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A 0202:2008  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 用語の分類 ······················································································································ 2 

4 表記方法 ························································································································· 2 

5 用語の定義 ······················································································································ 4 

5.1 基本用語 ······················································································································ 4 

5.2 熱移動条件及び材料の特性に関する用語 ············································································· 7 

5.3 物質移動に関する用語 ···································································································· 9 

5.4 熱放射による熱移動に関する用語····················································································· 14 

5.5 材料,製品及びシステム用語··························································································· 22 

附属書A(参考)熱伝導率の概念 ··························································································· 34 

附属書B(参考)厚さと熱抵抗の関係(多孔断熱材) ································································· 38 

附属書C(参考)断熱の概念 ································································································· 39 

附属書JA(参考)水蒸気拡散抵抗係数の概念 ··········································································· 40 

附属書JB(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 41 

A 0202:2008  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本保温保冷工業

協会(JTIA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによっ

て,JIS A 0202:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 0202:2008 

断熱用語 

Thermal insulation−Vocabulary 

序文 

この規格は,1987年に第2版として発行されたISO 7345,1987年に第1版として発行されたISO 9251

及びISO 9346,1989年に第1版として発行されたISO 9288及び1991年に第1版として発行されたISO 9229

を基に対応する用語については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業

規格であるが,対応国際規格に規定されていない用語を日本工業規格として追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所及び附属書JAは,対応国際規格にはない事項

である。変更の一覧にその説明を付けて,附属書JBに示す。 

適用範囲 

この規格は,建築及び工業用設備の断熱に関する物理量,断熱材に関する主な用語及びその定義につい

て規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 7345:1987,Thermal insulation−Physical quantities and definitions,ISO 9229:1991,Thermal 

insulation−Materials, products and systems−Vocabulary,ISO 9251:1987,Thermal insulation−Heat 

transfer conditions and properties of materials−Vocabulary,ISO 9288:1989,Thermal insulation−Heat 

transfer by radiation−Physical quantities and definitions及びISO 9346:1987,Thermal insulation−

Mass transfer−Physical quantities and definitions(全体評価:MOD) 

なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを

示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS A 6930 住宅用プラスチック系防湿フィルム 

JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 

JIS G 3312 塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 

JIS G 3532 鉄線 

JIS G 3554 きっ甲金網 

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 

JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

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A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 2207 石油アスファルト 

JIS K 5600-3-2 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第2節:表面乾燥性(バロチニ法) 

JIS K 6781 農業用ポリエチレンフィルム 

JIS L 3405 ヘッシャンクロス 

JIS R 3414 ガラスクロス 

JIS Z 1702 包装用ポリエチレンフィルム 

JIS Z 1901 防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ 

用語の分類 

用語は,次のとおり分類する。 

3.1 

基本用語 

a) 熱及び熱流に関する物理量 

b) 建築物のエネルギー性能 

3.2 

熱移動条件及び材料の特性に関する用語 

a) 熱移動条件 

b) 材料の特性 

3.3 

物質移動に関する用語 

a) 一般用語 

b) 水分移動 

c) 空気移動 

3.4 

熱放射による熱移動に関する用語 

a) 一般用語 

b) 表面において入射,透過,射出している熱放射 

c) 熱放射を射出している表面 

d) 不透明又は半透明な表面における入射 

e) 熱放射を受けている半透明物体 

f) 

断熱材の内部における熱放射 

3.5 

材料,製品及びシステム用語 

a) 一般用語 

b) 供給形状 

c) 繊維系断熱材 

d) 多孔質系断熱材 

e) 発泡系断熱材 

f) 

保温システム及び施工 

g) 品質検査(試験)及び品質管理用語 

表記方法 

用語欄,定義欄及び対応英語欄の表記方法は,次による。 

a) 用語欄 

1) 用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合は,同義語としていずれを使用してもよい。 

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A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 用語欄で( )の付いた用語は,混乱の生じるおそれのある場合を除いて,一般には( )内の用

語を省いて用いる。 

b) 定義欄 定義欄で下線を施してある用語は,この規格の中で規定されている用語である。 

なお,表1に示す量記号及び単位並びに表2に示す添字は,対応国際規格の中でそれぞれ規定され

ている量記号,単位及び添字であり,規定されている用語に対応するものである。 

c) 対応英語欄 この欄の英語は,対応国際規格の中で規定されている用語を用い,この規格で独自に規

定した用語については,適切な英訳,又は通常使用されている英文の用語とした。 

表1−量記号及び単位 

量 

対応英語(参考) 

記号 

単位 

量 

対応英語(参考)  記号 

単位 

量 

対応英語(参考)  記号 

単位 

絶対温度 

thermodynamic 

temperature 

長さ 

length 

直径 

diameter 

幅 

width : breadth 

時間 

time 

摂氏温度 

Celsius temperature 

θ 

℃ 

面積 

area 

m2 

質量 

mass 

kg 

厚さ 

thickness 

容積 

volume 

m3 

密度 

density 

ρ 

kg/m3 

量記号には,添字又は他の指示記号を用いることが必要な場合がある。その場合には,意味が明確でな

ければならない。次の添字を使用することが望ましい(表2参照)。 

表2−添字 

対応英語(参考) 

添字 

対応英語(参考) 

添字 

対応英語(参考) 

添字 

内側 

外側 

表面 

内表面 

interior 

exterior 

surface 

interior surface 

si 

外表面 

熱伝導 

対流 

放射 

exterior surface 

conduction 

convection 

radiation 

se 

cd 

cv 

接触 

気体(空気)空間 

周囲 

contact 

gas (air) space 

ambient 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語の定義 

5.1 

基本用語  

a) 熱及び熱流に関する物理量 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

1101 

熱, 
熱量 

物体の温度を変化させるのに必要なエネルギー量。 

heat, 
quantity of heat 

1102 

熱流量 

ある系へ,又はある系から移動する単位時間当たり
の熱量。 

t

Q

dt

dQ=

=

φ

φ 

heat flow rate 

1103 

熱流密度, 
熱流束 

単位時間に単位面積を通過する熱流量。 

dA

d

q

φ

=

線熱流と区別の必要があるときに面熱流を用いる。 

W/m2 

density of heat 

flow rate, 

heat flux 

1104 

線熱流量密度 
 

単位時間に単位長さを通過する熱流量。 

dl

d

q

φ

=

ql 

W/m 

linear density of 

heat flow rate 

1105 

熱伝導率 

均質材料の平行2平面において,定常状態の下で,
単位厚さについて,単位面積を通過する単位温度差
当たりの熱流量。 

(

)

dt/dl

q

T

q

=

=gradρ

λ

厳密な取扱いは,附属書A参照。 

λ 

W/ (m・K) 

thermal 

conductivity 

1106 

熱伝導比抵抗 均質材料の平行2平面において,定常状態の下で,

単位厚さについて,単位時間に単位面積を通過する
単位熱流量によって生じる両面の温度差。熱伝導率
の逆数。 

λ

1

=

r

熱伝導比抵抗の厳密な取扱いは,附属書A参照。 

m・K/W 

thermal resistivity 

1107 

熱コンダクタ

ンス, 

熱伝導係数 

材料の平行2平面において定常状態の下で,単位時
間に単位面積を通過する,単位温度差当たりの熱流
量。 

2

1T

T

q

=

Λ

ここに,T1:固体の面1の温度 

T2:固体の面2の温度 

熱コンダクタンスをΛ又はCと表示。線熱コンダク

タンスと区別する必要があるときには,面熱コンダ
クタンスと表示する。 

Λ,C W/ (m2・K) 

thermal 

conductance 

1108 

線熱コンダク

タンス 

定常状態の下で,単位時間に単位長さを通過する,
単位温度差当たりの熱流量。 

2

1T

T

ql

l

=

Λ

線熱コンダクタンスを,Λl又はClと表す。 

Λl, 

Cl 

W/ (m・K) 

linear thermal 

conductance 

background image

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

1109 

熱抵抗 

材料の平行2平面において定常状態の下で,単位時
間に単位面積を通過する単位熱流量によって生じ
る両面の温度差。熱の伝わりにくさを表す指標で,
熱コンダクタンスの逆数。 

Λ

1

=

R

1) 平面板については,熱伝導率が温度によって一 

定か又は直線的な変化をする場合。 

Λ

d

R=

ここに,d:板の厚さ 

温度T1とT2とが規定され,熱流量
密度が一様(附属書A参照)。 

2) 線熱抵抗と区別する必要があるときは,面熱抵

抗と表示する。 

m2・K/W 

thermal resistance 

1110 

線熱抵抗 

定常状態の下で,単位時間に単位長さを通過する単
位熱流量によって生じる温度差。線熱コンダクタン
スの逆数。 

l

lR

Λ

1

=

ある長さに沿って線熱流量密度が一様であり,温度

T1,T2及びその長さが規定されている。 

Rl 

m・K/W 

linear thermal 

resistance 

1111 

熱伝達率, 
熱伝達係数 

固体表面と周囲流体との間の熱移動量Qは,ニュー
トンの冷却式を用いて,Q=h (T1−T2)×Aで与えら
れ,この係数はhで表す。 

T1:固体表面温度 (℃) 
T2:流体温度 (℃) 
A:固体表面積 (m2) 

一般に総合熱伝達率の略称で,定常状態において,
ある表面における熱流量密度をその表面温度と周
囲の流体温度との差で除した値。 

)

(

2

1T

T

q

h

=

ある表面から周囲へ熱が移動する場合で,表面温度
と周囲の流体温度とが規定されている(自然対流
か,強制対流か,また,周囲の表面からの熱放射の
状況などが関連する。)。 

h,α W/ (m2・K) 

surface coefficient 

of heat transfer 

1111-A 熱伝達抵抗 

熱伝達率の逆数。 

Ra 

m2・K/ W 

thermal resistance 

of surface heat 
transfer 

1112 

熱貫流率, 
熱通過率 

固体壁の両面が流体に接するとき,単位面積の固体
壁を通過して,単位温度差をもつ高温側流体から低
温側流体へ単位時間に伝わる熱流量。 

A

T

T

U

)

(

f2

f1−

=

φ

1) 流体温度Tf1とTf2,及び境界条件が必要。 
2) 線熱貫流率と区別する必要があるときは,面熱

貫流率と表示する。 

U,K 

W/ (m2・K) 

thermal 

transmittance 

background image

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

1113 

熱貫流抵抗, 
熱通過抵抗 

熱貫流率の逆数。熱貫流の現象における熱の移動し
にくさを示す。 

U

RU

1

=

RU 

m2・K/W 

thermal resistance, 
resistance of heat 

transmission 

1114 

線熱貫流率, 
線熱通過率 

定常状態における熱流量を長さ及びシステムの両
側の周囲流体温度の差で除した値。 

l

T

T

Ul

)

(

f2

f1−

=

φ

1) 流体温度Tf1とTf 2,及び境界条件が必要。 
2) 線熱貫流率の逆数は,システムの両側の周囲流

体間の総合熱抵抗である。 

3) 例えば,線状熱橋又は円管などからの熱損失で

ある。 

Ul 

W/ (m・K) 

linear thermal 

transmittance 

1115 

熱容量 

質量m,比熱cの物質を単位温度だけ変化するのに
要する熱量。 

c

m

C

×

=

J/K 

heat capacity, 
thermal capacity 

1116 

比熱, 
比熱容量 

単位質量の物質の温度を単位温度だけ上昇させる
のに必要な熱量。 

m

C

c=

1) 流体の場合の比熱はcpを用いる。 
2) 物質は,均質で不透明でなければならない。 

J/ (kg・K) 

specific heat, 
specific heat 

capacity 

1116-A 定圧比熱 

圧力が一定の条件下で,単位質量のもつ熱量Qの温
度Tに対する変化率。 

cp 

J/ (kg・K) 

specific heat 

capacity at 
constant 
pressure 

1116-B 定容比熱 

容積が一定の条件下で,単位質量のもつ熱量Qの温
度Tに対する変化率。 

Cv 

J/ (kg・K) 

specific heat 

capacity at 
constant volume 

1116-C 容積比熱 

単位容積の物質の温度を単位温度だけ上昇させる
のに必要な熱量。 

c

c

×

v

cv 

J/ (m3・K) 

volumetric specific 

heat (capacity) 

1117 

熱拡散率, 
温度伝搬率 

熱伝導媒質がもつ温度変化の速さを示す物性値。熱
伝導率を密度と比熱との積で除した値。 

c

ρ

λ

κ

×

=

1) 熱拡散率は非定常状態に関連するもので,直接

に測定するか,又は別々に測定された量を用い
て式によって計算して求める。 

2) 他の値とは異なり,熱拡散率は表面温度の変化

に対して物質内部の温度応答を示すものであ
る。物質の熱拡散率が大きいほど,表面温度の
変化に対して内部温度は敏感になる。 

a, κ 

m2/s 

thermal diffusivity 

background image

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

1118 

熱侵入率 

製品の熱伝導率(λ),密度(ρ),及び比熱(c)を
乗じたものの平方根の値。 

b=

c

×

×ρ

λ

温度T1及びT2の半無限の異種物体を接触させると,
接触面温度は瞬間的に両者の中間温度Tmになり,
一般に次の式で求められる。 

)

(

)

