0.01 

0.2 

0.4 

4.0 

c) じんあい(沈殿) mg/ (m2・h) 

0.4 

1.5 

15 

40 

じんあいができるだけ少なくなるように予防処置が取られてい

る場所で,砂の発生源の近くに位置していない場所。 

× 

× 

× 

× 

じんあい又は砂ができるだけ少なくなるような特別な予防処置

は取られていないが,じんあい又は砂の発生源の近くに位置し
ていない場所。 

× 

× 

× 

じんあい又は砂の発生源の近くに位置している場所。 

× 

× 

砂若しくはじんあいを発生する場所,又は空中に砂若しくはじん

あいが舞い上がる割合の高い場所。 

× 

background image

18 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.2.5 機械的条件,M 

表A.2.5 

固定使用の条件 

分類 

3M1 

3M2 

3M3 

3M4 

3M5 

3M6 

3M7 

3M8 

a) 定常振動 

正弦波: 

変位振幅(片振幅)mm 
加速度振幅 m/s2 

振動数範囲 Hz 

0.3 

1.5 

1.5 

3.0 

3.0 

7.0 

10 

15 

10 

10 

20 

30 

50 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

2-9 9-200 

振動の影響がないか,又

は低い場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

振動の影響があるか,又

は低い場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

振動レベルが非常に高

いか極端に高い場所 

× 

× 

× 

b) 非定常振動 

衝撃を含む: 

衝撃応答スペクトル 

タイプL. 

ピーク加速度a m/s2 

40 

40 

70 

なし 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクトル 

タイプI. 

ピーク加速度a m/s2 

なし 

なし 

なし 

100 

なし 

なし 

なし 

なし 

衝撃応答スペクトル 

タイプII. 

