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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 9950-1993 

圧力スイング吸着装置用語 

Pressure swing adsorption apparatus−Vocabulary 

1. 適用範囲 この規格は,圧力スイング吸着装置(以下,装置という。)(1)に関する用語について規定す

る。 

注(1) 吸着剤を入れた筒状の容器に原料ガスを供給し,高い圧力下で吸着させる操作と低い圧力下で

脱離させる操作とを繰り返し,原料ガス中の成分を濃縮・分離することによって,必要とする

製品ガスを得る装置。この操作を,PSA (pressure swing adsorption) 操作といい,したがって,こ

の装置をPSA装置ということもある。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 0132 送風機・圧縮機用語 

JIS C 1502 普通騒音計 

JIS C 1505 精密騒音計 

JIS K 1464 工業用乾燥剤 

JIS K 1474 活性炭試験方法 

JIS K 3211 界面活性剤用語 

JIS M 0104 石炭利用技術用語 

JIS W 0105 航空用語(油圧及び空気圧系統) 

JIS Z 8106 音響用語(一般) 

JIS Z 8115 信頼性用語 

JIS Z 8731 騒音レベル測定方法 

JIS Z 8815 ふるい分け試験方法通則 

2. 分類 用語は,次のとおり分類する。 

(1) 装置の構成及び形式 

(2) 使用目的 

(3) 吸着剤 

(4) 操作,工程及び性能 

3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。 

なお,参考のために対応英語を示す。 

備考 定義欄で,定義の文章の中の用語の後の丸括弧内の数字は,この規格の用語番号を示し,定義

の文章の末尾の丸括弧内の規格番号は,引用規格の規格番号を示す。 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(1) 装置の構成及び形式 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

101 

吸着筒 

PSA操作を行うための吸着剤(301)を充てんした筒
状の容器。 

備考 吸着塔又は吸着槽ともいう。 

adsorption column,  
adsorption tower,  
adsorption vessel 

102 

一塔式 

吸着筒が単一である装置の形式。 

single bed type 

103 

多塔式 

複数の吸着筒をもつ装置の形式。 

multiple bed type 

104 

横形 

吸着筒が水平に置かれる装置の形式。 

horizontal type 

105 

立形 

吸着筒が垂直に置かれる装置の形式。 

vertical type 

106 

一種充てん 

充てん吸着剤が1種類である形式。 

packing with one kind of 

adsorbent 

107 

多種充てん 

充てん吸着剤が多種類である形式。 

packing with multiple kinds of 

adsorbent 

108 

積層充てん 

多種類の吸着剤を層状に積み重ねて充てんする形
式。 

multi-layer packing 

109 

常圧再生式 

加圧下で吸着(401)し,大気圧に近い圧力(405)まで
減圧して脱離再生を行う形式。 

備考 大気圧に近い圧力とは,ゲージ圧力が

0.1MPa {1kgf/cm2} 未満の場合をいう。 

atmospheric pressure  
  regeneration type 

110 

真空再生式 

真空に減圧して脱離再生を行う形式。 

vacuum regeneration type 

111 

前処理装置 

吸着筒の前に設け,原料ガスに混在する水分・ミ
ストなど有害な成分の除去又は加熱・冷却を行う
装置。 

備考 除湿器,除水器,空気乾燥器,冷却器

などがある。 

pre-treatment unit 

112 

圧縮機 

羽根車又はロータの回転運動若しくはピストンの
往復によって気体を圧送し,その圧力比が約2,
又は吐出し圧力がゲージ圧力で約0.1MPa 
{1kgf/cm2} 以上の機械(JIS B 0132)。 

