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B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電機工業会から団体規格 (JEM-F 

3008 : 1999) を元に作成した工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと申出があり,日本工業標

準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格である。 

JIS B 3511 : 1999 (JEM-F 3008 : 1999) には,次に示す附属書がある。 

附属書1(規定) 各サービスのプロトコル 

附属書2(参考) 実現のための例 

附属書3(規定) データ読出し/書き込みサービスの7Uサービス利用者層規約 


 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

(1) 

目次 

ページ 

序文  2 

1. 適用範囲  3 

2. 引用規格  3 

3. 定義  4 

3.1 JIS X 5003の用語  4 

3.2 JIS X 5203の用語  4 

3.3 JIS X 0001の用語  5 

3.4 JIS X 0005の用語  5 

3.5 JIS X 0009の用語  5 

3.6 JIS X 5201の用語  5 

3.7 JIS B 3500の用語  6 

3.8 この規格で定義した用語 6 

3.9 この規格で用いる表記 7 

4. 略語  7 

5. システムアーキテクチャ  9 

5.1 導入  9 

5.2 階層構成  19 

5.3 各階層の概要  19 

5.4 ISO規格のOSI基本参照モデルとの関係  21 

5.5 サービスの概要  22 

5.6 適合性クラス  31 

6. 7Uサービス利用者層仕様  33 

6.1 概要  33 

6.2 7Uサービス利用者下位層(UL層)仕様 34 

6.3 7U層インタフェース  36 

6.4 7Uサービス利用者下位層の状態遷移  60 

6.5 タイマ  68 

6.6 異常情報の上位層及びシステムへの通知  73 

7. 7U層仕様  75 

7.1 概要  75 

7.2 サービス  75 

7.3 プロトコル  103 

7.4 コード体系  114 

7.5 状態遷移表  115 

8. 7L層仕様  121 


 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999)目次 

(2) 

8.1 サービス  121 

8.2 プロトコル  140 

8.3 コード体系  148 

8.4 状態遷移表  149 

9. データリンク層仕様  156 

9.1 概要  156 

9.2 サービス  156 

9.3 プロトコル  166 

10. 物理層仕様  177 

10.1 概要  177 

10.2 信号名及び回路名の定義  178 

10.3 接続,機械及び電気的仕様  179 

10.4 伝送方式  183 

10.5 物理層のサービス  183 

 

附属書1(参考) 各サービスのプロトコル  186 

1. 入出力サービス(マスタ局/スレーブ局同期方式)  186 

2. 入出力サービス(マスタ局/スレーブ局非同期方式)  189 

3. データ読出しサービス  192 

4. 初期設定サービス  193 

7. 一斉同報サービス  194 

8. メッセージ書込みサービス  195 

9. メッセージ読出しサービス  198 

 

附属書2(参考) 実現のための例  199 

序文  199 

1. JPCN-1コントローラ構成  199 

2. 表示器  200 

3. 設定スイッチ  201 

4. 通信サービスのスケジューリング  202 

4.1 マスタ局のスケジューリングの例  202 

4.2 スレーブ局のスケジューリングの例  205 

5. 通信所要時間  206 

6. 通信インタフェースの冗長性の付加(冗長性をもたせたインタフェースの構成方法)  210 

7. データ読出し/書込みサービスの利用例  211 

8. 入出力サービスのスレーブ局における使用方法  216 

 

附属書3(規定) データ読出し/書込みサービスの 7Uサービス利用者層規約  218 

1. 適用範囲  218 

2. 定義及び略語  218 


 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999)目次 

(3) 

2.1 定義  218 

2.2 略語  218 

3. 本体の規定との対応  218 

3.1 ビット送出順序  218 

3.2 実メモリとの対応  218 

4. 7Uサービス利用者層仕様  219 

4.1 概要  219 

4.2 サービスの実施イメージ 220 

4.3 モデルの定義  224 

4.4 サービスの種類  225 

4.5 UL層PDUの構成  226 

4.6 サービス  228 

4.7 注意事項  247 

4.8 状態遷移表  249 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

B 3511 : 1999 

 

(JEM−F 3008 : 1999) 

プログラマブルコントローラ− 

フィールドネットワーク標準 

(レベル1) 

Programmable controllers−Field network standard (Level 1)  

 

 

序文 この規格の目的は,工場のCIMにおいて,フィールド領域と呼ばれるセンサ,アクチュエータ,イ

ンバータ,サーボなどの機器とそれらを制御する装置(プログラマブルコントローラ又はそれに相当する

装置)との間のマルチベンダ対応データ通信ネットワークの標準仕様を提供することである。 

 この規格のOSI/CIMモデルでの位置付けは,図1に示すとおりで,ステーション(レベル2)と装置(レ

ベル1)との間を接続する。 

 この規格は,適用対象である機械制御システム及び機器の特性から求められる要求の中で,特に次の事

項に配慮している。 

a) 制御装置と機器間のデータの高速通信(入出力データ授受の高速性) 

b) 小形化・経済性 

c) 耐環境性 

d) 通信情報量の拡張性(メッセージ通信) 

e) 国際規格との整合性 

 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図1 JPCN-1のOSI/CIMモデルの位置付け 

1. 適用範囲 この規格は,1台のプログラマブルコントローラ(以下,PCという。)が複数の各種機器

を制御するシステムに適用するプログラマブルコントローラ用フィールドネットワーク(レベル1)(以下,

JPCN-1という。)の仕様を規定する。 

この規格は,サービス,プロトコルなどのネットワーク仕様を規定したものであり,この規格を装置及

び/又は機器に実装することによって,JPCN-1の適合性が達成される。ただし,実装した製品の適合性・

相互接続性の検証については,この規格の適用範囲外である。 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS B 3500 プログラマブルコントローラ用語 

JIS X 0001 情報処理用語−基本用語 

JIS X 0005 情報処理用語(データの表現) 

JIS X 0009 情報処理用語(データ通信) 

JIS X 5003 開放型システム間相互接続の基本参照モデル 

備考ISO 7498-1, Information processing systems−Open Systems Interconnection−Basic Reference 

Modelが対応国際規格である。 

JIS X 5201 開放型システム間相互接続−セッションサービス定義 

参考(開放型システム間相互接続のサービス記法) 

備考ISO/TR8509, Information prcessing systems−Open Systems Interconnection−Service 

conventionsが対応国際規格である。 

JIS X 5203 システム間の通信及び情報交換−ハイレベルデータリンク制御 (HDLC) 手順 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

ISO/IEC 8482, Information technology−Telecommunications and information exchange between systems−

Twisted pair multipoint interconnections 

 

3. 定義 この規格で用いる主な用語は,次による。その定義は,JIS B 3500,JIS X 0001,JIS X 0005,

JIS X 0009,JIS X 5003,JIS X 5203及びJIS X 5201によるほか,この規格で独自に使用するものによる。 

3.1 

JIS X 5003の用語 この規格では,JIS X 5003で定義された次の用語を使用する。 

a) <N>層 (<N>-layer) 

b) 応用層 (application layer) 

c) プレゼンテーション層 (presentation layer) 

d) セッション層 (session layer) 

e) トランスポート層 (transport layer) 

f) 

ネットワーク層 (network layer) 

g) データリンク層 (data link layer) 

h) 物理層 (physical layer) 

i) 

<N>サービス (<N>-service) 

j) 

<N>サービスアクセスポイント (<N>-service-access-point) 

k) <N>サービスデータ単位 (<N>-service-data-unit) 

l) 

<N>プロトコル (<N>-protocol) 

m) <N>プロトコルデータ単位 (<N>-protocol-data-unit) 

n) <N>インタフェース制御情報 (<N>-interface-control-information) 

o) <N>プロトコル制御情報 (<N>-protocol-control-information) 

P) <N>コネクション (<N>-connection) 

q) パケットの分割・組立て (packet segmenting/reassembling) 

3.2 

JIS X 5203の用語 この規格では,JIS X 5203で定義された次の用語を使用する。 

a) HDLC (high level data link control) 

b) シーケンス (sequence) 

c) オクテット (octed) 

d) フラグシーケンス (F) (flag sequence) 

e) フレーム (frame) 

f) 

局 (station) 

g) データリンク (data link) 

h) チャンネル (channel) 

i) 

アドレス部 (A) (address field) 

j) 

グローバルアドレス (global address) 

k) ノーステーションアドレス (no-station address) 

l) 

制御部 (C) (control field) 

m) 情報部 (I) (information field) 

n) モード (mode) 

o) 正規応答モード (normal response mode) 

p) Iコマンド/レスポンス (information command/response) 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

q) RRコマンド/レスポンス (receive ready command/response) 

r) SNRMコマンド (set normal response mode command) 

s) 

UAレスポンス (unnumbered acknowledge response) 

t) 

UIコマンド/レスポンス (unnumbered information command/response) 

u) フレーム検査シーケンス [(FCS) frame check sequence] 

v) コマンド (command) 

w) レスポンス (response) 

x) コマンドフレーム (command frame) 

y) レスポンスフレーム (response frame) 

z) ポール/ファイナル (P/F) ビット (poll/final bits) 

aa) 非番号情報部 (UI) (unnumbered information) 

ab) 送信順序番号 (send sequence number) 

ac) 受信順序番号 (receive sequence number) 

ad) 不平衡型手順クラス (unbalanced procedure class) 

ae) 不平衡型,正規応答モード (UN) (unbalanced normal response mode) 

af) 設定 (connection) 

ag) 切断 (disconnection) 

3.3 

JIS X 0001の用語 この規格では,JIS X 0001で定義された次の用語を使用する。 

a) ハードウェア (hardware) 

b) ソフトウェア (software) 

3.4 

JIS X 0005の用語 この規格では,JIS X 0005で定義された次の用語を使用する。 

a) MSB(most significant bit:最大有効ビット) 

b) LSB(least significant bit:最小有効ビット) 

3.5 

JIS X 0009の用語 この規格では,JIS X 0009で定義された次の用語を使用する。 

a) インタフェース (interface) 

b) データ伝送 (data transmission) 

c) データ通信 (data communication) 

d) 伝送路 (transmission line) 

e) データ回線透過性 (data circuit transparency) 

f) 

プロトコル (protocol) 

g) データ信号速度 (data signaling rate) 

h) フェーズ (phase) 

i) 

ポーリング (polling) 

j) 

セレクティング (selecting) 

k) パケット (packet) 

l) 

タイムアウト (time out) 

3.6 

JIS X 5201の用語 この規格では,JIS X 5201で参考定義された次の用語を使用する。 

a) サービス利用者 (service-user) 

b) サービス提供者 (service-provider) 

c) サービスプリミティブ (service-primitive) 又はプリミティブ (primitive) 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

d) 要求(プリミティブ) [request (primitive)] 

e) 指示(プリミティブ) [indication (primitive)] 

f) 

応答(プリミティブ) [response (primitive)] 

g) 確認(プリミティブ) [confirm (primitive)] 

3.7 

JIS B 3500の用語 この規格では,JIS B 3500で定義された次の用語を使用する。 

a) 実行 (execution) 

b) 内部故障 (internal failure) 

3.8 

この規格で定義した用語 この規格で独自に用いる用語の定義は,次による。 

a) マスタ局 (master station) (主局) この規格で規定されたサービスを用いて,一つ以上のスレーブ

局に対する通信の確立及び離脱,並びにデータ伝送サービスの発行順序を管理するとともに,送信す

る指令の生成,受信した応答の解釈及び異常時の回復順序の管理を行う局。一つのJPCN-1ネットワ

ークでは,1局だけしか存在できない。 

備考 マスタ局仕様を実装する機器・装置の具体的な対象例として,PCがあげられる。 

b) スレーブ局 (slave station) (従属局) マスタ局からの指示によって,通信制御機能を実行し,受信

した指令を解釈して,搭載した機器の制御を行うとともに,マスタ局へ送信する応答を生成する局。

一つのJPCN-1ネットワークで,最大31局の存在が可能。 

備考 スレーブ局仕様を実装する機器・装置の具体的な対象例として,PCの制御下で使用されるPC

のリモート入出力ユニット,センサ・アクチュエータ,インバータ・サーボ,プログラマブル

表示器などがあげられる。 

c) <N>コントロールフラグ (<N>control flag)  N+1層とN層間とのデータ単位の受渡し動作のタイミ

ングを制御する情報。詳細は,5.5.1に示す。 

d) 初期設定サービス (initiate service)  7U層サービスの一つで,データ通信を開始するに当たってマス

タ局と対象スレーブ局間とのデータ通信に関する情報の交換を行うサービス。詳細は,7.2.6及び7.3.5

に示す。 

e) リセットサービス (reset service)  7U層サービスの一つで,対象スレーブ局の通信に関する状態をす

べてクリアし,初期状態(初期設定待ち状態)にするサービス。詳細は,7.2.7及び7.3.6に示す。 

f) 

入出力サービス (input/output service)  7U層サービスの一つで,マスタ局とスレーブ局間とで入出

力情報を交換するサービス。詳細は,7.2.4及び7.3.3に示す。 

g) データ読出しサービス (data read service)  7U層サービスの一つで,対象スレーブ局がマスタ局へ送

るために自局内部に用意した情報をマスタ局が読み出すサービス。詳細は,7.2.5及び7.3.4に示す。 

h) データ書込みサービス (data write service)  7U層サービスの一つで,マスタ局が用意した情報を対

象スレーブ局に書き込むサービス。詳細は,7.2.8及び7.3.7に示す。 

i) 

一斉同報サービス (broadcast service)  7U層サービスの一つで,マスタ局が用意した情報を受信可

能な全スレーブ局へ一斉に書き込むサービス。詳細は,7.2.9及び7.3.8に示す。 

j) 

メッセージ読出しサービス (message read service)  7U層サービスの一つで,マスタ局が指定した情

報を対象スレーブ局の仮想メモリから読み出すサービス。詳細は,7.2.11及び7.3.10に示す。 

k) メッセージ書込みサービス (message write service)  7U層サービスの一つで,マスタ局が用意した情

報を対象スレーブ局の仮想メモリに書き込むサービス。詳細は,7.2.10及び7.3.9に示す。 

l) 

データ送受信1サービス (data send/receive 1 service)  7L層サービスの一つで,7U層の入出力サー

ビスに用いられるデータ交換サービス。詳細は,8.1.5に示す。 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

m) データ送受信2サービス (data send/receive 2 service)  7L層サービスの一つで,7U層のデータ読出

しサービスに用いられるデータ交換サービス。詳細は,8.1.6に示す。 

n) データ送受信3サービス (data send/receive 3 service)  7L層サービスの一つで,7U層の初期設定,

データ書込み,リセット,一斉同報サービスに用いられるデータ交換サービス。詳細は,8.1.7に示す。 

o) メッセージ送信サービス (message send service)  7L層サービスの一つで,7U層のメッセージ読出し

/書込みサービスに用いられるデータ送信サービス。詳細は,8.1.8に示す。 

p) メッセージ受信サービス (message receive service)  7L層サービスの一つで,7U層のメッセージ読出

し/書込みサービスに用いられるデータ受信サービス。詳細は,8.1.9に示す。 

q) EXCHANGEサービス (exchange service)  DL層サービスの一つで,7L層のデータ送受信1サービ

ス,データ送受信2サービス,データ送受信3サービスに用いられるサービス。詳細は,9.2.7に示す。 

r) OPENサービス (open service)  DL層サービスの一つで,7L層のメッセージ送信/受信サービスの

実行に先立って,マスタ局とスレーブ局との間にデータリンクを設定するサービス。詳細は,9.2.4に

示す。 

s) 

SENDサービス (send service)  DL層サービスの一つで,7L層のメッセージ送信/受信サービスの

実行シーケンスの中で,マスタ局からスレーブ局へのデータ送信を行うサービス。詳細は,9.2.5に示

す。 

t) 

RECEIVEサービス (receive service)  DL層サービスの一つで,7L層のメッセージ送信/受信サー

ビスの実行シーケンスの中で,マスタ局がスレーブ局のデータを受信するサービス。詳細は,9.2.6に

示す。 

u) リターンコード (return code)  マスタ局,スレーブ局がサービスを発行(要求)した結果として返

ってくる“確認”の情報に,要求発行元局の各階層で検出した正常/異常結果をUL層に伝えるため

のコード。詳細は,7.〜9.に示す。 

v) 7L層ヘッダ (7L layer header)  マスタ局とスレーブ局との間の7L層間でパケットの分割,組立て処

理を行う情報として使用する。詳細は,8.に示す。 

w) プリアンブル (P) (preamble)  HDLCに規定しているフレームの送信に先立ち,伝送路を安定状態に

保つために送出するものでフラグシーケンスと同じビットシーケンス。 

3.9 

この規格で用いる表記 

a) M 3.10a)で定義したマスタ局を示す。 

b) S 3.10b)で定義したスレーブ局を示す。 

c) この規格の中で特に指示しない数字は,10進表記とする。16進表記は,数字の後に“H”を付加する。 

例 1FH 

d) この規格で用いるフレーム表記で,2オクテット長の部分の上位・下位は,次のように表記する。 

下位: (L) 

上位: (H) 

例 

 

 

4. 略語 この規格で使用する略語は,次による。 

a) JPCN-1 

:プログラマブルコントローラ用フィールドネットワーク(レベル1) 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

b) UU(層) 

:7Uサービス利用者上位層 

c) UL(層) 

:7Uサービス利用者下位層 

d) 7U(層) 

:アプリケーション上位層 

e) 7L(層) 

:アプリケーション下位層 

f) 

DL(層) 

:データリンク層 

g) PHY(層) 

:物理層 

h) <N>SDU 

:N層サービスデータユニット 

i) 

<N>PDU 

:N層プロトコルデータユニット 

j) 

<N>SAP 

:N層サービスアクセスポイント 

k) <N>PCI 

:N層プロトコル制御情報 

l) 

<N>ICI 

:N層インタフェース制御情報 

m) 7USDU 

:7U層サービスデータユニット 

n) 7UPDU 

:7U層プロトコルデータユニット 

o) 7USAP1 

:7U層サービスアクセスポイント1 

p) 7USAP2 

:7U層サービスアクセスポイント2 

q) 7USAP3 

:7U層サービスアクセスポイント3 

r) 7USAP4 

:7U層サービスアクセスポイント4 

s) 

7LSDU 

:7L層サービスデータユニット 

t) 

7LPDU 

:7L層プロトコルデータユニット 

u) 7LSAP1 

:7L層サービスアクセスポイント1 

v) 7LSAP2 

:7L層サービスアクセスポイント2 

w) 7LSAP3 

:7L層サービスアクセスポイント3 

x) 7LSAP4 

:7L層サービスアクセスポイント4 

y) DLSDU 

:データリンク層サービスデータユニット 

z) DLPDU 

:データリンク層プロトコルデータユニット 

aa) DLSAP1 

:データリンク層サービスアクセスポイント1 

ab) DLSAP4 

:データリンク層サービスアクセスポイント4 

ac) DLCF1/4 

:データリンク層コントロールフラグ1/4 

ad) DLCFI1/4 

:データリンク層コントロールフラグ指示1/4 

ae) 7LCF1〜4 

:7L層コントロールフラグ1〜4 

af) 7LCFI3/4 

:7L層コントロールフラグ指示3/4 

ag) 7UCF1〜4 

:7U層コントロールフラグ1〜4 

ah) 7UCFI3/4 

:7U層コントロールフラグ指示3/4 

ai) stn   

:スレーブ局番号 

aj) DL̲service 

:DL層サービスコード 

ak) 7L̲service 

:7L層サービスコード 

al) 7U̲service 

:7U層サービスコード 

am) 7L̲hd 

:7L層ヘッダ 

an) len (H) / (L) 

:データオクテット長(上位)/(下位) 

ao) DL̲len 

:DL層データオクテット長 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

ap) data   

:データ 

aq) ISO   

:国際標準化機構 (International Organization for Standardization) 

ar) OSI   

:開放型システム間相互接続 (Open Systems Interconnection) 

 

