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B 1118:2010  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 種類及び形状・寸法 ·········································································································· 2 

5 製品仕様························································································································· 2 

6 製品の呼び方 ··················································································································· 2 

7 表示······························································································································· 2 

7.1 製品の表示 ··················································································································· 2 

7.2 包装の表示 ··················································································································· 2 

B 1118:2010  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会

(JFRI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 1118:1995は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 1118:2010 

四角止めねじ 

Square head set screws 

適用範囲 

この規格は,ねじの呼びがM4〜M12のもので,部品等級Aの四角止めねじ(以下,止めねじという。)

の特性について規定する。 

なお,この規格で規定する寸法及び製品仕様以外の要求がある場合には,それらの要求事項を,JIS B 

0205-2,JIS B 0209-3,JIS B 1003,JIS B 1009,JIS B 1021,JIS B 1053及びJIS B 1054-3から選択する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0101 ねじ用語 

JIS B 0143 ねじ部品各部の寸法の呼び及び記号 

JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系 

JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ 

JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部:構造体用ねじの寸法許容差 

JIS B 1003 締結用部品−メートルねじをもつおねじ部品のねじ先 

JIS B 1009 おねじ部品−呼び長さ及びボルトのねじ部長さ 

JIS B 1010 締結用部品の呼び方 

JIS B 1021 締結用部品の公差−第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット−部品等級A,B

及びC 

JIS B 1041 締結用部品−表面欠陥  第1部  一般要求のボルト,ねじ及び植込みボルト 

JIS B 1044 締結用部品−電気めっき 

JIS B 1046 締結用部品−非電解処理による亜鉛フレーク皮膜 

JIS B 1053 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第5部:引張力を受けない止めねじ及び

類似のねじ部品 

JIS B 1054-3 耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質−第3部:引張力を受けない止めねじ及び

類似のねじ部品 

JIS B 1091 締結用部品−受入検査 

JIS B 1099 締結用部品−ボルト,ねじ,植込みボルト及びナットに対する一般要求事項 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。 

B 1118:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

種類及び形状・寸法 

止めねじの種類は,ねじ先の形状によって平先,とがり先,棒先,くぼみ先及び丸先の5種類とし,形

状・寸法は,表1による。 

製品仕様 

止めねじの製品仕様は,表2による。 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,JIS B 1010による。 

例1 ねじの呼びがM6,呼び長さl=12 mm,ねじ先形状が平先,強度区分14Hの鋼製の四角止めね

じの場合:四角止めねじ−平先−JIS B 1118−M6×12−14H 

例2 ねじの呼びがM6,呼び長さl=12 mm,ねじ先形状がとがり先,強度区分A1−12Hのステンレ

ス鋼製の四角止めねじの場合:四角止めねじ−とがり先−JIS B 1118−M6×12−A1−12H 

表示 

7.1 

製品の表示 

製品の表示については,特に規定しない。 

7.2 

包装の表示 

包装の外面には,次の事項を表示しなければならない。 

a) 規格番号又は規格名称 

b) 種類 

c) 部品等級 

d) ねじの呼び×呼び長さ 

e) 強度区分(JIS B 1053を適用した鋼止めねじの場合),鋼種区分・強度区分(JIS B 1054-3を適用した

ステンレス鋼製止めねじの場合) 

f) 

材料の表示は,材料の一般名称によるものであってもよい。ただし,材料がJIS B 1053,JIS B 1054-3

を適用した場合には,材料表示は省略してもよいが,表示することを受渡当事者間の協定で決められ

た場合には,協定による。 

g) 数量 

h) 製造業者名又はその略号 

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B 1118:2010  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−四角止めねじの形状・寸法 

単位 mm 

ねじの呼び d 

M4 

M5 

M6 

M8 

M10 

M12 

ピッチ P b) 

0.7 

0.8 

1.25 

1.5 

1.75 

呼び(基準寸法) 

10 

12 

最小 

3.85 

4.85 

5.85 

7.82 

9.82 

11.78 

最大 

4.15 

5.15 

6.15 

8.18 

10.18 

12.22 

最小 

3.82 

4.82 

5.82 

7.78 

9.78 

11.73 

最大(基準寸法) 