ピーク加速度a m/s2 

なし 

なし 

なし 

なし 

250 

250 

250 

250 

衝撃の影響がない場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

衝撃の影響が低いか,又

は影響がある場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

衝撃レベルが高い場所 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

備考 分類の選択は,製品の設計,取付け方法,振動及び衝撃の強さを考慮して決める。 

19 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

A.3 各分類の条件 ここでは,すべての分類を規定する。 

A.3.1 気象条件,K 次の13の記号で分類する。 

3K1 

この分類は,空調が完備した囲われている場所に適用する。 

気温及び湿度の調節は要求条件を維持するため連続的に行われる。 

据え付けられた製品は,減衰された日射にさらされたり,空調システムからの風による周囲

空気の動きにさらされることがある。熱放射,結露,降水,雨以外の水,結氷にはさらされ

ない。この分類の条件は,規定した温湿度範囲が維持できるような構造の部屋が該当する。 

3K2 

分類3K2は,3K1で規定する条件に加えて,温度を連続的に調節している囲われた場所に適

用する。湿度は調節しない。 

特に,屋外条件と大きな差があるとき,要求条件を維持するため,暖房,冷房又は加湿が行

われる。据え付けられた製品は,日射及び熱放射にさらされることがある。また,建物内の

風,例えば開いている窓,又は特殊な条件などによる周囲空気の動きにもさらされる。 

この分類の条件は,人のいる事務所,作業場,特殊用途の部屋が該当する。 

3K3 

分類3K3は,3K2で規定する条件に加えて,温度を調節している囲われた場所に適用する。

湿度は調節しない。 

特に,屋外条件と大きな差があるとき,要求条件を維持するため,暖房又は冷房が行われる。

この分類の条件は,通常生活したり又は作業する場所,例えば居間,屋内の一般的施設(劇

場,レストランなど),事務所,店,電子部品組立及び電気製品の作業場,電気通信センタ,

高価で環境条件に敏感な製品の保管室が該当する。 

3K4 

分類3K4は,3K3で規定する条件に加えて,温度は調節するが相対湿度が広い範囲にわたる

囲われた場所に適用する。湿度は調節しない。 

据え付けられた製品は,結露及び雨以外の水にはさらされることもある。 

この分類の条件は,生活及び作業する場所,例えば台所,浴室,高湿度になる作業場,地下

室,通常の保管室,家畜小屋,ガレージが該当する。また,湿った屋外気象条件のもとでの

居間及び屋内の一般的施設が該当することがある。 

3K5 

分類3K5は,3K4で規定する条件に加えて,温度及び湿度の調節を行わない囲われた場所に

適用する。特に,この分類の条件と屋外条件とに大きな差がある場合,低い温度を上げるた

めに暖房を用いることもある。据え付けられた製品は,結氷にさらされることもある。 

この分類の条件は,ビルの入口及び階段,ガレージ,地下室,作業場,工場及び製造プラン

ト用の建屋,無人装置の設置場所,電気通信用建屋,耐凍結性の製品を対象とした通常の倉

庫,農場の建屋などが該当する。 

3K6, 3K7,3K8 分類3K6,3K7,3K8は,3K5で規定する条件に加えて,温度及び湿度の調節を

行わない屋内に適用する。この場所は屋外と直接通じており,例えば,部分的に屋内である

こともある。 

この気象条件の分類は,屋外気象条件及びビルのタイプによって,範囲が変わることがある

(本体5.1参照)。 

据え付けられた製品は,日射にさらされることがある(3K7Lを除く)。また,据え付けられ

た製品は,雪を含む多少の吹き降りの雨にさらされることがある。 

これらの分類の条件は,ビルの入口,ガレージ,家畜小屋,丸太小屋,屋根裏,電話ボック

ス,工場及び製造プラント用の建屋,無人装置の設置場所,電気通信用の無人の建屋,耐凍

20 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

結性の製品を対象とした通常の倉庫,農場の建屋などの管理されていない場所が該当する。 

この規定は,分類3K7L,3K8L及び3K8Hを包含する。 

3K9 

分類3K9は,屋外気候の型が湿潤温暖及び湿潤温暖で変化少に含まれる条件(熱帯雨林地域

の,熱帯湿潤型の気候)を表す。 

3K10 分類3K10は,屋外気候の型が乾燥温暖,緩乾燥温暖及び極乾燥温暖に含まれる条件(熱帯の

砂漠地帯の,熱帯乾燥型の気候)を表す。 

A.3.2 生物的条件,B これらは,次の三つの記号で分類する。 

3B1 

この分類は,特定の生物から害を受ける危険のない場所に適用する。これには,防護対策が

含まれる。例えば,特別の製品設計を行ったり,かびの増殖がなく,動物などが侵入できな

いような構造の場所に適用する。 

3B2 

分類3B2は,3B1で規定する条件に加えて,かびの増殖があり,白あり(蟻)以外の動物の

侵入があるような場所に適用する。 

3B3 

分類3B3は,3B2で規定する条件に加えて,白ありの侵入があるような場所に適用する。 

A.3.3 化学的に活性な物質,C これらは,次の六つの記号で分類する。 

3C1R この分類は,室内空気を厳格に監視し調節する場所に適用する(クリーンルーム並)。 

3C1L この分類は,3C1Rで規定する条件に加えて,室内空気が連続して調節されている場所に適用

する。 

3C1 

この分類は,3C1Lで規定する条件に加えて,田園地域及び工業活動が少なく,交通量が普通

である都市地域に適用する。冬季には,都市の密集地域で暖房を用いると汚染が増大する可

能性がある。沿岸地域及び沖合いで,雨よけのある場所に塩霧が発生することもある。 

3C2 

分類3C2は,3C1で規定する条件に加えて,地域全体に工業活動が分散している,又は交通