備考 気体が空気の場合,空気圧縮機ともい

う。 

compressor 

113 

真空ポンプ 

真空を得るための送風機・圧縮機(JIS B 0132)。 

備考 回転真空ポンプ,ピストン真空ポンプ,

ダイアフラム真空ポンプ,エジェクタ
真空ポンプ,ルーツ真空ポンプなどが
ある。 

vacuum pump 

114 

加湿器 

製品ガスに湿分を与えるための機器。 

humidifier 

115 

サージタンク 

吸着筒から流出する製品ガスの圧力及び組成など
の変動を緩和させるための製品ガスの貯留タン
ク。 

備考 一塔式圧力スイング吸着装置では,均

圧(414)用気体の貯槽を兼ねて用いられ
る。 

surge tank 

116 

圧力調節器 

高圧の気体を所要の圧力に減圧調整するための機
器。 

備考 圧力スイング吸着装置のサージタンク

と製品ガス出口との間の管路に設け,
サージタンク内の圧力変動が製品ガス
の流量変動を起こさないために用い
る。 

pressure regulator 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

117 

圧力計 

流体の圧力を測定する計器。 

備考 圧力の度合いを信号に変換する系の最

初の検出素子を特に圧力センサとい
う。 

Pressure gauge 

118 

流量調節器 

流体の流量を所定の値に制御するための装置。 

備考 バルブの開度を手動又は自動的に調節

して流量を所定の値に保持する流量調
節弁のほか,組み込まれた数個のオリ
フィスの中から所定の流量に対応する
オリフィスを選ぶ回転セレクト方式な
どによる流量設定器がある。 

flow control device 

119 

流量計 

流体の流量を測定する計器 

flowmeter 

120 

濃度計 

気体中の成分の濃度を測定する計器。 

gas analyser 

121 

酸素濃度計 

気体中の酸素濃度を測定する計器。 

備考 ジルコニア式,ガルバニ式,磁気式な

どがある。 

oxygen analyser 

122 

湿度計 

湿度(絶対湿度,相対湿度,露点)を測定する計
器。 

備考 露点を対象とした計器を露点計とい

う。 

hygrometer 

123 

消音器 

吸気又は排気の騒音を低減させる装置。 

備考 吸気(又は吸込み)サイレンサ,排気

(又は吐出し)サイレンサ,空気マフ
ラ,消音セパレータなどがある。 

silencer,  
muffler 

124 

タンク類 

気体を貯蔵又は貯留する容器。 

備考 空気槽,製品槽,貯蔵タンク,貯留タ

ンク,ガスホルダ,サージタンク,吸
気バッファタンク,排気バッファタン
クなどがある。 

tanks 

125 

バルブ及び継手類 

流体の流通路に設置し,流体の出入調節をつかさ
どる器具であるバルブ,及び流通路(バルブ又は
機器,計器,装置を含む。)をつなぐ継手の総称。 

valves & fittings 

126 

フィルタ 

流れている流体から微細な固形物をろ過作用によ
って除去する装置(JIS W 0105)。 

filter 

127 

積算時間計 

装置の累積使用時間又は累積運転時間を測定,表
示する計器。 

備考 累積使用時間計(又は指示器)ともい

う。 

elapsed time indicator,  
elapsed time integrator 

128 

異常警報器 

装置又は制御系の異常状態若しくは限界条件の超
過を,可聴信号又は可視信号によって注意を促す
機器。 

emergency alarm 

129 

異常対策装置 

装置又は制御系の異常状態若しくは限界条件の超
過を検知して運転を緊急停止させるなど,異常状
態の進行を防止して災害又は使用者の損害,損傷
の発生を未然に防止するための計器,機器又は装
置。 

備考 過熱感知センサなどの異常検出器を含

む。 

emergency device 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(2) 使用目的 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

201 

酸素製造 

空気中の酸素を濃縮したガス又は高濃度の酸素の
製造。 

備考 前者の場合,酸素濃縮ともいう。 

oxygen production,  
oxygen enrichment,  
oxygen concentration 

202 

窒素製造 

空気からの酸素などのガスの分離除去による窒素
の製造。 

nitrogen production 

203 

水素精製 

炭化水素ガスその他のガスを含む,水素を主成分
とする混合ガスからの水素以外の成分の吸着除去
による水素の精製。 

備考 水素回収ともいう。 

hydrogen purification,  
hydrogen recovery 

204 

脱湿 

空気その他のガス中の湿分の除去。 

備考 除湿,減湿ともいう。 

dehumidification,  
moisture removal,  
dehydration 

205 

医療用酸素濃縮 

酸素濃縮のうち,特に医療に用いることを目的と
する酸素濃縮。 

oxygen concentration for 

medical use 

(3) 吸着剤 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

301 

吸着剤 

原料ガスに含まれる特定のガス成分を吸着(401)す
る物質。 

adsorbent 

302 

合成ゼオライト 

ミクロ細孔(330)をもち,合成して得られる結晶性
アルミノシリケートを主成分とする吸着剤。 

synthetic zeolite 

303 

天然ゼオライト 

ミクロ細孔(330)をもち,天然に産する結晶性アル
ミノシリケートを主成分とする吸着剤。 

natural zeolite 

304 

活性炭 

有機質原料を炭化・賦活して得られる,内部表面
積及び吸着能が大きい炭素質物質(JIS M 0104)。 

activated carbon,  
active carbon 

305 

分子ふるい吸着剤 

分子径に近い均一なミクロ細孔(330)をもち,細孔
径よりも分子径が小さい分子を吸着するが,細孔
径よりも分子径が大きい分子を吸着せず,これに
よって成分の分離を行うか,又はガスの種類によ
って吸着速度が異なることを利用して成分の分離
を行う吸着剤。 