5. システムアーキテクチャ 

5.1 

導入 この規格は,1台のPCが複数の各種入出力機器間を制御するシステムへの適用を目的とした,

高速で,小形,経済的なISO/CIMモデルにおけるレベル1(センサ,アクチュエータなどの機器)及びレ

ベル2(PC,コントローラ,その他)のフィールド機器間を接続するネットワークの標準仕様を規定する。 

この規格は,適用対象に要求される次の事項に特に配慮して規格化した。 

a) 制御システムに対する配慮 

1) 通信サービスの高速応答性の保証 

2) 配線コストの低減 

3) 敷設・配線作業の容易性,並びに制御システムのメンテナンス及び修正・変更の容易化 

b) 製品開発に対する配慮 

1) 製品への実装の容易性 

2) 小規模入出力点数機器への搭載(低価格で小形な通信インタフェースの提供) 

3) 多様化するフィールド機器から要求される機能を実現できる通信サービス仕様 

5.1.1 

システムアーキテクチャの特徴 この規格は,次のような特徴をもっている。 

a) 高速性を配慮したシンプルな階層構成 ISO規格/OSI基本参照モデルに7Uサービス利用者下位層

(UL層)を追加し,6層から3層を省き,アプリケーション上位層(7U層),アプリケーション下位

層(7L層),データリンク層(DL層),物理層(PHY層)で構成している。 

備考 ISO規格/OSI基本参照モデル:JIS X 5003,6.1図11(7層構成の参照モデル)と同位プロト

コル部に示されている。 

b) 簡便な7U層サービス 

1) 通信を開始するに当たって,マスタ局とスレーブ局との間で通信機能情報を交換する初期設定サー

ビス。 

2) マスタ局と指定スレーブ局間で入出力データの交換を行う入出力サービス。 

(入出力容量:1スレーブ局当たり入力0〜128オクテット,出力0〜128オクテット) 

3) マスタ局から指定スレーブ局の仮想メモリへデータを書き込むメッセージ書込みサービス。 

(転送容量:1サービス当たり0〜2 048オクテット) 

4) 指定スレーブ局の仮想メモリからデータを読み出すメッセージ読出しサービス。 

(転送容量:1サービス当たり0〜2 048オクテット) 

5) 指定スレーブ局にデータ送信を促すデータ読出しサービス。 

(転送容量:1サービス当たり0〜250オクテット) 

6) マスタ局から全スレーブ局に対してデータを書き込む一斉同報サービス。 

(転送容量:1サービス当たり0〜250オクテット) 

7) マスタ局から指定スレーブ局に対してデータを書き込むデータ書込みサービス。 

(転送容量:1サービス当たり0〜250オクテット) 

8) 指定スレーブ局を初期状態にさせるリセットサービス。 


B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

c) サービスの高速応答性を配慮した通信システムアーキテクチャ 

1) UL層からDL層間に複数のアクセスポイントを設置。 

2) 層間のデータ移動処理を削減できるサービスインタフェース構造。 

d) 高信頼度のデータリンク層仕様 

1) HDLCフレーム準拠 

2) ポーリング/セレクティング方式[1台の固定したマスタ局 (PC) と1台から31台のスレーブ局(セ

ンサ,アクチュエータなどの機器)] 

e) メンテナンス及び修正・変更が容易な接続形態 バス(マルチドロップ)構成 

f) 

信頼度・普及度が高いトランシーバ仕様 ISO/IEC 8482 

g) 経済的で配線作業性のよい物理媒体 シールド付きツイストペア線 

h) 選択の幅をもたせた実装仕様 

1) サービス マスタ局・スレーブ局ともに必要(初期設定) 

マスタ局不可欠・スレーブ局選択(入出力,リセット) 

マスタ局・スレーブ局ともに選択(データ読出し/書込み,メッセージ読出し/書込み,一斉同

報) 

2) 伝送速度 125kbps/250kbps/500kbps/1Mbps/全速度 

3) 配線方式 2線式/3線式 

4) 信号絶縁 絶縁/非絶縁 

5.1.2 

サービスのアクセス対象と機器の実体との関係 マスタ局とスレーブ局との間の情報交換を行う

ために,この規格で定めた各種サービス及びその実行にかかわる情報領域と,この規格に適合する機器の

システム及び機器の利用者レベルでの機能メモリとの関係は,次による。 

各サービスに必要なアクセス対象領域と機器の実体との関係を図2に示す。図において,マスタ局のUL

層のメモリ空間は,スレーブ局番号 (stn) だけ記載してあるが,実際には,スレーブ局の最大接続局数(31

局)分をもつことができる。 

 


 

 

 

1

0

 

B

 3

5

11

 : 

1

9

9

9

 (J

E

M

F

 3

0

0

8

 : 

1

9

9

9

 

 

図2 サービスのアクセス対象と機器の実体との関係 

 


11 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

備考1. UL層のメモリの概要 

a) 入出力メモリ:入出力サービスで利用するメモリ空間。入出力メモリのデータの割付けは,

各機器の特性によって任意に行う。一般的には,機器の利用者が直接利用する入出力データ

(接点又は出力のON/OFFデータ又は数値データ)が割り付けられる。1スレーブ局当たり

0〜256オクテット(入力:0〜128,出力:0〜128)の容量をもつ。 

b) 仮想メモリ:メッセージ書込み/読出しサービスで利用するメモリ空間。仮想メモリの機器

の実体とのアドレス割付け,データの意味付けは,機器の特性によって任意に行う。一般的

には,機器の利用者が直接利用する情報及び機器のシステムプログラムだけ扱う情報の両方

が割り付けられる。1スレーブ局当たり0〜65 536オクテットの容量をもつ。 

c) 初期設定情報メモリ:この規格に適合したマスタ局とスレーブ局との間で通信サービスを行

うための各種初期情報を記憶するメモリ。 

d) 局接続状態メモリ:マスタ局との通信が確立しているスレーブ局及びそうでない局の情報,

並びに一度通信を確立した後異常を検出して離脱した局などの情報を記憶しているメモリで,

初期設定,リセットサービスの発行管理に使う。 

e) データ読出しメモリ:データ読出しサービスの情報を記憶するメモリ。 

f) 

一斉同報メモリ:一斉同報サービスの情報を記憶するメモリ。 

g) データ書込みメモリ:データ書込みサービスの情報を記憶するメモリ。 

2. 図中の機器の実体部に示した各種メモリは,一例であり,具体的な機器に対して規定するも

のではない。 

3. “各サービスの情報”の“機器の実体上のメモリ”への具体的なアドレス割付けは,この規

格の規定の範囲外である。 

4. メモリ容量については,機器に必要なメモリ容量が主体であり,機器は,図中のUL層に示

した各サービスのメモリ容量の合計値を必ずしも搭載する必要はない。 

5.1.3 

通信の基本的なフェーズ この規格の7U層サービスの概念をより明確化するために,通信の基本

的なフェーズ及びこの規格の7U層サービスと機器レベルの動作との関係は,表1による。ただし,正常

動作についてだけ記載する。 


12 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表1 通信の基本的なフェーズ及びJPCN-1の7U層サービス 

 

[各フェーズの説明] 

a) フェーズ0: マスタ局,スレーブ局の電源を投入するとフェーズ1に移行する。 

b) フェーズ1: スレーブ局は,通信系を含む機器内部の初期化処理を実行した後,通信系を初期設定

サービス待ちにする。マスタ局は,通信系を含む機器内部の初期化処理を実行した後,

通信系に対して対象スレーブ局の初期設定サービスを発行して,スレーブ局との通信

を確立する。全対象スレーブ局との初期設定処理を完了した後,フェーズ2に移行す

る。スレーブ局は,マスタ局との通信を確立した後,フェーズ2に移行する。 

c) フェーズ2: マスタ局は,JPCN-1に用意されたサービスを用いて機器の運転に必要な情報の授受を

行う。各サービスの実行タイミングは,機器のシステム部によってスケジューリング

する。スレーブ局は,マスタ局から発行されたサービスに応答する形態でマスタ局と

の情報交換を行い,機器の制御を行う。 

d) フェーズ3: マスタ局は,機器の各種状態が変化し,通信を停止させる必要が発生した場合,全ス

レーブ局又は特定スレーブ局に対してリセットサービスを発行し,通信を停止する。

初期状態で,スレーブ局は,マスタ局から発行されたリセットサービスを受けると,

通信系を実行していた処理を中止して,必要な初期化処理を実行した後,初期設定サ


13 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

ービス待ち状態(フェーズ1)に移行する(図示しない)。 

e) フェーズ4: マスタ局,スレーブ局の電源を切断するとフェーズ4に移行する。電源の切断順序に

よっては,次の状態に移行する。 

− マスタ局の電源を切断すると,マスタ局からスレーブ局に対する通信が停止する。

規定時間経過後スレーブ局は,通信監視タイマタイムアップ異常を検出し,初期

状態に移行する。 

− スレーブ局の電源を切断すると,マスタ局はスレーブ局に対する通信サービスの

異常終了を検出し,対象スレーブ局の通信が切断したものとみなし(図示しない),

異常状態に移行する。 

5.1.4 

通信シーケンスの概要 この規格の通信シーケンスの概要を,7U層サービスレベルのタイムチャ

ート例で記載する。 

例1. 入出力データ交換だけ行う基本的なシステム(図3及び図4参照) 

〔動作概要〕 

a) 初期設定サービスによって各スレーブ局との通信環境情報の授受を行うとともに,マスタ局

とスレーブ局との通信を確立する。マスタ局は,すべての対象スレーブ局に対して初期設定

サービスを行う。 

b) 入出力サービスによって,接続されているスレーブ局との間で入出力データの交換を行う。

入出力サービスは,すべての対象スレーブ局に対して,スレーブ局番号の小さい方から順に

入出力データの交換を1回ずつ実行し,最後の局まで完了したら,再度同様な動作を繰り返

す(以降この動作を入出力リフレッシュという。)。 

c) 機器において通信を止めたい事象が発生した場合,リセットサービスを用いて,各スレーブ

局との通信を切断(スレーブ局は初期状態に移行)する。 

備考1. 入出力リフレッシュの間に初期設定サービス,リセットサービスを入れてもよい。ただし,

これによって入出力リフレッシュの繰返し時間が延び,PCの制御システムとしての入出力応

答が遅くなるため,サービス実行スケジューリングについては,十分配慮する必要がある。 

“入出力リフレッシュの間”とは,全スレーブ局への入出力サービス(データ交換)を完

了し,次の入出力リフレッシュを開始するまでの間(最も大きなスレーブ局番号の入出力サ

ービスが完了し,最も小さなスレーブ局番号の入出力サービスを開始するまでの時間)をい

う。 

2. リセットサービスの代わりに,マスタ局の電源を切断することで通信を強制的に停止しても

よい。 

3. この規格は,序文で述べたようにOSI/CIMモデルのステーション(レベル2)と装置(レベ

ル1)との間の接続に関するものであり,ある程度のノイズ環境の中での使用が想定される。

したがって,ノイズなどの影響による伝送異常に対し,UU層レベルでのリトライ処理によ

る復旧手段を行うことを推奨する。 


14 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

 

図3 システム構成例1 

 

図4 シーケンス例1 

備考 シーケンスは,概念を示すものであり,伝送路上の信号順序を示すものではない。 

 

備考 この見方は,以降のシーケンス例すべてに共通である。 

例2. 入出力,データ読出し,データ書込み及び一斉同報サービスを使用するシステム(図5及び図6

参照 

〔動作概要〕 

a) 基本的なシーケンスは,例1.と同じである。 

b) データ読出しサービスは,入出力サービスが実行中の場合,その完了を待って発行する必要

がある。その他のサービスとは,非同期で発行できる。また,データ書込み,一斉同報サー


15 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

ビスは,初期設定,リセットサービス及びスケジューリングで一つのグループを構成し,サ

ービスの発行は,先行したサービスの完了を待って発行する必要がある。その他のサービス

とは,非同期で発行できる。 

c) マスタ局で実行すべき事象が発生したときに,マスタ局はデータ書込みサービスを用いて,

スレーブ局へデータ書込みを行う。スレーブ局でマスタ局に情報を与えるべき事象が発生し

たときに,スレーブ局は,データ読出しサービスを用いてマスタ局に伝えるべき情報がある

ことを自局内に設定し,マスタ局は,データ読出しサービスを用いて,その情報を自局内に

読み出す。 

d) データ読出し/データ書込みサービスは,入出力リフレッシュの間に1サービスだけ実行す

るようにスケジューリングする。 

e) 一斉同報サービスは,マスタ局から送信されたデータを,通信を確立したすべてのスレーブ

局が一斉に受信するサービスである(ただし,一斉同報サービスを搭載していない機器を除

く。)。一斉同報サービスは,発行すべき事象が発生した時点で発行してよいが,既に初期設

定,リセット,データ書込みサービスのいずれかのサービスが実行中の場合は,これらのサ

ービスの完了を待って発行する。 

 

図5 システム構成例2 


16 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

備考 シーケンスは,概念を示すものであり,伝送路上の信号順序を示すものではない。 

図6 シーケンス例2 

例3. メッセージ書込み/読出しサービスを使用するシステム(図7及び図8参照) 

〔動作概要〕 

a) 基本的なシーケンスは,例1.,例2.と同じである。 

b) メッセージ書込み/読出しサービスは,その他のサービスとは非同期で発行できる。 

c) 1サービスで0〜2 048オクテットのデータの書込み又は読出しを実行するような場合は,7L

層で128オクテット単位のパケットに分割され,16回の分割データ転送が行われる。分割転

送実行中(最終データパケットの授受が完了する前)に他のサービス(入出力,データ書込

み/読出しなど)を割り込ませることができる。 

d) メッセージ転送サービスの実行のときは,入出力リフレッシュ時間の高速性を配慮したスケ

ジューリングを行う必要があるが,この規格の規定の範囲外である。 


17 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図7 システム構成例3 

 

 

備考 シーケンスは,概念を示すものであり,伝送路上の信号順序を示すものではない。 

図8 シーケンス図例3 


18 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

5.2 

階層構成 この規格は,JIS X 5003で規定している階層化アーキテクチャの基本参照モデルに基づ

き,階層化している。その階層構成を図9に示し,各階層の概要を5.3に示す。 

 

 

注* 

この規格の規定範囲を示す。 

** この規格では,ケーブルの種類を規定している。 

図9 JPCN-1の階層構成 

5.3 

各階層の概要 この規格の各階層の概要は,次による。 

5.3.1 

7Uサービス利用者上位層(UU層) UL層を利用して,JPCN-1で接続した機器間の情報の授受

を行い・各機器固有の機能として機器の利用者に直接使用させる層。 


19 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

5.3.2 

7Uサービス利用者下位層(UL層) この規格で規定したサービスを各機器固有の機能にマッピ

ングして利用する層。JPCN-1を利用して各機器固有のシステム機能を実現するために,次の機能をもつ。 

a) マスタ局 

1) 機器のシステム仕様に基づき,この規格で規定した各種サービスの発行対象スレーブ局,スレーブ

局の接続及び離脱などを管理するスレーブ局管理機能。 

2) この規格で規定した各種サービスの発行タイミングを管理するスケジューリング機能。 

3) UU層インタフェース機能 

4) 7U層インタフェース機能 

b) スレーブ局 

1) この規格で規定した各種自局宛サービスに対する処理状態を管理する機能(マスタ局監視機能を含

む)。 

2) この規格で規定した各種サービスの発行タイミングを管理するスケジューリング機能。 

3) UU層インタフェース機能 

4) 7U層インタフェース機能 

5.3.3 

アプリケーション上位層(7U層) 7L層以下の層が提供するサービスを用いて,JPCN-1の基本

的な機能を実現する層であり,規定のサービスをUL層に提供する。この規格では,次のサービスを提供

する。 

a) サービス機能 8種類のサービスをUL層に提供する。 

1) 入出力サービス 

2) 初期設定サービス 

3) リセットサービス 

4) データ読出しサービス 

5) データ書込みサービス 

6) 一斉同報サービス 

7) メッセージ書込みサービス 

8) メッセージ読出しサービス 

5.3.4 

アプリケーション下位層(7L層) データリンク層以下の層が提供するサービスを用いて,パケ

ットの分割,組立てを行い,規定のサービスを7U層に提供する。この規格では,次のサービスを提供す

る。 

a) サービス機能 5種類のサービスを7U層に提供する。 

1) データ送受信1サービス 

2) データ送受信2サービス 

3) データ送受信3サービス 

4) メッセージ送信サービス 

5) メッセージ受信サービス 

5.3.5 

データリンク層 下位の物理層が提供するサービスを用いて,マスタ局とスレーブ局との間のデー

タ伝送を行う機能によって,規定のサービスを上位層に提供する。 

この規格では,データリンク層には,JIS X 5203のサブセットを使用する。 

a) 制御手順 ポーリング/セレクティング方式の通信権制御を基本とするこの規格の専用手順。 

b) サービス機能 4種類のサービスを7L層に提供する。 


20 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

1) EXCHANGEサービス 

2) OPENサービス 

3) SENDサービス 

4) RECEIVEサービス 

5.3.6 物理層 物理媒体を介して各ノード間の物理的なビット単位の伝送を実現する層。物理層の機能は,

対象局のデータリンク層間とのビット伝送のために,物理コネクションを活性化,維持,非活性化する手

段を提供する。この規格の物理層の概要は,次による。 

a) トランシーバ電気的特性: ISO/IEC 8482 

b) 機器内部と伝送路問の電気的絶縁: *絶縁(フォトカプラ)/非絶縁 

c) 伝送符号: NRZI 

d) 伝送速度: *125kbps/250kbps/500kbps/1Mbps/全速度 

e) 接続局数: マスタ局(1台)/スレーブ局(最大31台) 

f) 

接続形態: バス(マルチドロップ) 

g) 配線方式: *2線式/3線式 

備考 

*は選択実装項目。 

5.3.7 

物理媒体 物理媒体は,シールド付きツイストペア線とする。 

5.4 

ISO規格のOSI基本参照モデルとの関係 この規格とISO規格のOSI基本参照モデルとの関係は,

図10による。この規格では,適用範囲である制御システムの属性から,参照モデルで規定している6層(プ

レゼンテーション層)から3層(ネットワーク層)間を削除している。また,ネットワーク管理層につい

ても,7Uサービス利用者下位層(UL層)によって一括管理する構成とし,簡素化している。 

 

図10 ISO規格のOSI基本参照モデルとの関係 


21 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

5.5 

サービスの概要 

5.5.1 

基本構造 この規格で規定しているサービスの基本要素について,次に規定する。 

5.5.1.1 

データ単位構造 この規格では,JIS X 5003で定義された表現を基本として,プロトコルデータ

単位のヘッダ部に各階層で設定又は利用するプロトコル制御情報を最初から枠取りしている。 

図11に一つの層にかかわる部分を拡大したデータ単位基本構造を示す。 

 

図11 データ単位構造 

備考1. この図では,<N>サービスデータ単位の分割及び組立てが行われないことを仮定している。 

2. この図では,プロトコルデータ単位なしのプロトコル制御情報と利用者データとの間の位置

関係は,示していない。 

3. この図では,<N+1>プロトコルデータ単位と<N>サービスデータ単位とは,1対1に対応し

ている。 

4. この規格では,SAPは同一階層で複数個存在する。 

5. 用語の意味 

a) N層コントロールフラグ [<N>CF] : <N-1>コネクションを使用して共同動作を行うタイ

ミング(状態遷移条件)を規定する情報。OSIのN層インタフェース制御情報 [<N>ICI] 

に相当する。 

b) N層サービスアクセスポイント (<N>SAP) : <N>エンティティが<N>サービスを<N+1>

エンティティに提供する点。 

c) N層プロトコル制御情報 (<N>PCI) : <N-1>コネクションを使用して共同作業を行うため


22 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

に<N>エンティティ間で転送するデータ。 

d) N層プロトコルデータ単位 (<N>PDU) : <N>プロトコル中で指定するデータの単位であ

り,<N>プロトコル制御情報又は<N>プロトコル制御情報及び<N>利用者データからなる。 

e) N層サービスデータ単位 (<N>SDU) : <N>コネクションの一方の終端から他の終端に転

送されても,同一性を保持するひとかたまりの<N>インタフェースデータ。 

f) 