量の多い都市地域で生じる汚染が,通常レベルの場所に適用する。 

3C3 

分類3C3は,3C2で規定する条件に加えて,工業化学物質の放出源のすぐそばの場所に適用

する。 

3C4 

分類3C4は,3C3で規定する条件に加えて,製造プラント内の場所に適用する。高濃度の化

学的汚染物質が放出されることがある。 

A.3.4 機械的に活性な物質,S これらは,次の四つの記号で分類する。 

3S1 

この分類は,じんあいができるだけ少なくなるように予防措置が取られている場所に適用す

る。砂の侵入が防止されている。 

3S2 

分類3S2は,3S1で規定する条件に加えて,砂及びじんあいができるだけ少なくなるような

特別な予防措置は取られていないが,砂及びじんあいの発生源の近くに位置していない場所

に適用する。 

3S3 

分類3S3は,3S2で規定する条件に加えて,砂及びじんあいの発生源に近接している場所に

適用する。 

3S4 

分類3S4は,3S3で規定する条件に加えて,砂及びじんあいを発生する場所又は空中に砂及

びじんあいが風で舞い上がる割合の高い地域に適用する。 

A.3.5 機械的条件,M これは,次の八つの記号で分類する。 

3M1 分類3M1は,振動及び衝撃の少ない場所に適用する。 

3M2 分類3M2は,3M1で規定する条件に加えて,振動の影響が低い場所に適用する。例えば,軽

い支持具へ取り付け,無視できる程度の振動が加わる製品に適用する。 

21 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3M3 分類3M3は,3M2で規定する条件に加えて,衝撃の影響が低い場所に適用する。例えば,突

風又はくい(杭)打ち機の動作,ドアを手荒に閉めたときに伝わるなどの衝撃のある場所に

適用する。 

3M4 分類3M4は,3M3で規定する条件に加えて,振動及び衝撃の影響がある場所に適用する。例

えば,機械又は付近を通過する車両などから振動及び衝撃が伝わる場所に適用する。 

3M5 分類3M5は,3M4で規定する条件に加えて,衝撃のレベルが高い場所に適用する。例えば,

重機械及びコンベアベルトなどに隣接する場所に適用する。 

3M6 分類3M6は,3M5で規定する条件に加えて,振動のレベルが高い場所に適用する。例えば,

重機械に近接する場所に適用する。 

3M7 分類3M7は,3M6で規定する条件に加えて,振動のレベルが非常に高い場所に適用する。例

えば,機械へ直接取り付けられた製品に適用する。 

3M8 分類3M8は,3M7で規定する条件に加えて,振動のレベルが極端に高い場所に適用する。例

えば,パワーハンマなどに取り付けられた製品に適用する。 

備考 適切な分類の選定は,製品の設計,取付方法,振動又は衝撃の強さに依存する。 

A.3.6 フラッシュオーバーまでの時間,T これらは,次の五つの記号で分類する。 

3T1 

この分類は,例えば,壁及び天井が不燃性材料で覆われた住居,事務所及びホテルで,かつ

遅い燃焼速度の材料で作られた建具,家具類が置かれた場所に適用する。 

椅子,ソファー及びベットのような家具に対して,遅炎処理を施したカバー及び詰め物が要

求される。 

3T2 

分類3T2は,3T1で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用いている場所に適

用する。壁が,紙,塩化ビニル樹脂又は織物のような遅い燃焼速度の材料で覆われている,

せっこう(石膏)ボードの部屋である。 

3T3 

分類3T3は,3T1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼速度の材料で作られた建具,家具

類のある場所に適用する。通常のポリウレタンの詰め物を用い,カバー材料として綿又は毛

織物を用いた椅子及びソファーはこのような家具の例である。 

3T4 

分類3T4は,3T3で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用いた場所に適用す

る。パーティクルボードのような中程度の燃焼速度の材料を用いた場所である。 

3T5 

分類3T5は,3T4で規定する条件に加えて,壁及び天井に可燃性材料を用い,かつ早い燃焼

速度の材料で作られた建具及び家具などがある場所に適用する。この条件は,壁及び天井が

木製パネル,断熱板であり,かつアクリル繊維のカバー材料を用いた椅子及びソファーのよ

うな家具がある場所が該当する。 

A.3.7 フラッシュオーバー前の温度条件,P これらは,次の五つの記号で分類する。 

3P1 

この分類は,低い燃焼荷重率で遅い燃焼速度のもので囲われた場所に適用する(A.3.6参照)。

この条件は,ガレージ,機械作業所,スポーツセンタが該当する。 

3P2 

分類3P2は,3P1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼速度の材料で作った建具,家具な

どのある場所に適用する。 

3P3 

分類3P3は,3P2で規定する条件に加えて,中程度の燃焼荷重率である場所に適用する。こ

の分類の条件は住居,学校,病院が該当する。 

3P4 

分類3P4は,3P3で規定する条件に加えて,早い燃焼速度の材料で作った建具,家具などの

ある場所に適用する。 

22 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3P5 

分類3P5は,3P4で規定する条件に加えて,高い燃焼荷重率である,例えば,事務所,ショ

ッピングセンタ,図書館,プラスチック工場及び製材工場のような場所に適用する。 

A.3.8 フラッシュオーバー後の温度条件,F これらは,次の四つの記号で分類する。 

3F1 

この分類は,低い燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7参照)。 

3F2 

分類3F2は,3F1で規定する条件に加えて,中程度の燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7