(

2

1

2

2

1

1

m

b

b

T

b

T

b

T

+

+

=

b1,b2を熱侵入率といい,熱伝導率,密度及び比熱

の積の平方根である。Tmは,各々の物体の熱伝導率,
比熱及び密度によって変わる。 

J/ (m2・K・

s1/2) 

thermal effusivity 

b) 建築物のエネルギー性能 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

1201 

容積熱損失係

数 

建築物からの熱流量を建築物の容積及び建築物内
外の温度差で除した値。 

ΔT

V

F

×

=

φ

v

熱流量には,建築物外皮を通過する貫流熱量,換気
による熱量,太陽放射熱などを選択することができ
る。建築物の容積Vを明示しなければならない。 

Fv 

W/ (m3・K) 

volume coefficient 

of heat loss 

1202 

熱損失係数 

建築物からの熱流量を面積及び建築物内外の空気
温度差で除した値。 

ΔT

A

F

×

=

φ

s

ここに,Fs:熱損失係数 

φ:熱流量 

A:面積 

ΔT:空気温度差 

熱流量には,建築物外皮を通過する貫流熱量及び換
気による熱量を含める。建築物の面積には,外表面
積,床面積などを選択できる。 

Fs,Q 

W/ (m2・K) 

areal coefficient of 

heat loss 

1203 

換気量 

単位時間当たりに換気される空気容積。 

Vo 

m3/h,l/s 

ventilation air 

volume 

1204 

換気率, 
換気回数 

室内の毎時の換気量Vo を室容積Vで除したもの。 

V

V

N

o

=

h-1 

air changes rate, 
ventilation rate 

5.2 

熱移動条件及び材料の特性に関する用語 

a) 熱移動条件 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

2101 

定常状態 

関連しているすべてのパラメータの値が,時間とと
もに変動しない状態。 

steady state 

2102 

非定常状態 

関連するパラメータの値が,時間とともに変動する
状態。 

non-steady state 

2103 

周期的状態 

非定常状態のうち,関連するパラメータの値が,一
定の時間間隔で,初期条件に無関係に,繰り返して
いる状態。 

periodic state 

background image

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

2104 

遷移状態, 
過渡状態 

初期の値から,定常状態又は周期的状態へ,漸近的
に移ってゆく状態。 

transient state 

2105 

熱移動 

熱が,伝導,対流,放射又はこれらの複合によって
移動すること。 

heat transfer 

2106 

熱伝達 

熱が,対流,放射又はこれらの複合によって移動す
ること。 

heat transfer 

b) 材料の特性 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

2201 

空げき(隙)

率 

多孔材料の中の空げきの全体積を物質の全体積で
除した値。 

g

s

g

b

1

ρ

ρ

ρ

ρ

ξ

=

ρsは固定物質の密度,ρgは空げき中に含まれている

気体の密度,ρ bはかさ密度。 

ξ 

− 

porosity 

2202 

局部空げき

(隙)率 

物体中の点Pにおける空げき率。 

ξp 

− 

local porosity 

2203 

多孔材料 

固体部と空げきとが細かく混ざり合っている不均
一性材料。 

porous medium 

2204 

繊維状多孔材

料 

長さ方向の大きさが他方向より大きい物質を含み,
気体部分が連続している多孔材料。 

fibrous porous 

medium 

2205 

粒状充てん

(塡)材料 

ばら状の固体材料を含み,気体部分が連続している
多孔材料。 

granular loose fill 

medium 

2206 

気泡材料, 
発泡材, 
発泡体 

連続した固体物質の中に,ほぼ球形の独立した多数
の気泡のある多孔材料。 

cellular porous 

medium 

2207 

独立気泡材料 連続した固体物質の中に,多数の気泡があり,気泡

中の気体が互いに独立している多孔材料。 

closed porous 

medium 

2208 

連続気泡材料 連続した固体物質の中に,多数の気泡があり,気泡

中の気体が互いに連続している多孔材料。 

interconnected 

porous medium 

2209 

均質多孔材料 局部空げき率が材料中の位置に関係なく一定の多

孔材料。 

homogeneous 

porous medium 

2210 

均質材料 

物性が材料中の位置に関係なく一定な材料。ただ
し,時間,方向,温度などによって変わっても差し
支えない。 

homogeneous 

medium 

2211 

不均質材料 

材料を構成している成分が不均一なために,物性が
材料中の位置によって異なっている材料。 

heterogeneous 

medium 

2212 

(質量)密度 質量を体積で除した値。 

ρ 

kg/m3 

(mass) density 

2213 

かさ密度, 
見かけ密度 

質量を見かけの体積で除した値。 
粒状材料のときは充てん密度と呼ばれる。 

ρ b 

kg/m3 

bulk density, 
apparent density 

2214 

等方材料 

物性が方向に無関係に一定な材料。ただし,材料中
の位置,時間,温度などによって変わっても差し支
えない。 

isotropic medium 

2215 

異方材料 

物性が方向によって異なっている材料。 

anisotropic medium 

background image

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

2216 

安定材料 

物性が時間によって変わらない材料。ただし,位置,
方向,温度などによって異なっていても差し支えな
い。 

stable medium 

5.3 

物質移動に関する用語 

a) 一般用語 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3101 

物質移動 

種々の機構による物質(特に水分又は空気)の移動。 

mass transfer 

3102 

水分 

気相,液相又は固相の水。 

moisture 

3103 

水蒸気 

気相の水分。 

water vapour 

3104 

水蒸気拡散 

全圧一定のもとで,空気中の水蒸気含有量,又は水
蒸気分圧を一様にするような混合気体中の水蒸気
分子の運動。 

water vapour 

diffusion 

3105 
 

水蒸気対流 

全圧差に基づく混合気体の運動によって生じる水
蒸気移動。 

water vapour 

convection 

3106 

吸放湿曲線 

平衡状態における多孔材料の含水量と周囲空気の
相対湿度との関係。 
曲線には,吸湿曲線と放湿曲線とがある。測定困難
のため,相対湿度は95〜98 %を上限とする。 

hygroscopic 

sorption curve 

3107 

吸水曲線 

多孔材料における平衡状態の含水量と毛管水の吸
引力(負圧)との関係。 
一般に,曲線には,吸水曲線と乾燥曲線とがある。
理論的に,吸水曲線の範囲は,絶乾状態から飽水状
態までに及ぶ。 

suction curve 

3108 

湿り空気 

乾燥空気と水蒸気との混合物。 

moist air 

b) 水分移動 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3201 

容積湿度 

湿り空気中の水蒸気質量を湿り空気の容積で除し
たもの。 
1) 容積湿度は,水蒸気の部分質量密度ρvと同じ。 
2) 飽和状態では記号vsat及びρv,sat を使用する。 

kg/m3 

g/m3 

humidity by 

volume 

3202 

絶対湿度 

湿り空気中の水蒸気の質量を同一体積の乾燥空気
の質量で除したもの。 
飽和状態では,記号xsatを使用する。 

g/kg 

kg/kg 

absolute humidity,
humidity ratio 

3203 

比湿 

1 kgの湿り空気中に存在する水分の量。 

g/kg 

specific humidity 

3203-A 水蒸気質量分

率 

湿り空気の質量に対する水蒸気の質量の比。 

y 

− 

water vapour 

content by mass 

3204 

比容積 

湿り空気中の乾燥空気1 kgの容積。 
 

m3/kg 

specific volume 

3205 

水蒸気分圧 

混合気体における水蒸気の分圧。 
飽和状態では記号psatを使用する。 

pr 

Pa 

partial water 

vapour pressure 

3206 

相対湿度 

ある水蒸気分圧と同一温度における飽和水蒸気分
圧との比。 

sat

v,

v

p

p

p

=

φ

φp 

% 

relative humidity 

background image

10 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3206-A 容積湿度基準

相対湿度 

ある容積湿度と同一温度における飽和容積湿度と
の比。 

sat

v

v

v

=

φ

φv 

% 

relative humidity 

by volume 

3207 

飽和度 

湿り空気の絶対湿度とその温度における飽和絶対
湿度との比。 

sat

s

x

x

=

ψ

s

ψ 

− 

parcentage 

humidity 

3208 

エンタルピ 

流体中に含まれる熱量。内部エネルギーをu,仕事
の熱当量をA,圧力をp,比容積をvとすると 

i=u+A×p×v 

enthalpy 

3209 

比エンタルピ 単位質量当たりのエンタルピ。単にエンタルピとい

うこともある。 

J/kg 

specific enthalpy 

3209-A 蒸発潜熱 

液体が蒸発又は凝縮するときの潜熱の比エンタル
ピ。 

he 

J/kg 

specific latent 

enthalpy of 
evaporation or 
condensation 

3209-B 融解潜熱 

固体が融解又は凝固するときの潜熱の比エンタル
ピ。 

hm 

J/kg 

specific latent 

enthalpy of 
melting (or 
freezing) 

3210 

容積基準質量

含水率 

多孔材料に含まれる蒸発し得る水分の質量を材料
の容積で除したもの。含水量を求める場合は,材料
の容積が湿潤状態又は乾燥状態にあるかを明記す
る。また,湿潤材料から水分を蒸発させる方法を示
す。 

kg/m3 

g/m3 

moisture content 

mass by volume 

3211 

容積基準容積

含水率 

多孔材料に含まれる蒸発し得る水分の容積を材料
の容積で除したもの。含水量を求める場合は,材料
の容積が湿潤状態又は乾燥状態にあるかを明記す
る。また,湿潤材料から水分を蒸発させる方法を示
す。 

ψ 

m3/m3 

moisture content 

volume by 
volume 

3212 

質量基準質量

含水率 

多孔材料に含まれる蒸発し得る水分の質量を材料
の質量で除したもの。質量基準含水量を求める場合
は材料の質量が湿潤状態又は乾燥状態にあるかを
明記する。また,湿潤材料から水分を蒸発させる方
法を示す。 

kg/kg 

moisture content 

mass by mass 

3213 

水分飽和度 

多孔材料に含まれる水分の質量を飽和状態の水分
の質量で除したもの。また,飽和状態に達する方法
を述べる。 

degree of 

saturation 

3214 

水分吸引力 

細孔内の水圧と周囲の全圧との圧力差。 

Pa 

moisture suction 

3215 

水分流量 

移動水分の質量を時間で除したもの。 

kg/s 

moisture flow rate 

3216 

水分流量密度 水分流量を面積で除したもの。 

kg/ (m2・s) 

density of moisture 

flow rate 

3216-A 水蒸気流量密

度 

水蒸気流量を面積で除したもの。 

gv 

kg/ (m2・s) 

densiy of water 

vapour flow rate 

3217 

空気の水蒸気

拡散係数 

空気の水蒸気流量密度を容積湿度こう(勾)配で除
したもの。 
 

Da 

m2/s 

water vapour 

diffusion 
coefficient of air 

background image

11 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3217-A 水蒸気拡散係

数 

材料の水蒸気流量密度を容積湿度こう配で除した
もの。 

m2/s 

water vapour 

diffusion 
coefficient  

3218 

透湿率, 
水分透過率 

多孔材料の中の水分の移動を示す量。容積湿度基準
の3218-Aと水蒸気分圧基準の3218-Bとがある。 
透湿率は,水分流量が水蒸気だけの場合に用いる。
水分透過率は材料の相対湿度又は含水率に依存す
る。 

g/(p・s・Pa) 

moisture 

permeability 

3218-A 容積湿度基準

透湿率, 

容積湿度基準

水分透過率 

均質材料の平行2平面において,定常状態の下で,
単位厚さについて,単位面積を通過する量の細孔内
の容積湿度差当たりの水分流量。 
細孔内の容積湿度こう配で水分流量密度を除した
もの。厳密な取扱いは,附属書A参照。 

δv 

m2・s 

moisture 

permeability 
humidity by 
volume 

3218-B 水蒸気分圧基

準透湿率, 

水蒸気分圧基

準水分透過
率 

均質材料の平行2平面において,定常状態の下で,
単位厚さについて,単位面積を通過する量の細孔内
の単位水蒸気分圧差当たりの水分流量。 
細孔内の水蒸気分圧こう配で水蒸気流量密度を除
したもの。厳密な取扱いは,附属書A参照。 

δp 

kg/(m・s・

Pa) 

moisture 

permeability for 
partial vapour 
pressure 

3219 

水分透過係

数, 

透湿係数 

多孔材料の層を透過する水分の量を示すもの。
3219-Aに示すWvと3219-Bに示すWpとがある。 

moisture 

permeance 

3219-A 容積湿度基準

水分透過係
数 

層の両面における周囲空気の容積湿度の差当たり
透過する水分流量密度。 

)

(

2

1

v

v

v

g

W

=

ここに,v1及びv2:層の両面における周囲

空気の容積湿度 

g:層の表面に垂直な水分

流量密度 

Wv 

m/s 

moisture 

permeance for 
humidity by 
volume 

3219-B 水蒸気分圧基

準水分透過
係数 

層の両面における周囲空気の水蒸気分圧の差当た
り透過する水分流量密度。 

2

1

p

p

p

g

W

=

ここに,p1及びp2:層の両面における周囲空 

気の水蒸気分圧 

g:層の表面に垂直な水分流 

量密度 

Wp 

kg/ (m2・s・

Pa) 

moisture 

permeance for 
partial vapour 
pressure 

3220 

水分透過抵

抗, 

透湿抵抗 

水分透過係数の逆数。3220-AのZvと3220-BのZp
とがある。 

moisture resistance 

3220-A 容積湿度基準

水分透過抵
抗 

容積湿度基準水分透過係数の逆数。 

v

v

1

W

Z=

Zv 

s/m 

moisture resistance 

for humidity by 
volume 

3220-B 水蒸気分圧基

準水分透過
抵抗 

水蒸気分圧基準水分透過係数の逆数。 

p

p

1

W

Z=

Zp 

m2・s・Pa/kg moisture resistance 

for partial 
vapour pressure 

3221 

水蒸気拡散抵

抗係数 

空気の水蒸気分圧基準透湿率を材料の水蒸気分圧
基準透湿率で除したもの。 

μ 

― 

moisture diffusion 

resistance factor 

background image

12 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3222 

湿気拡散率,
水分拡散率 

水分流量密度を容積基準質量含水率こう配で除し
たもの。 

w

g

Dw

grad

ρ

=

ここに,gρ:水分流量密度のベクトル 

w:容積基準質量含水率 

Dw 

m2/s 

moisture 

diffusivity 

3223 

湿気伝導率,
水分伝導率 

水分流量密度を水分吸引力こう配で除したもの。 

s

g

grad

m

ρ

=

λ

ここに,gρ:水分流量密度のベクトル 

s:水分吸引力 

λm 

kg/ (m・s・

Pa) 

moisture 

conductivity 

3224 

表面水蒸気伝

達率, 

湿気伝達率 

多孔材料の表面を水分が通過するときの伝達率。
3224-Aのβvと3224-Bのβpとがある。 

β 

surface coefficient 

of water vapour 
transfer 

3224-A 容積湿度基準

表面水蒸気
伝達率, 

容積湿度基準

湿気伝達率  

材料表面と周囲空気との間の単位容積湿度差当た
りの水蒸気流量密度。 

s

a

v

v

v

g

=

β

ここに,g:水蒸気流量密度 

va及びvs :周囲空気及び表面における容積

湿度 

βv 

m/s 

surface coefficient 

of water vapour 
transfer for 
humidity by 
volume 

3224-B 水蒸気分圧基

準表面水蒸
気伝達率, 

水蒸気分圧基

準湿気伝達
率 

材料表面と周囲空気との間の単位水蒸気分圧差当
たりの水蒸気流量密度。 

vs

va

p

p

p

g

=

β

ここに,g:水蒸気流量密度 

pva及びpvs:周囲空気及び表面における水蒸

気分圧 

βp 

kg/(m2・s・

Pa) 

surface coefficient 

of water vapour 
transfer for 
partial vapour 
pressure 

3225 

表面水蒸気伝

達抵抗, 

湿気伝達抵抗 

表面水蒸気伝達率の逆数。3225-Aと3225-Bとがあ
る。 

β

1

a=

Z

Za 

water vapour 

surface 
resistance 

3225-A 容積湿度基準

表面水蒸気
伝達抵抗, 

容積湿度基準

湿気伝達抵
抗 

容積湿度基準表面水蒸気伝達率の逆数。 
 

v

av

1

β

=

Z

Zav 

s/m 

water vapour 

surface 
resistance for 
humidity by 
volume 

3225-B 水蒸気分圧基

準表面水蒸
気伝達抵
抗, 

水蒸気分圧基

準湿気伝達
抵抗 

水蒸気分圧基準表面水蒸気伝達率の逆数。 
 

β

1

ap=

Z

Zap 

m2・s・Pa/kg 

water vapour 

surface 
resistance for 
partial vapour 
pressure 

background image

13 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3226 

湿気容量, 
水分容量 

容積基準質量含水率の相対湿度に対する微係数。 

φ

d

dw

=

ξ

ここに,w:容積基準質量含水率 

φ:相対湿度 

この値は,吸放湿曲線のこう配を示す。 

ξ 

kg/m3 

moisture 

differential 
capacity 

 
 
