サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

C 2324-1:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 分類······························································································································· 2 

5 一般要求事項 ··················································································································· 2 

5.1 構成 ···························································································································· 2 

5.2 機械加工性 ··················································································································· 3 

6 厚さ寸法························································································································· 3 

7 出荷形態························································································································· 3 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 4 

C 2324-1:2016  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,電気機能材料工業会(JEIA)及び一般財団

法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 2324の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 2324-1 第1部:定義,分類及び一般要求事項 

JIS C 2324-2 第2部:試験方法 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 2324-1:2016 

電気用積層プレスボード− 

第1部:定義,分類及び一般要求事項 

Laminated pressboard for electrical purposes- 

Part 1: Definitions, classification and general requirements 

序文 

この規格は,2010年に第2版として発行されたIEC 60763-1を基とし,我が国の実情に合わせるために

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,電気用積層プレスボード(以下,積層プレスボードという。)の必要な定義,分類及び一般

要求事項について規定する。 

この規格に適合する積層プレスボードは,十分な性能をもっている。ただし,特殊な用途に適用する場

合は,この規格だけでなくその用途において実際に必要な要求事項に基づく必要がある。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60763-1:2010,Laminated pressboard for electrical purposes−Part 1: Definitions, classification and 

general requirements(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 2305-1 電気用プレスボード及びプレスペーパー−第1部:定義及び一般要求事項 

注記 対応国際規格:IEC 60641-1:2007,Pressboard and presspaper for electrical purposes−Part 1: 

Definitions and general requirements(MOD) 

IEC 60763-3-1,Laminated pressboard for electrical purposes−Part 3: Specifications for individual materials

−Sheet 1: Requirements for laminated precompressed pressboard, Types LB3.1A.1 and LB3.1A.2 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

background image

C 2324-1:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.1 

プレスボード(pressboard) 

100 %植物由来で,高化学純度のパルプを用い,すき合わせ板紙抄紙機によって作るボード。相対的に

高密度,厚さ均等,高機械強度,柔軟性,長寿命及び電気絶縁特性をもつもので,なめらか又は網目模様

の表面をもつ。 

3.2 

積層プレスボード(laminated pressboard) 

接着剤を用いてプレスボードを積み重ね接合したボード。 

分類 

積層プレスボードは,種類及び区分に基づいて表1のとおり分類する。種類の表示は,JIS C 2305-1で

規定する表示に積層したことを示す“L(laminated)”を付加して表す(例えば,LB0.1)。適用例は,他への

適用を制限するものではない。 

表1−分類 

種類の

記号 

種類 

区分 

適用例 

LB0 

特に高化学純度のプレスボード 

LB0.1 100 %クラフトパルプ 
LB0.2 100 %木綿繊維 
LB0.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 

特に高化学純度を必
要とする電気装置 

LB2 

高化学純度のプレスボード 

LB2.1 100 %クラフトパルプ 
LB2.2 100 %木綿繊維 
LB2.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 
LB2.4 木綿繊維と麻との混合物 

変圧器 

LB3 

高化学純度,高機械強さで,か
つ,硬くて剛直なプレコンプレ
スド・プレスボード。表面は,
布地模様 

LB3.1 100 %クラフトパルプ 
LB3.2 100 %木綿繊維 
LB3.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 
LB3.4 木綿繊維と麻との混合物 

変圧器 

LB4 

高化学純度,高油浸性で,かつ,
成形加工に適したプレスボード 

LB4.1 100 %クラフトパルプ 
LB4.2 100 %木綿繊維 
LB4.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 
LB4.4 木綿繊維と麻との混合物 

変圧器及び油入装置 

LB5 

高化学純度,高油浸性で,かつ,
モールド加工に適したプレスボ
ード 

LB5.1 100 %クラフトパルプ 
LB5.2 100 %木綿繊維 
LB5.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 
LB5.4 木綿繊維と麻との混合物 

変圧器及び油入装置 

LB6 

低空隙率の乾式用プレスボード 

LB6.1 100 %クラフトパルプ 
LB6.2 100 %木綿繊維 
LB6.3 クラフトパルプと木綿繊維との混合物 
LB6.4 木綿繊維と麻との混合物 

モータ及び一般電気
装置 

一般要求事項 

5.1 

構成 

積層プレスボードを構成する個々のプレスボードは,厚さ以外の要求がJIS C 2305-1に規定するプレス

ボードの全ての要求事項を満足しなくてはならない。積層プレスボードは,プレスボードの縦横方向を一

C 2324-1:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

致させ,かつ,積み重ね接合した構成でなければならない。 

5.2 

機械加工性 

積層プレスボードは,プレスボードの製造業者が推奨する設備によってその素材の加工ができなければ

ならない。 

厚さ寸法 

積層プレスボードの公称厚さ(mm表示)は,次による。ただし,受渡当事者間の協議によって他の厚

さを用いてもよい。 

10,12,15,20,25,30,40,50 

厚さの許容差は,IEC 60763-3-1による。 

出荷形態 

積層プレスボードは,輸送,取扱い及び保管中に適切に保護できるこん(梱)包で提供しなければなら

ない。こん包は,製品に汚損,損傷及び吸湿を生じるおそれがなく,かつ,輸送に適するようにしなけれ

ばならない。 

積層プレスボードこん包品は,読みやすく,かつ,容易に消えないように次の事項を表示する。 

a) 製造業者名又はその略号 

b) 積層プレスボードの種類の記号(表1参照) 

c) 公称厚さ 

d) 寸法 

e) 質量(正味質量/総質量) 

f) 

製造年月又は出荷日 

g) 製造番号 

background image

C 2324-1:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS C 2324-1:2016 電気用積層プレスボード−第1部:定義,分類及び一般要求
事項 

IEC 60763-1:2010,Laminated pressboard for electrical purposes−Part 1: Definitions, 
classification and general requirements 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

2 引用規格 IEC 60763-3-1 

規格の引用漏れ。 

追加 

引用漏れの規格を追加した。 

IECへ追加を提案する。 

7 出荷形態 注意事項及びこん

(梱)包表示事項の
追加 

JISとほぼ同じ。 

追加 

IEC規格に規定していない注意事
項及びこん(梱)包表示事項をJIS 
C 2305-1の様式に準じて追加した。 

我が国で流通している製品の実情
に合わせて,追加を行った。 
IECへ見直しを提案する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60763-1:2010,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

C

 2

3

2

4

-1

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。