molecular sieving adsorbent 

306 

分子ふるいカーボン 

分子ふるい作用をもつ活性炭。 

備考 分子ふるい炭ともいう。 

molecular sieving carbon,  
carbon molecular sieves 

307 

シリカゲル 

けい酸ナトリウムをゲル化し乾燥した吸着剤。 

silica gel 

308 

活性アルミナ 

水酸化アルミニウムを主成分とする,ゲルを成形
し,乾燥した吸着剤 

active alumina 

309 

樹脂系吸着剤 

巨大網状構造又は多孔質な構造をもち,吸着性を
もつ樹脂。 

resin adsorbent 

310 

乾燥剤 

乾燥の目的で使用する吸着剤。 

desiccant 

311 

吸着剤粒子 

吸着剤で,さまざまな形状及び大きさの粒子状の
もの。 

adsorbent particle 

312 

粒度 

吸着剤粒子の大きさ。 

備考 JIS K 1464, JIS K 1474, JIS Z 8815に測

定方法の規定がある。 

particle size 

313 

球状 

吸着剤粒子の形状で,球の形状に成形したもの。 

spherical type,  
bead type 

314 

ペレット状 

吸着剤粒子の形状で,小円筒の形状に成形したも
の。 

pellet type 

315 

破砕状 

吸着剤粒子の形状で,小粒子に破砕したもの。 

granular type 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

316 

繊維状 

吸着剤の形状で,繊維状に成形したもの。 

fiber type 

317 

粉末状 

吸着剤の形状で,粉末化したもの又は微細結晶状
のもの。 

powder type 

318 

吸着剤の強度 

吸着剤の耐摩耗性・耐圧壊性などの性質を表す数
値(JIS K 1464, JIS K 1474)。 

strength 

319 

充てん密度 

乾燥時の吸着剤を充てんした層の単位容積当たり
の充てんした吸着剤の質量(JIS K 1464, JIS K 
1474)。 

bulk density 

320 

見掛け密度 

乾燥時の吸着剤の単位容積当たりの質量。 

備考 吸着剤粒子の場合,粒子密度ともいう。 

apparent density,  
particle density 

321 

真密度 

吸着剤を構成する固体自体の密度。 

true density,  
real density 

322 

充てん空げき率 

吸着剤充てん層容積に対する吸着剤間空げき容積
の割合。 

void fraction 

323 

比表面積 

吸着剤の単位質量当たりの表面積。 

備考 内部表面積が主体である。 

specific surface area 

324 

吸着容量 

乾燥吸着剤単位質量当たりの吸着質の平衡吸着
量。 

adsorption capacity 

325 

吸着等温線 

等温条件での吸着成分濃度と平衡吸着量との関係
を連続的に打点した線。 

adsorption isotherm 

326 

吸着速度 

吸着剤が吸着成分と接触して吸着量が次第に増加
るときの吸着量の時間変化割合。 

adsorption rate 

327 

脱離速度 

吸着成分が脱離して吸着量が次第に減少するとき
の吸着量の時間変化割合。 

備考 脱着速度ともいう。 

desorption rate 

328 

細孔 

吸着剤の内部の孔の総称。 

備考 細孔径の最も小さいミクロ細孔,最も大

きいマクロ細孔及びその中間のメソ細
孔に大別される。 

pore 

329 

ミクロ細孔 

細孔径が分子径に近く,細孔の内部が細孔壁から
の原子,分子間力の場にあり,吸着剤の比表面積,
吸着量,吸着選択性,分子ふるい作用などに著し
く寄与する最も小さい範囲の細孔。 