 

3227 

温度こう(勾)

配基準水分
拡散率 

水分流量密度を温度こう配で除したもの。 

T

g

D

grad

T

ρ

=

ここに,gρ:水分流量密度のベクトル 

T:温度 

温度こう配による水分拡散率は,水分移動が起こっ
ている水分こう配によって異なる。 

DT 

kg/(m2・s・K) thermal diffusion 

coefficient of 
moisture for 
temperature 
gradient 

3228 

吸水量 

特定の試験条件のもとで材料が吸収する水分量。 

water absorption 

3229 

水の吸収係数 多孔材料を水中に一部浸したとき,水が材料中に吸

収される状況を示す量。 

t

m

A

s

=

ここに,ms:水面から吸収した単位面積当た

りの吸水量 

t:時間 

kg/(m2・s1/2) water sorption 

coefficient 

3230 

水の浸透係数 多孔材料を水中に一部浸したとき水が材料中を浸

透する状況を示す量。 

t

x

B=

ここに,x:水面からの浸透厚さ 

t:時間 

m/s1/2 

water penetration 

coefficient 

3231 

多孔材料の透

水係数 

板状の多孔材料の両側に水圧をかけたとき,材料中
を水が流れる状況を示す量。 

p

r

k

grad

η

ρ

=

ここに,rρ:多孔材料中の水の流量密度のベ

クトル 

p:水の圧力 

η:一定温度における水の動粘性係

数 

m2 

permeability of a 

porous medium 

c) 空気移動 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3301 

空気流量 

移動空気の容積を時間で除したもの。 

m3/s 

air flow rate 

3302 

空気流量密度 空気流量を面積で除したもの。 

m3/ (m2・s) 

density of air flow 

rate 

3303 

空気の透過係

数 

板状の多孔材料の層を空気が透過するとき材料両
側の空気の圧力差当たりの空気流量密度。 

)

(

2

1

p

p

R

K

=

ここに,R:板状の多孔材料の層を通過する

空気流量密度 

p1及びp2:材料両側の空気の圧力 

空気の透過係数Kは,一定温度における空気の粘性
による影響を含む。 

m3/(m2・s・

Pa) 

air permeance 

background image

14 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

3304 

空気の透過抵

抗 

空気の透過係数の逆数。 

K

S

1

=

 又は 

R

p

p

S

2

1−

=

m2・s・Pa/m3 air resistance 

5.4 

熱放射による熱移動に関する用語 

a) 一般用語 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4101 

熱放射 

不透明媒質からなる物体の表面,又は,半透明媒質
からなる物体の内部部位から射出される電磁放射。 

thermal radiation 

4102 

放射熱移動 

互いに離れている二つの物体の間で電磁波によっ
て行われる熱エネルギーの交換。 
電磁波には波長の非常に長いものから短いものま
であるが熱の観点からは,波長が0.1 μm〜100 μm

の間にあるものが関連している。 

heat transfer by 

radiation 

4103 

全波長 

熱放射の全波長の総合に関するもの。 

total 

4104 

波長別, 
単色 

波長λを中心とした,ある波長範囲に関するもの。 

spectral, 
monochromatic 

4105 

半球 

熱放射が,射出又は入射する微小表面から,すべて
の方向に,射出又は入射するものの総和に関するも
の。 

hemispherical 

4106 

方向別 

ある一定の方向の周囲のある立体角に,射出又は入
射する熱放射に関するもの。 

directional 

4107 

不透明媒質 

入射したすべての熱放射を全く透過しない物質。 

opaque medium 

4108 

半透明媒質 

入射した熱放射が,物質の中に入り,吸収若しくは
散乱又はこの両者によって,次第に減衰するような
物質。 

semi-transparent 

medium 

b) 表面において入射,透過,射出している熱放射 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4201 

放射面 

熱放射を射出している物体の表面。 

emitting surface 

4202 

放射熱流量, 
放射束 

電磁波の形態の熱放射がシステムに対して,射出,
透過,入射する熱流量。 
これは,全波長半球の値である。 

φ 

radiant heat flow 

rate, 

radiant flux 

4203 

波長別放射熱

流量 

中心波長λの波長別の放射熱流量で,半球の値。 

λ

d

φ=

λ

φλ 

W/m 

W/μm 

spectral radiant 

heat flow rate 

4204 

(全波長)放

射強度 

∆方向の周囲の立体角当たりの放射熱流量で,全波

長の値。 

Ω

Ω

d

d

I

φ

=

IΩ 

W/sr 

(total) intensity 

4205 

波長別放射強

度 

中心波長λの波長別の放射強度。 

λ

d

dI

I

Ω

Ωλ=

IΩλ 

W/(sr・m) 

W/(sr・μm) 

spectral intensity 

background image

15 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4206 

(全波長)放

射輝度 

∆方向の周囲の立体角当たり,∆に垂直な微小面積

の放射面への投影面積当たりの放射熱流量で,全波
長の値。 

(

)

θ

cos

Ω

2

Ω

A

L

=

φ

LΩ 

W/ (m2・sr) 

(total) radiance 

4207 

波長別放射輝

度 

中心波長λの波長別の放射輝度。 

λ

d

dL

L

Ω

Ωλ=

LΩλ 

W/(m3・sr) 

W/(m2・sr・

μm) 

spectral radiance 

4208 

熱流ベクトル

の熱流密度 

熱放射によって熱流があるとき,ある一定方向∆に
流れる∆に垂直な微小面積の放射面への投影面積

当たりの全熱量で,全波長の値。 

∫∫

=

0

4

Ω

Ωλ

r

Ω

Δ

π

λ

d

d

L

q

rq 

W/m2 

radiant density of 

heat flow vector 

4209 

熱流ベクトル

の波長別熱
流密度 

中心波長λの波長別の熱流ベクトルの熱流密度。 

Ω

Δ

4

Ω

Ωλ

λ

r,

d

L

q

x

=

 又は 

λ

d

q

d

q

r

λ,r

=

λ,rq 

W/m3 

W/(m2・μm) 

spectral radiant 

density of heat 
flow vector 

4210 

波長別放射熱

流密度 

(方向nρに

ついて) 

熱流ベクトルの波長別熱流密度の方向nの成分。 

λ,r

n

λ,r

q

n

q

×

=

∫−

×

=

π

4

Ω

λ

Ω

Ω

Δ

d

n

L

+

=

n

λ,r

n

λ,r

n

λ,r

q

q

q

これは,正味(全球)の値である。 

qr,λν 

W/m3 

W/(m2・μm) 

spectral radiant 

density of heat 
flow rate (in the 
direction n) 

4211 

波長別放射熱

流密度の前
方成分 

qr,λnの方向nの成分で,半球の値。 

λ,r

n

λ,r

q

n

q

×

=

+

×

=

π

2

Ω

Ωλ

Ω

Δ

d

n

L

ただし,

0

Δ

>

×n

+

n

λ

r,q

W/m3 

W/(m2・μm) 

forward 

component of 
the spectral 
radiant density 
of heat flow rate 

4212 

波長別放射熱

流密度の後
方成分 

qr,λnの方向n

の成分で,半球の値。 

×

=

×

=

π

2

Ω

Ωλ

λ,r

λn

,r

Ω

Δ

d

n

L

q

n

q

ただし,

0

Δ

<

×n

n

λ

r,q

W/m3 

W/(m2・μm) 

backward 

component of 
the spectral 
radiant density 
of heat flow rate 

4213 

等方放射面, 
完全拡散面 

全波長放射強度又は波長別放射強度が方向に無関
係な放射面。放射面に垂直方向の放射熱流量φ(0)
と頂角θ方向の放射熱流量φ(θ)との間には, 

φ(θ)=φ(0) cosθ 

の関係がある。 

isotropic emitting 

surface, 

perfect diffuse 

surface 

c) 熱放射を射出している表面 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4301 

放射射出 

熱が気体中の分子励起,又は,固体中の原子励起な
どによって,電磁波に変換されるプロセス。  

emission 

4302 

(全波長)放

射発散度 

放射射出している表面からの面積当たりの放射熱
流量。 

+

=

=

rq

A

M

φ

 又は M = 

−rq 

Mは,放射している表面の各点における真の熱流量

密度である。これは,全波長半球の値である。 

W/m2 

(total) excitance 

background image

16 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4303 

波長別放射発

散度 

中心波長λに対する波長別の放射発散度。 

+

=

=

λ

r,

λ

q

λ

M

M

 又は M = 

λ

r,

Mλ 

W/m3 

W/(m2・μm) 

spectral excitance 

4304 

黒体 

すべての波長,方向及び偏光の入射放射を全部吸収
する物体。 
ある一定の温度のとき,すべての波長において,黒
体の放射エネルギーが最大(最大波長別放射発散
度)である。この熱放射は厳密な法則に従って行わ
れているので,実際の物体の放射は黒体の放射と比
較される。 
なお,黒体に関連する記号には,( °) を付ける。 

black body 

4305 

黒体(全波長)

放射発散度 

黒体からの放射発散度で,ステファン・ボルツマン
の法則で示される。 

M°=σ T 4 

ここに,σ =5.67×10−8 W/ (m2・K4) 

Tは,黒体の絶対温度で,全波長の値。 
M°は,半球値である。 

M° 

W/m2 

black body (total) 

excitance 

4306 

黒体波長別放

射発散度 

黒体からの波長別の放射発散度。次に示すプランク
の法則に従う。 

(

)1

/

exp

2

5

1

λ

×

=

T

C

C

M

λ

λ

ο

ここに,C1:2πhc02=3.741×1016 W/m2 

C2:hc0/k=0.014 388 m・K 

hはプランクの定数。 
kはボルツマンの定数。 
c0は電磁波の真空中における速度。 
Mλ°は,半球値である。 

Mλ° 

W/m3 

W/(m2・μm) 

black body 

spectral 
excitance 

4307 

黒体(全波長)

放射輝度 

黒体の放射輝度で,全波長の値。 

π

Ω

ο

ο

M

L=

ここに,M°:黒体(全波長)放射発散度 

π:円周率 

LΩ° 

W/ (m2・sr) 

(total) radiance of 

the black body 

4308 

黒体波長別放

射輝度 

黒体の波長別の放射輝度。 

π

λ

Ωλ

ο

ο

M

L

=

ここに,Mλ°:黒体波長別放射発散度 

π :円周率 

LΩλ° 

W/(m3・sr) 

W/(m2・sr・

μm) 

spectral radiance 

of the black 
body 

4309 

(全波長)方

向別放射率 

ある表面から放射射出される放射輝度LΩと同温度
の黒体(全波長)放射輝度のLΩ°との比。 

ο

Ω

Ω

Ω

L

L

=

ε

εΩ 

− 

(total) directional 

emissivity 

4310 

波長別方向別

放射率 

ある表面から放射射出される波長別放射輝度LΩλと
同温度の黒体波長別放射輝度のLΩλ°との比。 

ο

Ωλ

Ωλ

Ωλ

L

L

=

ε

εΩλ 

− 

spectral directional 

emissivity 

4311 

(全波長半

球)放射率 

ある表面から放射射出される全波長放射発散度M
と,同温度の黒体(全波長)放射輝度のM°との比。 

ο

M

M

=

ε

全波長の値。 

ε 

− 

(total 

hemispherical) 
emissivity 

background image

17 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4312 

波長別半球放

射率 

ある表面から放射射出される波長別放射発散度Mλ
と,同温度の黒体波長別放射輝度のMλ°との比。 

ο

λ

λ

λ

M

M

=

ε

ελ 

− 

spectral 

hemispherical 
emissivity 

4313 

灰色体 

波長別方向別放射率が波長に無関係な放射物体。 

ελ=ε 
εΩλ=εΩ 

grey body 

4314 

等方放射体 

全波長放射率又は波長別放射率が方向に無関係な
放射物体。 

εΩ=ε 
εΩλ=ελ 

isotropically 

emitting body 

4315 

等方放射灰色

体 

放射率が,波長にも,方向にも無関係な放射物体。 

ελ=εΩλ=εΩ=ε 

この放射率は温度によって変化する。 

isotropically 

emitting grey 
body 

d) 不透明又は半透明な表面における入射 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4401 

(全波長)入

射量 

表面へ入射する面積当たりの全波長の放射熱流量。 

+

=

=

rq

A

E

φ

 又は E =

−r

Eは,放射を受ける表面の各点における真の入射熱

流密度である。これは,全波長半球の値である。 

W/m2 

(total) irradiance 

4402 

波長別入射量 中心波長λに対する波長別の入射量。 

+

=

=

λ

r,

λ

q

λ

E

E

 又は Eλ = 

λ

r,q 

Eλ 

W/m3 

W/(m2・μm) 

