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B 7158-2:2011 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 要求事項························································································································· 2 

4.1 物体側焦点深度の計算式 ································································································· 2 

4.2 色収差補正のクラス及び性能 ··························································································· 2 

4.3 表示 ···························································································································· 2 

附属書A(参考)物体側焦点深度δob ························································································ 4 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 5 

B 7158-2:2011  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本顕微鏡工業会(JMMA)及び財団法人日

本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 7158の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 7158-1 第1部:プラン対物レンズの像面平たん(坦)性 

JIS B 7158-2 第2部:色収差補正 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

      JIS 

B 7158-2:2011 

顕微鏡対物レンズの性能及び表示− 

第2部:色収差補正 

Designation of microscope objectives-Part 2: Chromatic correction 

序文 

この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 19012-2を基とし,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,肉眼による観察に適用し,対物レンズと結像レンズとの組合せは,製造業者によって指定

されたものを用いる。色収差補正に関する記述は,軸上色収差だけに適用する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 19012-2:2009,Optics and photonics−Designation of microscope objectives−Part 2: Chromatic 

correction(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7252 顕微鏡対物レンズ及び接眼レンズの表示方法 

JIS Z 8120 光学用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8120によるほか,次による。 

3.1 

基準波長(reference wavelength) 

546.07 nmの波長[e線1)]。 

注1) JIS B 7090を参照。 

3.2 

青の波長(blue wavelength) 

479.99 nmの波長[F'線1)]。 

B 7158-2:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.3 

赤の波長(red wavelength) 

643.85 nmの波長[C'線1)]。 

3.4 

焦点差(focus difference) 

異なる波長に対するそれぞれの最良像位置の光軸方向の差。 

要求事項 

4.1 

物体側焦点深度の計算式 

物体側焦点深度δobの計算は,次の式による。 

2

ob

2NA

n

×

λ

δ=

ここに, 

n: 物体空間の媒質の屈折率 

NA: 対物レンズの開口数 

λ: 基準波長e線の波長(µm) 

NAに対するδobの値を,附属書Aに示す。 

4.2 

色収差補正のクラス及び性能 

4.2.1 

一般 

顕微鏡対物レンズの色収差補正のクラスは,アクロマート,セミアポクロマート及びアポクロマートが

ある。 

セミアポクロマート及びアポクロマートの性能は,アクロマートの規定を満たさなければならない。 

4.2.2 

アクロマート 

赤の波長と青の波長とによる焦点差の絶対値は,2×δob以下でなければならない。 

4.2.3 

セミアポクロマート 

基準波長と赤の波長とによる焦点差の絶対値及び基準波長と青の波長とによる焦点差の絶対値は,それ

ぞれ2.5×δob以下でなければならない。 

4.2.4 

アポクロマート 

基準波長と赤の波長とによる焦点差の絶対値及び基準波長と青の波長とによる焦点差の絶対値は,それ

ぞれδob以下でなければならない。 

4.3 

表示 

4.3.1 

一般 

4.2による性能が満たされる場合は,次の表示を使用することができる。 

双眼実体顕微鏡だけに使用される対物レンズには,適用しない。 

表示の中では,大文字と小文字とを混用することができる。 

4.3.2 

アクロマート 

4.2.2による性能が満たされ,表示を行う場合は,JIS B 7252による。 

4.3.3 

セミアポクロマート 

4.2.3による性能が満たされ,表示を行う場合は,次の三つの中から,一つを用いる。 

a) SEMIAPO 

b) FL 

B 7158-2:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

c) 文字列FLUを含む名称 

4.3.4 

アポクロマート 

4.2.4による性能が満たされ,表示を行う場合は,JIS B 7252による。 

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B 7158-2:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

物体側焦点深度δob 

       

2

ob

2NA

n

×

λ

δ=

乾燥系 

液浸系 

1.518 

λ (μm) 

0.546 

λ (μm) 

0.546 

NA 

δob (μm) 

NA 

δob (μm) 

0.04 

170.63 

0.40 

2.59 

0.07 

55.71 

0.70 

0.85 

0.10 

27.30 

0.90 

0.51 

0.13 

16.15 

1.00 

0.41 

0.15 

12.13 

1.25 

0.27 

0.16 

10.66 

1.30 

0.25 

0.20 

6.83 

1.35 

0.23 

0.22 

5.64 

1.40 

0.21 

0.25 

4.37 

0.30 

3.03 

0.35 

2.23 

0.40 

1.71 

0.45 

1.35 

0.50 

1.09 

0.55 

0.90 

0.60 

0.76 

0.65 

0.65 

0.70 

0.56 

0.75 

0.49 

0.80 

0.43 

0.85 

0.38 

0.90 

0.34 

0.95 

0.30 

参考文献 JIS B 7090 光学及び光学機器−基準波長 

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B 7158-2:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 7158-2:2011 顕微鏡対物レンズの性能及び表示−第2部:色収差補正 

ISO 19012-2:2009 Optics and photonics−Designation of microscope objectives−Part 2: 
Chromatic correction 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規
格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及びその
内容 

(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条
番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 
 
 

 
 


 

 
 

削除 
 

対応国際規格の“The defined marking on the 
component enables the operator to correctly use the 
microscope”は,不要として削除した。 

技術的差異はない。 
 

3 用語及び
定義 

3.4 焦点差 

3.4 focus 
3.5 focus difference 

削除 

対応国際規格の3.4を削除し,3.5(JISの3.4)の
定義の中に含めた。 

技術的差異はない。 

4 要求事項 

4.2 色収差補正の
クラス及び性能 
4.3 表示 

4.2 Markings 
4.3 Specifications 

変更 

性能に関する要求事項の後に表示に関する要求事
項が来るよう,箇条の順番を入れ換えた。 

技術的差異はない。 

4.2色収差補
正のクラス
及び性能 

4.2.1 一般 

4.3 

4.3.1 General 

追加 

“顕微鏡対物レンズの色収差補正のクラスは,ア
クロマート,セミアポクロマート及びアポクロマ
ートがある。”を追加した。 

技術的差異はない。 

4.3 表示 

4.3.1 一般 

4.2 

4.2.1 General 

削除 

対応国際規格の“does not apply to objective lenses 
sold before the year 2011”は,不要として削除した。 

技術的差異はない。 

4.3.2 アクロマー
ト 

4.2.2 Achromat 

追加 
削除 

表示を行う場合は,JIS B 7252によるとし,ACH,
ACHRO,ACHROMATは削除した。 

技術的差異はない。 

4.3.4 アポクロマ
ート 

4.2.4 Apochromat 

追加 
削除 

表示を行う場合は,JIS B 7252によるとし,APO
は削除した。 

技術的差異はない。 

2

B

 7

1

5

8

-2

2

0

11

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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B 7158-2:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 19012-2:2009,MOD 
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

2

B

 7

1

5

8

-2

2

0

11

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。