<N>コネクション (<N>connection) : 複数の<N+1>エンティティ間に,データ転送を目

的として<N>層によって確立される関連。 

5.5.1.2 

データ単位及び制御情報の関係 この規格で規定している各要素の関連性を,サービスインタフ

ェース構造として各サービス群に分け,図12〜図15に示す。 

 


 

 

 

2

3

 

B

 3

5

11

 : 

1

9

9

9

 (J

E

M

F

 3

0

0

8

 : 

1

9

9

9

 

 

備考 リターンコードは,記載した各層の下位層が,異常検出時に設定する。ただし,←で示す層では,異常を検出しない場合でも正常コードを設定する。 

図12 サービスインタフェース構造(入出力/データ読出しサービス) 


 

 

 

2

4

 

B

 3

5

11

 : 

1

9

9

9

 (J

E

M

F

 3

0

0

8

 : 

1

9

9

9

 

 

図13 サービスインタフェース構造(初期設定/リセット/データ書込みサービス) 


 

 

 

2

5

 

B

 3

5

11

 : 

1

9

9

9

 (J

E

M

F

 3

0

0

8

 : 

1

9

9

9

 

 

図14 サービスインタフェース構造(一斉同報サービス) 


 

 

 

2

6

 

B

 3

5

11

 : 

1

9

9

9

 (J

E

M

F

 3

0

0

8

 : 

1

9

9

9

 

 

図15 サービスインタフェース構造(メッセージ書込み/読出しサービス) 

 


27 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

5.5.1.3 

サービスアクセスポイント この規格では,7U層,7L層,DL層で各々複数の各層間のサービ

スアクセスポイントをもっている。各層のサービスアクセスポイントでは,実行可能なサービス群を固定

的に割り付けている。 

あるサービスアクセスポイントに対して,すでに発行済のサービスが完了する前に,次のサービスを発

行すること(二重発行)は,基本的に禁止する。例外として,スレーブ局において,マスタ局から新たな

サービス指示がくる場合がある。この場合,現在処理中のサービスを一切キャンセルし,新たなサービス

を実行する必要がある。 

この規格で規定しているサービスアクセスポイントとサービスとの関係を,図16に示す。 

 

備考1. xxSAPn:XX層サービスアクセスポイントn (n : 1, 2, 3, 4)  

2. 各サービス名の前の数字(16進数)は,serviceコードを示す。 

図16 マスタ局,スレーブ局の各層の利用サービスとサービスアクセスポイント 

5.5.1.4 

コントロールフラグ (<N>CF, <N>CFI : control flag)  

a) 機能 N+1層とN層間とのデータ単位の受渡しを行うためのもので,処理の状態を示すフラグであ


28 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

る。コントロールフラグは,次の値をとる。 

 

備考 各層のフラグは,電源投入直後又は同等の事象発生時に通信インタフェースのイニシャル処理

によって,00Hに設定(0クリア)しておく必要がある。 

b) 種類 マスタ局では,6種類,スレーブ局では,16種類のコントロールフラグを設ける。図17にコン

トロールフラグ一覧を示す。 

 

備考1. スレーブ局の7L層とDL層間のDLCFI1は,入出力,データ読出しサービスの指示及び初期設定,リセ

ット,データ書込み,一斉同報サービスの指示に使用する。 

2. 一斉同報サービスは指示だけに使用し,応答には使用しない。 

図17 コントロールフラグの種類 

c) サービスとコントロールフラグとの操作分担 各サービスとコントロールフラグとの操作分担は,表

2による。 


29 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表2 サービスとコンロトールフラグとの操作分担 

対象サービスの種類 ステート 

R1 R0 

状態 

フラグ設定分担 

対象局 

上位層 

下位層 

○○要求/確認 

0 0 

イニシャル 

○ 

 

 

 

0 1 

処理要求 

○ 

 

○ 

○ 

1 0 

処理中 

 

○ 

 

 

1 1 

処理完了 

 

○ 

 

 

○○指示 

0 0 

イニシャル 

○ 

 

 

 

0 1 

処理要求 

 

○ 

− 

○ 

1 0 

処理中 

○ 

 

 

 

1 1 

処理完了 

○ 

 

 

 

○○応答 

0 0 

イニシャル 

○ 

 

 

 

0 1 

処理要求 

○ 

 

− 

○ 

1 0 

処理中 

 

○ 

 

 

1 1 

処理完了 

 

○ 

 

 

M:マスタ局 

S:スレーブ局 

備考1. 電源投入直後又はそれに準じる状態での通信インタフェースのイニシャル処理によって,コ

ントロールフラグを0クリアする必要がある。 

2. ステート0は,電源投入直後又は同等の事象発生時に通信インタフェースのイニシャル処理

によって,00Hに設定(0クリア)した特殊な状態である。 

一度いずれかの通信サービス処理が実行された後は,ステート1,ステート2,ステート3

の3種類のステートだけで状態が遷移する。 

3. コントロールフラグの状態の遷移は,図18のように行う。 

 

図18 コントロールフラグのステート 

5.5.1.5 

各層のサービスコード 各層で実行するサービスコードは,表3による。 


30 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表3 サービスコード 

7U層 

7L層 

DL層 

サービス 

サービスコード 

サービス 

サービスコード 

サービス 

サービスコード 

マスタ局 スレーブ局 

マスタ局 スレーブ局 

マスタ局 スレーブ局 

 入出力 

10H 

10H 

 データ送受信1 

10H 

10H 

 EXCHANGE 

10H 

10H 

 データ読出し 

20H 

20H 

 データ送受信2 

20H 

20H 

 初期設定 

30H 

30H 

 データ送受信3 

30H 

30H 

 リセット 

31H 

31H 

 データ書込み 

32H 

32H 

 一斉同報 

33H 

33H 

 メッセージ書込み 

40H 

40H 

 メッセージ送信 

40H 

40H 

 OPEN 

40H 

− 

 SEND 

41H 

41H 

 メッセージ読出し 

41H 

41H 

 メッセージ受信 

41H 

− 

 RECEIVE 

42H 

42H 

備考 このサービスコードは,各層に設置されたサービスアクセスポイントに対して,次のような関連性をもって規定

されている。 

 

5.6 

適合性クラス この規格に適合する機器は,機器の属性に応じて,タイプ,サービス,伝送速度,

配線方式,絶縁/非絶縁タイプの各項目について,次のように選択することができる。 

なお,この規格の適合性クラスの製品及びドキュメント上での表示は,5.6.1の表記形式を用いて必ず表

示する。 

5.6.1 

タイプの表記形式 タイプの表記形式は,次による。 

 


31 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

5.6.2 

略記号の意味 

a) U:ユニットタイプ 

記号 

ユニットタイプ 

マスタ局 

スレーブ局 

スイッチ,その他の方法によってマスタ局
とスレーブ局を切換え設定して使う機器 

b) T:伝送速度 

記号 

伝送速度 

125kbps 

250kbps 

500kbps 

1Mbps 

全速度(選択使用) 

備考 マスタ局は,“5”だけ実装可能 

c) C:配線方式 

記号 

配線方式 

2線式 

3線式 

 

d) I:絶縁/非絶縁 

記号 

絶縁/非絶縁タイプ 

絶縁 

非絶縁 

5.6.3 

適合性クラス一覧 この規格に適合した機器として,選択可能なタイプは,表4による。 


32 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表4 適合性クラス一覧 

ユニットタイプ 

伝送速度 

配線 

絶縁 

[M] 又は [A] のマ
スタ局設定時 

 

 

 

 

● 

● 

 

● 

 

 

 

 

 

● 

● 

 

 

● 

 

 

 

 

● 

 

● 

● 

 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

● 

[S] 又は [A] のス
レーブ局設定時 

● 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

● 

 

 

 

 

● 

 

 

● 

● 

 

 

 

 

 

● 

● 

 

● 

 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

● 

 

 

 

● 

 

● 

 

 

● 

 

 

 

● 

 

 

● 

 

● 

 

 

 

 

● 

● 

 

 

● 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

 

● 

 

 

● 

 

● 

 

 

 

● 

 

 

● 

 

 

● 

 

 

● 

 

 

 

● 

● 

 

 

 

● 

 

 

 

● 

 

● 

 

 

 

● 

 

● 

 

● 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

 

● 

 

 

 

● 

 

 

● 

● 

 

 

 

 

● 

 

 

● 

 

● 

 

 

 

 

● 

● 

 

● 

 

 

 

 

 

● 

● 

 

 

● 

 

 

 

 

● 

 

● 

● 

 

 

 

 

 

● 

 

● 

 

● 

備考1. 

*部はマスタ局の推奨クラスを示す。 

2. [A] のスレーブ局設定時は伝送速度“5”だけ選択可能。 

5.6.4 

実装プロトコル一覧 この規格に適合した機器として実装できるプロトコルは,表5による。 

表5 実装プロトコル一覧 

サービス名 

マスタ局 

スレーブ局 

入出力サービス 

○ 

− 

データ読出しサービス 

− 

− 

初期設定サービス 

○ 

○ 

リセットサービス 

○ 

− 

データ書込みサービス 

− 

− 

一斉同報サービス 

− 

− 

メッセージ書込みサービス 

− 

− 

メッセージ読出しサービス 

− 

− 

備考 ○は必要条件 

−は選択条件 

 

6. 7Uサービス利用者層仕様 

6.1 

概要 7Uサービス利用者層仕様は,この規格を利用する機器のユーザアプリケーション及び機器の

システムプログラムに相当する機能部の仕様である。この規格では,7U層以下の規定を有効に利用するた

めに,最低限度のインタフェース仕様を抽象的な形で規定している。 


33 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

この規格では,7Uサービス利用者層の中で7U層と直接インタフェースする機能部及びシステムプログ

ラムを7Uサービス利用者下位層,その他のユーザアプリケーションを7Uサービス利用者上位層と呼ぶ。

図19にこの規格の階層構成における7Uサービス利用者層の位置付けを示す。 

 

注* 

この規格の規定範囲を示す。 

図19 JPCN-1の階層構成における7Uサービス利用者層の位置付け 

6.2 

7Uサービス利用者下位層(UL層)仕様 

6.2.1 

概要 7Uサービス利用者下位層(UL層)は,ユーザアプリケーションである7Uサービス利用者

上位層と7U層との中間に位置し,上位層からの処理要求と7U層サービスとのインタフェースを行う層で

ある。UL層は,この規格を搭載する機器のシステムプログラムであり,ネットワークの下位層に対する

サービスの生成及び発行,並びに結果の確認を行うとともに,サービス実行のスケジューリングや異常処

理など管理,監視の機能をもつ。この規格におけるUL層の位置付けを図20に示す。 


34 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

注* 

この規格の規定範囲を示す。 

図20 JPCN-1の階層構成におけるUL層の位置付け 

6.2.2 

モデルの定義 UL層は,この規格で規定された7U層のサービスを利用し,機器の要求機能を実

現するためのインタフェースを提供する層であり,7U層のサービスに適合するため,図21のように構成

する。 

 

図21 UL層のサービスモデル 

UL層は,マスタ局とスレーブ局とで異なった構成をしている。このUL層は,7U層以下のサービスを

利用してネットワークシステムを効果的に稼働させるために,各機器のシステムプログラム上に展開され

た通信にかかわるソフトウェアの部分である。UL層では,7USAP,UL層エンティティ及びネットワーク


35 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

の管理について最低限の規定をしている。7U層SAPは,マスタ局では,入出力,データ読出し,初期設

定,リセット,データ書込み及び一斉同報サービス用のSAP1,並びにメッセージ書込み及びメッセージ

読出し用のSAP4がある。また,スレーブ局では,入出力用のSAP1,データ読出し用のSAP2,初期設定,

リセット,データ書込み及び一斉同報用のSAP3,並びにメッセージ書込み及びメッセージ読出し用のSAP4

がある。各エンティティは,前記の各SAPに固定的に割り付ける。UL層と7U層間のインタフェース構

成要素の詳細は,6.3.1.2で規定する。 

6.3 

7U層インタフェース 

6.3.1 

概要 UL層は,この規格で規定した7U層以下の層が提供するサービスを用いて,各実装機器固

有の機能に反映して利用する層である。UL層は,次に示す7U層インタフェースによって7U層との情報

の授受及び制御を行う必要がある。 

6.3.1.1 

サービスの種類 UL層は,7U層で規定している表6のサービスを利用することができる。サー

ビスの詳細については,7.に示す。 

表6 7U層サービス一覧 

No. 

サービス名 

マスタ局 

スレーブ局 

プリミティブ名 

SAP分類 

プリミティブ名 

SAP分類 

入出力サービス 

入出力要求 

SAP1 

入出力要求 

SAP1 

 

 

入出力確認 

 

入出力確認 

 

データ読出しサービス 

データ読出し要求 

SAP1 

データ読出し要求 

SAP2 

 

 

データ読出し確認 

 

データ読出し確認 

 

初期設定サービス 

初期設定要求 

SAP1 

初期設定指示 

SAP3 

 

 

初期設定確認 

 

初期設定応答 

 

リセットサービス 

リセット要求 

SAP1 

リセット指示 

SAP3 

 

 

リセット確認 

 

リセット応答 

 

データ書込みサービス 

データ書込み要求 

SAP1 

データ書込み指示 

SAP3 

 

 

データ書込み確認 

 

データ書込み応答 

 

一斉同報サービス 

一斉同報要求 

SAP1 

一斉同報指示 

SAP3 

 

 

一斉同報確認 

 

 

 

メッセージ書込み 

メッセージ書込み要求 

SAP4 

メッセージ書込み指示 

SAP4 

 

 

メッセージ書込み確認 

 

メッセージ書込み応答 

 

メッセージ読出し 

メッセージ読出し要求 

SAP4 

メッセージ読出し指示 

SAP4 

 

 

メッセージ読出し確認 

 

メッセージ読出し応答 

 

6.3.1.2 

インタフェースの基本構成 7Uサービスインタフェースは,コントロールフラグ,ULプロトコ

ルデータ単位で構成される。 

a) インタフェースの基本構造 この規格のインタフェース構造は,図22に示すような形態を基本として

いる。具体的な構造は,5.5に示したとおりである。 


36 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図22 基本的なインタフェース構造図 

b) コントロールフラグ サービスの要求から完了までの状態遷移を表すフラグで,次の値をとる。 

MSB  

 

 

 

 

 

LSB  

R1 

R0 

 

 

 

0 R1 R0  

 

: イニシャル 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

: 処理要求 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

: 処理中 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

: 処理完了 

備考 電源投入直後又はこれに準じる状態での通信インタフェースのイニシャル処理によって,コン

トロールフラグを0クリアする必要がある。 

フラグ操作の分担は,表7のように規定する。 

表7 フラグ操作の分担 

要求/確認,応答の場合 

 

指示の場合 

ステ
ート 

R1 R0 

状態 

設定層 

 ステ

ート 

R1 R0 

状態 

設定層 

UL層 

7U層  

UL層 

7U層 

0 0 イニシャル システムイニシャル処理 

 

 

0 0 イニシャル システムイニシャル処理 

 

0 1 処理要求 

○ 

 

 

0 1 処理要求 

 

○ 

1 0 処理中 

 

○ 

 

1 0 処理中 

○ 

 

1 1 処理完了 

 

○ 

 

1 1 処理完了 

○ 

 

c) UL層PDUの構成 7U層とのサービスインタフェースについて規定する。サービスインタフェース

は図23のようにPDU(0〜2 064オクテット)によって構成する。詳細な規定は,7.に示す。 


37 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図23 UL層のPDU基本構成 

① return̲code:リターンコード 

各サービスの確認時に,7U層以下の層が設定する正常/異常完了ステータス。詳細は,6.3.1.2d)

に示す。 

② stn:スレーブ局番号 

マスタ局のUL層が相手スレーブ局を指定するために設定する。一斉同報サービスの場合は,

“FFH”に設定する。 

③ 7U̲service:サービス 

サービスの内容を示すデータで,サービスの種類によって表8のように規定している。 

④ len:データオクテット長 

そのサービスで授受するデータのオクテット数を示す。 

⑤ data:データ 

そのサービスで授受するデータ。 

備考 図23のPDUにおいて,破線で示す部分は,下位層で扱う情報として予約されている部分

であり,UL層で直接扱う必要はない。 

d) UL層PDUのヘッダ部 UL層PDUのヘッダ部の各部について,次に示す。詳細は,7.に示す。 

1) サービス [7U̲service] サービスの種類を表すコードで,各サービスによって表8の値を使用する。 


38 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表8 サービスコード 

サービス名 

マスタ局 

スレーブ局 

サービス 

SAP分類 

サービス 

SAP分類 

入出力サービス 

10H 

SAP1 

10H 

SAP1 

データ読出しサービス 

20H 

SAP1 

20H 

SAP2 

初期設定サービス 

30H 

SAP1 

30H 

SAP3 

リセットサービス 

31H 

SAP1 

31H 

SAP3 

データ書込みサービス 

32H 

SAP1 

32H 

SAP3 

一斉同報サービス 

33H 

SAP1 

33H 

SAP3 

メッセージ書込みサービス 

40H 

SAP4 

40H 

SAP4 

メッセージ読出しサービス 

41H 

SAP4 

41H 

SAP4 

コード設定の分担は,表9のように規定する。 

表9 コード設定の分担 

 

要求,応答の場合 

設定層 

UL層 

7U層 

○ 

 

 

確認,指示の場合 

設定層 

UL層 

7U層 

 

○ 

2) スレーブ局番号 [stn] 送信先又は送信元のスレーブ局番号を指定するもので,マスタ局又はスレー

ブ局のUL層が設定する。表10参照。 

表10 スレーブ局番号 

スレーブ局番号 

用途 

00H 

リザーブ 

01H〜7FH 

スレーブ局番号(各スレーブ局は,重複しない任意の番号を用いる。) 

80H〜FEH 

リザーブ 

FFH 

グローバル(全スレーブ局宛通信の番号) 

3) 実行結果 [return̲code] サービスの実行結果をUL層に通知するためのコードで,7U層が設定す

る。リターンコードは,コード部及びレイヤ部の2オクテットで構成される。内容は,次による。 

 

code:サービス実行結果を示すコード。詳細は,表11による。 


39 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表11 リターンコードのコード一覧とエラー検出層 

コード 

内容 

エラー検出層 

00H 

正常終了 

7U層 

10H 

未定義サービスエラー(定義されていないサービスを指定した。) 

20H 

不正局番号エラー(スレーブ局番が80HからFEHである。) 

40H 

不正データ長エラー(最大データ長を超えた) 

50H 

プロトコルエラー(7U層への手順が正しくない。) 

00H 

正常終了 

7L層 

20H 

不正局番号エラー 

30H 

不正データ長エラー 

40H 

不正パラメータエラー 

50H 

プロトコルエラー 

61H 

スレーブ局入出力データなしエラー 

62H 

スレーブ局送信データなしエラー 

64H 

スレーブ局送信メッセージなしエラー 

65H 

マスタ局入出力未完了 

00H 

正常終了 

DL層 

10H 

FCSエラー 

20H 

アドレスエラー 

30H 

コマンドエラー 

40H 

フレーム長エラー(I/UI フレーム長オーバ) 

41H 

フレーム長エラー(I/UI フレーム情報部なし) 

42H 

フレーム長エラー(監視用コマンドに情報部あり) 

50H 

プロトコルエラー 

60H 

タイムアウト 

61H 

再送エラー 

70H 

ハードエラー 

備考 各層の空きコードはすべてリザーブ。 

layer:異常を検出した層を表すためのコード。詳細は,表12による。 

表12 リターンコードのレイヤ部コード 

コード 

異常検出レイヤ 

00H 

正常終了 

10H 

物理層 

20H 

データリンク層 

70H 

7L層 

71H 

7U層 

e) PDUの制御 UL層が,PDU(要求)を設定してから,PDU(確認)を得るまでのマスタ局及びスレ

ーブ局の動作をコントロールフラグ (CF, CFI) の制御を主体に示す。マスタ局とスレーブ局との制御

は,次の3種類に分類されている。図24〜図26参照。 


40 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

1) 入出力,データ読出しサービス 

 