spectral irradiance 

4403 

(全波長)放

射量 

不透明物体の表面から,面積当たり射出及び反射さ
れる全波長の放射熱流量。 

+

=

=

rq

A

J

φ

 又は J = 

rq 

全波長の値。 

W/m2 

(total) radiosity 

4404 

波長別放射量 中心波長λに対する波長別の放射量。 

+

=

=

λ

r,

λ

q

λ

J

J

 又は Jλ=

λ

r,q 

Jλ 

W/m3 

W/(m2・μm) 

spectral radiosity 

4405 

(全波長)吸

収率 

表面によって吸収される放射熱流量φaを,入射す
る放射熱流量φiで除した値。 

i

a

φ

φ

=

α

全波長の値。 

α 

− 

(total) absorptance 

4406 

(全波長)反

射率 

表面によって反射される放射熱流量φrを,入射す
る放射熱流量φiで除した値。 

i

r

φ

φ

=

ρ

全波長の値。 

ρ 

− 

(total) reflectance 

4407 

(全波長)透

過率 

表面から背面を通って透過される放射熱流量φt
を,入射する放射熱流量φiで除した値。 

i

t

φ

φ

=

τ

全波長の値。 

τ 

− 

(total) 

transmittance 

background image

18 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4408 

波長別吸収率 表面によって吸収される波長別放射熱流量φλaを,

入射する放射が等方性であると仮定して,入射波長
別放射熱流量φλiで除した値。 

λi

λa

λ

φ

φ

=

a

αλ 

− 

spectral 

absorptance 

4409 

波長別反射率 表面によって反射される波長別放射熱流量φλrを,

入射する放射が等方性であると仮定して,入射波長
別放射熱流量φλiで除した値。 

λi

λr

λ

φ

φ

=

ρ

ρλ 

− 

spectral reflectance 

4410 

波長別透過率 表面から背面を通って透過される波長別放射熱流

量。 
φλlを,入射する放射が等方性であると仮定して,
入射波長別放射熱流量φλiで除した値。 

λi

λl

λ

φ

φ

=

τ

τλ 

− 

spectral 

transmittance 

4411 

波長別方向別

吸収率 

表面によって吸収される波長別放射輝度LΩλaを,入
射する波長別方向別放射輝度LΩλiで除した値。 

Ωλi

Ωλa

Ωλ

L

L

=

α

αΩλ 

− 

spectral directional 

absorptance 

4412 

波長別方向別

反射率 

表面によって,Ω′の方向に反射される波長別放射

輝度LΩλrを,入射する波長別方向別放射輝度LΩλi
で除した値。 

Ωλi

Ωλr

Ωλ

L

L

=

ρ

ρΩλ 

− 

spectral directional 

reflectance 

4413 

波長別方向別

透過率 

表面から背面を通って,Ω′の方向に透過される波

長別放射輝度LΩλtを,入射する波長別方向別放射輝
度LΩλiで除した値。 

Ωλi

Ωλt

Ωλ

L

L

=

τ

τΩλ 

− 

spectral directional 

transmittance 

e) 熱放射を受けている半透明物体 

種類 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4501 

波長別方向別

消散係数 

熱放射が物体中を∆方向に進行するとき,透過する
とともに,吸収及び散乱による,進行長さ当たりの
波長別放射輝度減少量を,入射する波長別放射輝度
で除した値。 

Ωλ

EΩλ

Ωλ

1

L

ds

dL

×

=

β

半透明媒質が等方性であれば,βΩλ=βλ 
物質が等方性で灰色体であれば,βΩλ=β 

βΩλ 

l/m 

spectral directional 

extinction 
coefficient 

background image

19 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

種類 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4502 

波長別方向別

吸収係数 

熱放射が物体中を∆方向に進行するとき,透過する
とともに,吸収されることによる,進行長さ当たり
の波長別放射輝度減少量を,入射する波長別放射輝
度で除した値。 

Ωλ

AΩλ

Ωλ

1

L

ds

dL×

=

κ

半透明媒質が等方性であれば,κΩλ=κλ 
物質が等方性で灰色体であれば,κΩλ=κ 

κΩλ 

l/m 

spectral directional 

absorption 
coefficient 

4503 

波長別方向別

散乱係数 

熱放射が物体中を∆方向に進行するとき,透過する
とともに,散乱されることによる,進行長さ当たり
の波長別放射輝度減少量を,入射する波長別放射輝
度で除した値。 

Ωλ

SΩλ

Ωλ

1

L

ds

dL

×

=

σ

βΩλ,κΩλ,σΩλの間には,次の関係がある。 

βΩλ=κΩλ+σΩλ 

半透明媒質が等方性であれば,σΩλ=σλ 
物質が等方性で灰色体であれば,σΩλ=σ  

σΩλ 

l/m 

spectral directional 

scattering 
coefficient 

4504 

質量波長別方

向別消散係
数 

波長別方向別消散係数を,半透明媒質の密度ρで除

した値。 

ρ

β

β

Ωλ

Ωλ=

β′Ωλ 

m2/kg 

mass spectral 

directional 
extinction 
coefficient 

4505 

質量波長別方

向別吸収係
数 

波長別方向別吸収係数を,半透明媒質の密度ρで除

した値。 

ρ

κ

κ

Ωλ

Ωλ=

κ′Ωλ 

m2/kg 

mass spectral 

directional 
absorption 
coefficient 

4506 

質量波長別方

向別散乱係
数 

波長別方向別散乱係数を,半透明媒質の密度ρで除

した値。 

ρ

σ

σ

λ

Ω

λ

Ω=

σ'Ωλ 

m2/kg 

mass spectral 

directional 
scattering 
coefficient 

4507 

波長別方向別

光学厚さ 

物体の厚さdに対し,次の式で示される値。 

()

()

=

d

s

d

s

d

0

λ

Ω

λ

Ω

β

τ

これは,波長λの熱放射を,半透明媒質中を透過さ

せて減衰させるときの,透過長さを求めるのに役立
つ。均一で等方性の物質ではβΩλ (d) =一定である
からτλ=βλ×dとなる。 

τΩλ 

− 

spectral directional 

optical thickness 

4508 

位相関数 

散乱した熱放射の空間分布を示す関数。 

(

)

π

4

Ω

Δ

Δ

λ

d

p

は,∆′の方向で,立体角dΩ′内から入射する熱放

射が,方向∆′の単位立体角内に散乱する確率で,
異方性の散乱する物質の性質を示す。等方材料の場
合。 

(

)1

Δ

Δ

λ

=

p

λ

p)

Δ

− 

phase function 

background image

20 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

種類 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4509 

波長別方向別

アルベド 

波長別方向別散乱係数σΩλを,波長別方向別消散係
数βΩλで除した値。 

Ωλ

Ωλ

Ωλ

β

σ

ω=

等方材料では,ωΩλは方向に無関係で,波長別等方
性アルベドωλを用いればよい。吸収だけで散乱の
ない (σλ=0) とき,ωλ=0,散乱だけで吸収のない 
(κλ=0) とき,ωλ=1 

ωΩλ 

− 

spectral directional 

albedo 

4510 

半透明平板 

平行無限平面で限られた厚さdの半透明の板で,熱
的及び光学的性能が既知のもの。 

semi-transparent 

plane layer 

4511 

放射透過方程

式 

熱放射が,吸収,射出,散乱をする物体中を透過す
るときに,波長別放射輝度の透過による変化を示す
数式。 
この方程式の解は,物体の放射に関する性質によっ
て異なる。すなわち,波長別消散係数,波長別アル
ベド,波長別分布関数,及び熱的光学的境界条件に
よって変わる。これには,ローゼランドの拡散近似
式,シュスター・シュワルツシルトの2方向流れに
よる近似式などがある。 

− 

equation of 

radiative 
transfer 

4512 

放射熱伝導率 均質材料の平行2平面において,定常状態の下で,

単位厚さについて単位面積を通過する単位温度差
当たりの放射による熱流量を用いて表すと,放射熱
伝導率は,次の関数。 

T

q

−grad

r

r

ρ

=

λ

(Tは半透明物体の温度)で定義されるλr°半透明

平板の場合は, 

n

T

q

=

r

r

λ

となる(nは平板の法線方向)。 

この式はローゼランドの近似式から得られるもの
で,熱伝導の場合のフーリエの式と同一であって,
放射熱流密度を簡単に示すことができる。 

λr 

W/ (m・K) 

radiative thermal 

conductivity, 

radiativity 

f) 

断熱材の内部における熱放射 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4601 

熱移動係数 

断熱材において,熱伝導と熱放射とによる熱移動を
示す性能値で,実験によって求められる。 

R

d

T

qd=

=

Δ

保護熱板法でq,d,Tを測定して得た値。Rは熱抵
抗。これは,図B.1中のd>d∞の場合においてだけ
求まる材料の固有性能である。 

W/ (m・K) 

transfer factor 

background image

21 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

記号 

単位 

対応英語(参考) 

4602 

断熱材の放射

熱伝導率 

断熱材において,熱放射だけによる熱移動を示す性
能値。 

>

=

d

d

R

d

r

r

Δ

Δ

λ

これは,図B.1中のd>d∞の場合の∆d,∆Rrを用い

て示される。ここで,ΔRrは図B.1のd>d∞の場合
において,熱放射だけに対する熱抵抗と考えられる
ものを示す。 

λr 

W/ (m・K) 

radiativity 

4603 

気体と固体に

よる熱伝導
率 

断熱材を構成する固体と気体の熱伝導だけによる
熱移動を示す性能値。 

>

=

d

d

R

d

cd

cd

Δ

Δ

λ

これは,図B.1中のd>d∞の場合の∆d,∆Rcdを用い
て示される。ここで,Rcdは熱伝導だけによる熱抵
抗で図B.1のd>d∞における値。 

λcd 

W/ (m・K) 

combined gaseous 

and solid 
conductivity 

 
 
 

4604 

熱トランスミ

ッシビティ 

断熱材において熱伝導による熱移動と熱放射によ
る熱移動とを組み合わせた断熱材の性能を示す値。 

>

=

d

d

R

d

Δ

Δ

これは,図B.1中のd>d∞の場合の∆d,∆Rを用い

て示される。したがって, 

λt=λcd+λr 

と書くことができる。また,λtはd>d∞においては,
熱伝導と熱放射との複合を考えたときの熱移動係
数と考えてもよい。 

λt 

W/ (m・K) 

thermal 

transmissivity 

4605 

放射表面熱伝

達率 

表面熱伝達率中の熱放射による成分。 
表面熱伝達率hは,対流による表面熱伝達率hcvと
熱放射による表面熱伝達率hrとの和として, 

h=hcv+hr 

で示される。建築分野では大略の値を示すために 

3m

r

4

T

h

εσ

=

(Tmは表面と周辺空間との平均絶対温度)が用いら
れる。 

hr 

W/ (m2・K) 

radiative surface 

heat transfer 
coefficient 

5.5 

材料,製品及びシステム用語 

a) 一般用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5101 

相じゃくり 

接続方法の一種で,端面を船首形に切りかき,接合する構造。
一般に相じゃくり,又は合はぎともいう。 

ship-lap 

5102 

圧縮強度, 
圧縮強さ 

一定ひずみにおける圧縮応力の圧縮試験において試験片が耐
えた最大圧縮応力。ただし,破断が起きた場合は,そのとき
の圧縮応力(JIS K 7220参照)。 

compressive strength 

5103 

ウール 

断熱材として利用する人造鉱物繊維など。 
 

wool 

background image

22 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5104 

外被材, 
表被材, 
表面材, 
外装材 

断熱材の防湿,放射,保護,施工性の向上などを目的として
断熱材の外部を覆うもの。 
保温材,吸音材では,上記の目的のほか,表面に張り付け,
又は被覆などによって化粧,補強などにも用いられる(JIS A 
9521,JIS A 9504,JIS A 6301及び5129参照)。 

facing 

5105 

火傷防止 

保温の一分野で,人の手が届く範囲内で人が触れて火傷をし
ないように機器,配管などの表面温度を低める。放熱が必要
な場合にはフェンス,カバーなどで保温材に代わる火傷防止
処置を行う場合もある。 

burn prevention, 
personnel protection 

5106 

基準平均温度 物理的性能が温度によって変化する場合,その物理性能の測

定及びデータの表示の基準として使用される,ある選定され
た平均温度。 

reference mean temperature 

5107 

気層, 
空気層 

二つの平面の間にガス又は空気を含んでいる空間。特に,空
気を含んでいる場合は,空気層ということが多い。 

gas space, 
air space 

5108 

経済的保温厚

さ 

年間に発生する保温施工面からの熱損失に相当する燃料費と
保温工事に要した費用の年間償却費との合計が最小になる保
温厚さ(JIS A 9501参照)。 

thermal insulating  

economical thickness 

5109 

限界温度 

(保温)材料や製品の劣化直前の最高又は最低温度。 

limiting temperature 

5110 

建築設備 

建築物を構成する常設的に組み込まれたシステム。 

building equipment 

5111 

建築物 

居住その他の調整された温度環境を必要とする人造構築物又
は建物。家屋,居住建物,商業用及び会館建築物並びに産業
用及び農業用建築物を含む。 

building 

5112 

現場発泡断熱

材 

液状で吹き付け又は注入後,そのまま発泡体となる断熱材料。
例えば,ポリウレタンフォームなどの総称(JIS A 9526参照)。 

foamed-in-place insulation, 
foamed in-situ insulation 

5113 

最高使用温度 断熱材が,必要な特性の劣化,又は危険の発生を伴うことな

く断熱材としての機能を持続する最高温度(ISO 8142参照)。 

maximum service  

temperature 

5114 

最低使用温度 断熱材が,必要な特性の劣化,又は危険の発生を伴うことな

く断熱材としての機能を持続する最低温度(ISO 8142参照)。 

minimum service  

temperature 

5115 

さねはぎ 

接合方法の一種で,端面を凹凸に加工した構造。 

tongue and groove key joint 

5116 

産業設備 

工場施設,及び製造,製品の貯蔵,流体の移送などに工場・
商店などで使用する機器で,温度の調整を必要とするもの。 

industrial installation 

5117 

参考値 

受渡当事者間の協定に基づいて,特定使用条件を決めるため
の製品特性の値。 

reference value 

5118 

強熱減量 

試料を規定温度で加熱したときの減量で,有機物含有量を示
す。 

ignition loss 

5119 

収縮率 

気泡構造の破壊を伴わない発泡プラスチックの寸法の減少の
割合。発泡プラスチックは低温域で使用すると全体が縮むの
で使用時は収縮率を考慮する必要がある。 

shrinkage ratio 

5120 

使用温度 

最高使用温度を超えず,最低使用温度を下回らない温度。 

service temperature 

5121 

ショット 

鉱物の繊維化の過程で,繊維状にならなかった粒状物。 

shot 

5122 

接着剤 

断熱材,表被材などを接着によって接合することができる材
料。 

adhesive 

background image

23 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5123 

宣言厚さ 

製造業者が,宣言した熱性能を十分満足するものとして宣言
した断熱材料の厚さ。 
注記 ISO 8142では,製品の最高使用温度及びその温度で使

用してもよい最大厚さを公表することを規定し,熱伝導
率の宣言値の決定手順を次のように規定している。製品
の使用温度範囲にある最低三つの平均温度での熱伝導
率をグラフ又は表で表す。各平均温度での熱伝導率は,
三つの試験体の平均値とする。各平均温度での宣言値を
超えてはならない。各測定値は,宣言値を15 %以上か
け離れた数値でないこととしている。 