参照)。 

3F3 

分類3F3は,3F2で規定する条件に加えて,高い燃焼荷重率である場所に適用する(A.3.7参

照)。 

3F4 

分類3F4は,3F3で規定する条件に加えて,非常に高い燃焼荷重率である場所に適用する。

この分類の条件は,特殊な事務所,図書館,書類保管所が該当する。 

A.3.9 煙中の視界に関する条件,V これらは,四つの記号で分類する。 

規定の説明は必要ない。しかし,0.1m-1の煙の光学濃度に相応する視界は10mであり,公共の場所から

の避難するのに要求される値である。0.5m-1の煙の光学濃度に相応する2mから3mの視界は,住居に対し

て十分である。 

A.3.10 火災時の化学的に活性な物質の条件,H これらは,次の四つの記号で分類する。火災時には,例

えばPVCケーブルから化学的に活性なガスが発生する。 

3H1 

この分類は,化学的に活性な物質が発生する空間に直接隣接していない部屋に適用する。 

3H2 

分類3H2は,3H1で規定する条件に加えて,化学的に活性な物質が発生する空間に隣接して

いる部屋に適用する。 

3H3 

分類3H3は,3H2で規定する条件に加えて,あまり多くない量の材料の火災で化学的に活性

な物質が発生する部屋に適用する。 

3H4 

分類3H4は,3H3で規定する条件に加えて,大量の材料の火災で化学的に活性な物質が発生

する部屋に適用する。 

background image

23 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(参考) 

気候図 (Climatograms) 

この附属書B(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

B

.1

3

K

1

(温

幅を

で示

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2

4

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.2 分類3K2の気候図 

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2

5

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.3 分類3K3の気候図 

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2

6

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.4 分類3K4の気候図 

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2

7

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.5 分類3K5の気候図 

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2

8

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.6 分類3K6の気候図 

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2

9

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.7 分類3K7の気候図 

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3

0

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.8 分類3K7Lの気候図 

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3

1

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.9 分類3K8の気候図 

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3

2

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.10 分類3K8Hの気候図 

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3

3

C

 0

11

6

 : 

1

9

9

7

 (I

E

C

 6

0

7

2

1

-3

-3

 : 

1

9

9

4

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図B.11 分類3K8Lの気候図 

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34 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C(参考) 

この規格で規定する分類の適用例 

この附属書C(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

C.1 一般事項 本章は,この規格によってある場所で使用する製品を分類する例である。 

C.2 適用例 以下は,製品の使用者が供給者に対して,製品が設置される場所の環境条件を,どのように

知らせるかを示す,二つの例である。 

C.2.1 例1. テレビの組立作業所 

その地方の屋外の気象:涼しい内陸地域 

雰囲気の調節の種類/場所の種類:温度調節された囲われた場所。湿度は調節されていない。 

暖房又は冷房は要求された条件を維持するために用いられる。 

分類: 

この場所の分類は下線を引いた箇所に相当する。 

K 気象条件 

3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8L 3K8H 

Z 特別な気象 

3Z1 3Z2 3Z3 3Z4 3Z5 3Z6 3Z7 3Z8 3Z9 3Z10 

B 生物的条件 

3B1 3B2 3B3 

C 化学的に活性な物質 3C1 3C2 3C3 3C4 

S 機械的に活性な物質 3S1 3S2 3S3 3S4 

M 機械的条件 

3M1 3M2 3M3 3M4 3M5 3M6 3M7 3M8 

要約:3K3/3Z1/3B1/3C2/3S2/3M2 

C.2.2 例2.プリント基板の製造作業所(エッチング及びめっき作業) 

その地方の屋外の気象:寒冷な内陸地域 

雰囲気の調節の種類/場所の種類:相対湿度は広い範囲で変化し,温度調節された囲われた場所。 

温度は調節されていない。暖房又は冷房は要求された条件を維持するために用いられる。 

オーブンからの熱放射があり,滴水又は散水があるかもしれない。 

分類: 

