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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 5212-1993 

ガラスブロック(中空) 

Hollow glass blocks 

1. 適用範囲 この規格は,主に建築物に用いる中空のガラスブロック(以下,ガラスブロックという。)

について規定する。 

備考1. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考値である。 

2. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS A 1420 住宅用断熱材の断熱性能試験方法 

JIS B 7524 すきまゲージ 

JIS R 3502 化学分析用ガラス器具の試験方法 

2. 種類 

2.1 

表面形状及びモデュール呼び寸法による区分 ガラスブロックは,表面形状及びモデュール呼び寸

法によって表1のとおり区分する。 

表1 表面形状及びモデュール呼び寸法による区分 

単位 mm 

表面形状 

モデュール呼び寸法 
長さ▼L×高さ▼H(表5参照) 

正方形 

125×125 
160×160 

200×200 
320×320 

長方形 

250×125 
320×160 

2.2 

厚さによる区分 ガラスブロックは,厚さによって表2のとおり区分する。 

表2 厚さによる区分 

単位 mm 

厚さ 

 80 
 95 
125 

3. 外観及び品質 

3.1 

外観 ガラスブロックの外観は,表3の規定に適合しなければならない。 

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A 5212-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3 外観 

欠点の種類 

基準 

ひび割れ,径1 mm以上の異物(1),溶着不良(2) 

あってはならない。 

脈理(3),しわ,泡(4),欠け,形状のひずみ(5),径1 
mm未満の異物 

600 mm離れて目視したとき,著し
く目立つものであってはならない。 

注(1) ガラス素地中に存在する不透明の未溶解物及び混入物をいう。 

(2) 2個の箱形状ガラスの接着部分の溶着不良をいう。 
(3) ガラス素地中の不均質によって生じる層状のしま模様をいう。 
(4) ガラス素地中に存在する気泡をいう。 
(5) 表面の反り,角度のくるいなどの形状のゆがみをいう。 

3.2 

品質 ガラスブロックの品質は,6.によって試験し,表4の規定に適合しなければならない。 

表4 品質 

品質 

基準 

アルカリ溶出量 

1.0 mg以下 

ねじれ(6) 

1.5 mm以下 

圧縮強さ 

4.40 N/mm2 {44.9 kgf/cm2} 以上 

熱衝撃性 

破損その他の異状がないこと。 

熱貫流抵抗 

受渡当事者間の協定による。 

注(6) ガラスブロックを構成したときの2個の箱形状ガラス

の相互のねじれをいう。 

4. 寸法及び許容差 ガラスブロックの寸法及びその許容差は,表5のとおりとする。 

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A 5212-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表5 寸法及び許容差 

単位 mm 

表面形状による 

区分 

モデュール呼び寸法 

長さ▼L×高さ▼H 

厚さ 

製品寸法(7)  

 の許容差 

目地の標準寸法 

正方形 

125×125 

80 

±1.2 

 8〜15 

160×160 

95, 125 

 8〜15 

200×200 

95, 125 

 8〜15 

320×320 

95 

15〜25 

長方形 

250×125 

80 

 8〜15 

320×160 

95 

 8〜25 

注(7) 製品寸法とは,製品の長さ (L),高さ (H) 及び厚さ (T) をいう。 
備考 製品の長さ及び高さは,モデュール呼び寸法に対して,現場取付けの際に必要と

する目地の寸法を差し引いたものであり,受渡当事者間の協定による。 

正方形ガラスブロック 

長方形ガラスブロック 

5. 製造方法 製造方法は,次のとおりとする。 

(1) ガラスブロックは,プレス成形した2個の箱形状のガラスの接着面を加熱溶融した後,完全に溶着さ

せて中空体とする。その後,ひずみ(内部応力)を除くために徐冷する。 

(2) ガラスブロックの側面には,ガラスとセメントモルタルとの接着を良くするために,耐水性塗料を塗

布する。 

6. 試験方法 

6.1 

数値の換算 従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ

の換算は,次による。 

1 kgf=9.80 N 

6.2 

アルカリ溶出試験 ガラスブロックのアルカリ溶出試験は,JIS R 3502による。 

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A 5212-1993  

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6.3 

ねじれ測定 ガラスブロックを定盤の上におき,図1のように,JIS B 7524に規定するすきまゲー

ジを用いて製品と定盤との間のすきまを4辺についてそれぞれ測定し,その最大値をねじれとする。 

図1 ねじれ測定 

6.4 

圧縮強さ試験 圧縮強さ試験は,図2に示すように,加圧面が表面(8)に直角になるように,キャッ

ピング(9)を施し,加圧する。加圧は,中央に球座面をもつ伝圧装置を用いて,原則として1 cm2当たり毎

秒10〜20 N (1.02〜2.04 kgf) の速さで行う。得られた最大荷重から次の式によって圧縮強さを求める。 

(

){

}

(){}

(

){}

2

2

2

2

/

/

cm

mm

kgf

N

cm

kgf

mm

N

)