declared thickness 

5124 

宣言値 

特定の条件及び規則によって得られた測定値を基にして,製
造業者が宣言する値。厚さ,熱伝導率などがある(JIS A 1480
参照)。 

declared value 

5125 

操業温度 

工場施設や装置で通常の操業を行う温度。 

operating temperature 

5126 

耐着火性 

吹込み用断熱材に規定レベルの放射熱を与えて試験する耐着
火性能。 

ignition resistance 

5127 

断熱, 
保温, 
熱絶縁 

システムからの熱移動を減少させるプロセス若しくはその機
能を果たす製品,構成又はシステムを述べるために使われる
総称。工業用では,単に保温と総称されることが多い。 

thermal insulation 

5128 

断熱材の基材 外被材を含まないロックウール,グラスウールなどの断熱材

料。 

substance of insulation 

5129 

断熱材, 
断熱材料, 
熱絶縁材, 
熱絶縁材料 

熱移動を少なくするための材料で化学的性質と物理的構造で
断熱性能を発揮する材料の総称。熱絶縁材の呼称は,電気絶
縁材と対比して使用される。多くは成形製品を断熱材,これ
を形作る材料を断熱材料と呼ぶが,実際には混用されている。 
工業用では,保温材,保温材料,保冷材,保冷材料などと呼
ぶが,単に保温材又は保温材料と総称することが多い(5148
及び5149参照)。 

thermal insulation material 

5130 

直角度 

保温筒の長さ方向の軸に対する端末の90°からの偏差(ISO 
8142参照)。 

squareness 

5131 

等価熱伝導率 波形保温板のような材料の熱貫流抵抗値からこれと同一の厚

さの平均として求めた熱伝導率の値。 

equivalent thermal  

conductivity 

5132 

熱間収縮温度 試料を加熱容器に入れ,質量を調整したおもり板及び測定棒

を載せ,加熱炉で加熱・昇温し,測定先端の高さが試料厚さ
の10 %相当低下したときの炉内温度。人造鉱物繊維保温材に
適用される試験方法である。 

temperature for 10 % 

shrinkage under heat and  
compression 

5133 

燃焼性(固体) 特定の試験条件のもとで,燃焼する材料又は製品の性質。 

flammability 

5134 

発火促進試験 住宅用人造鉱物繊維断熱材に規定レベルの放射熱を与えて試

験する発火性能試験。 

ignition test 

5135 

はっ水性 

水を弾く性質。 

water repellency 

5136 

無バインダ断

熱材, 

無バインダ保

温材 

バインダ(結合剤)なしの断熱材,保温材。 

unbonded insulation 

5137 

引張強度, 
引張強さ 

引張の状態で破損する前に材料によって耐えられる最大応
力。 

tensile strength 

5138 

標準状態 

試験を行う試験片又は試料を状態調節するために規定された
温度及び湿度。 

standard condition 

background image

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5139 

表面温度 

断熱材,表被材,塗膜又は保温構造の表面温度。 

surface temperature 

5140 

防かび性 

吹込み用セルローズファイバの防かび性能。 

resistance to mold 

5141 

吹込み断熱材 吹込み用ウールを吹込み装置によって吹き込んで施工した断

熱材。 

blown insulation, 
loose-fill insulation 

5142 

吹付け断熱材 スプレー施工した断熱材料。 

sprayed insulation 

5143 

防水材 

保温材や保冷材の吸水を防止するために使用する材料。 

waterproof material 

5144 

防露 

断熱施工において,主に0 ℃以上常温以下の物体の表面に結
露を生じさせないための処置。 

dew proofing 

5145 

防湿材 

水蒸気の透過を少なくする能力をもつ材料。 

water vapour retarder 

5146 

防湿層 

水蒸気の透過を防ぐための層。断熱材を用いたときの結露防
止に必要である。 

water vapour barrier 

5147 

断熱製品, 
保温製品 

完成品では表被材又は塗装も含む最終商品としての断熱材,
保温材及び保冷材。 

thermal insulation product 

5148 

保温材, 
保温材料 

保温とは常温以上,約1 000 ℃以下の物体を被覆し熱放散を
少なくすること,又は被覆後の表面温度を低下させることを
行うことをいう。保温の目的を果たすために使用される材料。
無機多孔質及び繊維質材料が使用される。工業分野で主とし
て呼称する。 

hot insulation material 

5149 

保冷材, 
保冷材料 

保冷とは常温以下の物体を被覆し,侵入熱量を小さくするこ
と。又は,被覆後の表面温度を露点温度以上とし,表面に結
露を生じさせないことをいう。保冷の目的を果たすために使
用される材料。 

cold insulation material 

5150 

マグネシア保

温材 

主として炭酸マグネシアを基材として用い,補強材料として
繊維を含んでいる断熱材料。JIS A 9506 は平成2年7月1日
に廃止された。 

magnesia 

5151 

曲げ強度, 
曲げ強さ 

破断に至る曲げ試験の間に,試験片に発現する最大の曲げ応
力。 

flexural strength 

5152 

水練り保温材 補強繊維を含む粉末状の材料に水を混入して,よくかくはん

し漆くい(喰)状態で使用し,乾燥すると硬化する保温材の
総称。保温施工する表面が複雑な形状をしている場合には,
その形状に合わせて保温施工できる。 

insulating cement 
 

5153 

呼び値 

製品を識別するために使われる値。宣言値とは異なってもよ
い。 

nominal value 

5154 

呼び厚さ 

許容厚さを表示するとき,もとになる厚さ。 

nominal thickness 

5155 

粒子の含有率 人造鉱物繊維から脱落し規定の網ふるい上に残ったショット

の質量と,初期の試料の質量との比。 

shot content 

b) 供給形状 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5201 

亜鉛鉄線 

亜鉛めっきを施した鉄線。断熱材の緊縛に使用され,一般に
JIS G 3532に規定されている主として太さ0.5〜2.0 mmのもの
を使用する。 

galvanized steel wire 

5202 

亜鉛めっき鋼

板 

圧延鋼板に溶融亜鉛めっきを施したもの。断熱外装材などに
使用され,一般にJIS G 3302に規定されている通常主として
厚さ0.27 mmと0.5 mmの板を使用する。 

hot dip zinc-coated steel  

sheet 

background image

25 

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5203 

アスファルト

含浸ジュー
トテープ 

一般に,JIS L 3405のヘッシャンクロス7号の片面にJIS K 
2207のブローンアスファルトを含浸させたもの。埋設配管の
被覆材などに使用する。 

asphalt-impregnated jute  

tape 

5204 

アスファルト

プライマー 

アスファルトを主成分とする塗剤。アスファルトシートの接
着などに使用され,一般にJIS K 5600-3-2の指触乾燥時間8
時間以下,加熱残分35 %以上,比重1.0未満で,使用前に組
成に変化を生じないものを使用する。 

asphalt primer 

5205 

圧縮包装 

呼び厚さの10 %以上圧縮した人造鉱物繊維質断熱材の包装
状態(JIS A 9521,JIS A 9504参照)。 

compressed package 

5206 

アルミガラス

クロス 

一般に厚さ0.02 mm以上のアルミニウムはく(箔)に,JIS R 
3414のガラスクロスをアクリル系接着剤で接着させたもの。
屋内の断熱外装材などに使用する。略称ALGC。 

aluminum laminated glass  

cloth 

5207 

アルミニウム

板 

アルミニウムを板状にしたもの。耐食性があるので腐食環境
の断熱外装材などに使用され,一般にJIS H 4000に規定され
ている主として厚さ0.4,0.6,0.8 mmの板を使用する。 

aluminum sheet 

5208 

おけ板 

直径の大きな円筒形機器類に使用する縦長の成形断熱材。次
のA,B,Cに示す三つのタイプがある。 
A  平面おけ板 
B  傾斜おけ板 
C  わん曲傾斜おけ板 

lag,  
segment 

5208-A 平面おけ板 

直径が大きい円筒状物体用で,その表面に十分に密着できる
ようになっている平板状のもの。 

plain lag 

5208-B 傾斜おけ板 

平板状のものに近いが,一辺又は両辺の断面が,表面に対し
て傾斜しているもの。 

bevelled lag 

5208-C わん曲傾斜お

け板 

傾斜おけ板で,表面が円筒状物体に合致するようにわん曲し
ているもの。 

radius and bevelled lag 

5209 

塗装亜鉛めっ

き鋼板 

亜鉛鉄板に工場で塗装を施したもの。現場塗装に比べて耐久
性があり,安価であるので,断熱外装材などに使用され,一
般にJIS G 3312に規定されている主として厚さ0.27〜0.5 mm
の板を使用する。 

prepainted hot dip  

zinc-coated steel sheet 

5210 

ガラスクロス ガラスの長繊維糸を平織りにした布。屋内の断熱外被材又は

外装材などに使用され,JIS R 3414に規定されている平織,
綾織などのガラスクロスを使用する(5604及び5104参照)。 

glass cloth 

5211 

菊座 

断熱材の仕上げ化粧用菊座状金物。配管の端部,バルブ接続
部の前後などに使用する。 

insulation end cap 

5212 

きっ甲金網 

亜鉛鉄線などの細い金属線をかめ(亀)の甲羅状に編んだ金
網。断熱材の固定や外装材として使用され,一般に,JIS G 3554
に規定されている網目呼称16,線径0.5 mmを使用する。 

hexagonal wire mesh 

5213 

曲面スラブ, 
曲面ボード 

長辺の断面は長方形で,横断面は,普通,内径が1.5 mを超え
る弧状又は環状になった,あらかじめ成形された断熱材。こ
のような製品は,大形の配管,円形ダクト及び溶槽の保温材
として使われる。小径配管は,通常保温筒で保温。 

curved slab, 
curved board 

5214 

けい藻土れん

が(煉瓦) 

主として,けい藻土で作られた焼成れんが(煉瓦)。 

diatomaceous brick 

5215 

軽量骨材 

多孔質発泡粒体で形成される骨材。 
 

lightweight aggregate 

background image

26 

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5216 

現場施工断熱

材 

現場で施工する断熱,保温又は保冷性能が具備されている断
熱材。現場注入発泡ウレタンフォーム,吹込み断熱材,水練
り保温材などがある。 

in site thermal insulation 

product 

5217 

高温ばく(曝)

露断熱材 

高温ガス又は高温面に直接ばく露するところに使用する断熱
材料。 

hot-face insulation 

5218 

高真空断熱材 内部が0.1 Pa以下の真空空間になっている断熱材。空間の内

側表面は,普通,低い放射率になっている。また,内部にガ
ラス繊維製ウール,多孔材料などを装備する(5604及び5104
参照)。 

high vacuum insulation 

5219 

サンドイッチ

パネル 

しん(芯)材の断熱材を包含し,両面に板状材を張った硬質
板状材料。 

sandwich panel 

5220 

斜接継手 

エルボ,ベンド又は役物に密着するよう,切断した保温筒で
作ったジョイント。 

mitred joint 

5221 

ステンレス鋼

板 

ステンレスを板状にしたもので,耐食性があるので屋外の断
熱外装材などに使用され,一般にJIS G 4305に規定されてい
る主として厚さ0.2〜0.4 mmの板を使用する。 

stainless steel sheet 

5222 

成形エルボカ

バー 

エルボ保温材の外装材として使用される金属又は樹脂製のカ
バー。 

prefabricated elbow cover 

5223 

成形品 

保温材のボード又はカバー状に成形された成形片。 

moulding 

5224 

積層材 

製造時に相互を接着した二つ以上の材料を接着した材料。 

laminate 

5225 

断熱耐火キャ

スタブル 

適当な粒度の断熱耐火性骨材を用いた流し込み用耐火材。 

insulating castable  

refractory 

5226 

断熱れんが

(煉瓦), 

保温れんが

(煉瓦) 

気泡の体積比の大きなれんが(煉瓦)。 

insulating brick 
 

5227 

断熱ロープ, 
保温ひも(紐) 