備考 スレーブ局のCF1は入出力サービスで,CF2はデータ読出しサービスで使用する。 

図24 PDUの制御(入出力,データ読出しサービス) 


41 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

2) 初期設定,リセット,データ書込み,メッセージ書込み,メッセージ読出しサービス 

 

図25 PDUの制御(初期設定,リセット,データ書込み,メッセージ書込み,メッセージ読出しサービ

ス) 


42 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

3) 一斉同報サービス 

 

図26 PDUの制御(一斉同報サービス) 

6.3.2 

入出力サービス 

6.3.2.1 

機能 マスタ局とスレーブ局との間で入出力データの交換を行う。また,入出力データの転送と

同時に,マスタ局及びスレーブ局の状態(ステータス)情報を相互に通知する。 

6.3.2.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図27による。 


43 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図27 入出力サービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間でそのプロトコルタ

イプに基づいた入出力サービスを行う。 

入出力データの転送と同時に,マスタ局及びスレーブ局の状態(ステータス)情報の通知を行う。 

備考1. この規格の適用対象であるPC下位機器間の入出力データ応答時間の高速性を実現するため,

入出力サービスは,この規格で設定した各種サービス中のベースサービスとしてスケジュー

リングされ,繰り返し実行する必要があるが,入出力リフレッシュの実行タイミングは,マ

スタ局側機器の特性によって異なるため,機器で任意に設定しなければならない。 

2. 入出力をもつ全スレーブ局に対して,スレーブ局番号が小さいものから大きなものの順に入

出力サービスを実行していく動作がスレーブ局番号を一巡することを“入出力リフレッシュ”

と呼ぶ。 

3. スレーブ局における最新の情報をマスタ局に送りたいという要求に対し,スレーブ局におい

て連続的に入出力確認を受ける前に連続的に入出力要求を行うことが7L層の構造によって

可能である。詳細は,8.1.5参照。 

次に,各局における入出力サービス処理の動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) 入出力要求 UL層は,7U層に対して次のパラメータを設定して入出力要求を行う。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ マスタ局のステータス情報 

④ 入出力データオクテット数 

⑤ 出力データ 

備考1. 入出力データオクテット数は,初期設定サービスによって確認した情報を用いる。 

2. マスタ局のステータス情報は,7.2.4参照。 

3. 入出力リフレッシュの停止/起動は,マスタ局側機器の特性によって,任意に規定する。 

1.2) 入出力確認 マスタ局では,7U層からUL層に,スレーブ局から送られた次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ スレーブ局のステータス情報 

④ 入出力データオクテット数 

⑤ 入力データ 


44 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

⑥ リターンコード 

備考 マスタ局のUL層は,スレーブ局のステータス情報を上位層に通知する機能をもつ必要が

ある。ただし,スレーブ局のステータス情報の利用方法については,マスタ局側機器の特

性によって,任意に規定してもよい。 

2) スレーブ局 

2.1) 入出力要求 入出力機能をもつスレーブ局は,初期設定手続き終了後に出力データをリフレッシ

ュし,7U層に対して次のパラメータを設定し,入出力要求を出す。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ スレーブ局のステータス情報 

④ 入出力データオクテット数 

⑤ 入力データ 

備考1. 入出力データオクテット数は,初期設定サービスによって確認した情報を用いる。 

2. スレーブ局のステータス情報は,7.2.4参照。 

3. 通信確立後の最初の入出力サービス時にマスタ局に送る入力データは,機器の最新の入

力情報とする。ただし,機器の特性によって,入力データの収集が間に合わない場合に

は,イニシャル状態“0”データ又は機器で任意に規定した値とする。 

4. スレーブ局のUL層は,マスタ局のステータス情報を上位層に通知する機能をもたなけ

ればならない。ただし,マスタ局のステータス情報の利用方法については,スレーブ局

側機器の特性によって,任意に規定しなければならない。 

2.2) 入出力確認 スレーブ局では,7U層からUL層に,マスタ局から送られた次の情報を通知する。 

① マスタ局のステータス情報 

② サービスコード 

③ 入出力データオクテット数 

④ 出力データ 

⑤ リターンコード 

6.3.2.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図28による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.4(入出力サービス)SDU構成部を参照。 


45 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図28 入出力サービスのSDU構成 

6.3.3 

データ読出しサービス 

6.3.3.1 

機能 データ読出しサービスは,マスタ局がスレーブ局に対して,データ送信を行わせる機能で

ある。 

6.3.3.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図29による。 

 

図29 データ読出しサービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間で,そのプロトコル

タイプに基づいたデータ読出しサービスを行う。 

次に,各局におけるデータ読出しサービスの動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) データ読出し要求 UL層は,7U層に対して次のパラメータを設定してデータ読出し要求を行う。 

① スレーブ局番号 


46 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

② サービスコード 

③ 送信データオクテット数 

④ 送信データ 

1.2) データ読出し確認 7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 読出しデータオクテット数 

④ 読出しデータ 

⑤ リターンコード 

2) スレーブ局 

2.1) データ読出し要求 UL層は,次のパラメータを設定して,7U層に対してデータ読出し要求を行

う。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 読出しデータオクテット数 

④ 読出しデータ 

2.2) データ読出し確認 7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ マスタ局送信データオクテット数 

④ マスタ局送信データ 

⑤ リターンコード 

備考 読出しデータの内容は,ユーザで規定する。 

6.3.3.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図30による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.5(データ読出しサービス)のSDU構成部を参照。 


47 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図30 データ読出しサービスのSDU構成 

6.3.3.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)については,マスタ局のUL層及び上

位層で復帰処理及び異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップ及びスレーブ局7U層検出異常については,スレ

ーブ局のUL層及び上位層で異常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移す

る。 

6.3.4 

初期設定サービス 

6.3.4.1 

機能 マスタ局とスレーブ局との間の通信のための情報交換及び通信の確立を行う。 

6.3.4.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図31による。 

 

図31 初期設定サービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,次に示す初期設定サービスをすべての対象スレーブ局に対して実行する。 

1) モードの種類 マスタ局は初期設定サービスによって,初期設定情報を,次の二つのモードのいず

れかで制御する。 


48 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

① マスタ局側で初期設定情報をスレーブ局に通知するモード 

② スレーブ局側で設定した初期設定情報をマスタ局が収集するモード 

2) マスタ局側で初期設定情報をスレーブ局に通知するモード 

2.1) マスタ局 

2.1.1) 初期設定要求 プロトコルタイプを設定して,初期設定要求を7U層に発行する。初期設定サー

ビス要求時,次のパラメータをスレーブ局に対して設定する。 

① サービスコード 

② スレーブ局タイプ 

③ 通信監視時間 

④ 入出力オクテット数の上限 

⑤ 入出力並びのオクテット数 

⑥ 入出力並び情報 

2.1.2) 初期設定確認 7U層からUL層に伝えられた初期設定確認の情報に対して,マスタ局が発行し

たプロトコルタイプと,スレーブ局からの返送情報との整合性を確認する。 

− 整合性確認結果一致時:正常終了として,次の処理に移行する。 

− 整合性確認結果不一致時:異常終了として,次の処理に移行する。 

2.2) スレーブ局 

2.2.1) 初期設定指示 マスタ局の初期設定要求は,スレーブ局では初期設定指示として7U層からUL

層に通知する。 

2.2.2) 初期設定応答 初期設定指示を受けたスレーブ局UL層は,マスタ局から送られた構成情報とあ

らかじめ自局が対応可能なプロトコルタイプ(固定値又は可変値)との整合性を確認した後,そ

の結果(リザルト)を含めた応答情報を初期設定応答を用いてマスタ局に返す。 

− 整合性確認結果一致時:正常終了として,次の処理に移行する(通信確立状態に移行)。 

− 整合性確認結果不一致時:異常終了として,次の処理に移行する(初期設定異常のため初期

状態のまま)。 

① サービスコード 

② スレーブ局タイプ 

③ プロトコルタイプ 

④ リザルト 

⑤ 入出力オクテット数 

⑥ 入出力並びのオクテット数 

⑦ 入出力並び情報 

3) スレーブ局側で設定した初期設定情報をマスタ局が収集するモード 

3.1) マスタ局 

3.1.1) 初期設定要求 プロトコルタイプを設定せず[stypeM (SA,ST,DW,DR,DO,DI),limsize,

stypeWの各々“00H”を設定,io̲arrMはなし],初期設定要求を7U層に発行する。 

① スレーブ局番号 

② スレーブ局タイプ (00H)  

③ 通信監視時間 

④ 入出力オクテット数の上限 (00H)  


49 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

⑤ 入出力並びのオクテット数 (00H)  

3.1.2) 初期設定確認 マスタ局は,7U層からUL層に伝えられたスレーブ局の初期設定情報に従い,

次の制御を行う。 

3.2) スレーブ局 

3.2.1) 初期設定指示 マスタ局の初期設定要求は,スレーブ局からの初期設定指示として7U層から

UL層に通知する。 

3.2.2) 初期設定応答 初期設定指示を受けたスレーブ局UL層は,マスタ局から送られた情報に基づき,

あらかじめ自局に用意されている初期設定情報を初期化応答を用いてマスタ局に返す。この場合,

リザルトは“正常”を返す。 

① サービスコード 

② スレーブ局タイプ 

③ プロトコルタイプ 

④ リザルト 

⑤ 入出力オクテット数 

⑥ 入出力並びのオクテット数 

⑦ 入出力並び情報 

6.3.4.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図32による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.6(初期設定サービス)のSDU構成部を参照。 


50 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図32 初期設定サービスのSDU構成 

6.3.4.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 初期設定サービスによってスレーブ局から送られてきたパラメータとの整合性異常,

スレーブ局で実行した整合性異常及びマスタ局7U層検出異常については,対象スレーブ局に関し,

マスタ局のUL層及び上位層で異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 初期設定サービスによってマスタ局から送られてきたパラメータとの整合性異常

については,スレーブ局のUL層及び上位層で異常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前

の状態)を維持する。 

6.3.5 

リセットサービス 

6.3.5.1 

機能 指定のスレーブ局を初期状態(通信切断状態)にする。 

6.3.5.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図33による。 


51 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図33 リセットサービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局に対して,初期状態にする

必要があればリセットサービスを実行する。次に,リセットサービス処理の動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) リセット要求 UL層は,7U層に対して次のパラメータを設定してリセット要求を行う。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード:(リセット) 

1.2) リセット確認 リセット応答を受けた7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ リザルト 

④ リターンコード 

2) スレーブ局 

2.1) リセット指示 7U層は,UL層に対しリセット指示を通知する。 

2.2) リセット応答 リセット指示を受けたUL層は,リセット処理を行い,次の情報を7U層に通知す

る。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ リザルト(処理結果) 

6.3.5.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図34による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.7(リセットサービス)のサービスインタフェース部を参照。 


52 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図34 リセットサービスのSDU構成 

6.3.5.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)については,マスタ局のUL層及び上

位層で復帰処理及び異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップ及びスレーブ局7U層検出異常については,スレ

ーブ局のUL層及び上位層で異常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移す

る。 

6.3.6 

データ書込みサービス 

6.3.6.1 

機能 マスタ局がスレーブ局に対して,0〜250オクテットのデータを送信する機能である。 

6.3.6.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図35による。 

 

図35 データ書込みサービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間でデータ書込みサー

ビスを行う。次に,データ書込みサービス処理の動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) データ書込み要求 UL層は,7U層に対して,次のパラメータを設定してデータ書込み要求を行


53 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

う。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 書込みデータオクテット数 

④ 書込みデータ 

備考 書込みデータの内容は,ユーザが規定する。 

1.2) データ書込み確認 データ書込み応答を受けた7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ リターンコード 

2) スレーブ局 

2.1) データ書込み指示 7U層は,UL層に対しデータ書込み指示を通知する。 

2.2) データ書込み応答 データ書込み指示を受けたUL層は,データ書込み処理を行い,結果をデー

タ書込み応答としてマスタ局に送る。データ書込み応答のパラメータは,次による。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

6.3.6.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図36による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.8(データ書込みサービス)のサービスインタフェース部を参照。 

 

図36 データ書込みサービスのSDU構成 

6.3.6.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)については,マスタ局のUL層及び上

位層で異常処理を行う。 


54 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップについては,スレーブ局のUL層及び上位層で異

常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移する。 

6.3.7 

一斉同報サービス 

6.3.7.1 

機能 マスタ局が送信したデータを全スレーブ局が一斉に受信する機能である。 

6.3.7.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図37による。 

 

図37 一斉同報サービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間でその初期設定情報

に基づいて一斉同報サービスを行う。次に,一斉同報サービス処理の動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) 一斉同報要求 UL層は,7U層に対して,次のパラメータを設定して一斉同報要求を行う。 

① スレーブ局番号:“FFH” 

② サービスコード 

③ 一斉同報データオクテット数 

④ 一斉同報データ 

備考 一斉同報データの意味付けは,各機器で任意に規定する。 

1.2) 一斉同報確認 スレーブ局を介さずにマスタ局のデータリンク層から直接戻ってきた一斉同報確

認応答を受けた7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① リターンコード 

② サービスコード 

2) スレーブ局 

2.1) 一斉同報指示 7U層は,UL層に対して一斉同報指示を通知する。 

6.3.7.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図38による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.9(一斉同報サービス)のサービスインタフェース部を参照。 


55 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図38 一斉同報サービスのSDU構成 

6.3.7.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)については,マスタ局のUL層及び上

位層で復帰処理及び異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップについては,スレーブ局のUL層及び上位層で異

常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移する。 

6.3.8 

メッセージ書込みサービス 

6.3.8.1 

機能 マスタ局からスレーブ局に対してメッセージデータを書き込む機能である。書込み対象は

各スレーブ局ごとにもつ64kオクテット仮想メモリ空間である。 

6.3.8.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図39による。 

 

図39 メッセージ書込みサービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間でその初期設定情報に

基づいてメッセージ書込みサービスを行う。次に,メッセージ書込みサービス処理の動作を説明する。 


56 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

1) マスタ局 

1.1) メッセージ書込み要求 UL層は,7U層に対して,次のパラメータを設定してメッセージ書込み

要求を行う。 

① スレーブ局番号 

② 機能コード 

③ 書込みデータの先頭アドレス 

④ 書込みデータオクテット数 

⑤ 書込みデータ 

備考1. メッセージ書込み要求は,初期設定サービス中の情報交換で,メッセージ書込み可能な

スレーブ局について行う。 

2. 書込みデータの先頭アドレスは,スレーブ局の仮想メモリの相対アドレスとする。 

3. スレーブ局の仮想メモリの実システムでの割付けは,機器の特性によって任意に規定す

る。 

1.2) メッセージ書込み確認 メッセージ書込み応答を受けた7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 機能コード 

④ スレーブ局での処理結果(リザルト) 

⑤ 書込みデータの先頭アドレス 

⑥ 書込みデータオクテット数 

⑦ リターンコード 

2) スレーブ局 

2.1) メッセージ書込み指示 7U層は,UL層に対し書込み指示を通知する。 

2.2) メッセージ書込み応答 メッセージ書込み指示を受けたUL層は,データの書込み処理を行い結

果をメッセージ書込み応答としてマスタ局に送る。メッセージ書込み応答のパラメータは次によ

る。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 機能コード 

④ スレーブ局での処理結果(リザルト) 

⑤ 書込みデータの先頭アドレス 

⑥ 書込みデータオクテット数 

6.3.8.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースを,図40に示す。詳細

な意味・割付については,7.2.10(メッセージ書込みサービス)のサービスインタフェース部を参照。 


57 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図40 メッセージ書込みサービスのSDU構成 

6.3.8.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)及びスレーブ局の処理結果であるリザ

ルトについては,マスタ局のUL層及び上位層で.異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップについては,スレーブ局のUL層及び上位層で異

常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移する。 

6.3.9 

メッセージ読出しサービス 

6.3.9.1 機能 マスタ局からスレーブ局に対してメッセージデータを読み出す機能である。読出し対象は,

各スレーブ局ごとにもつ64kオクテット仮想メモリ空間である。 

6.3.9.2 

プロトコル 

a) プロトコル図 基本的な手続きは,図41による。 


58 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図41 メッセージ読出しサービスのプロトコル 

b) 動作 マスタ局は,初期設定サービスによって通信を確立したスレーブ局との間でその構成情報に基

づいてメッセージ読出しサービスを行う。次に,メッセージ読出しサービス処理の動作を説明する。 

1) マスタ局 

1.1) メッセージ読出し要求 UL層は,7U層に対して,次のパラメータを設定してメッセージ読出し

要求を行う。 

① 

スレーブ局番号 

② 

サービスコード 

③ 

機能コード 

④ 

読出しデータの先頭アドレス 

⑤ 

読出しデータオクテット数 

備考1. メッセージ読出し要求は,初期設定サービス中の情報交換で,メッセージ読出し可能な

スレーブ局について行う。 

2. 読出しデータの先頭アドレスは,スレーブ局の仮想メモリの相対アドレスとする。 

3. スレーブ局の仮想メモリの実システムでの割付けは,機器の特性によって任意に規定す

る。 

1.2) メッセージ読出し確認 メッセージ読出し応答を受けた7U層は,UL層に次の情報を通知する。 

① スレーブ局番号 

② サービスコード 

③ 機能コード 

④ スレーブ局での処理結果(リザルト) 

⑤ 読出しデータの先頭アドレス 

⑥ 読出しデータオクテット数 

⑦ 読出しデータ 

⑧ リターンコード 

2) スレーブ局 

2.1) メッセージ読出し指示 7U層は,UL層に対し読出し指示を通知する。 

2.2) メッセージ読出し応答 メッセージ読出し指示を受けたUL層は,データの読出し処理を行い,

結果をメッセージ読出し応答としてマスタ局に送る。 

メッセージ読出し応答のパラメータは,次による。 

① スレーブ局番号 


59 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

② サービスコード 

③ 機能コード 

④ スレーブ局での処理結果(リザルト) 

⑤ 読出しデータの先頭アドレス 

⑥ 読出しデータオクテット数 

⑦ 読出しデータ 

6.3.9.3 

インタフェース構成 マスタ局,スレーブ局のサービスインタフェースは,図42による。詳細

な意味・割付けについては,7.2.11(メッセージ読出しサービス)のサービスインタフェース部を参照。 

 

図42 メッセージ読出しサービスのSDU構成 

6.3.9.4 

異常時の処理 

a) マスタ局の処理 マスタ局7U層検出異常(リターンコード)及びスレーブ局の処理結果であるリザ

ルトについては,マスタ局のUL層及び上位層で復帰処理及び異常処理を行う。 

b) スレーブ局の処理 通信監視タイマのタイムアップについては,スレーブ局のUL層及び上位層で異

常処理を行い,初期状態(初期設定サービス受信前の状態)に遷移する。 

6.4 

7Uサービス利用者下位層の状態遷移 


60 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

6.4.1 

マスタ局 

6.4.1.1 

状態遷移表 マスタ局の状態遷移は,表13及び表14による。 

備考1. 状態遷移表の見方は,次による(以降の状態遷移表においても同じ。)。 

事象 

状態番号 

状態名 

記号 説明 

処理内容 

 

 

遷移先状態番号 

←:同左 

−:あり得ない処理 

空白:無処理 

番号:遷移先状態番号 

○:同じ状態に留まる 

UU層:7Uサービス利用者上位層 

内部要因:システムプログラムからの要求 

2. 基本ポイントは,各表の備考に示す。 


61 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表13 7Uサービス利用者下位層のマスタ局状態遷移表 (SAP1)  

事象 

状態 

初期状態 

7U層から初

期設定完了待

ち 

初期設定完了 7U層から入

出力完了待ち 

7U層からデ

ータ読み出し

完了待ち 

7U層からリ

セット完了

待ち 

7U層からデ

ータ書込み

完了待ち 

7U層から一

斉同報完了

待ち 

内部要因・

UU層から初

期設定要求 

7U層へ初期

設定要求 

(備考1.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

7U層へ初期

設定要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

内部要因・

UU層から入

出力要求 

UU層へコマ

ンドエラー 

(備考2.) 