10 

12 

最小 

4.97 

6.27 

7.57 

10.1 

12.7 

15.2 

dk 

約 

3.8 

4.8 

5.8 

7.8 

9.8 

11.5 

r c) 

最大 

0.5 

0.6 

0.7 

0.9 

1.2 

1.2 




部 

平先 

dP 

最小 

2.25 

3.2 

3.7 

5.2 

6.64 

8.14 

最大(基準寸法) 

2.5 

3.5 

5.5 

8.5 

とがり先 

dt d) 

最小 

− 

− 

0.9 

1.4 

1.9 

2.4 

最大(基準寸法) 

0.4 

0.5 

1.5 

2.5 

棒先 

dP 

最小 

2.25 

3.2 

3.7 

5.2 

6.64 

8.14 

最大(基準寸法) 

2.5 

3.5 

5.5 

8.5 

最小(基準寸法) 

2.5 

最大 

2.25 

2.75 

3.25 

4.3 

5.3 

6.3 

くぼみ先 

dz 

最小 

1.75 

2.25 

2.75 

4.7 

5.7 

7.64 

最大(基準寸法) 

2.5 

丸先 

re 

約 

5.6 

8.4 

11 

14 

17 

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B 1118:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−四角止めねじの形状・寸法(続き) 

単位 mm 

ねじの呼び d 

M4 

M5 

M6 

M8 

M10 

M12 

l e) 

呼び長さ(基準寸法) 

最小 

最大 

5.7 

6.3 

** 

7.7 

8.3 

10 

9.7 

10.3 

12 

11.6 

12.4 

推奨 

(14) 

13.6 

14.4 

呼び 

** 

16 

15.6 

16.4 

長さの 

** 

20 

19.6 

20.4 

範囲 

25 

24.6 

25.4 

30 

29.6 

30.4 

35 

34.5 

35.5 

40 

39.5 

40.5 

45 

44.5 

45.5 

50 

49.5 

50.5 

ねじは,一般に首下まで加工し,首下の不完全ねじ部長さ(a)は約2Pとする。uはねじ先における不完全ねじ

部であって,その長さは2P以下とする。この表のlのうち,**印を付けたものは,とがり先及び棒先に,*印を付
けたものは棒先に用いない。図1のように,頭部の上・下面を面取りし,四角の角を削り取ったものを必要とする
場合は,注文者が“面取り形”として指定する。 

なお,面取り形の各部寸法は,e1を除き表1の値と同じとする。 
表1及び図1で用いる寸法記号は,JIS B 0143による。 

注a) 45°の角度は,おねじの谷の径より下の傾斜部に適用する。 

b) Pはねじのピッチを表す。 

c) 首下には,必ず丸みを付ける。 

d) ねじの呼びM4及びM5のdt部には,わずかな平面又は丸みを付ける。 

e) lの最小,最大は,JIS B 1021によっているが,少数点以下1けたに丸めている。また,lに括弧を付けたも

のは,なるべく用いない。 

ねじの呼び(d) 

M4 

M5 

M6 

M8 

M10 

M12 

e1(最小) 

4.72 

5.96 

7.19 

9.60 

12.1 

14.4 

図1−面取り形 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−四角止めねじの製品仕様 

材料 

鋼 

ステンレス鋼 

一般要求事項 

適用規格 

JIS B 1099 

ねじ 

公差域クラス 

6g 

適用規格 

JIS B 0205-3,JIS B 0209-3 

機械的性質 

強度区分 

14H,22H 

A1−12H 

適用規格 

JIS B 1053 

JIS B 1054-3 

公差 

部品等級 

適用規格 

JIS B 1021 

仕上げ 

製造された状態 

生地の状態 

電気めっきの要求がある場合は, 
JIS B 1044による。 
 
非電解処理による亜鉛フレーク 
皮膜の要求がある場合は, 
JIS B 1046による。 

− 

表面欠陥 

表面欠陥の限界は,JIS B 1041による。 

− 

受渡し 

受入検査手順は,JIS B 1091による。