この場所の分類は下線を引いた箇所に相当する。 

K 気象条件 

3K1 3K2 3K3 3K4 3K5 3K6 3K7 3K7L 3K8 3K8L 3K8H 

Z 特別な気象 

3Z1 3Z2 3Z3 3Z4 3Z5 3Z6 3Z7 3Z8 3Z9 3Z10 

B 生物的条件 

3B1 3B2 3B3 

C 化学的に活性な物質 3C1 3C2 3C3 3C4* 

S 機械的に活性な物質 3S1 3S2 3S3 3S4 

M 機械的条件 

3M1 3M2 3M3 3M4 3M5 3M6 3M7 3M8 

要約:3K4/3Z3/3B2/3C3/3S2/3M4 

塩化水素又はアンモニア 

C.3 例 製品の供給者が使用者に,製品が意図している動作場所を,どのように知らせるかを示す,二つ

の例を示す。 

C.3.1 例1. 場所の記述はC.2.1と同様とする。 

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35 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

分類: 

製品に適切な分類は以下に示すとおりである。 

K 気象条件 

3K3 

Z 特別な気象 

3Z1 

B 生物的条件 

3B1 

C 化学的に活性な物質 3C2 

S 機械的に活性な物質 3S2 

M 機械的条件 

3M2 

要約:3K3/3Z1/3B1/3C2/3S2/3M2 

C.3.2 例2. 場所の記述はC.2.2と同様とする。 

分類: 

製品に適切な分類を示す。 

K 気象条件 

3K4 

Z 特別な気象 

3Z3+3Z7+3Z8 

B 生物的条件 

3B2 

C 化学的に活性な物質 3C3* 

S 機械的に活性な物質 3S2 

M 機械的条件 

3M4 

要約:3K4/3Z3/3Z7/3Z8/3B2/3C3*/3S2/3M4 

塩化水素又はアンモニア 

36 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書D(参考) 

環境分類を組み合わせた分類の条件 

この附属書D(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

七つの標準的な環境条件の組合せの記号分類について,要約を示す。幾つかの適用例について述べる。 

詳細な説明は附属書Aに示す。 

一般的な環境条件は次の七つの分類記号で規定できる。 

IE31 

IE31は連続的に温度調節された場所で,要求された条件を維持するため加熱又は冷却がなされる。

設置された製品は日射にさらされるが,生物による損傷はない。工業活動は盛んでない都市又は田

園地域であり,じんあいや砂はごくわずかである。振動及び衝撃は低いレベルである。例えば,常

時に人がいる事務所,特殊な用途の部屋である。 

IE32 

IE31で規定している条件に加えて,建物の通風機構,例えば開放された窓,又は特殊な過程によっ

て,周囲の空気の穏やかな動きにさらされる。また何らかの熱放射にさらされる。例えばリビング

ルーム,一般的な用途(映画館など)の部屋,事務所,店舗である。 

IE33 

IE32で規定している条件に加えて,通常レベルの汚染物,砂及びじんあいが存在し,工業活動の盛

んな都市地域で使用される。振動は低いレベルである。例えば,一般的用途の部屋(レストランな

ど),作業所などである。 

IE34 

IE33で規定している条件に加えて,温度調節されていて,時々暖房は停止するが,極端に低温には

ならない。広い範囲の相対湿度にさらされており,結露又は水の散布,かびの成長,白ありを除く

動物による損傷の危険性が存在する。砂やじんあいに対する特別の対策はない。例えば,台所,風

呂場,高湿度を発生する作業を行う作業所,地下倉,車庫などである。 

IE35 

IE34で規定している条件に加えて,温度及び湿度調節はされていない。低温の場合は加熱され,極

端に高温になるのを防ぐ建物の構造となっている。砂やじんあいの発生源が近くにある。例えば,

建物の入り口,階段,地下倉,作業所,無人装置の設置場所などである。 

IE36 

IE35で規定している条件に加えて,外の気象の昼夜の変動を最低限保護している。設置された製品

は日射及び熱放射にさらされ,降水が吹き込み,衝撃は低いレベルである(局所的な突風,くい(杭)