← 

7U層へ入出

力要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

内部要因・

UU層からデ

ータ読み出

し要求 

UU層へコマ

ンドエラー 

(備考2.) 

← 

7U層へデー

タ読出し要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

内部要因・

UU層からリ

セット要求 

UU層へコマ

ンドエラー 

(備考2.) 

← 

7U層へリセ

ット要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

内部要因・

UU層からデ

ータ書き込

み要求 

UU層へコマ

ンドエラー 

(備考2.) 

← 

7U層へデー

タ書込み要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

内部要因・

UU層から一

斉同報要求 

UU層へコマ

ンドエラー 

(備考2.) 

← 

7U層へ一斉

同報要求 

(備考3.) 

UU層へ処理

中返送 

(備考4.) 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層から初

期設定確認 

無視 

(備考5.) 

整合性確認 

(備考11.) 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層から入

出力確認 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

(備考8.) 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層からデ

ータ読出し

確認 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

(備考8.) 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層からリ

セット確認 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

← 

(備考8.) 無視 

(備考5.) 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層からデ

ータ書込み

確認 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

← 

← 

(備考8.) 無視 

(備考5.) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

7U層から一

斉同報確認 

無視 

(備考5.) 

← 

← 

← 

← 

← 

← 

(備考8.) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 


62 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

事象 

状態 

初期状態 

7U層から初

期設定完了待

ち 

初期設定完了 7U層から入

出力完了待ち 

7U層からデ

ータ読み出し

完了待ち 

7U層からリ

セット完了

待ち 

7U層からデ

ータ書込み

完了待ち 

7U層から一

斉同報完了

待ち 

M  7U層からエ

ラーコード

有 

− 

エラーコード

の内容(軽重)

によって 

(備考6.) 

← 

← 

← 

← 

 

 

 

○ 

○ 

サービス監

視タイマタ

イムアップ 

− 

スレーブ局離

脱ステータス

セット 

(備考7.) 

− 

スレーブ局離

脱ステータス

セット 

(備考7.) 

 

 

 

 

 

○ 

 

備考1. 7U層に初期設定コマンド発行後,サービス監視タイマを起動する。 

2. 初期状態(初期設定完了前)でのUU層からの要求は,初期設定以外にコマンドエラーとしてUU層へ返送

する。 

3. 初期設定完了後,UU層又は内部要因による各要求を発行し,それぞれの確認待ちになる。 
4. UU層からの要求を受付後,スレーブ局からの確認待ちの状態で,再び要求がきた場合,UU層へ処理中を返

送する。 

5. 7U層からのイリーガルな確認レスポンスに関してはあり得ないものとして無視する。 
6. 7U層からのリターンコード内にエラーコードがある場合は,その内容を確認し,軽い場合は初期設定完了

待ち状態とし,重い場合は初期状態に戻る。 

7. サービス監視タイマがタイムアップした場合は,スレーブ局離脱として内部ステータスをセットする。 
8. 正常に7U層から確認が返送された場合は,サービス監視タイマを停止させ,処理を完了させる。 
9. 入出力要求のタイミングについては,この規格の規定外である。 
10. スレーブ局からの各確認レスポンス完了待ちでは,サービス監視タイマによるタイムアップチェックが必要

であるが,各時間定数については,6.5を参照。 

11. 整合性確認後,正常で“2”へ移行,異常で“0”へ移行する。 

 


63 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表14 7Uサービス利用者下位層のマスタ局状態遷移表 (SAP4)  

事象 

状態 

初期状態 

初期設定完了待ち 初期設定完了 

入出力完了待ち 一斉同報完了待ち 

A 内部要因・UU

層からメッセ
ージ書き込み
要求 

UU層へコマンド
エラー 
(備考2.) 

← 

7U層へメッセー
ジ書込み要求 
(備考3.) 

UU層へ処理中返
送 
(備考4.) 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

B 内部要因・UU

層からメッセ
ージ読み出し
要求 

UU層へコマンド
エラー 
(備考2.) 

← 

7U層へメッセー
ジ読出し要求 
(備考3.) 

UU層へ処理中返
送 
(備考4.) 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

C 7U層からメ

ッセージ書込
み確認 

無視 
(備考5.) 

← 

← 

(備考8.) 

無視 
(備考5.) 

○ 

○ 

○ 

○ 

D 7U層からメ

ッセージ読出
し確認 

無視 
(備考5.) 

← 

← 

← 

(備考8.) 

○ 

○ 

○ 

○ 

E 7U層からエ

ラーコード有 

− 

エラーコードの内
容(軽重)によっ
て 
(備考6.) 

← 

← 

← 

 

○ 

○ 

F サービス監視

タイマタイム
アップ 

− 

スレーブ局離脱ス
テータスセット 
(備考7.) 

− 

スレーブ局離脱ス
テータスセット 
(備考7.) 

← 

 

○ 

 

備考 表中の“備考2.〜備考8.”は,表13の備考を適用する。 

6.4.1.2 

状態遷移の説明 マスタ局の状態遷移表は,使用するサービスアクセスポイント (SAP1,SAP4) 

に対応する1スレーブ局に対する遷移を表し,適用上必要な局数分のサービスについては,各アプリケー

ションシステムで独自にスケジューリングする必要がある(SAP2及びSAP3は存在しない。)。 

7Uサービス利用者上位層は,この規格の規定外であり,7Uサービス利用者下位層とのインタフェース

は,任意であるが,少なくとも,この規格での7U層と7Uサービス利用者下位層との間のインタフェース

レベルのパラメータは,各スレーブ局ごとに必要である。 

6.4.2 

スレーブ局 

6.4.2.1 

状態遷移表 スレーブ局の状態遷移は,表15〜表18による。 


64 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表15 7Uサービス利用者下位層のスレーブ局状態遷移表 (SAP1)  

事象 

状態 

初期状態 

初期設定完了 

7U層から入出力完了待ち 

内部要因*から入
出力要求発生 

− 

7U層へ入出力要求 

← 

(備考2.) 

 

○ 

7U層から入出力
確認 

無視 

(備考1.) 

← 

出力データ獲得 
(備考3.及び5.) 

○ 

○ 

7U層からエラー
コード有 

− 

− 

エラーコードの内容(軽
重)によって 
(備考4.) 

 

 

通信監視タイマ
タイムアップ 

− 

全階層にわたって初期状
態に戻す 

← 

 

注* 

システムプログラムからの要求 

備考1. 7U層からのイリーガルな確認レスポンスはあり得ないものとして無視する。 

2. 7U層からの完了待ち状態で再度内部要因が発生した場合,後者の最新データを優先し,7U

層へ再送する。 

3. 正常に7U層から確認が返送された場合は,処理を完了させる。 
4. 7U層からのリターンコード内にエラーコードがある場合は,その内容を確認し,軽い場合

は初期設定完了状態とし,重い場合は全階層にわたって初期状態に戻す。 

5. 通信監視タイマのリフレッシュも併せて行う。 

 


65 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表16 7Uサービス利用者下位層のスレーブ局状態遷移表 (SAP2)  

事象 

状態 

初期状態 

初期設定完了 

7U層からデータ読出

し完了待ち 

A 内部要因*から

データ読出し
要求 

− 

7U層へデータ読出し
要求 

← 

(備考2.) 

 

○ 

B 7U層からデー

タ読出し確認 

無視 
(備考1.) 

← 

データ読出し応答 
(備考3.及び5.) 

○ 

○ 

C 7U層からエラ

ーコード有 

− 

− 

エラーコードの内容
(軽重)によって 
(備考4.) 

 

 

D 通信監視タイ

マタイムアッ
プ 

− 

全階層にわたって初
期状態に戻す 

← 

 

注* 

システムプログラムからの要求 

備考1. 7U層からのイリーガルな確認レスポンスはあり得ないものとして無視する。 

2. 7U層からの完了待ち状態で再度内部要因が発生した場合,後者の最新データを優先

し,7U層へ再送する。 

3. 正常に7U層から確認が返送された場合は,処理を完了させる。 
4. 7U層からのリターンコード内にエラーコードがある場合は,その内容を確認し,軽

い場合は初期設定完了状態とし,重い場合は全階層にわたって初期状態に戻す。 

5. 通信監視タイマのリフレッシュも併せて行う。 

 


66 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表17 7Uサービス利用者下位層のスレーブ局状態遷移表 (SAP3)  

事象 

状態 

初期状態 

初期設定完了 

A 7U層から初期設定指示 

整合性確認後,7U層へ初期化応答 

← 

○ 

B 7U層からリセット指示 

無視 
(備考1.) 

リセット処理実行後,リセット応
答 

○ 

C 7U層からデータ書込み指示 無視 

(備考1.) 

書込み後,データ書込み応答 
(備考3.) 

○ 

○ 

D 7U層から一斉同報指示 

無視 
(備考1.) 

一斉同報,データ読込み 

○ 

○ 

E 7U層からエラーコード有 

− 

エラーコードの内容(軽重)によ
って 
(備考2.) 

 

○ 

F 通信監視タイマタイムアッ

プ 

− 

全階層にわたって初期状態に戻す 

 

備考1. 初期状態(初期設定完了前)での7U層からの指示は,初期設定指示以外無視する。 

2. 7U層からのリターンコード内にエラーコードがある場合は,その内容を確認し,軽い場合は初

期設定完了状態とし,重い場合は全階層にわたって初期状態に戻す。 

3. 通信監視タイマのリフレッシュも併せて行う。 

表18 7Uサービス利用者下位層のスレーブ局状態遷移表 (SAP4)  

事象 

状態 

初期状態 

初期設定完了 

A 7U層からメッセ

ージ書込み指示 

無視 
(備考1.) 

書込み後メッセージ書き込み応答 
(備考3.) 

○ 

○ 

B 7U層からメッセ

ージ読出し指示 

無視 
(備考1.) 

読出し後メッセージ読出し応答 
(備考3.) 

○ 

○ 

C 7U層からエラー

コード有 

− 

エラーコードの内容(軽重)によ
って 
(備考2.) 

 

○ 

D 通信監視タイマ

タイムアップ 

− 

全階層にわたって初期状態に戻す 

 

備考1. 初期状態(初期設定完了前)での7U層からの指示は,初期設定指示以外無視する。 

2. 7U層からのリターンコード内にエラーコードがある場合は,その内容を確認し,

軽い場合は初期設定完了状態とし,重い場合は全階層にわたって初期状態に戻す。 

3. 通信監視タイマのリフレッシュも併せて行う。 

6.4.2.2 

状態遷移の説明 スレーブ局の状態遷移表は,使用するサービスアクセスポイント (SAP1〜

SAP4) に1スレーブ局に対する遷移を表している。 

スレーブ局機器の7Uサービス利用者上位層は,ないものと仮定して(UL層だけとして)この遷移表は


67 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

作られている。 

6.5 

タイマ UL層で最低限必要なタイマは,次による。 

6.5.1 

タイマの種類 タイマの種類は,表19による。 

表19 タイマの種類 

名称 

実装対象局 

サービス完了監視タイマ 

マスタ局 

通信管理タイマ 

マスタ局 

通信監視タイマ 

スレーブ局 

初期設定サービス発行開始待ちタイマ 

マスタ局 

6.5.2 

タイマ仕様 タイマ仕様は,次による。 

a) サービス完了監視タイマ 次のサービスについて,サービスの起動から完了までの時間を計測,監視

して,規定時間以内に完了しない場合に異常処理を行う。監視タイマ時間は,表20による。 

表20 サービス完了監視タイマ 

サービス名 

監視タイマ時間 

入出力サービス 

 100ms 

データ読出しサービス 

 100ms 

初期設定サービス 

 300ms 

リセットサービス 

 100ms 

データ書込みサービス 

 100ms 

一斉同報サービス 

 100ms 

メッセージ書込みサービス 

20s 

メッセージ読出しサービス 

20s 

備考 スレーブ局では,サービス完了監視タイマをもたない。 

b) 通信管理タイマ 各スレーブ局の通信時間の間隔を管理するタイマで,初期設定サービスで各スレー

ブ局に設定した通信監視時間に対して,サービスの処理遅れ時間を減算したタイマ値を設定する必要

がある。 

1) タイマ時間 初期設定サービスの通信監視時間設定範囲の値が設定できなければならない。 

2) タイマ個数 スレーブ局の最大接続局数(31台)分。 

備考 全スレーブ局の通信監視時間に対して,通信監視タイマをタイムアップさせないで対象サービ

スの発行が可能な場合は,各局数分の通信管理タイマをもつ必要はない。 

c) 通信監視タイマ 初期設定サービスでは,マスタ局から設定された値で,通信時間を監視し,タイマ

のタイムアップ異常によってすべての階層は,初期状態に遷移する。 

1) タイマ時間 初期化サービスの通信時間設定範囲の値が設定できなければならない。 

2) タイマ個数 1個 

d) 初期設定サービス発行開始待ちタイマ マスタ局において,電源投入後の初期状態から最初の初期設

定サービスを発行するまでの待ち時間を規定するタイマ。スレーブ局との電源投入シーケンス,初期

処理に要する時間など,機器及びシステム全体の特性を配慮した上で,機器の仕様として任意に規定

する。 

備考 マスタ局の電源投入から初期設定サービス発行までの時間とスレーブ局の電源投入から初期設

定サービス受信可能状態(初期状態)になるまでの時間については,この規格では規定しない。 


68 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

6.5.3 

通信管理タイマ,通信監視タイマによる通信管理 通信監視タイマは,マスタ局との通信確立状態

が正常に継続していることをスレーブ局で監視し,異常が発生した場合に,スレーブ局をシステムとして

安全方向に動作させることを目的としている。また,通信管理タイマは,マスタ局側の通信処理が正常状

態である場合に,スレーブ局の通信監視タイマをタイムアップさせることがないように,サービス発行タ

イミングを管理するためのものである。次にその管理に関する基本的な規定を示す。 

6.5.3.1 

通信監視タイマリフレッシュの管理・監視方法 

6.5.3.1.1 

マスタ局の管理方法 マスタ局は,いったん通信を確立したスレーブ局に対して,初期設定サ

ービスでスレーブ局に設定した通信監視時間以内に,対象スレーブ局へ通信監視タイマのリフレッシュ対

象サービスを発行して通信確立状態を維持する必要がある。マスタ局の通信管理タイマは、対象サービス

の発行の最大時間間隔を管理する。 

a) 通信監視タイマのリフレッシュ対象サービス スレーブ局で通信監視タイマのリフレッシュを行う

サービスとして,マスタ局通信管理タイマの管理対象にすべきサービスは,次の5種類である。 

① 入出力サービス 

② データ読出しサービス 

③ データ書込みサービス 

④ メッセージ書込みサービス 

⑤ メッセージ読出しサービス 

備考1. マスタ局は,初期設定サービスによって確定したスレーブ局のプロトコルタイプに基づき,

個々のスレーブ局の通信監視タイマリフレッシュ対象サービスの種類を明確にし,サービス

発行スケジュールの組立て,実行を行う必要がある。スレーブ局として,選択可能なプロト

コル(サービスの種類)は,7.2.6.4⑪に示すとおりである。 

2. 通信監視時間以内に,リフレッシュサービスが行われない場合,スレーブ局では通信監視タ

イマがタイムアップし,マスタ局との通信確立状態から強制的に初期状態になる。その後,

再び通信を確立させるためには,再度マスタ局から初期設定サービスを発行する。 

3. マスタ局は,スレーブ局の通信監視タイマをタイムアップさせないために,上記5種類のい

ずれか又は複数のサービスをダミーで使用してもよい。 

b) タイマの設定値 

1) スレーブ局番号stn用通信監視タイマの設定値 初期化サービスで対象スレーブ局に渡す通信監視

時間設定値であり,上位から渡される値を使用する。 

2) スレーブ局番号stn用通信管理タイマの設定値 対象スレーブ局の通信時間設定値,対象サービス

の要求発行から確認受信までの所要時間及び関係処理の遅れ時間などを加味し,対象スレーブ局の

通信時間設定値よりも十分に短かい時間に設定する必要がある。 

c) 通信監視の起動,停止 マスタ局の通信管理タイマは,“初期設定確認”を受けたことで起動する。ま

た,停止はマスタ局が対象スレーブ局にリセットサービスを発行した場合,スレーブ局からの応答で

ある“リセット確認”を受けたことによって行う。 

6.5.3.1.2 

スレーブ局の監視方法 

a) 通信監視タイマのリフレッシュ対象サービス 6.5.3.1.1a)に示す5種類のサービスがリフレッシュ対

象サービスである。 

b) タイマの設定値 

1) スレーブ局番号stn通信監視時間設定値 初期設定サービスでスレーブ局に送られてきた通信監視


69 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

時間の設定値を使用する。 

2) リフレッシュ 初期設定サービス受信時に計測を開始し,以降は自局へのリフレッシュサービスが

受信されるごとにリフレッシュする。 

c) 通信監視タイマの起動,停止 通信監視タイマはマスタ局との通信確立時(初期設定サービス正常受

信時)に起動する。また,タイマはリセットサービス受信時や監視タイマのタイムアップ処理時に停

止させる。 

備考 次に,通信監視タイマのタイムアップ要因例を示す。 

a) マスタ局の電源が切断されたとき。 

b) マスタ局やスレーブ局の物理層に故障が発生した場合。 

c) 伝送媒体(ケーブル)の接触不良や断線が発生した場合。 

d) マスタ局の通信管理処理に,何らかの異常が発生し,スレーブ局へのリフレッシュサービス

が,規定時間以内に実行されなかった場合。 

6.5.3.1.3 

通信管理タイマ,通信監視タイマの起動,停止及びリフレッシュの処理タイミング 通信管理

タイマ,通信監視タイマの起動,停止及びリフレッシュの基本的な処理タイミングは,図43による。 


70 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図43 通信管理タイマ,通信監視タイマの起動,停止及びリフレッシュの処理タイミング 

備考1. 管理タイマの起動,リフレッシュ及び停止は,“対象サービスの確認処理”で行う。 

2. 監視タイマの起動は,“初期設定指示処理”で行い,リフレッシュは,“対象サービスの指示

処理”で行う。また,停止は“リセット指示処理”で行う。 

3. マスタ局のスケジューラは,十分余裕をもった時間でリフレッシュ対象サービスを発行する

ようスケジューリングする必要がある。 

4. スレーブ局の入出力サービスの処理方式として,8.1.5.2の図83に示すマスタ局/スレーブ局

非同期方式を使用する場合,通信監視タイマのリフレッシュは,入出力確認のリターンコー

ドが“正常終了”である場合に行う。ここで“正常終了”はマスタ局からの入出力サービス

受信後,スレーブ局UL層から発行した第1回目の入出力要求に対する応答(入出力確認)