備考 一般に細孔半径が2nm以下の孔とさ

れ,毛管凝縮が生じる前に吸着によって
孔が満たされる。 

micropore 

330 

マクロ細孔 

細孔径が大きく,吸着平衡への寄与は小さく,吸
着における拡散輸送路の役割を果たす細孔。 

備考 一般に細孔半径が50nm以上の細孔と

される。 

macropore 

331 

メソ細孔 

ミクロ細孔とマクロ細孔の中間の細孔径をもつ細
孔。 

備考 高い相対蒸気圧で毛管凝縮とそれに伴

う吸着ヒステリシスを生じることを特
徴とする。 

mesopore,  
transitional pore 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(4) 操作,工程及び性能 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

401 

吸着 

(1) 気相中のある物質が,固相との界面において

相内部の濃度と異なる現象(JIS K 3211)。 

(2) 吸着筒(101)に原料ガスを供給し,特定のガス

成分を吸着剤(301)に吸着(1)させる工程。 

adsorption 

402 

平衡分離形PSA操作 

原料ガス中の成分の平衡吸着量の差に基づいて分
離を行うPSA操作。 

PSA based on difference of 

adsorption equilibria 

403 

速度分離形PSA操作 

原料ガス中の成分の吸着速度の差に基づいて分離
を行うPSA操作。 

PSA based on difference of 

adsorption rates 

404 

加圧吸着 

吸着筒に加圧状態で原料ガスを供給し,特定の成
分を吸着剤に吸着させる工程。 

adsorption under elevated 

pressure 

405 

常圧吸着 

吸着筒に大気圧に近い圧力で原料ガスを供給し,
特定の成分を吸着剤に吸着させる工程。 

adsorption under atmospheric 

pressure 

406 

製品取出し 

製品ガスを取り出す工程。 

備考 吸着工程中に行う場合と吸着工程が完

了した後に行う場合とがある。 

product take out 

407 

脱離 

(1) 一度吸着されたものが離脱する現象(JIS K 

3211)。 

(2) 吸着剤から吸着(401)した物質を脱離(1)させる

工程。 
備考 脱着ともいう。 

desorption 

408 

再生 

吸着工程で吸着されたガス成分を脱離させ,吸着
剤の吸着能力を回復させる工程。 

regeneration 

409 

減圧脱離 

吸着筒を大気圧まで減圧し,吸着工程で吸着され
たガス成分を脱離させる工程。 

備考 減圧脱着,常圧脱離,常圧脱着ともいう。 

desorption under reduced 

pressure 

410 

真空脱離 

吸着筒を負圧とし,吸着工程で吸着されたガス成
分を脱離させる工程。 

備考 真空脱着ともいう。 

desorption by evacuation 

411 

圧抜き 

再生工程中で吸着筒を減圧する工程。 

備考 ブローダウンともいう。吸着成分が脱離

されることもある。 

depressure,  
blow-down 

412 

パージ 

再生工程中に弱吸着性の製品ガス,その他のガス
を逆流させ,吸着したガス成分を筒外へ放出する
ことによって,脱離を促進する工程。 

purge 

413 

置換パージ 

吸着工程に続いて,吸着筒内の弱吸着性の残留ガ
スを強吸着性の製品ガスで置換する工程。 

備考 強吸着成分を製品とする場合に多く用

いる。洗浄ともいう。 

displacement purge,  
rinse 

414 

均圧 

圧力が異なる吸着筒を接続して圧力を均一化し,
圧力エネルギー又はガスを回収する工程。 

pressure equalization 

415 

圧力回収 

圧力が異なる吸着筒などを接続し,圧力エネルギ
ーを回収する工程。 

pressure recovery 

416 

昇圧 

再生工程の完了後,吸着圧力まで吸着筒を加圧す
る工程。 

pressurization,  
repressure 

417 

充てん高さ−塔径比,

L/D 

吸着筒に充てんした吸着剤層のガス流れ方向の長
さ (L) とそれに直交する方向の吸着剤層の長さ
(通常は直径) (D) との比。 

ratio of bed height to bed 

diameter,  

aspect ratio 

418 

吸着圧力 

吸着工程における吸着筒内の圧力。 

adsorption pressure 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

419 

脱離圧力 

脱離再生工程における吸着筒内の最低到達圧力。 

備考 脱着圧力ともいう。 

desorption pressure 

420 

パージ圧力 

パージ工程における吸着筒内の圧力。 

purge pressure 

421 

サイクル時間 

循環PSA操作の1サイクルの時間。 

cycle time 

422 

半サイクル時間 