(10

加圧面積

最大荷重

圧縮強さ

=

注(8) ガラスブロック使用の状態で外部に露出している面をいう。 

(9) キャッピングは,せっこう又はセメントペーストによって図2のとおりに行う。 

(10) 加圧面積とは,“表面の一辺の長さ(又は高さ)×厚さ”をいう。 

図2 圧縮強さ試験 

6.5 

熱衝撃試験 温度差を

30

40+− ℃に調整した二つの水槽を用意する。次に,試験体ガラスブロックを全

形のまま高温側の水槽に浸し,5分間以上放置する。これを手早く取り出し,1表面を低温側の水槽に浸す。

1分後に取り出して破損その他の異状の有無を観察する。 

6.6 

熱貫流試験 熱貫流試験に用いる試験体は,ガラスブロックを図3に準じてパネル状に組み立て,

寸法が縦×横=900×900 mm以上とし,気乾状態(11)とする。試験は,JIS A 1420によって,平均温度30

±3 ℃,熱流方向が上向きのときの熱貫流抵抗を求める。 

注(11) 試験体を通風のよい室内に7日以上放置した状態をいう。 

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A 5212-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図3 熱貫流試験用試験体(例) 

7. 検査 検査は,合理的な抜取検査方式を用いて,寸法,外観,アルカリ溶出量,ねじれ,圧縮強さ,

熱衝撃性及び熱貫流抵抗について行い,3.及び4.に適合しなければならない。ただし,アルカリ溶出量の

検査は,材料変更の都度行うこととし,熱貫流抵抗の検査は,受渡当事者間の協定による。 

8. 表示 ガラスブロックの包装には,次の事項を表示しなければならない。 

(1) 寸法(モデュール呼び寸法及び厚さ又は製品寸法) 

(2) 製造業者名又はその略号 

A 5212-1993  

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JIS A 5209 陶磁器質タイル外9件の見直し委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

重 倉 祐 光 

東京理科大学 

(幹事) 

馬 場 明 生 

建設省建築研究所 

渡 邊 敬 三 

昭和女子大学 

梅 野 捷一郎 

建設省住宅局 

塩 原 壮 太 

建設省大臣官房 

田 中 映 男 

通商産業省生活産業局 

長 田 直 俊 

通商産業省生活産業局 

服 部 幹 雄 

工業技術院標準部 

飛 坂 基 夫 

財団法人建材試験センター 

今 仲 昭 喜 

住宅・都市整備公団 

逸 見 義 男 

株式会社フジタ 

原   重 國 

社団法人日本建築士事務所協会連合会(株式会社熊谷組) 

丸 一 俊 雄 

社団法人建築業協会(清水建設株式会社) 

浜 島 幸 雄 

財団法人全国タイル検査・技術協会 

石 村   進 

小野田セメント株式会社 

羽根田 長 寿 

社団法人日本建築コンクリートブロック工事業協会 

広 橋 信 治 

社団法人全国建築コンクリートブロック工業会 

山 本 正 之 

社団法人全国タイル業協会 

湯 山   斌 

全国化粧ブロック協会 

小 川 晋 永 

社団法人日本硝子製品工業会 

佐 藤 浩 司 

全国建築石材工業会 

佐 治 圭 三 

全国モザイクタイル工業組合 

大 家 規 男 

全国タイル工業協会 

横 溝 利 之 

日本セラミックブロック協会 

梁   連 成 

日本れんが協会 

(事務局) 

富 田 賢 策 

財団法人建材試験センター 

ガラスブロック分科会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

重 倉 祐 光 

東京理科大学 

(主査) 

逸 見 義 男 

株式会社フジタ 

古 賀 一 八 

株式会社長谷工コーポレーション 

山 田 次 雄 

工業技術院標準部 

岸   賢 蔵 

財団法人建材試験センター 

浅 田 博 之 

日本電気硝子株式会社 

川 端 健 治 

日本硝子建材株式会社 

小 川 晋 永 

社団法人日本硝子製品工業会 

(事務局) 

富 田 賢 策 

財団法人建材試験センター 

備考 この改正原案は,“JIS A 5209 陶磁器質タイル 外9件の見直し”委員会の下に置かれたガ

ラスブロック分科会において作成された。