時だけ返るコードである。スレーブ局UL層から発行した第1回目の入出力要求と次の入出

力要求との間にマスタ局からの入出力サービスが受信されなかった場合,2回目の入出力確


71 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

認のリターンコードには,異常終了コード(コード部:65H,レイヤ部:70H)がセットされ

返される。前記リターンコードは,マスタ局/スレーブ局非同期方式を使用するスレーブ局

では,異常状態ではないため,その他の異常コードとは別扱いする必要がある。また,7L層

では,本コード以外の異常コードを上位層に返す必要が発生した場合,本コード以外のコー

ドを優先してセットする。 

6.5.4 

スレーブ局の通信の確立・離脱 マスタ局は,スレーブ局との通信の確立,切断について,次のよ

うな事象の発生で管理する必要がある。 

6.5.4.1 

スレーブ局の通信の確立・離脱のタイミング 

a) スレーブ局との通信の確立 マスタ局は,通信を確立すべき対象スレーブ局に対して,初期設定サー

ビスを実行することによって,通信を確立する。 

初期設定サービスを発行すべき事象は,次による。マスタ局機能を搭載した機器は,次の条件の中

から選択して利用することができる。 

1) マスタ局が初期状態から通常通信状態(入出力,データ読出しなどのサービスを繰り返し実行して

いる状態)へ移行するため,全対象スレーブ局との間の通信を確立させるとき。 

備考1. スレーブ局番号は,“01〜7F”の範囲で設定可能である。マスタ局であらかじめ対象スレ

ーブ局が登録されていない場合,全スレーブ局番号に対して初期設定サービスを行う必

要がある。 

2. 一度通信を確立したシステムに対して,全スレーブ局に対する通信を一度切断し,再度

新たな通信条件(スレーブ局番号や初期設定情報)を設定して,ネットワークシステム

を再確立する場合も含む。 

2) 現在通信を確立していないスレーブ局番号に対して,上位層から通信の確立の追加要求が出された

とき。 

備考 上位層によるスレーブ局の追加に関するスケジューリングは,機器によって任意に規定す

ることができる。 

3) 現在通信を確立しているスレーブ局番号に対し,通信条件(初期設定サービスによって交換する情

報)の変更要求が出されたとき。 

備考 新たな初期設定サービスを実行する前に,対象スレーブ局へのリセットサービスを実行し,

一度通信を切断させる必要がある。 

b) スレーブ局の通信の切断 マスタ局は,通信を切断すべき対象スレーブ局に対して,リセットサービ

スを実行するか,又は対象スレーブ局への通信監視タイマリフレッシュを停止して,スレーブ局の通

信監視タイマをタイムアップさせることによって,通信の切断ができる。 

スレーブ局との通信を切断させる事象は,次による。マスタ局機能を搭載した機器は,次の条件で

通信を切断させる必要がある。 

1) マスタ局を搭載した機器で任意に規定した通信停止条件が成立し,上位層から通信切断要求が出さ

れたとき。 

備考 一度通信を停止した後,機器の任意に規定した条件の成立によって,再度初期設定サービ

スを発行して,通信を再確立することができる。 

2) マスタ局を搭載した機器の電源が切断されたとき。 

備考1. マスタ局からスレーブ局への通信監視タイマリフレッシュが強制的に停止して,スレー

ブ局の通信監視タイマがタイムアップし,通信が切断される。 


72 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

2. マスタ局を搭載した機器の電源が瞬時停電し,スレーブ局の通信監視タイマがタイムア

ップする前にマスタ局から瞬時停電前の通信状態と矛盾しないサービスが発行された場

合は,スレーブ局側の通信の確立状態は継続される。このような状態時に瞬時停電前の

通信を継続させるか,一度リセットサービスを実行した後,初期設定サービスを実行し,

通信を再確立させるかは,マスタ局で任意に選択することができる。 

3. 別の状態として,マスタ局を搭載した機器の電源が切断されたことを何らかの方法で事

前に検出し,マスタ局からリセットサービスを実行させることで通信を切断させてもよ

い。 

3) マスタ局が正常な通信を継続できないと判断されるとき(マスタ局制御用マイコンの暴走)。 

備考 次に示す通信に関わる異常の検出を,通信切断の条件としてもよい。 

サービス実行結果(リターンコード,リザルト)で異常検出した場合。 

6.6 

異常情報の上位層及びシステムへの通知 

6.6.1 

異常情報 この規格で規定している異常検出情報には,各層内で検出した情報(リターンコード),

初期設定,メッセージ書込み,メッセージ読出し,リセットサービスの確認フレーム内のスレーブ局UL

層以上でのサービス処理結果(リザルト),マスタ局UL層でのサービス完了監視タイマのタイムアップ,

通信管理タイマのタイムアップ及び初期設定情報の不整合がある。また,そのほかに,マスタ局側機器の

接続対象スレーブ局の未接続状態などマスタ局の特性によって機器で任意に設定した異常の2系統がある。

スレーブ局では,通信監視タイマ,前記リザルト,二重初期化などがある。サービス処理と異常情報との

種類の組合せは,図44による。 

この規格で規定している異常については,各箇条で示した内容による。また,その他マスタ局の特性に

よって機器で任意に設定した異常については,規定しない。 


73 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図44 サービス処理及び異常情報の種類 

6.6.2 

異常情報の上位層及びシステムへの通知 この規格で規定した異常を検出した場合のUL層から上

位への通知及びUL層以上の層での処理は,6.3.2から6.3.9の各サービスの項目で示したとおりであり,

この範囲を超えた動作仕様については,この規格では規定しない。この規格に適合する各機器の特性を配

慮して任意に設定しなければならない。 

 


74 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

7. 7U層仕様 

7.1 

概要 7U層は,7Uサービス利用者下位層(UL層)の下位層であり,UL層からの要求に従いサー

ビス種別ごとのデータ転送を7L層のサービスを使用して実現する。 

7.2 

サービス 

7.2.1 

7U層サービスのモデル 7U層では,メッセージ書込みサービスのように複数回のやりとりを必要

とするサービスの実行中に,入出力サービスのように高速性を要求するサービスの実行を可能にするため,

マスタ局に2種類,スレーブ局に4種類のサービスエンティティとSAPをもつ。7U層のモデルは,図45

による。 

 

図45 7U層のモデル 

マスタ局の7U層にはSAP1及びSAP4,スレーブ局の7U層にはSAP1,2,3及び4とそれに対応する

エンティティが存在する。マスタ局のSAP1はスレーブ局のSAP1,2及び3に接続される。どのSAPを介

して通信を実行するかは,使用するサービスによって一義的に決定される。 

7.2.2 

サービスの種類 7U層がUL層に提供するサービスは,SAPを介して実行される。7U層は,表

21に示すように8種類のサービスを提供する。 


75 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表21 サービスの種類と対応するSAP 

サービス名 

SAP分類 

マスタ局 

スレーブ局 

入出力サービス 

SAP1 

SAP1 

データ読出しサービス 

SAP1 

SAP2 

初期設定サービス 

SAP1 

SAP3 

リセットサービス 

SAP1 

SAP3 

データ書込みサービス 

SAP1 

SAP3 

一斉同報サービス 

SAP1 

SAP3 

メッセージ書込みサービス 

SAP4 

SAP4 

メッセージ読出しサービス 

SAP4 

SAP4 

7.2.3 

サービスインタフェース UL層へのサービスを行う場合の7U層サービスインタフェースについ

て規定する。サービスインタフェースは,図46に示す構成となっている。図中の実線で示された領域が

UL層と7U層との間でやりとりされる情報である。 

 

図46 7U層SDU基本構成 

① 7U̲service:サービス内容 

サービスの内容を示すデータで,サービスの種類によって表22のように値を定める。 

② stn:スレーブ局番号 

マスタ局のUL層が相手スレーブ局を指定する場合に使用する。一斉同報送信要求の場合はFFHにす

る。 

③ len:データオクテット長 

そのサービスで受渡しするデータのオクテット数を示す。 


76 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

④ return̲code:リターンコード 

各サービスの確認時に7U層がUL層にサービスの完了ステータスを通知するためにセットする。詳

細は,7.4.2参照。 

マスタ局においては,UL層からの“要求”を受け付けた後に処理を開始し,結果を“確認”とし

てUL層に返す。スレーブ局においては,大部分のサービスについては,マスタ局からの“指示”を

受け,それをUL層に渡す。次に,UL層からの“応答”を受け付け,これをマスタ局に返す。 

表22 7U̲serviceの値 

サービス名 

7U̲service 

入出力サービス 

10H 

データ読出しサービス 

20H 

初期設定サービス 

30H 

リセットサービス 

31H 

データ書込みサービス 

32H 

一斉同報サービス 

33H 

メッセージ書込みサービス 

40H 

メッセージ読出しサービス 

41H 

7.2.4 

入出力サービス 

7.2.4.1 

機能 入出力サービスは,マスタ局とスレーブ局との間で入出力データの交換を行うサービスで

ある。 

7.2.4.2 

プリミティブの種類及びパラメータ 入出力サービスで使用するプリミティブは4種類である。

プリミティブの種類及びパラメータは,表23による。 

表23 サービスの種類及びパラメータ 

サービス名 

SAP 

プリミティブ名 

使用箇所 

7U̲ 
service 

stn 

len 

return̲ 

code 

マスタ
局 

スレー
ブ局 

マスタ局 スレーブ

局 

入出力サービス 

SAP1 

SAP1 入出力要求 

UL→7U 

 

10H 

1〜7FH 

3〜131 

− 

入出力要求 

 

7U←UL 

10H 

1〜7FH 

3〜131 

− 

入出力確認 

 

7U→UL 

10H 

1〜7FH 

3〜131 * * * * H 

入出力確認 

UL←7U 

 

10H 

1〜7FH 

3〜131 * * * * H 

データ読出し 
サービス 

SAP1 

SAP2 データ読出し要求 

UL→7U 

 

20H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ読出し要求 

 

7U←UL 

20H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ読出し確認 

 

7U→UL 

20H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ読出し確認 

UL←7U 

 

20H 

1〜7FH 

0〜250 * * * * H 

初期設定サービス SAP1 

SAP3 初期設定要求 

UL→7U 

 

30H 

1〜7FH 

8〜40 

− 

初期設定指示 

 

7U→UL 

30H 

1〜7FH 

8〜40 

− 

初期設定応答 

 

7U←UL 

30H 

1〜7FH 

8〜40 

− 

初期設定確認 

UL←7U 

 

30H 

1〜7FH 

8〜40 

* * * * H 

リセットサービス SAP1 

SAP3 リセット要求 

UL→7U 

 

31H 

1〜7FH 

− 

リセット指示 

 

7U→UL 

31H 

1〜7FH 

− 

リセット応答 

 

7U←UL 

31H 

1〜7FH 

− 

リセット確認 

UL←7U 

 

31H 

1〜7FH 

* * * * H 

データ 
書込みサービス 

SAP1 

SAP3 データ書込み要求 

UL→7U 

 

32H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ書込み指示 

 

7U→UL 

32H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ書込み応答 

 

7U←UL 

32H 

1〜7FH 

− 

データ書込み確認 

UL←7U 

 

32H 

1〜7FH 

* * * * H 


77 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

サービス名 

SAP 

プリミティブ名 

使用箇所 

7U̲ 
service 

stn 

len 

return̲ 

code 

マスタ
局 

スレー
ブ局 

マスタ局 スレーブ

局 

一斉同報サービス SAP1 

SAP3 一斉同報要求 

UL→7U 

 

33H 

FFH 

2〜130 

− 

一斉同報指示 

 

7U→UL 

33H 

FFH 

2〜130 

− 

一斉同報確認 

UL←7U 

 

33H 

FFH 

* * * * H 

メッセージ 
書込みサービス 

SAP4 

SAP4 メッセージ書込み要求 UL→7U 

 

40H 

1〜7FH 6〜2 054 

− 

メッセージ書込み指示 

 

7U→UL 

40H 

1〜7FH 6〜2 054 

− 

メッセージ書込み応答 

 

7U←UL 

40H 

1〜7FH 

− 

メッセージ書込み確認 UL←7U 

 

40H 

1〜7FH 

* * * * H 

メッセージ読出し
サービス 

SAP4 

SAP4 メッセージ読出し要求 UL→7U 

 

41H 

1〜7FH 

− 

メッセージ読出し指示 

 

7U→UL 

41H 

1〜7FH 

− 

メッセージ読出し応答 

 

7U←UL 

41H 

1〜7FH 6〜2 054 

− 

メッセージ読出し確認 UL←7U 

 

41H 

1〜7FH 6〜2 054 * * * * H 

備考 return̲code欄の“* * * * H”は,このサービスでリターンコードが有効であることを示す。それ以外は無効で

ある。 

7.2.4.3 

プリミティブのシーケンス 入出力サービスは,図47で示すように,互いの内容を入出力確認

として相手局に伝える。 


78 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

備考 スレーブ局7L層の動作としては,同期方式及び非同期方式があり,ここでは代表して同期方

式を記載している。詳細は,8.1.5参照。 

図47 入出力サービスのプリミティブのシーケンス 


79 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

7.2.4.4 

SDU構成 入出力サービスのSDU構成を図48に示す。 

 

図48 入出力サービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ statM:マスタ局のステータス。 

 

H:マスタ局の停止状態 

H=0:マスタ局運転中 

H=1:マスタ局停止中 

運転中とはJIS B 3500で定義された“実行”状態を,停止中とは“実行”状態でないことを

示す。 

F:マスタ局の異常状態 

F=0:マスタ局正常状態 


80 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

F=1:マスタ局異常状態 

正常状態とはJIS B 3500で定義された“内部故障”が発生していない状態を,異常状態とは

“内部故障”が発生している状態であることを示す。 

⑤ iosizeM:マスタ局が送出する出力データのオクテット数(0〜128オクテット)。 

⑥ iodataM:マスタ局からみた出力データ。 

⑦ return̲code:リターンコード。 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

⑧ statS:スレーブ局のステータス。 

 

H:スレーブ局の停止状態。 

H=0:スレーブ局運転中 

H=1:スレーブ局停止中 

なお,スレーブ局に関しては種々の機器が想定されるため,運転/停止の定義はこの規格で

詳細に規定することはしない。ただし,基本的にはマスタ局で規定される状態に準拠してい

なければならない。 

F:スレーブ局の異常状態。 

F=0:スレーブ局正常状態 

F=1:スレーブ局異常状態 

なお,スレーブ局に関しては種々の機器が想定されるため,正常/異常の定義はこの規格で

詳細に規定することはしない。ただし,基本的にはマスタ局で規定される状態に準拠してい

なければならない。 

⑨ iosizeS:スレーブ局が送出する(マスタ局からみた)入力データのオクテット数(0〜128オクテット)。 

⑩ iodataS:マスタ局からみた入力データ。 

7.2.5 

データ読出しサービス 

7.2.5.1 

機能 データ読出しサービスは,スレーブ局があらかじめセットしたデータをマスタ局が読み出

すサービスである。このサービスは,一般的にはスレーブ局のマスタ局に対する送信要求/受信要求の有

無の問合せに用いる。スレーブ局側からみて送信要求がある場合,マスタ局からのデータ読出しサービス

の応答としてそのデータを送り返す。スレーブ局側からみて受信要求中であれば,スレーブ局側として受

信したい内容をマスタ局に返す。 

スレーブ局が受信要求中のときは,スレーブ局からの応答に対してさらにスレーブ局に指定内容の送信

処理が必要であるが,このときは,データ書込みサービスを用いてデータの送信を行う。 

要求の有無,データの種別などの指定方法は,データ読出しサービス・ユーザヘッダとして記述するが,

その内容については,この規格の範囲外とする。 

7.2.5.2 

プリミティブの種類及びパラメータ データ読出しサービスで使用するプリミティブは,4種類

とする。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 

7.2.5.3 

プリミティブのシーケンス データ読出しサービスは,図49で示すようにマスタ局がスレーブ

局に対して送受信データの有無を問い合わせる。スレーブ局側では,データがある場合,データ読出し要

求をあらかじめ発行しておく。 


81 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図49 データ読出しサービスのプリミティブのシーケンス 

7.2.5.4 

SDU構成 データ読出しサービスのSDU構成は,図50による。 


82 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図50 データ読出しサービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ drd̲M:マスタ局送信データ 

データ読出しサービスでマスタ局からスレーブ局に送信されるデータ。主としてスレーブ局に対する

送信/受信要求の問合せに用いられる。 

⑤ drd̲S:スレーブ局送信データ 

データ読出しサービスでスレーブ局からマスタ局に送信されるデータ。主としてスレーブ局からマス

タ局への送信データそのものや,マスタ局に対するデータ要求情報に用いられる。 

⑥ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

7.2.6 

初期設定サービス 

7.2.6.1 

機能 初期設定サービスは,初期確認動作を行うものであり,マスタ局/スレーブ局間の立上り

時の情報交換を行うサービスである。 

7.2.6.2 プリミティブの種類及びパラメータ 初期設定サービスで使用するプリミティブは4種類である。

プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 


83 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

7.2.6.3 

プリミティブのシーケンス 初期設定サービスは,図51で示すようにマスタ局のUL層からの初

期設定要求から一連の処理が始まる。 


84 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図51 初期設定サービスのプリミティブのシーケンス 

7.2.6.4 

SDU構成 初期設定サービスのSDU構成は,図52による。 


85 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図52 初期設定サービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ stypeM:スレーブ局タイプ 

 

− r:予約ビット。設定のときは,このビットを0にする。受信側は,このビットを無視しなければ

ならない。 

− SA:マスタ局からスレーブ局へのI/O並び情報の有無。 


86 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

SA=0:マスタ局からスレーブ局へのI/O並び情報の指定なし。 

(この場合,n̲io̲arrM,io̲arrMは無効になる。) 

SA=1:マスタ局からスレーブ局へのI/O並び情報の指定あり。 

(この場合,n̲io̲arrM,io̲arrMでスレーブ局のI/Oの並び方を指定する。) 

− ST:マスタ局からスレーブ局へのI/Oタイプの指定の有無。 

ST=0:マスタ局からスレーブ局へのI/Oタイプの指定なし。 

(この場合,以下のビットは,意味をもたない。) 

ST=1:マスタ局からスレーブ局へのI/Oタイプの指定あり。 

(この場合,以下のビットでスレーブ局のタイプを指定する。) 

− DW:そのスレーブ局の書込みデータ (I/O) の有無。 

DW=0:書込みデータ (I/O) が存在しない。 

DW=1:書込みデータ (I/O) が存在する。 

− DR:そのスレーブ局の読出しデータ (I/O) の有無。 

DR=0:読出しデータ (I/O) が存在しない。 

DR=1:読出しデータ (I/O) が存在する。 

− DO:そのスレーブ局の出力データ (I/O) の有無。 

DO=0:出力データ (I/O) が存在しない。 

DO=1:出力データ (I/O) が存在する。 

− DI:そのスレーブ局の入力データ (I/O) の有無。 

DI=0:入力データ (I/O) が存在しない。 

DI=1:入力データ (I/O) が存在する。 

⑤ max̲int:スレーブ局におけるマスタ局との通信監視時間。 

10 ms単位。ただし,0は通信監視時間を無限大とする。 

⑥ limsize:I/Oオクテット数上限 

そのスレーブ局に許される最大のI/Oオクテット数(0〜256オクテット)。ここに0を設定すると,

そのスレーブ局に対して上限を設定しないモードになる。 

⑦ n̲io̲arrM:“io̲arrM”のオクテット数(0〜32オクテット)。 

stypeMのSA=1の場合だけ有効。 

⑧ io̲arrM:スレーブ局のI/Oの並び方の指定情報。 

先頭 (LSB) からI/O 1オクテットを1ビットに対応させる。stypeMのSA=1のときだけ有効。 

0:出力 

1:入力 

⑨ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

⑩ stypeS:スレーブ局タイプ 

 

− r:予約ビット。設定のときはこのビットを0にする。受信側は,このビットを無視しなければな

らない。 


87 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

− DW:そのスレーブ局の書込みデータ (I/O) の有無。 

DW=0:書込みデータ (I/O) が存在しない。 

DW=1:書込みデータ (I/O) が存在する。 

− DR:そのスレーブ局の読出しデータ (I/O) の有無。 

DR=0:読出しデータ (I/O) が存在しない。 

DR=1:読出しデータ (I/O) が存在する。 

− DO:そのスレーブ局の出力データ (I/O) の有無。 

DO=0:出力データ (I/O) が存在しない。 

DO=1:出力データ (I/O) が存在する。 

− DI:そのスレーブ局の入力データ (I/O) の有無。 

DI=0:入力データ (I/O) が存在しない。 

DI=1:入力データ (I/O) が存在する。 

⑪ ptype:プロトコルタイプ 

スレーブ局に実装されたサービスの種類を示す。初期設定サービス以外の各サービスが各ビットに割

り当てられ,該当ビットが1のとき,スレーブ局は,そのサービスが実装されていることを表す。 

 

IO 

: 入出力サービス 

DRD : データ読出しサービス 

RST : リセットサービス 

DWT : データ書込みサービス 

BC 

: 一斉同報サービス 

MW : メッセージ書込みサービス 

MR 

: メッセージ読出しサービス 

⑫ result:リザルトコード 

スレーブ局におけるサービスの処理結果を表す。詳細は,7.4.3参照。 

⑬ iosize:スレーブ局のI/Oオクテット数(0〜256オクテット)。 

⑭ n̲io̲arrS:“io̲arrS”のオクテット数(0〜32オクテット)。 

⑮ io̲arrS:スレーブ局のI/Oの並び方の指定情報。 

先頭からI/Oオクテットを1ビットに対応させる。 

0:出力 

1:入力 

備考 ここでは,次の3通りの場合における具体的なフレーム構成例をあげる。 

a) マスタ局から設定する場合 スレーブ局の入出力構成などをマスタ局から設定する場合,次

の項目を指定する。 

1) マスタ局[要求] 