二塔式又は一塔式PSAで,昇圧吸着工程と脱着再
生(パージを含む。)工程との時間が等しい場合の,
サイクル時間の半分の値。 

half cycle time 

423 

切替時間 

PSA操作における操作の切替時間。 

switching time 

424 

ステップ時間 

PSA操作の個々の操作工程の時間。 

step time 

425 

回収率 

原料中の目的成分量に対する製品中の目的成分量
の比。 

recover,  
yield 

426 

パージ−フィード比 

モル量又は標準状態における体積で表したパージ
ガス量の原料ガス量に対する比。 

purge/feed ratio 

427 

パージ−製品比 

モル量又は標準状態における体積で表したパージ
ガス量の製品ガス量に対する比。 

purge/product ratio 

428 

パージ係数 

1サイクルで筒内に導入されるパージ圧力下での
パージガスの体積を吸着圧力下での原料ガスの体
積で除した商。 

purge factor 

429 

スループット比 

吸着層を吸着工程の条件で吸着平衡に到達させる
のに必要な原料ガスの最少量に対する,1回のサ
イクル当たり導入される原料ガス量の比。 

throughput ratio 

430 

圧力比, 

PH/PL 

吸着圧力 (PH) のパージ圧力 (PL) に対する比。 

ratio of adsorption pressure to 

purge pressure 

431 

製品ガス 

PSA操作によって得られる目的成分ガス。 

product gas 

432 

一次製品ガス 

目的成分ガスが複数ある場合の第一目的成分ガ
ス。 

primary product gas 

433 

二次製品ガス 

目的成分ガスが複数ある場合の第二目的成分ガ
ス。 

secondary product gas 

434 

排ガス 

目的成分ガスと分離され,系外に排出される不要
成分ガス。 

備考 廃ガスともいう。 

waste gas,  
exhaust gas 

435 

パージガス 

吸着筒内に気相又は吸着相で存在する成分を追い
出すために吸着筒に流されるガス。 

備考 脱離促進を主な目的とする場合と吸着

層の特定成分の濃度を上げることを目
的とする場合とがある。 

purge gas 

436 

露点 

水蒸気を含むガスを圧力一定のまま冷却すると
き,含まれる湿分が飽和に達する温度。 

備考 湿度の表示法の一つで,大気圧露点と加

圧露点があるが,通常は大気圧露点をい
う。 

dew point 

437 

出口圧力 

製品ガスの供給(可能)圧力。 

備考 製品ガス圧力ともいう。 

delivery pressure,  
product gas pressure 

438 

立上り時間 

始動後,所定の製品ガスが発生するまでの時間。 

備考 起動時間ともいう。 

start up time 

439 

減量運転 

装置の定格以下の製品ガス発生量で行われる運
転。 

turndown 

440 

原単位 

単位製品量当たりに要する原料及び用役の消費
量。 

備考 電力原単位の意味に用いることが多い。 

unit consumption 

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B 9950-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語 

441 

消費電力 

単位時間に消費される電力量。 

power consumption 

442 

騒音レベル 

騒音のレベル(JIS Z 8106)。 

備考 JIS C 1502, JIS C 1505, JIS Z 8731に測

定方法の規定がある。 

noise level 

443 

安全性 

人間の死傷又は資材に損失若しくは損傷を与える
ような状態がないこと(JIS Z 8115)。 

safety 

444 

安全対策 

安全性を失う原因となる現象が起こらないように
施す対策。 

measure for safety 

圧力スイング吸着装置用語JIS原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

竹 内   雍 

明治大学工学部 

(分科会主査) 

川 井 利 長* 

神奈川大学工学部 

大 野 正 剛* 

株式会社東芝 

奥 橋 朋 弥* 

帝人株式会社 

倉   登美男* 

日本酸素株式会社 

鈴 木 謙一郎* 

丸谷化工機株式会社 

茅 原 一 之 

明治大学工学部 

尾 藤 繁 樹* 

住友ベークライト株式会社 

宮 沢 健 一* 

昭和エンジニアリング株式会社 

石 田   愈 

東京工業大学資源化学研究所 

喜 田 勝治郎 

通商産業省機械情報産業局 

桐 山 和 臣 

工業技術院標準部 

鈴 木 基 之 

東京大学生産技術研究所 

高 野 和 潔 

山陽電子工業株式会社 

福 地 義之助 

東京大学医学部 

持 田 典 秋 

日本鋼管株式会社 

(事務局) 

鎌 田 太 一 

社団法人化学工学会 

備考 

*印は,分科会委員を示す。