鉱物繊維でできたロープで,よ(撚)り糸又は金属ワイヤー
で,ゆるく編んだもの。 

insulating rope, 
rope 

5228 

手ま(撒)き

ウール 

人力施工又は手まき用粒状繊維質断熱材。 

pouring wool 

5229 

波形保温板 

ウールに接着剤を用いて波形に折り曲げて,曲面に添うよう
に成形し,紙・布などを片面に張って仕上げたもの。 

wave insulation 

5230 

バット 

く(矩)形をしているマットの一部。大きさは通常1〜3 m程
度であり,一般に,平板状又は折り畳んで供給される。 

batt 

5231 

ビニルテープ 防食用ポリ塩化ビニルをテープ状にしたもの。地中埋設管な

どの防食テープとして使用される。一般にビニルテープには
JIS Z 1901に規定されている厚さ0.2 mmの不粘着性が使用さ
れるが,防食用としては,厚さ0.4 mmを使用する。 

vinyl tape 

5232 

びょう(鋲) 断熱材を風道・チャンバなどに取り付けるために用いるくぎ

(釘)。亜鉛めっき鋼板製座金に断熱材の厚さに応じた長さの
くぎを植えたもの,又は銅めっきしたスポット溶接用くぎな
どで,風道面に接着剤やスポット溶接して固定する。 

rivet 

5233 

フェルト 

ウールにバインダ(結合剤)を用いて弾力のあるフェルト状
に成形したもので,必要に応じてガラスクロス,はり合わせ
アルミニウムはく(箔)などの外被材を張り付け,又は,表
面を被覆したもの。 

felt 

5234 

吹付け施工ポ

リウレタン 

吹付け法で形成した硬質ウレタンフォーム。 

sprayed polyurethane 

background image

27 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5235 

吹込み用ウー

ル, 

ばらウール 

繊維状の断熱材料を小塊状又は粒状にして,吹込み装置によ
って施工する断熱材料。 

blowing wool, 
loose wool 

5236 

複合断熱材 

異なった性能をもつ材料を積層した断熱材。 

composite insulation 

5237 

複合板 

2種以上の異なる材料で作り,金属,合板,パーティクルボー 

ド,保温材などの個々の性能の複合でその特性を出すもの。 

composite panel 

5238 

複合保温製品 個々の層は同一材でも異なった材料でもよい2層以上の保温

材からなる保温材の製品と接合されているもの。 

composite insulation  

product 

5239 

ブロック, 
ビレット 

一般に長方形の断面で,厚さが幅より極端に小さくない(断
熱)製品。英国では大きなブロックをビレットと定義する場
合もある。 

block,  
billet 

5240 

ブロック断熱

材 

直方体に成形された断熱材で,厚さが他の長さに比して,あ
まり小さくないもの。 

block insulation 

5241 

ボード 

長方形状で,厚さは均一で本質的に他の寸法より小さい断面
の,硬質又は半硬質製品。 

board,  
slab 

5242 

保温化粧ケー

ス 

通常,耐候処理を施したポリ塩化ビニル樹脂製,アルミ合金
製,ステンレス製などで製作された化粧ケース。屋外の冷媒
配管断熱外装材などに使用される。 

insulation box 

5243 

保温材ずれ止

め 

施工した保温材が施工後にずれないように使用する支持具。 

support ring 

5244 

保温ジャケッ

ト 

個々の形状に合わせて外装を織物,フィルム紙又は薄い金属
で作られた組込み式保温材。 

insulating jacket 

5245 

保温帯 

保温板を一定幅に切り取り,これをそろえて縦に並べ,紙,
布などの外被を片面に張って仕上げたもの(JIS A 9504参照)。 

lamella products 

5246 

保温筒 

円筒縦割り状に成形した断熱材料。外被材が付いたものもあ
る。管用断熱材料には,管の外周に取り付けることのできる
板状の軟らかい材料も含む。 

pipe insulation, 
pipe section,  
section,  
tube 

5247 

断熱板, 
保温板 

断熱材料を板状に成形したもので,必要に応じてガラスクロ
ス,はり合わせアルミニウムはく(箔)などの外被材を張り
付け,又は表面を被覆したもの。 

board insulation, 
sheet insulation, 
slab insulation 

5248 

補強保温材 

高温や腐食から保護するため,耐熱又は耐腐食性材で被覆さ
れた保温材。 

backing insulation 

5249 

ポリエチレン

フィルム 

ポリエチレン樹脂をフィルム状に成形したもの。住宅,冷水
管,冷温水管などの防湿層として使用され,適用される住宅
の断熱基準によって,厚さ0.1 mm以上のJIS A 6930,JIS Z 
1702,若しくはJIS K 6781に適合するもの,又はこれらと同
等以上の防湿性及び気密性をもつものの使用が求められる。 

polyethylene film 

5250 

マスチック材 保温材や保冷材の表面に防水又は防湿の目的で使用される高

粘性の塗装材。 

mastic 

5251 

マット, 
ブランケット 

ロール又は平面状で供給され,表被材付きで,包んではいな
い柔軟な繊維質断熱材及び製品。 

mat,  
blanket 

5252 

マットレス, 
キルト 

断熱性物質を含む可とう(撓)性製品で,その片面又は両面
に外被材があるか,又は包み込まれているもの。表面材は,
布,フィルム,紙,金網,引き延ばしラス,又は同等の表面
材で,断熱材料に機械的に取り付けられている。 

mattress,  
quilt 

background image

28 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5253 

溝切りスラブ 硬質断熱板の表面に,三角形又はく(矩)形の断面をもつ溝

を切ったもので,曲面に取り付けるようにしたボード。 

slotted slab 

5254 

溝付きボード 三角形,長方形又は他の断面形状の表面溝付きの(保温)製

品。 

grooved board 

5255 

ミルボード 

セルローズその他の繊維で作られた丈夫な可とう(撓)性の
板。 

millboard 

5256 

綿布 

綿糸を平織りにした布。屋内の断熱外装材などに使用され,
一般に織布質量115 g/m2で,テープ状のものが使用される。 

cotton cloth 

5257 

木毛断熱材 

バラ状木毛を接着剤で接合し,最終厚さにプレス成形した硬
質保温用製品。 

wood wool slab 

5258 

予成形断熱材 施工相手の表面に適合するように,少なくとも一面を成形し

た断熱材。 

preformed insulation 

5259 

粒状コルク 

コルク原料,コルク木材又は裁断片を粉砕,若しくはひ(挽)
いたコルクの砕片。 

granulated cork 

5260 

ロール 

渦巻状に巻き込んだ,円筒状の形状で供給されるマット。 

roll 

c) 繊維系断熱材 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5301 

金網補強ブラ

ンケット 

片面又は両面が可とう性のメタルメッシュで覆われているブ
ランケット断熱材料。 

metal mesh blanket, 
wired mat 

5302 

ガラス繊維 

溶融ガラスから連続フィラメントとして作られた繊維。一般
に補強材,薄織物又は織物に使われる。 

glass fibre 

5303 

グラスウール ガラスを溶解し,繊維化した材料。 

glass wool 

5304 

グラスウール

断熱材 

グラスウールを用いて作られた断熱材。必要に応じて,外被
材を張り付け,又は表面を被覆したもので,板状,ロール状,
その他の形状のものがある。 

glass wool insulation 

5305 

グラファイト

繊維 

炭素がグラファイト化する温度の近傍で熱的に安定化させた
炭素繊維で作られた断熱材料。 

graphite fibre 

5306 

鉱物ウール, 
鉱物繊維 

金属以外のすべての結晶性又は非結晶性の無機繊維の総称。
溶融されたロック,スラグ,ガラスから作られた毛のような
柔らかさをもつガラス質の繊維が多く用いられている。 

mineral wool, 
mineral fibre 

5307 

人造鉱物繊維 溶融岩石,スラグ,ガラス,金属酸化物又は粘土から作られ

る人工の無機繊維。 

man-made mineral fibre 

5308 

スラグウール スラグを溶解し,繊維化した材料。 

slag wool 

5309 

石綿繊維, 
アスベスト繊

維 

細いフィラメントの結晶構造をもつ,天然鉱物けい酸塩から
得られる繊維。既知の健康障害のために,平成16年10月1
日に一部シール材を除き全面的に使用禁止された。 

asbestos fibre 

5310 

セラミック繊

維 

金属酸化物又はクレーから作られた無機質繊維。 

ceramic fibre 

5311 

セルローズ断

熱材 

紙,パルプ,板紙の原料又は木材から得られる繊維質保温材。
接着剤,防燃材,その他の添加物を混入したもの及びしない
ものがある。 

cellulose insulation 

5312 

繊維質(系)

断熱材 

天然又は人工の繊維で作られた断熱材料で,綿状の柔軟さを
もつもの(グラスウール,ロックウール,セルローズ断熱材
など)。 

fibrous insulation 

background image

29 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5313 

炭素繊維 

炭化されて大部分炭素になっているが,まだ,熱的に安定し
ていない有機繊維でできている断熱材料。 

carbon fibre 

5314 

軟質木質繊維

板 

木質繊維に結合材を加えたり,又はなしで,加熱若しくは非
加熱プレス成形にした板。 

wood fibre soft board 

5315 

粒状綿 

塊状又は粒状になるように機械的に処理された繊維系物質。 

granulated wool 

5316 

ロックウール 石灰及びけい酸を主成分とする鉱物を溶解し,繊維化した材

料。 

rock wool 

5317 

ロックウール

断熱材 

ロックウールを用いて作られた断熱材。一般に板状のものが
多い。 

rock wool insulation 

5318 

木毛ウール 

木を切削して繊維を開綿して綿状にした材料。 

wood wool 

d) 多孔質系断熱材 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5401 

気泡コンクリ

ート 

相当数の小気泡をもつコンクリート。 

cellular concrete 

5402 

けい酸カルシ

ウム保温材 

水和けい酸カルシウムに補強材として繊維を添加した断熱材
料。 

calcium silicate 

5403 

けい藻土保温

材 

主としてけい藻土で構成される断熱材料。粉状,粒状で得ら
れる。 

diatomaceous insulation 

5404 

コルク 

保護層を形成するコルク樹の幹から定期的に採られる材料。 
コルク樹とは,(Quercus Suber L)を意味する。 

cork 

5405 

コルク板 

粒状コルクを,接着剤を用いたり又は用いないで,加熱圧着
成形した断熱材料。 

cork board 

5406 

石こう保温材 軽量骨材を含む石こう。 

insulating plaster 

5407 

断熱コンクリ

ート 

体積比で,かなりな量の軽量骨材を含むコンクリート。 
 

insulating concrete 

5408 

軽量コンクリ

ート 

空気吹込み又は発泡で含気泡化したコンクリート。オートク
レーブで養生してもよい。 

lightweight concrete 

5409 

発泡パーライ

トボード 

発泡パーライト,補強繊維及び接着剤からなる板状断熱材。 

expanded perlite board 

5410 

バーミキュラ

イト断熱材 

天然の雲も(母)鉱物を加熱し,膨張又ははく離させて作っ
たものを主体とする断熱材料。 

exfoliated vermiculite, 
vermiculite, 
vermiculite insulation 

5411 

パーライトプ

ラスター 

発泡パーライト骨材を用いたプラスター。 

perlite plaster 

5412 

微細気泡保温

材, 

シリカエアロ

ゲル 

標準大気圧下の空気分子の平均自由行程と,同程度又はそれ
以下の平均寸法の連続気孔をもつ,密な粉体又は繊維状の材
料。微細気泡保温材は,熱放射伝熱量を減らすため,不透明
材を含んでもよい。 

microporous insulation, 
silica aerogel 

e) 発泡系断熱材 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5501 

泡ガラス 

ガラスを加熱溶融して発泡構造とした断熱材。 

cellular glass 

background image

30 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5502 

泡状材料 

その内部に多数の小室(連続でも,独立でも,又は両者が混
在していてもよい。)をもつ材料。弾性のない硬いものからス
ポンジ状の軟らかいものと用途によって種々ある。 

cellular material 

5503 

押出法ポリス

チレンフォ
ーム 

ポリスチレン又はその共重合体を押出発泡によって発泡成形
した硬質プラスチック断熱材。 

extruded polystyrene foam 

5504 

硬質発泡プラ

スチック 

プラスチック材料内に多くの気体を封じ込めた複合材料で,
ゴム弾性をもたない材料。 

rigid cellular plastics 

5505 

可とう(撓)

性弾性発泡
体 

天然若しくは合成ゴム,又は2種を混合して,発泡成形した
可とう(撓)性発泡材。 

flexible elastomeric foam 

5506 

発泡塩化ビニ

ル樹脂 

ポリ塩化ビニルペーストに低温で炭酸ガスその他のガスを溶
解し,高速でかき混ぜてガスを樹脂中に微細に分散させて発
泡クリーム状にし,硬化させた製品。 

expanded polyvinyl  

chloride 

5507 

発泡粘土 

粘土を加熱発泡して泡状構造にした発泡材。 

expanded clay 

5508 

発泡ゴム 

硬質ゴム混合物を発泡成形したもの。 

expanded rubber 

5509 

発泡スラグ骨

材 

高炉スラグを発泡させた軽量骨材。 

foamed slag aggregate 

5510 

発泡スラグコ

ンクリート 

発泡スラグ骨材を含むコンクリート。 

foamed slag concrete 

5511 

ユリアフォー

ム 

ユリア樹脂からなる発泡プラスチック。 

urea-formaldehyde foam 

5512 

発泡パーライ

ト 

天然の火山性岩石から作られた粒状物で,熱によって発泡さ
せたもの。 

expanded perlite,  
perlite 

5513 

発泡プラスチ

ック 

プラスチックで,その中に多数の気泡(連続でも独立でもよ
い。)を含んでいて見かけ密度が小さくなっているものの総
称。 
気泡状のゴムは,発泡プラスチックに入れられることがある。 

cellular plastic 

5514 

発泡ポリスチ

レン, 

ビーズ法ポリ

スチレンフ
オーム 

ポリスチレン又はその共重合体の発泡ビーズを型内で発泡成
形した硬質発泡プラスチック(JIS A 9511参照)。 

expanded polystyrene, 
beads method polystyrene 

foam 

5515 

フェノールフ

ォーム 

フェノールとホルムアルデヒドを縮合重合して得られるレゾ
ール樹脂及びノボラック樹脂に硬化剤,表面活性剤,発泡剤,
充てん剤などを加えて製造される硬質発泡体。 

phenolic foam 

5516 

ポリイソシア

ヌレートフ
ォーム 

主としてイソシアヌレート形の重合体からなる硬質発泡プラ
スチック。 

polyisocyanurate foam 

5517 

ポリウレタン

フォーム, 

硬質ウレタン

フォーム 

ポリウレタン樹脂で独立気泡体を形成した半硬質又は硬質の
発泡系プラスチック。硬質発泡系プラスチックが断熱材とし
ては一般的である。 

polyurethane foam, 
rigid urethane foam 

5518 

ポリエチレン

フォーム 

主としてエチレン共重合体を発泡成形した半硬質又は軟質発
泡プラスチック断熱材料。 

polyethylene foam 

f) 

保温システム及び施工 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

background image

31 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5601 

アスファルト

フェルト 

アスファルトを含浸させたクラフト紙で,保温・保冷材の防水
材として使用される。 

asphalt felt 

5602 

アルミニウム

はく(箔) 