例 スレーブ局に対して“入力32点/出力32点”を指定する場合 


88 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

2) スレーブ局[応答] 

① スレーブ局はマスタ局からの指定に従う場合,値をそのまま返す。 

 

② スレーブ局がマスタ局からの指定に従わない場合,resultに“初期化指示拒絶”のコー

ドを設定し,自局の情報をマスタ局に返す。 

 


89 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

b) スレーブ局のデータを利用する場合 

1) マスタ局[要求] 

 

2) スレーブ局[応答] 

スレーブ局は自局の状態を返す。 

 

c) 不一致の場合の処理 

マスタ局からスレーブ局に対して,入出力構成を指定するような動作において,スレーブ局

から初期化拒絶の応答があった場合,マスタ局側では,アプリケーションに通知する(6.3.4

参照)。 

7.2.7 

リセットサービス 

7.2.7.1 

機能 リセットサービスは,スレーブ局との通信を終結し,スレーブ局を初期状態に戻すマスタ

局からのサービスである。 

7.2.7.2 

プリミティブの種類及びパラメータ リセットサービスで使用するプリミティブは,4種類であ

る。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 

7.2.7.3 

プリミティブのシーケンス リセット読出しサービスは,図53で示すように,マスタ局のUL

層からのリセット要求によって一連の処理が始まる。 


90 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図53 リセットサービスのプリミティブのシーケンス 

7.2.7.4 

SDU構成 リセットサービスのSDU構成は,図54による。 


91 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図54 リセットサービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ result:リザルトコード 

スレーブ局におけるサービスの処理結果を表す。詳細は,7.4.3参照。 

⑤ eturn̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

7.2.8 

データ書込みサービス 

7.2.8.1 

機能 データ書込みサービスは,マスタ局がスレーブ局に対して,0〜250オクテットのデータを

送信するサービスである。 

7.2.8.2 

プリミティブの種類及びパラメータ データ書込みサービスで使用するプリミティブは,4種類

である。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 

7.2.8.3 

プリミティブのシーケンス データ書込みサービスは,図55で示すように,マスタ局のUL層か

らのデータ書込み要求によって一連の処理が始まる。 


92 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図55 データ書込みサービスのプリミティブのシーケンス 

7.2.8.4 

SDU構成 データ書込みサービスのSDU構成は,図56による。 


93 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図56 データ書込みサービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ dwr̲M:マスタ局送信データ 

マスタ局からスレーブ局への書込みデータ。主として,データ書込みサービスでスレーブ局から受信

要求があった場合に,マスタ局からスレーブ局へ送信するデータとして用いられる。 

⑤ dwr̲S:スレーブ局送信データ 

スレーブ局からマスタ局への送信データ。主として,データ書込みサービスにおける,スレーブ局か

らマスタ局への応答情報に用いられる。 

⑥ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

7.2.9 

一斉同報サービス 

7.2.9.1 

機能 一斉同報サービスは,マスタ局からすべてのスレーブ局に対してデータを送信するサービ

スである。このサービスは,マスタ局からスレーブ局への一方向サービスである。 

7.2.9.2 

プリミティブの種類及びパラメータ 一斉同報サービスで使用するプリミティブは,3種類であ

る。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 


94 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

7.2.9.3 

プリミティブのシーケンス 一斉同報サービスは,図57で示すように,マスタ局のUL層からの

一斉同報要求から一連の処理が始まる。 

 

図57 一斉同報サービスのプリミティブのシーケンス 

7.2.9.4 

SDU構成 一斉同報サービスのSDU構成は,図58による。 


95 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図58 一斉同報サービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

FFH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 

⑤ data:一斉同報データ(0〜250オクテット) 

7.2.10 メッセージ書込みサービス 

7.2.10.1 機能 メッセージ書込みサービスは,スレーブ局に対してメッセージデータの書込みを行うサー

ビスである。スレーブ局は,最大64kバイトの空間をもった仮想的なメモリ領域としてみなされ,メッセ

ージ書込みはこの仮想空間に対する書込み処理となる。 

7.2.10.2 プリミティブの種類及びパラメータ メッセージ書込みサービスで使用するプリミティブは4種

類である。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 

7.2.10.3 プリミティブのシーケンス メッセージ書込みサービスは,図59で示すようにマスタ局のUL

層からのメッセージ書込み要求から一連の処理が始まる。 


96 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図59 メッセージ書込みサービスのプリミティブのシーケンス 


97 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図59 メッセージ書込みサービスのプリミティブのシーケンス(続き) 

7.2.10.4 SDU構成 メッセージ書込みサービスのSDU構成は,図60による。 


98 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図60 メッセージ書込みサービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ fc:機能コード 

データ処理機能の分類を表すコードである。詳細は,7.4.4参照。 

⑤ vaddr:スレーブ局の仮想空間のメモリアドレス。 

⑥ size:書込みデータのオクテット数(0〜2 048オクテット)。 

⑦ data:書込みデータ 

⑧ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 


99 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

⑨ result:リザルトコード 

スレーブ局におけるサービスの処理結果を表す。詳細は,7.4.3参照。 

7.2.11 メッセージ読出しサービス 

7.2.11.1 機能 メッセージ読出しサービスは,スレーブ局からマスタ局へメッセージデータの読出しを行

うサービスである。スレーブ局は,最大64kオクテットの空間をもった仮想的なメモリ領域としてみなさ

れ,メッセージ読出しは,この仮想的なメモリ領域に対する読出し処理となる。 

7.2.11.2 プリミティブの種類及びパラメータ メッセージ読出しサービスで使用するプリミティブは,4

種類である。プリミティブの種類及びパラメータについては,表23参照。 

7.2.11.3 プリミティブのシーケンス メッセージ読出しサービスは,図61で示すようにマスタ局のUL

層からのメッセージ読出し要求によって一連の処理が始まる。 

 

図61 メッセージ読出しサービスのプリミティブのシーケンス 


100 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図61 メッセージ読出しサービスのプリミティブのシーケンス(続き) 

7.2.11.4 SDU構成 メッセージ読出しサービスのSDU構成は,図62による。 


101 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図62 メッセージ読出しサービスのSDU構成 

① 7U̲service:サービス内容 

 

② stn:スレーブ局番号 

01H〜7FH 

③ len:データオクテット長 

SDUデータ部分をオクテット長で表す。 

④ fc:機能コード 

データ処理機能の分類を表すコードである。詳細は,7.4.4参照。 

⑤ vaddr:スレーブ局の仮想空間のメモリアドレス。 

⑥ size:読出しデータのオクテット数(0〜2 048オクテット)。 

⑦ data:読出しデータ 

⑧ return̲code:リターンコード 

サービスの実行結果。詳細は,7.4.2参照。 


102 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

⑨ result:リザルトコード 

スレーブ局におけるサービスの処理結果を表す。詳細は,7.4.3参照。 

7.3 

プロトコル 7U層は,UL層からの要求に従ったサービスを実現するため,7L層のサービスを使用

して,相手局の7U層と通信処理を行う。 

7.3.1 

7U層PDU構成 7U層PDUは,図63による。7U層は,UL層から渡されたSDUに,SAPに応

じた7L̲service(7L層サービスコード)を付加し,7L層に渡す。また,7L層から渡された内容から7L̲service

の部分を取り除き,UL層に渡す。 

 

図63 7U層PDU 

① 7L̲service:サービス内容を表すコード(1オクテット)。 

サービスの内容を示すデータで,サービスの種類によって値が決まっている。上位4ビットでそのサ

ービスを受け付けるSAP種別(SAPアドレス)を示す。 

 

7.3.2 

7L層サービスプリミティブ 7U層が7L層を利用して相手局と伝送処理を行うために使用する7L

層へのプリミティブは,次による。 


103 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表24 7L層へのプリミティブ 

サービス名 

SAP 

プリミティブ名 

使用箇所 

7L̲ 
service 

return̲ 
code 

マスタ局 スレーブ局 

マスタ局 スレーブ局 

データ送受信1
サービス 

SAP1 

SAP1 

データ送受信1要求 

7U→7L 

 

10H 

− 

データ送受信1要求 

 

7L←7U 

10H 

− 

データ送受信1確認 

 

7L→7U 

10H 

* * * * H 

データ送受信1確認 

7U←7L 

 

10H 

* * * * H 

データ送受信2
サービス 

SAP1 

SAP2 

データ送受信2要求 

7U→7L 

 

20H 

− 

データ送受信2要求 

 

7L←7U 

20H 

− 

データ送受信2確認 

 

7L→7U 

20H 

* * * * H 

データ送受信2確認 

7U←7L 

 

20H 

* * * * H 

データ送受信3
サービス 

SAP1 

SAP3 

データ送受信3要求 

7U→7L 

 

30H 

− 

データ送受信3指示 

 

7L→7U 

30H 

− 

データ送受信3応答 

 

7L←7U 

30H 

− 

データ送受信3確認 

7U←7L 

 

30H 

* * * * H 

メッセージ送信
サービス 

SAP4 

SAP4 

メッセージ送信要求 

7U→7L 

 

40H 

− 

メッセージ送信指示 

 

7L→7U 

40H 

− 

メッセージ送信応答 

 

7L←7U 

40H 

− 

メッセージ送信確認 

7U←7L 

 

40H 

* * * * H 

メッセージ受信
サービス 

SAP4 

SAP4 

メッセージ受信要求 

7U→7L 

 

41H 

− 

メッセージ受信確認 

7U←7L 

 

41H 

* * * * H 

備考 return̲code欄の“* * * * H”は,このサービスでリターンコードが有効であることを示す。それ以外は,無効

である。 

a) データ送受信1サービス データ送受信1サービスのプリミティブは,図64による。データ送受信1

サービスは,7LSAP1を通して行うデータ送受信サービスであり,入出力データの交換に使用する。

スレーブ局は,あらかじめ7U層からセットされているデータを,マスタ局からの要求時に返送する。 


104 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図64 データ送受信1サービスのプリミティブ 

b) データ送受信2サービス データ送受信2サービスのプリミティブは,図65による。データ送受信2

サービスは,スレーブ局の7LSAP2を通して行うデータ送受信サービスであり,データ読出しサービ

スに使用する。スレーブ局は,あらかじめ7U層からセットされているデータを,マスタ局からの要

求時に返送する。 


105 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図65 データ送受信2サービスのプリミティブ 

c) データ送受信3サービス データ送受信3サービスのプリミティブは,図66による。データ送受信3

サービスは,スレーブ局7LSAP3を通して行うデータ送信サービスである。初期設定,リセット,デ

ータ書込み及び一斉同報サービスにおいて,マスタ局からスレーブ局へのデータの送信に使用する。 


106 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図66 データ送受信3サービスのプリミティブ 

d) メッセージ送信サービス メッセージ送信サービスのプリミティブは,図67による。メッセージ送信

サービスは,7LSAP4を通して行うデータ送信サービスである。メッセージ書込み及びメッセージ読

出しサービスにおいて,マスタ局からスレーブ局へのデータの送信に使用する。 


107 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図67 メッセージ送信サービスのプリミティブ 

e) メッセージ受信サービス メッセージ受信サービスのプリミティブは,図68による。メッセージ受信

サービスは,7LSAP4を通して行うデータ受信サービスである。スレーブ局では,メッセージ送信応

答でスレーブ局からマスタ局へのデータがあらかじめセットされているときにマスタ局からのメッセ

ージ受信要求を受けると,セットされているデータをマスタ局に送り返す。メッセージ書込み及びメ

ッセージ読出しサービスにおいて,スレーブ局へのデータ要求時に使用する。 


108 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図68 メッセージ受信サービスのプリミティブ 

7.3.3 

7U層間プロトコル 

a) 入出力サービス 入出力サービスのプロトコルは,図69による。入出力サービスは,マスタ局とスレ

ーブ局との間で入出力データの交換を行うサービスである。入出力サービスは,7L層サービスのうち

データ送受信1サービスを使用し,マスタ局又はスレーブ局の7LSAP1を介して実行される。 

マスタ局では,データ送受信1確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行

わず,結果をUL層に返す。 


109 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図69 入出力サービスのプロトコル 

b) データ読出しサービス データ読出しサービスのプロトコルは,図70による。データ読出しサービス

は,スレーブ局があらかじめセットしたデータをマスタ局が読み出すサービスである。このサービス

は,一般的にはスレーブ局のマスタ局に対する送信要求/受信要求の有無の問合せに用いる。 

データ読出しサービスは,7L層サービスのうちデータ送受信2サービスを使用し,マスタ局は

7LSAP1を,スレーブ局は7LSAP2を介して実行される。 

マスタ局では,データ送受信2確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行

わず,結果をUL層に返す。 

 

図70 データ読出しサービスのプロトコル 

c) 初期設定サービス 初期設定サービスのプロトコルは,図71による。初期設定サービスは,初期確認

動作を行うものであり,マスタ局/スレーブ局間の立上り時の情報交換を行うサービスである。初期

設定サービスは,7L層サービスのうちデータ送受信3サービスを使用して実現される。初期設定サー

ビスは,マスタ局は7LSAP1を,スレーブ局は7LSAP3を介して実行される。 


110 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

マスタ局では,データ送受信3確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行

わず,結果をUL層に返す。 

 

図71 初期設定サービスのプロトコル 

d) リセットサービス リセットサービスのプロトコルは,図72による。リセットサービスは,スレーブ

局との通信を終結し,スレーブ局を初期状態に戻すサービスである。リセットサービスは,7L層サー

ビスのうちデータ送受信3サービスを使用して実現され,マスタ局は7LSAP1,スレーブ局は7LSAP3

を介して実行される。 

マスタ局では,データ送受信3確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行

わず,結果をUL層に返す。 

 

図72 リセットサービスのプロトコル 

e) データ書込みサービス データ書込みサービスのプロトコルは,図73による。データ書込みサービス

は,マスタ局がスレーブ局に対して,0〜250オクテットのデータを送信する機能である。データ書込

みサービスは,7L層サービスのうちデータ送受信3サービスを使用して実現され,マスタ局は7LSAP1

を,スレーブ局は7LSAP3を介して実行される。 

マスタ局では,データ送受信3確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行


111 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

わず,結果をUL層に返す。 

 

図73 データ書込みサービスのプロトコル 

f) 

一斉同報サービス 一斉同報サービスのプロトコルは,図74による。一斉同報サービスは,マスタ局

からすべてのスレーブ局に対してデータを送信するサービスである。このサービスは,マスタ局から

スレーブ局への一方向サービスである。一斉同報サービスは,7L層サービスのうちデータ送受信3サ

ービスを使用して実現され,マスタ局は7LSAP1を,スレーブ局は7LSAP3を介して実行される。 

マスタ局では,データ送受信3確認において,エラーが発生しても (return̲code≠0) 再送などは行

わず,結果をUL層に返す。 

 

図74 一斉同報サービスのプロトコル 

g) メッセージ書込みサービス メッセージ書込みサービスのプロトコルは,図75による。メッセージ書

込みサービスは,スレーブ局に対してメッセージデータの書込みを行うサービスである。メッセージ

書込みサービスは,7L層サービスのうちメッセージ送信サービス及びメッセージ受信サービスを使用

して実現され,7LSAP4を介して実行される。 

マスタ局は,メッセージ送信サービスでスレーブ局にメッセージを送り,メッセージ受信サービス

でその応答を受けとる。 


112 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

スレーブ局では,メッセージ書込み応答を返す前にマスタ局からメッセージ受信サービスを受けた

場合,スレーブ局の7L層内で“スレーブ局メッセージなし”エラーが発生し,そのエラーをマスタ

局へ返す。 

マスタ局側でのエラー発生時の動作を次に示す。 

1) メッセージ送信確認でエラー検出したとき 再送は行わず,結果 (return̲code) をUL層に返し処理

を終了する。 

2) メッセージ受信確認でエラー“スレーブ局メッセージなし”を検出したとき 再試行(メッセージ

受信要求)を行う。この再試行は,規定回数行うが,それでもなお回復しないときは,結果をUL

層に返し,処理を終了する。再試行規定回数は,2回とする。したがって,初回を含め,最大3回

の試行を行う。 

3) メッセージ送信,受信確認で上記以外のエラーを検出したとき 再送は行わず,結果 (return̲code) 

をUL層に返し処理を終了する。 

 

図75 メッセージ書込みサービスのプロトコル 

h) メッセージ読出しサービス メッセージ読出しサービスのプロトコルは,図76による。メッセージ読

出しサービスは,スレーブ局に対してメッセージデータの読出しを行うサービスである。メッセージ

読出しサービスは,7L層サービスのうちメッセージ送信サービス及びメッセージ受信サービスを使用

して実現され,7LSAP4を介して実行される。 

マスタ局は,メッセージ送信サービスでスレーブ局に読出し要求を送り,メッセージ受信サービス

でその応答を受けとる。 

スレーブ局では,メッセージ読出し応答を返す前にマスタ局からメッセージ受信サービスを受けた

場合,スレーブ局の7L層内で“スレーブ局メッセージなし”エラーが発生し,そのエラーをマスタ

局へ返す。 

マスタ局側でのエラー発生時の動作を,次に示す。 

1) メッセージ送信確認でエラー検出したとき 再送は行わず,結果 (return̲code) をUL層に返し,処

理を終了する。 


113 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

2) メッセージ受信確認でエラー“スレーブ局メッセージなし”を検出したとき 再試行(メッセージ

受信要求)を行う。この再試行は,規定回数行うが,それでもなお回復しないときは,結果をUL

層に返し,処理を終了する。試行回数は,2回とする。したがって,初回を含め,最大3回の試行

を行う。 

3) メッセージ送信,受信確認で上記以外のエラーを検出したとき 再送は行わず,結果 (return̲code) 

をUL層に返し処理を終了する。 

 

図76 メッセージ読出しサービスのプロトコル 

7.4 

コード体系 

7.4.1 

コードの種類 7U層で使用するコードには,次のものがある。 

a) リターンコード (return̲code)  

b) リザルト (result)  

c) ファンクションコード (fc)  

7.4.2 

リターンコード リターンコードは,その層のサービスの実行結果を上の層に通知するためのコー

ドである。7U層では“確認”時に,リターンコードでUL層に対し,結果を通知する。 

7.4.2.1 

コードの構造 リターンコードは,図77に示すように,2オクテット構成からなる。 

 

① code:サービスの結果を表すコード 

0で正常終了を表す。 

② layer:異常を検出した最初の層を表す。 

00H :正常 
71H :7U層で検出したエラー 

図77 リターンコード 

7.4.2.2 

コード及びエラー処理 7U層は,7L層からのリターンコードが0でないとき,すなわち,下位

層がエラー検出したときは,その値をそのまま使用し,UL層に返す。 


114 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

7U層でエラーを検出した場合,layerには7U層でエラー検出したことを示す“71”をセットし,code

に該当エラーコードを格納してUL層に返す。 

7U層が検出するエラーは,表25による。 

表25 7U層エラーコード 

コード 

エラー名称 

内容 

10H 

未定義サービス 

定義されていないサービスを指定した。 

20H 

不正局番 

スレーブ局番が80HからFEHである。 

40H 

不正データ長 

データ長が正しくない。 

50H 

プロトコルエラー 

7U層への手順が正しくない。 

備考 上記以外のコードは,この規格のリザーブコードとする。 

7.4.3 

リザルトコード リザルトコード (result) は,7U層サービスにおいてスレーブ局からマスタ局に

対して送り返す処理結果を表すコードである。スレーブ局のUL層は,マスタ局からのサービス指示に対

してそれを実行できないとき,エラーとして0でない値をresultとして送り返す。 

7.4.3.1 

コード詳細 resultの詳細は,表26による。 

表26 resultの詳細 

コード 

内容 

00H 

正常終了 

01H 

未定義fc 

02H 

未定義vaddr 

03H 

不正データ長(データ長が正しくない。) 

10H 

書込み禁止領域にアクセスした 

11H 

読出し禁止領域にアクセスした 

12H 

メモリアクセス失敗(照合エラーを含む。) 

20H 

初期化指示拒絶 

80H〜FFH 

利用者固有コード 

備考 上記以外のコードは,この規格のリザーブコードとする。 

7.4.4 

ファンクションコード ファンクションコード (fc) は,メッセージ書込み/メッセージ読出しサ

ービスにおけるデータ処理機能の分類を表すコードである。メッセージ書込み/メッセージ読出しサービ

スは,基本的にはスレーブ局内にある仮想的なメモリのブロックアクセスという形で行うが,アプリケー

ションでこれ以外の処理を必要とするときのために設けられる。 

7.4.4.1 

コードの意味 fcの詳細は,表27による。 

表27 fcの詳細 

コード 

内容 

00H 

ブロックアクセス 

01H 

照合付きブロックアクセス 

10H 

ビットフィールドのアクセス 

11H 

照合付きビットフィールドのアクセス 

80H〜FFH 

利用者固有コード 

備考 上記以外のコードは,この規格のリザーブコードとする。 

7.5 

状態遷移表 

7.5.1 

マスタ局のSAP1の状態遷移表 マスタ局のSAP1の状態遷移は,表28による。 


115 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表28 7U層マスタ局状態遷移表 (SAP1)  

事象 

状態 

アイドル 

(7L層から) 
データ送受信1確認待
ち 

(7L層から) 
データ送受信2確認待
ち 

(7L層から) 
データ送受信3確認待
ち 

A (UL層から) 

入出力要求 

(7L層へ) 
データ送受信1要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ) 
入出力確認(備考1.) 
(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

○ 

B (UL層から) 

データ読出し要求 

(7層へ) 
データ送受信2要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ) 
データ読出し確認 

(備考1.) 

