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B 1354:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 形状・寸法 ······················································································································ 2 

5 製品仕様························································································································· 4 

6 製品の呼び方 ··················································································································· 4 

7 表示······························································································································· 4 

7.1 製品の表示 ··················································································································· 4 

7.2 包装の表示 ··················································································································· 4 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 5 

B 1354:2012  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 1354:1988は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 1354:2012 

平行ピン 

Parallel pins 

序文 

この規格は,1997年に第2版として発行されたISO 2338を基とし,生産及び使用の実態を反映するた

め,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,呼び径dが0.6 mmから50 mmまでの鋼製及びオーステナイト系ステンレス鋼製の平行ピ

ンの特性について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 2338:1997,Parallel pins, of unhardened steel and austenitic stainless steel(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0101 ねじ用語 

JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表 

JIS B 1010 締結用部品の呼び方 

JIS B 1044 締結用部品−電気めっき 

注記 対応国際規格:ISO 4042:1999,Fasteners−Electroplated coatings(IDT) 

JIS B 1054-1 耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質−第1部:ボルト,ねじ及び植込みボルト 

注記 対応国際規格:ISO 3506-1:1997,Mechanical properties of corrosion-resistant stainless steel 

fasteners−Part 1: Bolts, screws and studs(IDT) 

JIS B 1091 締結用部品−受入検査 

注記 対応国際規格:ISO 3269:1988,Fasteners−Acceptance inspection(IDT) 

JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。 

B 1354:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

形状・寸法 

平行ピンの形状・寸法は,表1による。 

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B 1354:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−平行ピンの形状・寸法 

端面の形状は,受渡当事者間の協定による。 

単位 mm 

d 公差域クラスm6又

はh8 a) 

0.6  0.8 

1.2  1.5 

2.5 

10 

12 

16 

20 

25 

30 

40 

50 

約 0.12 0.16 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4  0.5 0.63 0.8  1.2 

1.6 

2.5 

3.5 

6.3 

l b) 

呼び 

長さ 

最小 

最大 

1.75 

2.25 

2.75 

3.25 

3.75 

4.25 

4.75 

5.25 

5.75 

6.25 

7.75 

8.25 

10 

9.75 

10.25 

12 

11.5 

12.5 

14 

13.5 

14.5 

16 

15.5 

16.5 

18 

17.5 

18.5 

推奨する呼び長さの範囲 

20 

19.5 

20.5 

22 

21.5 

22.5 

24 

23.5 

24.5 

26 

25.5 

26.5 

28 

27.5 

28.5 

30 

29.5 

30.5 

32 

31.5 

32.5 

35 

34.5 

35.5 

40 

39.5 

40.5 

45 

44.5 

45.5 

50 

49.5 

50.5 

55 

54.25 

55.75 

60 

59.25 

60.75 

65 

64.25 

65.75 

70 

69.25 

70.75 

75 

74.25 

75.75 

80 

79.25 

80.75 

85 

84.25 

85.75 

90 

89.25 

90.75 

95 

94.25 

95.75 

100 

99.25 100.75 

120 119.25 120.75 

140 139.25 140.75 

160 159.25 160.75 

180 179.25 180.75 

200 199.25 200.75 

注a) dの公差域クラスm6及びh8は,JIS B 0401-2による。 

なお,受渡当事者間の協定によって,他の公差域クラスを用いることができる。 

b) 200 mmを超える呼び長さは,20 mmとびとする。 

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B 1354:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

製品仕様 

平行ピンの製品仕様は,表2による。 

表2−平行ピンの製品仕様 

材料a) 

鋼(St) 

オーステナイト系ステンレス鋼(A1) 

硬化処理を施さないピン 
硬さ125HV30〜245 HV30 

焼入焼戻しを施すピン 
JIS G 4051のS43C〜S50C 
硬さ255HV30〜327HV30 

JIS B 1054-1のA1 
硬さ210HV30〜280 HV30 

表面仕上げ 

生地の状態:受渡当事者間の協定がない場合は,保護潤滑皮
膜付きの自然な仕上げ状態でピンを供給する。 

生地の状態:自然な仕上げ状態でピン
を供給する。 

皮膜処理する場合には,黒色酸化皮膜,りん酸塩皮膜,亜鉛
めっきクロメート処理皮膜b),又は受渡当事者間の協定によ
る皮膜とする。 

表面粗さ 

公差域クラスm6のピン:Ra≦0.8 μm 
公差域クラスh8のピン:Ra≦1.6 μm 

表面状態 

ピンは,凹凸又は有害な欠陥があってはならない。ばりは,ピンのどの部分にもあってはならない。 

受入検査 

受入検査手順は,JIS B 1091による。 

注a) 受渡当事者間の協定によって,他の材料を使用することができる。 

b) 亜鉛めっきクロメート処理皮膜は,JIS B 1044による。 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,JIS B 1010による。 

例1 呼び径d=6 mm,公差域クラスm6で,呼び長さl=30 mmの硬化処理を施さない鋼製の平行ピ

ンの場合: 

平行ピンJIS B 1354−ISO 2338−6 m6×30−St 

例2 呼び径d=6 mm,公差域クラスm6で,呼び長さl=30 mmの焼入焼戻しを施したS45C鋼製の

平行ピンの場合: 

平行ピンJIS B 1354−6 m6×30−St−S45C−Q 

例3 呼び径d=6 mm,公差域クラスm6で,呼び長さl=30 mmの硬化処理を施さない鋼種区分A1

オーステナイト系ステンレス鋼製の平行ピンの場合: 

平行ピンJIS B 1354−ISO 2338−6 m6×30−A1 

表示 

7.1 

製品の表示 

製品の表示については,特に規定しない。 

7.2 

包装の表示 

包装の外面には,次の事項を表示しなければならない。 

a) 規格番号又は規格名称 

b) 呼び径d×呼び長さl 

c) dの公差域クラス 

d) 材料 

e) 数量 

f) 

指定事項 

g) 製造業者名又はその略号 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 1354:2012 平行ピン 

ISO 2338:1997 Parallel pins, of unhardened steel and austenitic stainless steel 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 

呼び径dが0.6 mmか
ら50 mmまでの平行
ピンの特性について
規定 

1 適用範
囲 

呼び径dが0.6 mm〜50 
mmで,硬化処理をし
ない平行ピンの特性に
ついて規定 

変更 

JISでは,“硬化処理をしないピ
ン”を削除している。 

生産及び使用実態を反映するため 

2 引用規格 

3 用語及び
定義 

用語及び定義を規定 

− 

− 

追加 

用語及び定義を追加 

4 形状・寸法 形状・寸法を規定 

3 寸法 

一致 

5 製品仕様 

製品の仕様を規定 

4 製品仕
様 

変更 

JISでは,ISO規格にない“焼入
焼戻しを施すピン”を追加変更 

生産及び使用実態を反映するため 

6 製品の呼
び方 

製品の呼び方を規定 

5 製品の
呼び方 

JISとほぼ同じ 

追加 

JIS B 1010を引用 

技術的差異はない。 

7 表示 

製品の表示及び包装
の表示を規定 

− 

− 

追加 

製品の表示及び包装の表示を追加 ISO規格見直し時に提案を検討 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 2338:1997,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 一致 ················ 技術的差異がない。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

B

 1

3

5

4

2

0

1

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。