アルミニウムのはく。クラフト紙と積層することもできる。
ロール又は板状で供給される。屋内に施工される保温保冷材
の防湿材として使用される。 

aluminum foil 

5603 

エルボ 

配管の保温システムにおける,主として小半径のベンド。 

elbow 

5604 

外装材 

保温材又は保冷材の表面に施工される材料。保温材,保冷材
などの保護と化粧を兼ねて施工される。外被材(facing) を同義
に用いることも多い(5610及び5104参照)。 

covering material 

5605 

カバー面積

(施工可能
面積) 

吹込み断熱材を,定められた熱抵抗をもつのに必要な厚さに
施工したとき,一こん(梱)包の材料で施工できる面積。 

coverage 

5606 

現場発泡保温 断熱施工面に液状でスプレー又は注入し,その場で,発泡後

硬化して,硬質断熱材を成形する保温。 

foamed-in-place insulation, 
foamed in-situ insulation 

5607 

高温面保温 

高温気体又は高温表面に直接さら(曝)される保温。 

hot-face insulation 

5608 

高真空断熱 

空間の内部表面材は低放射性で,圧力が0.1 Pa未満となるよ
う空気を抜いた密閉空間で構成される断熱(5218参照)。 

high-vacuum insulation 

5609 

産業用保温 

エネルギー経済,作業者の安全,結露防止,流体を特定温度
範囲内で流動及び貯蔵する必要性などのため産業用設備に必
要な保温。 

industrial insulation 

5610 

仕上材 

保温材を機械的及び/又は防食に,又は装飾的に仕上げる硬
質,半硬質の,通常は成型板金。 

cladding 

5611 

仕上げセメン

ト 

断熱システムの最も外側の層に機能的又は装飾的な目的で施
工するためのセメント状コンパウンド。 

finishing cement 

5612 

真空反射保温 密閉抜気空間に含まれた反射はく又はフィルムの保温システ

ム。 

vacuum reflective  

insulation 

5613 

真空粉末保温 密閉抜気空間に粉末を封入した保温システム。 

vacuum powder insulation 

5614 

真空保温 

密閉抜気空間で構成する保温システム。多孔質保温材料を含
むこともある。 

vacuum insulation 

5615 

真空保温ジャ

ケット 

外殻又はジャケット状の真空保温システム。 

vacuum insulation jacket, 
vacuum jacket 

5616 

断熱用セメン

トのカバー
容積 

1) 乾(dry) − 規定量のセメントに規定された水量を加えて

成形し,一定質量になるまで乾燥したとき,規定された
厚さになるようにしたときの,施工し得る面積。 

2) 湿(wet) − 規定量のセメントに規定された水量を加え,

規定された厚さに成形したとき,施工し得る面積。 

covering capacity 

5617 

手ま(撤)き

施工 

手まきウールなどの断熱材をこん包から直接手でまく作業方
法。 

poured application 

5618 

塗装 

通常,塗布,スプレー,注ぎ又はこて塗りで施工する機能又
は装飾のための表面層及びそれを施工すること。 

coating 

5619 

熱放射遮へい 熱放射を遮へいするため,放射率の小さい材料で作られた,

一般にはシート状をしている製品。 

radiation shield 

5620 

ハーフラップ ポリエチレンフィルムなどのテープ状のものを断熱材などに

巻く施工方法で,テープ幅の1/2を重ねて巻く。 

half lap 

5621 

バインダ 

(結合剤) 

繊維状,粒状,粉末状又は他の材料を所要の姿又は形に成形
保持する結合剤。 

binder 

background image

32 

A 0202:2008  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5622 

反射保温材

(反射保
温) 

空気層の一面又はそれ以上の面を放射率の小さい材料で覆
い,熱放射を小さくしている断熱材及びシステム。 

reflective insulation 

5623 

吹込み施工 

吹込み用ウールを吹込み装置によって,空気を用い施工する
方法。 

pneumatic application 

5624 

吹付け保温 

断熱面にスプレーして,断熱体を形成する施工方法。 

sprayed insulation 

5625 

複合保温 

少なくとも2種以上の保温材料の層の組合せ。組合せ材の保
温性能は,個々の材料の保温性能から求められる。 

composite insulation 

5626 

多層保温 

特定保温材の2層以上の組合せ。各層の厚さは異なっても可。 multilayered insulation 

5627 

伸縮接手 

接合部において膨張や収縮による応力をなくすための動きを
許容した接手。 

expansion joint 

5628 

保温システム 少なくとも一つは保温材料又は製品を含む二つ以上の構成材

の組合せ。システムの性能は,組合せ構成材の総合性能とな
る。 

thermal insulation system, 
insulation system 

5629 

保温複合シス

テム 

空気層を設けないで,構成材相互を連結又は接着した保温シ
ステム。 

thermal insulation composite 

system 

5630 

ポリエチレン

加工紙 

表面をポリエチレンで被覆した紙で表面材として使用され
る。 

polyethylene coated paper 

g) 品質検査(試験)及び品質管理用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5701 

確認試験 

製品がある基準の関連要求事項に連続して適合することを確
認し,工場の生産管理の有効性を評価する情報を提供するた
めに通常行われる,又は保証機関に代わって行われる一つ以
上の試験。 

audit test 

5702 

規定試験 

製品が基準のすべての関連要求事項に適合し得ることを証明
するために行う一つ以上の検査。 

type test 

5703 

工場生産管理 製造業者又はその機関によって行われる恒久的な内部の生産

管理。工場生産管理は,出荷製品の品質を維持し,調整する
ために必要な操業技術及びすべての手段を包含する。それは,
検査及び試験,装置,原料及び成分,製造工程に関する成果
の利用,製品自体,製品規格に記載された関連要求事項に関
する配慮などで構成される。 

factory production control 

5704 

工場生産管理

評価 

工場生産管理が,工場の初期検査及び工場生産管理並びにそ
の継続的監視によって,要求に適合することを検証する公認
団体などの行動。 

assessment of factory  

production control 

5705 

サンプリング 試料を取り出す,又は構成する手順。 

sampling 

5706 

サンプリング

単位 

サンプリングの目的で,生産単位から取り出す試料量。 

sampling unit 

5707 

試験片 

試験のために用いる1試料又は試料量の部分。 

test specimen 

5708 

状態調節 

試料又は試験片を規定の温度及び湿度にする一連の操作。 

conditioning 

5709 

初期規定試験 正規の生産開始前に,製品がある基準の関連要求事項に適合

し得ることを証明するために行う一つ以上の製品検査。 

initial type test 

5710 

試料 

生産単位の情報を得るため,また,生産単位又はそれを生産
する工程の決定の基礎となる,1生産単位から採った1以上の
管理単位。 

sample 

background image

33 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5711 

試料数 

サンプル中の試料の数。 

sample size 

5712 

検査単位, 
試料量 

一連の検査を行う製品の決められた量[例えば,全サイズの
製品,ボード,ロール,一こん(梱)包など]。 

item 

5713 

生産単位 

均一であると仮定される条件下で製造又は生産された,ある
製品の一定量。 

production batch 

5714 

製造業者定期

試験 

製品が基準の関連要求事項に適合することを確認するため
に,製造業者が規定期間ごとに行う試験。 

manufacturerʼs routine test 

5715 

適合性保証 

製品が関連製品規格に適合するよう,適切な信頼性が具備さ
れていることを検証する公的認証団体の行為。 

certification of conformity 

  

関連規格 JIS A 1480 建築用断熱・保温材料及び製品−熱性能宣言値及び設計値決定の手順 

JIS A 6301 吸音材料 

JIS A 9501 保温保冷工事施工標準 

JIS A 9504 人造鉱物繊維保温材 

JIS A 9510 無機多孔質保温材 

JIS A 9511 発泡プラスチック保温材 

JIS A 9521 住宅用人造鉱物繊維断熱材 

JIS A 9523 吹込み用繊維質断熱材 

JIS A 9526 建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム 

JIS K 7220 硬質発泡プラスチック−圧縮特性の求め方 

JIS Z 8113 照明用語 

JIS Z 8202-0 量及び単位−第0部:一般原則 

JIS Z 8202-1 量及び単位−第1部:空間及び時間 

JIS Z 8202-2 量及び単位−第2部:周期現象及び関連現象 

JIS Z 8202-3 量及び単位−第3部:力学 

JIS Z 8202-4 量及び単位−第4部:熱 

JIS Z 8202-5 量及び単位−第5部:電気及び磁気 

JIS Z 8202-6 量及び単位−第6部:光及び関連する電磁放射 

JIS Z 8202-7 量及び単位−第7部:音 

JIS Z 8202-8 量及び単位−第8部:物理化学及び分子物理学 

JIS Z 8202-9 量及び単位−第9部:原子物理学及び核物理学 

JIS Z 8202-10 量及び単位−第10部:核反応及び電離性放射線 

JIS Z 8202-12 量及び単位−第12部:特性数 

JIS Z 8202-13 量及び単位−第13部:固体物理学 

ISO 8142 Thermal insulation−Bonded preformed man-made mineral fibre pipe sections− 

Specification 

34 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

熱伝導率の概念 

序文 

この附属書は,熱伝導率の概念について記載するものであって,規定の一部ではない。 

A.1 一般 

この附属書では,熱伝導率の概念について厳密な数学的取扱いを述べる。 

A.2 P点における温度こう(勾)配grad T (Thermal gradient grad T at a point P) 

P点における温度こう配とは,P点を含む等温面に垂直な方向nに向かうベクトルである。その大きさ

は,温度差を垂直線nに沿ったP点からの距離で除した値で,この方向の単位ベクトルをneで示すと,式

(A.1)となる。 

grad T×

ne = 

n

T

∂ ·································································· (A.1) 

ここに, 

grad T: 温度こう配 (K/m) 

ne: 単位ベクトル,単位距離における温度差 

∂T: 温度差 (K) 

∂n: 垂直線nに沿ったPからの距離 (m) 

A.3 P点における熱流量(面)密度q(ある面を通して熱が移動しているとき)[(surface) density of heat flow 

rate, q, at a point P] 

これは式(A.2)となる。 

P

=dA

d

q

φ

············································································· (A.2) 

ここに, 

q: 熱流量(面)密度 (W/m2) 

φ

d: P点における熱流量 (W) 

dA: 面積 (m2) 

熱伝導が生じているとき,各点における熱伝導による熱の移動を取り扱う場合は,qの値は面の向きに

よって異なる(すなわち,面のP点における法線方向及びその面積A)。次に面の向きを次第に変えるとP

点において,qが最大になる方向nと面積Anが得られる。このときのqは,ベクトルqで示され,式(A.3)

となる。 

n

P

e

dA

d

q

×

=

φ

 ······································································· (A.3) 

ここに, 

q: P点における法線sに対するベクトル伝熱束(熱流量)(W/m)2 

φ

d: 

dA: 

熱流量 (W) 

P点を含む面積 (m2) 

ne: 単位ベクトル 

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35 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ベクトルqは,“伝熱束密度”(thermal flux density) と呼ばれる(“熱流束密度”heat flux densityではない。)

もので,伝熱束 (thermal flux) と熱流量 (heat flow rate) とが熱伝導の場合には一致する。qが宣言できな

いとき(対流及び多くの熱放射の場合),単に“熱流量” (heat flow rate) 及び“熱流量密度” (density of heat 

flow rate) という語だけが用いられなければならない。 

A.4 P点における熱伝導比抵抗r (Thermal resistivity, r, at a point P) 

これは,フーリエの法則によって,P点のベクトルqからP点におけるgrad Tの計算を行うときに用い

られる量である。最も簡単な場合(熱的等方性の場合)は,grad Tとqが平行で反対方向を向いていると

きで,rは,各点においてgrad Tとqを関係付ける比例定数として定義され,式(A.4)となる。 

grad T

q

=

 ········································································ (A.4) 

ここに, grad T: 温度こう配 (K/m) 

r: 熱伝導比抵抗 (m・K/W) 

q: P点における熱流量 (W/m2) 

このとき,rはまた,s方向のgrad Tとqの成分の間の比例定数であって,sの方向に無関係である。 

最も一般化された状態(熱的等方性物質又は不等方性物質でも)grad T及びqの三方向の成分の間には

線形の関係がある。したがって,熱伝導比抵抗rは,9個の成分からなるテンソル [rρρ] と考えられ,式(A.5)

となる。 

grad T

q

=

]

[

 ······································································· (A.5) 

ここに, grad T: 温度こう配 (K/m) 
 

[rρρ]: 熱伝導比抵抗 (m・K/W) 

q: P点における熱流量 (W/m2) 

熱伝導比抵抗r又は [rρρ] が場所と時間とに対して一定であれば,この値を,ある温度における熱特性と

考えて差し支えない。 

A.5 P点における熱伝導率λ (Thermal conductivity, λ, at a point P)  

これは,P点におけるベクトルgrad Tから,P点におけるベクトルqを求めるときに用いられる量で,r

との積は1,又は,単位テンソルとなる。qとgrad Tとが平行で方向が反対であれば,式(A.6)となる。 

T

q

grad

λ

=

 ········································································· (A.6) 

ここに, 

q: P点における法線sに対するベクトル(W/m2) 

λ: 熱伝導率 [W/(m・K)] 

grad T: 温度こう配 (K/m) 

熱伝導比抵抗の場合と同様に,熱伝導率は,最も一般化された場合には,qを決めるgrad Tの線形式の

九つの成分からなるテンソル [rρρ] であり,式(A.7)となる。 

T

q

grad

λρρ

=

 ········································································· (A.7) 

ここに, 

q: P点における法線sに対する熱流量 (W/m2) 

background image

36 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

λρρ: 熱伝導率 [W/(m・K)] 

grad T: 温度こう配 (K/m) 

[λρρ] は [rρρ] を変換して求められ,逆に [rρρ] は [λρρ] を変換して求められる。熱伝導率λ又はλρρが場所

と時間とに対して一定であれば,この値は,ある温度における熱特性と考えて差し支えない。 

熱伝導率は,温度及び方向(非等方性物質)によって変化することがある。このときは,これらのパラ

メータとの間の関係を知らなければならない。 

温度T1とT2との平行な二平面で限られている物体を考え,その厚さがd,平面の面積をAとしよう。物

体の小口部分は,平面に垂直で,断熱されていると考える。構成物質が安定,かつ,均質で,等方性(平

行面に対して垂直な軸に対して対称的な非等方性は可)である場合は,熱伝導率λ若しくは[λρρ] ,又は,

熱伝導比抵抗r若しくは,[rρρ] が温度によらないという条件のもとに,定常状態におけるフーリエの法則

から導かれ,式(A.8)及び式(A.9)になる。 

R

d

T

T

A

d

r

=

=

=

)

