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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 4626-1995 

ウォータポンププライヤ 

Water pump pliers 

1. 適用範囲 この規格は,つかむ物の大小に応じ,口の開きを変えることができ,主に水道管,ガス管

などの配管工事に使用されるウォータポンププライヤ(以下,プライヤという。)について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 

JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法 

2. 形状・寸法 プライヤの形状及び寸法は,次のとおりとする。 

(1) プライヤの形状は,原則として図1による。 

なお,図1は,一例を示すもので,構造を規定するものではない。 

(2) プライヤの寸法は,表1による。 

図1 形状 

表1 寸法 

単位 mm 

呼び寸法 

参考 

最小 

最大 

最小 

くわえることが

できる管の外径 

250 

240 

11 

36 

6〜32 

300 

290 

12 

45 

6〜50 

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B 4626-1995  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 品質 

3.1 

外観 プライヤの外観は,割れ,有害なきず,まくれ,さび,その他使用上有害な欠点がなく,仕

上げの程度は良好でなければならない。 

なお,さび止め処理を施さなければならない。 

3.2 

機能 プライヤの結合部の接触面は,すきまが少なく,かつ,口幅開きの調節及び開閉は,円滑で

なければならない。 

3.3 

機械的性質 

3.3.1 

変形 プライヤのくわえ部の先端から約2mmの箇所に,厚さ3.2mmの試験用鉄板又は直径3.2mm

の試験用鉄線を挟み,柄部に表2の条件で約30秒間荷重を加えたとき,荷重時の変形及び荷重を除いた後

の永久ひずみは,表2に適合しなければならない。 

表2 荷重時の変形及び荷重後の永久ひずみ 

単位 mm 

呼び寸法 

負荷する位置(1) 

トルク 

(N・m) 

荷重時の変形(2) 

荷重後の永久ひずみ(3) 

250 

120 

88.3 

13以下 

1.0以下 

300 

150 

117.7 

13以下 

1.0以下 

注(1) 荷重を負荷する位置とは,柄部において軸からの距離をいう。ただし,負荷する位置は,柄部の

形状によって柄部先端寄りに移動してもよい。 

(2) 荷重時の変形とは,荷重を負荷する位置において,荷重を加える前の寸法の読みと荷重を加えた

ときの寸法の読みとの差をいう。 

(3) 荷重後の永久ひずみとは,荷重を負荷する位置において,荷重を加える前の寸法の読みと荷重を

除いた後の寸法の読みとの差をいう。 

3.3.2 

硬さ プライヤのくわえ部から軸取付穴の部分までの硬さは,43〜55 HRCとする。 

なお,軸の硬さは,35〜44 HRCとする。 

4. 材料 プライヤ本体の材料は,JIS G 4051のS45C,又は3.に規定する品質と同等以上の材料とする。 

5. 検査 プライヤの検査は,次による。 

(1) 形状・寸法検査 プライヤの形状及び寸法の検査は,直尺,ノギスなどを用いて行い,2.に適合しな

ければならない。 

(2) 外観検査 プライヤの外観検査は,目視によって行い,3.1に適合しなければならない。 

(3) 機能検査 プライヤの機能検査は,適切な用具又は感触によって行い,3.2に適合しなければならない。 

(4) 変形検査 プライヤの荷重時の変形及び荷重後の永久ひずみの検査は,3.3.1に適合しなければならな

い。 

(5) 硬さ検査 プライヤの硬さ検査は,JIS Z 2245によって行い,3.3.2に適合しなければならない。 

6. 製品の呼び方 プライヤの呼び方は,規格番号又は規格名称,及び呼び寸法による。 

例1. JIS B 4626 250 

例2. ウォータポンププライヤ 300 

7. 表示 プライヤには,適切な箇所に,製造業者名又はその略号を表示する。