(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

○ 

C (UL層から) 

初期設定要求 

(7L層へ) 
データ送受信3要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ) 
初期設定確認(備考1.) 
(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

D (UL層から) 

リセット要求 

(7L層へ) 
データ送受信3要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ) 
リセット確認(備考1.) 
(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

○ 

E  (UL層から) 

データ書込み要求 

(7層へ) 
データ送受信3要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ)  (備考1.) 
データ書込み確認 
(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

○ 

(UL層から) 
一斉同報要求 

(7L層へ) 
データ送受信3要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

(UL層へ) 
一斉同報確認(備考1.) 
(7U層エラー) 

← 

← 

(7UCF1=要求) 

○ 

○ 

○ 

G (7L層から) 

データ送受信1確認 

無視 

(UL層へ) 
入出力確認 
7UCF1=完了 

無視 

← 

(7LCF1=完了) 

○ 

○ 

○ 

H (7L層から) 

データ送受信2確認 

無視 

← 

(UL層へ) 
データ読出し確認 
7UCF1=完了 

無視 

(7LCF1=完了) 

○ 

○ 

○ 

(7L層から) 
データ送受信3確認 

無視 

← 

← 

(UL層へ) 
確認      (備考2.) 
7UCF1=完了 

(7LCF1=完了) 

○ 

○ 

○ 


116 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

事象 

状態 

アイドル 

(7L層から) 
データ送受信1確認待
ち 

(7L層から) 
データ送受信2確認待
ち 

(7L層から) 
データ送受信3確認待
ち 

(7L層から) 
エラー通知 

無視 

(UL層へ) 
入出力確認 
(下位層エラー) 
7UCF1=完了 

(UL層へ) 
データ読出し確認 
(下位層エラー) 
7UCF1=完了 

(UL層へ) 
確認      (備考2.) 
(下位層エラー) 
7UCF1=完了 

(7LCF1=完了) 

○ 

備考1. 各種要求処理中に7Uサービス利用者層から新たな要求があった場合,“プロトコルエラー”のリターンコー

ドを返す。 

2. “7L̲service”の値によって,“初期設定確認”,“リセット確認”,“データ書込み確認”及び“一斉同報確認”

のいずれかを返す。 

7.5.2 

マスタ局のSAP4の状態遷移表 マスタ局のSAP4の状態遷移は,表29による。 


117 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表29 7U層マスタ局状態遷移表 (SAP4)  

事象 

状態 

アイドル 

(7L層から) 
メッセージ送信確認待ち 

(7L層から) 
メッセージ受信確認待ち 

A (UL層から) 

メッセージ書込み要求 

(7L層へ) 
データ送信要求 
7UCF4=処理中 
7LCF4=要求 

(UL層へ) 

メッセージ書込み確認

(備考1.) 

(7U層エラー) 

← 

(7UCF4=要求) 

○ 

○ 

B (UL層から) 

メッセージ読出し要求 

(7L層へ) 
データ送信要求 
7UCF4=処理中 
7LCF4=要求 

(UL層へ) 

メッセージ書込み確認

(備考1.) 

(7U層エラー) 

← 

(7UCF4=要求) 

○ 

○ 

C (7L層から) 

メッセージ送信確認 

無視 

(7L層へ) 
メッセージ受信要求 
再送カウンタクリア 

(備考2.) 

7LCF4=要求 

無視 

(7LCF4=完了) 

○ 

○ 

D (7L層から) 

メッセージ受信確認 

無視 

← 

(UL層へ) 
確認           (備考3.) 
7UCF4=完了 

(7LCF4=完了) 

○ 

 

E (7L層から) 

エラー通知 
(スレーブ局メッセー
ジなし) 

無視 

← 

C3*(7L層へ) 
メッセージ
受信要求 
7LCF4=要求 

C4**(UL層へ) 
確認 

(備考4.) 

7LCF4=完了 

(7LCF4=完了) 

○ 

 

○ 

F (7L層から) 

上記以外のエラー通知 

無視 

(UL層へ) 
確認         (備考5.) 
(下位層エラー) 
7UCF4=完了 

← 

(7LCF4=完了) 

○ 

注* 

再送が規定回数に達していない(再送カウンタがカウントアップしていない。)。 

** 再送が規定回数に達した(再送カウンタがカウントアップした。)。 

備考1. 各種要求処理中にUL層から新たな要求があった場合,“プロトコルエラー”のリターンコードを

返す。 

2. メッセージ受信確認で(スレーブ局メッセージなし)のとき規定回数再送を行うが,その再送回数

を測るためのカウンタをリセットする。 

3. 要求がメッセージ書込みのときメッセージ書込み確認を,要求がメッセージ読出しのときメッセー

ジ読出し確認を返す。 

4. 要求がメッセージ書込みのときメッセージ書込み確認(スレーブ局メッセージなし)を,要求がメ

ッセージ読出しのときメッセージ読出し確認(スレーブ局メッセージなし)を返す。 

5. 要求がメッセージ書込みのときメッセージ書込み確認(下位層エラー)を,要求がメッセージ読出

しのときメッセージ読出し確認(下位層エラー)を返す。 

7.5.3 

スレーブ局のSAP1の状態遷移表 スレーブ局のSAP1の状態遷移は,表30による。 


118 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表30 7U層スレーブ局状態遷移表 (SAP1)  

事象 

状態 

アイドル 

(7L層から) 
データ送受信1確認待ち 

(7L層から) 
データ送受信1確認 

無視 

(UL層へ) 
入出力確認 
7UCF1=完了 

(7LCF1=完了) 

○ 

(UL層から) 
入出力要求 

(7L層へ) 
データ送受信1要求 
7UCF1=処理中 
7LCF1=要求 

無視 

(7UCF1=要求) 

○ 

7.5.4 

スレーブ局のSAP2の状態遷移表 スレーブ局のSAP2の状態遷移は,表31による。 

表31 7U層スレーブ局状態遷移表 (SAP2)  

事象 

状態 

アイドル 

(7L層から) 
データ送受信2確認待ち 

(7L層から) 
データ送受信2確認 

無視 

(UL層へ) 
データ読出し確認 
7UCF2=完了 

(7LCF2=完了) 

○ 

(UL層から) 
データ読出し要求 

(7L層へ) 
データ送受信2要求 
7UCF2=処理中 
7LCF2=要求 

無視 

(7UCF2=要求) 

○ 

7.5.5 

スレーブ局のSAP3の状態遷移表 スレーブ局のSAP3の状態遷移は,表32による。 

表32 7U層スレーブ局状態遷移表 (SAP3)  

事象 

状態 

アイドル 

(UL層から) 

指示完了待ち 

(UL層から) 

初期設定応答待

ち 

(UL層から) 

リセット応答待

ち 

(UL層から) 

データ書込み応

答待ち 

(7L層から) 

データ送信応答

処理終了待ち 

A (7L層から) 

データ送受信3指示 

[初期設定] 

(UL層へ) 

初期設定指示 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

(UL層へ) 

初期設定指示* 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

← 

← 

← 

← 

(7LCFI3=要求) 

B (7L層から) 

データ送受信3指示 

[リセット] 

 

(UL層へ) 

リセット指示 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

(UL層へ) 

リセット指示* 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

← 

← 

← 

← 

(7LCFI3=要求) 


119 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

事象 

状態 

アイドル 

(UL層から) 

指示完了待ち 

(UL層から) 

初期設定応答待

ち 

(UL層から) 

リセット応答待

ち 

(UL層から) 

データ書込み応

答待ち 

(7L層から) 

データ送信応答

処理終了待ち 

C (7L層から) 

データ送受信3指示 

[データ書込み] 

(UL層へ) 

データ書込み 

指示 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

(UL層へ) 

データ書込み* 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

← 

← 

← 

← 

(7LCFI3=要求) 

D (7L層から) 

データ送受信3 

[一斉同報] 

(UL層へ) 

一斉同報指示 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

(UL層へ) 

一斉同報指示* 

7LCFI3=完了 

7UCFI3=要求 

← 

← 

← 

← 

(7LCF13=要求) 

E (UL層から) 

指示完了 

無視 

C1** 

サービス 

終了 

C2*** 

無視 

← 

← 

← 

(7UCF13=完了) 

○ 

2〜4 

○ 

○ 

○ 

○ 

F (UL層から) 

初期設定応答 

無視 

← 

(7L層へ) 

データ送受信 

3応答 

7UCF3=完了 

7LCF3=要求 

無視 

← 

← 

(7UCF3=要求) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

G (UL層から) 

リセット応答 

無視 

← 

← 

(7L層へ) 

データ送受信 

3応答 

7UCF3=処理中 

7LCF3=要求 

無視 

← 

(7LCF3=要求) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

H (UL層から) 

データ書込み応答 

無視 

← 

← 

← 

(7L層へ) 

データ送受信 

3応答 

7UCF3=処理中 

7LCF3=要求 

無視 

7UCF3=完了 

(7UCF3=要求) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

I (7L層から) 

データ送受信3応

答処理完了 

無視 

← 

← 

← 

← 

サービス終了 

7UCF3=完了 

(7LCF3=完了) 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

注* 

現在処理中のサービスは中止する。 

** 指示が“一斉同報”のとき。 

*** 指示が“一斉同報”以外のとき,各サービスによって次の状態を決定する。 

“初期設定” 

2へ 

“リセット” 

3へ 

“データ書込み” 

4へ 

7.5.6 

スレーブ局のSAP4の状態遷移表 スレーブ局のSAP4の状態遷移は,表33による。 


120 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

表33 7U層スレーブ局状態遷移表 (SAP4)  

事象 

状態 

アイドル 

(UL層から) 

指示完了待ち 

(UL層から) 

メッセージ書込み応

答待ち 

(UL層から) 

メッセージ読出し応

答待ち 

(7L層から) 

メッセージ送信応

答処理終了待ち 

A (7L層から) 

メッセージ送信指示

[メッセージ書込み] 

(UL層へ) 

メッセージ書込み

指示 

7LCFI4=完了 

7UCFI4=要求 

(UL層へ) 

メッセージ書込み
指示* 

7LCFI4=完了 

7UCFI4=要求 

← 

← 

← 

(7LCFI4=要求) 

B (7L層から) 

メッセージ送信指示

[メッセージ読出し] 

(UL層へ) 

メッセージ読出し

指示 

7LCFI4=完了 

7UCFI4=要求 

(UL層へ) 

メッセージ読出し

指示* 

7LCFI4=完了 

7UCFI4=要求 

← 

← 

← 

(7LCFI4=要求) 

C (UL層から) 

指示完了 

(7UCFI4=完了) 

無視 

C1** 

C2*** 

無視 

← 

← 

○ 

○ 

○ 

○ 

D (UL層から) 

メッセージ書込み応答 

無視 

← 

(7L層へ) 

メッセージ送信応答 

7UCF4=処理中 

7LCF4=要求 

無視 

← 

(7UCF4=要求) 

○ 

○ 

○ 

○ 

E (UL層から) 

メッセージ読出し応答 

無視 

← 

← 

(7L層へ) 

メッセージ送信応答 

7UCF4=処理中 

7LCF4=要求 

無視 

(7UCF4=要求) 

○ 

○ 

○ 

○ 

F (7L層から) 

メッセージ送信応答

処理完了 

(7LCF4=完了) 

無視 

← 

← 

← 

サービス終了 

7UCF4=完了 

○ 

○ 

○ 

○ 

注* 

現在処理中のサービスは中止する。 

** 指示が“メッセージ書込み”のとき。 

*** 指示が“メッセージ読出し”のとき。 

 

8. 7L層仕様 

8.1 

サービス 

8.1.1 

7L層サービスのモデル 7L層は,図78に示すSAP及びエンティティによって構成する。 


121 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図78 7L層のモデル 

8.1.2 

サービスの種類 7L層が7U層に提供するサービスは,SAPを介して実行される。7L層は,表34

に示すように,5種類のサービスを提供する。 

表34 サービスの種類 

サービス名 

SAP 

マスタ局 

スレーブ局 

データ送受信1サービス 

SAP1 

SAP1 

データ送受信2サービス 

SAP1 

SAP2 

データ送受信3サービス 

SAP1 

SAP3 

メッセージ送信サービス 

SAP4 

SAP4 

メッセージ受信サービス 

SAP4 

SAP4 

8.1.3 

分割及び組立て メッセージ送信サービス及びメッセージ受信サービスで,7L層は,7L層PDU

の分割及び組立てを行う。図79は,マスタ局からスレーブ局へメッセージを送信する場合を示している。

7L層SDUが1回で送信できない場合,マスタ局の7L層は,7L層SDUを分割して,7L層PDUを作成す

る。その7L層PDUをDL層コネクションを使用して順番にスレーブ局7L層に送信する。スレーブ局7L

層は,受信した7L層PDUを一つの7L層SDUに組み立て,7U層に渡すことになる。動作の詳細は,8.2

を参照。 


122 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

 

図79 7L層PDUの分割及び組立て 

8.1.4 

7L層SDUの構成 7L層SDUは,図80による。また,7L層サービスの内容は,図81に,その

各サービスと各パラメータとの関係は,表35による。 

 

図80 7L層SDU基本構成 

a) return̲code:リターンコード 各サービスの確認時に7L層にサービスの完了ステータスを通知する

ためにセットする。詳細は,8.3を参照。 

b) stn:スレーブ局番号 マスタ局の7U層は,相手スレーブ局を指定する場合に使用する。一斉同報送

信要求の場合は,FFHにする。それ以外は,01H〜7FHになる。マスタ局の7L層は,要求時に指定さ

れたstnを確認時に7U層に示す。スレーブ局の7U層が応答を送信する場合には,指示で示されたstn


123 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

をそのまま使用する。 

c) 7L̲service: 7L層サービス内容 サービスの内容を示すデータで,サービスの種類によって値が決

まっている。上位4ビットでそのサービスを受け付けるSAP種別(SAPアドレス)を示す。下位4

ビットでサービスの種別を示す。 

d) len:データオクテット長 そのサービスで送信する,又は受信したデータのオクテット数を示す。 

 

7U層サービス名 

7L層サービス名 

7L̲service 

マスタ局 

スレーブ局 

入出力サービス 

データ送受信1サービス 

10H 

10H 

データ読出しサービス 

データ送受信2サービス 

20H 

20H 

初期設定サービス 

データ送受信3サービス 

30H 

30H 

リセットサービス 

 

 

データ書込みサービス 

 

 

一斉同報サービス 

 

 

メッセージ書込みサービス 

メッセージ送信サービス 

40H 

40H 

メッセージ読出しサービス 

メッセージ受信サービス 

41H 

 

図81 7L層serviceの内容 

表35 サービスの種類及びパラメータ 

サービス名 

SAP 

プリミティブ名 

使用箇所 

7L̲ 
service 

stn 

len 

return̲ 

code 

マスタ局 スレーブ局 

マスタ局 スレーブ局 

データ送受信1
サービス 

SAP1 

SAP1 データ送受信1要求 7U→7L 

 

10H 

1〜7FH 

3〜131 

− 

データ送受信1確認 7U←7L 

 

10H 

1〜7FH 

3〜131 * * * * H 

データ送受信1要求 

 

7L←7U 

10H 

1〜7FH 

3〜131 

− 

データ送受信1確認 

 

7L→7U 

10H 

1〜7FH 

3〜131 * * * * H 

データ送受信2
サービス 

SAP1 

SAP2 データ送受信2要求 7U→7L 

 

20H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ送受信2確認 7U←7L 

 

20H 

1〜7FH 

0〜250 * * * * H 

データ送受信2要求 

 

7L←7U 

20H 

1〜7FH 

0〜250 

− 

データ送受信2確認 

 

7L→7U 

20H 

1〜7FH 

0〜250 * * * * H 

データ送受信3
サービス 

SAP1 

SAP3 データ送受信3要求 7U→7L 

 

30H 

1〜7FH, FFH 0〜250 

− 

データ送受信3指示 

 

7L→7U 

30H 

1〜7FH, FFH 0〜250 

− 

データ送受信3応答 

 

7L←7U 

30H 

1〜7FH, FFH 0〜250 

− 

データ送受信3確認 7U←7L 

 

30H 

1〜7FH, FFH 0〜250 * * * * H 

メッセージ送
信サービス 

SAP4 

SAP4 メッセージ送信要求 7U→7L 

 

40H 

1〜7FH 

0〜2 054 

− 

メッセージ送信指示 

 

7L→7U 

40H 

1〜7FH 

0〜2 054 

− 

メッセージ送信応答 

 

7L←7U 

40H 

1〜7FH 

0〜2 054 

− 

メッセージ送信確認 7U←7L 

 

40H 

1〜7FH 

* * * * H 

メッセージ受
信サービス 

SAP4 

SAP4 メッセージ受信要求 7U→7L 

 

41H 

1〜7FH 

− 

メッセージ受信確認 7U←7L 

 

41H 

1〜7FH 

0〜2 054 * * * * H 

備考 return̲code欄の“* * * * H”は,このサービスでリターンコードが有効であることを示す。それ以外は無効であ

る。 

8.1.5 

データ送受信1サービス 


124 

B 3511 : 1999 (JEM−F 3008 : 1999) 

 

8.1.5.1 

機能 データ送受信1サービスは,マスタ局とスレーブ局とで入出力データを交換するためのサ

ービスである。マスタ局の7U層からのデータ送受信1要求によって,7L層は指定されたスレーブ局へ出

力データを送信し,データ送受信1確認でスレーブ局からの入力データをマスタ局の7U層に通知する。

スレーブ局の7U層はデータ送受信1要求を7L層に出すことで,マスタ局へ入力データを送信することが

できる。マスタ局及びスレーブ局の7U層はデータ送受信1要求を7L層に出した後,データ送受信1確認

が返ってくるまで,次のデータ送受信1要求を7L層に出すことはできない。 

8.1.5.2 

プリミティブの種類及びパラメータ データ送受信1サービスで使用するプリミティブは4種類

である。プリミティブの種類及びパラメータについては表35を参照。 

8.1.5.3 

プリミティブのシーケンス データ送受信1サービスは,スレーブ局7L層の処理方式によって

図82及び図83で示すようなシーケンスで処理を行う。