(

1

2

1

φ

λ

 ····························································· (A.8) 

d

r

d

T

T

A

R

×

=

=

=

λ

φ

)

(

2

1

 ························································· (A.9) 

ここに, 

λ: 熱伝導率 [W/(m・K)] 

r: 熱伝導比抵抗 (m・K/W) 

d: 厚さ (m) 

φ: 熱流量 (W) 

A: 平面の面積 (m2) 

R: 熱抵抗 (m2・K/W) 

T1,T2: 平面1と反対側の平面2のそれぞれの温度 (K) 

上記の条件のうち,λ又は [λρρ] が温度の一次関数である場合は,式(A.8) 及び式(A.9) は成立し,熱伝

導率の値は,平均温度Tm= (T1+T2) /2における値となる。 

同様に,もし,物体が長さl,内径と外径がDiとDeとの円筒の場合,内面と外面は,それぞれ均一な

T1及びT2の温度をもっているものとする。円筒の端部は,軸に垂直で断熱されており,構成物質は,安定

及び均質で等方性ならば,定常状態のもとでは,熱伝導率λ又は熱伝導比抵抗rが温度によらないときに

限り,フーリエの法則から導かれ,式(A.10)及び式(A.11)になる。 

R

D

D

D

T

T

l

D

D

r

i

e

2

1

i

e

ln

2

)

(

2

ln

1

×

=

=

=

π

φ

λ

 ················································(A.10) 

i

e

i

e

2

1

ln

2

ln

2

1

)

(

D

D

rD

D

D

D

D

l

T

T

R

×

=

×

×

=

×

×

×

=

π

φ

π

 ·······················(A.11) 

ここに, 

λ: 熱伝導率 [W/(m・K)] 

r: 熱伝導比抵抗 (m・K/W) 

d: 厚さ (m) 

φ: 熱流量 (W) 

A: 平面の面積 (m2) 

R: 熱抵抗 (m2・K/W) 

37 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

T1,T2: 平面1と反対側の平面2のそれぞれの温度 (K) 

ただし,Dは,内径,外径,又は,他の定められた直径でもかまわない。 

もし上記の条件のうち,熱伝導率λが温度の一次関数の場合は,式(A.10) 及び式(A.11)は成立し,熱伝

導率は,平均温度Tm= (T1−T2) /2のときの値となる。 

上記のような諸制限を満足するとして,式(A.8) 及び式(A.10)は均質不透明物質の平均温度Tmにおける

熱伝導率を求める方法として普通に用いられている。 

式(A.8) 及び式(A.10)は,また,多孔性物質の測定値から,その熱特性を求める場合にも利用されている。

このとき,熱特性は,放射,熱伝導及び対流が関係して非常に複雑になり,測定値には,これらの要素が

すべて関係しているが,この場合も,熱伝導率(ときには“見掛けの”又は“相当”と加えられる場合が

ある。)という語が用いられる。ただし,孔が均等に分布している物質に対して,測定値が,試験体の大き

さ,試験体表面の放射率及び温度差 (T1−T2) に無関係であることが必す(須)の条件である。 

このような条件が満足されていない場合は,ある形状の試験体について温度差 (T1−T2) 及び表面の放射

率が与えられた状態での熱特性として,面熱抵抗を用いなければならない。 

background image

38 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(参考) 

厚さと熱抵抗の関係(多孔断熱材) 

序文 

この附属書は,厚さと熱抵抗の関係の概念について記載するものであって,規定の一部ではない。 

B.1 

一般 

この附属書は,断熱材の内部における熱放射を含めた熱伝導率の概念を理解しやすくするために補足す

るものである。 

ゾーン○

A (d<d∞): ∆d/∆Rの比は一定ではない。λtは測定できない。熱移動係数τは,実

験の条件によって決まるので,材料固有の性能ではない。 

ゾーン○

B (d>d∞): ∆d/∆Rの比は一定である。熱トランスミッシビティλtは,実験条件に

は無関係な材料固有の性能であって,測定できる。この場合,λrとλcd
は,材料の性能であるから,これらも決めることができ,λt=λcd+λr
と書くことができる。しかし,τ =d/Rは,dがd∞に近いときは厚さd
に無関係ではない。P点を参照。τ =λtは,d≫d∞のときだけ起こる。 

図B.1−厚さと熱抵抗の関係(多孔断熱材) 

39 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書C 
(参考) 

断熱の概念 

序文 

この附属書は,断熱の概念について記載するものであって,規定の一部ではない。 

C.1 一般 

この附属書は,断熱の概念を補足するものである。断熱材料とは,部材の表面又は内部に設置された場

合,その部材を通して流れる熱量を少なくするための製品をいう。部材が使用されるときの仕様が定めら

れている場合だけ,数値の限界を定めることができる(注記参照)。 

断熱の概念は,熱流量がある程度を超えて望ましくないときに,これを制御しようという概念と関連を

もっている。 

ある場合には,断熱計画という作業は,他の目的のために行われる材料やシステムの計画と一緒に行わ

れる。例えば,建物の構造体としての壁は,それ自身で断熱の目的を果たすこともある。 

多くの場合には,構造体だけでは断熱性能を満たすには不十分で,断熱性能を満たすには別に断熱材料

を加えなければならない。 

断熱システムの概念は,非断熱システムの反対としては定義できない。単に,非断熱システムに比して

非常に熱流量を少なくしたという直観的な概念であると考えられる。 

以上の定性的な概念は,次の二つの条件を含んでいる。 

a) システムの本来の熱抵抗と,加えられた断熱材料の熱抵抗を加えたものとは,計画した断熱の限界値

を上回るものである。 

b) 付加する材料は,高い断熱性をもつ。 

注記 建築物に用いられる断熱材は,常温で,0.065 W/ (m・K) 以下の熱伝導率をもち,しかも,0.5 (m2・

K) /W以上の熱抵抗をもつものと考えられる。 

40 

A 0202:2008  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

水蒸気拡散抵抗係数の概念 

序文 

この附属書は,水蒸気拡散抵抗係数の概念について記載するものであり,規定の一部ではない。 

JA.1 

一般 

この附属書は水蒸気拡散抵抗係数の特長とその有用な実際の使い方について例を用いて説明するもので

ある。壁体の内部結露の検討などにも用いられる。 

ある建築材料の水蒸気拡散抵抗係数μは,次の式で定義される。 

a

pa

δ

δ

μ=

 ··············································································· (JA.1) 

ここに, 

δpa: 空気の水蒸気基準透湿率 

δa: 材料の水蒸気基準透湿率 

 したがって,μは無次元。 

例として, 

空気 

:   1 

コンクリート(1 800 kg/m3) :  100 

アルミニウム 

:  ∞ 

EPS           :   60 

押出し発泡スチレン  

: 150 

実用にはSd値が使用される。Sd値は材料の透湿抵抗を表すための値で,材料のもつ透湿抵抗と同じだけ

の透湿抵抗をもつ空気層の厚みになる。Sd値=水蒸気拡散抵抗係数[μ値(−)×材料の厚さ(m)]であ

る。表面にある塗料や壁紙,シートなど,熱の流れには影響がないが,湿気の流れを妨げる材料に使用さ

れる。 

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JB 

(参考) 

JISと対応する国際規格との対比表 

JIS A 0202 : 2008 断熱用語 

ISO 7345 : 1987,Thermal insulation−Physical quantities and definitions 
ISO 9229 : 1991,Thermal insulation−Materials, products and systems− 
                Vocabulary 
ISO 9251 : 1987,Thermal insulation−Heat transfer conditions and properties of  
                materials−Vocabulary 
ISO 9288 : 1989,Thermal insulation−Heat transfer by radiation−Physical quantities  
                and definitions 
ISO 9346 : 1987,Thermal insulation−Mass transfer−Physical quantities and  
                definitions 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 
国際規格
番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1適用範
囲 

建築及び工業用設
備の断熱に関する
物理量,断熱材に関
する主な用語及び
その定義について
規定する。 

ISO 7345 
 
 
ISO 9251 
 
 
 
ISO 9346 
 
 
ISO 9288 
 
 
ISO 9229 
 
 


 
 

 
 
 

 
 

 
 

断熱の分野における物理
量に関する用語の定義及
び単位を規定する。 
熱の移動条件に関係する
用語の定義と断熱材の特
性に関する用語の定義を
規定する。 
断熱に関する物質移動の
分野に使用される用語の
定義を規定する。 
放射による熱移動の分野
における用語の定義を規
定する。 
断熱分野における原料,
断熱材及び外装材などの
副資材に関する用語の定
義を規定する。 

追加 
 
 
追加 
 
 
 
追加 
 
 
追加 
 
 
追加 
 
 
 

JISの適用範囲は,ISO規格で
は定義されていない保温・保冷
工事の施工に関する用語を追
加し,建築及び工業用設備の断
熱に関する用語としてISO規
格の適用範囲をより広げた。 

ISO規格の今後の改正動向を見て
ISOへの提案も将来的には考慮し
ていく。 

4

1

A

 0

2

0

2

2

0

0

8

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 
国際規格
番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

2引用規
格 

3 用語の
分類 
 

用語を五つのカテ
ゴリに分類した。 

ISO 7345 
ISO 9251 
ISO 9346 
ISO 9288 
ISO 9229 

 
 
 

− 

追加 
 

分かりやすくするため項目を
追加した。 
 

実質的な技術的差異はない。 

4表記方
法 
 

用語欄,定義欄及び 
対応英語欄の表記
用法について説明。 

ISO 7345 
ISO 9251 
ISO 9346 
ISO 9288 
ISO 9229 

− 

追加 
 

分かりやすくするため項目を
追加した。 
 

実質的な技術的差異はない。 

5用語の
定義 
5.1基本
用語 
 
 
 

 
 
ISO規格にある17
の用語を翻訳して
定義し,更にJISと
して6の用語を定義
した。 

 
 
ISO 7345 
 
 
 
 

 
 
2, 3 
 
 

 
 
ISO規格では17の用語を
定義 
 

 
 
追加 
 
 

 
 
JISとして必要な用語の追加。 
追加の用語は点線の下線を付
与して区別した。 

 
 
JISとして追加した用語は,ISOへ
の提案を検討する。 
 

5.2熱移
動条件及
び材料の
特性に関
する用語 

ISO規格にある17
の用語を翻訳して
定義し,更にJISと
して5用語を定義し
た。 

ISO 9251 
 

2, 3 
 

ISO規格では17の用語を
定義 

追加 
 

JISとして必要な用語の追加。
追加の用語は点線の下線を付
与して区別した。 

JISとして追加した用語は,ISOへ
の提案を検討する。 

5.3物質
移動に関
する用語 
 

ISO規格にある36 
の用語を翻訳して
定義し,更にJISと
して21の用語を定
義した。 

ISO 9346 
 
 
 
 

2, 3 
 
 
 
 

ISO規格では36の用語を
定義 

追加 
 
 
 
 

JISとして必要な用語の追加。 
追加の用語は点線の下線を付
与して区別した。 

JISとして追加した用語は,ISOへ
の提案を検討する。 

4

2

A

 0

2

0

2

2

0

0

8

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ) 
国際規格
番号 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び名称 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5.4熱放
射による
熱移動に
関する用
語 

ISO規格にある61
の用語を翻訳して
定義し,更にJISと
して8の用語を定義
した。 

ISO 9288 
 
 
 
 

3, 4 
 
 
 
 

ISO規格では61の用語定
義 

追加 
 
 
 
 

JISとして必要な用語の追加。 
追加の用語は点線の下線を付
与して区別した。 
 

JISとして追加した用語は,ISOへ
の提案を検討する。 
 

5.5材料,
製品及び
システム
用語 

ISO規格にある105
の用語を翻訳して
定義し,更にJISと
して115の用語を定
義した。 

ISO 9229 3 

材料,製品及び断熱シス
テムに関する用語の定義 

追加 
 
 

JISとして必要な用語の追加。 
追加の用語は点線の下線を付
与して区別した。 
 

JISとして追加した用語は,ISOへ
の提案を検討する。 

附属書A 
(参考) 
 
附属書B 
(参考) 
 
 
 
 
 
 
 
附属書C 
(参考) 
 
附属書
JA 
(参考) 

熱伝導率の概念に
ついて解説 
 
厚さと熱抵抗の関
係(多孔断熱材)に
ついて解説 
 
 
 
 
 
 
断熱の概念につい
て解説 
 
水蒸気拡散抵抗係
数の概念について
解説 

ISO 7345 
 
 
ISO 9288 
 
 
 
 
 
 
 
 
ISO 9229 

Annex 
 
 
Figure 4 
 
 
 
 
Figure 1, 
2, 3及び
Table 1 
 
Annex A 

 
 
 
 
 
 
 
 
Figure 1〜3及びTable 1が
用語の説明資料として掲
載 
 
 

一致 
 
 
一致 
 
 
 
 
削除 
 
 
 
一致 
 
 
追加 

英文を翻訳して平易に解説し
た。 
 
英文を翻訳して図の理解を平
易にして解説した。 
厚さ(熱抵抗の関係における用
語が多数のため附属書B(参
考)とした。 
用語の定義から削除 
 
 
 
英文を翻訳して平易に解説し
た。 
 
建物の壁体の内部結露は無視
できない断熱理論上の問題で
ある。 
建築材料の水蒸気拡散抵抗係
数の概念を平易に解説した。 

ISO規格の改正動向に対応を考慮
する。 
 
ISO規格の改正動向に対応を考慮
する。 
 
 
 
用語の定義の詳細説明のレベルを
合わせた。ISO規格の改正動向によ
って再検討する。 
 
ISO規格の改正動向に対応を考慮
する。 
 
ISO規格の改正動向によって,今後
追加を提案するか検討する。 
ISO規格で用語を定義しているが
特に取り上げて理解を容易にする
ために追加。 

4

3

A

 0

2

0

2

2

0

0

8

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 7345:1987,ISO 9251:1987,ISO 9346:1987,ISO 9288:1989及びISO 9229:1991:MOD 

 
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 一致 ················ 技術的差異がない。 
  − 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  − 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD················ 国際規格を修正している。 
 

4

4

A

 0

2

0

2

2

0

0

8