打ち,扉の閉鎖)。例えば,物置,バラック,電話ボックス,農場の建屋,工場,産業用プラント

の建物などである。 

IE37 

IE36で規定している条件に加えて,より厳しい気象条件にさらされる。 

37 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書E(参考) 

熱帯の環境分類3K9及び3K10の説明 

この附属書E(参考)は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。 

E.1 概要 熱帯とは南北の回帰線(北緯23度27分及び南緯23度27分)に挟まれた地域である。熱帯地

域には,JIS C 0111に規定する気候の型のうち次のものがある。 

乾燥温暖 

緩乾燥温暖 

極乾燥温暖 

湿潤温暖 

湿潤温暖,変化少 

熱帯は,日中は高温であり,しばしば強い降雨がある。このような地域では季節的な変化がほとんどな

い。 

熱帯気候を,赤道上の熱帯雨林の[湿潤温暖]気候型から赤道周辺の砂漠の[乾燥温暖]気候型に拡張

すると,熱帯気候は次の二つの型に分類できる。 

− 熱帯乾燥気候:[乾燥温暖],[緩乾燥温暖]及び[極乾燥温暖]の組合せ 

− 熱帯湿潤気候:[湿潤温暖]と[湿潤温暖,変化少]の組合せ 

高度によっては,例えば,山頂では,日射,気圧,雪及び氷の条件が,緯度によって決まる通常の条件

から非常に異なる場所がある。熱帯の環境条件は,多くの地域で一様であるが,一部の地域では非常に厳

しい気象条件がある。 

安定条件; 

− 一日の温度変化は1℃以下であり,年間温度変化は最大6℃以下である。 

− 平均的な日照時間は10.5時間〜13.5時間である。 

− 日射強度は一様である。 

− 多くの動物にとって安定な条件である。 

極端な条件: 

− 降雨:赤道の周辺では年間を通して降雨があり,かつ強い降雨の期間がある。 

− 海上での熱帯サイクロン:風速30m/s(最大60m/s以上になることもある),例えば,西太平洋では

台風,カリブ海ではハリケーンがある。 

− 好ましくない腐食性環境:強い降雨がある地域では,腐食土と鉱物による腐食がある。 

− 砂漠の土壌は,高温と強風によって急速に乾燥する。 

− 熱帯雨林の植物の繁茂と山岳地域のまばらな樹木。 

− サバンナやステップ(草原)の草原地域と植物のない砂漠地域。 

E.2 気候図(クライマトグラム) 上に述べた熱帯地域の二つの気候の型の気候図を図E.1に示す。この

図は,それぞれの気候の型の温度及び湿度の年間極値の平均値に基づいている。 

background image

38 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図E.1 熱帯湿潤型及び熱帯乾燥型の気候図 

39 

C 0116 : 1997 (IEC 60721-3-3 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

高 久   清 

工業技術院電子技術総合研究所 

(幹事) 

渡 辺   博 

株式会社東芝 

(委員) 

金 丸 俊 次 

社団法人関西電子工業振興センター 

兼 谷 明 男 

通商産業省工業技術院 

川 口 尚 宏 

東京都立工業技術センター 

栗 原 正 英 

社団法人日本プリント回路工業会 

鈴 木 俊 雄 

財団法人日本電気用品試験所 

塚 田 潤 二 

社団法人日本電子機械工業会 

東 條 喜 義 

社団法人日本電子工業振興協会 

中 西 忠 雄 

防衛庁装備局 

中 村 國 臣 

電子技術総合研究所 

永 松 荘 一 

通商産業省機械情報産業局 

宮 田 昭 博 

日本電気計器検定所 

村 上 陽 一 

社団法人日本電機工業会 

山 添 哲 郎 

通信機械工業会 

山 村 修 蔵 

財団法人日本規格協会 

若 松 淳 一 

財団法人日本品質保証機構 

井 下 芳 雄 

エミック株式会社 

沖 田 真 一 

通商産業省工業技術院 

梁 池 忠 夫 

沖エンジニアリング株式会社 

山 田 宣 人 

ソニー株式会社 

山 本 敏 男 

タバイエスペック株式会社 

横 井 康 夫 

株式会社山崎精機研究所 

(事務局) 

鳴 神 長 昭 

財団法人日本電子部品信頼性センター 

穴 山   汎 

財団法人日本電子部品信頼性センター